この項では、FormsおよびWebトランザクションのテスト・タイプの使用時によく検出されるエラーをいくつか示します。この項では、次のトピックについて説明します。
この項では次の内容について説明します。
この項では、Formsトランザクションの再生時によく検出されるエラーをいくつか示し、その解決方法を示します。
エラー・メッセージ: Formsサーバーへの接続が失われました。agent
jars
とforms
jars
の間でバージョンが一致しない可能性があります。
可能性のある原因: 新しいバージョンのFormsを使用してトランザクションが記録されました。
解決方法: 「Oracle Formsについて」オンライン・ヘルプでバージョン番号をチェックし、実行中のFormsアプリケーションのバージョンを検証します。このバージョンがサポートされていない場合は、「2.」のエラー・メッセージのステップに従ってください。
エラー・メッセージ: バージョン<forms_version
>はサポートされていません。
可能性のある原因: ビーコンがインストールされているマシンに、必要なForms jarファイルが含まれていません。
解決方法: このエラーを解決するには、次の手順に従います。
Formsサーバーがインストールされているシステムにログインします。frmall.jar
(Forms 10.1以上を使用している場合)またはf90all.jar
(Forms 9.0.4以上を使用している場合)を$FORMS_HOME/forms/java
ディレクトリ下で探します。
ビーコンがデプロイされているシステムにログインし、このjarファイルを$ORACLE_HOME/jlib/forms/<version>/
ディレクトリにコピーします。ここで指定するバージョンは、エラー・メッセージのバージョン文字列と同じにする必要があります。jarファイルをコピーする前に、このディレクトリが空であることを確認します。
Oracle Applications R12を使用してこのエラーが発生した場合は、次の手順に従ってエラーを解決します。
Oracle Application Serverがデプロイされているシステムにログインします。次のファイルを探します。
$JAVA_TOP/oracle/apps/fnd/jar/fndforms.jar $JAVA_TOP/oracle/apps/fnd/jar/fndewt.jar
ビーコンがデプロイされているシステムにログインし、これらのファイルを$ORACLE_HOME/jlib/forms/apps/
ディレクトリにコピーします。jarファイルをコピーする前に、このディレクトリが空であることを確認します。
注意:
異なるバージョンのOracle Applicationsを使用した場合は、同じビーコンからの2つのOracle Applicationsのデプロイをモニターできません。
エラー・メッセージ: Forms URLがFormsサーブレットを指していません。
可能性のある原因: Formsトランザクションが記録されたときに、Formsサーブレットの場所を特定できませんでした。
解決方法: Forms URLパラメータがFormsサーブレットを指していることを確認します。Forms10gの場合はhttp://<hostname>:<port>/forms/frmservlet
、Forms 9iの場合はhttp://<hostname>:<port>/forms/f90servlet
です。このパラメータは、Formsトランザクション・レコーダによって自動的に設定されます。ただし、設定されていない場合は、次の手順に従ってURLを特定できます。
Formsアプリケーションを起動します。
ソースHTMLファイルをFormsランチャ・ウィンドウで表示します。
xsurl
変数を探します。URLはこの変数に格納されています。
エラー・メッセージ: <マシン名
>に接続できませんでした
可能性のある原因: ビーコンがインストールされているマシンが、Formsアプリケーションにアクセスできません。
解決方法: ビーコンがインストールされているマシンがFormsアプリケーションにアクセスでき、ファイアウォールが適切に構成されていることを確認します。プロキシ・サーバーを使用したFormsトランザクションの再生は、このリリースではサポートされていません。
エラー・メッセージ: 初期メッセージに無効なモジュール・パスが含まれています。
可能性のある原因: トランザクションが、正しく記録されていないか、破壊されている可能性があります。
解決方法: トランザクションの記録を再度実行してみてください。
エラー・メッセージ: ログイン・サーバーに接続できません。
可能性のある原因: このエラーは、次の原因で発生する可能性があります。
指定したログインURLが正しくありません。
ログイン・サーバーに指定したHTTPS証明書が無効です。
解決方法:
ログインURLが正しいことを確認します。
HTTPSを使用してログイン・サーバーに接続している場合は、サーバー上の証明書がログイン・サーバーのマシン自体用であることを確認します。SSL証明書がエージェントにインポートされ、証明書のCNがログイン・サーバーのURLのホスト名に一致していることを確認します。
この項では、Formsトランザクションが正常に記録されない場合に有効なトラブルシューティング方法をいくつか示します。
Internet Explorerのインスタンスがすべて閉じられており、Javaランタイム・プログラムが1つも開かれていないことを確認します。
Javaコンソールが開かれた状態で、記録を再度開始します。コンソールに例外やエラー・メッセージが表示される場合もあります。
コンソールに、Forms Transaction Recorder Version: <version number>"
というテキストが表示される場合もあります。このテキストが表示された場合は、ステップ5に進みます。テキストが表示されない場合は、formsRecorder
.jar
がFormsのアーカイブ・ディレクトリにコピーされているかをチェックします。次のいずれかの方法で、このチェックを実行できます。
Formsアーカイブ・ディレクトリにナビゲートし、ディレクトリにformsRecorder.jar
ファイルが存在するかをチェックします。
「Formsトランザクション・モニタリングの有効化」ページにナビゲートし、該当するFormsサーバー・ターゲットを選択し、「構成」をクリックします。ホスト資格証明を入力し、このFormsサーバー上でFormsトランザクション・レコーダが構成済かを確認します。Formsのアーカイブ・ディレクトリにformsRecorder.jar
が存在しない場合は、トランザクション・モニタリングを行えるようにFormsサーバーを構成する必要があります。formsRecorder.jar
がFormサーバーのアーカイブ・ディレクトリ内に存在していることを確認したら、ステップ1に戻って、再度記録を試行します。
Javaの.policyファイルに関する例外がJavaコンソールに表示された場合は、そのファイルをチェックし、そのファイルの内容が十分なものであり、そのファイルの場所が正しいことを確認します。エラーが検出された場合は、エラーを解決し、記録を再度試行する必要があります。
それでも記録に失敗する場合、Enterprise Manager証明書がセキュアなサイトにインポートされているかどうかを確認します。証明書がインポートされていない場合は、インポートして、再度記録を試行します。
注意:
Enterprise Manager 13.1では、Webトランザクションの記録および再生(ブラウザ・シミュレーションなど)機能は使用できません。新規トランザクションを記録したり、既存のWebトランザクションを再生することはできません。
この項では、Webトランザクションの記録および再生中に発生する可能性のある一般的なエラーについて説明します。
シナリオ: サービス・テストの検証で、「接続の確立がタイムアウトしました -- http://..../」
と表示されます。
可能性のある原因: ビーコンはプロキシ・サーバーを介してのみ該当するURLにアクセスできますが、その構成が実行されていません。
解決方法: 「すべてのターゲット」ページで、ビーコンを選択し、「構成」をクリックして、ビーコンのプロキシ設定を実行します。
シナリオ: 「サービス・テストの検証」で「認証が必要です -- https://...../」
と表示されます。
可能性のある原因: Basic認証情報が自動的に記録されていません。
解決方法: このエラーを解決するには、次の手順に従います。
「サービス・テストとビーコン」ページで、サービス・テストを選択し、「編集」をクリックします。
Basic認証情報(ユーザー名、パスワードおよびレルム)をすべて入力します。
注意:
レルムは、通常、ブラウザの認証ダイアログ・ボックスの中の「ユーザー名」ラベルの上に表示されます。
シナリオ: 「サービス・テストの検証」で「sun.security.validator.ValidatorException: 信頼できる証明書が見つかりません -- https://....../。」
と表示されます。
可能性のある原因: ビーコンがこのSSL証明書を認識していません。
可能性のある解決方法: 「サービス・テストとビーコン」ページで、サービス・テストを選択し、「編集」をクリックします。「拡張プロパティ」で、「SSL証明書の認証」を「いいえ」に設定します。
シナリオ: 「サービス・テストの検証」で、「https://....../に対しタイムアウト値が300000を超えました。レスポンス時間 = 3000000」と表示されます。
可能性のある原因: テストが複雑すぎるため、割り当てられた時間内に完了していない可能性があります。または、サーバー側に、パフォーマンスの問題が実際に存在する可能性もあります。
可能性のある解決方法: 「サービス・テストとビーコン」ページで、サービス・テストを選択し、「編集」をクリックします。サーバーのパフォーマンス上の問題でない場合は、「拡張プロパティ」の下の、タイムアウト値を増やします。
シナリオ: 「サービス・テストの検証」オプションによると、サービスは停止中ですが、Webアプリケーションは稼働しており、Webトランザクションを正常に再生できることが報告されます。
可能性のある原因: 該当するWebアプリケーションは、Internet ExplorerまたはMozillaベースのブラウザとのみ互換性があります。
可能性のある解決方法: 「サービス・テストとビーコン」ページで、サービス・テストを選択し、「編集」をクリックします。「拡張プロパティ」の下で、「User-Agentヘッダー」をMozilla/4.0(compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)OracleEMAgentURLTiming/3.0
に設定します。
注意:
Enterprise Manager 10.2.0.4以上の場合、この「User-Agentヘッダー」は、Webトランザクションの記録中に自動的に設定されます。
シナリオ: 「テスト・パフォーマンス」ページに、ステップ・メトリックが表示されません。
可能性のある原因: デフォルトでは、トランザクション・レベルのメトリックのみが収集されます。
可能性のある解決方法: 「サービス・テストとビーコン」ページで、サービス・テストを選択し、「編集」をクリックして、「データの粒度」を「ステップ」に設定します。