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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド
13c リリース3
E98542-01
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30.5 SNMPを使用した外部デバイスのモニタリング

管理者にとってEnterprise Managerによる管理対象ではないアプリケーションからアラートを受信することが重要な場合が多くあります。これらのアプリケーションの多くはアラート条件が発生したときにSNMPトラップをトリガーするように構成できます。これらのトラップをEnterprise Manager内で受信し、それらのアプリケーションのEnterprise Managerからのモニタリングを開始できます。このようなアプリケーションにより発生したSNMPトラップを受信し分析する機能を持つことにより、Enterprise Managerのモニタリングおよびアラート機能をこれらのアプリケーションに拡張し、IT環境におけるモニタリングの複雑性を低下させることができます。

アプリケーションにより発生したSNMPトラップを受信し(Enterprise Managerにより管理されない)、Enterprise Managerでアラートとしてトラップを表示するするように、Enterprise Managerを構成することができます。

これらのトラップを受信するには、管理対象エンティティを表すメタデータ・プラグインを開発する必要があります。次に、SNMP receiveletまたはSNMP fetchletを使用して、そのエンティティに関するモニタリング・データを受信または取得します。

メタデータ・プラグインの開発の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control拡張プログラマーズ・リファレンス』を参照してください。

30.5.1 SNMP receiveletについて

管理対象環境でサード・パーティのエンティティをモニタリングしている間に、サード・パーティのネットワーク要素のステータスが使用不可になった場合、あるいはそのメトリック重大度条件(メトリックしきい値)に達したか、超過した場合は、サード・パーティのネットワーク要素のSNMPエージェントによって、管理エージェントに通知が送信されます。これらの通知はSNMPトラップ形式で、パフォーマンスのしきい値に達すると、管理エージェントからのリクエストなしに、非同期にトリガーされます。

これらのトラップはSNMPに基づいているため、Oracle Management Agentは、SNMP receiveletを使用して、これらのSNMPトラップを受信し、Oracle Management Serviceと互換性のある形式に変換します。

SNMP receiveletの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control拡張プログラマーズ・リファレンス』を参照してください。

30.5.2 SNMP fetchletについて

fetchletはパラメータ化されたデータ・アクセス・メカニズムで、管理対象の要素の関連データをEnterprise Managerのメトリック形式にマップするために利用できます。標準の領域にあるEnterprise Managerは現在、SNMP fetchletを使用して、管理対象の環境内のSNMP対応エンティティから情報をフェッチしています。

SNMP fetchletはSNMPエージェントに、ターゲット・タイプの管理情報ベース(MIB)に定義された、管理対象エンティティに関するデータを問い合せます。MIBの詳細は、「管理情報ベース(MIB)について」および「管理情報ベース(MIB)」を参照してください。

SNMP fetchletの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control拡張プログラマーズ・リファレンス』を参照してください。