内容は次のとおりです。
クラウド管理ポリシーは、EM_CLOUD_ADMINISTRATOR
が定義し、パフォーマンス・メトリックしきい値またはスケジュールに基づいて一定のアクションを起こすことのできるルールです。独自のポリシーを作成することも、すぐに利用可能なポリシーを使用することもできます。Oracle提供のすぐに利用可能なポリシーは編集できませんが、ポリシーの類似作成クローニングを実行して、必要な編集を行うことができます。
注意:
セルフ・サービス・ユーザー(EM_SSA_USER
)も、自分にアクセス権が付与されているサービスのクラウド・ポリシーを作成できます。
クラウド管理ポリシーには、パフォーマンス・ベース・ポリシーとスケジュール・ベース・ポリシーの2つの種類があります。パフォーマンス・ポリシーは特定のターゲット・タイプのパフォーマンス・メトリックに基づきます。スケジュールベースのポリシーは、定義したスケジュールに基づいて実行されます。1つ以上のポリシーをグループ化するとポリシー・グループを作成できます。次の操作を実行できます。
次のタイプの新規ポリシーを定義します:
スケジュール・ポリシー
パフォーマンス・ポリシーは、特定のターゲット・タイプやその関連ターゲットのパフォーマンス・メトリックに基づいて構成されます。メトリックに基づいたポリシーの条件およびルールを作成できます。
パフォーマンス・ポリシーを定義するには、次の手順に従います:
ポリシーを定義すると、ポリシーはアクティブになり、1つ以上のターゲットに適用できます。次の手順に従って、アクティブなポリシーを非アクティブにできます。
ポリシーを非アクティブ化すると、「非アクティブ」としてマークされます。非アクティブなポリシーをアクティブにするには、表からポリシーを選択して「アクティブにする」をクリックします。確認ウィンドウで、「アクティブにする」を再度クリックします。これで、ポリシーが「アクティブ」としてマークされます。
ポリシー・グループを定義するには、次の手順に従います:
毎週金曜の6:00 pmにゲスト仮想マシンを停止して、毎週月曜の9:00 pmに再起動する場合、次のようにポリシーを作成できます。
まず、ゲスト仮想マシンを毎週金曜の6:00 pmに停止するスケジュール・ベース・ポリシーを作成します。「ゲスト仮想マシン停止ポリシーの作成」を参照してください。
次に、ゲスト仮想マシンを毎週月曜の6:00に再起動する別のスケジュール・ベース・ポリシーを作成します。「ゲスト仮想マシン起動ポリシーの作成」を参照してください。
これら2つのポリシーを1つのポリシー・グループに統合して、これらのポリシーを1つ以上のゲスト仮想マシン・ターゲットに関連付けます。「ポリシー・グループの作成(起動および停止)」を参照してください。
ゲスト仮想マシン・ターゲット・タイプの2つのポリシーを定義した後、これらのポリシーを1つのポリシー・グループに統合して、ポリシーを1つ以上のターゲットに関連付けることができます。ポリシー・グループを作成するには、次の手順に従います:
層インスタンスを毎週金曜に1にスケール・ダウンし、毎週月曜に2にスケール・アップする、Oracle層インスタンス・ターゲットのポリシー・グループを定義するとします。次のポリシーを作成できます。
まず、層インスタンスを1にスケール・ダウンするスケジュール・ポリシーを作成します。「層インスタンス・スケール・ダウン・ポリシーの作成」を参照してください。
次に、層インスタンスを毎週月曜日に2にスケール・アップする別のポリシーを作成します。「層インスタンス・スケール・アップ・ポリシーの作成」を参照してください。
これらのポリシーを統合して1つのポリシー・グループを作成します。「ポリシー・グループの作成(スケール・アップおよびスケール・ダウン)」を参照してください。
Oracle層インスタンス・ターゲット・タイプの2つのポリシーを定義した後、これらのポリシーを1つのポリシー・グループに統合して、ポリシーを1つ以上のターゲットに関連付けることができます。ポリシー・グループを作成するには、次の手順に従います:
リソースの動的スケジューリング(DRS)ポリシーおよび分散電源管理(DPM)ポリシーは、サービスの品質を改善し、負荷に基づいて実行中の仮想マシンをサーバー・プール内で動的に再配置することにより電力消費を減らします。
リソースの動的スケジューリング(Dynamic Resource Scheduling: DRS)ポリシーは、Oracle VM Serverの使用率をリアルタイムでモニタリングしてサーバー・プールをリバランスし、実行中の仮想マシンに安定したリソースを提供します。DRSにより、負荷の高いOracle VM ServerのVMが、より多くのリソースを使用可能なOracle VM Serverに移行されます。
分散電源管理(Distributed Power Management: DPM)ポリシーにより、電力消費を最小化するようにサーバー・プールが最適化されます。DPMは、リソース使用率が少ない期間はプール内の電源オンのサーバーを減らすことで、DRSをさらに完全なものにします。これによって、リソース使用率が増加したときに、必要に応じて自動的に電源がオンになります。
DRS/DPMポリシーを設定するには、次の手順に従います:
注意:
ポリシーの作成後、ポリシーは有効化され、ポリシーに含まれるすべての仮想サーバー・プール・ターゲットに適用されます。DRS/DPMポリシーを無効化するには、Oracle VM Serverプール・ターゲット・タイプのスケジュール・ベース・ポリシーを作成して、「ポリシー・アクション」フィールドで「DRS/DPMポリシーの無効化」ポリシーを選択します。スケジュール・ベース・ポリシーの作成の詳細は、「スケジュール・ベース・ポリシーの定義」を参照してください。スケジュール・ポリシーを編集し、必要に応じて「DRSの有効化」または「DPMの有効化」を選択して、ポリシーを有効化できます。
EM_CLOUD_ADMINISTRATOR
ロールを持つユーザーとしてログインし、「エンタープライズ」メニューから「クラウド」、「インフラストラクチャ・ポリシー」の順に選択します。