内容は次のとおりです。
Xenベースのハイパーバイザ、ベアメタル・マシン、オペレーティング・システム、およびモニタリング・ソフトウェアに依存しない仮想マシンを直接モニターできます。これらのターゲットのモニタリングには、次のものが含まれます。
Xen 4.1.2以上に基づくOracle Virtual Server (ハイパーバイザ上で稼働するゲストOSまたはDomU)ターゲットの直接モニタリング
Oracle Server (物理サーバー)の直接モニタリング
Oracle Virtual Server (Xenベースのハイパーバイザ)の直接モニタリング
Oracle Virtual Platformまたはハイパーバイザ・マシンのホスト・オペレーティング・システムの直接モニタリング
注意:
Xenベースのハイパーバイザの直接モニタリングを有効化するには、Oracle Virtual Infrastructure 12.1.0.2プラグインがManagement Serverにデプロイされている必要があります。このプラグインは、ハイパーバイザが登録されると管理エージェント上に自動的にデプロイされます。
次の図に、アーキテクチャの概要を示します。
図16-1 直接モニタリングのアーキテクチャ
前提条件:
ハイパーバイザ・ターゲットを検出するには、管理者が次の権限を持っている必要があります。
任意のターゲットの追加
ジョブの作成
ハイパーバイザ・ターゲットをモニタリングする管理エージェントに対するオペレータ権限
ハイパーバイザを検出するには、次の手順に従います。
検出されたターゲットを削除するには、最初にOracle Virtual Platformターゲットを削除する必要があります。このターゲットを削除すると、関連するすべてのOracle Virtual ServerおよびOracle Serverターゲットが削除されます。
ターゲットを削除するには、次の手順に従います。
検出する仮想プラットフォーム・ターゲットの資格証明を指定できます。資格証明タイプとして「ホスト資格証明」または「SSHキー資格証明」を選択できます。これらの各資格証明は、SudoまたはPowerBrokerの権限委任オプションを使用して統合できます。
図16-3 Oracle Virtual Platformの検出: 資格証明の設定
ホスト資格証明
「ホスト資格証明」を選択した場合、次の資格証明プロパティを指定する必要があります。
ユーザー名: ターゲットにアクセスするために必要なユーザー名。
パスワード: ターゲットにアクセスするために必要なパスワード。
実行権限: 次のいずれかです。
なし: 実行権限は不要です。このオプションは、ユーザーがrootで、「特権ユーザー」オプションが「はい」に設定されている場合に使用します。
Sudo: 「Sudo」を選択する場合、次の項目を指定する必要があります。
sudoコマンド: Sudoでは、許可されたユーザーがスーパーユーザーまたはsudoersファイルに指定された他のユーザーとしてコマンドを実行できます。/usr/bin/sudo -S -u %RUN_AS% %COMMAND%
の形式でコマンドを入力します。/usr/bin/sudo
はsudo実行可能ファイルへのパス、RUN_AS
はコマンドを実行しているユーザーの名前、そしてCOMMAND
はSudoコマンドが実行されていることを示します。
別名実行: rootユーザーとしてこのコマンドを実行するためにroot
を指定します。
疑似ターミナルの有効化: sudoコマンドでユーザーが実端末(tty)にログインする必要がある場合、このチェック・ボックスを選択します。このフラグが設定されている場合、sudoユーザーは、別個の端末を通じてマシンにログインする必要があります。
PowerBroker: 「PowerBroker」を選択する場合、次の項目を指定する必要があります。
PowerBrokerコマンド: /usr/bin/pbrun -l -u %RUN_AS% %COMMAND%
の形式でコマンドを入力します。/usr/bin/pbrun
はPowerBroker実行可能ファイルへのパス、RUN_AS
はコマンドを実行しているユーザーの名前、そしてCOMMAND
はPowerBrokerコマンドが実行されていることを示します。
パスワード・プロンプト: パスワードが指定された際に表示されるプロンプトです。
別名実行: rootユーザーとしてこのコマンドを実行するためにroot
を指定します。
プロファイル: このコマンドを実行するために使用するユーザー・プロファイルを指定します。
SSHキー資格証明
「SSHキー資格証明」を選択した場合、ユーザー名、秘密および公開鍵、パスフレーズ(今後の暗号化のため)、および実行権限を指定する必要があります。
「実行権限」フィールドで「Sudo」または「PowerBroker」を選択する場合、「ホスト資格証明」のリストに従って追加の詳細を入力してください。
「Oracle Server」ホームページを表示するには、次の手順に従います。
図16-4 「Oracle Server」ホームページ
このページには、次のリージョンがあります。
一般: このリージョンには、Oracle Virtual Platformターゲット、ターゲットの名前、CPUソケット、CPUコア、合計メモリーおよびローカル・ディスク領域など、一般の詳細が提供されます。
可用性: このリージョンのチャートには、ターゲットの過去24時間のステータスが表示されます。
インシデントと問題の概要: このリージョンには、Oracle Serverターゲットに関連するすべてのインシデントと問題が表示されます。
「Oracle Virtual Platform」ホームページを表示するには、次の手順に従います。
図16-5 「Oracle Virtual Platform」ホームページ
このページには、次のリージョンがあります。
一般: このリージョンには、Oracle Serverターゲット、プラットフォーム・バージョン、ターゲット名、Dom0に割り当てられたVCPU、Oracle Virtual Serverターゲットに割り当てられた合計VCPUなどの一般的な詳細が表示されます。また、これが特権ユーザーであるかどうかも示します。仮想化メトリックは、特権ユーザーの場合のみ収集されます。
メンバー: このリージョンには、この仮想プラットフォームに属する仮想サーバー、ステータス、および各仮想サーバーへの割当てメモリーがリストされます。
管理エージェントが仮想サーバー上に存在する場合、Oracle Virtual Serverターゲットに対応するホスト名も表示されます。デフォルトでは、この列は表示されません。「表示」ドロップダウン・メニューを使用してこの列を選択できます。
ネットワーク・アクティビティ: このリージョンは、この24時間の総スループット(MB/秒)を示します。
インシデントと問題の概要: このリージョンには、Oracle Serverターゲットに関連するすべてのインシデントと問題が表示されます。
チャート: CPU使用率、メモリー使用率、ネットワークおよびディスク・アクティビティ・チャートには過去24時間のアクティビティが表示されます。CPUとメモリー使用状況の傾向を示します
可用性: このリージョンのチャートには、ターゲットの過去24時間のステータスが表示されます。
Oracle VMインスタンス・ホームページを表示するには、次の手順に従ってください。
このページには、次のリージョンがあります。
一般: このリージョンには、Oracle ServerおよびOracle Virtual Platformターゲット、ターゲット名、割当てメモリーなどの一般的な詳細が表示されます。
可用性: このリージョンのチャートには、ターゲットの過去24時間のステータスが表示されます。
インシデントと問題の概要: このリージョンには、Oracle Serverターゲットに関連するすべてのインシデントと問題が表示されます。
チャート: CPU使用率、メモリー使用率、ネットワークおよびディスク・アクティビティ・チャートには過去24時間のアクティビティが表示されます。