Oracle® Enterprise Manager System Monitoring Plug-in Oracleデータベース以外のためのメトリック・リファレンス・マニュアル 13c リリース2 E94903-01 |
|
前 |
次 |
Buffer Managerオブジェクトは、次に示す項目のMicrosoft SQL Serverによる使用状況を監視するためのカウンタを提供します。
データ・ページ、内部データ構造およびプロシージャ・キャッシュを格納するメモリー。
Microsoft SQL Serverによるディスクからのデータベース・ページの読取り、およびディスクへのデータベース・ページの書込み時の物理I/Oを監視するためのカウンタ。
デフォルトの収集間隔 - 15分ごと
表1-6 バッファ・マネージャ・メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
バッファ・マネージャ・カウンタ名(キー列) |
パフォーマンス・メトリック名。表1-7を参照してください。 |
「バッファ・マネージャ・カウンタ名」のキー列には、複数のメトリックがあります。表1-7に、各メトリックとその説明を示します。
表1-7 バッファ・マネージャ・カウンタ名メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
バッファ・キャッシュ・ヒット率 |
ディスクからの読取りが不要な、バッファ・キャッシュに存在するページの割合。これは、Microsoft SQL Serverの起動以降に、キャッシュ・ヒットの合計数をキャッシュ参照の合計数で除算した比率です。長時間が経過すると、この比率はほとんど変化しなくなります。キャッシュからの読取りの方が、ディスクからの読取りよりもはるかにコストが低いため、この比率が高くなるようにします。通常、Microsoft SQL Serverで利用できるメモリー容量を増加することによって、バッファ・キャッシュ・ヒット率を上げることができます。 |
バッファ・キャッシュ・ヒット率のベース |
パフォーマンス・カウンタ「バッファ・キャッシュ・ヒット率」が表す分数の分母(ベース)。 |
チェックポイント・ページ/秒 |
チェックポイント、またはすべての使用済ページをディスクにフラッシュするその他の操作により、ディスクにフラッシュされた1秒当たりのページ数。 |
データベース・ページ |
データベース・ページの合計数。 |
空きリストの停止/秒 |
空きページを待機する必要があったリクエストの数。 |
空きページ |
すべての空きリストにあるページの合計数。 |
レイジー書込み/秒 |
バッファ・マネージャのレイジー・ライターによって書き込まれた1秒当たりのバッファ数。レイジー・ライターとは、古い使用済バッファ(別のページのためにバッファを再利用する前にディスクに書き戻す必要がある変更を含むバッファ)をまとめてフラッシュし、ユーザー・プロセスで使用できるようにするシステム・プロセスです。レイジー・ライターを使用することで、使用可能なバッファを作成するためにチェックポイントを頻繁に実行する必要がなくなります。 |
ページ検索/秒 |
バッファ・プールでページを検索するリクエストの数。 |
ページ読取り/秒 |
物理的なデータベース・ページの読取りが実行される1秒当たりの回数。この統計値は、すべてのデータベースの物理的なページ読取りの合計数を示します。物理I/Oにはコストがかかるため、データ・キャッシュの拡張、高度な索引や効率のよいクエリーの使用、またはデータベースの設計変更を行うことで、コストを最小限に抑えることができます。 |
ページ書込み/秒 |
データベース・ページの書込みが実行される1秒当たりの回数。通常、ページの書込みはコストがかかります。ページの書込みのアクティビティを減らすことが、最適化チューニングにとって重要になります。アクティビティを減らす方法として、空きバッファ・プールの空きバッファを使い果さないようにします。そうすると、フラッシュする際に未使用のキャッシュ・バッファの待機中にページの書込みが行われます。 |
プロシージャ・キャッシュ・ページ |
コンパイル済のクエリーの保存に使用するページ数。 |
先読みページ/秒 |
使用を予測して読み取られたページ数。 |
予約済ページ |
バッファ・プールに予約されたページの数。 |
流用ページ |
サーバーの様々な目的(プロシージャ・キャッシュなど)に使用されたページの数。 |
目標ページ |
バッファ・プール内の理想的なページ数。 |
ページ合計 |
バッファ・プール内のページ(データベース・ページ、空きページおよび流用ページなど)の数。 |