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Oracle® Enterprise Manager System Monitoring Plug-in Oracleデータベース以外のためのメトリック・リファレンス・マニュアル
13c リリース2
E94903-01
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2.5 監視情報

監視情報メトリックは、一般的な監視情報、エージェントの監視された値およびデータベースの監視された値などのデータベースの監視情報を取得します。監視情報メトリックは、次のカテゴリから構成されます。

2.5.1 エージェントの監視

このカテゴリのメトリックは、アプリケーション・スナップショットからエージェントに関する情報を返します。

デフォルトの収集間隔 - 15分ごと

表2-17 エージェントの監視メトリック

メトリック 説明およびユーザー・アクション

エージェントCPU使用率(%)

CPU使用率の合計。次の式で計算されます。

Agent_total_cpu_time-_Agent_total_cpu_time )/1000)/__interval)*100

エージェント識別子

各エージェントに一意のID。

アプリケーションの平均ロック待機時間(ミリ秒)

ロックの平均待機時間。次の式で計算されます。

lock_wait_time / lock_wait

平均ロック待機時間が長い場合、多数のロックを保持するアプリケーション、またはロックのエスカレーションが発生しているアプリケーションを探し、適宜アプリケーションのチューニングに焦点を絞って並行性を改善します。エスカレーションが原因で平均ロック待機時間が長くなっている場合は、locklistおよびmaxlocks構成パラメータのいずれかの値、または両方の値が低すぎる可能性があります。

アプリケーションのコミットSQL文の割合

コミットSQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。

commit_sql_stmts - _commit_sql_stmts/ __interval

警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。

アプリケーションの動的SQL文の割合

動的SQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。

dynamic_sql_stmts - _dynamic_sql_stmts/ __interval

警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。

アプリケーションの失敗したSQL文の割合

失敗したSQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。

failed_sql_stmts - _failed_sql_stmts/ __interval

警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。

アプリケーション識別子

各アプリケーションに一意のID。

アプリケーション名

アプリケーションの名前。

アプリケーションの優先度

このアプリケーションに対して機能するエージェントの優先度。

アプリケーションのロールバックSQL文の割合

ロールバックSQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。

rollback_sql_stmts - _rollback_sql_stmts/ __interval

警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。

アプリケーションの行の読取りの割合

最後の間隔における行の読取りの割合。次の式で計算されます。

rows_read - rows_read)/__interval

警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。

アプリケーションの行の書込みの割合

最後の間隔における行の書込みの割合。次の式で計算されます。

rows_written - rows_written)/__interval

警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。

アプリケーションの静的SQL文の割合

静的SQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。

static_sql_stmts - _static_sql_stmts/ __interval

警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。

アプリケーション・ステータス

application_status_rawの値に対応するアプリケーションのステータス。

認可ID

監視中のアプリケーションを呼び出したユーザーの認可ID。DDCSゲートウェイ・ノードでは、これがホストでのユーザーの認可IDになります。

クライアント・データベースの別名

データベースに接続するアプリケーションから提供されるデータベースの別名。

クライアント名

データベースのクライアントの名前。

クライアント・ノード番号

クライアント・ノードのデータベース・マネージャ構成ファイルのclient_nname。

コミットSQL文

コミットSQL文の数。

コーディネータ・エージェント・プロセス識別子

アプリケーションに対するコーディネータ・エージェントのプロセスID(UNIXシステム)またはスレッドID(Windowsシステム)。

動的SQL文

動的SQL文の数。

実行識別子

オペレーティング・システムへのログイン時にユーザーが指定したID。このIDは、データベースへの接続時にユーザーが指定する認可IDとは異なります。

失敗したSQL文

失敗したSQL文の数。

1秒当たりのホストCPU使用率(%)

最後の間隔におけるCPU使用時間の比率。次の式で計算されます。

elapsed_exec_time_ms - elapsed_exec_time_ms / __interval

警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。

I/Oの待機

I/Oの待機時間。

ロックで待機中のアプリケーションの数

現在ロックで待機しているアプリケーションの合計数。

デッドロック数

発生したデッドロックの合計数。

排他ロックのエスカレーションの数

排他ロックのエスカレーションの数。

ロックのエスカレーションの数

ロックのエスカレーションの数。

保持されているロックの数

アプリケーションで現在保持されているロックの数。

ロック・タイムアウトの数

アプリケーションのロック・タイムアウトの数。

ロック待機数

アプリケーションがロックを待機した回数。

読み取られた行の数

読み取られた行の合計数。

書き込まれた行の数

書き込まれた行の合計数。

ソートの数

文で実行されたソートの数。

ロールバックSQL文

ロールバックSQL文の数。

文の平均ソート時間(ミリ秒)

文のソート1回当たりの平均ソート時間。次の式で計算されます。

stmt_sorts/total_sort_time

読み取られた文の行

読み取られた文の行の合計数

書き込まれた文の行

書き込まれた文の行の合計数。

文の操作

文の操作の値。

文の開始時間

文の開始時間。

文のテキスト

実行された全クエリーまたは文。

文の合計ソート時間(ミリ秒)

文のソートに使用される時間の合計。

文のソートの合計

ソートの合計回数。

文のタイプ

1つ以上のデータ・セクターのダイレクト書込みを実行するリクエストの数。

静的SQL文

静的SQL文の数。

エージェントによるシステムCPU使用時間(ミリ秒)

管理エージェントによる処理にDBMが使用した合計システム時間。

文によるシステムCPU使用時間(ミリ秒)

文による処理にDBMが使用した合計システム時間。

文による合計CPU使用時間(ミリ秒)

合計CPU時間。次の式で計算されます。

stmt_usr_cpu_time + stmt_sys_cpu_time

エージェントによる合計CPU使用時間(ミリ秒)

合計CPU時間。次の式で計算されます。

agent_usr_cpu_time + agent_sys_cpu_time

合計経過実行時間(ミリ秒)

特定のアプリケーションに対して実行されたすべての文の、ホストにおける合計実行時間(ミリ秒)。

合計アイドル時間(ミリ秒)

アプリケーションがアイドル状態だった時間。

ロックの合計待機時間(ミリ秒)

アプリケーションがロックを待機した合計時間。

合計ソート時間

ソートに使用する合計時間。

エージェントによるユーザーCPU使用時間(ミリ秒)

エージェントによる処理にDBMが使用した合計ユーザー時間。

文によるユーザーCPU使用時間(ミリ秒)

文による処理にDBMが使用した合計ユーザー時間。

文のハッシュ

SQL文テキストのハッシュ。

2.5.2 データベースの監視

このカテゴリのメトリックは、データベースおよびdetail_log論理データ・グループからスナップショット情報を返します。

デフォルトの収集間隔 - 15分ごと

表2-18 データベースの監視メトリック

メトリック 説明

データベース名(キー列)

情報が収集されるデータベース、またはアプリケーションが接続するデータベースの実際の名前。これは、データベースの作成時に指定された名前になります。

割当て済データベース・サイズ(バイト)

データベースの容量。(パーティション化されたデータベースでは使用できません。)

コミットSQL文

データベース内のオブジェクトでロックを待機中のアプリケーションの数。コミットSQL文の数。

データベースの平均ロック待機時間(ミリ秒)

ロックの平均待機時間。次の式で計算されます。

lock_wait_time / lock_wait

アプリケーションの待機時間が長い場合、アプリケーションのパフォーマンスが低下している可能性があります。

ロックで待機中のアプリケーションの数

データベース内のオブジェクトでロックを待機中のアプリケーションの数。

データベースのコミットSQL文の割合

コミットSQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。

commit_sql_stmts - _commit_sql_stmts/ __interval

警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。

データベース接続時間

データベースに最後に接続した時間。

データベースの動的SQL文の割合

動的SQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。

dynamic_sql_stmts - _dynamic_sql_stmts/ __interval

警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。

データベースの失敗したSQL文の割合

失敗したSQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。

failed_sql_stmts - _failed_sql_stmts/ __interval

警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。

データベースの論理的な場所

データベースの場所。

  • ローカル - db_location_raw = 0の場合

  • リモート - db_location_raw = 1の場合

データベースの物理的なディスクの場所

データベースの物理的なディスクの場所。

データベースのロールバックSQL文の割合

ロールバックSQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。

rollback_sql_stmts - _rollback_sql_stmts/ __interval

警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。

現行のデータベース・サイズ(バイト)

データベースのサイズ(バイト)。

データベース領域使用率(%)

データベース内の領域使用率の合計。次の式で計算されます。

(db_size/db_capacity) *100

データベースの静的SQL文の割合

静的SQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。

static_sql_stmts - _static_sql_stmts/ __interval

警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。

データベース・ステータス

データベースのステータス。

データベースのデッドロック率(1秒当たり)

デッドロックの割合。次の式で計算されます。

(deadlocks-_deadlocks)/_interval

警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。

動的SQL文

動的SQL文の数。

データベース排他ロックのエスカレーション率(1秒当たり)

排他ロックのエスカレーションの割合。次の式で計算されます。

(x_lock_escals-_x_lock_escals)/__interval

警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。

排他ロックのエスカレーションの数

排他ロックのエスカレーションの数。

失敗したSQL文

失敗したSQL文の数。

サーバー・インスタンス名

スナップショットが取得されたデータベース・マネージャ・インスタンスの名前。

データベース内部デッドロックのロールバック率(1秒当たり)

デッドロックによる内部ロールバックの割合。次の式で計算されます。

(int_deadlock_rollbacks-_int_deadlock_rollbacks) /__interval

警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。

ロックのエスカレーションの数

ロックのエスカレーションの数。

データベース・ロックのエスカレーション率(1秒当たり)

ロックのエスカレーションの割合。次の式で計算されます。

(lock_escals-_lock_escals)/__interval

警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。

ロック・タイムアウトの数

アプリケーションのロック・タイムアウトの数。

データベース・ロックのタイムアウト率(1秒当たり)

ロック・タイムアウトの割合。警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。

保持されているロックの数

アプリケーションで現在保持されているロックの数。

アクティブな現在の接続の数

データベースでアクティブな接続の合計数。

現在の接続数

現在接続しているアプリケーションの合計数。

デッドロック数

発生したデッドロックの合計数。

内部ロールバックの数

デッドロックによる内部ロールバックの合計数。

ロック待機数

アプリケーションがロックを待機した回数。

データベースのロックで待機中のアプリケーションの率(%)

ロックで待機中のアプリケーションの比率。次の式で計算されます。

(locks_waiting /appls_cur_cons)*100

ロックで待機しているアプリケーションの数が多い場合、パフォーマンスが低下している可能性があります。

ロールバックSQL文

ロールバックSQL文の数。

静的SQL文

静的SQL文の数。

ロックの合計待機時間(ミリ秒)

アプリケーションがロックを待機した合計時間。

使用中のロック・リスト

使用中のロックリスト・メモリーの合計。

最後のリセット

DB2を最後にリセットした時間。

2.5.3 データベース・バックアップの監視

このカテゴリのメトリックは、データベースの最後のバックアップに関する情報を提供します。

デフォルトの収集間隔 - 2時間ごと

表2-19 データベース・バックアップの監視メトリック

メトリック 説明

データベース名(キー列)

情報が収集されるデータベース、またはアプリケーションが接続するデータベースの実際の名前。これは、データベースの作成時に指定された名前になります。

サーバー・インスタンス名

スナップショットが取得されたデータベース・マネージャ・インスタンスの名前。

最後のバックアップのタイムスタンプ

データベースの最終バックアップ。

最終バックアップ以降の日数

データベースの最後のバックアップ以降の日数。

2.5.4 一般的な監視

このカテゴリのメトリックは、データベースのステータス、および一部の重要な構成値に関する基本情報を提供します。

デフォルトの収集間隔 - 15分ごと

表2-20 一般的な監視メトリック

メトリック 説明およびユーザー・アクション

DB2開始時間

データベース・マネージャがdb2startコマンドを使用して開始した日時。

登録済のエージェント

監視中のDBMインスタンスに登録済のエージェントの数。

通信プライベート・メモリー

通信プライベート・メモリーの量。

割当て済ソート・ヒープ・メモリー

ソート・ヒープに割り当てられたメモリーの量。

ソート・ヒープのしきい値(4KBページ単位)

プライベート・ソートに使用されるプライベート・メモリー・ページの最大数、または共有ソートに使用される共有メモリー・ページの最大数。ソートがプライベート・ソートの場合、このパラメータはエージェントのプライベート・メモリーに影響します。ソートが共有ソートの場合、このパラメータはデータベース共有メモリーに影響します。

各ソートには、必要に応じてデータベース・マネージャによって割り当てられる個別のソート・ヒープがあります。このソート・ヒープは、データがソートされる領域です。オプティマイザによる指示があった場合は、オプティマイザが提供する情報を使用して、このメトリックによって指定されたソート・ヒープよりも小さいソート・ヒープが割り当てられます。

DB2ステータス

DB2インスタンスのステータス。DB2ステータスの値は次のとおりです。

  • 0 - アクティブ

  • 1 - 静止保留中

  • 2 - 静止済

ソート・ヒープ使用率(%)

ソート・ヒープ使用率。次の式で計算されます。

sort_heap_allocated / sortheap_threshold *100

ソート・ヒープしきい値構成パラメータsheapthresの値を増やします。