Oracle® Enterprise Manager System Monitoring Plug-in Oracleデータベース以外のためのメトリック・リファレンス・マニュアル 13c リリース2 E94903-01 |
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監視情報メトリックは、一般的な監視情報、エージェントの監視された値およびデータベースの監視された値などのデータベースの監視情報を取得します。監視情報メトリックは、次のカテゴリから構成されます。
このカテゴリのメトリックは、アプリケーション・スナップショットからエージェントに関する情報を返します。
デフォルトの収集間隔 - 15分ごと
表2-17 エージェントの監視メトリック
メトリック | 説明およびユーザー・アクション |
---|---|
エージェントCPU使用率(%) |
CPU使用率の合計。次の式で計算されます。 Agent_total_cpu_time-_Agent_total_cpu_time )/1000)/__interval)*100 |
エージェント識別子 |
各エージェントに一意のID。 |
アプリケーションの平均ロック待機時間(ミリ秒) |
ロックの平均待機時間。次の式で計算されます。 lock_wait_time / lock_wait 平均ロック待機時間が長い場合、多数のロックを保持するアプリケーション、またはロックのエスカレーションが発生しているアプリケーションを探し、適宜アプリケーションのチューニングに焦点を絞って並行性を改善します。エスカレーションが原因で平均ロック待機時間が長くなっている場合は、locklistおよびmaxlocks構成パラメータのいずれかの値、または両方の値が低すぎる可能性があります。 |
アプリケーションのコミットSQL文の割合 |
コミットSQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 commit_sql_stmts - _commit_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 |
アプリケーションの動的SQL文の割合 |
動的SQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 dynamic_sql_stmts - _dynamic_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 |
アプリケーションの失敗したSQL文の割合 |
失敗したSQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 failed_sql_stmts - _failed_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 |
アプリケーション識別子 |
各アプリケーションに一意のID。 |
アプリケーション名 |
アプリケーションの名前。 |
アプリケーションの優先度 |
このアプリケーションに対して機能するエージェントの優先度。 |
アプリケーションのロールバックSQL文の割合 |
ロールバックSQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 rollback_sql_stmts - _rollback_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 |
アプリケーションの行の読取りの割合 |
最後の間隔における行の読取りの割合。次の式で計算されます。 rows_read - rows_read)/__interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 |
アプリケーションの行の書込みの割合 |
最後の間隔における行の書込みの割合。次の式で計算されます。 rows_written - rows_written)/__interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 |
アプリケーションの静的SQL文の割合 |
静的SQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 static_sql_stmts - _static_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 |
アプリケーション・ステータス |
application_status_rawの値に対応するアプリケーションのステータス。 |
認可ID |
監視中のアプリケーションを呼び出したユーザーの認可ID。DDCSゲートウェイ・ノードでは、これがホストでのユーザーの認可IDになります。 |
クライアント・データベースの別名 |
データベースに接続するアプリケーションから提供されるデータベースの別名。 |
クライアント名 |
データベースのクライアントの名前。 |
クライアント・ノード番号 |
クライアント・ノードのデータベース・マネージャ構成ファイルのclient_nname。 |
コミットSQL文 |
コミットSQL文の数。 |
コーディネータ・エージェント・プロセス識別子 |
アプリケーションに対するコーディネータ・エージェントのプロセスID(UNIXシステム)またはスレッドID(Windowsシステム)。 |
動的SQL文 |
動的SQL文の数。 |
実行識別子 |
オペレーティング・システムへのログイン時にユーザーが指定したID。このIDは、データベースへの接続時にユーザーが指定する認可IDとは異なります。 |
失敗したSQL文 |
失敗したSQL文の数。 |
1秒当たりのホストCPU使用率(%) |
最後の間隔におけるCPU使用時間の比率。次の式で計算されます。 elapsed_exec_time_ms - elapsed_exec_time_ms / __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 |
I/Oの待機 |
I/Oの待機時間。 |
ロックで待機中のアプリケーションの数 |
現在ロックで待機しているアプリケーションの合計数。 |
デッドロック数 |
発生したデッドロックの合計数。 |
排他ロックのエスカレーションの数 |
排他ロックのエスカレーションの数。 |
ロックのエスカレーションの数 |
ロックのエスカレーションの数。 |
保持されているロックの数 |
アプリケーションで現在保持されているロックの数。 |
ロック・タイムアウトの数 |
アプリケーションのロック・タイムアウトの数。 |
ロック待機数 |
アプリケーションがロックを待機した回数。 |
読み取られた行の数 |
読み取られた行の合計数。 |
書き込まれた行の数 |
書き込まれた行の合計数。 |
ソートの数 |
文で実行されたソートの数。 |
ロールバックSQL文 |
ロールバックSQL文の数。 |
文の平均ソート時間(ミリ秒) |
文のソート1回当たりの平均ソート時間。次の式で計算されます。 stmt_sorts/total_sort_time |
読み取られた文の行 |
読み取られた文の行の合計数 |
書き込まれた文の行 |
書き込まれた文の行の合計数。 |
文の操作 |
文の操作の値。 |
文の開始時間 |
文の開始時間。 |
文のテキスト |
実行された全クエリーまたは文。 |
文の合計ソート時間(ミリ秒) |
文のソートに使用される時間の合計。 |
文のソートの合計 |
ソートの合計回数。 |
文のタイプ |
1つ以上のデータ・セクターのダイレクト書込みを実行するリクエストの数。 |
静的SQL文 |
静的SQL文の数。 |
エージェントによるシステムCPU使用時間(ミリ秒) |
管理エージェントによる処理にDBMが使用した合計システム時間。 |
文によるシステムCPU使用時間(ミリ秒) |
文による処理にDBMが使用した合計システム時間。 |
文による合計CPU使用時間(ミリ秒) |
合計CPU時間。次の式で計算されます。 stmt_usr_cpu_time + stmt_sys_cpu_time |
エージェントによる合計CPU使用時間(ミリ秒) |
合計CPU時間。次の式で計算されます。 agent_usr_cpu_time + agent_sys_cpu_time |
合計経過実行時間(ミリ秒) |
特定のアプリケーションに対して実行されたすべての文の、ホストにおける合計実行時間(ミリ秒)。 |
合計アイドル時間(ミリ秒) |
アプリケーションがアイドル状態だった時間。 |
ロックの合計待機時間(ミリ秒) |
アプリケーションがロックを待機した合計時間。 |
合計ソート時間 |
ソートに使用する合計時間。 |
エージェントによるユーザーCPU使用時間(ミリ秒) |
エージェントによる処理にDBMが使用した合計ユーザー時間。 |
文によるユーザーCPU使用時間(ミリ秒) |
文による処理にDBMが使用した合計ユーザー時間。 |
文のハッシュ |
SQL文テキストのハッシュ。 |
このカテゴリのメトリックは、データベースおよびdetail_log論理データ・グループからスナップショット情報を返します。
デフォルトの収集間隔 - 15分ごと
表2-18 データベースの監視メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
データベース名(キー列) |
情報が収集されるデータベース、またはアプリケーションが接続するデータベースの実際の名前。これは、データベースの作成時に指定された名前になります。 |
割当て済データベース・サイズ(バイト) |
データベースの容量。(パーティション化されたデータベースでは使用できません。) |
コミットSQL文 |
データベース内のオブジェクトでロックを待機中のアプリケーションの数。コミットSQL文の数。 |
データベースの平均ロック待機時間(ミリ秒) |
ロックの平均待機時間。次の式で計算されます。 lock_wait_time / lock_wait アプリケーションの待機時間が長い場合、アプリケーションのパフォーマンスが低下している可能性があります。 |
ロックで待機中のアプリケーションの数 |
データベース内のオブジェクトでロックを待機中のアプリケーションの数。 |
データベースのコミットSQL文の割合 |
コミットSQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 commit_sql_stmts - _commit_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 |
データベース接続時間 |
データベースに最後に接続した時間。 |
データベースの動的SQL文の割合 |
動的SQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 dynamic_sql_stmts - _dynamic_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 |
データベースの失敗したSQL文の割合 |
失敗したSQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 failed_sql_stmts - _failed_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 |
データベースの論理的な場所 |
データベースの場所。
|
データベースの物理的なディスクの場所 |
データベースの物理的なディスクの場所。 |
データベースのロールバックSQL文の割合 |
ロールバックSQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 rollback_sql_stmts - _rollback_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 |
現行のデータベース・サイズ(バイト) |
データベースのサイズ(バイト)。 |
データベース領域使用率(%) |
データベース内の領域使用率の合計。次の式で計算されます。 (db_size/db_capacity) *100 |
データベースの静的SQL文の割合 |
静的SQL文の読取りの割合。次の式で計算されます。 static_sql_stmts - _static_sql_stmts/ __interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 |
データベース・ステータス |
データベースのステータス。 |
データベースのデッドロック率(1秒当たり) |
デッドロックの割合。次の式で計算されます。 (deadlocks-_deadlocks)/_interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 |
動的SQL文 |
動的SQL文の数。 |
データベース排他ロックのエスカレーション率(1秒当たり) |
排他ロックのエスカレーションの割合。次の式で計算されます。 (x_lock_escals-_x_lock_escals)/__interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 |
排他ロックのエスカレーションの数 |
排他ロックのエスカレーションの数。 |
失敗したSQL文 |
失敗したSQL文の数。 |
サーバー・インスタンス名 |
スナップショットが取得されたデータベース・マネージャ・インスタンスの名前。 |
データベース内部デッドロックのロールバック率(1秒当たり) |
デッドロックによる内部ロールバックの割合。次の式で計算されます。 (int_deadlock_rollbacks-_int_deadlock_rollbacks) /__interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 |
ロックのエスカレーションの数 |
ロックのエスカレーションの数。 |
データベース・ロックのエスカレーション率(1秒当たり) |
ロックのエスカレーションの割合。次の式で計算されます。 (lock_escals-_lock_escals)/__interval 警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 |
ロック・タイムアウトの数 |
アプリケーションのロック・タイムアウトの数。 |
データベース・ロックのタイムアウト率(1秒当たり) |
ロック・タイムアウトの割合。警告およびクリティカルのしきい値に必要な値を設定して、有害となる状況を監視できます。 |
保持されているロックの数 |
アプリケーションで現在保持されているロックの数。 |
アクティブな現在の接続の数 |
データベースでアクティブな接続の合計数。 |
現在の接続数 |
現在接続しているアプリケーションの合計数。 |
デッドロック数 |
発生したデッドロックの合計数。 |
内部ロールバックの数 |
デッドロックによる内部ロールバックの合計数。 |
ロック待機数 |
アプリケーションがロックを待機した回数。 |
データベースのロックで待機中のアプリケーションの率(%) |
ロックで待機中のアプリケーションの比率。次の式で計算されます。 (locks_waiting /appls_cur_cons)*100 ロックで待機しているアプリケーションの数が多い場合、パフォーマンスが低下している可能性があります。 |
ロールバックSQL文 |
ロールバックSQL文の数。 |
静的SQL文 |
静的SQL文の数。 |
ロックの合計待機時間(ミリ秒) |
アプリケーションがロックを待機した合計時間。 |
使用中のロック・リスト |
使用中のロックリスト・メモリーの合計。 |
最後のリセット |
DB2を最後にリセットした時間。 |
このカテゴリのメトリックは、データベースの最後のバックアップに関する情報を提供します。
デフォルトの収集間隔 - 2時間ごと
表2-19 データベース・バックアップの監視メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
データベース名(キー列) |
情報が収集されるデータベース、またはアプリケーションが接続するデータベースの実際の名前。これは、データベースの作成時に指定された名前になります。 |
サーバー・インスタンス名 |
スナップショットが取得されたデータベース・マネージャ・インスタンスの名前。 |
最後のバックアップのタイムスタンプ |
データベースの最終バックアップ。 |
最終バックアップ以降の日数 |
データベースの最後のバックアップ以降の日数。 |
このカテゴリのメトリックは、データベースのステータス、および一部の重要な構成値に関する基本情報を提供します。
デフォルトの収集間隔 - 15分ごと
表2-20 一般的な監視メトリック
メトリック | 説明およびユーザー・アクション |
---|---|
DB2開始時間 |
データベース・マネージャがdb2startコマンドを使用して開始した日時。 |
登録済のエージェント |
監視中のDBMインスタンスに登録済のエージェントの数。 |
通信プライベート・メモリー |
通信プライベート・メモリーの量。 |
割当て済ソート・ヒープ・メモリー |
ソート・ヒープに割り当てられたメモリーの量。 |
ソート・ヒープのしきい値(4KBページ単位) |
プライベート・ソートに使用されるプライベート・メモリー・ページの最大数、または共有ソートに使用される共有メモリー・ページの最大数。ソートがプライベート・ソートの場合、このパラメータはエージェントのプライベート・メモリーに影響します。ソートが共有ソートの場合、このパラメータはデータベース共有メモリーに影響します。 各ソートには、必要に応じてデータベース・マネージャによって割り当てられる個別のソート・ヒープがあります。このソート・ヒープは、データがソートされる領域です。オプティマイザによる指示があった場合は、オプティマイザが提供する情報を使用して、このメトリックによって指定されたソート・ヒープよりも小さいソート・ヒープが割り当てられます。 |
DB2ステータス |
DB2インスタンスのステータス。DB2ステータスの値は次のとおりです。
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ソート・ヒープ使用率(%) |
ソート・ヒープ使用率。次の式で計算されます。 sort_heap_allocated / sortheap_threshold *100 ソート・ヒープしきい値構成パラメータsheapthresの値を増やします。 |