Oracle Data Integrator (ODI)は、複雑なデータ・ウェアハウスの構築、デプロイ、管理を行うための完全に統一されたソリューションを提供します。あるいは、SOAまたはビジネス・インテリジェンス環境におけるデータ中心アーキテクチャの一部としても使用されます。さらに、データ統合のあらゆる要素(データの移動、データの同期化、データ品質、データ管理、データ・サービス)を組み合せて、複雑なシステムにおいて情報の迅速さ、正確さおよび一貫性を保証します。
ODIドメインには、Enterprise Managerを使用して管理できる次のODIコンポーネントが含まれます。
1つのマスター・リポジトリとそれにアタッチされる1つ以上の作業リポジトリ。
マスター・リポジトリにアタッチされた1つまたは複数のランタイム・エージェント。これらのエージェントをドメインに含めるには、マスター・リポジトリで宣言する必要があります。これらのエージェントは、スタンドアロン・エージェント(ODI 11g)、同じ場所に配置されたスタンドアロン・エージェント(ODI 12c)またはJava EEエージェント(ODI 11gまたは12c)です。
1つまたは複数のOracle Data Integratorコンソール・アプリケーション。Oracle Data Integratorコンソール・アプリケーションは、マスター・リポジトリおよび作業リポジトリをブラウズするために使用されます。
この章では、Enterprise Manager Cloud Controlを使用してODIターゲットを設定および管理する方法について説明します。
Enterprise Managerを使用してODIの管理を開始する前に、次のことを実行する必要があります。
Oracle Management Agentのデプロイ
Oracle Management Agentは、ODIリポジトリをホストするデータベースがあるサーバーにインストールされている必要があります。オプションで、ODIエージェントをホストするマシンにもOracle Management Agentをインストールできます。
詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドのOracle Management Agentのインストールを参照してください。
ODIターゲットの検出
ODIターゲットは、ODIターゲットにリンクされたWebLogicドメインとともに検出されます。Fusion Middlewareの検出を使用して、WebLogicドメインを検出します。次に、これは、ODIスタンドアロン・エージェント(ODI 11g)、同じ場所に配置されたODIスタンドアロン・エージェント(ODI 12c)、およびODI Java EEエージェント(ODI 11gまたは12c)の3つのタイプのODIターゲットを検出します。
詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドのFusion Middlewareの検出を参照してください。
ODIリポジトリをホストしているデータベースの検出
複数のデータベースがODIリポジトリをホストしている可能性があるため、すべてのデータベース・インスタンスを検出する必要があります。
『Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
ユーザー・ログイン資格証明はEnterprise Managerコンソールで設定する必要があります。
Enterprise Managerではすべての操作が即座に利用可能です。
注意:
ODIで検出がサポートされるデータ・サーバーは、Oracle、Microsoft SQL ServerおよびIBM DB2 UDBです。
ここでは、以下の項目について説明します。
「ダッシュボード」ページには、メインの「稼働中/停止」ノードを展開したときに、ページのすべてのオブジェクトについて7日分の停止状況を表すビューが表示されます。四角形が7個あります。四角形が緑であれば、その日にアラートはありません。四角形が赤であれば、アラートがありました。
「ダッシュボード」タブには、次のリージョンがあります。
このリージョンでは次のことが報告されます。
稼働中または停止中のマスター・リポジトリの数。リポジトリのリストの数をクリックします。
インシデントを含むマスター・リポジトリの数。数値をクリックして、インシデントを持つリポジトリを確認します。
注意:
Oracle Fusion Middlewareプラグイン(12.1.0.6)以降、Microsoft SQL ServerおよびIBM DB2でも構成されるリポジトリをモニターできます。ただし、前提条件として、まず、Microsoft SQL ServerプラグインおよびIBM DB2プラグインをそれぞれデプロイしてから、Enterprise Manager Cloud Controlでこれらのデータベース・インスタンスをターゲットとして検出していることを確認してください。
ODIに格納されているデータベース情報は、データベースを識別するために、ローカル・ホストまたはローカルIPアドレスを使用しません。データベースのホスト名のみが使用されます。ホスト名はアプリケーションのURLから導出されます。ODI内でのホスト名は、EMCCに格納されているホスト名と一致する必要があります。マスター・リポジトリと作業リポジトリのために、WLS内で定義されているJDBCデータソースも確認します。それらは、ODIに格納されている情報と一致する必要があります。
サポートされているJDBCパターンは次のとおりです。
jdbc:oracle:thin:@//adc2120612.us.example.com:19016/db8482.us.example.com
jdbc:oracle:thin:@adc2120612.us.example.com:19016:db8482
jdbc:weblogic:sqlserver://adc6140804.us.example.com:50457;databaseName=ODI_REPOSITORY
jdbc:weblogic:db2://slc02pfl.us.example.com:5031/orcl993
このセクションで報告された問題を解決する手順:
ODIリポジトリが停止している場合、リポジトリをホストしているデータベースを起動するか、停止している理由のトラブルシューティングを行って問題を解決し、ステータスに基づいて対処します。
検出されないリポジトリがある場合、Enterprise Manager Cloud Controlでリポジトリをホストするデータベースを検出します。
アラートを含むリポジトリがある場合、それらのアラートの根本原因を識別して、問題を解決します。
このリージョンでは次のことが報告されます。
稼働中または停止中のエージェントの数。エージェントのリストの数値をクリックします。
Enterprise Managerのターゲットとして検出されないエージェントの数。検出されなかったエージェントのリストの数値をクリックします。
インシデントを含むエージェントの数。数値をクリックして、インシデントを持つリポジトリを確認します。
このセクションで報告された問題を解決する手順:
エージェントが停止している場合、停止しているエージェントを起動するか、停止している理由のトラブルシューティングを行って問題を解決し、ステータスに基づいて対処します。
検出されないエージェントがある場合、エージェントを検出するか、これらのエージェントにリンクされているOracle WebLogicドメインをリフレッシュします。
アラートを含むエージェントがある場合、それらのアラートの根本原因を識別して、問題を解決します。
このリージョンでは次のことが報告されます。
稼働中または停止中の作業リポジトリの数。リポジトリのリストの数をクリックします。
Enterprise Managerで検出されなかった作業リポジトリの数。検出されなかった作業リポジトリのリストの数をクリックします。
インシデントを含む作業リポジトリの数。数値をクリックして、インシデントを持つリポジトリを確認します。
このセクションで報告された問題を解決する手順:
ODIリポジトリが停止している場合、リポジトリをホストしているデータベースを起動するか、停止している理由のトラブルシューティングを行って問題を解決し、ステータスに基づいて対処します。
検出されないリポジトリがある場合、Enterprise Manager Cloud Controlでリポジトリを検出します。
アラートを含むリポジトリがある場合、それらのアラートの根本原因を識別して、問題を解決します。
このリージョンでは次のことが報告されます。
稼働中または停止中のデータ・サーバーの数。サーバーのリストの数値をクリックします。
Enterprise Managerで検出されなかったデータ・サーバーの数。検出されなかったデータ・サーバーのリストの数をクリックします。
インシデントを含むデータ・サーバーの数。数値をクリックして、インシデントを持つデータ・サーバーを確認します。
これらのセクションで報告された問題を解決する手順:
データ・サーバーが停止している場合、データ・サーバーによって使用されているデータベースを起動するか、停止している理由のトラブルシューティングを行って問題を解決し、ステータスに基づいて対処します。
検出されないデータ・サーバーがある場合、Enterprise Manager Cloud Controlでデータ・サーバーによって使用されているデータベースを検出します。
アラートを含むデータ・サーバーがある場合、それらのアラートの根本原因を識別して、問題を解決します。
「ODIエージェント」タブには、次のリージョンがあります。
このリージョンを使用して、すべてのJava EEのエージェント、同じ場所にあるスタンドアロン、およびスタンドアロン・エージェントを検索します。
最後に指定された検索基準は常に保持されます。新しい基準を指定して「検索」をクリックすると、更新された結果が表示されます。または、「リセット」をクリックすると、「検索」フォームがリセットされます(更新された結果を表示する場合、ここでも「検索」をクリックする必要があります)。検索基準は、ログアウトしたり、すべてのタブページから別のタブページに移動するたびにリセットされます。
項目 | 説明 |
---|---|
マスター・リポジトリ |
マスター・リポジトリを選択します。 |
実行エージェント |
ドロップダウン・リストからエージェントを選択します。「すべて」を選択して、すべてのエージェントをリストすることもできます。 |
エージェント・ステータス |
エージェントのステータス(稼働中、停止中、すべて)を選択します。 |
検出ステータス |
エージェントのステータス(検出済、検出されませんでした、すべて)を選択します。 |
マスター・リポジトリで宣言されたODIエージェントに関する情報を表示するには、このリージョンを使用します。
項目 | 説明 |
---|---|
名前 |
エージェントの名前が表示されます。エージェントを選択すると、対応するエージェント・ホームページが表示されます。 |
ステータス |
エージェントの現在のステータス(稼働中、停止中)が表示されます。 |
検出ステータス |
青色ティックは、エージェントがEnterprise Managerのターゲットとして検出されていることを示します。 時計は、エージェントがEnterprise Managerのターゲットとして検出されていないことを示します。 |
パフォーマンスの表示 |
眼鏡のアイコンをクリックして、エージェントのパフォーマンス・データを表示します。メトリックは、次のとおりです。
|
アクティブ・セッション |
アクティブ・セッションの数が表示されます。 |
マスター・リポジトリ |
チェック・マークは、マスター・リポジトリが検出されていることを示します。 時計は、マスター・リポジトリが検出されていないことを示します。 |
バージョン |
エージェントのバージョンおよび日付を表示します。 |
レスポンス時間(ミリ秒) |
リポジトリ・データベースのレスポンス時間(ミリ秒)を表示します。 |
アラートの作成 |
ユーザーが、特定のエージェントの「メトリックと収集設定」ページにリダイレクトされ、そこでアラートを設定できます。 |
ユーザー定義アラート |
クリティカルおよび警告アラートの数を表示します。数値をクリックして、インシデント・マネージャ・ページでアラートを表示します。 |
注意:
このリージョンを表示するには、ODIデータベース資格証明を選択する必要があります。リポジトリごとに異なる資格証明が存在します。必要に応じて資格証明を選択します。
Oracle Fusion Middlewareプラグイン13.1.1.0以降では、RACデータベースも他のデータベースと一緒にモニターできます。ただし、Microsoft SQL ServerやIBM DB2を使用して構成されている他のリポジトリの場合は、前提条件として、まず、Microsoft SQL ServerプラグインおよびIBM DB2プラグインをそれぞれデプロイしてから、Enterprise Manager Cloud Controlでこれらのデータベース・インスタンスをターゲットとして検出していることを確認してください。
「リポジトリ」タブには、次のリージョンがあります。
このリージョンを使用して、すべてのマスターおよび作業リポジトリのリポジトリを検索します。
最後に指定された検索基準は常に保持されます。新しい基準を指定して「検索」をクリックすると、更新された結果が表示されます。または、「リセット」をクリックすると、「検索」フォームがリセットされます(更新された結果を表示する場合、ここでも「検索」をクリックする必要があります)。検索基準は、ログアウトしたり、すべてのタブページから別のタブページに移動するたびにリセットされます。
項目 | 説明 |
---|---|
リポジトリ・タイプ |
リポジトリ・タイプ(マスター・リポジトリ、作業リポジトリ、すべて)を選択します。 |
リポジトリ名 |
名前またはリポジトリ名の一部を入力します。 |
リポジトリ・ステータス |
リポジトリのステータス(稼働中、停止中、すべて)を選択します。 |
作業リポジトリの詳細を表示するには、このリージョンを使用します。
項目 | 説明 |
---|---|
名前 |
マスターおよび作業リポジトリの名前を表示します。リポジトリの名前に付随するスター・アイコンは、Oracle Databaseのリポジトリでないことを示します。
|
ステータス |
作業リポジトリ・データベースのステータスが表示されます。
|
テクノロジ |
使用されているテクノロジを表示します。 |
ホスト |
リポジトリが存在するホストの名前を表示します。 |
ポート |
リポジトリが存在するホストのポートを表示します。 |
SID/データベース・インスタンス |
リポジトリまたはデータベース・インスタンス名のシステム識別子を表示します。 |
バージョン |
リポジトリのバージョンが表示されます。 |
レスポンス時間(ミリ秒) |
リポジトリ・データベースのレスポンス時間(ミリ秒)。 |
外部ID |
リポジトリのODI固有の一意の識別子を表示します。 |
インシデント |
このリポジトリに関連付けられているインシデント(クリティカルまたは警告)の数を表示します。 |
スキーマ名 |
このリポジトリに関連付けられているスキーマの名前を表示します。 |
LPE/セッションの表領域/ファイル・グループ |
合計行およびセグメント・サイズ(GB単位)を表示します。 |
パージ |
アイコンをクリックして、ODIログをパージします。
|
「クラスタ・データベース」リージョンが表示されるのは、リポジトリにクラスタ・データベースが含まれる場合のみです。このセクションでは、選択したクラスタ内のデータベースの詳細が示されます。
項目 | 説明 |
---|---|
名前 |
データベースの名前が表示されます。 |
ステータス |
データベースのステータスが表示されます。
|
ホスト |
データベースが存在するホストの名前が表示されます。 |
SID |
データベースのSID。 |
データベース詳細を参照すると、データベースの実行方法がわかりやすく示されています。たとえば、データベースの表領域が一杯付近に達した場合、データベース管理者は表領域の拡張を検討できます。
また、データベース・パフォーマンス・グラフ、「スループット」および「待機時間のボトルネック」セクションを確認することにより、データベース管理者はデータベースのチューニングを推奨できます。
待機時間のボトルネック
このセクションには、平均インスタンスCPU (%)、I/O待機中のアクティブ・セッションおよびその他を待機中のアクティブ・セッションの統計が表示されます。
スループット
このセクションには、トランザクション数/秒、物理書込み/トランザクション、物理読取り/トランザクションおよびユーザー・コミット/トランザクションの統計が表示されます。
パフォーマンス
このセクションには、アクティブ・セッションのCPU、I/O待機およびその他の使用状況情報が表示されます。
注意: このリージョンを表示するには、資格証明およびリポジトリを選択する必要があります。資格証明は、DBAユーザーであるとともに、「グローバル」タイプである必要があります。資格証明は、表領域とスキーマ関連のグラフを表示する上で必要です。
注意:
Oracle以外のデータベース・リポジトリの場合、Enterprise Manager Cloud Controlではすべてのメトリックのデータを表示できない場合があります。
「ロード・プラン実行/セッション」タブを使用すると、エージェントによって実行されたロード・プラン実行およびセッションに関する情報を検索および表示できます。このタブには、次のリージョンがあります。
セッションを展開して、手順およびタスクの情報を確認します。たとえば、ODIマッピングが実行された場合、このマッピングが実行した各タスクを確認し、生成されたコードを表示し、データベース実行詳細までドリル・ダウンできます。
注意:
「データベース実行の詳細」リンクを使用して、Oracle Databaseのモニタリング・ページにドリルダウンできるようにするには、Oracle Database DiagnosticsおよびTuning Packが必要です。
「ロード・プラン実行/セッション」タブには、次のリージョンがあります。
このリージョンを使用して、すべてのマスターおよび作業リポジトリのセッションおよびロード・プラン実行を検索します。
最後に指定された検索基準は常に保持されます。新しい基準を指定して「検索」をクリックすると、更新された結果が表示されます。または、「リセット」をクリックすると、「検索」フォームがリセットされます(更新された結果を表示する場合、ここでも「検索」をクリックする必要があります)。検索基準は、ログアウトや、Oracle Data Integrator Cloud Controlアプリケーションのすべてのタブ・ページから別のページへのナビゲートのたびにリセットされます。
項目 | 説明 |
---|---|
マスター・リポジトリ |
セッション情報を含むマスター・リポジトリを選択します。 |
作業リポジトリ |
セッション情報を含む作業リポジトリを選択します。 |
実行エージェント |
セッションを実行するために使用されたエージェントを選択します。 |
コンテキスト |
セッションの実行コンテキストを選択します |
実行タイプ |
「セッション」、「ロード・プラン実行」または「すべて」を選択します。 |
開始日 |
カレンダ・アイコンを使用して、セッションの検索を開始する日付を選択します。この日付よりも後に開始したセッションのみが返されます |
終了日 |
カレンダ・アイコンを使用して、ロード・プラン実行およびセッションの検索を終了する日付を選択します。この日付が返される前に、ロード・プラン実行およびセッションのみが終了しました。 |
ユーザー名 |
実行を開始したODIユーザーの名前。 |
ステータス |
「すべて」を選択するか、検索を絞り込んで特定のステータス(エラー、実行中、警告または待機中)を表示します。たとえば、実行中および警告ステータスのみ表示するよう選択できます。 |
メッセージ |
実行されるロード・プラン実行/セッションのエラー・メッセージ。 |
キーワード |
キーワードを入力して、検索を絞り込みます。複数のキーワードを使用する場合、カンマを使用してキーワードを区切り、スペースを使用しないでください。たとえば、lpe1,lpe2のように使用します。 |
実行名 |
ロード・プラン実行の名前を入力します。 |
エラー・レコード |
「すべて」を選択するか、検索を絞り込んでロード・プラン実行およびセッション「エラー・レコードあり」または「エラー・レコードなし」を表示します。 |
実行ID |
特定のロード・プラン実行またはセッション識別子。 |
このリージョンを使用して、エージェントで実行されるロード・プラン実行/セッションの実行詳細を表示します。
特定のロード計画実行またはセッションの階層、各ステップのステータス、各ステップの開始時間および終了時間などの詳細を表示するには、表の行を選択し、ページをスクロールダウンして「ロード計画実行/セッション詳細」表を表示します。
項目 | 説明 |
---|---|
名前 |
ロード・プラン実行またはセッションの名前を表示します。 |
実行ID |
ロード・プラン実行またはセッション識別子。ロード計画が実行されるたびに、一意の識別子が付いた新しいロード計画実行が作成されます。 |
ステータス |
実行されるロード・プラン実行またはセッションのステータスを示すアイコンを表示します。エラーがある場合、ステータスを理解し、詳細を表示するには、アイコンの上にマウスを合せます。ステータスは次のいずれかになります:
|
開始日 |
実行されるロード・プラン実行/セッションの開始日時。 |
更新対象 |
ロード・プラン実行/セッションの最終更新日を表示します。 |
実行時間 |
実行するロード・プラン実行/セッションの期間を表示します。 |
エラー・レコード |
エラー・レコードの数を表示します。 |
実行タイプ |
シナリオなど、ロード・プランまたはセッション・タイプを表示します。 |
作業リポジトリ名 |
このロード・プラン/セッション実行の実行情報が格納される作業リポジトリの名前が表示されます。 |
エージェント名 |
ロード・プラン実行/セッションを実行したエージェントの名前を表示します。 |
ODIユーザー |
実行を開始したODIユーザーの名前を表示します。 |
このリージョンを使用して、エージェントによって実行されたロード・プラン実行およびセッションの詳細情報を表示します。
項目 | 説明 |
---|---|
ロード・プラン実行/セッションの階層 |
ロード・プラン実行またはセッションの階層を表示します。完全な階層を表示するには、ロード計画実行またはセッション名をクリックして展開します。 |
ステータス |
ロード・プラン実行またはセッションの・ステップのステータスを示すアイコンを表示します。エラーがある場合、ステータスを理解し、詳細を表示するには、アイコンの上にマウスを合せます。 |
ソース・コード |
ソース・データベース上で実行されるコードを表示します。実行されたコードの詳細を表示するには、アイコンをクリックします。 ソースおよびターゲット・データベースが、Enterprise Manager Cloud Controlで検出されたOracleデータベースである場合、「データベース実行の詳細」ハイパーリンクが表示されます。ASH分析ページにドリルダウンして特定の時間範囲についてアクティブ・セッションに関する情報を表示するには、リンクをクリックします。 |
ターゲット・コード |
ターゲット・データベース上で実行されるコードを表示します。実行されたコードの詳細を表示するには、アイコンをクリックします。 ソースおよびターゲット・データベースが、Enterprise Manager Cloud Controlで検出されたOracleデータベースである場合、「データベース実行の詳細」ハイパーリンクが表示されます。ASH分析ページにドリルダウンして特定の時間範囲についてアクティブ・セッションに関する情報を表示するには、リンクをクリックします。 |
ステップ・タスク・タイプ |
ステップによって実行されるタスクのタイプを表示します。ソースおよびターゲット・システムがデータベース・システムである場合、タスク・タイプ値はハイパーリンクです。その場合、データを交換したソース・データベースとターゲット・データベースの詳細を表示するには、タスク・タイプをクリックします。 |
開始日 |
ステップの起動日時を表示します。 |
終了日 |
ステップの終了日時を表示します。 |
期間 |
タスクの実行に要した時間(秒)を表示します。 |
更新 |
タスクごとに1行に対して行われた更新または変更の数を表示します。 |
挿入 |
タスクごとに行われたデータ挿入の数を表示します。 |
エラー・レコード |
タスクごとにレポートされたエラー・レコードの数を表示します。 |
削除 |
タスクごとに行われたデータ削除の数を表示します。 |
Oracle Data Integratorの管理では次の操作を実行できます。
注意:
Oracle Process Manager and Notification (OPMN)は、リリース11gスタンドアロン・エージェントに使用されます。WebLogic Management Frameworkは、リリース12cのコロケート・スタンドアロン・エージェントのみで使用されます。
ODI Java EEエージェントでは「起動」操作と「停止」操作のみがサポートされます。
「起動」操作と「停止」操作は、WebLogic Management FrameworkインスタンスおよびOPMNインスタンスによって管理されるすべてのODIスタンドアロン・エージェントでサポートされます。「再起動」操作は、OPMNインスタンスによって管理される11gのスタンドアロン・エージェントのみでサポートされ、WebLogic Management Frameworkインスタンスによって管理される12cのコロケート・スタンドアロン・エージェントではサポートされません。
Oracle Data Integratorエージェントを起動、停止および再起動するには、次の手順に従います。
注意:
OPMNまたはWebLogic Management Frameworkで管理されていないODIスタンドアロン・エージェントを起動または停止する場合、エージェントの起動および停止スクリプトを使用する必要があります。エージェントを開始および停止する方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイドのエージェントの管理に関する項を参照してください。
表示されるログ・メッセージを日付範囲やメッセージ・タイプなどでフィルタリングしたり、メッセージ内で検索語を検索することができます。
ログ構成の設定を構成するには、ODIエージェント・メニューから、「ログ」、「ログ構成」の順に選択します。
アラートおよび通知の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』のインシデント管理の使用および通知の使用に関する章を参照してください。
たとえば、マスター・リポジトリ・ステータスのアラートを作成するには、次の手順を参照してください。
エージェント・ホームページでは、Oracle Data Integratorランタイム・エージェントをモニターできます。スタンドアロン・エージェントおよびJava EEエージェントは、ODIジョブ・エグゼキュータです。2つのエージェントの差異は、スタンドアロン・エージェントがJava EEベースではなく、Enterprise ManagerのOracle Process Manager and Notification Server (OPMN)またはWebLogic Management Frameworkで管理されることです。これらはJetty Webサーバーで実行されます。Java EEエージェントはJava EEベースであり、Oracle WebLogic ServerまたはIBM WebSphere上にデプロイされます。(IBM WebSphereはODIリリース11.1.1.7でのみサポートされます)。
注意:
ODIリリース11.1.1.9まで、ODIスタンドアロン・エージェントを管理するためにOPMNが使用されます。WebLogic Management Frameworkは、ODIリリース12c以上のODIスタンドアロン・エージェントの管理に使用されます。ODI用のManagement Packでは、次のODIエージェント・タイプをモニターおよび管理できます。
11g: Java EEエージェントおよびOPMNで管理されるスタンドアロン・エージェント。
12c: Java EEエージェントおよびWebLogic Management Frameworkで管理されるコロケート・スタンドアロン・エージェント。
ODIエージェントのホームページにアクセスするには、次の手順に従います。
エージェントのホーム・ページの詳細は、「エージェント・ホームページ」を参照してください。
エージェント・ホームページは、次の順序で配置されています。
「一般情報」リージョンには、このエージェントの一般情報が表示されます。
項目 | 説明 |
---|---|
レスポンス時間(ミリ秒) |
リポジトリ・データベースのレスポンス時間(ミリ秒)を表示します。 |
エージェントのバージョン |
エージェントのバージョンを表示します。 |
ホストとポート |
エージェントが起動されたマシンのホスト(ネットワーク名またはIPアドレス)とエージェントがリスニングしているポートが表示されます。 |
マスター・リポジトリ |
クリックすると、マスター・リポジトリのデータベース・パフォーマンス・ページにアクセスします。 |
インシデント |
監視対象の問題で、即時のアクションによる解決(手動または自動)あるいは根本原因の解決が必要であることを示す、1つのイベント、または相関関係のある一連のイベント。 |
「ロード」リージョンには、一定期間にエージェントでサポートされる接続数が表示されます。
項目 | 説明 |
---|---|
許可された最大セッション数 |
このエージェントで許可される最大セッション数。 |
許可された最大スレッド数 |
このエージェントで許可される最大スレッド数。 |
アクティブ・セッション数 |
このエージェントのアクティブなセッション数。 |
アクティブ・スレッド数 |
このエージェントのアクティブなスレッド数。 |
「ターゲット・インシデント」リージョンには、このリポジトリにアタッチされたエージェントから発行された通知が表示されます。
項目 | 説明 |
---|---|
重大度 |
インシデントの深刻さ。
|
ID |
インシデントID。 |
サマリー |
インシデントのサマリーの説明。 |
カテゴリ |
エラーなどのインシデントの分類。 |
ロード・プラン実行/セッション実行インシデント・リージョンには、このリポジトリにアタッチされたエージェントから発行された通知が表示されます。
項目 | 説明 |
---|---|
重大度 |
インシデントの深刻さ。
|
ID |
インシデントID。 |
サマリー |
インシデントのサマリーの説明。 |
カテゴリ |
エラーなどのインシデントの分類。 |
「ロード・バランシング・エージェント」リージョンには、現在のエージェントの子エージェントとして宣言されたエージェントのステータスおよびセッション・メトリックが表示されます(ODIロード・バランシングを使用している場合)。
項目 | 説明 |
---|---|
名前 |
エージェントの名前が表示されます。これは、Oracle Data Integratorでエージェントを作成したときに指定した名前です。エージェントを選択すると、対応するエージェント・ホームページが表示されます。 |
ステータス |
エージェントのステータスが表示されます。
|
検出済 |
青色ティックは、ODIエージェントがEnterprise Managerのカスタム・ターゲットととして検出されていることを示します。エージェント名をクリックすると、ODIコンソールのエージェントの詳細ページにアクセスできます。 時計は、ODIエージェントがEnterprise Managerのカスタム・ターゲットととして検出されていないことを示します。エージェント名をクリックすると、Enterprise Managerエージェント・ターゲット・ページにアクセスできます。 |
元のLPE/セッション |
LPEおよびセッションのステータスを表示します。これは、ODIによってターゲット・システムに挿入されるための要件を満たさなかったレコードです。ODIは、データを移すときにこれらのレコードを取得し、エラー表に格納します。
|
マスター・リポジトリ平均レスポンス時間(ミリ秒) |
マスター・リポジトリ・データベースのレスポンス時間(ミリ秒)を表示します。 |
セッション |
このエージェントで許可されるアクティブな最大セッション数。 |
スレッド |
このエージェントで許可されるアクティブな最大スレッド数。 |
Oracle Data Integratorコンソールは、Enterprise Manager Cloud Controlから構成できません。構成を変更するには、Fusion Middleware Controlコンソールを使用する必要があります。Oracle Data Integratorの構成方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integratorのための開発者ガイドを参照してください。
ただし、Enterprise Manager Cloud ControlからOracle Data Integratorコンソールを構成して、Enterprise Manager Cloud ControlとOracle Data Integratorコンソールのリンクを定義できます。
デフォルトでは、このページのフィールドに、Oracle Data Integratorコンソールのホスト、Oracle Data Integratorコンソールの管理対象サーバー・ポートおよびデフォルト・コンテキスト・ルートが移入されます。別の構成を使用してOracle Data Integratorコンソールにアクセスする必要がある場合は、このページで構成を変更できます。
このプロセスの手順は次のとおりです。
Oracle Data Integrator (ODI)ドメインには、Enterprise Managerを使用して管理できるOracle Data Integratorコンポーネントが含まれます。ODIドメインに含まれるコンポーネントは次のとおりです。
1つまたは複数のOracle Data Integratorコンソール・アプリケーション。Oracle Data Integratorコンソール・アプリケーションは、マスター・リポジトリおよび作業リポジトリをブラウズするために使用されます。
マスター・リポジトリにアタッチされた1つまたは複数のランタイム・エージェント。これらのエージェントをドメインに含めるには、マスター・リポジトリで宣言する必要があります。これらのエージェントは、スタンドアロン・エージェントまたはJava EEエージェントです。
「リポジトリ」ページおよび「エージェント」ページには、マスター・リポジトリと作業リポジトリ両方のアプリケーション・メトリックと情報が表示されます。
Oracle Data Integratorドメインのコンポーネントのインストールと構成は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integratorのインストールと構成』で説明しています。