プライマリ・コンテンツへ移動
Oracle® Enterprise Managerライセンス情報ユーザー・マニュアル
13cリリース3
E98544-01
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

4 クラウド管理

この章では、Enterprise Managerによって提供されるクラウド管理パックについて説明します。次のパックが含まれています。

ライセンスが定義されている既存のターゲットにはあらかじめクラウド・ライセンスが付与され、新しいターゲットが検出されるたびにパックのライセンスが自動的に付与されます。「設定」「Management Pack」「Management Packのアクセス権」の順にクリックして、ライセンスのアクセス情報を確認します。

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Database

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseでは、データベース・クラウドを設定し、Database as a Serviceモデルを操作できます。次の表で、Enterprise Managerによって提供されるこの管理パックについて説明します。

管理パック ライセンス情報のタイプ ライセンス情報

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Database

機能のサマリー

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseでは、次の機能が提供されます。

  • コンシューマのロールに基づく一連の事前承認済テンプレートを提供する、即時利用可能なセルフサービス・ポータルおよびデータベース・テクニカル・サービス・カタログ。

  • 物理インフラストラクチャ、仮想インフラストラクチャ、Engineered SystemインフラストラクチャおよびOracle Compute Cloud Service上へのセルフサービス・データベース・プロビジョニング。

  • 共有サーバー(VMベース)、共有クラスタ、共有データベース(Schema-as-a-Service)およびPluggable Database-as-a-Service (PDBaaS)のデプロイメント・モデルをサポートする包括的なデプロイメント・モデル。

  • データベースVMアセンブリの仮想アセンブリ・プロビジョニング(OVA形式のファイルはアセンブリとみなされます)。

  • スナップ・クローン - Oracle Databaseを高速かつストレージに依存しない、ストレージ効率のよい方法でクローニングする方法。

    この機能は、Oracle Databaseバージョン10gから12c (プラガブル・データベースを含む)をサポートします。Exadataスパース・クローン、CloneDB、およびマルチテナントのACFSスナップショット・ベースのシン・クローニングに対するEnterprise Managerサポートは、スナップ・クローン機能に含まれています。

  • フル・クローンのデータ・リフレッシュ - 新しいRMANバックアップおよびRMAN複製を使用して、フル・クローンに含まれるデータを本番環境の最新データでリフレッシュする機能。この機能により、DBAの時間と労力を大幅に削減できます。

    注意: 新しいフル・クローンを作成する機能はOracle Database Lifecycle Management Packのライセンスを必要としますが、追加のリフレッシュ機能はCloud Management Pack for Oracle Databaseのライセンスを必要とします。

  • 管理フロー(非セルフサービス)は、ソース・データベースのスナップ・クローンを作成します。これには名前および構成パラメータを保持してデータベースをリフレッシュする機能を含みます。

  • テストマスター・スナップショットを使用したスナップ・クローン - テストマスター・スナップショットは、本番データベースからのRMANイメージ・バックアップのストレージ・スナップショットを表します。これは、定期的なデータ・リフレッシュ機能を持つストレージ効率のよいクローンを作成するために使用されます。

  • 'PaaS Zone'配下のクラウド・インフラストラクチャのグループ化および同種クラウド・プールの作成。

  • ガバナンス - 割当てとリタイア・ポリシーによるロールベースのアクセス制御およびリソース制御。

  • 測定およびチャージバックは、固定費、使用率メトリックおよびデータベースの構成パラメータに基づいたサポートを提供します。

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Database

機能のサマリー(続き)

  • REST APIおよびEMCLIを介したセルフサービス・ポータルへのプログラムによるアクセス。

  • Database-as-a-Service (DBaaS) Rapid Start Kitにより、ユーザーはCloud Controlの迅速な設定および構成が可能です。

  • ブループリント - クラウドREST APIを使用したクラウド操作のオーケストレーション。

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Database

前提条件

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseを使用する場合は、Oracle Database Lifecycle Management Packが必要です。

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Database

ライセンスが必要なリンク

次に示すページおよびリンクを使用するにはOracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseのライセンスが必要です。

  • ライセンスが必要なアクション

    データベースのホームページで、「データベース」ターゲット・メニューを選択します。「クローニング」「クローンおよびリフレッシュ」の順に選択します。このページにある次のアクションは、ライセンスを必要とします。

    CloneDBデータベースの作成

    スナップ・クローン・データベースの作成

    スナップショット・クローンの作成

    テスト・マスターとして昇格

    テスト・マスターから削除

    リフレッシュ

  • 「Oracle VMインフラストラクチャ・ホーム」ページ

    「Enterprise」メニューで、「クラウド」「Oracle VMインフラストラクチャ・ホーム」の順に選択します。

  • 「Oracle VMインフラストラクチャ・リクエスト・ダッシュボード」ページ

    「Enterprise」メニューで、「クラウド」「Oracle VMインフラストラクチャ・リクエスト・ダッシュボード」の順に選択します。

  • 「ポリシー」ページ

    「Enterprise」メニューで、「クラウド」「ポリシー」の順に選択します。

  • 「クラウド・ホーム」ページ

    「Enterprise」メニューで、「クラウド」「クラウド・ホーム」の順に選択します。

  • 「セルフ・サービス・ポータル」ページ

    「Enterprise」メニューで、「クラウド」「セルフ・サービス・ポータル」の順に選択します。

  • 「チャージバック」ページ

    「Enterprise」メニューで、「チャージバック」を選択します。

  • 「インフラストラクチャ」ページ

    「設定」メニューで、「クラウド」「インフラストラクチャ」の順に選択します。

  • 「データベース」ページ

    「設定」メニューで、「クラウド」「データベース」の順に選択します。

  • 「ストレージ登録」ページ

    「設定」メニューで、「プロビジョニングとパッチ適用」「ストレージ登録」の順に選択します。

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Database

ライセンスが必要なリンク(続き)

スナップ・クローン

「Enterprise」メニューで、次を実行します。

  • 「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。

  • 「データベースのプロビジョニング」ページの左側にあるメニュー・ページの「関連リンク」セクションで、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」を選択します。

  • 「PDB操作」セクションから、「新規プラガブル・データベースの作成」を選択します。「起動」をクリックします。

  • 「プラガブル・データベースの作成オプション」から、「既存のPDBのクローニング、「スナップ・クローン」の順に選択します。

マルチテナント・コンテナ・データベースのホームページで、次を実行します。

  • 「Oracleデータベース」メニューから、「プロビジョニング」「プラガブル・データベースのプロビジョニング」の順に選択します。

  • 「PDB操作」セクションから、「新規プラガブル・データベースの作成」を選択します。「起動」をクリックします。

  • 「プラガブル・データベースの作成オプション」から、「既存のPDBのクローニング、「スナップ・クローン」の順に選択します。

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Database

ライセンスが必要なRESTful API

次のRESTful APIは、ライセンスを必要とします。

  • アセンブリ操作

    リソース・アセンブリ・テンプレートおよびアセンブリ・インスタンス用の/em/cloud/iaas URI空間でのPOST/GET/PUT/DELETE

  • データベース操作およびスキーマ操作

    /em/cloud/dbaas/ URI空間でのPOST/GET/PUT/DELETE

  • DBaaS設定操作

    /em/websvcs/restful/extws/cloudservices/admin/cfw/v1 URI空間でのPOST/GET/PUT/DELETE

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Database

ライセンスが必要なEMCLI動詞

次のEMCLI動詞は、Oracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseのライセンスが必要です。

add_pool_members
cancel_cloud_service_requests
create_charge_item
create_dbaas_quota
create_pool
create_service_template
db_cloud_maintenance 
db_software_maintenance
delete_charge_item
delete_cloud_service_instances
delete_cloud_user_objects
delete_dbaas_quota
delete_pool
delete_service_template
deploy_rac_software
deploy_db_software
get_cloud_service_requests
get_cloud_user_objects
get_cloud_service_instances
get_dbaas_quota
get_dbaas_request_settings
get_metering_data
get_pool_capacity_data
get_pool_capacity_summary_data
get_pool_detail
get_service_template
get_pool_constraints
get_pool_criteria
get_pool_instance_data
get_pool_target_type
get_pools
list_charge_item_candidates
refresh_database
remove_pool_members
update_dbaas_request_settings
update_dbaas_quota
update_pool

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Database

ライセンスが必要なビューおよび表

リポジトリ・スキーマ内の次のオブジェクトは、Oracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseのライセンスが必要です。

  • EMCT_CBAで始まる表。

  • EMCT$CBAで始まるビュー。

  • 次のビューがあります。

    GP_EMCT_CBA_TARGET_CHARGE
    MGMT$EMCT_CBA_CHARGE_HOURLY
    MGMT$EMCT_CBA_CHARGE_DAILY

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Database

ライセンスが必要なチャージバック・レポート

次のBI Publisherレポートは、Oracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseのライセンスが必要です。また、次のレポートを参照し、BI Publisherのcreate-like機能を使用して作成されたレポートには、このライセンスが適用されます。

  • チャージ傾向レポート

  • チャージ・サマリー・レポート

  • 使用状況の傾向レポート

  • 使用状況サマリー・レポート

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middleware

Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middlewareでは、ミドルウェア・クラウドを設定し、Middleware as a Service (またはPlatform as a Service)モデルを操作できます。次の表で、Enterprise Managerによって提供されるこの管理パックについて説明します。

管理パック ライセンス情報のタイプ ライセンス情報

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middleware

機能のサマリー

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middlewareでは、次の機能が提供されます。

  • JVMセルフサービス・プロビジョニング。

  • セルフサービス・プロビジョニングは、物理インフラストラクチャと仮想インフラストラクチャの両方におけるWebLogicベースJavaサービスのサポートを提供します。

  • サービスの作成およびサービスの削除は、事前および事後スクリプトのサポートを提供します。

  • SOA as a Serviceは、物理インフラストラクチャと仮想インフラストラクチャの両方におけるSOAベースのサービスのサポートを提供します。

  • アーティファクトを使用したSOAクローニングは、アーティファクトを使用したWebCenter環境のクローニングのサポートを提供します。

  • オプションのロード・バランサは、Oracle Traffic Director、Oracle HTTP Serverおよびサード・パーティ・ロード・バランサのサポートを提供します。

  • 拡張性は、スケジュール・ベースおよびパフォーマンス・ベースのリソース管理ポリシーに基づいた自動リソース管理を提供します。

  • 測定およびチャージバックは、固定費、使用率メトリックおよびWebLogic Serverの構成パラメータに基づいたサポートを提供します。

  • WebLogic VMアセンブリの仮想アセンブリ・プロビジョニング(OVA形式のファイルはアセンブリとみなされます)。たとえば、3つのVM (WebLogic Server管理対象サーバー x 2、データベース x 1)からなるアセンブリ・トポロジの場合は、両方のクラウド管理パックでそれぞれの層に対応する必要があります。

  • ガバナンス。割当てとリタイア・ポリシーによるロールベースのアクセス制御およびリソース制御。

  • プログラムによるアクセスは、REST APIおよびEMCLIを介したセルフサービス・ポータルへのアクセスを提供します。

  • ブループリント。クラウドREST APIを使用したクラウド操作のオーケストレーション。

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middleware

前提条件

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middlewareを使用するには、次のいずれかが必要です。

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middleware

ライセンスが必要なリンク

次に示すページおよびリンクを使用するにはOracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middlewareのライセンスが必要です。

  • Oracleインフラストラクチャ・ホーム・ページ

    「Enterprise」メニューで、「クラウド」Oracleインフラストラクチャ・ホームの順に選択します。

  • Oracleインフラストラクチャ・リクエスト・ダッシュボード・ページ

    「Enterprise」メニューで、「クラウド」Oracleインフラストラクチャ・リクエスト・ダッシュボードの順に選択します。

  • 「インフラストラクチャ・ポリシー」ページ

    「Enterprise」メニューで、「クラウド」「インフラストラクチャ・ポリシー」の順に選択します。

  • 「ミドルウェアおよびデータベース・ホーム」ページ

    「Enterprise」メニューで、「クラウド」「ミドルウェアおよびデータベース・ホーム」の順に選択します。

  • 「ミドルウェアおよびデータベース・リクエスト・ダッシュボード」ページ

    「Enterprise」メニューで、「クラウド」「ミドルウェアおよびデータベース・リクエスト・ダッシュボード」の順に選択します。

  • 「セルフ・サービス・ポータル」ページ

    「Enterprise」メニューで、「クラウド」「セルフ・サービス・ポータル」の順に選択します。

  • 「サービス・インスタンス」ページ

    「Enterprise」メニューで、「クラウド」「サービス・インスタンス」の順に選択します。

  • 「チャージバック」ページ

    「Enterprise」メニューで、「チャージバック」を選択します。

  • 「インフラストラクチャ」ページ

    「設定」メニューで、「クラウド」「インフラストラクチャ」の順に選択します。

  • 「ミドルウェア」ページ

    「設定」メニューで、「クラウド」「ミドルウェア」の順に選択します。

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middleware

ライセンスが必要なAPI

次のAPIは、ライセンスを必要とします。

  • アセンブリ操作

    リソース・アセンブリ・テンプレートおよびアセンブリ・インスタンス用の/em/cloud/iaas URI空間でのPOST/GET/PUT/DELETE

  • Java PaaS操作

    /em/cloud/dbaas/ URI空間でのPOST/GET/PUT/DELETE

  • MWaaS設定操作

    次でのPOST/GET/PUT/DELETE

    /em/websvcs/restful/extws/cloudservices/admin/cfw/v1 URI空間。

    /em/websvcs/restful/extws/cloudservices/admin/mwaas/v1 URI空間。

    /em/websvcs/restful/extws/cloudservices/ssa/mwaas/v1 URI空間。

  • MWaaSユーザー操作

    /em/websvcs/restful/extws/cloudservices/ssa/mwaas/v1 URI空間でのPOST/GET/PUT/DELETE

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middleware

ライセンスが必要なビュー

リポジトリ・スキーマ内の次のオブジェクトは、Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middlewareのライセンスが必要です。

  • EMCT_CBAで始まる表。

  • EMCT$CBAで始まるビュー。

  • 次のビューがあります。

    GP_EMCT_CBA_TARGET_CHARGE
    MGMT$EMCT_CBA_CHARGE_HOURLY
    MGMT$EMCT_CBA_CHARGE_DAILY

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middleware

ライセンスが必要なEMCLI動詞

次のEMCLI動詞は、Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middlewareのライセンスが必要です。これらの動詞は、ミドルウェアpool.get_pool_target_typeで動作します。

add_pool_members
create_charge_item
create_pool
create_service_template
delete_charge_item
delete_pool
delete_service_template
get_metering_data
get_pool_instance_data
get_pool_capacity_data
get_pool_capacity_summary_data
get_pool_constraints
get_pool_criteria
get_pool_detail
get_pools
get_service_template
list_charge_item_candidates
remove_pool_members
update_pool

Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middleware

ライセンスが必要なチャージバック・レポート

次のBI Publisherレポートは、Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middlewareのライセンスが必要です。また、次のレポートを参照し、BI Publisherのcreate-like機能を使用して作成されたレポートには、このライセンスが適用されます。

  • チャージ傾向レポート

  • チャージ・サマリー・レポート

  • 使用状況の傾向レポート

  • 使用状況サマリー・レポート

Oracle Cloud Management Pack for Testing

Oracle Cloud Management Pack for Testingでは、ソフトウェアのテスト・サービスを提供する、各企業独自のテスト・クラウドを設定できます。次の各項で、Enterprise Managerによって提供されるこの管理パックについて説明します。

管理パック ライセンス情報のタイプ ライセンス情報

Oracle Cloud Management Pack for Testing

機能のサマリー

Oracle Cloud Management Pack for Testingで提供される機能には、次が含まれます。

  • クラウド・インフラストラクチャ(仮想および物理)を提供するための設定。

  • Oracle VMインフラストラクチャでのセルフサービス・アセンブリ・プロビジョニング

  • セルフサービス・テスト環境およびテスト・ドライバ・プロビジョニング

  • テスト・スクリプトの実行

  • 割当てとリタイア・ポリシーによるリソース制御

  • 消費される計算リソースのフレキシブルなリソース計測およびチャージバック

注意: Oracle Cloud Management Pack for Testingで使用する独自のテスト・ツールを定義できます。

Oracle Cloud Management Pack for Testing

ライセンスが必要なリンク

「エンタープライズ・サマリー」ホームページを使用するには、次のライセンス・ページとこのパックのリンクを必要とします。

  • 「テスト・ホーム」ページ

    「Enterprise」メニューで、「クラウド」「テスト・ホーム」の順に選択します。

  • マイ・テスト

    「Enterprise」メニューで、「クラウド」「セルフ・サービス・ポータル」の順に選択します。「セルフ・サービス・ポータル」ページで、「マイ・テスト」オプション、「マイ・テスト」タブの順に選択します。

  • 「テスト」ページ

    「設定」メニューで、「クラウド」「テスト」の順に選択します。