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Oracle® OPatchユーザーズ・ガイド
13c リリース3
E98536-03
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9 OPatchのトラブルシューティング

この章では、パッチ適用に関する一般的な問題およびOPatchによるトラブルシューティングについて説明します。次の各項で説明します。

9.1 デバッグ: ロギングとトレースの有効化

ロギングトレースは、デバッグのための一般的な支援機能です。OPatchでは、すべての適用ロールバックおよびlsinventory操作のログが保持されます。ログ・ファイルは、次のディレクトリにあります。

<ORACLE_HOME>/cfgtoollogs/opatch

各ログ・ファイルには、操作のタイムスタンプのタグが付けられています。ログ・ファイルにはopatch_<date mm-dd-yyyy>_<time hh-mm-ss>.logのような名前が付けられます。

注意:

OPatchを実行するたびに、新しいログ・ファイルが作成されます。

たとえば、ログ・ファイルが2013年5月17日の11.55 PMに作成された場合、名前は次のようになります。

opatch_05-17-2013_23-55-00.log

注意:

環境変数OPATCH_DEBUGをTRUEに設定することにより、OPatchをデバッグ・モードに設定できます。

また、OPatchは、OPatchで実行されたコマンドの索引およびそれに関連付けられているログ・ファイルを、<ORACLE_HOME>/cfgtoollogs/opatchディレクトリにあるopatch_history.txtファイルに保持します。history.txtファイルのサンプルを次に示します。

Date & Time : Tue Apr 26 23:00:55 PDT 2013
Oracle Home : /private/oracle/product/11.2.0/db_1/
OPatch Ver. : 12.1.0.1.2
Current Dir : /scratch/oui/OPatch
Command     : lsinventory
Log File    : 
/private/oracle/product/11.2.0/db_1/cfgtoollogs/opatch/opatch-2013_Apr_26_23-00-55-PDT_Tue.log

9.2 参考資料

この項では、サポートを提供するその他のドキュメントのリストを示しています。メインのリンク先は、MOSにあるOPatchのマスター・ノートに関する説明(ドキュメントID 293369.1)です。

パッチ・セットFAQ: パッチ・セットに関するFAQの詳細は、パッチ・セットFAQに関する説明(ドキュメントID 552777.1)を参照してください。このドキュメントは、My Oracle Supportで入手可能です。

インフォメーション・センター: Oracle Databaseサーバー/クライアントのインストールに関する説明(ドキュメントID 1351428.1)

9.3 OPatchでサポートされていない製品およびパッチ・タイプ

現在、オラクル社では、ハードウェア、オペレーティング・システムを含む、様々な製品を提供しています。ただし、一部の製品で必要なパッチは、現在OPatchではサポートされていません。

注意:

インストールしたOracle製品(Oracle Database、Fusion Middlewareなど)がOracleホーム・ディレクトリを作成した場合、OPatchはそのインストールの一部として提供されます。

通常、OPatchでサポートされていないOracle製品のタイプは次のとおりです。

  • ハードウェア(Sunサーバー用のファームウェア・アップデートなど)

  • オペレーティング・システム(Oracle LinuxまたはOracle Solaris用のカーネル・パッチ・アップデートなど)

  • Java (JREおよびJDK用のパッチ・アップデートなど)

  • Oracleホーム・ディレクトリを作成しないソフトウェア製品(Oracle OpenOfficeなど)