システム・インフラストラクチャ・ターゲットの検出、昇格および追加について

Cloud Controlを使用すると、Oracle VM Server for SPARC、Oracle Solarisゾーン、Oracle SuperCluster、サーバー、オペレーティング・システム、ストレージ、ネットワーク、ラック、電力配分装置(PDU)などの、様々なシステム・インフラストラクチャ・ターゲットをモニタリングできます。システム・インフラストラクチャ・ターゲットを追加するステップは、ほとんどのターゲットについて同じです。ただし、いくつかのターゲットには特別な手順が必要です。

完全に管理されている場合、システム・インフラストラクチャ・ターゲットは、Oracle SolarisおよびLinuxのオペレーティング・システム、仮想化されたオペレーティング・システム(ゾーン)および仮想マシン(論理ドメイン)、電力配分装置(PDU)、サーバー、記憶域アプライアンス、ホストの記憶域、ネットワーク・リソースなどのスタックの下半分についてモニタリングし、エンタープライズ全体のビューを提供します。

注意:

ILOMサーバーまたは仮想化ターゲットをモニタリングするには、sudo権限を持つEMエージェントをデプロイするか、または手動でroot.shスクリプトをインストールして実行します。

モニタリングするには、root.shスクリプトを実行して、nmrバイナリをインストールする必要があります。sudo権限を持つEMエージェントをデプロイするとき、root.shスクリプトが実行されます。

検出されたすべてのターゲットのモニタリングを開始するためにかかる時間は、環境、構成およびゲスト数に応じて異なります。仮想化ターゲットの場合、仮想化プラットフォームの「サマリー」ダッシュレットに、モニタリングされているゲストの合計数が表示されます。プラットフォーム上で、ゲストが検出され、構成されているものの、まだモニタリングされていない場合は、アイコンと、モニタリングが保留されているゲストの数が、ダッシュレットに表示されます。たとえば、図16-1では、ホスト上に63のゲストが構成されており、これらのゲストのうち16がまだモニタリングされていません。すべてのゲストがモニタリングされている場合、ダッシュレットにアイコンは表示されません。

図16-1 モニタリング対象のゲスト数が表示された「サマリー」ダッシュレット

図16-1の説明が続きます
「図16-1 モニタリング対象のゲスト数が表示された「サマリー」ダッシュレット」の説明