ホストの記憶域情報について

検出されたホスト・ターゲットの記憶域情報を表示できます。ホストのユーザー・インタフェースのメイン・ウィンドウの「記憶域」タブには、「ディスク」、「ファイルシステム」、「Linuxボリューム・グループ」、「ZFS記憶域プール」および「SAN構成」の各タブが表示されます。これらのタブのいずれかを選択すると、詳細情報を表示できます。

「記憶域」タブは、ホストのユーザー・インタフェースの右側に表示されます。「記憶域」タブを選択すると、図33-6に示すように、左側に別のホスト記憶域タブが表示されます。

図33-6 ホスト記憶域タブ・ビュー

図33-6の説明が続きます
「図33-6 ホスト記憶域タブ・ビュー」の説明

「記憶域」タブで、次のホストの記憶域情報を表示できます。

  • ディスク: 論理ディスク情報および物理ディスク情報が表示されます。

  • ファイルシステム: ファイルシステム名、そのマウント位置、サイズ、インシデントおよび記憶域の使用状況が表示されます。

  • Linux LVMボリューム・グループ: 別のボリューム名が表示されます。ボリューム・ボックスのいずれかをクリックして、合計領域(GB)、インシデント数、ボリューム数、記憶域使用率およびボリュームのステータスを表示できます。このタブはLinuxホストの場合にのみ表示されます。

  • ZFS記憶域プール: 別の記憶域プールのボリュームを表示します。ボリューム・ボックスのいずれかをクリックして、合計領域(GB)、インシデント数、ボリューム数、記憶域使用率およびボリュームのステータスを表示できます。このタブはOracle Solarisホストにのみ表示されます。

  • SAN構成: ネットワーク・ハードウェア名、接続されているターゲット数、接続されているデバイス数、セッション・レスポンス時間、最大接続再試行時間、FCポートID、FCポートの状態などを表示します。

ホストのディスク

ホストのメイン・ウィンドウにある「記憶域」タブでは、「ディスク」タブをリストします。LinuxホストまたはOracle Solarisホストのディスク情報を表示できます。

「ディスク」タブで、次のホストのディスク情報を表示できます。

  • ローカル・ディスクやリモート・ディスクなどのディスクのタイプ

  • 各ディスクの名前

  • 各ディスクのサイズ

  • 各ディスクのデバイス・ロケーション

  • インシデント数が0より大きい場合、それぞれのディスクのインシデント数

  • 過去24時間の1秒当たりの読取り操作

  • 1秒当たりの最大読取り操作数

  • 過去24時間の1秒当たりの書込み操作

  • 1秒当たりの最大書込み操作数

  • 記憶域の使用状況

  • スナップショット数が0より大きい場合、Oracle SolarisホストのSnapshotCountとSnapshotUtilization

  • ベンダー名

ホストのディスクの表示

ホストのディスク情報を表示するには、次のステップを実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「すべてのターゲット」を選択します。
  2. 左側のナビゲーション・ペインで、「サーバー、ストレージおよびネットワーク」ターゲット・タイプを開きます。

    リストされたホスト・ターゲットを表示できます。

  3. 「ホスト」をクリックします。

    選択したターゲットのターゲット名、ターゲット・タイプおよびターゲット・ステータスが右側のペインに表示されます。

  4. 右側のペインのリストから特定のホスト・ターゲットをクリックします。
  5. ユーザー・インタフェースの右側に表示される「記憶域」タブをクリックします。
  6. ディスク・タブをクリックします。
  7. (オプション): すべてのディスク、ローカル・ディスクのみ、リモート・ディスクのみを表示する場合に選択できます。また、「フィルタ基準」フィールドにボリューム名を入力すると、ディスクのリストをフィルタ処理できます。

デフォルトでは、表示されるディスク・ボリューム数は、使用率、およびアラートが含まれるボリュームごとに25に制限されています。このデフォルト値は変更できます。左側のナビゲーション・ペインで「ホスト」を選択後、右側のペインにリストされた特定のホストを右クリックします。「モニタリング」を選択して、「メトリックと収集設定」をクリックします。「メトリックと収集設定」ウィンドウでボリューム統計メトリックを見つけ、「ボリュームの領域使用率(%)」行の「編集」をクリックします。「メトリック収集のプロパティ」にプロパティ名およびプロパティ値が表示されます。NumberOfVolumesプロパティの値は、25として表示されます。このプロパティ値を目的の値に編集できます。

ホストのファイルシステム

ホストのメイン・ウィンドウにある「記憶域」タブでは、「ファイルシステム」タブをリストします。LinuxホストまたはOracle Solarisホストのファイルシステム情報を表示できます。

「ファイルシステム」タブで、次のホストのファイルシステム情報を表示できます。

  • ローカル・ファイルシステムやリモート・ファイルシステムなどのファイルシステムのタイプ

  • 各ファイルシステムの名前

  • 各ファイルシステムのサイズ

  • 各ファイルシステムのマウント・ロケーション

  • それぞれのファイルシステムのインシデント数

  • 過去24時間の1秒当たりの読取り操作

  • 1秒当たりの最大読取り操作数

  • 過去24時間の1秒当たりの書込み操作

  • 1秒当たりの最大書込み操作数

  • 記憶域使用率

  • Oracle Solarisホストに対して有効になっている場合、圧縮率

ホストのファイルシステムの表示

ホストのファイルシステム情報を表示するには、次のステップを実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「すべてのターゲット」を選択します。
  2. 左側のナビゲーション・ペインで、「サーバー、ストレージおよびネットワーク」ターゲット・タイプを開きます。

    リストされたホスト・ターゲットを表示できます。

  3. 「ホスト」をクリックします。

    選択したターゲットのターゲット名、ターゲット・タイプおよびターゲット・ステータスが右側のペインに表示されます。

  4. 右側のペインのリストから特定のホスト・ターゲットをクリックします。
  5. ユーザー・インタフェースの右側に表示される「記憶域」タブをクリックします。
  6. 「ファイルシステム」タブをクリックします。
  7. (オプション): すべてのファイルシステム、ローカル・ファイルシステムのみ、リモート・ファイルシステムのみを表示する場合に選択できます。また、「フィルタ基準」フィールドにファイルシステム名を入力すると、ディスクのリストをフィルタ処理できます。

デフォルトでは、表示されるファイルシステム数は、使用率ごとに25に制限されています。このデフォルト値は変更できます。左側のナビゲーション・ペインで「ホスト」を選択後、右側のペインにリストされた特定のホストを右クリックします。「モニタリング」を選択して、「メトリックと収集設定」をクリックします。「メトリックと収集設定」ウィンドウでファイルシステム統計メトリックを見つけ、「ファイルシステムの領域使用率(%)」行の「編集」をクリックします。「メトリック収集のプロパティ」にプロパティ名およびプロパティ値が表示されます。NumberOfFilesystemsプロパティの値は、25として表示されます。このプロパティ値を目的の値に編集できます。ファイルシステム・プロパティを設定して、使用率に関係なく、収集する必要があるファイルシステムを指定することもできます。

ホストのSAN構成

ホストのメイン・ウィンドウにある「記憶域」タブでは、「SAN構成」タブをリストします。LinuxホストまたはOracle Solarisホストの「SAN構成」情報を表示できます。

「SAN構成」タブで、次のホストの「SAN構成」情報を表示できます。

  • iSCSIまたはFCなどのSANイニシエータ・タイプ

  • iSCSI SANイニシエータ・タイプのIQN名

  • 接続済ターゲットの合計数

  • アタッチ済デバイスの合計数

ホストのSAN構成の表示

ホストのSAN構成情報を表示するには、次のステップを実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「すべてのターゲット」を選択します。
  2. 左側のナビゲーション・ペインで、「サーバー、ストレージおよびネットワーク」ターゲット・タイプを開きます。

    リストされたホスト・ターゲットを表示できます。

  3. 「ホスト」をクリックします。

    選択したターゲットのターゲット名、ターゲット・タイプおよびターゲット・ステータスが右側のペインに表示されます。

  4. 右側のペインのリストから特定のホスト・ターゲットをクリックします。
  5. ユーザー・インタフェースの右側に表示される「記憶域」タブをクリックします。
  6. 「SAN構成」タブをクリックします。

ホストのLinuxボリューム・グループ

ホストのメイン・ウィンドウにある「記憶域」タブでは、「Linux LVMボリューム・グループ」タブをリストします。LinuxホストのLinuxボリューム・グループ情報を表示できます。

注意:

「Linux LVMボリューム・グループ」タブはLinux環境でのみ使用できます。

「Linux LVMボリューム・グループ」タブでは、選択したボリュームの次の情報を表示できます。

  • 合計領域(GB)

  • 上か下かを示すLVMのターゲット・ステータス

  • インシデント

  • ボリューム

  • 記憶域使用率

  • 「Linux LVMボリューム・グループ使用状況」グラフ

  • Linux LVMボリューム・グループ階層

ホストのLinuxボリューム・グループの表示

ホストのLinuxボリューム・グループ情報を表示するには、次のステップを実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「すべてのターゲット」を選択します。
  2. 左側のナビゲーション・ペインで、「サーバー、ストレージおよびネットワーク」ターゲット・タイプを開きます。

    リストされたホスト・ターゲットを表示できます。

  3. 「ホスト」をクリックします。

    選択したターゲットのターゲット名、ターゲット・タイプおよびターゲット・ステータスが右側のペインに表示されます。

  4. 右側のペインのリストから特定のホスト・ターゲットをクリックします。
  5. ユーザー・インタフェースの右側に表示される「記憶域」タブをクリックします。
  6. 「Linux LVMボリューム・グループ」タブをクリックします。様々なボリュームがブロックの形式で左側にリストされます。
  7. 詳細情報を表示するには、特定のボリュームをクリックします。

ホストのZFS記憶域プール

ホストのメイン・ウィンドウにある「記憶域」タブでは、「ZFS記憶域プール」タブをリストします。様々なzpoolの詳細情報を表示できます。

注意:

「ZFS記憶域プール」タブはOracle Solaris環境でのみ使用できます。

「ZFS記憶域プール」タブでは、選択したzpoolの次の情報を表示できます。

  • 合計領域(GB)

  • 上か下かを示すプールのターゲット・ステータス

  • インシデント

  • ファイルシステム

  • ボリューム

  • 重複排除率

  • 記憶域使用率

  • オンライン、オフラインまたは失敗かを示すZpoolのステータス

  • ZFS記憶域プール使用状況グラフ

  • ZFS記憶域プール階層

ホストのZFS記憶域プールの表示

ホストのZFS記憶域プール情報を表示するには、次のステップを実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「すべてのターゲット」を選択します。
  2. 左側のナビゲーション・ペインで、「サーバー、ストレージおよびネットワーク」ターゲット・タイプを開きます。

    リストされたホスト・ターゲットを表示できます。

  3. 「ホスト」をクリックします。

    選択したターゲットのターゲット名、ターゲット・タイプおよびターゲット・ステータスが右側のペインに表示されます。

  4. 右側のペインのリストから特定のホスト・ターゲットをクリックします。
  5. ユーザー・インタフェースの右側に表示される「記憶域」タブをクリックします。
  6. 「ZFS記憶域プール」タブをクリックします。様々な使用済zpoolがブロックの形式で左側にリストされます。
  7. 詳細情報を表示するには、特定のzpoolをクリックします。