19 Oracle Enterprise Manager Cloud Control (OEMCC) 13.3のインストールと、Oracle Directory Server Enterprise Editionでのエージェントの構成(ODSEE)

この章では、Oracle Enterprise Manager Cloud Control (OEMCC) 13cをインストールし、モニター用にOracle Directory Server Enterprise Edition (ODSEE) 11gでエージェントを構成する方法について説明します。

Oracle Enterprise Manager Cloud Control (OEMCC)のインストール 13.3

この項では、Oracle Directory Server Enterprise Edition (ODSEE) 11.1.1.7.181016をモニターするためにOracle Enterprise Manager Cloud Control (OEMCC) 13.3をインストールする例を示します。ODSEEがOEMCCと同じホストにあるため、ODSEEのエージェント・インストールはすでに存在します。

次のインストール例は、デモンストレーション・サイト用のEnterprise Managerシステムのインストール(簡易構成)の手順に従います。

注意:

また、本番サイト用のEnterprise Managerシステムのインストール(拡張構成)で使用可能な拡張構成手順に従ってください。
  1. em13300_linux64.binを実行します。

    1. OEMCC 13.3用の次のファイルをダウンロードし、同じディレクトリに保存します。
      • em13300_linux64-2.zip em13300_linux64-4.zip em13300_linux64-6.zip

      • em13300_linux64-3.zip em13300_linux64-5.zip em13300_linux64.bin

    2. .binファイルchmod +x em13300_linux64.binを実行します。

    3. ./em13300_linux64.binを実行します。

      注意:

      /tmpディレクトリに十分な領域がない場合、em13300_linux64.binを実行してOEMCCをインストールすることはできません。./em13300_linux64.bin -J-Djava.io.tmpdir=/refresh/EM13.3/tmpを実行して、10GBより大きい領域があるtmpディレクトリを指定します。
  2. My Oracle Supportの詳細を入力します。

  3. 「次へ」をクリックします。

  4. ソフトウェア更新をインストールします。

  5. 前提条件を確認します。

  6. 「次へ」をクリックします。

  7. 「インストール・タイプ」」(「簡易」または「拡張」)を選択します。

  8. 「インストールの詳細」ダイアログ・ボックスで、「ミドルウェア・ホーム」の「エージェント・ベース・ディレクトリ」「ホスト名」を指定します。


    「インストールの詳細」画面

  9. 「次へ」をクリックします。

  10. 「構成詳細」を入力します。


    「構成詳細」画面

  11. 「次へ」をクリックします。

  12. 共有場所を構成します。

  13. 「次へ」をクリックします。

  14. 確認してインストールします。


    「インストールの進行状況」画面

  15. 進行状況を追跡します。

    注意:

    インストールのこの段階では、データベース・リポジトリの前提条件の問題についてアラートが発生します。
  16. rootとしてallroot.shスクリプトを実行します。

  17. 「終了」をクリックして、インストールを終了します。

インストールの詳細は、Enterprise Managerシステムをインストールした後のインストール後のタスクの実行を参照してください

Oracle Enterprise Manager Cloud Control (OEMCC)へのログイン

OEMCCのインストールが完了すると、Enterprise Managerコンソールにログインできます。

  1. インストールの最後のステップで取得したEnterprise Manager Cloud ControlのURLをブラウザに入力します。

    OEMCC 13cのログイン ・ページが表示されます。

  2. インストール時に指定した管理者パスワードを使用してSYSMANとしてログインします。

  3. ライセンス契約に同意します。

    OEMCC 13cホーム・ページが表示されます。

    OEMCC 13cホーム・ページ

ミドルウェア・ターゲットとしてのOracle Directory Server Enterprise Edition (ODSEE)の構成

ミドルウェア・ターゲット構成は、Directory Service Control Center (DSCC)を使用して各ODSEEインスタンスを監視します。これは、OEMCCによる監視対象となる各ODSEEインスタンスをDSCCに登録する必要があることを意味します。

  1. SYSMANとしてOEMCCにログインし、「ターゲット」をクリックして「ミドルウェア」を選択します。
  2. 「追加」をクリックして「Oracle Directory Server Enterprise Edition」を選択します。
  3. ODSEEレジストリ・ホスト(DSCCが存在する)、ODSEEレジストリ・ポート(DSCCポート番号、デフォルトは3998)、ディレクトリ・サーバー・ユーザー名(デフォルトではcn=admin、cn=administrator、cn=DSCC)、ディレクトリ・サーバーのユーザー・パスワード、およびODSEEインストール・ホーム(DSCCのインストール元)を入力します。「一意のデプロイメント識別子」フィールドのデフォルト値をそのまま使用します。「続行」をクリックします。

    図19-1 Oracle Directory Server Enterprise Edition


    Oracle Directory Server Enterprise Edition

  4. 既存のターゲットが表示されます。これは、DSCCと、そのDSCCに登録されているODSEEインスタンスです。「続行」をクリックします。
    DSCCとその登録済インスタンスがOEMCCに表示されます。

    図19-2 ミドルウェア・ターゲット


    ミドルウェア・ターゲット

  5. DSCCリンクをクリックすると、そのDSCCに登録されているODSEEインスタンスが表示されます。
  6. ODSEEリンクをクリックすると、「LDAPサービス」タブに情報が表示されます。
  7. インスタンスに対してDirectory Server Resource Kit (DSRK)検索レートを実行し、メトリックの変更を表示します。

    図19-3 メトリック


    メトリック

    また、CPU使用率のグラフも表示されます。そこから、「ロードとレスポンス」および「システム・リソース」を監視できます。

    図19-4 CPU使用率グラフ


    CPU使用率グラフ

  8. 「リソース」タブをクリックすると、キャッシュ・メトリックおよび接尾辞/バックエンド情報が表示されます。
  9. 接尾辞およびバックエンドのリンクをクリックして、バックエンド・ファイル、システム・リソースおよび接尾辞バックエンド・エントリのキャッシュ情報を表示します。