17 「コンソール限定モード」でのOMSの稼働
Oracle Management Service (OMS)は、主にコンソール・サービスとバックグラウンド・サービスの2つのタイプのサービスを実行するように設計されています。この章では、コンソール限定モードでのOMSの稼働方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。
「コンソール限定モード」でのOMSの稼働について
Oracle Management Service (OMS)は、主にコンソール・サービスとバックグラウンド・サービスの2つのタイプのサービスを実行するように設計されています。コンソール・サービスはEnterprise Manager用のGUI豊富なコンソールの表示に必要とされ、バックグラウンド・サービスは重要なジョブ、アップロード操作およびビジネス・ロジックの実行で必要とされます。
図17-1は、コンソール・サービスとバックグラウンド・サービスの両方が実行しているOMSの機能を示しています。
図17-1 コンソール・サービスおよびバックグラウンド・サービスを備えたOMSの機能
複数OMS環境では、ユーザー・インタフェース(UI)操作専用のOMSを備えるか、またはSSA OMSでバックグラウンド・サービスを実行しないようにするために(プライベートまたはパブリック・クラウド環境での外部接続OMS)、バックグラウンド・サービスを停止し、UIサービスのみを実行できます。そのため、OMSを純粋なコンソール限定モードにできます。その場合、管理エージェントはバックグラウンド・サービスとUIサービスの両方が実行している他のOMSインスタンスにデータをアップロードします。ただし、バックグラウンド・サービスを停止したり、リモートの場所にデプロイされるOMSのUIサービスのみを実行することはできないことに注意してください。
注意:
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追加のOMSインスタンスのみがコンソール限定モードで実行でき、管理サーバーとホストを共有するOMSインスタンスは実行できません。
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同じ場所にある追加のOMSインスタンスのみがコンソール限定モードで実行でき、リモートの場所にある追加のOMSインスタンスは実行できません。たとえば、USに4つ、Australiaに1つのOMSインスタンスがある場合、AustraliaのOMSはコンソール限定モードで実行できません。