2 Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cの新機能
この章の構成は、次のとおりです。
フレームワークとインフラストラクチャ
この項では、Enterprise Managerのフレームワークとインフラストラクチャの新機能と拡張機能について説明します。
Enterprise Managerのログイン・ページのカスタマイズのサポート
企業ポリシーと標準に対応するためにEnterprise Managerログイン・ページをカスタマイズできます。
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ロゴをEnterprise Managerログイン・ページの左上隅に配置できます。
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「ライセンス契約」ポップアップ・メッセージは、「ログイン」ボタンをクリックした後に表示されるように設定できます。ライセンス契約メッセージ、ポップアップ・タイトルおよびボタン・ラベルは、新しいemctlプロパティを使用してカスタマイズできます。
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カスタマイズされた情報テキストは「ログイン」フィールドの左側に配置できます。情報テキストの使用例には、アクセスするための手順、パスワード・リセット・ポリシーおよびアシスタンスの指示などがあります。
ミドルウェア管理
この項では、ミドルウェア管理の新機能と拡張機能について説明します。
Fusion Middlewareプラグイン(13.3.1.0)の機能
この項では、Fusion Middlewareプラグイン(13.3.1.0)に含まれる新機能および機能強化について説明します。
Oracle Fusion Middlewareプロセス制御の拡張
Fusion Middlewareプラグイン・リリース13.3以降、Oracle Fusion Middlewareプロセス制御操作に対する次の拡張機能によって、管理者は次のことが可能になります。
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管理サーバーが停止している間に管理対象サーバーを起動または停止できます。以前のリリースでは、これはサポートされていませんでした。
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ノード・マネージャから管理サーバーを起動できます。以前のリリースでは、管理者は、デフォルト・スクリプトまたはカスタム・スクリプトからのみターゲットを起動できました。
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ドメインのサブセットを起動または停止できます。以前のリリースでは、管理者がドメインの起動または停止を選択した場合、ドメインおよびそのすべてのメンバーが起動または停止されました。ドメインのどのメンバーに対して処理を実行するかの粒度はありませんでした。
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Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの停止または起動時に通知ブラックアウトを作成または終了できます。以前のリリースでは、管理者はプロセスを制御する際にのみ従来のブラックアウトを作成または終了できました。
Cloud Controlから直接Oracle Fusion Middlewareのプロセスを制御する柔軟性が向上できるため、管理チームはミドルウェア環境の管理をより効率的かつ効果的に行うことができます。
Webサービス・テストでの成功および失敗文字列の構成
Webサービス(SOAP/REST)テスト・タイプのサービス・テストを作成する際に、管理者は、成功または失敗(あるいはその両方)の文字列を指定して、テストのレスポンスを検証できるようになりました。各成功文字列がトランザクション内に少なくとも1回表示された場合にはトランザクションは稼働しているとみなされ、失敗文字列がトランザクション内に表示された場合にはトランザクションは停止しているとみなされます。
Webサービス・テスト・タイプにそのような構成機能を持つことにより、Oracle Enterprise Managerがテストおよびサービスの不正なステータスをレポートしないようにします。
Oracle Identity Management 12.2.x管理
Fusion Middlewareプラグイン13.3以降、管理者はOracle Identity Managementバージョン12.2.xデプロイメントを検出して一元的に管理できるようになります。次のコンポーネントは、Identity Management 12.2.xのEnterprise Manager 13.3でサポートされています。
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Oracle Identity Governance (Oracle Identity Managerとも呼ばれます)
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Oracle Access Management (Oracle Access Managerとも呼ばれます)
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Oracleディレクトリ統合プラットフォーム
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Oracle Internet Directory
注意:
Enterprise Manager Cloud Control 13.3では、Oracle Unified Directoryリリース12.2(これを検出および管理するにはOracle Unified Directoryプラグインが必要)もサポートされています。これは当初はEnterprise Manager Cloud Control 13.2でサポートされていたため、13.3の新機能としては含まれていません。前述の他のIDM 12.2コンポーネントの検出および管理には、Fusion Middlewareプラグインが必要です。-
パフォーマンスのモニタリングおよび診断
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構成管理
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プロセス制御
Oracle Identity Managementソフトウェアを最新バージョンにアップグレードした後、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cを引き続き使用して、集中モニタリングおよび集中管理を企業内の他のターゲットとともに使用できます。
注意:
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用してパッチをOracle Identity Managementリリース12cコンポーネントに適用することはサポートされていません。JVMD (13.3.1.0)の機能
JVMDの新機能および拡張機能を次に示します。
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実行されたすべてのインスタンス(サンプリングされたインスタンスのみ)に基づくリクエスト・メトリック: このリリース以前は、リクエスト・メトリック(たとえば、カウント、割当て、期間)は、スタックのサンプルを取得している間に、「キャッチ」された特定のインスタンスについて収集されるデータに基づいて計算されていました。このリリース以降、メトリックは前のサンプリング以降に実行されたすべてのインスタンスに基づいて計算されます。
たとえば、リクエスト平均実行時間は50ミリ秒から1500ミリ秒で、平均実行時間は100ミリ秒です。リクエストは、毎秒1000回実行されます。
サンプリングは主に、遅い実行を「キャッチ」します。サンプリングされたカウントは1000/sよりもはるかに小さくなり、平均実行時間およびその他のメトリックは、「キャッチ」された遅い実行の動作が反映されます。13.3で導入された新機能を使用すると、すべてのリクエスト実行がカウントされ、測定されます。前述の例では、カウントに100/sが表示され、平均は100ミリ秒になります。
サンプリングされたベース・メトリックと実際の測定の両方がユーザーに示されます。注意:
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「スレッド状態」、「JVM時間」メトリックは、サンプル・データとしてのみ使用できます。
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まったくサンプルにはならない(JVMDがスレッド実行サンプルを取得する間に1つのインスタンスもキャッチしない)リクエストは、その期間にはまったく表示されません。
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オフ・モードのデプロイ・エージェント: ユーザーは、エージェントのデプロイを選択できますが、エージェントは(UIまたはemcliを使用して)特に有効にされないかぎり、EMにデータをレポートしません。
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「エージェント・デプロイ」ウィザード(WebLogic用)を使用してデプロイされたエージェントは、クラスタ・レベルでデプロイされるように選択でき、このクラスタ内の今後の管理対象サーバーに動的ターゲット設定できます。
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エージェントのデプロイ時に、LIBDIRを指定できます。
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emcliサポート(JVM用およびJVMプール用)は次のとおりです。
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ヒープ/JFRダンプ・ディレクトリの構成
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モニタリングの有効化/無効化
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ログ・レベルの変更
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バイト・コード・インスツルメンテーションの有効化/無効化
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DBリクエスト・データ収集の改善: 高い割合のSQL呼出しが取得されます。
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コール・ツリー・ビューの機能拡張は次のとおりです。
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メソッド・レベルのオプション・ビュー(コード明細レベルに加えて)
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重要なコード・パスを表示する自動展開オプション
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クラウド管理
Virtual Infrastructureプラグイン(13.3)
Virtual Infrastructureプラグイン(13.3)は、オラクル社の最新のサーバー仮想化製品であるOracle VMリリース3.4とシームレスに連携します。
Oracle VMは、Oracle VM Server for x86、Oracle VM Server for SPARCおよびOracle VM Managerで構成されるエンタープライズクラスのサーバー仮想化ソリューションです。オラクル社は、企業データセンター内またはホスティング・サイト(マネージド・クラウド・サービス)やクラウド・サービス・プロバイダのプライベート・クラウド・インフラストラクチャの市場セグメントに対応するために、Oracle VMサーバー仮想化および管理ソリューションを設計しました。Oracle VMを使用すると、仮想マシンをデプロイして管理できるほか、オラクル社のパブリック/プライベート・クラウド・インフラストラクチャ内で移動できます。
Oracle VMリリース3.4は、多くの重要な機能および拡張機能を提供することで、エンタープライズ・アプリケーションのデプロイメントの迅速化を可能にします。Oracle VM環境全体をOracle Enterprise Managerから管理できます。また、Oracle Enterprise Managerは、Oracle VMを超える拡張機能を提供します。
Database as a Service(サービスとしてのデータベース)
13.3以降、Oracle DBaaSに対して次の機能が強化されました。
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再配置およびクローン・リフレッシュのサポートを含む、データベース18cおよび19cのDatabase as a Serviceのサポート。
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プラガブル・データベース・インスタンスのサイズ変更。
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セルフ・サービス・アプリケーション(SSA)ユーザー・データ・プロファイルを使用すると、インスタンスを削除する前に、SSAユーザーがプラガブル・データベース・バックアップを保持できます。
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セルフ・サービス・アプリケーション(SSA)ユーザー・データ・プロファイルを使用すると、SSAユーザーがプラガブル・データベース・バックアップを使用して新しいプラガブル・データベース・インスタンスを作成できます。
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プラガブル・データベース・バージョン12.2以上のCPUおよびメモリー・リソース管理を拡張しました。
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SSAユーザー主導型のData Guardスイッチオーバー(データベース・サービス用)
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セルフ・サービス・ポータルから既存のDBインスタンスに簡単にアクセスできるようにするためのDBaaSクラウドでのデータベース/プラガブル・データベースのオンボーディング。
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データベース/プラガブル・データベースのクラウド・プール間での再配置。
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フリート・メンテナンスを使用するプラガブル・データベース・アップグレード。
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セルフ・サービス・ポータルからプロビジョニングするコンテナ・データベース。
データベース管理
データベース管理の新機能と拡張機能を次に示します。
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プロビジョニング、パッチ適用および以前のバージョンからのアップグレードのサポートを含む、データベース18cおよび19cのライフサイクル管理。
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作成、削除およびDBターゲット・サブスクリプションなどのゴールド・イメージ・ライフサイクル管理操作用のデータベース・フリート・メンテナンスREST APIサポート。
注意:
12.2リリースから、ライフサイクル管理グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用したクラシック・パッチは非推奨となりました。12.2データベースおよびGI環境にパッチを適用するには、データベース・フリート・メンテナンス機能を使用する必要があります。 -
フリート・メンテナンス前スクリプトおよび後処理スクリプトを使用すると、環境固有のメンテナンス・アクティビティをエンドツーエンドで自動化することができます。
Oracle Linuxホスト管理
Oracle Linuxホスト管理の新機能と拡張機能を次に示します。
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新規Oracle Linuxホーム・ターゲットによって、Oracle Linuxホストにアクセスして完全な管理を実行できます。これには、ホスト管理とともにベアメタル・プロビジョニング(BMP)、ホスト・パッチ、Kspliceパッチが含まれます。Linuxホストの新機能はこのターゲット・ホーム・ページ上のすべての管理対象ホスト用に要約され、Oracle Linuxホスト管理を容易にします。
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Kspliceを使用すると、システム管理者は、低コスト、短い停止時間、強化されたセキュリティおよび高い柔軟性とコントロールで重要なパッチを提供できます。Kspliceは、OSの実行中に、再起動または中断することなくLinuxオペレーティング・システム(OS)カーネルおよびキー・ユーザー・スペース・ライブラリを更新します。Oracle Linuxホーム・ターゲットでは、Kspliceを使用したカーネルおよびユーザー・スペースのパッチ適用のサポートが追加されています。また、管理対象Oracle LinuxホストのKspliceと有効カーネル・バージョン、パッチとパッケージおよびコンプライアンス・ステータスに関する情報を提供します。
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Oracle Enterprise Managerでは、YaSTに依存しないOracle Linuxホストの管理およびモニタリングがサポートされています。ホスト・エージェントは、最新のEnterprise Managerエージェント・バンドル・パッチ13.2.0.0.0またはそれ以降のエージェント・バージョンで稼働している必要があります。