48 エンジニアド・システム・ソフトウェア更新の実行
Exadataシステム・ソフトウェア更新の概要
毎四半期のフル・スタック・ダウンロード・パッチ(QFSDP)を使用して、Exadataターゲットの各コンポーネントを、個別に、他のExadataターゲット・コンポーネントから独立して更新できます。また、Exadataターゲット・コンポーネントごとに異なるQFSDPを適用できます。この方法では、他のコンポーネントが実行されている状態のまま、いくつかのExadataコンポーネント・ターゲットを一度に更新できます。すべてのExadataターゲット・コンポーネントを一度に更新する必要はありません。
Exadataターゲット・コンポーネントを更新するには、Exadataターゲット・メンテナンス・ページを使用する必要があります。Exadataターゲット・メンテナンス・ページにアクセスするには、「ターゲット」メニューから「Exadata」を選択します。更新するExadataターゲットをクリックします。Exadataターゲット・ホームページで、「データベース・マシン」メニューから「ソフトウェア更新」を選択します。

表48-1 Exadata更新情報
パラメータ名 | 説明 |
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推奨QFSDP |
Exadataのパッチ推奨機能は、オンライン・モードとオフライン・モードの2つの異なるモードで機能することができます。オンライン・モードでは、「システム・パッチをダウンロードしてパッチ推奨を評価」ジョブがサポート・サイトからQFSDPをダウンロードし、パッチ推奨を評価します。オフライン・モードでは、EMCLIを使用してソフトウェア・ライブラリにQFSDPをアップロードする必要があり、その後、「システム・パッチをダウンロードしてパッチ推奨を評価」ジョブがソフトウェア・ライブラリ内のパッチをチェックし、検出されたエンジニアド・システム・ターゲットのパッチ推奨を評価します。 推奨QFSDPセクションは、パッチのREADMEへのリンクおよび実際のパッチ・ダウンロードのタイムスタンプを提供します。 |
最後のQFSDPチェック |
QFSDPチェックは、24時間の間隔で発生します。最後のチェックが発生した時間がこのセクションに記録されています。 |
ターゲット |
Exadataシステム上に構成されたすべてのターゲットとそのステータスがこのセクションに記録されています。 |
更新が必要なターゲット |
パッチの適用が必要なターゲットは、システムの一部であるが、最新のパッチ・レベルでないものです。推奨パッチ・レベルにするためにパッチを適用する必要のあるターゲットの数に関する情報は、ここで入手できます。 |
更新進行中 |
パッチをデプロイまたはロールバックするとき、デプロイメント・プロシージャが発行され、更新が進行中であると言われます。更新処理に含まれるターゲットの数は、ここに示されています。 |
コンポーネント |
「ソフトウェア更新」ページでは、次のExadataターゲット・コンポーネントを更新できます。
選択された任意のターゲットに関する次の詳細を表示できます。
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表48-2 更新ステータス
ステータス | 説明 |
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この記号は、選択されたターゲット・コンポーネントには、推奨パッチ・レベルへの更新が必要であることを示します。 |
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この記号は、パッチが現在デプロイされており、処理が進行中であることを示します。各ターゲットで、成功した場合はティック・マークが、そうでない場合はクロス・マークが表示されます。 |
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この記号は、選択されたターゲット・コンポーネントには最新のパッチが適用されていることを示します。 |
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この記号は、パッチ適用が失敗し、指定されたターゲットにパッチを適用できなかったことを示します。 |
選択されたコンポーネントについて、ターゲット名、ステータス、バージョン、更新ステータス、最後の分析およびデプロイが起こった日時などの詳細に加えて、次の詳細情報を利用できます。
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選択したパッチの詳細: バグ修正および更新に関連するナレッジ記事などの詳細が表示されます。
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操作のステータス: ターゲットに対する現在の操作の情報をこのセクションで見ることができます。より詳細な情報は、「操作」タブを選択して次を参照してください。
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サマリー: 入力したすべての情報が「サマリー」セクションで利用可能です。分析ステップが完了した後、パッチ適用ステップを表示できます。生成されたOplanベースのステップをダウンロードして表示するには、「ダウンロード」をクリックします。
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解決する問題: 分析およびデプロイ・フェーズで発生した問題は、このセクションに記録されています。
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情報メッセージ: このセクションには、情報テキストが含まれています。
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ログ・ファイルと診断: 分析、デプロイまたはロールバック・フェーズの進行中に、静的リンクのリストが表示されます。オンデマンド・ファイルをフェッチし、ターゲットで実行されたパッチ適用ステップに関する情報を含むログ・ファイルおよびトレース・ファイルの詳細を表示するには、リンクをクリックします。
パッチ適用プロセスが完了すると、ログ・ファイルが自動的にフェッチされ、OMSリポジトリに格納されます。zipファイルをダウンロードするには、リンクをクリックします。zipには、ターゲットで実行されたパッチ適用ステップに関する情報を含むログおよびトレース・ファイルが含まれています。
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Exadataコンポーネント・ソフトウェア更新オプションの構成
Oracle Exadataターゲット・コンポーネントにパッチを適用する前に、パッチの適用のためのオプションを設定することができ、そのオプションは、その後の同じExadataシステムに存在する同じコンポーネント内のターゲットへのパッチ適用に再利用されます。パッチ・オプションを設定すると、オプションを再入力することなく、後続のExadataターゲット・コンポーネントのパッチ適用操作の分析フェーズを続行できます。
特定のExadataコンポーネントの更新オプションを設定するには、次のステップに従います。
Exadataデータベース・サーバーの更新
ExadataターゲットのExadataデータベース・サーバーまたはコンピュート・ノード・サーバー・コンポーネントにパッチを適用するには、次のステップに従います。
Exadataインフィニバンド・スイッチの更新
ExadataターゲットのOracle Infinibandスイッチ・コンポーネントにパッチを適用するには、次のステップに従います。
注意:
Exadataインフィニバンド・スイッチは、コンポーネント・ベースの更新のみをサポートします。個々のターゲットを更新することはできません。
デプロイされたソフトウェア更新のロールバック
Oracle Exadataコンポーネント上にデプロイされた毎四半期のフル・スタック・ダウンロード・パッチ(QFSDP)をロールバックするには、次のステップに従います。
注意:
ロールバックするパッチを選択することはできません。かわりに、Cloud Controlを使用して最後に適用されたQFSDPのロールバックのみが可能です。
Oracle Identity Managementターゲットへのパッチ適用
パッチ計画を使用して、Identity Management Lifecycleツールを使用してプロビジョニングされたOracle Access Management ServerおよびOracle Identity Management Serverターゲットにパッチを適用できます。他のOracle Identity Managementターゲットのパッチ適用はサポートされていません。
パッチ計画を使用して、Oracle Access Management ServerおよびOracle Identity Management Serverターゲット(ID管理ライフサイクル・ツールを使用してプロビジョニング)にパッチを適用するには、Identity Management Pack Plusのライセンスが必要です。また、OMS、およびOracle Access Management ServerとOracle Identity Management Serverターゲットがデプロイされているホストで実行されているすべての管理エージェントに、Oracle Fusion Middlewareプラグイン向けのEnterprise Manager 12.1.0.6 (以上)がデプロイされている必要があります。
パッチ計画を使用してOracle Access Management ServerおよびOracle Identity Management Serverターゲットにパッチを適用するには、次のステップに従います。
Exalyticsシステム・ソフトウェア更新の概要
Enterprise Manager Cloud Control 13cを使用すると、Exalyticsターゲットでパッチ・セット更新(PSU)を適用できます。PSUを使用すると、他のExalyticsターゲット・コンポーネントから独立して、Exalyticsターゲット・コンポーネントに個別にパッチ適用できます。また、各Exalyticsターゲット・コンポーネントに異なるパッチ・セット更新(PSU)を適用できます。このアプローチは、実行中の他のコンポーネントを維持しながら、一度にいくつかのExalyticsターゲット・コンポーネントにパッチを適用できるので、停止時間を最小限に抑えることができます。
たとえば、ある特定の時点でExalyticsターゲットの2つのコンピュート・ノードに特定のパッチ・セット更新を適用し、1時間後に、Exalyticsターゲットの他の2つのコンピュート・ノードに異なるPSUを適用できます。Exalyticsターゲットのすべてのコンピュート・ノードに一度にパッチ適用する必要はありません。
Exalyticsターゲット・コンポーネントにパッチ適用するには、Exalyticsのパッチ適用ページを使用する必要があります。Exalyticsのパッチ適用ページにアクセスするには、「ターゲット」メニューから「Exalytics」を選択します。パッチを適用するExalyticsターゲットをクリックします。Exalyticsターゲットのホームページで、「Exalyticsシステム」メニューから「パッチ適用」を選択します。
Oracle Exalyticsの更新オプションの構成
Oracle Exalyticsターゲット・コンポーネントにパッチを適用する前に、パッチ適用のためのオプションを設定することができ、そのオプションは、その後のパッチ適用操作に再利用されます。パッチ・オプションが事前に設定されていると、オプションを再入力することなく、後続のOracle Exalyticsのパッチ適用操作の分析フェーズを続行できます。
Oracle Exalyticsのパッチ適用操作のためのオプションを設定するには、次のステップに従います。
Oracle Exalyticsのコンピュート・ノードの更新
Oracle Exalyticsターゲットのコンピュート・ノードにパッチを適用するには、次のステップに従います。
注意:
Oracle Exalyticsのコンピュート・ノードにパッチ・セット更新(PSU)をデプロイする際には、コンピュート・ノードにインストールされるOracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)ファームウェアにもデフォルトでパッチ適用されます。ILOMファームウェアに個別にパッチを適用する必要はありません。