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11 Oracle Database Applianceの検証およびトラブルシューティング

この章には、変更の検証方法およびOracle Database Applianceの問題のトラブルシューティング方法に関する情報が記載されています。

内容は次のとおりです。

Oracle Database Applianceの診断および検証

oakcli validateを使用してOracle Database Appliance構成を確認し、必要に応じてOracleサポート・サービスへ情報を提供します。

oakcli validateコマンドは、サポートの問題を特定し、解決するためのOracle Appliance Managerの診断および検証のユーティリティです。 Oracle Database Applianceの問題が発生した場合は、oakcli validateコマンド・オプションを使用して、環境が適切に構成され、ベスト・プラクティスが適用されていることを確認します。 サービス・リクエストを行う場合も、この章で説明している手順に従ってOracle Appliance Managerを使用し、Oracleサポート・サービスに送信するためのログ・ファイルを用意します。

内容は次のとおりです。

Oracle Database Appliance検証コマンドの概要

oakcli validateコマンドおよびオプションを使用して、Oracle Database Applianceの状態を検証します。

oakcli validateコマンドはrootユーザーとして実行する必要があります。

構文

コマンドoakcli validateは次の構文を使用します。ここで、checklistはチェックのカンマ区切りチェックまたはカンマ区切りリストで、output_fileは検証出力ファイル用に指定する名前です:

oakcli validate -h 
oakcli validate [-V | -l | -h]
oakcli validate [-v] [-f output_file] [-a | -d | -c checklist] [-v patch_version]

パラメータ

オプション 用途

-a

DiskCalibrationなど、すべてのシステム・チェックを実行します。 このコマンドを使用して、デプロイメントの前にシステムの準備状況を検証することをお薦めします。 DiskCalibrationシステム・チェックによりパフォーマンスの低下が発生する可能性があるため、ビジー状態の本番システム上で、このオプションを使用してoakcli validateを実行しないでください。

-c checklist

カンマ区切りリストのchecklistで指定した項目の検証チェックを実行します。 このパラメータを使用して、1つの項目または項目のサブセットのいずれかをチェックします。

-d

デフォルトのチェックのみを実行します。 デフォルトのチェックは、NetworkComponentsOSDiskStorageSharedStorageおよびSystemComponents.です

-f output_file

画面(stdout)にではなく、完全修飾ファイル名のファイル、output_fileに出力を送信します。

-h

オンライン・ヘルプを表示します。

-l

チェック可能な項目を(説明とともに)表示します。

-v

冗長出力を表示します(検証レポートを生成するパラメータとともに使用する必要があります)。

-V

oakValidationのバージョンを表示します。

-ver patch_version

patch_versionで指定したパッチを使用してOracle Database Applianceにパッチを適用できない理由を報告します。

VALIDATEオプション

コマンド 用途

-c asr

Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)構成ファイルおよびOracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)センサー・データに基づいて、Oracle ASRコンポーネントを検証します。

-c DiskCalibration

/opt/oracle/oak/bin/orionを使用したストレージ・ディスクのパフォーマンスのインストール前チェック。

デプロイ済のシステム上でDiskCalibrationコマンドを実行するとパフォーマンスの問題が発生するため、Oracle Database ApplianceにOracleソフトウェアをデプロイした後でこのチェックを実行しないでください。

ディスク測定のシステム・チェックを実行しない場合は、デフォルトのチェック・オプション(oakcli validate -d)を使用します。

-c NetworkComponents

パブリックおよびプライベートのネットワーク・ハードウェア接続を検証します。

-c OSDiskStorage

オペレーティング・システム・ディスクおよびファイル・システム情報を検証します。

-c ospatch

指定したパッチを使用して、システムがアップグレードを正常に完了できることを検証します。

-c SharedStorage

共有ストレージおよびマルチパス情報を検証します。

-c StorageTopology

ストレージ・シェルフの接続を検証します。

-c SystemComponents

Oracle ILOMセンサー・データの読取りに基づいて、システム・コンポーネントを検証します。

OAKCLI Validateコマンド・チェックの例

これらの例で、oakcli validateコマンドとオプションを使用して検証チェックを実行できることを確認します。

すべてのチェックとその説明の表示

oakcli validate -l

         Checkname -- Description
         =========    ===========
         *SystemComponents -- Validate system components based on ilom sensor data
         readings
         *OSDiskStorage -- Validate OS disks and filesystem information
         *SharedStorage -- Validate Shared storage and multipathing information
         DiskCalibration -- Check disk performance with orion
         *NetworkComponents -- Validate public and private network components
         *StorageTopology -- Validate external JBOD connectivity
         asr -- Validate asr components based on asr config file and ilom sensor
         data readings

* -- These checks are also performed as part of default checks

注意:

NetworkComponents妥当性チェックは、Oracle Database Appliance X3-2より前のハードウェアで使用できません。

すべてのチェックの実行

すべてのチェックを実行するには、次のコマンドを入力します:

oakcli validate -a

ストレージ・ケーブル接続の検証

システム・コントローラとストレージ・シェルフの間のケーブル接続と、ストレージ拡張シェルフ(取り付けられている場合)へのケーブル接続を確認します。

oakcli validate -c storagetopology

システムをデプロイする前に、oakcli validate -c StorageTopologyコマンドを実行することをお薦めします。 これにより、不適切なケーブル接続または欠如に起因するデプロイ時の問題を回避および防止できます。 次の例に示す出力は、正常な構成を報告しています。 ケーブル接続が正しくない場合は、出力にエラーが表示されます。

# oakcli validate -c storagetopology
 It may take a while. Please wait...
 INFO : ODA Topology Verification
 INFO : Running on Node0
 INFO : Check hardware type
 SUCCESS : Type of hardware found : X4-2
 INFO : Check for Environment(Bare Metal or Virtual Machine)
 SUCCESS : Type of environment found : Virtual Machine(ODA BASE)
 SUCCESS : Number of External LSI SAS controller found : 2
 INFO : Check for Controllers correct PCIe slot address
 SUCCESS : External LSI SAS controller 0 : 00:15.0
 SUCCESS : External LSI SAS controller 1 : 00:16.0
 INFO : Check if  powered on
 SUCCESS : 1 : Powered-on
 INFO : Check for correct number of EBODS(2 or 4)
 SUCCESS : EBOD found : 2
 INFO : Check for External Controller 0
 SUCCESS : Controller connected to correct ebod number
 SUCCESS : Controller port connected to correct ebod port
 SUCCESS : Overall Cable check for controller 0
 INFO : Check for External Controller 1
 SUCCESS : Controller connected to correct ebod number
 SUCCESS : Controller port connected to correct ebod port
 SUCCESS : Overall Cable check for controller 1
 INFO : Check for overall status of cable validation on Node0
 SUCCESS : Overall Cable Validation on Node0
 INFO : Check Node Identification status
 SUCCESS : Node Identification
 SUCCESS : Node name based on cable configuration found : NODE0
 INFO : Check  Nickname
 SUCCESS :  Nickname set correctly : Oracle Database Appliance - E0
 INFO : The details for Storage Topology Validation can also be found in 
log file=/opt/oracle/oak/log/<hostname>/storagetopology/StorageTopology-2014-07-03-08:57:31_7661_15914.log

Oracle ASRの検証

次の構文を入力して、Oracle ASR構成を検証します。

# oakcli validate -c asr
INFO: oak Asr information and Validations
RESULT: /opt/oracle/oak/conf/asr.conf exist
RESULT: ASR Manager ip:10.139.154.17
RESULT: ASR Manager port:1162
SUCCESS: ASR configuration file validation successfully completed
RESULT: /etc/hosts has entry 141.146.156.46 transport.oracle.com
RESULT: ilom alertmgmt level is set to minor
RESULT: ilom alertmgmt type is set to snmptrap
RESULT: alertmgmt snmp_version is set to 2c
RESULT: alertmgmt community_or_username is set to public
RESULT: alertmgmt destination is set to 10.139.154.17
RESULT: alertmgmt destination_port is set to 1162
SUCCESS: Ilom snmp confguration for asr set correctly
RESULT: notification trap configured to ip:10.139.154.17
RESULT: notification trap configured to port:1162
SUCCESS: Asr notification trap set correctly
INFO: IP_ADDRESS HOST_NAME SERIAL_NUMBER ASR PROTOCOL SOURCE PRODUCT_NAME
INFO: --------- ---------- ------------- --- -------- ------ ------------
10.170.79.98 oda-02-c 1130FMW00D Enabled SNMP ILOM SUN FIRE X4370 M2 SERVER
10.170.79.97 oda-01-c 1130FMW00D Enabled SNMP ILOM SUN FIRE X4370 M2 SERVER
INFO: Please use My Oracle Support 'http://support.oracle.com' to view the activation status.
SUCCESS: asr log level is already set to Fine.
RESULT: Registered with ASR backend.
RESULT: test connection successfully completed.
RESULT: submitted test event for asset:10.139.154.17
RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw is in active state
RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw-frag is in resolved state
RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw-rulesdefinitions is in resolved state
RESULT: bundle com.sun.svc.ServiceActivation is in active state
SUCCESS: ASR diag successfully completed

パッチの適用可能性のチェック

oakcli validate ospatch -verコマンドを使用して、patch_versionに指定されたパッチを使用してOracle Database Applianceにパッチを適用できない理由を報告します。 Oracle Database Applianceへのパッチ適用を試みる前に、次のコマンドを実行して、成功するかどうか、パッチの適用前に変更が必要であるかどうかを判断します。

# oakcli validate -c ospatch -ver 12.1.2.5.0
INFO: Validating the OS patch for the version 12.1.2.5.0
WARNING: 2015-10-10 06:30:32: Patching sub directory /opt/oracle/oak/pkgrepos/orapkgs/OEL/5.10/Patches/5.10.1 is not existing
INFO: 2015-10-10 06:30:32: May need to unpack the Infra patch bundle for the version: 12.1.2.5.0
ERROR: 2015-10-10 06:30:32: No OS patch directory found in the repository

ハードウェア・システムとネットワーク・コンポーネントの検証

次のコマンドでは、ハードウェア・システム・コンポーネントおよびOracle Database Applianceネットワーク・コンポーネントを検証するシステム・チェックを実行します。

# oakcli validate -c SystemComponents,NetworkComponents

Oracle Database Applianceの構成エラー・メッセージ

Oracle Database Applianceの構成中にエラーが発生した場合、次のメッセージおよび処置を確認してください。

Error Encountered in Step 11 Validation VIP appears to be up on the network

原因: このメッセージが表示される可能性が高いのは、前のデプロイをクリーンアップせずにエンドユーザー・バンドルを再デプロイしようとする場合です。 このエラーが発生するのは、Oracle Database Applianceに割り当てられたアドレスに既存のVIPが構成されていることが原因です。

処置: ノード0でcleanupDeploy.plを実行してから、Oracle Appliance Managerを再起動します。

Error CRS-4402: The CSS daemon was started in exclusive mode but found an active CSS daemon on node oda2-1, number 1, and is terminating

原因: このエラーが発生するのは、Oracle Grid Infrastructure CSSデーモンがノードをスタンドアロン・クラスタ・ノードとして開始しようとしたが、起動時に他のクラスタ・ノードが実行されていることを検出し、クラスタに結合するためにクラスタ・モードに変更しようとした場合です。

処置: このエラーは無視してください。

インストールにはハード・ドライブのパーティション化が必要です。

原因: このメッセージは、2つのオペレーティング・システム・ディスクのうち1つがインストールされていないが、オペレーティング・システムを再イメージしようとしている場合に、ノード上で発生します。

処置: 両方のオペレーティング・システム・ディスクがインストールされ、使用可能であることを確認します。

マシン・チェック例外 ...これはソフトウェアの問題ではありません。

原因: ハードウェア・システム・エラーがあります。

処置: Oracle ILOMリモート・コンソールにログインし、ハードウェア・エラーを特定します。

ボリューム・コントロールのGStreamerプラグインおよび/またはデバイスが見つかりません

原因: Oracle ILOMリモート・リダイレクション・コンソールのサウンド・カードに必要なオペレーティング・システムのプラグインがインストールされていません。

処置: このメッセージは無視してください。 コンソールのボリューム・コントロールは必要ありません。

再起動して適切なブート・デバイスを選択するか、選択したブート・デバイスにブート・メディアを挿入してキーを押してください

原因: 1つまたは両方のオペレーティング・システム・ディスクが使用できません。 このメッセージは、システムの再イメージ中にデフォルトのハード・ディスクを選択したが、そのディスクが使用できない場合に発生します。

処置: 両方のオペレーティング・システム・ディスクがインストールされ、使用可能であることを確認します。

そのディレクトリのAoDB Linuxインストール・ツリーは、ご使用のブート・メディアに一致していない可能性があります。

原因: イメージ化オプションにDefault (use BIOS settings)を選択したが、ディスクの片方または両方が使用できない場合、かつ両方のオペレーティング・ディスクがインストールされ、オペレーティング・システム・ディスクを再イメージするよう選択した場合に、ノード上でこのメッセージが発生します。

処置: 両方のオペレーティング・システム・ディスクが使用可能であることを確認します。

ERROR: Gateway IP is not pingable

原因: Windowsプラットフォームでは、Oracle Appliance Managerコンフィギュレータはポート7でエコー・サービスを使用してゲートウェイに接続します。 エコー・サービスが無効である場合、おそらくセキュリティ上の理由により、pingが失敗します。

処置: ネイティブ・プラットフォームのpingコマンドを実行します。 pingが成功した場合、コンフィギュレータの検証出力は無視できます。

ACFS Resources Failed to Start After Applying 2.2 INFRA Patch

原因: Oracle Database Applianceオペレーティング・システムのアップグレードには、Oracle LinuxからUnbreakable Enterprise Kernel (UEK)へのアップグレードが含まれます。 Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)はOracle Linuxのすべてのバージョンでサポートされているわけではないため、オペレーティング・システムのアップグレードが成功すると、Oracle ACFSが事実上無効になる可能性があります。

Oracle Database Appliance 2.2へのアップグレードには、-infra-giおよび-databaseという3つのオプションがあります。 -infraオプションには、Oracle LinuxからUEKへのアップグレードが含まれます。 -infraで2.2にアップグレードする前は、オペレーティング・システムは11.2.0.2.x Grid Infrastructureを備えたOracle Linuxです。 -infraでのアップグレード後、オペレーティング・システムは、UEK、およびUEKと互換性のない11.2.0.2.x Oracle ACFSです。

たとえば、Oracle Linux 2.6.32-300.11.1.el5uekにアップグレードすると、reco.acfsvol.acfsおよびora.registry.acfsが一時的にOFFLINE状態になります。これは、2.6.32-300.11.1.el5uekがOracle 11.2.0.2.x ACFSをサポートしていないためです。 ただし、Oracle Grid Infrastructureを11.2.0.3.2にアップグレードすると、これらのコンポーネントは再度オンラインになります。

処置: -giオプションを使用してOracle Database Appliance 2.2にアップグレードします。 このバージョンのソフトウェアには、UEKと連携して動作するOracle ACFSモジュールが含まれるOracle Grid Infrastructure 11.2.0.3.2が含まれます。

詳細は、My Oracle Supportのノート1369107.1を参照してください。

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1369107.1

Oracleサポート・サービス用のログ・ファイルの用意

必要に応じて、oakcli manage diagcollectコマンドを使用して診断ファイルを収集し、Oracleサポート・サービスに送信します。

Oracleサポート・サービスからのサポートが必要なシステム障害がある場合は、Oracleが問題の診断をサポートできるように、ログ・レコードを提供する必要がある場合があります。

oakcli manage diagcollectコマンドを実行して、ログ・ファイル情報を収集します。 このコマンドでは、Oracle Database Applianceに格納された複数のログ・ファイルの情報を、Oracleサポート・サービスが使用する単一のログ・ファイルに統合します。 ファイルの場所は、コマンド出力で指定されます。

その他のトラブルシューティング・ツールおよびコマンド

この項では、Oracle Database Applianceの問題の診断およびトラブルシューティングに使用できるその他のツールおよびコマンドを説明します。

これらのツールの一部はOracle Database Appliance専用ですが、その他はすべてのクラスタ化システム用のツールです。

内容は次のとおりです。

構成監査およびディスク診断用のOracle Appliance Managerツール

Oracle Appliance Managerでは、様々な高性能の監視ツールやレポート作成ツールにアクセスできますが、これらのツールには、独自の構文およびコマンド・セットを必要とするスタンドアロン・ツールから派生したものがあります。

次のリストでは、ORAchkコマンドおよびディスク診断ツールを簡単に説明します。

  • ORAchk

    ORAchk構成監査ツールは、次のようなカテゴリでOracle RAC 2ノード・デプロイ用の重要な構成設定を監査します。

    • オペレーティング・システムのカーネル・パラメータおよびパッケージ

    • RDBMS

    • データベース・パラメータおよびその他のデータベース構成設定

    • Oracle Grid Infrastructure (Oracle ClusterwareおよびOracle Automatic Storage Managementを含む)

    ORAchkは常にシステム全体に対して機能します。 構成にベスト・プラクティスが付随しているかどうかをチェックします。 たとえば、ORAchkはシステムを確認し、ORAchkがOracle Appliance Managerによって実行されている場合のOracle Database Applianceに固有のベスト・プラクティス野問題を識別します。 Oracle Database ApplianceでORAchkを検索するには、次のコマンドを使用します。

    oakcli orachk -h

    また、My Oracle Supportのノート1268927.2を確認します。

  • ディスク診断ツール

    ディスク診断ツールを使用すると、ディスクの問題の原因を特定するのに役立ちます。 このツールにより、ノードごとに14のディスク・チェックのリストが生成されます。 ツールを実行するには、次のコマンドを入力します。

    # oakcli stordiag resource_type
    

トレース・ファイル・アナライザ・コレクタ

トレース・ファイル・アナライザ(TFA)コレクタを使用すると、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Real Application Clustersシステムでの診断データ収集が簡単になります。

TFAの動作は、Oracle Clusterwareに同梱されているionユーティリティと似ています。 どちらのツールも診断データを収集し、パッケージ化します。 しかし、TFAは診断情報の収集を一元管理して自動化しているため、ionに比べてずっと強力です。

TFAには、次の主なメリットとオプションがあります。

  • 単一ノードから実行する単一コマンドへの、すべてのクラスタ・ノード上のすべてのOracle Grid InfrastructureおよびOracle RACコンポーネントに関する診断データ収集のカプセル化

  • データ・アップロード・サイズを削減するためにデータ収集時に診断ファイルを削減するオプション

  • 一定期間および特定の製品コンポーネント(Oracle ASM、RDBMS、Oracle Clusterware)に対する診断データ収集を分離するオプション

  • Oracle Database Appliance内の単一ノードに対する収集された診断出力の一元管理(必要な場合)

  • すべてのログ・ファイルおよびトレース・ファイルでの問題を示す状態のオンデマンド・スキャン

  • 問題を示す状態に関するリアルタイム・スキャン・アラート・ログ(たとえば、データベース・アラート・ログ、Oracle ASMアラート・ログおよびOracle Clusterwareアラート・ログなど)

関連項目:

詳細は、My Oracle Supportノート1513912.1『TFAコレクタ - 拡張された診断収集用ツール』(https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&amp;amp;type=NOT&amp;amp;id=1513912.1)を参照してください。

Oracle Database Applianceハードウェア監視ツール

Oracle Database Applianceハードウェア監視ツールは、Oracle Database Applianceサーバー・ノードで、様々なハードウェア・コンポーネントの状態を表示します。

ツールは、トレース・ファイル・アナライザ・コレクタによって実装されます。 ベア・メタル・システムおよび仮想化システムの両方で、このツールを使用します。

コマンドoakcli show -hを実行することで、監視対象コンポーネントの一覧を表示できます。

特定のコンポーネントに関する情報を表示するには、コマンド構文oakcli show componentを使用します。componentは、クエリするハードウェア・コンポーネントです。 たとえば、コマンドoakcli show powerは、特にOracle Database Appliance電源装置に関する情報を表示します。

oakcli show power

NAME            HEALTH HEALTH DETAILS PART_NO. SERIAL_NO.          LOCATION 
INPUT POWER OUTPUT POWER INLET TEMP      EXHAUST TEMP

Power Supply_0  OK     -              7047410   476856F+1242CE0020 PS0    
Present     88 watts     31.250 degree C 34.188 degree C
Power Supply_1  OK     -              7047410   476856F+1242CE004J PS1     
Present     66 watts     31.250 degree C 34.188 degree C

注意:

Oracle Database Appliance Serverハードウェア監視ツールは、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム上でODA_BASEの初期起動中に有効になります。 起動時に、ツールは約5分間、基本統計を収集します。 その際に、Gathering Statistics…というメッセージが表示されます。

Oracle Database Applianceハードウェア監視ツールのレポートは、コマンドを実行したノードのみを対象としています。 出力に表示される情報は、表示するように選択したコンポーネントによって異なります。