この章では、このチュートリアルを使用する前に知っておく必要がある情報を説明します。
このチュートリアルは、次のいずれかの目的で使用するように設計されています。
Oracle Fail Safeを使用して同一の高い可用性を持つようにリソース(シングルインスタンス・データベースなど)を構成する場合に必要な手順の概要
Oracle Fail Safe Managerの使用方法の手順の概要
このチュートリアルでは、リソースを構成して可用性を高くする基本手順について説明します。高可用性の概念の詳細は説明しません。このチュートリアルを使用する場合、『Oracle Fail Safe概要および管理ガイド』を参照すると役立つことがあります。
HTMLバージョンのチュートリアルをナビゲートするには、左矢印と右矢印を使用して各レッスンを前後に移動します。「目次」リンクをクリックするといつでも目次に戻ります。「製品」リンクをクリックすると、他のOracle Fail Safeドキュメントにアクセスできます。
このチュートリアルでは、次の用語が頻繁に使用されます。
クラスタ: 単一の仮想システムとして稼働する、独立したコンピューティング・システムのグループ。
フェイルオーバー: クラスタ・リソースをあるノードでオフラインにし、別のノードでオンラインに戻す処理。計画的(アップグレードまたはメンテナンス)または計画外(システム障害)のいずれかで処理できます。
グループ: フェイルオーバーの最小単位を形成するクラスタ・リソースの論理的な集合。フェイルオーバー状況では、グループがフェイルオーバー・ノードへ移行します。グループは、どの時点でも1つのクラスタ・ノードにのみ存在します。より新しいバージョンのフェイルオーバー・クラスタでは、サービスまたはアプリケーションあるいはクラスタ化されたロールはグループと呼ばれます。
リソース: コンピューティング・システムで使用できる物理コンポーネントまたは論理コンポーネント。たとえば、ディスク、ネットワークIPアドレス、Oracleデータベースなどはリソースです。
仮想アドレス: ネットワーク・アドレスの1つ。リソースのホストであるハードウェア・サーバーに依存せずに、このアドレスでグループのリソースにアクセスできます。
仮想サーバー: 1つ以上の仮想アドレスを持つグループ。