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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control Oracle Database Appliance Plug-inユーザーズ・ガイド
リリース13.1c (13.1.1.1.0) for Linux x86-64
E72558-02
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2 Oracle Database Applianceプラグインのインストールおよびデプロイメント

Oracle Enterprise Managerエージェントをインストールしてプラグインをデプロイするには、これらのタスクを実行します。

トピック:

Oracle Database Applianceプラグインのデプロイメント前提条件

Oracle Database Applianceプラグインをデプロイする前に、前提条件を満たしていることを確認します。

次の前提条件を実行します。

データベース・サーバーのOracle ILOMサービス・プロセッサ・ユーザーの作成

Oracle ILOMサービス・プロセッサ用の特別なユーザーを作成します。

Oracle Enterprise ManagerエージェントがOracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)サービス・プロセッサと通信するためには、Oracle ILOMサービス・プロセッサのために特定のユーザーIDを構成する必要があります。

注意:

特定のユーザーIDを追加するには、Oracle ILOMサービス・プロセッサに対する管理者レベルの権限が必要です。

特定のOracle ILOMユーザーIDを追加するには、Oracle ILOMサービス・プロセッサWebインタフェース、Oracle ILOM CLIまたはipmitoolコマンドを使用できます。この例では、Oracle ILOM CLIを使用します。

セキュリティ上の理由で、この例のOracle ILOM CLIコマンドではOracle ILOMサービス・プロセッサのrootユーザー・パスワードは表示されません。

  1. rootとしてOracle ILOMサービス・プロセッサにログインします。

    # ssh root@[Service Processor IP]
    Password:
    
  2. usersディレクトリに移動します。

    -> cd /SP/users
    
  3. oemuserユーザーおよびパスワードを作成します。

    -> create oemuser
    
    Creating user...
    Enter new password: ********
    Enter new password again: ********
    
    Created /SP/users/oemuser
    
  4. 新しいユーザーのディレクトリに移動し、ロールを設定します。

    -> cd oemuser
    /SP/users/oemuser
    
    -> set role='cro'
    -> Set 'role' to 'cro'
    
  5. 最新のシステム・イベントを10件リストして、手順3で作成したOracle ILOMユーザーIDをテストします。

    -> ipmitool -I lanplus -H -U oemuser -P welcome1 -L USER sel list last 10
    

    Oracle Database Applianceの他のサーバー・ノードOracle ILOMサービス・プロセッサに対して、手順1から5を繰り返します。

Oracle Database ApplianceサーバーでのモニタリングOSユーザーの作成

(オプション) rootユーザーを使用するかわりに、監視用の特別なユーザーを作成します。

rootユーザーは、Oracle Database Applianceエージェントに対してモニタリングを実行できます。しかし、セキュリティ上の理由でrootユーザーが利用できない場合、モニタリング・ユーザーとしてモニタリングOSユーザーを作成し、権限委任を適切に設定するという代替方法があります。仮想化ODAを実行する場合、ODA_BASEから次の手順を実行してください。

次の例では、Oracle Database Applianceを監視するためにoak/welcome2ユーザーを作成しています。

  1. 次のコマンドを実行します。

    #useradd oak
    #passwd oak
    
  2. ユーザーoak用のSUDO権限を追加します。

    1. visudoコマンドを使用してホストの/etc/sudoersファイルを変更します。

    2. 次のコマンドを/etc/sudoersファイルに追加します。

      Cmnd_Alias  plugin_agent_script=$perl_home/bin/perl 
      $agent_home/plugins/$plugin_opar_version /scripts/*.pl* , \ 
      $agent_home/sbin/nmosudo default_plugin default_functionality
      default_subaction default_action perl -e exit 0
      monitor_user  ALL=(ALL)  plugin_agent_script
      

      次のことに留意してください。

      $agent_homeは、インストールされているエージェント・ホームへの絶対パスです。エージェント・ホーム・ディレクトリは、ホストへのエージェント・デプロイメント時に作成されます。たとえば、/u01/app/agent_home/などです

      $perl_homeは、インストールされている実行可能Perlへの絶対パスです。たとえば、/u01/app/agent_home/core/12.1.0.5.0/perl/などです

      $plugin_opar_versionは、Oracle Management System (OMS)およびエージェントにデプロイされるOracle Database Applianceプラグインの完全なOPARファイルです。形式は次のとおりです。

      oracle.dba.odba.agent.plugin_version 
      

      versionは、Oracle Database Applianceプラグインのバージョンです(たとえば13.1.1.1.0)。

  3. 権限委任をホスト・ターゲットに設定します。

    1. Oracle Enterprise Managerにログインします。

    2. 「設定」メニューから、「セキュリティ」「権限委任」の順に選択します。

    3. 「編集」を選択します。

    4. 「型」ボックスで「sudo」を選択します。

    5. 「sudoコマンド」ボックスに/usr/bin/sudo -u %RUNAS% %COMMAND%を入力します。

    6. 「保存」をクリックします。

Oracle Database Applianceソフトウェア・バージョンの検証

Oracle Appliance Managerソフトウェアのサポートされているバージョンをインストールしていることを検証します。

Oracle Database Applianceでソフトウェア・バージョンを確認するには、次のコマンドを実行します。

# oakcli show version

ストレージ・ケーブル接続の検証

Oracle Database Applianceをデプロイする前に、Oracle Database Applianceストレージ・トポロジおよび外部JBOD接続を検証します。配線を変更した後にも接続を検証する必要があります。

各ノードでoakcli validateコマンドを実行して、ストレージ拡張シェルフへのケーブル接続(インストールされている場合)に加えて、システム・コントローラとストレージ・シェルフの間のケーブル接続もチェックします。ケーブル接続が誤っているか、ケーブル接続がない場合、出力にエラーが表示されます。/opt/oracle/oak/log/hostname/storagetopology/ログ・ファイルにも、ストレージ・トポロジ検証の詳細が記録されます。
  1. ノード0でoakcli validateコマンドを実行します。
    # oakcli validate -c storagetopology
    
  2. 出力のエラーを確認します。ケーブル接続が適切な場合、次の例に示すように、出力は正常に構成されたことを示します。
    # oakcli validate -c storagetopology
    
    It may take a while. Please wait...
     INFO : ODA Topology Verification
     INFO : Running on Node0
     INFO : Check hardware type
     SUCCESS : Type of hardware found : X5-2
     INFO : Check for Environment(Bare Metal or Virtual Machine)
     SUCCESS : Type of environment found : Virtual Machine(ODA BASE)
     SUCCESS : Number of External LSI SAS controller found : 2
     INFO : Check for Controllers correct PCIe slot address
     SUCCESS : External LSI SAS controller 0 : 00:15.0
     SUCCESS : External LSI SAS controller 1 : 00:16.0
     INFO : Check if  powered on
     SUCCESS : 1 : Powered-on
     INFO : Check for correct number of EBODS(2 or 4)
     SUCCESS : EBOD found : 2
     INFO : Check for External Controller 0
     SUCCESS : Controller connected to correct ebod number
     SUCCESS : Controller port connected to correct ebod port
     SUCCESS : Overall Cable check for controller 0
     INFO : Check for External Controller 1
     SUCCESS : Controller connected to correct ebod number
     SUCCESS : Controller port connected to correct ebod port
     SUCCESS : Overall Cable check for controller 1
     INFO : Check for overall status of cable validation on Node0
     SUCCESS : Overall Cable Validation on Node0
     INFO : Check Node Identification status
     SUCCESS : Node Identification
     SUCCESS : Node name based on cable configuration found : NODE0
     INFO : Check  Nickname
     SUCCESS :  Nickname set correctly : Oracle Database Appliance - E0
     INFO : The details for Storage Topology Validation can also be found in log file=/opt/oracle/oak/log/<hostname>/storagetopology/StorageTopology-2017-01-03-08:57:31_7661_15914.log
  3. ノード2でステップ1とステップ2を繰り返します。

Oracle ILOM Serverのホスト名解決の検証

各サーバー・ノードがOracle ILOM Serverのホスト名を解決できることを検証します。

これらのコンポーネントの名前がDNSに登録されていない場合、エントリは各サーバー・ノードの/etc/hostsファイルに追加できます。

Oracle Database Applianceのファイアウォール構成の検証

Oracle Database Applianceのファイアウォール構成を検証します。

ファイアウォールの構成を確認するには、次の手順を実行します。

  1. pingの許可。

    通常、システム管理者はセキュア・ネットワーク環境ではpingサービスを無効にしています。Oracle Enterprise Managerでは、pingを使用して、Oracle Database Applianceの基本的な可用性とステータスを確立します。

    • Oracle Management System (OMS)でサーバー・ノードのpingサービスおよびポートが有効になっていることを確認します。

    • 他のすべてのOracle Database Applianceコンポーネント(Oracle ILOMサーバーなど)では、エージェントが稼働中のサーバー・ノードでpingサービスおよびポートを有効にしておく必要があります。

    注意:

    pingトラフィックのオーバーヘッドは最小限です。エージェントは5分ごとにターゲットのpingを行います。

  2. データベース・ポートのオープン。

    データベースのリスナー・ポートは、Oracle Enterprise ManagerのOMSサーバーに対してオープンする必要があります。Oracle Database ApplianceのデータベースはSCANリスナーを使用するため、ポートは基本のサーバー・ノード、ノードの仮想IPおよびスキャン・リスナーのアドレスに対してオープンする必要があります。

  3. Oracle Enterprise Managerアップロード・ポートのオープン。

    Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cエージェントには、Oracle Enterprise Managerサーバーのアップロード・サービスへのアクセス権が必要です。これは通常、HTTPアップロード用にはポート4889上、HTTPS用には4900上に構成されます。割当て済のポートを確認するには、OMSサーバーのコマンドラインで、次のコマンドを実行します。

    $ emctl status oms -details
    

    これらのポートは各サーバー・ノードに対してオープンする必要があります。

  4. エージェント・ポートのオープン。

    OMSサーバーは、各サーバー・ノードで、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cエージェントのHTTPまたはHTTPSポートに接続できる必要があります。デフォルトのエージェント・ポートは3872です。ポート3872を使用できない場合、ポート1830から開始して、次に使用可能になるポートを使用します。

    使用されているポートを識別するには、次の手順を実行します。

    • サーバー・ノードのコマンドラインで、次のコマンドを実行します。

      $ emctl status agent
      
    • あるいは、次のディレクトリのemd.propertiesファイルでEMD_URLプロパティの値を確認することもできます。

      agent_home/agent_inst/sysman/config
      

      $agent_homeは、インストールされているエージェント・ホームへの絶対パスです。エージェント・ホーム・ディレクトリは、ホストへのエージェント・デプロイメント時に作成されます。次に例を示します。

      /u01/app/agent_home/
      
  5. SSHポートのオープン。

    Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cエージェントには、監視するOracle Database Applianceコンポーネントへのsshアクセス権が必要です。エージェントはサーバー・ノードで稼働するため、各Oracle ILOMのssh (ポート22)はそれぞれのサーバー・ノードに対してオープンする必要があります。

    注意:

    emkitではsshアクセス権が構成されていますが、最初にポートをオープンする必要があります。

  6. UDPトラフィック(SNMPポート)の許可。

    すべてのOracle Database Applianceコンポーネントは、SNMPトラップをサーバー・ノードで稼働中のエージェントに送信できる必要があります。SNMPではUDPプロトコルが使用されるので、エージェント・ポートおよびポート162はOracle ILOMとエージェント間のUDPトラフィックに対してオープンする必要があります。

Oracle Database Appliance用のOracle Enterprise Managerエージェントのインストール

2つのメソッドのいずれかを使用して、Oracle Database Appliance用のOracle Enterprise Managerエージェントをインストールします。

トピック:

Oracle Database Appliance用のOracle Enterprise Managerエージェントのデプロイについて

Enterprise Managerエージェントは、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのデプロイメントの場合はODA_BASEに、Oracle Database Applianceベアメタルのデプロイメントの場合はLinuxホストにデプロイします。

Oracle Enterprise Managerターゲット検出では、サーバー・ノードで管理ネットワーク・ホスト名またはクライアント・ネットワーク・ホスト名のいずれかの使用をサポートします。サーバー・ノードにOracle Enterprise Managerエージェントをインストールする場合は、Oracle Clusterwareで使用しているのと同じホスト名を使用してください。

クラスタ内のノードのホスト名を識別するには、いずれかのサーバー・ノードでolsnodesコマンドを実行します。Oracle Enterprise Managerエージェントのホスト名を指定する際には、ドメイン名が含まれている完全修飾ホスト名を使用することをお薦めします。

注意:

エージェントをデプロイする前に、次の要件を確認します。

  • Oracle Enterprise Managerエージェントは、Oracle Database Applianceのすべてのサーバー・ノードにデプロイする必要があります。サーバー・ノードのホスト・ターゲット名は、完全修飾ホスト名(dbm1db01.mydomain.comなど)にする必要があります。

  • サーバー・ノードのホスト・ターゲット名に、完全修飾ホスト名でない名前(dbm1db01など)やIPアドレスは使用しないでください。

  • 同じバージョンのOracle Enterprise Managerエージェントおよび同じバージョンのプラグインを、同じOracle Database Appliance内のすべてのサーバー・ノードにデプロイする必要があります。

pushメソッドを使用したOracle Enterprise Managerエージェントのインストール

この手順を使用して、pushメソッドを使用してOracle Enterprise Managerエージェントをインストールします。

pushメソッドを使用してOracle Enterprise Managerエージェントをインストールするには、Oracle Database Applianceサーバー・ノードをホスト・ターゲットとしてOracle Enterprise Manager Cloud Control 13cに追加し、エージェント・デプロイメント・プロセスを開始します。

  1. Oracle Enterprise Managerホームページで、メニュー・バーの「設定」メニュー(歯車アイコン)を開き、「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」を選択します。
  2. 「ホストにエージェントをインストール」をクリックします。
  3. 「ホスト・ターゲットの追加: ホストとプラットフォーム」ページで、セッション名を指定します。

    「追加」をクリックし、ドロップダウン・メニューから「手動」を選択します。

  4. 完全修飾ホスト名を指定し、プラットフォームを選択します。「次へ」をクリックします。

    注意:

    使用しているプラットフォームでOracle Enterprise Managerエージェント・ソフトウェアを使用できない場合、「拡張性」ページに移動して最初にダウンロードします。

  5. プラットフォームをホストごとに変えるか同一にするかを選択します。
  6. 「次へ」をクリックして、ホストの詳細を追加します。
  7. 「インストールの詳細」画面で、次の情報を入力します。
    • インストールのベース・ディレクトリ

    • インスタンス・ディレクトリ

    • 名前付き資格証明

    • 「ポート」フィールドは空白のままにしておきます。使用可能なポートは、インストール・プロセスの一部として自動的に選択されます。

  8. 「次へ」をクリックして、ホストの詳細を確認します。
  9. 「エージェントのデプロイ」をクリックして、エージェント・デプロイメント・プロセスを開始します。
  10. デプロイメント・プロセスの進行中に、リモート前提条件チェックが自動的に行われます。問題がなければ、「エージェント・デプロイメント・サマリー」にエージェント・デプロイメントが成功したことが示されます。

注意:

デプロイメント中にroot.shが実行されなかった場合は、必ずすべてのサーバー・ノードでroot.shを実行してください。

サイレント・モードでのOracle Management Agentのインストール

この手順を使用して、Oracle Enterprise Managerエージェントをレスポンス・ファイルを使用してインストールします。

ホスト・ターゲットの追加ウィザードを使用してOracle Management Agentをインストールする方法のかわりに、Oracle Management Agentを非対話型(サイレント)モードでインストールできます。インストールに必要な情報を含むレスポンス・ファイルを構成してから、デプロイメント・スクリプトを実行し、レスポンス・ファイルに用意された情報を使用して管理エージェントをインストールします。

関連項目:

『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』「サイレント・モードでのOracle Management Agentのインストール」

Oracle Database Applianceプラグインのデプロイ

Oracle Enterprise ManagerのOracle Database Applianceプラグインをインポートおよびデプロイします。

トピック:

Oracle Database Applianceプラグインのデプロイについて

Oracle Enterprise ManagerのOracle Database Applianceプラグインは、Oracleプラグインのアーカイブ・ファイル(*.opar)として提供されます。

プラグインは、Add-onと呼ばれる、特定のOracle Enterprise Managerカテゴリに属します。Oracle Enterprise Manager 12cを使用してOracle Database Applianceを監視している場合、プラグインの最新の13c互換バージョンをダウンロードして、指示に従い、Enterprise Manager 13cアップグレード・プロセスを開始する前にGUIモードのEnterprise Manager Cloud Controlインストーラを呼び出します。

Oracle Database Appliance用のEnterprise Managerプラグインは、oda_plugin_version_number_oracle.dba.odba_2000_0.oparというプラグイン・アーカイブ・ファイル(*.opar)として配布されます。oda_plug_in_version numberは、Oracle Database Applianceプラグイン・バージョンで、プラグイン・バージョンはOracle Database Applianceのバージョンとは異なります。Enterprise Manager 13.1の最新のOracle Database Applianceプラグイン・バージョンは、13.1.1.1.0_oracle.dba.odba_2000_0.oparです。

既存のOracle Enterprise Managerインストールを使用し、Oracle Enterprise Managerエージェントがインストール済である場合は、Oracle Database Applianceプラグインをデプロイする準備が整っています。

注意:

プラグインのデプロイ前に、Oracle Database Applianceのデプロイメントが完了し、Oracle Grid Infrastructureクラスタが稼働している必要があります。

プラグインをデプロイする手順の概要を次に示します。

  1. Oracle Database Appliance用のEnterprise Managerプラグイン・アーカイブ・ファイルをhttp://www.oracle.com/technetwork/oem/enterprise-manager/downloads/oem-plugins-2882950.htmlからダウンロードします。

  2. Oracle Database Applianceプラグイン・アーカイブをローカルにインポートするか、Oracle Database Applianceプラグイン・アーカイブ・ファイルをリモートからインポートします。

  3. Oracle Database ApplianceプラグインをOracle Enterprise Manager Cloud Control (Oracle Management Systemサーバー)にデプロイします。

  4. Oracle Database Applianceプラグインを、Oracle Database Applianceの両方のサーバー・ノード(ホスト)で管理エージェントにデプロイします。

Oracle Database Applianceプラグイン・アーカイブ・ファイルのローカル・インポート

この手順を使用して、Oracle Database Applianceプラグイン・アーカイブ・ファイルをローカルにインポートします。

  1. Oracle Database Appliance用のEnterprise Managerプラグインをhttp://www.oracle.com/technetwork/oem/enterprise-manager/downloads/oem-plugins-2882950.htmlからダウンロードします。
  2. Oracle Database ApplianceプラグインのOPARファイルをOracle Management System (OMS)ホスト・システムにコピーします。
  3. OMSホスト・マシンでターミナル(PuTTYなど)を開き、oracleユーザーとして接続します。
  4. OPARファイルをホストにコピーします。
  5. emcliを使用してOracle Management System (OMS)にログオンします。
    $ /u01/OracleHomes/Middleware/oms/bin/emcli login -username=user_name -password=password
    
  6. emcliを使用してOPARファイルをOMSにインポートします。

    インポートすると、作成してプラグインにパッケージ化したコンテンツがOracle Enterprise Manager Cloud Controlで使用できるようになります。

    $ /u01/OracleHomes/Middleware/oms/bin/emcli import_update -file=OPAR_FILE_LOCATION -omslocal
    

    次に例を示します。

    /u01/OracleHomes/Middleware/oms/bin/emcli import_update -file=/tmp/oda_plug-in_version number_oracle.dba.odba_2000_0.opar -omslocal
    

    oda_plug-in_version numberは、Oracle Database Applianceプラグインのバージョン番号です(たとえば13.1.1.1.0)。

    注意:

    プラグイン・アーカイブはこのコマンドを実行しているのと同じシステム上にある(前述の手順4でコピー)ため、例に示すように-omslocalフラグを追加する必要があります。システム上に存在する絶対パス名を指定します。

Oracle Database Applianceプラグイン・アーカイブ・ファイルのリモート・インポート

プラグインのアーカイブ(*.oparファイル)を作成したシステムとは別のシステムでEMCLIを実行している場合、この手順を使用します。

プラグイン・アーカイブ・ファイル(OPAR)をリモートでインポートするには、次のコマンドを実行します。

emcli import_update
    -file="path to the .opar file"
    -host="host name of plug-in host"
    -credential_name="credential for plug-in host"
    -credential_owner="credential owner on the plug-in host"

-path to the .opar fileは、アーカイブを作成したシステムにある*.oparファイルへの絶対パスです。

-host name of plug-in hostは、ファイルが使用可能なホスト・ターゲットのホスト名です。

-credential for plug-in hostは、接続先のリモート・システムにある資格証明の名前です。

-credential owner on the plug-in hostは、接続先のホスト・システムにある資格証明の所有者です。

例2-1 OPARファイルをリモートでインポートする方法の例

emcli import_update
    -file=/tmp/sample_plugin.opar
    -host="host1.acme.com" 
    -credential_name="myOracleCred"
    -credential_owner="myPassword"

Oracle Enterprise Manager Cloud ControlでのOracle Database Applianceプラグインのデプロイ

このタスクを使用して、Oracle Database ApplianceプラグインをOracle Enterprise Manager Cloud Control (Oracle Management System Servers)にデプロイします。

Oracle Database ApplianceプラグインをOracle Management System (OMS)サーバーにデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Enterprise Managerホームページで、メニュー・バーの「設定」メニュー(歯車アイコン)を開き、「拡張性」「プラグイン」を選択します。
  2. 「名前」の下で「エンジニアド・システム」をクリックし、Oracle Database Applianceを選択します。
  3. 「デプロイ先」をクリックし、「管理サーバー」を選択します。使用可能な管理サーバーが「管理サーバー上のプラグインのデプロイ: プラグイン」ページにリストされます。
  4. 管理サーバーを選択し、「次へ」をクリックします。
  5. ウィザードに従ってデプロイメントを完了します。

    この手順には、OMSサーバーの停止と再起動を含め、3分から5分ほどの時間がかかります。デプロイメント中、/u01/OracleHomes/Middleware/oms/bin/emctl status oms -detailsを使用してOMSステータスを確認します。

  6. OMSが再稼働するまで待ちます。

Oracle Database Applianceの両サーバー・ノードでの管理エージェントへのOracle Database Applianceプラグインのデプロイ

このタスクを使用して、両方のOracle Database Applianceサーバー・ノード(ホスト)においてOracle Database Applianceプラグインを管理エージェントにデプロイします。

管理エージェントにプラグインをデプロイするには、管理サーバーにデプロイされているプラグインのみを選択する必要があります。

  1. Oracle Enterprise Managerホームページで、 「設定」(歯車アイコン)をクリックし、 「拡張性」「プラグイン」を選択します。
  2. 「名前」の下で「エンジニアド・システム」をクリックし、Oracle Database Applianceを選択します。
  3. 「デプロイ先」をクリックして、ドロップダウン・リストから「管理エージェント」を選択します。
  4. 「バージョン」リストでバージョンを選択し、「続行」をクリックします。
  5. 管理エージェントを選択し、「続行」をクリックします。
  6. 「ステータス」列に緑色のチェック・マークがある場合は「次へ」をクリックします。それ以外の場合は、「エラー・メッセージ」列に表示されているエラーを修正します。
  7. 設定を確認して、「デプロイ」をクリックします。確認ウィンドウが開き、プラグインのデプロイメントが進行中であることを示します。画面の指示に従い、デプロイメントの進捗を確認します。

    同時にデプロイするエージェントの数によって変わりますが、デプロイメントには約2分かかります。デプロイメントによってOracle Management System (OMS)は再起動されません。

  8. OMSが再稼働するまで待ちます。

プラグインをデプロイして構成するタスクの概要

Oracle Database Applianceシステムの監視を開始するために実行する必要のあるタスクの概要を次に示します。

  1. Oracle Enterprise Managerエージェントをインストールします

  2. プラグインをデプロイします

  3. 監視用のターゲットを追加するためにOracle Database Applianceシステムを検出します

  4. (オプション)監視メトリックおよび通知を構成します

Oracle Enterprise Manager Cloud Controlがターゲットを検出すると、ソフトウェアはサポートされているハードウェア・コンポーネントおよびソフトウェア・コンポーネントの監視を開始します。