本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 製品 | 機能 | 備考 |
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2021年5月3日 | 拡張性 | クラシック・サンドボックスの廃止 | 文書の更新。更新21Bで提供される機能。 |
2021年4月8日 | ユーザー・エクスペリエンス | 「サイン・イン」ページのルック・アンド・フィールの拡張 | 文書の更新。更新21Bで提供される機能。 |
2021年3月31日 | 承認と通知 | 承認および却下のコメント・オプションの構成(更新) | 文書の更新。機能の名前の改訂。 |
2021年3月19日 | 初版作成。 |
このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。このガイドは本アップデートでの新規・改善機能の概要を理解するのに必要な情報およびアップデートに必要なタスクについて説明します。個々のセクションは機能の概略説明、その機能を実装に必要なステップ、ヒントおよび考慮点、他に必要なリソースが記述されています。
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本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックはoracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.com宛にお送りください。
Oracle Cloud Applicationsでは四半期ごとに新しい更新が配信されます。 つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。一部の機能は有効な状態で提供されます。これは、エンド・ユーザーが即時に使用できることを意味します。 その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。無効化され提供されている機能は、次の権限を使用して次のステップに従ってエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。
- アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
- Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)
新機能をオプト・インする方法を次に示します。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
- 「機能概要」ページで、オファリングを選択し、それに固有の新機能を確認します。または、デフォルトの選択である「すべての使用可能オファリング」をそのまま使用して、すべてのオファリングの新機能を確認できます。
- 「新機能」タブで、新機能を確認し、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに有効になっている場合は、チェック・マークが表示されます。それ以外の場合は、機能を有効にするアイコンが表示されます。
- 「使用可能」列にあるアイコンをクリックし、機能を有効にするステップを完了します。
「新機能」作業領域に表示されない機能をオプトインする場合があります。オプトインする方法を次に示します。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「オファリング」をクリックします。
- 「オファリング」ページで、オファリングを選択し、オプトイン機能をクリックします。
- オプトイン・ページで、オファリングまたは機能が含まれている機能領域の機能の編集(鉛筆)アイコンをクリックします。
- 機能の編集ページで、機能を有効化するためのステップを完了します。
オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリング構成を参照してください。
オプト・イン失効
時折、オプトインにより無効化状態で提供されている機能が将来の更新で自動的に使用可能になる場合があります。 これは「オプト・イン失効」と呼ばれます。 クラウド・サービスで「オプト・イン失効」がある場合、この文書に関連タブが表示されます。 このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプトインがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。 ここをクリックして、すべてのOracle Cloud Applicationsにわたる「オプト・イン失効」がある機能を確認することもできます。
列の定義:
レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
すぐ使用できない状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用するために処理が必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能の使用準備を完了するには処理が必要なため、中断されません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
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非アクティブおよび使用不可のBIビュー・オブジェクト(BIVO)およびBIVO列の、BI Cloud Connectorにおける抽出からの除外 |
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セキュリティ・コンソールのMicrosoft Active Directory用のブリッジの削除通知
更新21B以降、新しくプロビジョニングされたすべてのポッドのセキュリティ・コンソールでMicrosoft Active Directory用のブリッジを使用できなくなります。
ノート: 更新21A以降、新しい統合にはMicrosoft Active Directory用のブリッジを使用できません。また、以前のバージョンのOracle Applications Cloudのセキュリティ・コンソールで提供されていたMicrosoft Active Directory用のブリッジをご使用の既存のお客様に対しては、拡張機能がサポートされません。
サポートされていない機能をUIから削除すると、お客様が統合パターンを選択する際の混乱を避けるのに役立ちます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
- 独自の統合を構築するには、SCIM REST APIを使用する必要があります。詳細は、ユースケースを参照してください。
2人のユーザーを比較して、そのユーザーに割り当てられているJOBおよびDUTYロールを表示できるようになりました。セキュリティ・コンソールの「ユーザー・アカウント」ページで、「ユーザーの比較」ボタンをクリックします。
または、ユーザーを選択し、「処理」→「ユーザーの比較」をクリックして、比較する別のユーザーを選択します。
2人のユーザーをセキュリティ・コンソールから直接比較して、欠落しているセキュリティ機能のセキュリティ・アーティファクトを迅速に診断できるようになりました。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ユーザーに割り当てられているすべてのロールをワンクリックで削除できるようになりました。「ユーザー・アカウントの編集」ページで、「すべてのロールの削除」ボタンをクリックします。
ワンクリックで複数のロール・メンバーシップを削除できるため、「ITセキュリティ・マネージャ」の生産性が向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
処理待ち就業者および退職した就業者の個人Eメール・アドレスへのパスワード・ライフサイクル通知の送信
パスワード・ライフサイクル・プロセスに含まれる通知は、ユーザーのプロファイルが「待ち状態」または「退職済」ステータスの場合に、ユーザーの個人Eメール・アドレスに送信されます。これらの通知は、次のイベントに関連します。
- ユーザー名を忘れた場合
- 作成済新規ユーザー
- パスワード失効
- パスワード失効警告
- パスワード生成済
- パスワードのリセットの確認
- パスワード・リセット
処理待ち就業者と退職した就業者の両方のパスワード・ライフサイクル通知イベントでユーザー・エクスペリエンスが向上します。
有効化のステップ
この機能を使用するには、プロファイル・オプション「自宅Eメールへのユーザー・アカウント通知使用可能」(ORA_PER_USER_ACCOUNT_NOTIFY_HOME_EMAIL)が有効になっていることを確認します。
承認に関連するリマインダ通知のタイトルの先頭には、デフォルトで接頭辞「リマインダ」が付加されます。「通知タイトルへのリマインダ接頭辞の追加」(BPM_REMINDER_PREFIX)プロファイル・オプションに値を指定すれば、これを構成できます。
この接頭辞を追加すると、承認に関連するリマインダ通知の表示方法が向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- 「リマインダ」という単語がそこに不要な場合は、「「通知タイトルへのリマインダ接頭辞の追加」(BPM_REMINDER_PREFIX)プロファイル・オプションをfalseに設定します。構成オプションは次のとおりです。
- true: 承認に関連するリマインダ通知に接頭辞「リマインダ」を付加します
- false: 承認に関連するリマインダ通知に接頭辞「リマインダ」を付加しません
- 「設定および保守」作業領域で、「アプリケーション拡張」機能領域の「アプリケーション・コア管理者プロファイル値の管理」タスクを使用します。このプロファイル・オプションの設定は、すべてのワークフロー・タスクに適用されます。
主なリソース
ロール情報
この機能を使用するための新しいロールや権限は必要ありません。プロファイル・オプションを更新するには、「設定および保守」作業領域にアクセス権可能なロールが必要です。
ワークフロー・タスクの承認および却下のコメント・オプションを構成します。コメントを必須またはオプションとして構成できます。また、承認者によるコメントの入力を制限することもできます。21B以降、この機能は、Oracle Business Intelligence Publisherを使用して構成できる通知およびタスク詳細にも適用されます。
構成オプションは次のとおりです。
- 必須: 承認ダイアログ・ボックスにコメントのフィールドが表示されます。承認者がコメントを入力していない場合は、エラー・メッセージが表示されます。
- 不許可: コメント・セクションは承認者には表示されません。
- オプション: コメント・セクションが表示され、承認者はオプションでコメントを入力できます。
この機能を使用して、コメントの監査を義務付ける規制コンプライアンス要件に準拠できます。
有効化のステップ
- 「設定および保守」作業領域で、「アプリケーション拡張」機能領域または別の機能領域のタスク構成の管理タスクまたは別の承認設定タスクに移動します。
- BPMワークリストの「タスク構成」タブで、ワークフロー・タスクを選択します。
- 「設定するタスク」ツールバーの「タスクの編集」アイコンをクリックします。
- 「構成」サブタブを開きます。
- 「事前条件の承認」セクションで、「承認」および「却下」リストに対して、ユーザーが承認または却下する際にコメントが必須か、オプションか、または許可しないかを決定するオプションを選択します。
- 変更をロール・アウトする準備が整ったら、「設定するタスク」ツールバーの「タスクのコミット」アイコンをクリックします。
ロール情報
この機能を構成するには、BPMワークリストで管理タスクを実行できるロールが必要です。
トランザクション・コンソールに対する次の拡張機能を活用してください。
- 失敗したトランザクションの問題の診断に役立つ新しい拡張機能をトランザクション・コンソールで使用できます。失敗の原因となった可能性がある特定の条件を管理者が確認できるように、承認ルールの詳細が診断ログに追加されました。
- トランザクション・コンソールのリフレッシュ・スケジュール・プロセス(「トランザクション管理者コンソール・トランザクション・ステータスのリフレッシュ」)が、デフォルトのスケジュールで提供され、提供時の設定のままで1時間ごとに実行されるようになりました。これは、このプロセスをすでにスケジュールしている既存のお客様には影響しません。新しいESSジョブが既存のジョブを検出すると、新しいジョブは終了し、従来のプロセスがそのまま実行されます。
トランザクション・コンソールの拡張により、ユーザー・エクスペリエンスが向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
非アクティブおよび使用不可のBIビュー・オブジェクト(BIVO)およびBIVO列の、BI Cloud Connectorにおける抽出からの除外
更新18Bから、Oracle Applications Cloudにおいて使用できないまたは非アクティブとしてマークされるBIビュー・オブジェクトおよびBIビュー・オブジェクト列があります。これら使用できないおよび非アクティブなオブジェクトおよび列は、BICC抽出から除外されます。
有効化のステップ
BI Cloud Connector (BICC)を使用して抽出ができないBIVOおよびBIVO列のリストについては、このリンクを参照してください。
Oracle ADF - Runtime Automation Sample Libraryの指示に従って、ステージング・ポッドに対して自動回帰テストを作成できます。
このツールを使用すると、本番ポッドを使用する前に、限られたテスト時間をより有効に利用できます。
有効化のステップ
- Oracle ADF - Runtime Automation Sample Libraryをダウンロードしてください
- ダウンロードしたら、ユーザー・ガイドOracle JDeveloper Java SE Development Kit Selenium WebDriverテスト自動化で要件、インストール指示およびテスト自動化の開発ステップを確認します
統合サンドボックスがデフォルトで使用されるようになり、クラシック・サンドボックスは使用できなくなりました。
統合サンドボックスは、すべての構成ツールにおける一貫したサンドボックス・エクスペリエンスを提供するとともに、より堅牢なユーザー・インタフェースおよび他の多くの新機能と拡張機能を提供します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
レッドウッドのルック・アンド・フィールは、モダンで人間的、そしてグローバルな設計になっています。レッドウッドではアプリケーションも新しい外観と機能を備えて進化しています。全体が一貫性のあるエクスペリエンスとなるように、サインインのエクスペリエンスが強化されてレッドウッドとなりました。「サイン・イン」ページに、アプリケーションの他の部分と同じルック・アンド・フィールが反映されるようになりました。
次に、「サイン・イン」ページの外観を示します。
サインイン・ページはアプリケーションのビジュアル設計と一貫しています。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- レッドウッド・テーマの「サイン・イン」ページがデフォルトで表示されます。代替ページはありません。
- 一部のUIコンポーネントのアイコン、色および形状が変更されています。
主なリソース