クラウド・レディネス / Oracle Common Technologies and User Experience
新機能
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  1. 更新21C
  1. 改訂履歴
  2. 概要
  3. 機能のサマリー
    1. 拡張性
        1. 自動回帰テストの作成
        2. デフォルトでの表データのCSV形式へのエクスポート
        3. 更新されたOracle Visual Builder Studio
    2. レポートおよび分析
        1. BI Publisherの外部データ・ソース非推奨の更新
    3. ユーザー・エクスペリエンス
        1. 更新されたOracle ADF Desktop Integrationアドイン
        2. ホーム・ページで使用可能なクイック処理
    4. BI Cloud Connector
        1. 抽出用のBI Brokerモード

更新21C

改訂履歴

本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。

日付 製品 機能 ノート
2021年6月18日     初版作成。

概要

このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示します。

免責事項

この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。

この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。

機能のサマリー

列の定義:

レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。

UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。

UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。

すぐ使用できない状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用するために処理が必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。

エンド・ユーザーがすぐに使用可能
(機能が使用可能な状態で提供)

レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。

エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要
(すぐ使用できない状態で提供される機能)

これらの機能の使用準備を完了するには処理が必要なため、中断されません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。

機能

レポート

UIまたは
プロセスベース:
小規模

UIまたは
プロセスベース:
大規模*

拡張性

自動回帰テストの作成

デフォルトでの表データのCSV形式へのエクスポート

更新されたOracle Visual Builder Studio

レポートおよび分析

BI Publisherの外部データ・ソース非推奨の更新

ユーザー・エクスペリエンス

更新されたOracle ADF Desktop Integrationアドイン

ホーム・ページで使用可能なクイック処理

BI Cloud Connector

抽出用のBI Brokerモード

拡張性

自動回帰テストの作成

Oracle ADF - Runtime Automation Sample Libraryの指示に従って、ステージング・ポッドに対して自動回帰テストを作成できます。

このツールを使用すると、本番ポッドを使用する前に、限られたテスト時間をより有効に利用できます。

有効化のステップ

  1. Oracle ADF - Runtime Automation Sample Libraryをダウンロードしてください
  2. ダウンロードしたら、ユーザー・ガイドOracle JDeveloper Java SE Development Kit Selenium WebDriverテスト自動化で要件、インストール指示およびテスト自動化の開発ステップを確認します

主なリソース

デフォルトでの表データのCSV形式へのエクスポート

「Excelへのエクスポートのファイル形式」プロファイル・オプションを使用して、ほとんどの表データをExcelにエクスポートするためのデフォルトのファイル形式としてカンマ区切り値(CSV)を指定できるようになりました。

注意: 詳細ファセットがある行を含む表の場合、表データはCSV形式に正しくエクスポートされません。

ユーザーは表データをCSV形式にエクスポートできます。

有効化のステップ

  1. 「設定および保守」作業領域で、「アプリケーション拡張」機能領域の「管理者プロファイル値の管理」タスクに移動します。
  2. 「Excelへのエクスポートのファイル形式(ORACLE.ADF.VIEW.EXPORT_DEFAULT_TYPE)」プロファイル・オプションを検索します。
  3. 「ORACLE.ADF.VIEW.EXPORT_DEFAULT_TYPE: プロファイル値」セクションで、「新規」アイコンをクリックします。
  4. 「プロファイル・レベル」リストから、「サイト」を選択します。
  5. 「プロファイル値」フィールドから、「CSVにエクスポート」を選択します。
  6. 「保存してクローズ」をクリックします。

更新されたOracle Visual Builder Studio

Visual Builder Studioを使用してアプリケーション・ページを拡張する際に実行可能となった重要な点を次に示します。

  • 仮想フィールドの作成: 新しいタイプのカスタム・フィールドである動的UIで仮想フィールドを作成できます。このフィールドを使用して、複数の参照フィールドへの読取り専用アクセスおよび書込みアクセスができます。仮想フィールドはフィールド・テンプレートにバインドされた複合フィールドで、仮想フィールドによって参照される各フィールドにアクセスするために使用できます。
  • イベント・リスナーの作成: 拡張ページで、vbExitおよびvbAfterNavigateライフサイクル・イベントに対するイベント・リスナーを作成できます。
  • onValueChangedイベント追加: ベース・アプリケーションで定義された変数の値変更リスナーを作成できます。ベース・アプリケーションで定義された変数の「プロパティ」ペインに「イベント」タブが追加されました。このタブを使用して、変数が変更されたときにトリガーされる処理チェーンをすばやく選択できます。
  • 改善されたテンプレート・エディタの使用: 改善されたテンプレート・エディタを使用してフォーム・テンプレートを表示できます。
  • ベース・アプリケーションで定義されているタイプの読取りおよび使用: ベース・アプリケーションで定義され、アプリケーション拡張で拡張可能としてマークされているタイプを読取りおよび使用できます。

このVisual Builder Studioの新機能により、Oracle Applications Cloudを広範囲に拡張するプラットフォームが提供されます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

レポートおよび分析

BI Publisherの外部データ・ソース非推奨の更新

外部データ・ソースへのBI Publisher接続についてのFusion Applications 21Cの非推奨計画が変更されています。

  • LDAPおよびOLAPデータ・ソース接続は非推奨になります。LDAPおよびOLAPデータ・ソース接続は作成または変更できなくなります。既存のデータ・ソース接続は引き続き機能しますが、変更はできなくなります。
  • JDBC接続では、Fusionプロビジョニングされたデータ・ソースのみがサポートされます。カスタム・データ・ソースへのJDBC接続は作成できなくなります。カスタム・データ・ソースへの既存のJDBC接続は引き続き機能しますが、変更はできなくなります。
  • JNDI接続では、Fusionプロビジョニングされたデータ・ソースがサポートされます。また、カスタム・データ・ソースへのJNDI接続を作成できるのは監査のデータ使用目的の場合のみです。カスタム・データ・ソースへの既存のJNDI接続は引き続き機能しますが、変更はできなくなります。
  • Webサービス、HTTP、コンテンツ・サーバーおよびFusion Applicationsのファイル・データ・ソースへの接続が引き続きサポートされます。

この更新された非推奨プランにより、Fusion ApplicationsのBI PublisherでのWebサービスおよびHTTPデータ・ソースの継続的なサポートがアナウンスおよび明確化されます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

何か問題がある場合は、Oracleサポートに連絡してください。

ロール情報

  • 前述のデータ・ソースは、BI管理者ロールによって構成されます。

ユーザー・エクスペリエンス

更新されたOracle ADF Desktop Integrationアドイン

Oracle ADF Desktop Integrationアドインの最新バージョンの5.0.6.22142をダウンロードできるようになりました。このバージョンでは、一部の状況において、セルを編集できてはいけない場合に、日付の入力ダイアログ・ボックスから値を選択してフォーム・フィールドまたは表の列のセルに設定できるバグに対処します。

このバージョンでは、セルのロック機能が適切に動作します。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

ホーム・ページで使用可能なクイック処理

ホーム・ページのリンクであるクイック処理を使用して、いくつかの主要なタスクに直接移動できるようになりました。クイック処理はほとんどの製品ファミリで使用できるようになっています。管理者は、「構成」作業領域を使用してこれらのクイック処理を構成できます。

ホーム・ページにクイック処理がどのように表示されるかを次に示します。

クイック処理が表示されたホーム・ページのスクリーンショット

クイック処理

クイック処理を使用すると、ホーム・ページからいくつかの主要なタスクに直接移動できます。

有効化のステップ

管理者がホーム・ページのニュース・フィード・レイアウトを使用してアプリケーション・テーマを構成していることを確認します。管理者は、「外観」作業領域の「テーマ」ページを使用して、レッドウッド・テーマ、またはニュース・フィードがあるクラシック・テーマをホーム・ページのデフォルト・レイアウトとして設定できます。

ヒントと考慮事項

次の理由で、ホーム・ページにクイック処理が見つからない場合があります。

  • クイック処理機能が製品実装に対して使用可能になっていません。
  • 特定のクイック処理へのアクセス権がありません。
  • 管理者がホーム・ページのパネル・レイアウトまたはバナー・レイアウトを使用してクラシック・テーマを有効にしています。

主なリソース

BI Cloud Connector

抽出用のBI Brokerモード

更新21Cでは、Oracle BIサーバーなしで問合せが直接実行される、OTBIメタデータ独立モードで一部のBIビュー・オブジェクトを抽出できるようになりました。

BI Broker抽出モードを使用して抽出中にOracle Applications Cloudデータベースに直接問い合せることで、Oracle BIサーバーとそのメタデータ・リポジトリが不要になります。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

BI Broker抽出モードがデータ・モデルに設定されています。スケジュールおよびジョブに対して設定することもでき、これはそのすべてのデータ・ストアに影響します。モードが設定されたときに、影響を受ける各データ・ストアが検証されます。データ・モデルでBI Brokerモードがサポートされていない場合、スケジュール済ジョブ中にエラーが発生する可能性があります。このため、スケジュールまたはジョブのすべてのデータ・ストアに対して抽出モードを設定する前に、まずデータ・ストア・レベルで抽出モードを設定して検証することをお薦めします。