本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 製品 | 機能 | ノート |
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2021年4月22日 | Oracle CX Sales統合 | CX Sales用の「REST - 明細のエクスポート」コマース統合タイプ | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2021年2月10日 | 重要な処理および考慮事項 | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
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2020年11月13日 | 初版作成。 |
Oracle Configure, Price, and Quote (CPQ)の使用により、商談から見積、オーダーまでの一連のプロセス(製品の選択、構成、価格設定、見積作成、オーダーおよび承認のワークフローを含む)を合理化できます。Oracle CPQは柔軟性と拡張性の高いエンタープライズ対応ソリューションです。直販や間接、Eコマースといった販売チャネルを通じて製品やサービスを販売するあらゆる規模のお客様にご利用いただけます。
このガイドでは、Oracle CPQ 21Aの新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。このガイドは本アップデートでの新規・改善機能の概要を理解するのに必要な情報およびアップデートに必要なタスクについて説明します。個々のセクションは機能の概略説明、その機能を実装に必要なステップ、ヒントおよび考慮点、他に必要なリソースが記述されています。
主なリソース
詳細および手順は、Oracle CPQ管理オンライン・ヘルプを参照してください。
セキュリティおよび新機能
システムでセキュリティの構造に変更が生じた場合は、実装する新機能についてセキュリティ管理者にアドバイスの提供が必要になる可能性があることに留意してください。
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、cpqcloud_documentation_us_grp@oracle.comまでお送りください
列の定義:
使用可能な状態で提供される機能
レポート = 新規または変更済の、オラクル社提供の実行可能レポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムのマイナーな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小限になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能には、より複雑な設計が含まれます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
すぐ使用できない状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用できるようにするには、処理が必要です。これらの機能は提供時には使用不可になっているため、機能を使用可能にするかどうかおよび使用可能にする時期を選択してください。たとえば、a)新規または拡張BIサブジェクト領域は、レポートにまず組み込む必要があり、b)新規Webサービスは使用する前に統合する必要があり、c)ユーザー・ロールに機能を割り当てないと機能にアクセスできません。
エンド・ユーザーが使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入れテストでは、大規模なUIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当ててください。 |
エンド・ユーザーが使用する前に処理が必要 これらの機能をすぐに使用可能にするためにアクションが必要になるため破壊的ではありません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
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Oracle CPQ 21Aでは、次のBML機能が提供されます。
20C以前ではgettransaction BML関数は完全な文書XMLを返し、それをフィルタする方法がありません。数百あるいは数千もの明細がある見積については、これによってパフォーマンスが低下する可能性があります。21A以降、Oracle CPQでは、gettransaction BML関数の実行時にデータをフィルタできます。
BML構文:
パラメータ:
戻りタイプ: 文字列
例:
gettransaction BML関数でフィルタ基準を指定すると、必要なXMLデータを処理するために対象を絞り込むことができます。
有効化のステップ
この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
- gettransactionのXMLレスポンスについて生成できるトランザクション明細は、最大20,000件です。
- gettransaction BML関数のJSONフィルタ基準では、次の属性はサポートされていません。
- リッチ・テキスト
- HTMLおよび読取り専用
- 承認履歴
主なリソース
BML関数エディタの使用の詳細は、Oracle CPQ管理のオンライン・ヘルプを参照してください。
Oracle CPQ 21Aでは、次の一括アップロードおよびダウンロード機能が提供されます。
Oracle CPQ 21A以降、一括ダウンロード・サービスでは、CSV形式でのイベント・ログ・データのダウンロードがサポートされます。イベント・ログ・データは、日付、ビジネスID、ユーザー、処理およびサーバー時間でフィルタできます。
これによって、管理者は問題のトラブルシューティングに役立つデータにより簡単にアクセスできます。
有効化のステップ
イベント・ログ・データの一括ダウンロードをスケジュールするには、次のステップを実行します。
- 管理ホーム・ページにナビゲートします。
- 「ユーティリティ」セクションの「一括データ・サービス」で「ダウンロード」をクリックします。「カテゴリ・リストのダウンロード」ページが開きます。
- 「カテゴリ」で「イベント・ログ」を選択します。
- 「次」をクリックします。「検索基準」ページが開きます。次の例は、イベント・ログ・データのダウンロードの開始日および終了日基準を示しています。
- 必要な基準を指定します。特定の基準を満たすデータのみがダウンロードされます。
- 「ダウンロード」をクリックします。「ダウンロード・ステータス」ページが開き、イベント・ログのダウンロード要求のステータスが表示されます。
一括ダウンロード要求が完了すると、ダウンロード・ファイルがサーバーに格納されます。これらのファイルは、ローカル・システムにダウンロードすることも、サーバーの場所からブラウザに表示することもできます。
ヒントと考慮事項
- 文字列値の一致に基づいてフィルタする場合、パフォーマンスを維持するために、この検索は完全一致です(大/小文字を区別します)。
- すべてのイベント・ログ・レコードをダウンロードするには、すべての検索基準を空白のままにします。ただし、レコードをすべてダウンロードするには長時間を要する場合があります。イベント・ログの一括ダウンロードを要求する前に、検索基準を絞り込むことをお薦めします。
Oracle CPQ 21Aでは、次のコマース機能が提供されます。
Oracle CPQ 21Aでは、JETコマースUIの動的メニュー属性が導入されています。構成の単一選択ピック・リストと同様に、動的メニュー属性を使用すると、動的オプションを表示するドロップダウン・メニューを実装できます。動的メニューはコマースのメイン文書およびサブ文書について使用可能であり、コマース・ルール、BML、算式、文書テンプレートおよびEメール・デザイナ・テンプレートで参照できます。
動的メニューのドメイン
「ドメイン」、「変数」および「表示」によって、ユーザー側メニューのメニュー・オプションが決まります。ドメイン項目を定義したら、新しいメニュー・オプションが必要な場合に、参照先のデータ表に新しい項目を簡単に追加できます。管理者は、動的メニューを定義するときに次の項目を選択できます。
- ドメイン - 動的メニュー・オプションを含むデータ表。ドメイン・ターゲットにデータ表または配列を使用できる構成の単一選択ピック・リストとは異なり、動的メニューでは、データ表のみを使用できます。
- 変数 - 使用可能なすべての動的メニュー・オプションの変数値のリストを含むデータ表列。単一選択メニューおよび複数選択メニュー属性と同様に、CPQでは、選択したメニュー・オプションの変数値がコマース処理およびルールに使用されます。
- 表示 - 使用可能なすべての動的メニュー・オプションの表示名を含むデータ表列。表示名によって、ユーザー側メニューに表示されるメニュー・オプション名が決まります。
- 表示名は、メニュー・オプションの変数名とは別にすることも、同じにすることもできます。
- 管理者が表示名と変数名をすべてのエントリ間で相互に一致させる場合は、同じデータ表列を参照するように「変数」および「表示」設定を設定できます。
たとえば、管理者が動的メニューを実装して、ユーザーが国を選択できるようにするとします。Country動的メニュー属性を作成し、「ドメイン」には事前定義済のCountryTaxデータ表、「変数」にはCountryCode列、「表示」値にはCountry列を選択します。次に示すように、「ドメイン」は赤で強調表示され、「変数」は青で強調表示され、「表示」は緑で強調表示されます。
次の図は、メニュー・オプションを含むターゲットのCountryTaxデータ表を示しています。
JETトランザクションUIに追加すると、「Country」メニューには、メニュー・オプションとして「表示」列の値が表示されます。他には、「入力してフィルタ」機能では、ユーザーがテキスト・フィルタ基準を入力できるフィールドがあります。動的メニューでは、ユーザーが入力した文字を含まないオプションが除外されます。
動的メニューの個別の値
データ表列に同じ値の項目が複数ある場合、動的メニュー・フィルタでは、同じ値を持つ複数の結果が返され、その結果、動的メニュー・オプションに同じ結果が複数回表示されます。
管理者は、「個別の値」を有効にして、ユーザー側メニューに値が1回のみ表示されるようにすることができます。
重要: 「個別の値」オプションを有効にすると、「変数」列と「表示」列が同じ列に設定され、「変数」フィールドは選択できなくなり、「ソート・キー」オプションは選択した「表示」列に設定されます。
次の図は、「個別の値」が有効になっていない場合と有効になっている場合のユーザー側の動的メニュー・オプションを示しています。
動的メニューのフィルタ
動的メニューでは、静的値またはその他の属性値に基づいて、ユーザーに表示されるメニュー・オプションをフィルタできます。管理者は、「フィルタ」フィールド内で、ユーザーに表示するデータ表列の値をフィルタする問合せを定義できます。「フィルタ」テキスト・ボックスのサイズでは4000文字がサポートされています。
管理者が、「Country」メニューに加えて、ユーザーが州を選択できるように動的メニューを実装するとします。State動的メニュー属性を作成し、「ドメイン」には事前定義済のStateTaxデータ表、「変数」と「表示」値にはState列を選択します。
次の図は、メニュー・オプションを含むターゲットのStateTaxデータ表を示しています。
フィルタ構文
CPQでは、MongoDB構文のサブセットに準拠した問合せ仕様を解釈できます。
重要: より複雑なフィルタは、Oracle CPQ管理のオンライン・ヘルプにある問合せ仕様の構文のトピックおよびMongoDBのQuery Documentsドキュメントを参照してください。
たとえば、管理者が、State動的メニュー属性内で、StateTaxデータ表のCountryCode列をCountry属性で選択された値と照合するフィルタを定義したとします。動的メニューでは、ユーザーの選択に基づいてメニュー・オプションがフィルタされます。フィルタの例: {CountryCode:"|country|"}
ユーザーが「Country」ドロップダウンから「United States」を選択すると、「State」動的メニューでは、「US」CountryCode値を使用してStateTaxデータ表からState列の値がフィルタされます。ユーザー側では、CountryCode値がCountry属性値で選択した値と一致するメニュー・オプションのみが表示されます。
大/小文字を区別する動的メニュー
「大/小文字区別」オプションによって、選択された属性値と定義された「変数」データ表列の間の照合で大文字と小文字が区別されるかどうかが決まります。デフォルトでは、このオプションは無効になっており、照合では大/小文字が区別されません。大/小文字を区別する変数値がサイトにある場合、目的の結果が返されるようにするには、このオプションを有効にする必要があります。大/小文字を区別する表示値がサイトにあり、「大/小文字区別」オプションが無効になっている場合、そのサイトでは、ソート・キーの選択および方向に基づいて最初の値が返されます。
たとえば、動的メニューで「変数」と「表示」の値について同じ列が定義されているとします。選択された列には、red、RedおよびREDという値があります。
- 「大/小文字区別」が無効になっている場合、ユーザーがどのオプションを選択しても、ソート・キーの選択と方向に基づいて、最初のものと判断された値が返されます。サイトでは大/小文字を区別しない照合が実行され、すべての値が相互に一致する(red = Red = REDなど)ため、これは、大/小文字を区別するオプションを選択した場合にそれに関連付けられる値ではない可能性があります
- 「大/小文字区別」が有効になっている場合、サイトでは完全一致の照合が実行され、値が相互に一致しない(red ? Red ? REDなど)ため、大/小文字を区別するオプションをユーザーが選択すると、常に、選択内容と一致する値が取得されます
動的メニューの翻訳
指定したサポート対象言語について動的メニューの表示値の翻訳を提供することもできます。翻訳を有効にするには、管理者は「翻訳」オプションを選択し、翻訳した値をターゲットのデータ表ドメインで指定します。
「表示」について選択した列には、基準言語の値が含まれています。翻訳した値の列名には、言語コードを追加します。他のすべての言語列のデータ表列名では、<Display Column Name>_<Language_Code>という形式を使用する必要があります
- 動的メニューでは、2文字の翻訳言語コードがサポートされています。たとえば、Country表示値についてフランス語の翻訳を提供するには、Country_frという列を使用します
- 動的メニューでは、追加の2文字の国コードもサポートされています。国コードを使用する場合、言語コードの最初の2文字で言語を定義し、最後の2文字で国を定義します。たとえば、Country表示値についてブラジル・ポルトガル語の翻訳を提供するには、Country_pt_BRという列を使用します
重要:
- 「表示」について選択したデータ表列には、サイトの基準言語の値が含まれている必要があります。CPQでは、サイトの基準言語のコード・サフィクスを付けて異なる名前を指定した列は検索されません。
- 言語コードでは大/小文字が区別されます。
- サポートされている言語コードは、Oracle CPQ管理のオンライン・ヘルプを参照してください。
次の例では、英語がサイトの基準言語です。したがって、「Country」列には英語の値が含まれています。「Country_de」列にはドイツ語の翻訳が含まれ、「Country_es」列にはスペイン語の翻訳が含まれ、「Country_fr」列にはフランス語の翻訳が含まれています。
次の図は、ドイツ語、スペイン語およびフランス語に翻訳されたサイトのユーザー側の動的メニューを示しています。
使用中には、セッション言語(通常はログイン・ユーザーの言語)を使用して、どの表示値を表示するかが決定されます。セッション言語の表示値翻訳が見つからない場合は、サイトの基準言語の表示値が使用されます。セッション言語について明示的に名前が指定された列がデータ表に存在しない場合、または列が存在してもその行に値がない場合、そのようになる可能性があります。
管理者が動的メニュー属性について「翻訳」オプションを選択すると、「使用可能な翻訳」セクションが表示されます。このリストには、サイトのサポート対象言語セットが表示されます。「P」チェックマーク・アイコンは、適切な翻訳列が見つかったことを示し、「x」アイコンは、適切な翻訳列が見つからなかったことを示します。それぞれの言語の上にマウスを置くと、その言語の翻訳が見つかると予想される列の名前が示されます。
拡張検証
「拡張検証」オプションを有効にすると、直接値が変更されたときにデータ検証がトリガーされるとともに、値が変更されていない場合でも変更処理中にデータ検証がトリガーされます。
重要: パフォーマンスへの悪影響を防ぐために、このオプションは、検証が必要な場合にのみ有効にしてください。サブ文書の動的メニュー属性については、パフォーマンスへの影響がさらに大きくなります。
動的メニュー属性を使用すると、コマースのメイン文書およびサブ文書について動的オプションを表示するドロップダウン・メニューを実装できます。動的メニュー属性には、単一選択メニュー属性よりも優れた点がいくつかあります。
- 管理者は、Oracle CPQデータ表を使用してメニュー・オプションを簡単に保守できます。
- ライブ・データ表またはデプロイされたデータ表について更新された表値が、動的メニューで自動的に使用可能になります。
有効化のステップ
コマース動的メニュー属性を作成するには、次のステップを実行します。
- Oracle CPQにログインし、管理ホーム・ページを開きます。
- 「コマースおよび文書」セクションの「プロセス定義」をクリックします。
- 該当するプロセスの「ナビゲーション」ドロップダウン・メニューから「文書」を選択し、「リスト」をクリックします。
- メイン文書またはサブ文書の「ナビゲーション」ドロップダウン・メニューから「属性」を選択し、「リスト」をクリックします。
- 「追加」をクリックします。
メイン情報
- 属性の「ラベル」を入力します。
- 属性の「変数名」を入力します。「変数名」フィールドは自動的に入力されます。変数名には、英数字とアンダースコアのみを指定できます。エントリは保存前に変更できますが、値の保存後は読取り専用になります。
- 「属性タイプ」ドロップダウン・メニューから「メニュー」を選択します。
- 「メニュー・ソース」について「動的メニュー」を選択します。
動的メニュー移入
- 次のドメイン関連フィールドを設定します。詳細は、動的メニューのドメインを参照してください。
- ドメイン: 動的メニュー・オプションを定義するデータ表リソースを選択します。
- 個別の値: 動的メニューで値がユーザーに1回のみ表示されるようにするには、このオプションを選択します。
重要: 「個別の値」オプションを有効にした場合、「翻訳」オプションは使用できなくなります。
-
- 変数: 動的メニュー・オプションの変数値を含むデータ表列を選択します。
重要: 「個別の値」オプションを有効にした場合、「変数」フィールドは選択できなくなります。
-
- 表示: 動的メニュー・オプションの表示名を含むデータ表列を選択します。
- ソート・キー: 動的メニューのユーザー・オプションをソートするために使用するデータ表列を選択します。
- ソート・キーの方向: 「昇順」または「降順」を選択します。
- フィルタ: (オプション)ユーザーに表示するドメイン内のメニュー・オプションをフィルタする問合せを定義します。詳細は、動的メニューのフィルタを参照してください。
- 大/小文字区別: 大/小文字を区別する変数値がサイトにある場合、このオプションを選択します。デフォルトでは、このオプションは選択されておらず、照合では大/小文字が区別されません。詳細は、大/小文字を区別する動的メニューを参照してください。
- 翻訳: 翻訳した値をデータ表リソースで指定している場合に、翻訳したメニュー値をユーザーの言語プリファレンスで表示するには、このオプションを選択します。詳細は、動的メニューの翻訳を参照してください。
- 拡張検証: 有効にすると、値に変更がない場合でも、動的メニュー属性でデータ検証が実行されます。
重要: パフォーマンスへの悪影響を防ぐために、このオプションは、必要な場合にのみ有効にしてください。サブ文書の動的メニュー属性については、パフォーマンスへの影響がさらに大きくなります。
- 「追加」または「追加および新規」をクリックして、変更内容を保存します。
ヒントと考慮事項
重要:
- コマース動的メニューは、JETトランザクションUIでのみ使用可能です。
- コマース動的メニューは、トランザクション明細品目グリッドの基本フィルタリングまたは拡張フィルタリングではサポートされていません。
- コマース動的メニューは、属性エディタの動的メニュー移入フィルタでトランザクション配列、HTMLまたはRTEタイプの属性をサポートしていません。
- 以前に格納されたコマース動的メニューの値が使用できなくなった場合(つまり、データ表の値または表示列が削除された場合)、ユーザーがトランザクションUIでコマース動的メニュー属性を展開したときにのみ、エラーが表示されます。
- コマースWebサービスを使用する場合、動的メニュー属性をサポートするには、v11のコマース・トランザクションREST APIが必要です。
- パフォーマンスへの悪影響を防ぐために、サブ文書の動的メニュー属性の使用は制限する必要があります。
- CPQでは、サブ文書の動的メニュー・フィルタでメイン文書属性を参照することはお薦めしません。
- サブ文書の動的メニューについて「拡張検証」が有効になっている場合、それらの属性に対して検証が実行されるのは、それらの値が変更されたとき、またはユーザーがメニューをクリックして使用可能なオプションを表示したときのみです。コマース動的メニューをデータ列およびレポート・マネージャで参照として使用することはできません。
Oracle CPQ 21Aでは、次のデータ表機能が提供されます。
Oracle CPQ 21A以降、デプロイされていないデータ表に使用される円形アイコンの色が青からオレンジに変わります。オレンジの円形アイコンによって、表の保存済バージョンが表のデプロイ済バージョンと異なるデータ表が識別されます。データ表がデプロイされると、オレンジの円形アイコンは削除されます。
この変更によって、エンド・ユーザーはデータ表のステータスをより簡単に認識できます。
有効化のステップ
この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。
Oracle CPQ 21Aでは、次の開発者ツールが提供されます。
管理者および開発者がCPQの技術アーティファクトを簡単に管理できるように、Oracle CPQ 21AではCPQ開発者ツールキットが導入されています。このツールキットは、CPQサイトとの通信を可能にするコマンドライン・インタフェース(CLI)とオープンREST APIの組合せです。このクライアント側ツールによって、管理者のBMLコードに対する作業方法を変えることができます。
Oracle CPQ 21Aでは、開発者ツールキットをコマースおよびユーティリティBMLライブラリで使用できます。CPQ環境内ではコマースおよびユーティリティBMLライブラリが頻繁に使用されます。これらの要素は、CPQの実装および拡張中に重要な役割を果たします。Oracle CPQ開発者ツールキットによって、複雑なBMLの実装、テストおよびデプロイに要する時間を様々なCPQ環境で短縮できます。
CPQ開発者ツールキットを使用して、CPQスクリプトおよびコードの継続的開発および統合プラクティスを実装できます。CPQ開発者ツールキットを使用すると、次のことができるようになります。
- 最新のユーティリティおよびコマースBMLライブラリをローカル・システムにプルする
- お気に入りのツールを使用してローカルでBMLコードを記述し、CPQサイトにデプロイする
- 独自のソース制御ツール(Git、CVS、SVNなど)を使用してBMLライブラリを管理する
- CLIで変更内容を直接検証およびテストする
- BMLライブラリのユニット・テストを記述、保存および実行する
CLIコマンド・ヘルプ
次の表に、最も一般的なCLIコマンド・オプションを示します。--helpパラメータを使用して、開発者ツールキットのすべてのCLIコマンドとそのオプションの詳細を表示できます。
プッシュ仕様
プッシュ仕様を使用して、プッシュ操作の一部としてローカル・ファイル・システムからリモートCPQサーバーにアップロードするファイルのセットを決定します。ユーザーは、アップロードする個々のファイル/フォルダのパスを指定することも、ファイル拡張子として.pushを指定してファイルを作成し、アップロードするファイル/フォルダのセットを定義することもできます。プッシュ仕様またはプッシュ仕様ファイルを定義しない場合は、現在のディレクトリを含むソース・ディレクトリ全体がアップロードされます。
推奨ワークフロー
次の図は、Oracle CPQ開発者ツールキットを使用する際の推奨ワークフローを示しています。CPQでは、競合を回避し、開発プロセスを効率的に進めるために、最初からソース制御を適用することをお薦めします。開発者ツールキットをソース制御とともに使用する場合は、開発プロセスの一部としてソース制御を設定します。最適な結果を得るには、開発者ツールキットとソース制御を一貫して併用してください。このワークフローは、BMLで作業する場合の管理者/開発者チームのアプローチを示しています。これは、管理者および開発者が適切なCPQ管理者アクセス権を持ち、Oracle CPQ開発者ツールキットが正常にダウンロードおよび設定されていることを前提としています。必要に応じて、継続的統合プロセスを設定することで、ステップ6と7を完全に自動化できます。
BMLのユニット・テスト(BMLT)
モジュール形式のテストと開発をサポートするために、CPQ開発者ツールキットでは、ユーティリティおよびコマース・ライブラリのBMLユニット・テスト(BMLT)が導入されています。ユニット・テストは、BMLコードが意図したとおりに動作することを確認するために記述され、デバッガのテスト・スクリプトと同様に機能します。
- すべてのテスト関数がブール戻り値を持ちます(成功の場合はtrue、失敗の場合はfalse)。テストが失敗した場合、保存やデプロイなど、それ以降の操作は実行されません。
- 管理者は、テストするそれぞれのBMLライブラリについて_testsサブディレクトリを作成する必要があります。
- ユーティリティBMLライブラリの場合: util/_tests
- コマースBMLライブラリの場合: <Commerce Process>/<Main Document>/util/_tests
たとえば、oraclecpqo/transaction/util/_tests
- ユニット・テストをサーバーから削除することはできません。管理者は、_testsファイルの内容を削除することによって、ユニット・テストを非推奨にすることができます。
- テスト関数と標準ユーティリティ関数の構造は似ていますが、重要な例外がいくつかあります。
- すべてのテスト関数の戻りタイプはブールです。
- テスト関数にはパラメータがなく、属性のインポートは許可されていません。
- コマース・ライブラリのユニット・テストを記述するために、開発者はimporttransactiondata()関数を使用できます。この関数は、BSIDを使用して、すべての購入側トランザクション・データをBMLTにロードします。
構文: importtransactiondata(BSID)
- setAttribute()関数を使用すると、インポートされた属性を使用するユーティリティ関数のユニット・テストが容易になります
構文: setAttribute(attrVarName, attrValue)
-
- attrVarName: 値を設定する属性の変数名を指定する文字列。
- attrValue: 指定した属性に割り当てる正しいデータ型の値。
重要: setAttributeをユニット・テスト関数の外部でメソッドとして使用することはできません。
開発者ツールキットを使用すると、ソース主導の開発、堅牢な開発者エクスペリエンス、およびモジュール形式のテストと開発が実現します。その結果、BMLユーティリティおよびコマース・ライブラリを利用するOracle CPQ環境の設定、保守および拡張が容易になります。
- ソース主導の開発では、管理者はCPQサイトからローカル・ディレクトリにコードをプルし、目的のバージョン制御システムに関連付けることができます。管理者は、Gitなどの最新のコラボレーション・テクノロジを使用して、CPQ環境全体でBMLをソース制御できます。
- 開発者ツールキットには、開発および主要な操作(テストやデプロイメントなど)に使用する強力な組込みコマンドライン・インタフェース(CLI)が用意されています。CPQからコードをプルしたら、開発者は、お気に入りのツールやテキスト・エディタを使用してBMLコードを記述できます。
- 開発者ツールキットを使用すると、開発者はBMLライブラリのユニット・テストを保存できます。ユニット・テストはデバッガのテスト・スクリプトに似ており、変更の検証に使用できます。開発者はユニット・テストを記述し、CLIを使用してユニット・テスト・ケースを個別に、またはデプロイメントとともに実行できます。
有効化のステップ
動作保証およびサポートされている環境
動作保証されているバージョン - 次のアプリケーション・バージョンがCPQ開発者ツールキットについて動作保証されています。
システム要件 - このツールを使用するには、JDK 11以上がインストールされている必要があります。
サポート対象 - Oracle CPQでは、開発者ツールキットについて次のクライアントがサポートされています。
- ZシェルおよびMacターミナルを搭載したMacOS 10.14.*
- Windows 10.0*
- Oracle Linux Server 7.4*
コード・エディタおよびバージョン制御システム
開発者は、任意のIDEまたはコード・エディタを使用してBMLコードを操作できます。
バージョン制御システム
開発者は、自分が選択した任意のバージョン制御システムを使用できます。競合を回避し、開発プロセスを効率的に進めるために、一貫して開発者ツールキットをソース制御とともに使用することをお薦めします。
CPQ開発者ツールキットCLIのインストール
CPQツールキットCLIをインストールするには、次のステップを実行します。
- Oracle CPQにログインし、管理ホーム・ページを開きます。
- 「開発者ツール」セクションの「開発者ツールキットCLI」をクリックします。
- 「クリックしてダウンロードします」を選択します。
- 開発者ツールキットCLIをダウンロードします。
- Windowsの場合、CPQToolkit-windows.zipのダウンロードを選択します
- LinuxまたはmacOSの場合、CPQToolkit-unix.tar.gzのダウンロードを選択します
- zipまたはtarファイルをローカルの作業ディレクトリに抽出します。
- CPQToolkitのbinディレクトリをPATH変数に追加します。
- cpq-toolkit ?helpコマンドを実行して、CLIのインストールを検証します。
ヒントと考慮事項
- プル、保存またはデプロイ・コマンドをCPQに対して直接実行できる開発者の数を制限します。
- ソース制御システムを使用して、サイト・コンテンツのマスター・バージョンを管理します。
- プッシュ仕様には、開発者が現在作業しているBMLライブラリ関数のみを含めてください。
- どの時点でも、特定のBML関数またはテストで作業している開発者は1人のみである必要があります。
Oracle CPQ 21Aでは、次のJETトランザクションUI機能が提供されます。
Oracle CPQ 21A以降、JETトランザクションUIでは、定義済の変換フィールドを持つ浮動小数属性がサポートされます。変換区分が浮動小数属性に関連付けられている場合、ユーザーは、属性値の設定時に使用している単位を指定できます。組込みの変換区分のいずれかを使用することも、お客様独自のものを作成することもできます。変換区分は、ある単位タイプから別の単位タイプに値を換算する乗数を含む単位のセットです。管理者は2つの属性を作成します。1つは入力用、もう1つは出力用です。変換区分に関連付けられる最初の属性は、入力属性です。2つ目の属性は出力属性です。
長さの単位換算のユースケース ? 入力浮動小数属性は事前定義済の長さ変換区分にリンクされており、これにより、ユーザーは、長さがインチ単位、フィート単位、ヤード単位、または区分に含まれているその他の単位のいずれであるかを選択できます。出力浮動小数属性には、メートル単位の長さが含まれます。次の図は、換算機能を示しています。
- 最初のステップでは、「ヘルプ・テキスト」が有効になっている「Length」属性の上にユーザーがカーソルを置いています。
- 2番目のステップでは、ユーザーが長さ「7」を入力し、単位として「Yards」を選択します。
- 3番目のステップでは、「Length in Meters」属性の値が換算されます。
管理者は、浮動小数属性を使用して、定義済の入力単位を特定の単位に換算できます。
有効化のステップ
変換単位の選択
CPQの事前定義済の変換区分を表示するには、次のステップを実行します。
- Oracle CPQにログインし、管理ホーム・ページを開きます。
- 「一般」セクションの「一般サイト・オプション」をクリックします。
- 「機能設定」セクションの「単位換算」をクリックします。
独自の変換単位を作成する必要がある場合は、Oracle CPQ管理のオンライン・ヘルプの単位換算のトピックを参照してください。
入力浮動小数属性の作成
変換フィールドを持つ浮動小数属性を作成するには、次のステップを実行します。
- Oracle CPQにログインし、管理ホーム・ページを開きます。
- 「コマースおよび文書」セクションの「プロセス定義」をクリックします。
- 該当するコマース・プロセスの「文書」を選択し、「リスト」をクリックします。
- 該当するメイン文書またはサブ文書の「属性」を選択し、「リスト」をクリックします。
- 「追加」をクリックします。
- 属性の「ラベル」および「変数名」を入力します。
- 「属性タイプ」ドロップダウンから「浮動小数」を選択します。
- 「追加」をクリックします。
- (オプション)ユーザー・ヘルプ・テキストを提供する場合は、「摘要」フィールドの横にある「編集」ボタンをクリックし、ユーザーに表示するメッセージを入力して、「保存」をクリックします。前述の「Length」の例については、次のヘルプ・テキスト・メッセージが追加されています。
- 必要に応じて、残りの「メイン情報」、「グループ」および「検証」フィールドを設定します。詳細は、CPQ管理のオンライン・ヘルプのコマース文書属性のトピックを参照してください。
- 該当する変換フィールドを選択します。
- 「変換グループ」で、該当する変換区分を選択します。(「長さ」など)
- 「変換単位」で、出力属性に必要な単位を選択します。(メートルなど)
- 「適用」または「更新」をクリックして、属性を保存します。
出力浮動小数属性の作成
換算された値の出力浮動小数属性を作成するには、次のステップを実行します。
- Oracle CPQにログインし、管理ホーム・ページを開きます。
- 「コマースおよび文書」セクションの「プロセス定義」をクリックします。
- 該当するコマース・プロセスの「文書」を選択し、「リスト」をクリックします。
- 該当するメイン文書またはサブ文書の「属性」を選択し、「リスト」をクリックします。
- 「追加」をクリックします。
- 属性の「ラベル」および「変数名」を入力します。
- 「属性タイプ」ドロップダウンから「浮動小数」を選択します。
- 「追加」をクリックします。
- 必要に応じて、残りの「メイン情報」、「グループ」および「検証」フィールドを設定します。詳細は、CPQ管理のオンライン・ヘルプのコマース文書属性のトピックを参照してください。
- 出力浮動小数属性には変換フィールドを設定しないでください。
- 「適用」または「更新」をクリックして、属性を保存します。
出力浮動小数属性を更新する算式の作成
換算された値で出力浮動小数属性を更新する算式を作成するには、次のステップを実行します。
- Oracle CPQにログインし、管理ホーム・ページを開きます。
- 「コマースおよび文書」セクションの「プロセス定義」をクリックします。
- 該当するコマース・プロセスの「算式」を選択し、「リスト」をクリックします。
- 出力浮動小数属性を「属性名」に追加します。
- 入力浮動小数属性を「算式」に追加します。
- 「追加」アイコンをクリックして、算式を保存します。
トランザクションUIレイアウトへの浮動小数属性の追加
入力浮動小数属性と出力浮動小数属性の両方をトランザクションUIに追加します。詳細は、CPQ管理のオンライン・ヘルプのJETレスポンシブ・レイアウト・エディタのトピックを参照してください。
ヒントと考慮事項
- コマースWebサービスを使用する場合、浮動小数属性の単位換算をサポートするには、v11のコマース・トランザクションREST APIが必要です。
- 入力属性が明細品目グリッドに配置された場合、読取り専用として表示されます。ユーザーは、明細詳細を介して入力属性を通常どおりに編集できますが、明細品目グリッドで直接編集することはできません。
Oracle CPQ 21Aでは、次の資産ベース・オーダー(ABO)機能が提供されます。
ABOパッケージで使用されるOracle CPQ参照アプリケーションでは、コマースの開始日、終了日および要求日はタイムスタンプとタイム・ゾーンなしの日付のみの書式として格納されますが、資産の開始日および終了日は完全なタイムスタンプ情報とともに格納されます。Oracle CPQ 20C以前では、コマースと資産の間での日付情報の変換中、コマースの日付は常にサーバーのデフォルト・タイム・ゾーンの0時間(通常はGMT+0)に基づきます。
サーバーのデフォルトと同じタイム・ゾーンのエンド・ユーザーには、コマースと資産の日時情報が矛盾なく表示されます。ただし、サーバーのデフォルトとは異なるタイム・ゾーンにエンド・ユーザーが存在し、ローカル・タイム・ゾーンを表示するようにそのユーザー・プロファイルが設定されている場合は、サーバーのタイム・ゾーンとユーザーのローカル・タイム・ゾーンの間の変換が深夜に遷移し、コマースの日付表示が資産の日付表示と異なる可能性があります。
Oracle CPQ 21Aでは、更新された21A ABOパッケージによって、businessTimeZoneと呼ばれる、管理者定義の新しいビジネスレベル・タイム・ゾーン設定が提供されます。資産関連のすべての日付および完全なタイムスタンプの変換の基準として、サーバーのデフォルト・タイム・ゾーンのかわりにビジネス・タイム・ゾーンが使用されます。これによって、管理者は、ビジネスにより適したタイム・ゾーンを設定できます。
更新されたパッケージでは、ABOの処理中、コマースの日付フィールドは常に、指定したビジネス・タイム・ゾーン設定に基づいて解釈されます。エンド・ユーザーには、全体的なビジネス・タイム・ゾーン設定に関連して、開始日、終了日および要求日フィールドのユーザー・インタフェース表示の解釈方法についての指示が必要になる場合があります。
有効化のステップ
ABOパッケージをインストールしていない場合は、Oracle 21A ABOパッケージをOracle CPQ 21Aサイトに適用できます。
21A ABOパッケージ内では、abo_loadDefaultContext BML関数が拡張されて、businessTimeZone設定が含まれるようになりました。
既存のお客様が21A ABOパッケージにアップグレードする場合は、アップグレードして、新しいパッケージにカスタマイズをマージすることも、21A ABOパッケージで提供されているテキスト・ファイルを現在のファイルと突き合わせ、必要な変更を加えることもできます。アップグレードの詳細は、Oracle CPQ 19B以降のAsset-Based Ordering Implementation Guideを参照してください。
ヒントと考慮事項
- デフォルトのbusinessTimeZone設定はGMT+0です。
- 設定後、ビジネス・タイム・ゾーンに基づいて資産の開始日および終了日が移入されます。そのため、ビジネス・タイム・ゾーン設定を別のタイム・ゾーンに変更することは避けてください。ビジネス・タイム・ゾーンの変更が必要な場合は、レガシー・データへの影響について詳細な分析を行って慎重に計画する必要があります。
- タイム・ゾーン・プリファレンスがビジネス・タイム・ゾーンと同じエンド・ユーザーの場合にのみ、ビジネス・タイム・ゾーンと一致する開始日および終了日が資産ユーザー・インタフェースに表示されます。指定したビジネス・タイム・ゾーンとは異なるタイム・ゾーンのエンド・ユーザーには、そのエンド・ユーザーのタイム・ゾーン・プリファレンスに基づいて、資産について異なる開始日および終了日が表示されます。エンド・ユーザーは、会社の全体的なビジネス・タイム・ゾーン設定に関連して、日付フィールドがどのように表示されるかを認識しておく必要があります。
主なリソース
詳細は、Oracle CPQ 19B以降のAsset-Based Ordering Implementation Guideを参照してください。
Oracle CPQ 21Aには、優れたクロスアプリケーションCXソリューションをお客様に提供するというオラクル社の目標をサポートする次の機能が用意されています。
CX Sales用の「REST - 明細のエクスポート」コマース統合タイプ
Oracle CPQ 21Aでは、CPQの見積明細をOracle CX Salesに複製および同期するための「REST - 明細のエクスポート」コマース統合タイプが導入されました。以前の統合では、見積明細データがCX Salesに存在しなかったため、ユーザーは、見積明細情報を取得するために1つ以上のトランザクションをオープンする必要がありました。この機能を使用すると、CX Salesユーザーは複数の見積をまたいで検索して、見積明細データをすばやく取得できます。CPQ 21Aでは、見積明細がCX Salesに戻されることで同期するため、CX Sales 21A内で見積明細を表示できます。さらに、使いやすい属性マッピングUIによって、管理者は、XSL構文を理解したり編集する必要なく、属性をドラッグ・アンド・ドロップして統合マッピングを定義できます。この統合では、関連付けられたコマース処理ですべての見積明細、部品明細またはルート明細を統合する機能がサポートされています。ルート明細は、親品目がないモデルまたは部品であり、部品レベルではなくモデル・レベルで収益を予測するために使用されます。ルート明細統合は、大きい見積があるお客様が多数の見積明細を同期するときのパフォーマンスの問題を回避するために役立ちます。
CX Sales用の見積明細統合では、CX Salesの見積明細をCPQのトランザクション明細に同期して、Oracle CX Salesで広範な検索、レポートおよびBI機能を使用できるようにするための効率的な方法が提供されます。新しい検索では、複数の会社ロールをサポートするデータ駆動型の情報が提供されます。
- 営業担当は、この情報を使用して営業商談を識別し、販売アプローチを方向付け、割引に関する意思決定を支援できます。また、この情報を使用して、ステータス、製品の問題、有効状況の問題および更改について顧客フォロー・アップを促進することもできます。
- マネージャは、適切な割引の評価、製品プロモーション・マーケティング・キャンペーンの結果の測定、営業チームの活動へのフォーカス、価格感度の把握、および売上レポートの準備を行うことができます。
- 顧客サービス担当は、オーダー要約およびステータスを表示して、顧客の問合せに対応できます。
- サイト管理者は、統合が正しく機能していることを確認できます。
有効化のステップ
CX Sales用の「REST - 明細のエクスポート」コマース統合を作成するには、次のステップを実行します。
重要: 「REST - 明細のエクスポート」統合は、CX Salesが統合CRMパートナとして識別されている場合にのみ使用できます。
-
Oracle CPQにログインし、管理ホーム・ページを開きます。
-
「コマースおよび文書」セクションの「プロセス定義」,をクリックします。
-
該当するプロセスの「ナビゲーション」ドロップダウン・メニューから「統合」を選択し、「リスト」をクリックします
-
「追加」をクリックします。
- 「REST - 明細のエクスポート」を選択し、「次」をクリックします。
-
「統合情報」セクションのフィールドを設定します。
-
名前: 統合の名前(ラベル)を入力します。
-
変数名: 一意の識別子を入力します。作成後、これを編集することはできません。
-
摘要: 必要に応じて、統合の説明を入力します。
-
タイムアウト: 値を指定しない場合、このフィールドはデフォルトで5000ミリ秒に設定されます。
-
IDフィールド: 対応するCX Sales salesOrderHeadersオブジェクトのIDフィールドを格納するdocumentVarName.attributeVarNameを入力します。Oracle CX Salesとの標準見積明細統合の場合、値はtransaction.oRCL_OSC_TransactionID_tになります
- 明細タイプ・フィルタ: 次のいずれかのオプションを選択します。
-
- ルート明細: 親品目を持たないモデルまたは部品のみを含めます。
- 部品明細: 部品品目のみを含めます。
- すべての明細: すべてのルート・モデル、子モデルおよび部品を含めます。
- 「エンドポイント」セクションのフィールドを設定します。
- メタデータURL: この統合のマッピングに使用可能なCX Sales属性に関するメタデータを取得するためのエンドポイント。Oracle CX Salesとの標準見積明細統合の場合、値は次のようになります。
- 統合URL: 見積明細のアップサート操作の起動に使用されるエンドポイント。次に例を示します:
-
統合要求ヘッダー: このフィールドには、要求で前述の統合エンドポイントに渡されるヘッダーを入力します。Oracle CX Salesとの標準見積明細統合の場合、この値はUpsert-Mode:trueになります。
- バッチ・サイズ: 「バッチ・サイズ」は、APIエンドポイントの単一の呼出しで統合される最大500の見積明細に自動的に設定されます。CPQでは、さらに大きい見積に必要な複数の呼出しが自動的に処理されます。
- 「追加」をクリックします。
Oracle CPQ 21Aでは、管理者がXSLを使用しないでCX Sales統合をカスタマイズできる新しい「属性マッピング」ページも導入されています。このページには、属性をマップするための使いやすいインタフェースが用意されています。属性を検索するためのテキストベースの検索と、属性を追加するためのドラッグ・アンド・ドロップ機能がサポートされています。CPQ属性は、トランザクション・レベルおよびトランザクション明細レベルでグループ化されています。トランザクション属性が最初に表示され、青のサイドバーがあります。トランザクション明細属性はトランザクション属性の後に表示され、ラベンダーのサイドバーがあります。
「属性マッピング」ページでは、CPQ属性がページの左側に表示され、CX Sales属性が右側に表示されます。中央には、マップされた属性が表示されます。アイコンによって属性タイプが識別され、属性名の上にカーソルを置くと、属性変数名が表示されます。管理者は、新しい属性マッピングを追加したり、既存の属性マッピングを編集または削除できます。
新しい「属性マッピング」ページには、新規のお客様に不可欠な事前定義済の属性マッピングが含まれており、CX Salesのお客様はXSLを使用せずに統合をカスタマイズできます。
有効化のステップ
新規のお客様には、プロビジョニングされた参照実装の一部としてこれらのマッピングが定義されます。既存のお客様には、この標準統合を作成するための移行パッケージが提供されます。次のステップを実行して、新しい属性マッピングを追加したり、既存の属性マッピングを編集できます。
- Oracle CPQにログインし、管理ホーム・ページを開きます。
- 「コマースおよび文書」セクションの「プロセス定義」をクリックします。
- 該当するプロセスの「ナビゲーション」ドロップダウン・メニューから「統合」を選択し、「リスト」をクリックします。
- 「REST - 明細のエクスポート」統合の名前をクリックします。
- 「要求マッピング」の横にある「編集」をクリックします。
- 「行の追加」アイコンをクリックするか、属性をドラッグ・アンド・ドロップして新しい属性マッピング行を作成します。
- 左側で適切なCPQ属性を選択します。
- 右側で適切なCX Sales属性を選択します。
- 「適用」アイコンをクリックするか、行の外側をクリックしてマッピングを登録します。
- 属性マッピングを削除するには、削除アイコンをクリックします。
- 既存の属性マッピングを編集するには、編集アイコンをクリックします。
- 「保存」をクリックして変更内容を保存するか、「終了」をクリックして変更内容を保存し、ページを終了します。
Oracle CPQ 21Aでは、新規のお客様には事前定義済のCX Sales統合が提供されます。既存のお客様は、移行パッケージをインポートして事前定義済の統合コンテンツを実装できます。
事前定義済のCX Sales属性マッピング
次の表に、事前定義済のCX Sales属性マッピングを示します。CX Sales参照アプリケーションの新しい属性の前にはアスタリスク(*)が付いています。その他の属性情報は、CPQ管理のオンライン・ヘルプを参照してください。
わずかな実装設定によって、見積を作成でき、Oracle CPQで作成または更新された見積明細に関する情報を2つのサイトで交換できます。
有効化のステップ
新しいサイトについては、事前定義済のCX Sales統合がCX Sales参照アプリケーション・イメージに用意されています。
既存のお客様については、CX Sales参照アプリケーションの移行パッケージおよび実装手順がMy Oracle Supportで提供されます。
Oracle CPQ 21Aでは、次のWebサービス機能が提供されます。
- 浮動小数属性の変換単位
- コマース動的メニューの展開されたドメイン
- 開発者ツールキットREST API
- 単位換算REST API
- ユーザー管理REST API
v11より前のコマースREST APIでは、JETトランザクションUIについて単位換算を含む浮動小数属性はサポートされていませんでした。v11のコマースREST APIでは、変換単位が定義されている場合に浮動小数属性の複合オブジェクトがサポートされます。次の例は、値が6で変換単位がftのlength浮動小数属性を示しています。
v11のコマースREST APIでは、浮動小数属性の変換単位がサポートされています。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
Oracle CPQ 21Aには、サイトのBMLおよびBMLT (BigMachines Extensible Language Test)ファイルのダウンロード、検証、保存およびデプロイといった開発者ツールキットの機能をサポートするREST APIが用意されています。詳細および例は、Oracle CPQ管理のオンライン・ヘルプの開発者ツールキットとREST APIのトピック、またはOracle Help CenterでOracle CPQのREST APIサービスを参照してください。
開発者ツールキット - ダウンロードREST API
次のエンドポイントを使用して、サイトのBMLおよびBMLTファイルのzipファイルをダウンロードします。
- エンドポイント: /rest/v11/adminMeta
- メソッド: GET
開発者ツールキット - 保存REST API
次のエンドポイントを使用して、要求本文で指定されたBMLおよびBMLTの更新を検証して保存します。
- エンドポイント: /rest/v11/adminMeta/actions/save
- メソッド: POST
開発者ツールキット - 検証REST API
次のエンドポイントを使用して、要求本文で指定されたBMLおよびBMLTの更新を検証します。
- エンドポイント: /rest/v11/adminMeta/actions/validate
- メソッド: POST
開発者ツールキット - 検証および保存REST API
BMLおよびBMLTペイロード・データを検証して保存します
- エンドポイント: /rest/v11/adminMeta/actions/forceSave
- メソッド: POST
開発者ツールキット - 検証、保存およびデプロイREST API
次のエンドポイントを使用して、要求本文で指定されたBMLおよびBMLTの更新を検証、保存およびデプロイします。
- エンドポイント: /rest/v11/adminMeta/actions/forceDeploy
- メソッド: POST
開発者ツールキット - 検証およびテストの実行REST API
次のエンドポイントを使用して、検証とBMLTテストを実行します。
- エンドポイント: /rest/v11/adminMeta/actions/test
- メソッド: POST
開発者ツールキット - 検証、保存、テストの実行、およびデプロイREST API
次のエンドポイントを使用して、要求本文で指定されたBMLおよびBMLTの更新を検証して保存し、BMLTを実行した後、デプロイします。
- エンドポイント: /rest/v11/adminMeta/actions/deploy
- メソッド: POST
開発者ツールキットREST APIでは、管理者はWebサービスを使用して開発者ツールキットの機能を実行できます。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
expandedDomainsプロパティをコマース処理および相互作用REST API要求に含めて、指定した動的メニュー属性のドメイン情報を返すことができます。expandedDomainsプロパティはフィールド名の配列であり、展開されたドメインを含むavailableElements配列を状態オブジェクト・レスポンスで返します。
エンドポイントの例
expandedDomainsの要求の例
動的メニューのレスポンスの例
expandedDomainCriteriaプロパティは、サブ文書の動的メニュー属性について文書番号と検索テキストを指定するために使用します。これには2つのエントリのマップが含まれます。
- nodes - 展開する動的メニュー属性のサブ文書番号。このフィールドは必須です。
- searchText - 動的メニュー・オプションのフィルタに使用する入力テキストです。このフィールドはオプションです。
ノート: 静的メニューおよびメイン文書の動的メニューについては、すべて、expandedDomainCriteriaは空になります。
次の例は、追加の検索基準を指定したサブ文書の動的メニュー属性の要求の例を示しています。
v11の処理および相互作用コマースREST APIでは、コマース動的メニューがサポートされています。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
Oracle CPQ 21Aで提供されるv11の単位換算REST APIでは、浮動小数属性の単位換算がサポートされています。詳細および例は、Oracle CPQ管理のオンライン・ヘルプの単位換算REST APIのトピック、またはOracle Help CenterでOracle CPQのREST APIサービスを参照してください。
単位換算の取得
次のエンドポイントを使用して、変換単位のリストを取得します。このREST APIは、それぞれの変換単位について、単位変数名、識別子、グループ変数名、単位表示名および換算へのリンクという項目を返します。
- エンドポイント: /rest/v11/conversionUnits
- メソッド: GET
{"groupVarName":"value"} REST APIエンドポイント問合せを使用して、特定の単位区分の変換単位を返すことができます。たとえば、次の問合せでは長さの変換単位が返されます。
単位換算REST APIでは、コマース浮動小数属性の変換単位がサポートされています。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
Oracle CPQ 21A以降、v11の新しいREST APIおよび更新されたREST APIでは、Webサービスが拡張されてCPQユーザーの管理がサポートされます。次に示す新しいユーザー管理REST APIを使用できます。詳細および例は、Oracle CPQ管理のオンライン・ヘルプのユーザー管理REST APIのトピック、またはOracle Help CenterでOracle CPQのREST APIサービスを参照してください。
ユーザーの取得
次のエンドポイントは、要求ヘッダーで渡されたAcceptタイプに応じて、現在のユーザーがアクセスできるすべてのユーザーをJSONデータまたはZipファイルとして返します。
- エンドポイント: /rest/v11/users
- メソッド: GET
- Acceptヘッダー: application/json - JSONオブジェクト(デフォルトのアプリケーション・タイプ)を返します。または、application/zip - zipファイルを返します
会社ユーザーの取得
次のエンドポイントは、要求ヘッダーで渡されたAcceptタイプに応じて、現在のユーザーがアクセスできる、指定された会社のすべてのユーザーをJSONデータまたはZipファイルとして返します。
- エンドポイント: /rest/v11/companies/{companyName}/users
- メソッド: GET
- Acceptヘッダー: application/json - JSONオブジェクト(デフォルトのアプリケーション・タイプ)を返します。または、application/zip - zipファイルを返します
会社ユーザーのインポート
次のエンドポイントは、zipファイルに格納されている、指定された会社のユーザーをインポートするために使用されます。zipファイルをインポートすると、タスクが開始され、タスクIDがレスポンスで返されます。タスクIDを使用して、タスクのステータスおよびレスポンスで子リンクを介してタスクに関連付けられたログ・ファイルをチェックできます。管理グループが有効になっている場合、ユーザー管理者権限と一括アップロード・セグメントに対するアクセス権を持つユーザーのみがユーザーのインポートを許可されます。
- エンドポイント: /rest/v11/companies/{companyName}/users/actions/import
- メソッド: POST
- フォームデータ: キー- ファイル、値- zipファイル
ユーザー・アクセス権限の取得
次のエンドポイントは、指定されたユーザーの製品ファミリおよびデータ表フォルダのアクセス権限を返します。ユーザーのアクセス権限は、管理者アクセス制御が無効になっている場合にのみ使用できます。
- エンドポイント: /rest/v11/companies/{companyName}/users/{userName}/accessPermissions
- メソッド: GET
ユーザー・アクセス権限の更新
次のエンドポイントは、既存のユーザーの製品ファミリおよびデータ表フォルダのアクセス権限を、要求本文で渡された新しい権限に置き換えます。
- エンドポイント: /rest/v11/companies/{companyName}/users/{userName}/accessPermissions
- メソッド: PUT
ユーザー・グループの取得
次のエンドポイントは、指定されたユーザーに割り当てられているすべてのグループを返します。
- エンドポイント: /rest/v11/companies/{companyName}/users/{userName}/groups
- メソッド: GET
ユーザー・グループの更新
次のエンドポイントは、既存のユーザーのすべてのグループを、要求本文で渡されたグループに置き換えます。
- エンドポイント: /rest/v11/companies/{companyName}/users/{userName}/groups
- メソッド: PUT
ユーザーのパスワード・セキュリティの質問の取得
エンドポイントは、指定されたユーザーのパスワード・セキュリティの質問を返します。
- エンドポイント: /rest/v11/companies/{companyname}/users/{userName}/password
- メソッド: GET
ユーザーのパスワード、セキュリティの質問または秘密の答えの更新
次のエンドポイントは、現在のユーザーのパスワード、セキュリティの質問または秘密の答えを変更するために使用されます。
- エンドポイント: /rest/v11/companies/{companyname}/users/{userName}/password
- メソッド: PATCH
ユーザー・ステータスの一括更新
次のエンドポイントは、要求本文で渡された基準に基づいてアクティブ・ユーザーと非アクティブ・ユーザーの一括更新を実行するために使用されます。
- エンドポイント: /rest/v11/users/actions/bulkUpdate
- メソッド: POST
次に示す既存のユーザー管理REST APIのv11の要求およびレスポンス構造は、CPQユーザー管理UIと一貫性のある動作を提供するために大幅に変更されています。これらの変更により、追加のユースケース、ユーザー・アクセス権限およびユーザー・グループもサポートされます。詳細および例は、Oracle CPQ管理のオンライン・ヘルプのユーザー管理REST APIのトピック、またはOracle Help CenterでOracle CPQのREST APIサービスを参照してください。
- 会社ユーザーの取得(GET) /rest/v11/companies/{companyName}/users/{userName}
- 会社ユーザーの作成(POST) /rest/v11/companies/{companyName}/users
- 会社ユーザーの更新/作成(PUT) /rest/v11/companies/{companyName}/users/{userName}
- 会社ユーザーの更新(PATCH) /rest/v11/companies/{companyName}/users/{userName}
ユーザー管理REST APIでは、管理者はv11のWebサービスを使用してCPQユーザーを管理できます。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
ヒントと考慮事項
重要:
- 外部アプリケーションと統合する場合、ユーザーのエクスポートおよびインポートREST APIは、Oracle Integration Cloud Service (ICS)のOracle CPQ Adapter for REST API Servicesではサポートされていません。
- CPQでは、REST標準に準拠するように、ユーザー管理REST APIの以前のバージョンのPUT操作が更新されました。要求本文に明示的に含まれていないパラメータは、デフォルト値に設定されます。これには、「ユーザー管理者」や「Webサービスのみ」など、選択したブール・プロパティの選択解除が含まれます。また、指定されていない、必須でないユーザー・フィールドもクリアされます。
アップグレード前の考慮事項
既知の機能の変更
Oracle CPQ 21Aにアップグレードする前に、既知の機能に加えた変更を確認し、その変更に応じて計画することをお薦めします。
- JET UIの水平方向の構成配列に多数のレコードを追加する場合、レスポンス時間が非常に遅くなり、ページが応答しなくなる可能性があります。この場合は、水平方向の構成配列を垂直方向のフォーマットに変換することをお薦めします。
- 以前にアナウンスしたとおり、Oracle CPQ 21A以降では、Internet ExplorerからMicrosoft Edgeへとブラウザのサポートを移行するため、Internet Explorerブラウザの動作保証とサポートは廃止されます。
- Oracle CPQ 21Aからは、現在のRESTバージョンと2つ前までのRESTバージョンがサポートされます。それより古い(3世代以上さかのぼる)RESTバージョンが今後引き続き機能するとしても、発生する新たな問題に対する対応はいたしません。
- Oracle CPQ 21Aから、JET UIおよび文書デザイナにおける通貨の小数精度端数処理動作は、常にHALF_UPとして機能するように変更されます。CPQ 21Aへのアップグレード後、文書デザイナ・テンプレートは自動的にこの変更を含めてデプロイされます。これまで、この動作はHALF_ODDに設定されていました。
- Oracle CPQ 21Aでは、JET構成UIの上部にある構成処理コンベア・ベルト要素を囲んでいるJETツールバー・ラッパーが削除されました。コンベア・ベルト要素内の構成処理またはツールバー自体に対してカスタム・スタイルを作成した場合は、リファクタリングを実行して(oj-toolbar)クラスへの参照を削除する必要があります。
サポートされている機能への計画的な変更
サポートされている機能に対する次の変更が、将来の更新で実行されます。これらの変更に備え、準備を進めていただくことをお薦めします。
- Oracle CPQ 21B以降は、複雑度の低いパスワード強度のサポートを廃止する予定です。この変更は、21Bへのアップグレード後にエンド・ユーザーが最初にパスワードをリセットする際に影響を与えます。
- Oracle CPQ 21B以降は、Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)ユーザー管理のサポートを終了する予定です。
- 提案および発行の作成に使用される文書エンジンは非推奨になります。文書デザイナを使用して既存のDocEngineテンプレートを再作成する必要があります。Oracle CPQ 21Cにアップグレードすると、テンプレートを編集するために文書エンジン管理にアクセスできなくなります。ただし、文書エンジンによって生成されたRAW XSLテンプレートに対する編集アクセス権は保持されます。文書エンジンを使用して新しい文書を作成しないで、できるかぎり早く文書デザイナに移行することをお薦めします。文書デザイナについてさらに学習するには、Oracle CPQ管理のオンライン・ヘルプの文書デザイナの概要のトピックを参照してください。
- 構成ページ・テンプレートは非推奨になります。この管理機能は、広く実装されているわけではありません。現在、構成ページ・テンプレートが環境内にあるお客様については、標準構成フローに移行する必要があります。Oracle CPQ 21C以降は、構成ページ・テンプレートを作成および編集できなくなります。構成フローについてさらに学習するには、Oracle CPQ管理のオンライン・ヘルプの構成フローのトピックを参照してください。
- Oracle CPQショッピング・カート機能は非推奨になります。ショッピング・カートには、カート内の品目の合計数とそれらの品目の合計額が表示されます。最近のデータによると、ショッピング・カート機能はお客様の間であまり使用されていません。実装でショッピング・カートを使用している場合は、ユースケースを把握し、考えられる代替策を検討するために、CPQ製品管理から個別に連絡します。Oracle CPQ 21Dにアップグレードすると、ショッピング・カート機能にアクセスできなくなります。
カスタムJavaScript
文書オブジェクト・モデルの構造または特定の要素、クラスまたはIDを使用するカスタムJavaScriptを追加した場合、このカスタマイズには徹底的なテストに加え、場合によってはリファクタリングが必要になります。カスタムJavaScriptの詳細は、Oracle CPQ管理のオンライン・ヘルプで、スタイルおよびテンプレート > JET JavaScriptのカスタマイズにナビゲートしてください。
移行
「ソースからインポート」または「宛先に接続」を使用してコンテンツを移行する場合、両方のサイトで同じメジャー更新を使用する必要があります。コンテンツの移行は、同じメジャー更新内のマイナー更新間でのみ実行できます。
- 「メジャー更新」 = 更新21A
- 「マイナー更新」 = 更新21Aパッチ1
移行パッケージを使用する場合、19A以降のコンテンツを最新のサイト・バージョンにアップロードできます。
解決済の既知の問題
更新21Aで修正されたバグの詳細は、My Oracle SupportにあるOracle CPQ 21A Resolved Known IssuesのドキュメントおよびOracle CPQ管理のオンライン・ヘルプを参照してください。
翻訳
Oracle CPQ 20Cでは、システム定義の一部のメッセージとコンポ―ネントに対し、文字列が一部削除され、別の文字列が加えられました。システム定義の文字列で独自の実装固有の翻訳を作成した場合、一部の文字列は表示されなくなります。その他の文字列は英語で表示されるようになります。新たに英語で表示される文字列は翻訳する必要があります。
これらの大半のメッセージとコンポーネントはOracle CPQの管理側にあります。ただし、更新インストールをデプロイする前に、エンド・ユーザーと管理ページの両方をレビューして、すべての文字列が指定の言語で表示されていることを確認する必要があります。
翻訳ステータス
Oracle CPQでは、シングルおよびマルチバイトの両方の文字セットの利用をサポートしています。ご利用のサイトで新しい言語を有効化するには、My Oracle Supportでサービス要求を発行してください。
次の言語については、プラットフォームとリファレンス・アプリケーションの両方で、Oracle CPQのユーザー・インタフェース上での翻訳を利用できます。
- 中国語(簡体字) [中国]
- 中国語(繁体字) [台湾]
- チェコ語[チェコ共和国]
- デンマーク語[デンマーク]
- オランダ語[オランダ]
- 英語
- フィンランド語[フィンランド]
- フランス語
- フランス語[カナダ]
- ドイツ語
- ハンガリー語[ハンガリー]
- イタリア語
- 日本語[日本]
- 韓国語[韓国]
- ノルウェー語(ボークモール語) [ノルウェー]
- ポーランド語[ポーランド]
- ポルトガル語[ブラジル]
- ルーマニア語[ルーマニア]
- ロシア語[ロシア]
- スペイン語(全世界)
- スウェーデン語[スウェーデン]
- トルコ語[トルコ]
アップグレード後の考慮事項
本番環境にアップグレードする前に、Oracle CPQ 21Aのすべてのテスト・インスタンスをアップグレードしてテストします。
ブラウザ・サポート
CPQ Cloudは、Oracle Software Webブラウザ・サポート・ポリシーの基準を満たすすべてのブラウザ・バージョンをサポートしています。
サポートされているブラウザのバージョンを使用して問題が発生した場合は、My Oracle Supportでチケットをオープンして問題を解決してください。サポートされているブラウザの使用時に問題が生じた場合は、修正プログラムが配信されるまで認定ブラウザ・バージョンを使用してください。認定ブラウザは現在の市場シェアに基づいて選択され、現在のバージョンの標準機能で動作するように徹底的にテストされています。
認定ブラウザ
Windows
- Google Chrome 85.x
- Mozilla Firefox 80.x
- Microsoft Edge 85.x
モバイル・デバイス
- Apple iPad iOS 14.x、Safariブラウザ
- Apple iPhone iOS 14.x、Safariブラウザ
重要: - Oracle CPQ 21A以降では、Internet Explorerのブラウザ保証とサポートが廃止されます。追加のJavaScript、代替CSS、または他のカスタム機能がサイトに含まれている場合は、選択したブラウザとの互換性の問題が存在する可能性があります。カスタマイズはアドオンの作業が必要な場合があります。利用できる回避策と細かい修正を判断するためには、My Oracle Supportに連絡してください。
Salesforce統合サポート
オラクル社は、Oracle CPQ Connector for Salesforceのバージョン8.1、8.2および8.3を正式にサポートしています。レガシーOracle CPQ Commerce統合のバージョン7.2も引き続きサポートします。
トレーニング
現在使用中のバージョンとこれからアップグレードするバージョンまでのすべてのバージョンの、すべての新機能、解決済の既知の問題、および機能的な既知の問題を確認するために、リリース・ドキュメントを参照してください。
Oracle CPQ 21Aで導入された新機能を理解するには、Oracle CPQ管理のオンライン・ヘルプを参照してください。その他のヘルプについては、My Oracle Supportを参照してください。
このソフトウェアでサポートされている、このドキュメントに明確に記載されていない情報については、Oracle CPQ 21Aの製品ヘルプを確認してください。
追加情報
Oracle CPQの詳細は、Oracle CPQドキュメントのサイトを参照してください。
免責事項
このドキュメントの詳細は、高度な情報提供の目的でのみ使用され、仕様としてまたはオンライン・ヘルプの代用として使用することを目的としていません。後続リリースにアップグレードする際に、コマース・プロセス、構成またはグローバル機能設定の再デプロイメントが必要な場合があります。統合XSLファイルまたはAPIの変更も必要な場合があります。