クラウド・レディネス / Oracle Subscription Management Cloud
新機能
すべて展開


  1. 更新20D
  1. 改訂履歴
  2. 概要
  3. 機能のサマリー
    1. サブスクリプション管理
        1. 「設定および保守」タスクを使用したサブスクリプション・プロファイル・オプションの構成
        2. パーティ・マージ時のサブスクリプションの更新
        3. 製品変更のスケジュール
        4. 忘れられる権利についてGDPRに準拠するためのEメール・アドレスの削除
        5. 複数のサブスクリプションの更新
        6. サブスクリプションでのクレジット・カード承認使用可能
        7. 定期修正を伴うサブスクリプションに対する定額収益認識法の使用
        8. レポートを使用したサブスクリプションの更改および修正の分析

更新20D

改訂履歴

本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。

日付 製品 機能 ノート
2020年9月18日     初版作成。

概要

このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示します。

フィードバックをお寄せください

本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.com宛にお送りください。

機能のサマリー

列の定義:

機能は使用可能として提供されます

レポート = 新規または変更済の、Oracleから提供されたすぐに実行可能なレポートです。

UIまたはプロセスベース: 小規模 これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムの軽微な変更で構成されます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。

UIまたはプロセスベース: 大規模* これらのUIまたはプロセスベースの機能には、より複雑な設計が含まれます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。

無効化状態で提供されている機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用するにはアクションが必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a) 新しいまたは展開されたBIサブジェクト領域は最初にレポートに組み込む必要があり、b) 新しいWebサービスを利用するには統合が必要になり、c) ユーザーが機能にアクセスできるようにするには、それらの機能をユーザー・ロールに割り当てる必要があります。

エンド・ユーザーがすぐに使用可能
(機能が使用可能な状態で提供)

レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。

エンド・ユーザーが使用する前に処理が必要
(使用不可の状態で提供される機能)

これらの機能をすぐに使用可能にするためにアクションが必要になるため破壊的ではありません。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。

機能

レポート

UIまたは
プロセスベース:
小規模

UIまたは
プロセスベース:
大規模*

サブスクリプション管理

「設定および保守」タスクを使用したサブスクリプション・プロファイル・オプションの構成

パーティ・マージ時のサブスクリプションの更新

製品変更のスケジュール

忘れられる権利についてGDPRに準拠するためのEメール・アドレスの削除

複数のサブスクリプションの更新

サブスクリプションでのクレジット・カード承認使用可能

定期修正を伴うサブスクリプションに対する定額収益認識法の使用

レポートを使用したサブスクリプションの更改および修正の分析

サブスクリプション管理

「設定および保守」タスクを使用したサブスクリプション・プロファイル・オプションの構成

「サブスクリプション・プロファイル・オプションの管理」タスクは、サブスクリプション管理に必要なプロファイル・オプションをグループ化します。このタスクを使用して、次を構成できます。

  • RCS_DEFAULT_UOM_CLASS_CODE_FOR_SVC_DURATION
  • OSS_COPY_SUBCR_MAP
  • OSS_COPY_SUBCR_PRODUCT_MAP
  • OSS_COPY_SUBCR_PRODUCT_SUSP_MAP
  • OSS_ENABLE_UI_ACTIONS
  • OSS_PRICING_APPLICATION
  • OSS_USAGE_CHARGE_IDENTIFIER

サブスクリプション・プロファイル・オプションの管理

この機能により、プロファイル・オプションへのアクセスが容易になります。

有効化のステップ

「サブスクリプション・プロファイル・オプションの管理」タスクにアクセスするためのステップは、次のとおりです。

  1. 設定領域へのアクセス権を持つユーザーとしてサインインします。
  2. 「設定およびメンテナンス」作業領域に移動します。
  3. 「タスク」サイド・パネルを開いて「検索」をクリックします。
  4. 「サブスクリプション・プロファイル・オプションの管理」タスクを検索して選択します。
  5. 編集するプロファイル・オプションを選択します。

「サブスクリプション時間単位マッピングの管理」タスクを使用して異なる時間単位間でサービス期間を変換するには、RCS_DEFAULT_UOM_CLASS_CODE_FOR_SVC_DURATIONプロファイル・オプションを設定する必要があります。

主なリソース

Subscription Managementの実装ガイドのサブスクリプション設定チェックリストを参照してください。

パーティ・マージ時のサブスクリプションの更新

パーティおよび関連エンティティ(Oracle Customer Data Managementのアカウントやサイトなど)をマージすると、対応するサブスクリプションが更新され、マージ結果が反映されます。サブスクリプション内の取得されたまたは重複するパーティとその関連エンティティが新しいパーティとそのエンティティに置き換えられます。パーティ・マージを実行するには、Oracle Customer Data Managementライセンスが必要です。

パーティおよび関連エンティティのマージ後に更新されるサブスクリプション管理内のフィールドは、次のとおりです。

「サブスクリプション要約」タブ

  • 顧客
  • 請求アカウント
  • 請求先サイト

「製品要約」タブ

  • 請求アカウント
  • 請求先サイト
  • 出荷先パーティ
  • 出荷先サイト

「パーティ」タブ

  • 名前

「更改制御」タブ

  • 組織名

「デフォルト・カバレッジ」タブ

  • デフォルト・レベル値

Oracle Revenue Management、Oracle PricingおよびOracle Taxでは、パーティ・マージをサポートしていません。したがって、次のエンティティは、パーティ・マージ後に更新されません。

  • 免税証明書
  • 収益契約
  • 価格設定クオリファイア
  • 顧客プロファイル
  • 動的マトリックス

この機能により、重複するパーティおよび関連エンティティを新しいパーティに置き換え、すべてのサブスクリプションを1つのパーティ下に統合して追跡を容易にすることができます。この機能は、レポートおよび請求書に正しいデータが反映されるように、データの整合性に不可欠です。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

Subscription Managementの使用サブスクリプションの概要を参照してください。

製品変更のスケジュール

サブスクリプション・ライフサイクルの任意の時点で自動製品変更をスケジュールできます。サブスクリプション製品は、次を使用して変更できます。

  • 次の更改日
  • 次の価格変更日
  • 自分が割り当てた特定の日付

日付に基づいてサブスクリプション製品を変更する場合は、一部の期間が按分されている繰返し請求期間の途中の日付を選択することもできます。

自動製品変更を機能させるには、次のスケジュール・プロセスを使用する必要があります。

  • 適格なサブスクリプションの自動更改: このスケジュール済プロセスでは、「次の更改日」オプションを選択すると、製品変更のスケジュールが実行されます。
  • 製品変更のスケジュール: このスケジュール済プロセスでは、「次の価格変更日」または開始オプションを選択すると、製品変更のスケジュールが実行されます。

「製品の編集」のユーザー・インタフェース

この機能により、製品が自動的に更新されるようにスケジュール済プロセスを柔軟に構成できます。自動製品アップグレードまたはダウングレードを製品の更新時期に基づいてスケジュールできます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

Subscription Managementの使用サブスクリプションの管理を参照してください。

忘れられる権利についてGDPRに準拠するためのEメール・アドレスの削除

一般データ保護規則(GDPR)は、欧州連合および欧州経済地域内におけるすべての個人の個人情報(PII)の収集および使用を規制する、データ保護およびプライバシに関する法律です。

この機能を使用して、サブスクリプション管理に格納されている顧客担当者のEメール・アドレス参照を削除します。

「担当者Eメール・アドレスの削除」プロセス

この機能を使用すると、顧客のPIIを管理および保護し、忘れられる権利についてGDPRの規制に準拠できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

サブスクリプション管理の実装ガイドのサブスクリプションの構成の章を参照してください。

複数のサブスクリプションの更新

複数のサブスクリプションにわたって1つ以上のフィールドを一度に更新できます。更新できるフィールドは次のとおりです。

  • 請求先アカウント
  • 請求先サイト
  • 出荷先パーティ
  • 出荷先サイト
  • 請求頻度
  • 請求日
  • 請求日オフセット
  • 請求日
  • 請求ルール
  • 終了日
  • 支払条件
  • 更改価格修正タイプ
  • 更改価格修正基準
  • 更改価格修正値
  • 更改プロセス
  • 見積先担当者

フィールドで更新された値は、製品および対象レベルにカスケードされます。アプリケーション・コンポーザを使用して、「更新」処理を有効にできます。

「複数のサブスクリプションの更新」ページ

「複数のサブスクリプションの更新」ページ

サブスクリプションの価格再設定、請求スケジュールの生成またはサブスクリプション・アクティブ化中に失敗したサブスクリプションは、次の方法で再処理できます。

  • 「複数のサブスクリプションの更新および再処理」スケジュール済プロセスを手動で実行する。
  • このプロセスが定期的に実行されるようにスケジュールする。
  • 一括更新用の新しいサブスクリプションを送信する。新しいサブスクリプションを処理すると、スケジュール済プロセスで過去の未処理のサブスクリプションもピック・アップされます。

デフォルトでは、このスケジュール済プロセスには過去30日間の未処理のドラフト・サブスクリプションが含まれます。スケジュール済プロセスを手動で実行している間に、「過去のサブスクリプションを再処理する日数」フィールドに新しい値を入力することで、日数を変更できます。

「複数のサブスクリプションの更新および再処理」プロセス

売上トランザクションの一環として、営業マネージャは複数のサブスクリプションに対して同じ処理を実行する必要があります。営業マネージャは、サブスクリプションごとにこのような処理を個別に実行するのではなく、この機能を使用して複数のサブスクリプションを選択し、まとめて更新できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

  • 一度に最大50のサブスクリプションを更新することをお薦めします。ただし、「更新するサブスクリプションの最大数」プロファイル・オプションを使用して、最大500のサブスクリプションを更新できます。
  • 「拡張検索」フィルタを使用すると、一括更新するサブスクリプションを簡単かつ迅速に検索できます。

主なリソース

Subscription Managementの使用サブスクリプションの管理を参照してください。

サブスクリプションでのクレジット・カード承認使用可能

サブスクリプションをアクティブ化する前に、支払方法として使用されるクレジット・カードを承認できます。このオプションのステップは、イベント・モデルを構成することで追加できます。この承認は、支払方法として使用されるクレジット・カードが有効であり、後で資金の獲得に使用できることを保証するのに役立ちます。

サブスクリプション・レベルおよび製品レベルの「更改支払方法」フィールドを使用すると、更改時に作成されたサブスクリプションの支払方法を指定できます。

サブスクリプションの「更改支払方法」フィールド

製品の更改支払方法

アクティブ化時にクレジット・カードを承認すると、支払方法として無効なクレジット・カードを使用する更改済サブスクリプションのアクティブ化を回避できます。「更改支払方法」フィールドを使用すると、更改済サブスクリプションの支払方法を事前に指定し、失効済支払方法が更改済サブスクリプションにコピーされないようにできます。

有効化のステップ

クレジット・カード承認を有効にするステップは、次のとおりです。

  1. 設定ユーザーとしてアプリケーションにサインインします。
  2. ビジネス・オブジェクトの構成ツールが有効になっているアクティブなサンドボックスで作業していることを確認します。
  3. 「サブスクリプション構成」→「サブスクリプション状態管理」→「イベント・モデル」にナビゲートします。
  4. 「イベント・モデル」タスクを使用して、oracle.apps.subscriptionManagementsubscriptionService.view.SubscriptionsVOビジネス・オブジェクトのイベントおよび処理を構成します。
  5. 「イベント・モデルの編集」ページの「状態」セクションで、「一般」を選択します。
  6. 「一般: 詳細」セクションで、VALIDATEイベントを構成し、次のようにGroovyスクリプトでAPIコールを使用して、アクティブ化中にサブスクリプションが検証されるときにクレジット・カード承認を実行する処理を追加します。

eventModel.execute('StatusManagementAM').authorizeCreditCards(SubscriptionId,1.0,eventModel.eventData.SequenceId, 'E');

サブスクリプションのイベント・モデル設定

ノート:

  • 前述のAPIコールでは、パラメータ"1.0"は承認額であり、ビジネス・ニーズに応じて変更できます。
  • パラメータ"E"は、この検証がエラーとみなされることを指定するために使用します。この検証を警告とする場合は、かわりに"W"を使用します。
  1. APIは、最初の要素が成功または失敗である配列リストを返します。失敗した場合、返される配列リストの2番目の要素は、失敗したクレジット・カード承認ごとのエラー・メッセージのリストです。必要に応じて、これらの戻り値を使用してカスタム・ビジネス・ロジックを記述できます。
  2. 変更をテストし、サンドボックスを公開します。

主なリソース

Subscription Managementの実装ガイドのサブスクリプション設定チェックリストを参照してください。

定期修正を伴うサブスクリプションに対する定額収益認識法の使用

サブスクリプションの価格設定期間にわたる定期修正に顧客が同意するサブスクリプションの全期間に対して請求スケジュールを生成できます。アプリケーションでは、全期間の契約合計値が計算され、ASC 606およびIFRS 15に準拠するようにサブスクリプション期間にわたって定額法を使用して、比例した収益が認識されます。

価格設定条件が設定されたサブスクリプション製品の「全期間に請求スケジュールを生成」チェック・ボックスを選択すると、サブスクリプション製品の期間全体に対して請求スケジュールが生成されます。各期間の価格は、入力した値上げ率または値下げ率を使用して計算されます。月の途中に開始するサブスクリプションの場合、スケジュールは、特定の期間に対する値上げ率または値下げ率に基づいて按分されます。サブスクリプション製品の期間全体に対して収益契約が作成されます。

このチェック・ボックスは、「価格設定方法」フィールドで「価格再設定」が選択されているサブスクリプションには使用できません。

サブスクリプション製品の「価格設定」タブのイメージ

この機能を使用すると、サブスクリプションの期間全体の収益契約を生成できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

エバーグリーン・サブスクリプションではこの機能を使用できません。

主なリソース

Subscription Managementの使用サブスクリプションの価格設定および請求を参照してください。

レポートを使用したサブスクリプションの更改および修正の分析

サブスクリプション関係リアルタイム・サブジェクト領域を使用して、サブスクリプションの更改および修正の分析に必要なOracle Transactional Business Intelligence (OTBI)レポートを作成できます。このサブジェクト領域を使用して分析できる属性は、次のとおりです。

  • 製品のアップグレードまたはダウングレードの数
  • 修正による月次経常売上(MRR)の増減
  • 修正による契約合計値(TCV)の拡大および縮小
  • サブスクリプション更改率
  • MRR更改率

「レポートおよび分析」のサブスクリプション関係リアルタイム・サブジェクト領域を使用して、サブスクリプション関係データを分析します。

サブスクリプション関係リアルタイム

この機能を使用すると、サブスクリプションの関係ベースの分析にアクセスできます。

有効化のステップ

既存のレポートに追加するか、新規レポートで使用して、新規サブジェクト領域を利用します。レポートの作成および編集の詳細は、分析およびレポートの作成および管理のブック(「Oracle Help Center」目的のアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Administration」)を参照してください。