本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 製品 | 機能 | 備考 |
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2021年6月16日 | 初版作成。 |
このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示します。
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本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.com宛にお送りください。
列の定義:
レポート = 新規または変更済の、Oracleから提供されたすぐに実行可能なレポートです。
UIまたはプロセスベース: 小規模 これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムの軽微な変更で構成されます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* これらのUIまたはプロセスベースの機能には、より複雑な設計が含まれます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
無効化状態で提供されている機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用するにはアクションが必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a) 新しいまたは展開されたBIサブジェクト領域は最初にレポートに組み込む必要があり、b) 新しいWebサービスを利用するには統合が必要になり、c) ユーザーが機能にアクセスできるようにするには、それらの機能をユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーの使用前に顧客による処理が必要 これらの機能をすぐに使用可能にするためにアクションが必要になるため破壊的ではありません。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
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Business Intelligence Cloud Connectorでの追加サブスクリプション・オブジェクトの使用 |
次のサブジェクト領域を使用して、様々なサブスクリプション・トレンドを分析するのに必要なOracle Transactional Business Intelligence (OTBI)レポートを作成できます。
- サブスクリプション顧客トレンド履歴
- サブスクリプション製品トレンド履歴
- サブスクリプション顧客コホート・トレンド履歴
これらのサブジェクト領域を使用して、サブスクリプション製品の次のようなキー・メトリックについてレポートできます。
- 月次経常売上(MRR)または契約合計値のトレンド推移
- 修正および新規、流動または再アクティブ化されたサブスクリプションによる純MRR変更
- 顧客当たりの平均売上
- 顧客およびMRR流動率
- 流動、新規および再アクティブ化された顧客に基づく正味顧客変更
- MRR更改率
- コホート・ベースの収益保持
これらのサブジェクト領域に加えて、事前構築レポートにアクセスすることもできます。これらのレポートを使用して作成された新しいダッシュボードを使用することもできます。次にダッシュボードのサンプルを示します。
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これらのサブジェクト領域およびダッシュボードを使用して、様々なサブスクリプションの傾向を評価するために不可欠なキー・サブスクリプション・メトリックを追跡できます。
有効化のステップ
既存のレポートに追加するか、新規レポートで使用して、新規サブジェクト領域を利用します。レポートの作成および編集の詳細は、分析およびレポートの作成および管理のブック(「Oracle Help Center」→目的のアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Administration」)を参照してください。
主なリソース
- Oracle Subscription Managementの実装ガイドの「サブスクリプションの構成」の章を参照してください。
資産ライフサイクル管理で置換された資産のサブスクリプション管理への同期
資産をOracle Asset Lifecycle Managementの別の資産に置換すると、既存の資産のカバレッジは自動的に終了し、付帯保証内で新しい資産がカバーされます。
代替資産が出荷されたときは必ず、Oracle Asset Lifecycle Managementによってサブスクリプション管理のイベントが作成されます。このイベントはサブスクリプション管理と自動的にインタフェースされます。「導入ベース更新の再処理」ページを使用して、イベント詳細にアクセスできます。
注意: サブスクリプション管理では、資産および関連資産コンポーネントの1対1の置換のみがサポートされます。
この機能を使用すると、置換された資産を資産ライフサイクル管理からサブスクリプション管理に自動的に同期できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
- Oracle Subscription Managementの使用ガイドの「サブスクリプションの概要」の章を参照してください。
サブスクリプションをアクティブ化する際に製品を除外するよう選択できます。「製品の編集」ページの「アクティブ化待ち」チェック・ボックスをクリックして、サブスクリプションをアクティブ化する際にアクティブ化しないサブスクリプション製品を選択できます。
「アクティブ化待ち」チェック・ボックスが有効になっている製品を含むサブスクリプションをアクティブ化すると、次のようになります。
- サブスクリプションのステータスが修正中へと変わります。
- アクティブ化待ちステータスの製品にドラフト・ステータスが割り当てられます。これにより、これらの製品に必要な変更を加えることができます。
その後、「アクティブ化待ち」チェック・ボックスの選択を解除してこれらの製品をアクティブ化できます。
この機能を使用して次をサポートできます。
- オーダーの履行時にサブスクリプション製品をアクティブ化する必要がある部分履行ユース・ケース。
- プロビジョニング日に基づいたサブスクリプション製品の選択的アクティブ化。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
- Oracle Subscription Managementの使用の「サブスクリプションの管理」の章を参照してください。
サブスクリプション管理者は、スケジュール済プロセスを使用するかわりに、「サブスクリプション」または「サブスクリプション製品」ページで「請求明細を売掛管理に送信」処理を使用して、請求明細をOracle Accounts Receivablesに直接インタフェースできます。
「請求要約」ページの「送信日」フィールドを有効にできます。このフィールドには、請求明細が売掛/未収金に送信される日付が表示されます。
この機能を使用すると、サブスクリプション管理からOracle Account Receivablesに請求明細を直接インタフェースできます。
有効化のステップ
アプリケーション・コンポーザを利用してページ・レイアウトおよび属性を表示および調整します。アプリケーション・コンポーザの使用によるアプリケーションの拡張の詳細は、Oracle Help Center→関心のあるアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Configuration and Extension」を参照してください。
「請求明細を売掛管理に送信」処理は、デフォルトで有効になっています。ただし、この処理は無効にできます。「請求明細を売掛管理に送信」処理を無効にするステップは、次のとおりです。
- 設定ユーザーとしてアプリケーションにサインインします。
- アプリケーション・コンポーザが有効化されたアクティブなサンドボックスで作業していることを確認します。
- 「ナビゲータ」→「構成」→「アプリケーション・コンポーザ」をクリックします。
- 「アプリケーション・コンポーザ」ページで、「オブジェクト」→「標準オブジェクト」→「サブスクリプション」→「ページ」を選択します。
- 「詳細ページ・レイアウト」セクションで、「処理」→「複製」をクリックし、「保存して編集」をクリックします。
- 「詳細レイアウト: デフォルト・カスタム・レイアウト」ページで、「処理」、「保存」、「保存してクローズ」および「取消」フィールドの横にある「編集」アイコンをクリックします。
- 「詳細レイアウト: デフォルト・カスタム・レイアウト: ボタンおよび処理」ページで、「使用可能な処理」フィールドを「選択した処理」から「使用可能な処理」セクションに移動します。
- 「保存してクローズ」をクリックします
- 「完了」をクリックします。
同様に、「サブスクリプション製品」ページから「請求明細を売掛管理に送信」処理を無効にすることもできます。
アプリケーション・コンポーザを使用して、「請求要約」ページの「送信日」フィールドを有効にできます。「送信日」フィールドを有効にするステップは、次のとおりです。
- 設定ユーザーとしてアプリケーションにサインインします。
- アプリケーション・コンポーザが有効化されたアクティブなサンドボックスで作業していることを確認します。
- 「ナビゲータ」→「構成」→「アプリケーション・コンポーザ」をクリックします。
- 「アプリケーション・コンポーザ」ページで、「オブジェクト」→「標準オブジェクト」→「サブスクリプション製品」→「ページ」を選択します。
- 「詳細ページ・レイアウト」セクションで、「処理」→「複製」をクリックし、「保存して編集」をクリックします。
- 「詳細レイアウト: デフォルト・カスタム・レイアウト」ページで、「請求要約」サブタブを選択し、「サブタブ・リージョン」セクションの「編集」アイコンをクリックします。
- 「詳細レイアウト: デフォルト・カスタム・レイアウト: サブタブ: 請求要約」ページで、「送信日」フィールドを「使用可能なフィールド」から「選択したフィールド」に移動します。
- 「保存してクローズ」をクリックします
- 「完了」をクリックします。
パーティ、顧客アカウントおよびパーティ・サイトに対する対象レベルおよび資格/権利サポートの拡張
資産および製品対象レベル・タイプとともに、サブスクリプション・カバレッジ製品に次の対象レベル明細を作成することもできます。
- パーティ
- 顧客アカウント
- パーティ・サイト
これらの新しい対象レベルをサブスクリプション・カバレッジ製品に追加する場合は、価格詳細を手動で入力する必要があります。必要に応じて、「資産数」および「単価」フィールドを更新し、期間に基づいて請求スケジュールを生成できます。
資産および製品の資格/権利詳細とともに、パーティ、顧客アカウントおよびパーティ・サイトの資格/権利詳細を指定できます。
新しい対象レベルを導入すると、サブスクリプション・カバレッジ製品のカバレッジを提供するオプションがさらに提供されます。資産、製品、パーティ、顧客アカウントおよびパーティ・サイト・レベルでカバレッジを提供できるようになりました。
有効化のステップ
新しい対象レベルは、デフォルトではサブスクリプション・カバレッジ製品の対象レベル・タブで使用できます。サブスクリプション管理から新しい対象レベルの資格/権利情報を提供するステップは、次のとおりです。
- 設定ユーザーとしてサイン・インします。
- 「サブスクリプション管理」作業領域に移動します。
- 「サブスクリプション」ランディング・ページで、「サブスクリプション構成」タブをクリックします。
- 「アルゴリズムの管理」をクリックします。
- Get Subscription Entitlements行を選択し、「処理」→「バージョンの作成」をクリックして、ベース・アルゴリズムの新しいバージョンを作成します。
- アルゴリズムを編集するには、Get Subscription Entitlementsリンクをクリックします。
- アルゴリズムの編集: Get Subscription Entitlementsページで、「変数」タブを選択します。
- EnableManualPricedCoveredLevelのデフォルト値を「False」から「True」に変更します。
- 「保存してクローズ」をクリックします。
- 「アルゴリズムの管理」ページで、「処理」→「公開」をクリックします。
主なリソース
- Oracle Subscription Managementの実装ガイドの「サブスクリプションの構成」の章を参照してください。
「定期収益認識使用可能」フィールドを使用して、一時手数料の収益を定期的に認識できます。このフィールドを一時手数料に対して有効にすると、その料金の収益がOracle Revenue Management Cloudのサブスクリプションの期間において認識されます。
定期的に認識される一時手数料があるサブスクリプション製品をクローズすると、使用するクローズ・クレジット方法に基づいて、この料金の収益認識がOracle Revenue Management Cloudで加速されます。サブスクリプション製品をクローズして全クレジットを発行すると、この一時手数料はサブスクリプション製品の開始日に即時に認識されます。または、サブスクリプション製品をクローズし、クレジットのクローズ方法として「クレジットありで按分」または「クレジットなしで按分」を使用した場合、一時手数料はサブスクリプションの期間中、その終了日まで認識されます。
この機能を使用して、一時手数料の定期収益認識を有効にできます。この場合、この手数料は後で満たされるサブスクリプションの履行義務に対する前払を表します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
- Oracle Subscription Managementの使用の「サブスクリプションの価格設定および請求」の章を参照してください。
「更改期間」および期間単位フィールドを使用してサブスクリプションを手動で更改する以外に、サブスクリプション更改テンプレートの「自動更改に更改条件を使用」チェック・ボックスを使用してサブスクリプションを自動的に更改できます。
「自動更改に更改条件を使用」チェック・ボックスを有効にすると、自動更改プロセスでは「更改期間」および期間単位フィールドを使用して更改済サブスクリプションの期間が決定されます。
この機能を使用すると、自動的に更改されるサブスクリプションの期間を柔軟に決定できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
- Oracle Subscription Managementの実装ガイドの「サブスクリプションの構成」の章を参照してください。
サブスクリプションが承認のために送信されると、アプリケーションは自動的に承認者に通知を送信します。承認者はこの通知を使用してサブスクリプション承認ページにアクセスし、サブスクリプション詳細を表示して必要な処理を実行できます。
承認者として実行できる処理を次に示します。
- 承認
- 拒否
- 情報の要求
- 情報の送信
- コメントの追加
- 添付の追加
- 割当先の追加
- 委任
- 再割当
- 取下げ
- エスカレート
- 一時停止
- 再開
- 現在の割当のスキップ
- 承認の表示
デフォルトの電子メール・レポートには、サブスクリプションに関する必要な情報と、「サブスクリプション詳細」ページへのリンクが含まれています。ユーザーは、RTFテンプレート(レイアウト変更のため)およびBIデータ・モデル(コンテンツ変更のため)を使用して、Oracle Business Intelligence (BI) Publisherレポートの様々なセクションのコンテンツおよびレイアウトを柔軟にカスタマイズできます。デフォルト・レポートで使用できるセクションのリストを次に示します。
- ロゴのカスタマイズ: ヘッダーのブランド・ロゴを変更する場合に使用します。
- タイトルのカスタマイズ: ワークフロー通知のタイトルを構成するために使用します。
- 本文のカスタマイズ: レポートの属性を追加または削除したり、レポートの既存の表に新しい列を追加するために使用します。
- フッター・リンクのカスタマイズ: BI Publisherによって送信されたEメール内のリンクを非表示、承認または却下するために使用します。
- スタイルのカスタマイズ: レポートを様々なフォントおよび色でスタイル設定するために使用します。
サブスクリプションが承認のために送信されると、承認者に通知が送信されます。この機能を使用すると、承認者はこの通知を使用してサブスクリプション承認ページにアクセスし、必要な処理を実行できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
- Oracle Subscription Managementの使用の「サブスクリプションの管理」の章を参照してください。
Business Intelligence Cloud Connectorでの追加サブスクリプション・オブジェクトの使用
新しいBusiness Intelligence Cloud Connectorビュー・オブジェクトを使用すると、次のデータを抽出できます。
- サブスクリプション・パーティ担当者
- サブスクリプション関係
- サブスクリプション手数料階層
- サブスクリプション手数料修正
- サブスクリプション請求明細
- サブスクリプション請求修正
- サブスクリプション販売実績
- サブスクリプション・クレジット・カード
この機能を使用すると、分析用にサブスクリプション・データをエクスポートできます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。