本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 機能 | ノート |
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2019年8月30日 | 購買文書インポート・エラーのストアとレポート | 文書の更新。更新19Cで提供される機能。 |
2019年7月29日 | サプライヤ協定別のオーダー生成スケジュールの設定 | 文書の更新。My Oracle Supportのホワイトペーパーにリンクを追加しました。 |
2019年7月29日 | 雇用アサイメント属性を使用した承認のための購買文書のルーティング | 文書の更新。有効コンテンツにステップを追加。 |
2019年7月29日 | 等級および部門属性を使用した承認のための購買依頼のルーティング | 文書の更新。有効コンテンツにステップを追加。 |
2019年6月21日 | 初版作成。 |
このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。このガイドは本アップデートでの新規・改善機能の概要を理解するのに必要な情報およびアップデートに必要なタスクについて説明します。個々のセクションは機能の概略説明、その機能を実装に必要なステップ、ヒントおよび考慮点、他に必要なリソースが記述されています。
セキュリティと新機能
各機能のロール・セクションは、その機能を使用するのに必要なセキュリティ権限とジョブ・ロールを示します。機能の設定が必要な場合は、別途指定されていないかぎり、「アプリケーション実装コンサルタント」ジョブ・ロールで設定を行う必要があります。(機能にロール・セクションが含まれていない場合は、機能を使用するためにセキュリティの変更は不要です。)
ジョブ・ロールを作成した場合は、必要に応じてそれらのロールに新しい権限を追加するためにこの情報を使用できます。
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックはoracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.com宛にお送りください。
Oracle Cloudアプリケーションは、四半期ごとに新しい更新を提供します。 つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。 一部の機能は使用可能な状態で提供され、エンド・ユーザーが即時に使用できます。 その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。 すぐ使用できない状態で提供されている機能は、いくつかの方法でエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。
「新機能」作業領域から「オプト・イン」ページにアクセス
- 「ナビゲータ」をクリックし、「新機能」(「自分の企業」見出しの下)をクリックします
- 「新機能」ページで、確認する新機能が含まれているオファリングを選択します
- オプト・イン対象の機能の「オプト・インに進む」をクリックします
- 「機能の編集」ページで、その機能の「使用可能」オプションを選択し、「完了」をクリックします
または...「設定および保守」作業領域から「オプト・イン」ページにアクセス
- 「ナビゲータ」をクリックし、「設定および保守」をクリックします
- 「設定」ページでオファリングを選択し、「機能オプト・インの変更」をクリックします
- 「オプト・イン」ページで、オプト・インする機能が含まれている領域の「機能の編集」アイコンをクリックします
- 「機能の編集」ページで、オプト・インする機能に対して「使用可能」オプションを選択します。「使用可能」列にチェック・ボックスではなく「編集」アイコンがある場合は、アイコンをクリックし、機能のオプションを選択して「保存してクローズ」をクリックします。
- 「完了」をクリックします。
オプト・イン失効
オプト・インを経由してすぐ使用できない状態で提供された機能は、将来の更新で自動有効化される場合があります。 これは「オプト・イン失効」と呼ばれます。 クラウド・サービスで「オプト・イン失効」がある場合、この文書に関連タブが表示されます。 このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。 ここをクリックして、すべてのOracle Cloud Applicationsにわたる「オプト・イン失効」がある機能を確認することもできます。
列の定義:
レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
顧客のアクションが必要 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用するには、事前のアクションが必要になります。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域を最初にレポートに組み込む必要がある、b)新しいWebサービスを使用するには統合が必要である、c)機能にアクセスするには、ユーザー・ロールに機能を割り当てる必要があるなどです。
使用準備が完了して提供される新機能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
使用するために顧客による処理が必要な新機能(すぐ使用できない状態で提供) これらの機能の使用準備を完了するには処理が必要なため、中断されません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
顧客のアクションが必要 |
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この更新のOracle Procurement Cloudでは、外部システムとの統合を有効化および簡略化するために、新規のREST APIと変更されたREST APIが提供されます。
この更新で、新しいREST APIが1つ導入されました。
- 下書き購買オーダー
次のREST APIが拡張されました。
- サプライヤ資格質問応答
- POSTおよびPATCHアクションが有効化されました
- サプライヤ
- サプライヤ、住所および担当に対してPOSTおよびPATCHアクションが有効化されました
- 購買依頼
- 購買依頼ヘッダー、明細および配分に対してPATCHアクションが有効化されました
- サプライヤ・ネゴシエーション
- 明細、コラボレーション・チーム・メンバーおよびサプライヤとの下書きネゴシエーションの作成をサポートするために、POSTアクションが有効化されました
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義を確認して利用します(Oracle Help Center→対象となるアプリケーション・サービス領域→REST APIからアクセス可能)。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、クイック・スタート・セクションから始めることができます。
主なリソース
- Oracle Procurement Cloud REST APIドキュメント(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
サプライヤ協定のソースとなる購買依頼のオーダー生成スケジュールを設定することにより、購買依頼需要を少数の購買オーダーに連結します。同様のオーダー頻度条件を持つ契約のスケジュール・グループを定義および設定します。たとえば、「木曜日」というスケジュール・グループを定義し、木曜日に処理する契約をそのスケジュール・グループに関連付けます。 「スケジュール・グループ」パラメータで「オーダーの生成」ジョブをスケジュールし、ジョブ設定を構成して定期的に実行するジョブをスケジュールします。ジョブを実行すると、そのスケジュール・グループの契約のソースとなった購買依頼のみが処理されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 調達
オプト・インを有効にした後にこの機能を使用するには、スケジュール・グループを定義し、契約をそれらのスケジュール・グループに関連付け、「オーダーの生成」ジョブを「スケジュール・グループ」パラメータでスケジュールする必要があります。
スケジュール・グループの定義
- 「標準参照の管理」タスクに移動し、参照タイプ: ORA_PO_SCHEDULE_GROUPを検索します。
- 参照コードとその意味を参照コード表に追加します。
契約をスケジュール・グループに関連付け
- 契約管理タブに移動して、その契約のスケジュール・グループを選択します。同じスケジュール・グループを複数の契約に関連付けることができます。
「スケジュール・グループ」パラメータを使用した「オーダーの生成」ジョブのスケジュール
- 「オーダーの生成」ジョブを実行するとき、「スケジュール・グループ」パラメータがフィルタとして機能します。「スケジュール・グループ」パラメータが空白の場合、ジョブでは、関連契約がない購買依頼、および関連付けられたスケジュール・グループがない関連契約がある購買依頼のみが処理されます。
- 「スケジュール・グループ」パラメータに値が設定されている場合、「オーダーの生成」ジョブでは、そのスケジュール・グループ値に関連付けられた関連契約がある購買依頼のみが処理されます。
- すべての購買依頼を確実に処理するために、「オーダーの生成」ジョブを空白のスケジュール・グループでスケジュールし、可能性のある各スケジュール・グループ値に対して追加ジョブをスケジュールすることをお薦めします。
- ジョブを定期的に実行するようにスケジュールするには、「詳細オプション」の「スケジュール」タブで設定を構成する必要があります。
主なリソース
この機能の使用方法の詳細は、My Oracle Supportのホワイト・ペーパーに従い、サプライヤ協定による注文の生成 (文書ID 2569322.1)を参照してください。
各事業所に対して個別の購買オーダーが作成されるように、バッチ購買オーダー生成中に出荷先事業所別に購買依頼をグループ化します。ソース契約がない、依頼者がネゴシエーション済の購買依頼明細は、「オーダーの生成」スケジュール済プロセスを実行した後、出荷先事業所別に単一の購買オーダーにグループ化されます。ソース契約で「出荷先事業所の使用」オプションが有効になっている購買依頼明細は、同様の方法でグループ化されます。
この機能により、購買依頼が購買オーダー・プロセスにエンリッチされ、バイヤーは、記述されているオンライン購買依頼の出荷先事業所ごとに個別の購買オーダーを生成できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 調達
包括購買契約明細に対するサプライヤ部品番号および補助IDの更新のインポート
ファイルベースのデータ・インポート(FBDI)を使用して、既存の契約明細のサプライヤ部品番号および補助IDを更新します。 新規明細を作成して既存の明細を置換するのではなく、既存の明細に更新をインポートすることによって、カタログ・コンテンツの管理を簡略化します。
包括購買契約のFBDIテンプレートでは、PO_LINES_INTERFACEシートを使用してサプライヤ品目属性およびサプライヤ部品補助ID属性をロードまたは更新できます。インポート後、「購買契約」ページには2つの属性が表示されます。
このスクリーン・キャプチャは、この機能を示しています。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 調達 オプションではなくなった開始バージョン: 更新20A
ヒントと考慮事項
FBDIに加えて、契約ローダーを使用して「サプライヤ品目」および「サプライヤ品目補助識別子」属性を更新できます。
雇用アサイメント属性を使用した承認のための購買文書のルーティング
就業者タイプ(バイヤー、依頼者、作成者および送信者)の雇用アサイメント属性を使用して、購買文書をルーティングする承認ルールを構成できます。次の属性を使用できます。
- ジョブ名
- ジョブ・レベル
- 等級
- 部門
有効化のステップ
この機能を利用するには、等級および部門の属性を使用するように承認ルールを構成する必要があります。承認ルールの属性は、様々な方法で構成できます。詳細は、「Oracle Fusion Procurementでのドキュメント承認の設定」を参照してください。
購買文書インポート・プロセスの実行時に検証に失敗した行について、購買文書エラーを格納およびレポートします。新しいOracle Business Intelligence Publisherレポートを作成して、失敗したトランザクションを特定し、修正処理を実行できます。新しいレポートに対して、PO_INTERFACE_ERRORS表および各レポート・レイアウトで構成されるBIパブリッシャデータ・モデルを作成します。出力は、BIパブリッシャでサポートされている他の出力形式の.xlsx、.csvまたは.xml形式で作成できます。訂正処理を実行した後は、処理済オープン・インタフェース文書のパージ・プロセスを実行して、インポート・エラーをパージできます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- 新しいレポートは、標準の「購買文書インポート・エラー」レポートと異なり、500レコードに制限されません。
- BIパブリッシャでサポートされている任意の書式で出力を表示できます。
主なリソース
「購買文書のインポート」プロセスの詳細は、Oracle Help Centerで入手できる調達の使用ガイドの購買オーダーの管理の章にある購買オーダーのインポートに関する項を参照してください。
BIパブリッシャ・レポートの作成プロセスの詳細は、分析とレポートの作成と管理に関するガイドのレポートの変更に関する章で、データ・モデル、レイアウトおよび新規レポートに関する項をOracle Help Centerから参照してください。
「購買依頼の管理」ページで、品目別またはサプライヤ別に購買依頼を検索
特定の品目の明細を含む購買依頼を検索します。これにより、特定の品目に購買依頼が存在するかどうかを確認することが簡単になり、オーダーの担当者を把握する必要がなくなります。
同様に、「購買依頼の管理」ページから、特定のサプライヤのソースとなった明細を含む購買依頼を検索でき、既存の購買依頼を作成したユーザーを把握する必要はありません。
この機能を使用する前は、特定の個人または特定の購買依頼発行ビジネス・ユニットで作成された購買依頼のみ検索できました。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- 検索結果が5,000件を超える場合は、ランダムに選択された最大5,000件の結果が表示されます。これは、返される結果の作成日がランダムであることによって識別できます。
- 前述の動作を回避したり、返される結果に関心のある購買依頼が含まれるようにする1つの方法は、「作成済」検索属性の値を指定して検索結果を制限することです。たとえば、「過去7日」、「過去30日」などに作成された購買依頼に検索を制限できます。
等級および部門属性を使用した承認のための購買依頼のルーティング
次の追加属性を使用して、購買依頼文書をルーティングする承認ルールを構成できるようになりました。
- 作成者部門
- 作成者等級
- 依頼者部門
- 依頼者等級
これらの属性は、Oracle HCM Cloudでのユーザーの雇用アサイメントの一部であり、就業者タイプ(作成者および要求者)に対してサポートされています。
有効化のステップ
この機能を利用するには、等級および部門の属性を使用するように承認ルールを構成する必要があります。承認ルールの属性は、様々な方法で構成できます。詳細は、「Oracle Fusion Procurementでのドキュメント承認の設定」を参照してください。
Business Intelligence Publisherを使用したサプライヤ登録処理中通知の構成
Oracle Business Intelligence Publisherテンプレートを使用して、外部ユーザーがサプライヤ登録を完了するために必要な追加アクションを伝える通知を構成します。新しいテンプレートでは、サプライヤ・セルフサービス登録の「一時保存」および「再送信要求」通知がサポートされています。Eメール通知コンテンツを構成し、データ・モデル属性を追加または削除できます。通知のレイアウト、スタイルおよび形式を調整することもできます。
Oracle Business Intelligence Publisherテンプレートを使用して作成されるEメール通知はクリアであり、Eメール・クライアントで読み取ることができます。ユーザーは、様々なデバイスでEメール通知を表示できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 調達
オプト・イン後、これらのステップに従って、サプライヤ登録処理中通知のテンプレートを構成します。
- Oracle Business Intelligence Publisherにサインインします。
- サプライヤのビジネス・インテリジェンス・カタログで、次のテンプレートを見つけて「カスタマイズ」をクリックします。テンプレートのコピーが「カスタム」フォルダに作成されます。
- 外部サプライヤ登録一時保存Eメール通知の場合、「外部サプライヤ登録一時保存Eメール・レポート」テンプレートを使用します。
- 外部サプライヤ登録再送信要求Eメール通知の場合、「外部サプライヤ登録再送信要求Eメール・レポート」テンプレートを使用します。
- コピーしたテンプレートを「カスタム」フォルダ内で編集します。
- テンプレートをアップロードします(インスタンスに適切なロケールを選択します)。
ロール情報
通知を構成するには、このロールが必要です。
- ジョブ・ロール名およびコード:
- BI管理者(BIAdministrator)
レポートを使用して、レビューまたは更新が必要なサプライヤ・プロファイル情報を識別できます。レポートを終了して注意が必要な各サプライヤを検索するのではなく、サプライヤ・プロファイルへのリンクを含むレポートを作成できるようになりました。これらのリンクは、Oracle Transactional Business IntelligenceレポートとOracle Business Intelligence Publisherレポートの両方に含めることができます。これらを使用してサプライヤ・プロファイルに移動し、詳細を表示して必要なアクションを実行します。
このスクリーン・キャプチャは、この機能を示しています。
有効化のステップ
この機能の設定および使用方法の詳細は、My Oracle Support (note 2556026.1)のレポートからサプライヤ・プロファイルへの移動を参照してください。
ヒントと考慮事項
- レポートの「サプライヤ名」または「サプライヤ番号」でサプライヤ・プロファイル・リンクを有効にできます。
- セキュリティが強制されているため、サプライヤ詳細に移動して正常に表示するには、ユーザーは、「サプライヤ」作業領域でのサプライヤ・プロファイル・アクセスが必要になります。
イニシアチブを複製して、同じ質問リストおよびサプライヤを再使用します。既存イニシアチブのコピーを出発点として使用すると、時間が節約され、正確性が向上します。複製後、必要に応じて新しい下書きを更新できます。
このスクリーン・キャプチャは、この機能を示しています。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- 資格および査定タイプのイニシアチブを複製できます。
- イニシアチブは、「イニシアチブの管理」、「イニシアチブのモニター」および「イニシアチブの表示」ページから複製できます。