本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 機能 | ノート |
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2019年9月20日 | 初版作成。 |
このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。このガイドは本アップデートでの新規・改善機能の概要を理解するのに必要な情報およびアップデートに必要なタスクについて説明します。個々のセクションは機能の概略説明、その機能を実装に必要なステップ、ヒントおよび考慮点、他に必要なリソースが記述されています。
セキュリティと新機能
各機能のロール・セクションは、その機能を使用するのに必要なセキュリティ権限とジョブ・ロールを示します。機能の設定が必要な場合は、別途指定されていないかぎり、「アプリケーション実装コンサルタント」ジョブ・ロールで設定を行う必要があります。(機能にロール・セクションが含まれていない場合は、機能を使用するためにセキュリティの変更は不要です。)
ジョブ・ロールを作成した場合は、必要に応じてそれらのロールに新しい権限を追加するためにこの情報を使用できます。
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本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。
Oracle Cloudアプリケーションは、四半期ごとに新しい更新を配信します。 つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。 一部の機能は使用可能な状態でされ、エンド・ユーザーが即時に使用できます。 その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。 すぐ使用できない状態で提供されている機能は、いくつかの方法でエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。
「新機能」作業領域からの「オプト・イン」ページへのアクセス
- 「ナビゲータ」をクリックし、「新機能」(「自分の企業」見出しの下)をクリックします
- 「新機能」ページで、確認する新機能が含まれているオファリングを選択します
- オプト・イン対象の機能の「オプト・インに進む」をクリックします
- 「機能の編集」ページで、その機能の「使用可能」オプションを選択し、「完了」をクリックします
または...「設定および保守」作業領域からの「オプト・イン」ページへのアクセス
- 「ナビゲータ」をクリックし、「設定および保守」をクリックします
- 「設定」ページでオファリングを選択し、「機能オプト・インの変更」をクリックします
- 「オプト・イン」ページで、オプト・インする機能が含まれている領域の「機能の編集」アイコンをクリックします
- 「機能の編集」ページで、オプト・インする機能に対して「使用可能」オプションを選択します。「使用可能」列にチェック・ボックスではなく「編集」アイコンがある場合は、アイコンをクリックし、機能のオプションを選択して「保存してクローズ」をクリックします。
- 「完了」をクリックします。
オプト・イン失効
オプト・インで無効な状態で配信された機能は、将来の更新で自動的に有効化される場合があります。 これは「オプト・イン失効」と呼ばれます。 クラウド・サービスで「オプト・イン失効」がある場合、この文書に関連タブが表示されます。 このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。 ここをクリックして、すべてのOracle Cloud Applicationsにわたる「オプト・イン失効」がある機能を確認することもできます。
列の定義:
レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
顧客による処理が必要 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用する前に処理を実行する必要があります。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a) 新しいまたは展開されたBIサブジェクト領域は最初にレポートに組み込む必要があり、b) 新しいWebサービスを利用するには統合が必要になり、c) ユーザーが機能にアクセスできるようにするには、それらの機能をユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能の使用準備を完了するには処理が必要なため、中断されません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
顧客によるアクションが必要 |
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製品モデルの最新構成を以前に保存した構成に対してテストして、何が変更されたかを確認できるようになりました。この構成の変更をレビューする機能により、品目構成および構成モデル定義の正確性を一定期間にわたって確認できます。
「モデルのテスト」ダイアログで「構成の復元」オプションを選択し、前に保存した構成のリストから復元する保存済構成を選択することで、保存済構成に対して構成モデルをテストできます。保存済構成からのすべての選択および入力が、新しいテスト・セッションに復元されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
- モデルのテスト時の保存済構成の復元の準備トレーニングのウォッチ
- Oracle SCM Cloud: SCMの構成のモデル化ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
ロール情報
この機能を使用するには、次のロールが必要です。
- ジョブ・ロールとコード:
- 製品コンフィギュレータ・マネージャ(ORA_CZ_PRODUCT_CONFIGURATOR_MANAGER_JOB)
製造プロセスの終了から最終品目の出荷が可能になるまで、または後続の組立でコンポーネントが使用可能になるまでの間に遅延が発生することがあります。たとえば、一部の品目は品質管理の検査に合格する必要があり、他の品目は冷却や硬化に時間がかかります。この更新により、グローバル・オーダー納期回答で、次の基準を満たす品目の予定日を計算する際にこの後処理リード・タイムが含められるようになります。
- 「製造/購買」属性の値が「製造」に設定されている
- サプライ・チェーン有効数量検索ATPルール
- 「製造」ローカル・ソース・ルール
リード・タイムは、部分組立品およびアセンブリに対して次のように組み込まれます。
- 部分組立品の場合、このリード・タイムは製造プロセスが完了したときに始まり(通常は固定および変動リード・タイムの組合せによって決定されます)、供給が親品目の製造のために消費可能となった時点で終了します。
- 最終品目の場合、後処理リード・タイムは最終組立品の完了時に開始し、品目の供給が在庫において更新されたときに終了します。
組立品および部分組立品の両方において、生産後処理を正確に示すことでオーダー納期回答の効率を改善できます。後処理リード・タイムは、納期回答において有効な供給が正確に計算されるように、収集された作業オーダーを処理する際にも考慮されます。
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有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- 後処理リード・タイムを使用して、在庫内で品目を使用可能にする前に、数量管理や硬化、認証、積載、その他の準備作業などのアクティビティを含めることができる時間間隔をモデル化できます。
- 部分組立品の場合、後処理リード・タイムを使用して、冷却時間や検査といった、生産における2つの連続した段階の間の時間間隔を含めることができます。
主なリソース
ロール情報
次のジョブ・ロールに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- オーダー納期回答マネージャ(ORA_MSC_ORDER_PROMISING_MANAGER_JOB)
オーダーの予定出荷日や搬送日を次のような様々な理由により上書きする必要がある場合があります。
- 顧客ニーズを満たすため
- 契約要件に適合させるため
- サービス・アポイントメントに対して部品を提供するため
これまでは、出荷日を上書きしても搬送日に影響はなく、搬送日が変更されても出荷日に影響はありませんでした。そうではなく、両方の日付を指定する必要がありました。選択された出荷方法、リード・タイム、カレンダ、出荷セット、および到着セットによっては、出荷から搬送までのリード・タイムを正しく計算することが難しい場合がありました。
この更新により、出荷日または到着日を対話形式で上書きすると、Global Order Promisingにより、決まっていない出荷予定日または到着予定日、および出荷詳細(運送業者の選択、輸送モード、サービス・レベルなど)が返されるようになりました。
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有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
出荷セットまたは到着セットのオーダー明細について、次の前提条件を満たす場合に、要求タイプが「出荷」または「到着」であるオーダー明細の予定出荷日と予定到着日のいずれかを入力して日付を上書きできます。
- すべての予定出荷日と予定到着日が、セットの明細全体で一貫している(Oracle Order Management Cloud UIによる強制)
- セット内のすべての明細の出荷元組織が同じである(Oracle Order Management Cloud UIによる強制)
- セット内のすべての明細の出荷先事業所が同じである。そうでない場合、計算によりセットの明細の予定日に矛盾が生じる可能性があります
- セット内のすべての明細の出荷方法が同じである。そうでない場合、計算によりセットの明細の予定日に矛盾が生じる可能性があります
- セット内の明細において、一部については予定出荷日が、他については予定到着日が設定されているという混在がない(Oracle Order Management Cloud UIによる強制)
主なリソース
- 出荷日または搬送日が手動で上書きされた場合の再計算の準備トレーニングのウォッチ
- 『Oracle SCM Cloud Order Managementの使用』ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
ロール情報
次のジョブ・ロールに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- オーダー納期回答マネージャ(ORA_MSC_ORDER_PROMISING_MANAGER_JOB)
価格設定詳細がOracle Pricing Cloud外に存在するソース・システムで保守されているとします。割引リストをデータ・ファイルにより定期的に価格設定にインポートする必要があります。価格設定データ・ファイルを受け入れて検証し、インポートする自動化プロセスを使用できます。新しい割引リストの一括インポート機能を使用して割引リストを価格設定にインポートできます。パフォーマンスと安定性の高いこのプロセスは、時間を節約して効率的な作業を行ううえで役立ちます。
実行できる処理は次のとおりです。
- 単一バッチで1つ以上の割引リストのデータを管理します。その後のインポートでもバッチを再利用できます。
- 割引リスト・エンティティをインポートします。
- ヘッダーおよびアクセス・セット
- 品目
- 簡易ルールの価格設定条件
- 価格設定条件、マトリックス・ディメンションおよびマトリックス・ルール
- フレックスフィールド
- 出力ファイルとエラー・ログを使用して、インポートされたレコードおよびエラーとなったレコードの数を調べるとともに、エラー修正方法に関する提示を取得します。
バッチのインポート方法は次のとおりです。
- 割引リスト・インポート・テンプレートを使用してデータを準備し、Oracleサーバー上のインタフェース表にアップロードします。テンプレートにアクセスする方法については、Oracle Help Centerで入手可能なOracle Supply Chain Management Cloudのファイルベース・データ・インポートのガイドを参照してください。
- スケジュール済プロセスを使用して、データをインタフェース表からOracleデータベースにインポートします。
- 「価格設定管理」作業領域を使用して、インポートを検証します。
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有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
次に重要な概念を示します。
- テンプレート。割引リスト・インポート・テンプレートを使用して割引データを入力します。ワークブックの各ワークシートはインタフェース表を表します。
- ヘッダー
- アクセス・セット
- 品目
- 価格設定条件
- マトリックス・ディメンション
- マトリックス・ルール
- 価格設定バッチ。ヘッダー・ワークシートの「バッチ名」列に、選択肢の英数字の名前を入力します。インポートでは、インポートするデータ・セット全体の一意の識別子としてこれが使用されます。「割引リストのインポート」予定済プロセスを実行するときに、この名前を選択します。
- 工程コード。各ワークシートの「工程コード」列の値を設定します。
- 新しいエンティティを作成するにはCREATEを使用します。
- 子エンティティにリンクするにはNO-OPを使用します。たとえば、新規品目を既存のヘッダーに追加するには、ヘッダーにはNO-OPを、品目にはCREATEを使用します。
- データの入力。様々なタイプの割引データの入力方法のガイダンスとしては、ワークシート内の例を使用してください。たとえば、
- 簡易ルールを作成するには、「価格設定条件」ワークシートにデータを入力します。
- 属性ルールを作成するには、「価格設定条件」、マトリックス・ディメンションおよび「マトリックス・ルール」の各ワークシートにデータを入力します。
- 出力ファイル。実したるスケジュール済プロセスの出力ファイルを確認します。エンティティおよびそのステータスに基づいて、処理されたレコードの数がリストされます。
- 新規
- インポート済
- 検証済
- エラー。ファイルに表示されるメッセージを参照して詳細を把握してください。
- タイム・ゾーン。インポートでは、UTCタイム・ゾーンまたはサーバーのタイム・ゾーンのみがサポートされます。
- 言語。インポートでは、翻訳が有効な列に対しても英語のみがサポートされています。
主なリソース
- 割引リストの一括インポートの準備トレーニングのウォッチ
- Oracle Supply Chain Management Cloudのファイルベース・データ・インポート・ガイドからの割引リスト・インポート・テンプレートの取得(Oracle Help Centerからアクセスできます)
- Oracle SCM Cloud: 価格設定の管理ガイドの参照(Oracle Help Centerからアクセスできます)
ロール情報
ジョブ・ロール:
- 価格設定管理者
- 価格設定マネージャ
- 価格設定アナリスト