クラウド・レディネス / Oracle Order Management Cloud
新機能
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  1. 更新20B
  1. 改訂履歴
  2. 概要
  3. 任意の新機能の導入(オプト・イン)
  4. 機能のサマリー
    1. コンフィギュレータ
        1. 拡張構成RESTサービスによる接続された品目およびサービスのコピー
        2. 構成における接続された品目およびサービスの価格設定
        3. オーダー送信時の構成検証の最適化
    2. グローバル・オーダー納期回答
        1. ソース・ルールおよび割当セットの抽出
    3. 価格設定
        1. 大量の価格表のインポートまたは更新
        2. RESTサービスを使用した価格設定戦略の管理

更新20B

改訂履歴

本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。

日付 機能 ノート
2020年3月20日   初版作成。

概要

このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。このガイドは本アップデートでの新規・改善機能の概要を理解するのに必要な情報およびアップデートに必要なタスクについて説明します。個々のセクションは機能の概略説明、その機能を実装に必要なステップ、ヒントおよび考慮点、他に必要なリソースが記述されています。

セキュリティと新機能

各機能のロール・セクションは、その機能を使用するのに必要なセキュリティ権限とジョブ・ロールを示します。機能の設定が必要な場合は、別途指定されていないかぎり、「アプリケーション実装コンサルタント」ジョブ・ロールで設定を行う必要があります。(機能にロール・セクションが含まれていない場合は、機能を使用するためにセキュリティの変更は不要です。)

ジョブ・ロールを作成した場合は、必要に応じてそれらのロールに新しい権限を追加するためにこの情報を使用できます。

フィードバックをお寄せください

本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。

任意の新機能の導入(オプト・イン)

Oracle Cloudアプリケーションは、四半期ごとに新しい更新を配信します。 つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。 一部の機能は使用可能な状態でされ、エンド・ユーザーが即時に使用できます。 その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。無効化されている機能は、次のステップでエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。

「新機能」作業領域からの「オプト・イン」ページへのアクセス

  1. 「ナビゲータ」をクリックし、「新機能」(「自分の企業」見出しの下)をクリックします
  2. 「新機能」ページで、確認する新機能が含まれているオファリングを選択します
  3. オプト・イン対象の機能の「オプト・インに進む」をクリックします
  4. 「機能の編集」ページで、その機能の「使用可能」オプションを選択し、「完了」をクリックします

オプト・イン失効

オプト・インで無効な状態で配信された機能は、将来の更新で自動的に有効化される場合があります。 これは「オプト・イン失効」と呼ばれます。 クラウド・サービスで「オプト・イン失効」がある場合、この文書に関連タブが表示されます。 このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。 ここをクリックして、すべてのOracle Cloud Applicationsにわたる「オプト・イン失効」がある機能を確認することもできます。

機能のサマリー

列の定義:

使用可能な状態で提供される機能

レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。

UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。

UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。

使用できない状態で提供される機能 = これらの機能をエンド・ユーザーが使用するにはアクションが必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a) 新しいまたは展開されたBIサブジェクト領域は最初にレポートに組み込む必要があり、b) 新しいWebサービスを利用するには統合が必要になり、c) ユーザーが機能にアクセスできるようにするには、それらの機能をユーザー・ロールに割り当てる必要があります。

エンド・ユーザーがすぐに使用可能
(機能が使用可能な状態で提供)

レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。

エンド・ユーザーが使用するにはアクションが必要
(使用できない状態で提供される機能)

これらの機能の使用準備を完了するには処理が必要なため、中断されません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。

機能

レポート

UIまたは
プロセスベース:
小規模

UIまたは
プロセスベース:
大規模*

コンフィギュレータ

拡張構成RESTサービスによる接続された品目およびサービスのコピー

構成における接続された品目およびサービスの価格設定

オーダー送信時の構成検証の最適化

グローバル・オーダー納期回答

ソース・ルールおよび割当セットの抽出

価格設定

大量の価格表のインポートまたは更新

RESTサービスを使用した価格設定戦略の管理

コンフィギュレータ

拡張構成RESTサービスによる接続された品目およびサービスのコピー

オーダー獲得システムでは、構成後イベントとして単一構成をコピーできます。構成のコピー時に、構成RESTリソースを使用して、接続された品目およびサービスをコピーします。

有効化のステップ

REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: SCMの構成のモデル化ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

構成における接続された品目およびサービスの価格設定

接続された品目またはサービスの価格を、要約および構成要約を実行するコンフィギュレータに表示します。接続された品目およびサービスは、構成要約にルートレベル明細として表示されます。接続された品目およびサービスの価格は、構成の正価合計に含められます。

接続された品目を含む構成要約

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: SCMの構成のモデル化ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

オーダー送信時の構成検証の最適化

オーダーの送信時および検証時のパフォーマンスを最適化するために、「製品情報管理」作業領域内で定義された品目構成定義にのみ基づくモデルに必要な場合にかぎり、構成検証が実行されます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: SCMの構成のモデル化ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

ロール情報

  • ジョブ・ロールとコード:
    • オーダー入力スペシャリスト(ORA_FOM_ORDER_ENTRY_SPECIALIST_JOB)

グローバル・オーダー納期回答

ソース・ルールおよび割当セットの抽出

データを手動で再入力せずに、サプライ・チェーン・プランニング・クラウド・インスタンスから別のインスタンスまたはアプリケーションにレプリケートできます(特に手動入力ではエラーが発生しやすいため)。たとえば、レポート・システムまたはテスト・インスタンスで、サプライ・チェーン・プランニング・クラウド本番インスタンスのソース・ルールをレプリケートできます。

この更新では、割当セットおよび関連付けられたソース・ルールのデータをカンマ区切り値(CSV)ファイル形式に抽出できます。生成されるファイルは、他のシステムへのアップロードに使用できる標準のファイルベース・データ・インポート(FBDI)ファイル形式です。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

ロール情報

次のジョブ・ロールに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。

  • オーダー納期回答マネージャ(ORA_MSC_ORDER_PROMISING_MANAGER_JOB)

価格設定

大量の価格表のインポートまたは更新

ファイルベース・データ・インポートを使用して、大量の価格表をインポートまたは更新します。価格表ヘッダー、アクセス・セット、品目、手数料、属性を参照するルールおよび付加フレックスフィールド・データを作成、追加または更新します。インポート中に発生したデータ検証エラーを表示および修正します。

たとえば、価格設定データがOracle Pricing Cloud外に存在するソース・システムで保守されているとします。価格表は、データ・ファイルから価格設定に定期的にインポートする必要があります。価格設定データ・ファイルを受け入れて検証し、Oracle Pricing Cloudにデータをインポートする自動化プロセスを使用します。新しい価格表インポート機能を使用すると、時間を節約し、作業を効率化することができます。これは、価格表データを価格設定に移行するための高パフォーマンスで信頼できる方法です。

実行する必要がある処理は次のとおりです。

  • 単一バッチで1つ以上の価格表のデータを管理します。その後のインポートでもバッチを再利用できます。
  • 価格表エンティティを作成および更新します。
    • ヘッダーおよびアクセス・セット
    • 品目
    • 手数料
    • マトリックス調整
    • フレックスフィールド
  • 出力ファイルとエラー・ログを使用して、インポートされたレコードおよびエラーとなったレコードの数を調べるとともに、エラー修正方法に関する提示を取得します。

バッチのインポート方法は次のとおりです。

  • Excelテンプレートを使用してデータを準備し、Oracleサーバー上のインタフェース・ファイルにアップロードします。
  • スケジュール済プロセスを使用して、データをインタフェース・ファイルからOracleデータベースにインポートします。
  • 「価格設定管理」作業領域を使用して、インポートを検証します。

デモのウォッチ

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

  • FBDI (ファイルベース・データ・インポート)テンプレートを使用します。これはデータの入力に使用できるワークシートを含むExcelワークブックです。
    • ヘッダー
    • アクセス・セット
    • 品目
    • 手数料
    • マトリックス・ディメンション
    • マトリックス・ルール
  • 各ワークシートはインタフェース表を表します。
  • 「ヘッダー」ワークシートをオープンし、「バッチ名」列に任意の名前を入力します。テンプレートでは、入力した値を使用して、インポートするデータ・セット全体を一意に識別します。「価格表のインポート・バッチ」スケジュール済プロセスを実行するときに、このバッチ名を選択します。
  • テンプレート内の各ワークシートで工程コードを設定します。
    • CREATE - 新しいレコードを作成する場合
    • UPDATE - 既存のレコードを更新する場合
    • NO-OP - 親と子のエンティティ・レコードをリンクする場合
    • END-INSERT - 既存の手数料を終了し、新規手数料を作成する場合(手数料に対してのみ適用可能)
  • スケジュール済プロセスを実行し、子プロセスおよび親プロセスの出力ファイルを調べます。出力には、各インタフェース・ステータスのエンティティに従って処理されたレコード数がリストされます。
    • インポート済
    • エラー
    • 検証済
    • ;新規

エラーが発生した場合は、出力ファイル内のエラー・メッセージを調べます。

ノート:

  • 新しいインポート機能を使用して、「価格設定管理」作業領域、ADFデスクトップ統合、REST API、ファイルベース・データ・インポートなど、様々なチャネルを通じて作成した価格表データを更新します。手数料およびマトリックス・ルールの場合は、外部システム参照IDを使用して、更新対象として識別します。

  • インポート・プロセス中に間違えた場合やデータが正しくない場合、スケジュール済プロセスが正常に終了しない場合は、スケジュール済プロセスを取り消し、「再送信」オプションを使用してプロセスを再度発行してください。

  • 日付フィールドのデータはUTC (協定世界時)またはサーバー・タイム・ゾーンである必要があります。他のフォーマットまたはタイムゾーンは使用しないでください。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: Oracle Supply Chain Management Cloudのファイルベース・データ・インポート(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

ロール情報

  • ジョブ・ロール:
    • 価格設定管理者
    • 価格設定マネージャ
    • 価格設定アナリスト

RESTサービスを使用した価格設定戦略の管理

WebサービスをOracle Pricing Cloudと組み合せて使用すると、Oracle Fusionの外部にあるシステム(オーダー獲得システムや他の価格管理システム、管理システムなど)との統合を設定および簡略化できます。

価格設定戦略RESTサービスを使用して、価格設定戦略ヘッダー、およびセグメント価格表と割引リストの価格設定戦略への割当を管理します。これを使用して、セグメント価格表および割引リストの保守方法や割当方法の自動化など、価格設定戦略の管理方法を合理化できます。

有効化のステップ

REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。

ヒントと考慮事項

たとえば、JSON (JavaScript Object Notation)入力ペイロードを使用して、セグメント価格表を価格設定戦略に割り当てるために必要な基本データを提供します。

{

"PriceListName": "Corporate Segment Price List",

"AssociationStartDate": "2015-12-03T02:56:00+00:00",

"AssociationEndDate": null

}

主なリソース

  • Oracle Cloud実装でRESTサービスを初めて使用する場合は、Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイドのクイック・スタートに関する項の指示に従ってください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

ロール情報

  • ORA_QP_PRICING_MANAGER_JOB (価格設定マネージャ)
  • ORA_QP_PRICING_ADMINISTRATOR_JOB (価格設定管理者)
  • ORA_QP_PRICING_ANALYST_JOB (価格設定アナリスト)