クラウド・レディネス / Oracle Fusion Cloud Absence Management
新機能
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  1. 更新22A
  1. 改訂履歴
  2. 概要
  3. 機能のサマリー
    1. 休暇欠勤管理
        1. 休暇欠勤再評価のための休暇欠勤処理の改善
        2. 承認通知のプラン・バランス
        3. 休暇欠勤および給与情報を突合せするためのデータの取得
  4. 休暇欠勤の重要な処理と考慮事項

更新22A

改訂履歴

本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。

日付 製品 機能 ノート
2022年3月25日 休暇欠勤管理 休暇欠勤再評価のための休暇欠勤処理の改善

文書の更新。機能情報の改訂。

2022年2月25日 休暇欠勤管理 休暇欠勤および給与情報を突合せするためのデータの取得

文書の更新。機能情報の改訂。

2021年12月6日     初版作成。

概要

HCM Cloudアプリケーションについては、このWhat's Newに記載されている次の2つのタイプのパッチを取得できます。

  • リリース更新(22A、22B、22Cおよび22D)
  • 各更新に対するオプションの月次メンテナンス・パック

環境で使用しているリリース更新を把握することが重要です。これはクラウド・ポータルで確認できます。

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お客様のアイデアをお聞かせください

ご意見をお待ちしています。製品の改善方法についての提案がございましたら、お知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボに移動して、アイデアを入力してください。この文書の機能名の後に電球アイコンが表示されている箇所はすべて、お客様のアイデアを実現した機能です。

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全HCM製品に関して推奨される参照ドキュメントは次のとおりです。

  • Human Resources What’s Newグローバル人事管理の項では、他のアプリケーションが基盤としているベース・アプリケーションの機能を確認できます。

ノート: すべてのグローバル人事管理機能が、タレントおよび報酬製品で使用できるわけではありません。

  • Oracle Human Capital Management Cloud Functional Known Issues and Maintenance Packs (ドキュメントID 1554838.1)これらのドキュメントには、バグ修正および考えられる既知の問題が記載されています。また、現在使用しているか、今後移行するリリース更新バージョンに基づいて、次のドキュメントも参照することが必要になります。
  • Oracle Help Center – ここでは、ガイド、ビデオおよび検索可能なヘルプを見つけることができます。
  • リリース・レディネス – 新機能のサマリー、新機能、機能リスト・スプレッドシート、スポットライトおよびリリース・トレーニング

フィードバックをお寄せください

本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。HCM Cloudの新機能に関するお問い合せかフィードバックかを電子メールの本文または件名に明記してください。

機能のサマリー

列の定義:

レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。

UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小限になります。

UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。

使用できない状態で提供される機能 = これらの機能をエンド・ユーザーが使用するにはアクションが必要です。これらの機能は無効化された状態で提供され、有効にするかどうかや有効にする時期を任意で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。

エンド・ユーザーがすぐに使用可能
(機能が使用可能な状態で提供)

レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入れテストでは、大規模なUIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当ててください。

エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要
(機能は無効化状態で提供)

これらの機能を使用するために、膨大な作業は不要です。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。

機能

レポート

UIまたは
プロセスベース:
小規模

UIまたは
プロセスベース:
大規模*

休暇欠勤管理

休暇欠勤再評価のための休暇欠勤処理の改善

承認通知のプラン・バランス

休暇欠勤および給与情報を突合せするためのデータの取得

休暇欠勤の重要な処理と考慮事項

休暇欠勤管理

Oracle Absence Managementは柔軟に構成できるグローバル・ソリューションで、組織の従業員の休暇欠勤を管理できます。このフレームワークにより、複雑な休暇欠勤プランと多様な休暇欠勤プランの両方を定義できます。Oracle Cloud Global PayrollおよびTime and Labor製品と統合され、管理者および従業員のロール専用の作業領域が提供されます。従業員の休暇欠勤データ入力用に簡易ユーザー・インタフェースが用意されています。

休暇欠勤再評価のための休暇欠勤処理の改善

「休暇欠勤プロセスのスケジュールおよびモニター」ページで、「休暇欠勤の評価」プロセスに対して「給与関係グループ」という新しいパラメータが追加されました。休暇欠勤プロセスを送信するときに、「給与関係グループ」オプションから特定の給与計算オブジェクト・グループを選択できます。次に、選択した給与グループに属する従業員の休暇欠勤エントリのみが再処理されます。

「休暇欠勤の評価」プロセスの「給与関係グループ」オプション

さらに、「休暇欠勤の評価」プロセスを構成して、既存の「勤務スケジュール・ルール」パラメータを使用して勤務可能状況パターンの変更を検索できるようになりました。これは、勤務スケジュールの割当が変更された従業員のみの休暇欠勤を再処理するために使用します。

「休暇欠勤の評価」プロセスの「勤務スケジュール・ルール」オプション

休暇欠勤を再評価する必要がある従業員グループの定義をより厳密に管理します。さらに、HRデータが変更された従業員のみの休暇欠勤を再処理することもできるようになりました。

有効化のステップ

この機能を有効にするために必要な手順はありません。

ヒントおよび考慮事項

  • 勤務可能状況パターンの更新には、勤務可能状況パターンの割当の変更、およびシフトや休憩、例外の変更が含まれます。
  • シフトやパターン割当、休憩、例外の削除は勤務可能状況パターンの変更とはみなされません。
  • 設定コンポーネントに対する変更(勤務可能状況タイプ定義や休憩定義など)は追跡されません。

承認通知のプラン・バランス

休暇欠勤タイプ設定ページで、「承認通知でのバランスの表示」という新しいパラメータが使用できるようになりました。これを使用することで、休暇欠勤タイプを構成して、休暇欠勤終了日時点のプラン・バランスを生成済の任意の通知に表示できます。

休暇欠勤タイプ設定ページの「承認通知でのバランスの表示」オプション

生成された通知にプラン・バランスを表示して、承認プロセスを迅速にします。

有効化のステップ

この機能を有効にするために必要な手順はありません。

ヒントおよび考慮事項

  1. 休暇欠勤タイプの承認を構成していない場合、このオプションは無効です。
  2. プラン・バランスは、有給休暇、代休および寄付プランに対してのみ表示できます。
  3. プラン・バランスは通知がトリガーされたときに計算されます。休暇欠勤が再送信されないかぎり、動的には更新されません。
  4. レスポンシブ・セルフサービス・ページに表示される残高は、休暇欠勤タイプのプラン・バランスです。

休暇欠勤および給与情報を突合せするためのデータの取得

「消込の休暇欠勤および給与情報」抽出を使用してデータファイルを抽出することで、休暇欠勤エントリと休暇欠勤支払を簡単に消し込めるようになりました。データ・ファイルには、Oracle Global Absence Managementで報告された休暇欠勤時間数とOracle Fusion Global Payroll Cloud Serviceの給与情報が含まれます。

抽出には、現在の給与期間に属する休暇欠勤エントリが含まれます。抽出されるデータは次のとおりです。

個人およびアサイメント詳細(最初の行)

休暇欠勤要約(2行目)

ビジネス・ユニット名

休暇欠勤プラン

個人番号

休暇欠勤プラン・ユニット

マネージャ名

休暇欠勤プラン・ユニット差分

アサイメント番号

給与の休暇欠勤プラン・ユニット

雇用主名

休暇欠勤タイプ

従業員名

現行/遡及インジケータ

事業所名

遡及休暇欠勤開始日

ビジネス・タイトル

単位

部門名

 

2021年1月の月次給与期間の抽出例。説明のために色書式が追加されています。

休暇欠勤プラン・ユニット差分の列が0となっている場合、データが突合せ済であることを示します。差分がマイナスの場合は、一部の休暇欠勤データが給与計算に転送されなかったことを意味します。前述の例では、Jamesの15時間の休暇欠勤時間数と4日の休暇欠勤が、休暇欠勤管理に記録されているものの給与計算に正常に移行されませんでした。同様に、Jenniferの17時間の休暇も休暇欠勤管理から給与計算に移行されませんでした。また、彼女は過去の給与計算期間(2020)の休暇欠勤も入力しています。

この機能改善により、休暇欠勤管理と給与計算の間のデータを突き合せて、個人に対して休暇への支払が正しく行われるようにすることにより、生産性と正確性が向上します。また、カスタム・レポートをゼロから手動で作成するためにかかる時間と手間も軽減します。

データ・ファイルを抽出することで、休暇欠勤エントリと休暇欠勤支払を簡単に突合せできるようになりました。

有効化のステップ

この機能を有効にするために必要な手順はありません。

ヒントおよび考慮事項

  1. 承認された休暇欠勤のみが突合せの対象となります。
  2. レポートに使用される単位は、休暇欠勤プランの単位と同じです。
  3. 突合せにはプライマリ・アサイメントのみが考慮されます。
  4. 休暇欠勤エントリに対する遡及変更のオプションにより、現在の給与期間内で変更された、休暇欠勤開始日がその給与期間より前である休暇欠勤が取得されます。つまり、抽出が実行される給与期間中に再処理される古い休暇欠勤がアプリケーションによってフェッチされます。この再処理は、ユーザーが休暇欠勤エントリを変更した場合、または「休暇欠勤の評価」プロセスを送信してすべての休暇欠勤を再処理した場合に発生する可能性があります。

CSVファイル・データを適切な列に表示する方法を次に示します。

  1. Microsoft Excelを使用して、CSVファイルを開きます。
  2. 列Aをクリックして、最初の列全体をハイライトします。
  3. 「データ」タブで、「区切り位置」を選択します。
  4. 「カンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ」オプションを選択します。
  5. 「次へ」をクリックします。
  6. 「区切り文字」で、「コンマ」を選択します。
  7. 「次へ」をクリックします。
  8. 「列のデータ形式」で、「G/標準」オプションを選択します。
  9. 「終了」をクリックします。

さらなるデータ・ビジュアライゼーション、アドホック分析およびレポート機能のために、この抽出出力内のデータをOracle Analytics Cloud Serviceにロードできます。

休暇欠勤の重要な処理と考慮事項

置き換えられた機能または削除された機能

Oracleは時々、既存のクラウド・サービスの機能を新しい機能で置き換えるか、既存の機能を削除します。機能が置き換えられた場合、古いバージョンがすぐに削除されることも、将来削除されることもあります。ベスト・プラクティスとして、新しいバージョンが使用可能になったらすぐに、置換後の新しいバージョンの機能を使用するようにしてください。

製品 削除された機能 削除予定 置換後の機能 置換時期 追加情報
 

現時点ではありません。

       

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既知の問題 / メンテナンス・パック・スプレッドシート

Oracleは各更新における既知の問題に関するドキュメントを公開することにより、お客様が遭遇する可能性のある問題について啓発し、回避策があればそのドキュメントにおいてその回避策を提供します。

Oracleは、月次または法定パッチ適用により修正された不具合のメンテナンス・パックおよび法定メンテナンス・パックのドキュメントも公開します。

これらのドキュメントを参照するには、My Oracle Supportにアクセスできる必要があります。

Oracle Human Capital Management Cloud Functional Known Issues and Maintenance Packs (ドキュメントID 1554838.1)