本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | モジュール | 機能 | ノート |
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2022年11月22日 | 休暇欠勤管理 |
有給休暇表に対する監査の有効化 | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2022年10月28日 | 休暇欠勤管理 | 有給休暇表に対する監査の有効化 | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2022年9月2日 | 初版作成。 |
HCM Cloudアプリケーションについては、このWhat's Newに記載されている次の2つのタイプのパッチを取得できます。
- リリース更新(22A、22B、22Cおよび22D)
- 各更新に対するオプションの月次メンテナンス・パック
環境で使用しているリリース更新を把握することが重要です。これはクラウド・ポータルで確認できます。
お客様のアイデアをお聞かせください
ご意見をお待ちしています。製品の改善方法についての提案がございましたら、お知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボに移動して、アイデアを入力してください。この文書の機能名の後に電球アイコンが表示されている箇所はすべて、お客様のアイデアを実現した機能です。
全HCM製品に関して推奨される参照ドキュメント
- HCM Common What's New - このWhat's Newでは、アプリケーション全体で使用される機能について記載されています。
- Human Resources What’s New – グローバル人事管理の項では、他のアプリケーションが基盤としているベース・アプリケーションの機能を確認できます。
ノート: すべてのグローバル人事管理機能が、タレントおよび報酬製品で使用できるわけではありません。
- Oracle Human Capital Management Cloud Functional Known Issues and Maintenance Packs (ドキュメントID 1554838.1)これらのドキュメントには、バグ修正および考えられる既知の問題が記載されています。また、現在使用しているか、今後移行するリリース更新バージョンに基づいて、次のドキュメントも参照することが必要になります。
- Oracle Help Center – ここでは、ガイド、ビデオおよび検索可能なヘルプを見つけることができます。
- リリース・レディネス - 新機能のサマリー、新機能、機能リスト・スプレッドシート、スポットライトおよびリリース・トレーニング
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。HCM Cloudの新機能に関するお問い合せかフィードバックかを電子メールの本文または件名に明記してください。
列の定義:
レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小限になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
使用できない状態で提供される機能 = これらの機能をエンド・ユーザーが使用するにはアクションが必要です。これらの機能は無効化された状態で提供され、有効にするかどうかや有効にする時期を任意で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入れテストでは、大規模なUIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当ててください。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能を使用するために、膨大な作業は不要です。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
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Oracle Absence Managementは柔軟に構成できるグローバル・ソリューションで、組織の従業員の休暇欠勤を管理できます。このフレームワークにより、複雑な休暇欠勤プランと多様な休暇欠勤プランの両方を定義できます。Oracle Cloud Global PayrollおよびTime and Labor製品と統合され、管理者および従業員のロール専用の作業領域が提供されます。従業員の休暇欠勤データ入力用に簡易ユーザー・インタフェースが用意されています。
休暇欠勤管理での「出産または養子縁組の日付」ビジネス・オブジェクトのオートコンプリート・ルール
「出産または養子縁組の日付」ビジネス・オブジェクトには、計画開始日、計画終了日および復職予定情報が、ANC_PER_ABS_MATERNITY表に基づいて格納されます。このオブジェクトは主に、計画開始日に基づいて計画終了日をデフォルト設定するのに使用されます。
影響を受けるフロー
「出産または養子縁組の日付」ビジネス・オブジェクトは、次のレスポンシブ・フローに影響します。
- 休暇欠勤の追加
- 休暇欠勤の編集
属性
この表は、就業者アサイメント・ビジネス・オブジェクトのメイン属性と、属性の例外(ある場合)を示しています。
属性 |
フィールド名 |
説明 |
---|---|---|
PLANNED_START_DATE | 計画開始 | 産休、父親産休または養子縁組休暇の計画開始日。 |
PLANNED_END DATE | 計画終了日 | 産休、父親産休または養子縁組休暇の計画終了日。 |
WILL_RETURN_TO_WORK | 復職予定 | 休暇欠勤後に復職する意図を示すチェック・ボックス。 |
「出産または養子縁組の日付」属性の詳細は、Oracle Help Centerの「HCMの表およびビュー」ガイドを参照してください。
ナビゲーション
「出産または養子縁組の日付」ビジネス・オブジェクトは、休暇欠勤管理の一部です。
この項では、「出産または養子縁組の日付」ビジネス・オブジェクトからナビゲートできるオブジェクトを示します。
「出産または養子縁組の日付」オブジェクトから次のビジネス・オブジェクトへ |
方法 |
目的 |
---|---|---|
休暇欠勤レコード | 行変数(バリアント2) | オートコンプリートに表示される親休暇欠勤記録ビジネス・オブジェクトにアクセスして、出産または養子縁組の日付に関連付けられた追加属性を返します。 |
例外
この表は、現在「出産または養子縁組の日付」ビジネス・オブジェクトに実装できないルールを示します。
ルール |
ルール・タイプ |
影響を受ける処理 |
影響を受けるセクション |
影響を受けるフィールド |
コメント |
---|---|---|---|---|---|
「オブジェクト・デフォルト・ルール・タイプ」、「オブジェクト検証ルール・タイプ」をサポートできない |
いずれか | すべて | すべて | すべて | フィールド変更ルールのみサポート |
提供ルール
新しく提供された自動補完ルールである「計画開始日に基づくデフォルトの計画終了日」を使用して、休暇欠勤の計画開始日に基づいて産休、父親産休または養子縁組休暇の計画終了日をデフォルト設定できるようになりました。たとえば、デフォルト・ルールは、計画終了日を開始日の364日後に自動的に設定するように構成されています。この場合、出産または養子縁組パターンを使用して2022年5月2日に始まる休暇を入力すると、計画終了日は2023年4月30日に自動的に設定されます。デフォルト・ルールは構成可能で、ビジネスに対して任意の時間枠を定義できます。次に、計画終了日が、開始日から指定した日数後になるように計算されます。
この機能により、Oracle開発に依存せずに独自のルールをすることによって既存のアプリケーションを拡張して実装する自律性と制御が顧客に提供されます。
有効化のステップ
HCMエクスペリエンス設計スタジオでオートコンプリート・ルールを有効にするには、サービス・リクエスト(SR)を登録する必要があります。アクセスするには、My Oracle Supportの21B以降のFusion HCM Cloud: オートコンプリートのルールの有効化(ドキュメントID 2767655.1)に記載されている手順をレビューして実行してください。
ヒントおよび考慮事項
-
「復職予定」フィールドを使用する場合、可能な値はYおよびNであり、値Yのみがサポートされていることに注意してください。この値は、休暇欠勤トランザクションで復職を追跡する場合にのみ使用します。
主なリソース
詳細は、Oracle Help Centerで次のリソースを参照してください。
- 『オートコンプリート・ルールを使用したHCMの構成および拡張』のオートコンプリートのビジネス・オブジェクトの章の休暇欠勤管理
- 『オートコンプリートの設定と拡張』ガイドの「提供ルール」の章の「オートコンプリートの提供ルール」
- 22D人事管理→HCM Cloudの共通機能更新のHCMエクスペリエンス設計スタジオの「オートコンプリートのルール」の拡張機能
ロールおよび権限
サンドボックスで作業をするには、「人材管理アプリケーション管理者」ジョブ・ロールが必要です。
365日/1年の失効限度を超えた、失権限度がない有給休暇プランの繰越バランスを使用できるようになりました。これは、フロント・ロード済および増分有給休暇プランの両方に適用されます。以前は、従業員は期限切れになる前に、一定期間内に繰越バランスを使用する必要がありました。この期間は1年を超えることはできませんでした。
現在は、失効期間が長くなるように有給休暇プランを構成して、従業員が未使用の繰越バランスを使用する時間を長くできるようになりました。これを行うには、休暇欠勤プラン設定ページの「有給休暇」タブから「繰越限度ルール」フィールドで「制限なし」オプションを選択する必要があります。このオプションにより、新しいプラン年に繰り越すことができるバランスの数量に制限がなくなります。
「繰越限度ルール」フィールドの「制限なし」オプション
「繰越限度ルール」を「制限なし」に設定すると、繰越バランスが失効するまでの期間を設定できます。これを行うには、「特定時間を過ぎた繰越は失効」チェック・ボックスをオンにし、「失効期間」フィールドで期間を設定します。1年を超えるプランの繰越失効期間を定義できます。
「繰越限度ルール」で「制限なし」ではなく、「定額」、「マトリックスに含める」または「Formula」オプションを選択した場合、1年を超える失効期間は設定できません。これらの繰越限度があるプランは1年の失効に限定され、複数年の繰越オプションで追跡できません。
休暇欠勤プラン設定ページの「失効期間」フィールド
複数年の繰越があるプランの場合、休暇欠勤バランス・ページには、失効期間設定に基づいて、失効していない繰越が含まれるプラン期間ごとの繰越サブ・バランスが表示されます。各繰越サブ・バランスはプラン期間終了日に基づいて保持され、使用可能な残りのバランスおよび各サブ・バランスの失効日が表示されます。繰越がプラン期間内のみであるプランの場合、残りのバランスおよび失効日も表示されます。
「プラン・バランス」ページ
繰越サブ・バランスごとに残りのバランスと失効詳細を表示できます。
休暇欠勤トランザクションおよび有給休暇および繰越バランスの消費
すべての有給休暇プランについて、休暇欠勤、寄付、移動、買取、選択買取およびロールオーバーは、未使用で失効していない繰越のバランスを最初に消費します。繰越がなくなると、有給休暇バランスから消費されます。複数年にわたるプランの場合、繰越の消費は失効順になります。つまり、先に失効するバランスから先に消費されます。
有給休暇バランスに対して行われる調整は引き続き、最初に残りの有給休暇バランスから消費され、次に繰越から消費されます。複数年の繰越のシナリオでは、有給休暇バランスがなくなった時点で、調整は繰越から早い順に消費されます。休暇欠勤プランがバランス回復を使用するように構成されている場合、未使用または失効していない繰越を含むすべての繰越サブ・バランスと他のすべてのプラン・バランスが、バランス回復のために1つの全体的なバランスに結合されます。同様に、休暇欠勤プランが最終買取を行うように構成されている場合、未使用または失効していない繰越が含まれる繰越サブ・バランスは、残りの有給休暇バランスとともに1つに合計され、最終買取のために給与に送信されます。
グローバル異動が複数年繰越プランのある個人に対して行われる場合、異動前にエンティティで保持されている個々のサブ・バランスは、新しいエンティティのプラン年でも、残りのバランスおよび失効詳細とともに保持されます。
複数年繰越プランの場合、繰越バランスを休暇欠勤プランにロードすると、前年および当年の失効していない繰越を、プラン期間終了日に基づいて適切な繰越サブ・バランスにロードできます。
新しい繰越オプションにより、複数年におよぶさらに長い期間にわたって繰越バランスを使用できるようになりました。また、各プラン年に個別に保持されている複数年繰越バランスを表示することもできます。
有給休暇バランスから消費する前に先に繰越を消費すると、失効するバランスから最初に消費されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
カレンダ・イベントの短縮コードの文字制限が8から48に引き上げられました。カレンダ・イベントを作成するときの、ショート・コードに関する柔軟性が高くなります。
「カレンダ・イベントの作成」ページ
「カレンダ・イベントの作成」ページにアクセスする方法を次に示します: 「設定および保守」→タスクの検索→「カレンダ・イベントの管理」。
カレンダ・イベントの短縮コードは、8文字に制限されなくなりました。カレンダ・イベントの構成時に最大48文字の短縮コードを入力できるようになりました。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
3つの休暇欠勤プランのトランザクション表に監査機能が追加されました。監査を使用して、休暇欠勤プラン表で発生したすべての変更を追跡できます。監査では、削除される可能性のある行も追跡されます。
現在監査がサポートされている表は次のとおりです。
表名 |
デフォルトで有効になっている列 |
---|---|
ANC_PER_ABS_PLAN_ENTRIES |
PER_ABS_PLAN_ENTRY_ID START_DATE END_DATE UOM SCHEDULED_UNITS ABS_UNITS ABSENCE_PAY_FACTOR PERSON_ID |
ANC_PER_ACRL_ENTRY_DTLS |
PER_ACCRUAL_ENTRY_DTL_ID PER_ACCRUAL_ENTRY_ID VALUE TYPE PERSON_ID PL_ID |
ANC_PER_ACCRUAL_ENTRIES |
PERSON_ID END_BAL ACCRUED BEGIN_BAL PLAN_ID ACCRUAL_PERIOD PER_ACCRUAL_ENTRY_ID |
「有給休暇およびバランスの取下げ」プロセスは、現在監査機能でサポートされていません。
休暇欠勤表の監査により、プラン登録および有給休暇計算に関する詳細情報を取得します。
有効化のステップ
休暇欠勤表の監査の有効化の詳細は、Oracle Help Centerの『HCMの保護』ガイドの「Oracle HCM Cloudビジネス・オブジェクトの監査」の章のOracle HCM Cloudビジネス・オブジェクトの監査の有効化のトピックを参照してください。
休暇欠勤管理のためのトランザクション・ビジネス・インテリジェンス
Oracle Transactional Business Intelligenceは、Oracle Cloudアプリケーションのすべてのユーザーが、日常的な意思決定のための非定型レポートを作成し、分析するために使用できるリアルタイムのセルフサービス・レポート作成ソリューションです。 Oracle Transactional Business Intelligenceは、人事マネージャ、人事担当者、企業幹部およびライン・マネージャに、ワークフォース原価、要員配置、報酬、パフォーマンス管理、タレント管理、後任プランおよび従業員福利厚生を分析するための重要なワークフォース情報を提供します。
レポートや分析を最初から作成する必要はありません。「Customer Connect」のレポート共有センターで、すべての製品のサンプル・レポートのライブラリを確認してください。
新しいサブジェクト領域 - 「ワークフォース管理 - 休暇欠勤付与ケース・リアルタイム」
「ワークフォース管理 - 休暇欠勤付与ケース・リアルタイム」サブジェクト領域に、UK法定プランの就業者の休暇欠勤ケース情報に関するリアルタイム情報が表示されます。休暇欠勤ケースは、休暇欠勤レコードのコレクションです。時間ディメンションを使用すると、就業者の休暇欠勤履歴または先日付の休暇欠勤についてレポートできます。
付与ケースにどんな証明が関連付けられているか、付与ケースにどんな休暇欠勤が関連付けられているかといったビジネス上の質問に回答できるようになります。
新しいサブジェクト領域「ワークフォース管理 - 休暇欠勤付与ケース・リアルタイム」を使用して、イギリス法定プランの休暇欠勤ケースに関するレポートを増補します。
有効化のステップ
新しいサブジェクト領域は、既存のレポートに追加して使用するか、新しいレポートで使用します。レポートの作成および編集の詳細は、分析およびレポートの作成および管理のドキュメント(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Administration」)を参照してください。
ヒントおよび考慮事項
ケースにはアサイメントの概念がないため、このサブジェクト領域にはレポートに使用できる就業者のアサイメント情報がありません。このため、付与ケースをレポートするためのデータ・セキュリティはありません。
データ・セキュリティがない場合、サブジェクト領域のレポート作成時に最適な問合せパフォーマンスが得られるよう、ケースに関連する日付にフィルタを適用することをお薦めします。
ロールおよび権限
ジョブ・ロール | 職務ロール |
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人事管理アナリスト |
休暇欠勤付与ケース・トランザクション分析職務 |
置き換えられた機能または削除された機能
Oracleは時々、既存のクラウド・サービスの機能を新しい機能で置き換えるか、既存の機能を削除します。機能が置き換えられた場合、古いバージョンがすぐに削除されることも、将来削除されることもあります。ベスト・プラクティスとして、新しいバージョンが使用可能になったらすぐに、置換後の新しいバージョンの機能を使用するようにしてください。
製品 |
削除された機能 |
削除予定 |
置換後の機能 |
置換時期 |
追加情報 |
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現時点ではありません。 |
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既知の問題 / メンテナンス・パック・スプレッドシート
Oracleは各更新における既知の問題に関するドキュメントを公開することにより、お客様が遭遇する可能性のある問題について啓発し、回避策があればそのドキュメントにおいてその回避策を提供します。
Oracleは、月次または法定パッチ適用により修正された不具合のメンテナンス・パックおよび法定メンテナンス・パックのドキュメントも公開します。
これらのドキュメントを参照するには、My Oracle Supportにアクセスできる必要があります。
Oracle Human Capital Management Cloud Functional Known Issues and Maintenance Packs (ドキュメントID 1554838.1)