本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | モジュール | 機能 | ノート |
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2024年1月5日 | 休暇欠勤管理 |
休暇欠勤期間の端数処理オプション | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2024年1月5日 |
休暇欠勤管理 |
勤務可能状況APIの端数処理オプション | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2023年12月1日 | 初版作成。 |
HCM Cloudアプリケーションについては、このWhat's Newに記載されている次の2つのタイプのパッチを取得できます。
- リリース更新(24A、24B、24C、24D)
- 各更新に対するオプションの月次メンテナンス・パック
環境で使用しているリリース更新を把握することが重要です。これはクラウド・ポータルで確認できます。
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お客様のアイデアをお聞かせください
ご意見をお待ちしています。製品の改善方法についての提案がございましたら、お知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボに移動して、アイデアを入力してください。この文書の機能名の後に電球アイコンが表示されている箇所はすべて、お客様のアイデアを実現した機能です。
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全HCM製品に関して推奨される参照ドキュメントは次のとおりです。
- HCM Common What's New - このWhat's Newでは、アプリケーション全体で使用される機能について記載されています。
- Human Resources What’s New – グローバル人事管理の項では、他のアプリケーションが基盤としているベース・アプリケーションの機能を確認できます。
ノート: すべてのグローバル人事管理機能が、タレントおよび報酬製品で使用できるわけではありません。
- Oracle Human Capital Management Cloud Functional Known Issues and Maintenance Packs (ドキュメントID 1554838.1) これらのドキュメントには、バグ修正および考えられる既知の問題が記載されています。また、現在使用しているか、今後移行するリリース更新バージョンに基づいて、次のドキュメントも参照することが必要になります。
- Oracle Help Center – ここでは、ガイド、ビデオおよび検索可能なヘルプを見つけることができます。
- リリース・レディネス- 新機能のサマリー、新機能、機能リスト・スプレッドシート、スポットライトおよびリリース・トレーニング
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。 HCM Cloudの新機能に関するお問い合せかフィードバックかを電子メールの本文または件名に明記してください。
列の定義:
レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小限になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
使用できない状態で提供される機能 = これらの機能をエンド・ユーザーが使用するにはアクションが必要です。これらの機能は無効化された状態で提供され、有効にするかどうかや有効にする時期を任意で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入れテストでは、大規模なUIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当ててください。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能を使用するために、膨大な作業は不要です。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
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Oracle Absence Managementは柔軟に構成できるグローバル・ソリューションで、組織の従業員の休暇欠勤を管理できます。このフレームワークにより、複雑な休暇欠勤プランと多様な休暇欠勤プランの両方を定義できます。Oracle Cloud Global PayrollおよびTime and Labor製品と統合され、管理者および従業員のロール専用の作業領域が提供されます。従業員の休暇欠勤データ入力用に簡易ユーザー・インタフェースが用意されています。
有給休暇休暇欠勤プランの構成で増分の有給休暇方法を選択したときに、新しい「累積日」オプションを使用できます。これには「繰返し期間の開始日」と「繰返し期間の最終日」という2つのオプションがあります。
「繰返し期間の開始日」オプションを選択した場合、繰返し期間の開始時に有給休暇が計上されます。
「繰返し期間の最終日」オプションを選択した場合、繰返し期間の終了時に有給休暇が計上されます。現在はこれがデフォルト値です。
構成した有給休暇プランの累積タイミングは、「有給休暇およびバランスの計算」休暇欠勤プロセスに自動的に反映されます。
休暇欠勤プランの累積日を、新しい「累積日」オプションを使用して、繰返し期間の開始日または繰返し期間の最終日のいずれかに設定できるようになりました。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
就業者のスケジュール変更により、将来の休暇欠勤の開始日が非勤務日にスケジュールされることがあります。休暇欠勤タイプの構成で非勤務日に開始する休暇欠勤が許可されていない場合、管理者は新たな休暇欠勤を記録するために、将来の休暇欠勤を更新する必要があります。拡張されたエラー・メッセージにより、管理者がエラーの休暇欠勤を特定しやすくなります。メッセージには休暇欠勤タイプと開始日が表示されます。
スケジュールの変更により従業員の将来のスケジュール済休暇欠勤の開始日が非勤務日に該当した場合、管理者が休暇欠勤を入力しようとしたときにエラー・メッセージが表示されます。このメッセージが拡張され、エラーになった休暇欠勤の休暇欠勤タイプと開始日が表示されるようになり、管理者の作業が容易になります。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ビジネス・タイトル(アサイメント名)とともに表示されるアサイメント番号
休暇欠勤トランザクション中に、アサイメント番号がビジネス・タイトルとともに表示されるようになりました。様々なアサイメントで同じビジネス・タイトルを使用する就業者にとっては、アサイメントを区別できるため便利です。これは、休暇欠勤エントリ、休暇欠勤入札、寄付および買取のRedwoodページに適用されます。
基本の休暇欠勤入力モードでアサイメント名とともに表示されるアサイメント番号。
個々の日付レコードに切り替えると、各個別エントリにアサイメント番号とビジネス・タイトルが表示されます。
個々の日レコードにアサイメント名とともに表示されるアサイメント番号。
アサイメント・コードも表示する新しい機能拡張により、複数のアサイメントを持っている従業員が似たような名前を持つアサイメントを区別できるようになります。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
勤務可能状況APIが拡張され、小数点以下9桁に切り上げた値を返す構成オプションがサポートされるようになりました。これにより消費アプリケーション側で、低い精度に端数処理をするタイミングを制御できるようになります。
新しい拡張された勤務可能状況APIを使用して、小数点以下9桁に切り上げた値を取得できるため、消費アプリケーションの制御能力が高まります。
有効化のステップ
この機能を使用するには、ORA_HWM_DECIMAL_ROUNDING_LIMITプロファイルを有効にして、必要な小数値を設定する必要があります。
休暇欠勤管理に新しいプロファイルが導入され、休暇欠勤期間と付与の計算の端数処理の精度を制御できるようになりました。休暇欠勤管理で小数点以下9桁に切り上げることができるため、給与計算で休暇欠勤トランザクションを処理する際に、より低い精度に端数処理できるようになります。
休暇欠勤期間および付与の計算用に、休暇欠勤管理で小数点以下9桁に切り上げられるようになりました。給与計算で、休暇欠勤トランザクションの処理中により低い精度に端数処理できます。
有効化のステップ
この機能を使用するには、ORA_HWM_DECIMAL_ROUNDING_LIMITプロファイルを有効にして、必要な小数値を設定する必要があります。
給与処理の更新モードが拡張され、勤怠管理でタイム・カードに入力された休暇欠勤など、すべての休暇欠勤トランザクションがサポートされるようになりました。これまでは、Cloud Absencesを使用して入力された休暇欠勤に限定されていました。タイム・カードに加えた変更は自動的に給与インタフェースに対して更新されます。
この機能を使用するには、時間および休暇欠勤の統合を有効にする必要があります。
給与処理を実行したときに、タイム・カードに加えた変更が自動的に更新モードを使用して給与インタフェースに反映されるようになりました。
有効化のステップ
- 「設定および保守」作業領域にナビゲートします。
- 「プロファイル・オプションの管理」タスクを検索してクリックします。
- ORA_PAY_ INTFC_ABSENCE_IN_PLACE_UPDATEプロファイル・オプションを検索して選択します。
- 「レベル」として「サイト」を選択します
- 「プロファイル値」フィールドに「Y」と入力します。
- 「保存してクローズ」をクリックします。
給与計算と休暇欠勤管理の統合が強化され、午前0時をまたがるシフトを含む部分日休暇欠勤について、支払が適切に行われるようになりました。就業者に午前0時をまたぐシフトがある場合、休暇欠勤エントリの給与の親計算カードに休暇欠勤開始日の1日前の有効開始日を設定できるようになりました(ただし、開始日ルールを使用する勤務日定義が就業者に割り当てられている必要があります)。また、終了日ルールを使用する勤務日定義が就業者に割り当てられている場合、親計算カードの有効終了日を休暇欠勤終了日より1日後に設定できます。
新しい給与計算カードの拡張により、対象日を正しく評価し、午前0時をまたぐシフトを含む休暇欠勤に対して適切に支払いを行えるようになります。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
Oracle Cloud PayrollおよびAbsence Managementに新しい内部APIが導入され、休暇欠勤データを給与計算に転送できるようになりました。新しいAPIでは、休暇欠勤レコードごとのキャッシュが作成されなくなります。これにより、潜在的な問題が排除され、パフォーマンスが向上します。
ノート: 更新24Bでは、すべての環境で新しいAPIが自動的に有効になります。
新しい内部APIを使用して、休暇欠勤レコードごとにキャッシュを作成することなく休暇欠勤データを給与計算に転送します。この拡張機能により、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、参照コードを構成する必要があります。方法は次のとおりです。
- 「設定と保守」作業領域にナビゲートします。
- 「共通参照の管理」タスクを検索してクリックします。
- 参照タイプANC_PROC_CONFIGSを検索します。
- 参照コードANC_PAY_PERF_INTEGRATIONを追加して有効にします。
- 「保存してクローズ」をクリックします。
次に示すページやフローは、ユーザー・エクスペリエンスを向上させるためにRedwoodツール・セットのVisual Builder Studio (VB Studio)で再作成されました。ページまたはフローの表示および動作は、Redwoodのページまたはフローと同様であり、アプリケーションの一体感が高まります。
Oracle Visual Builder Studioで使用可能なRedwoodツール・セットを使用して、一般、傷病(疾病/負傷)、および出産または養子縁組タイプの休暇欠勤の休暇欠勤入力ページを再作成し、Redwoodページと同じ一貫性のある機能を用意してユーザー・エクスペリエンスを向上させました。
「新規休暇欠勤」Redwoodページ
休暇欠勤入力用のRedwoodページの使用方法を次に示します:
- ホーム・ページで、「自分」をクリックします。
- 「時間および休暇欠勤」をクリックします。
- 「休暇欠勤の追加」タイルをクリックします。
ノート: 休暇欠勤では現在、workersAssignmentLOVを使用して、現在のシステム日付時点のアクティブなアサインメントが表示されます。休暇欠勤を入力する際、入力日の時点で有効なビジネス・タイトルのみが表示されます。値リストには、先日付のアサイメントまたは先日付の非アクティブ・アサイメントが表示されなくなります。
休暇欠勤入力用の新しいRedwoodページでは、Redwoodエクスペリエンスの対話処理をご利用いただけます。
有効化のステップ
このページは、デフォルトではオフになっています。このページを有効にする場合は、「プロファイル・オプション」で有効にする必要があります。標準提供のプロファイル・オプションを変更するステップは、次のとおりです:
- 「設定および保守」作業領域にナビゲートします。
- 「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索してクリックします。
- ORA_ANC_ADD_ABSENCE_VBCS_UI_ENABLEDプロファイル・オプションを検索して選択します。
- 「レベル」リストで、「サイト」を選択します。
- 「プロファイル値」フィールドに「Y」と入力します。
- 「保存してクローズ」をクリックします。
ヒントおよび考慮事項
現在、次の機能は新しいRedwood休暇欠勤入力ページでサポートされていませんが、将来のリリースで追加される予定です:
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繰返し休暇欠勤を入力する機能。
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資格プランに基づく休暇欠勤の休暇欠勤付与の表示。
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休暇欠勤タイプ・プラン・バランス詳細および予定バランス詳細の表示。
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休暇協約と支払要求の詳細。
休暇欠勤管理のためのトランザクション・ビジネス・インテリジェンス
Oracle Transactional Business Intelligenceは、Oracle Cloudアプリケーションのすべてのユーザーが、日常的な意思決定のための非定型レポートを作成し、分析するために使用できるリアルタイムのセルフサービス・レポート作成ソリューションです。 Oracle Transactional Business Intelligenceは、人事マネージャ、人事担当者、企業幹部およびライン・マネージャに、ワークフォース原価、要員配置、報酬、パフォーマンス管理、タレント管理、後任プランおよび従業員福利厚生を分析するための重要なワークフォース情報を提供します。
レポートや分析を最初から作成する必要はありません。「Customer Connect」のレポート共有センターで、すべての製品のサンプル・レポートのライブラリを確認してください。
休暇欠勤付与ケース・リアルタイム・サブジェクト領域でのフレックスフィールドのサポート
「ワークフォース管理 - 休暇欠勤付与ケース・リアルタイム」サブジェクト領域の拡張された「付与ケース詳細」ディメンションを使用して、簡単にレポートを作成できるようになりました。このディメンションで、開発者付加フレックスフィールドおよび付加フレックスフィールドがサポートされるようになりました。
これを使用して、「ワークフォース管理 - 休暇欠勤付与ケース・リアルタイム」サブジェクト領域に関するレポートを強化できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
置き換えられた機能または削除された機能
Oracleは時々、既存のクラウド・サービスの機能を新しい機能で置き換えるか、既存の機能を削除します。機能が置き換えられた場合、古いバージョンがすぐに削除されることも、将来削除されることもあります。ベスト・プラクティスとして、新しいバージョンが使用可能になったらすぐに、置換後の新しいバージョンの機能を使用するようにしてください。
製品 |
削除された機能 |
削除予定 |
置換後の機能 |
置換時期 |
追加情報 |
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現時点ではありません。 |
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既知の問題 / メンテナンス・パック・スプレッドシート
Oracleは各更新における既知の問題に関するドキュメントを公開することにより、お客様が遭遇する可能性のある問題について啓発し、回避策があればそのドキュメントにおいてその回避策を提供します。
Oracleは、月次または法定パッチ適用により修正された不具合のメンテナンス・パックおよび法定メンテナンス・パックのドキュメントも公開します。
これらのドキュメントを参照するには、My Oracle Supportにアクセスできる必要があります。
Oracle Human Capital Management Cloud Functional Known Issues and Maintenance Packs (ドキュメントID 1554838.1)