本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | モジュール | 機能 | ノート |
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2023年12月1日 | 初版作成。 |
アイデアをお寄せください
お客様からのアイデアはいつでも歓迎です。クラウド・サービスをさらに改善する方法について提案がございましたらどうぞお教えください。アイデアを送信するにはいくつかの方法があります。たとえば、Oracle Customer ConnectのIdeas Labを使用します。機能名の後にこのアイコンが表示されている箇所は、お客様のアイデアを実現した機能です。
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。
免責事項
この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。
この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。
Oracle Cloudアプリケーションは、四半期ごとに新しい更新を提供します。つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。一部の機能は使用可能な状態でされ、エンド・ユーザーが即時に使用できます。その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。すぐ使用できない状態で提供される機能は、次の権限を使用して、次の指示に従ってエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。
- アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
- Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)
新機能をオプトインする方法を次に示します。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
- 「機能概要」ページで、オファリングを選択し、そのオファリングに固有の新機能をレビューします。または、デフォルト選択の「すべての使用可能オファリング」をそのまま使用して、すべてのオファリングの新機能をレビューできます。
- 「新機能」タブで、新機能をレビューし、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに使用可能な場合は、チェック・マークが表示されます。それ以外の場合は、機能を使用可能にするアイコンが表示されます。
- 「使用可能」列のアイコンをクリックし、ステップを完了して機能を使用可能にします。
「新機能」作業領域に表示されていない機能をオプトインする場合があります。オプトインする方法は次のとおりです。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「オファリング」をクリックします。
- 「オファリング」ページでオファリングを選択し、「オプトイン機能」をクリックします。
- 「オプトイン」ページで、オファリングまたは機能が含まれている機能領域の「機能の編集」(鉛筆)アイコンをクリックします。
- 機能の編集ページで、機能を有効化するためのステップを完了します。
オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリングの構成を参照してください。
オプト・イン失効
オプトインで使用不可の状態で提供された機能は、今後の更新で自動使用可能になる場合があります。これはオプト・イン失効と呼ばれます。クラウド・サービスにオプト・イン失効がある場合、このドキュメントに関連タブが表示されます。このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。ここをクリックして、すべてのOracle Cloudアプリケーションのオプト・インが失効した機能を確認することもできます。
列の定義:
レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小限になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
使用不可の状態で提供される機能 = 処理を実行するまで、エンド・ユーザーはこれらの機能を使用できません。これらの機能は無効化された状態で提供され、有効にするかどうかや有効にする時期を任意で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域を最初にレポートに組み込む必要がある、b)新しいWebサービスを使用するには統合が必要である、c)機能にアクセスするには、ユーザー・ロールに機能を割り当てる必要があるなどです。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入れテストでは、大規模なUIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当ててください。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能を使用するために、膨大な作業は不要です。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
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複数元帳のAccounting Hubオーケストレーションの改善
複数の元帳を持つAccounting Hubトランザクション・ファイルを単一の処理単位としてインポートします。インポート・プロセスでは、会計ワークロードをエラスティックに検出して実行するため、外部プロセス・コントローラを介してファイルを編成する必要性が減ります。
機能には次の3つの主要な拡張機能が含まれます:
- 単一のプロセス実行での複数元帳の処理
「データ・セットの会計の作成」プロセスを使用して、単一のデータ・ファイルを介してインポートされたすべてのAccounting Hubトランザクションを処理します。このプロセスでは、単一のプロセス実行で複数の元帳に関連するトランザクションを処理できるようになったため、外部プロセス・コントローラを介してプロセスを個別に編成する必要性が減ります。
- 補助元帳会計仕訳の一般会計への転送の改善
「会計の作成」サブプロセスで補助元帳会計仕訳が生成されると、これらの仕訳は要約され、「補助元帳仕訳の転記」親プロセスとその子である「仕訳インポート」プロセスを介して一般会計に転送されます。
「一般会計への転送」パラメータを「はい」に設定して「会計の作成」プロセスを発行すると、「補助元帳仕訳の転記」および「仕訳インポート」プロセスを起動せずに、「会計の作成」サブプロセスによって、補助元帳会計仕訳が要約されて一般会計に転送されます。スタンドアロン「補助元帳仕訳の転記」プロセスを発行すると、補助元帳会計仕訳は、「仕訳インポート」プロセスを起動せずに一般会計に転送されます。
この機能に含まれるその他の変更は次のとおりです:
- 代替勘定科目が定義されている無効な勘定科目が補助元帳会計仕訳で参照されている場合、一般会計仕訳の作成時にその代替勘定科目が自動的に使用されます。
- 補助元帳会計仕訳からの一般会計仕訳バッチ作成中に検証エラーがある場合、有効な会計仕訳は一般会計に転送され、無効な会計仕訳は転送されません。
- 「会計エラーの管理」ページで、補助元帳会計仕訳の一般会計への転送中に生成された検証エラーをレビューできます。
- インテリジェント・キュー管理
この拡張機能により、システムはスケジュール済ジョブのキューをインテリジェントに管理し、使用可能なジョブ・キューの処理能力に基づいて会計作成のワークロードを解放します。「データ・セットの会計の作成」プロセスの発行は、現在のジョブ・キューの処理能力がダウンストリーム会計および転記プロセスを処理するのに十分であるとシステムが判断するまで保留されます。
ノート: これらの拡張機能は、Accounting Hubアプリケーションが構成されているすべての新しい実装でデフォルトで有効になっています。既存のライブ実装では、設定ステップを使用して、これらの機能の一部を個別に、または組合せとして有効化できます。
ビジネス上の利点は次のとおりです:
- 会計および一般会計への転記など、Accounting Hubトランザクションのエンドツーエンド処理が改善されました。
- Accounting Hubへのフィードの保守が削減されました。
有効化のステップ
Accounting Hubアプリケーションの「単一のプロセス実行での複数元帳の処理」および「補助元帳会計仕訳の一般会計への転送の改善」拡張機能の有効化
次のステップを使用して、Accounting Hubアプリケーションの「単一のプロセス実行での複数元帳の処理」および「補助元帳会計仕訳の一般会計への転送の改善」拡張機能を有効化します -
- 「設定および保守」に移動します。
- 設定タスク: 「標準参照の管理」を検索し、移動します。
- 参照タイプ: ORA_ERP_CONTROLLED_CONFIGを検索します。
- 前述の参照タイプの下に次の参照コードを定義します -
- 参照コード: XLA_34838399
- 使用可能: <選択>
- 内容: 複数元帳会計
- 変更を保存します。
Accounting Hubアプリケーションの「補助元帳会計仕訳の一般会計への転送の改善」拡張機能の有効化
次のステップを使用して、Accounting Hubアプリケーションの「補助元帳会計仕訳の一般会計への転送の改善」拡張機能のみを有効化します -
- 「設定および保守」に移動します。
- 設定タスク: 「標準参照の管理」を検索し、移動します。
- 参照タイプ: ORA_ERP_CONTROLLED_CONFIGを検索します。
- 前述の参照タイプの下に次の参照コードを定義します -
- 参照コード: XLA_35065565
- 使用可能: <選択>
- 内容: Accounting Hubアプリケーションの直接転送
- 変更を保存します。
すべてのSubledgerおよびAccounting Hubアプリケーションの「補助元帳会計仕訳の一般会計への転送の改善」拡張機能の有効化
次のステップを使用して、すべてのSubledgerおよびAccounting Hubアプリケーションの「補助元帳会計仕訳の一般会計への転送の改善」拡張機能を有効化します -
- 「設定および保守」に移動します。
- 設定オファリング: 「Fusion Accounting Hub」を選択します。
- 機能領域: 「会計変換」をクリックします。
- 設定タスク: 「補助元帳会計参照の管理」をクリックします。
- 参照タイプ: ORA_XLA_PROMOTIONAL_OPTIONSを検索します。
- 前述の参照タイプの下に次の参照コードを定義します -
- 参照コード: XLA_PROMO_31776850_ON
- 参照データ・セット: 共通セット
- 使用可能: <選択>
- 内容: 直接転送
- 変更を保存します。
Accounting Hubアプリケーションの「インテリジェント・キュー管理」拡張機能の有効化
次のステップを使用して、すべてのSubledgerおよびAccounting Hubアプリケーションの「インテリジェント・キュー管理」拡張機能を有効化にします -
- 「設定および保守」に移動します。
- 設定オファリング: 「Fusion Accounting Hub」を選択します。
- 機能領域: 「会計変換」をクリックします。
- 設定タスク: 「補助元帳会計参照の管理」をクリックします。
- 参照タイプ: ORA_XLA_PROMOTIONAL_OPTIONSを検索します。
- 前述の参照タイプの下に次の参照コードを定義します -
- 参照コード: XLA_PROMO_32357094_ON
- 参照データ・セット: 共通セット
- 使用可能: <選択>
- 内容: 「インテリジェント・キュー管理」の有効化
- 変更を保存します。
ヒントと考慮事項
- 「単一のプロセス実行での複数元帳の処理」拡張機能を有効化することをお薦めします。
- 「単一のプロセス実行での複数元帳の処理」拡張機能が有効化されている場合、「インテリジェント・キュー管理」拡張機能は含まれません。キュー管理の問題は、複数の元帳に対する単一の「データ・セットの会計の作成」プロセスによって回避され、会計仕訳の一般会計への転送も行われます。
- 「単一のプロセス実行での複数元帳の処理」拡張機能が有効化されている場合、会計作成のワークロードを管理するために、「インテリジェント・キュー管理」がトリガーされます。
- 次の場合、「補助元帳会計仕訳の一般会計への転送の改善」拡張機能は無視されます。 –
- 「トランザクション」ページからオンライン会計が発行された場合。
- 「複数期間会計」プロセスが発行された場合、「仕訳インポート」プロセスはスキップされますが、「補助元帳仕訳の転記」プロセスはスキップされません。
- 会計がFusion General Ledgerの外部、つまりEBS General LedgerまたはPeopleSoft General Ledgerに転送される場合。