クラウド・レディネス / Oracle Fusion Cloud Customer Data Management
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  1. 更新23C
  1. 改訂履歴
  2. 概要
  3. 機能のサマリー
  4. Sales Automationコア共通
    1. CRM共通コンポーネント
        1. ワークスペースの列の編集リストでスニペット・フィールドを非表示
        2. サービス・リクエストのユーザー・コンテキスト使用可能
        3. メッセージ・テンプレートの実稼働環境への転送
        4. メッセージ・テンプレートの添付のアップロード
        5. 販売インテリジェンスのユーザーへの機能権限の割当
        6. 保存済検索番号を使用した環境間の保存済検索の移行
        7. 営業アプリケーションの他の部分からアクティビティ・ストリームへのドリルダウンをサポートするためのナビゲーション・パターンの拡張。
    2. セキュリティ
        1. オーケストレーションを使用したアクセス・グループ割当の最適化

更新23C

改訂履歴

本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。

日付 モジュール 機能 ノート

2023年6月30日

    初版作成。

概要

アイデア募集中

ご意見をお待ちしています。クラウド・サービスを改善する方法に関する提案がございましたら、ぜひお知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボなど、いくつかの方法でアイデアを送信していただけます。機能名の後にこのアイコンが表示されていれば、その機能はお客様のアイデアによるものです。

フィードバックをお寄せください

本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。

免責条項

この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。

この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。

機能のサマリー

列の定義:

レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。

UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。

UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。

機能は無効化状態で提供 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用する前に処理が必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新規または拡張BIサブジェクト領域は、レポートにまず組み込む必要があり、b)新規Webサービスは使用する前に統合する必要があり、c)ユーザー・ロールに機能を割り当てないと機能にアクセスできません。

エンド・ユーザーがすぐに使用可能
(機能が使用可能な状態で提供)

レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。

エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要
(機能は無効化状態で提供)

これらの機能を使用可能にするために処理が必要になるため、中断されません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。

機能

レポート

UIまたは
プロセスベース:
小規模

UIまたは
プロセスベース:
大規模*

Sales Automationコア共通

CRM共通コンポーネント

ワークスペースの列の編集リストでスニペット・フィールドを非表示

サービス・リクエストのユーザー・コンテキスト使用可能

メッセージ・テンプレートの実稼働環境への転送

メッセージ・テンプレートの添付のアップロード

販売インテリジェンスのユーザーへの機能権限の割当

保存済検索番号を使用した環境間の保存済検索の移行

営業アプリケーションの他の部分からアクティビティ・ストリームへのドリルダウンをサポートするためのナビゲーション・パターンの拡張。

セキュリティ

オーケストレーションを使用したアクセス・グループ割当の最適化

Sales Automationコア共通

CRM共通コンポーネント

ワークスペースの列の編集リストでスニペット・フィールドを非表示

「スニペット」フィールドには、検索問合せの結果、一致として表示されるレコードの一部が表示されます。多くの場合、このフィールドはユーザーに不要または使用されていないため、ワークスペースの「列の編集」リストで非表示にできるようになりました。

スニペット・フィールドを無効にすると、そのフィールドを使用しないユーザーに非表示になり、「列の管理」リストが簡潔になります。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

アクセス要件

管理者が使用できます。

サービス・リクエストのユーザー・コンテキスト使用可能

サービス・リクエストの妥当性スコアリング計算を管理者が実行できるようになりました。これにより、妥当性ベースの保存済検索を適応型検索に設定できるため、ワークスペース、NextGenリストおよびモバイルのサービス・リクエスト・オブジェクトから最も妥当性の高い項目のリストを表示しやすくなります。

ワークスペース、NextGenリストおよびモバイルのサービス・リクエスト・オブジェクトから最も妥当性の高い項目のリストをユーザーが表示できます。

有効化のステップ

REST API - {{url}}/crmRestApi/resources/latest/userContextObjectTypesを使用して新規オブジェクトを登録します。

サンプル・ペイロードおよび詳細なステップについては、ドキュメントを参照してください。

ヒントおよび考慮事項

サービス・リクエストのユーザー・コンテキストを使用可能にするための詳細なステップは、ドキュメントを参照してください。

アクセス要件

これは、アプリケーション管理者が使用できます。

メッセージ・テンプレートの実稼働環境への転送

メッセージ・テンプレートを実稼働環境に転送して、オーケストレーションなど、サポート対象のプロセスで使用できるようになりました。

オーケストレーション・フローを操作するために段階的に作成したメッセージ・テンプレートを実稼働環境に転送できるようになったので、実稼働環境でメッセージ・テンプレートを再作成してオーケストレーションに再アタッチする必要がなくなりました。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

アクセス要件

次のロールでメッセージ・テンプレートを管理できます:

  • 営業管理者
  • アプリケーション実装コンサルタント
  • 顧客関係管理アプリケーション管理者

メッセージ・テンプレートの添付のアップロード

添付をアップロードして、デジタル営業内で使用するメッセージ・テンプレートの推奨コンテンツをチームに提供します。こうすれば、チームがEメールに製品情報を簡単に含めることができます。

追加の製品情報などをEメールに添付するのはよくあることです。メッセージ・テンプレートの推奨コンテンツを管理者がチームに提供できるようになりました。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

アクセス要件

次のロールでメッセージ・テンプレートを管理できます:

  • 営業管理者
  • アプリケーション実装コンサルタント
  • 顧客関係管理アプリケーション管理者

販売インテリジェンスのユーザーへの機能権限の割当

販売インテリジェンス機能を表示する必要があるユーザーに新しい機能権限を割り当てることができます。新しい権限を使用して、次に対するユーザーのアクセス権を保護できます:

  • 営業推奨
  • 営業インサイト
  • 類似アカウントおよび
  • 営業機械学習モデルの結果として得られる類似レコード

営業管理者が販売インテリジェンス機能に対するアクセス権を管理し、これらの機能を使用する必要があるユーザーを選択して、必要な権限を割り当てることができるようになりました。

有効化のステップ

  1. 営業管理者は、「設定および保守」から「販売インテリジェンス使用可能」タスクにアクセスできます。
  2. セルフ・サービス・オンボーディングのガイド付きプロセスに従って、必要な販売インテリジェンス機能を有効にします
  3. 販売インテリジェンス機能を表示する必要があるカスタム・ユーザー・ロールに必要な権限を付与したことを確認します。

アクセス要件

販売インテリジェンス機能を表示する必要があるユーザーに次の機能権限を割り当てます

1. 営業推奨の表示権限 - 営業推奨を表示する場合

2. 営業インサイトの表示権限 - 営業インサイトを表示する場合

3. 類似レコードの表示権限 - カスタム営業機械学習モデルの結果として得られる類似アカウントおよび類似レコードを表示する場合

保存済検索番号を使用した環境間の保存済検索の移行

RESTサービスを使用して、テストと実稼働環境のポッド間で保存済検索を移行できるようになりました。保存済検索への参照を失わずに、1つの環境から別の環境に保存済検索を移行するために、保存済検索番号をRESTで使用します。この参照が環境間で同じになるようにすると、営業ダッシュボードなど、営業アプリケーションの他の領域でも、参照を変更せずに移行できます。

RESTサービスを使用して、テストと実稼働環境のポッド間で保存済検索を移行できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントおよび考慮事項

保存済検索のエクスポートおよびインポートを実行するための詳細なステップについては、ドキュメントを参照してください

営業アプリケーションの他の部分からアクティビティ・ストリームへのドリルダウンをサポートするためのナビゲーション・パターンの拡張。

この機能では、営業担当が自分のアクティビティ・リストやベル通知など、営業アプリケーションの様々な部分からアクティビティ・ストリーム内のアクティビティおよび連絡にドリルダウンできるフレームワークがサポートされます。この機能を使用すれば、営業担当がアクティビティ折りたたみパネルからアクティビティ・ストリームの関連アクティビティにドリルダウンできます。

この機能により操作性が向上するため、営業担当の生産性が向上します

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントおよび考慮事項

  1. 正常にドリルダウンするには、次世代Salesでアクティビティ・フィード機能を有効にし、アクティビティ・フィード・サブビューを使用可能にする必要があります。
  2. この機能を使用してオブジェクトのカスタム・アクティビティ・サブビューにドリルダウンすることはできません。

セキュリティ

オーケストレーションを使用したアクセス・グループ割当の最適化

「オブジェクト共有ルール割当処理の実行」スケジュール済プロセスが、Oracleの営業オーケストレーション・インテリジェンスに基づいて、自動スケジュール済プロセスとして1時間ごとに実行されるようになりました。

オーケストレーションでは、ある論理条件に基づいて割当プロセスがトリガーされます。割当プロセスがトリガーされる条件は次のとおりです:

オブジェクトで:

  • アクセス・グループを使用できる
  • トランザクション表に少なくとも1つのレコードがある
  • 自分に対して現在実行中の割当プロセスがない
  • 過去24時間に作成された割当プロセスに手動スケジュールが設定されていない

「アクセス・グループ・オーケストレーションの評価」という名前のオーケストレーション・プロセスでは、これらの条件を満たす場合にのみ、「オブジェクト共有ルール割当処理の実行」スケジュール済プロセスが自動的にトリガーされます。

必要に応じて、特定のオブジェクトに対してオンデマンドでこのプロセスを実行できます。1時間未満の間隔でプロセスをより頻繁に実行する場合は、手動スケジュールを作成するのではなく、ニーズに合わせてデフォルトの頻度を更新できます。

この機能拡張は:

  • システム内のプロセスの大量発生を防止して、プロセスがスタックしないようにします。
  • ビジネス・ニーズに応じて各オブジェクトのデフォルト頻度を簡単に更新できるようにします。
  • システム内のスケジュール済プロセスを最適化して、サーバー・リソースを節約します。
  • セキュリティ・マネージャがアクセス・グループにすばやく移行できるようにします。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントおよび考慮事項

  • 以前のリリースでは、準リアルタイム・アクセスがオブジェクトでサポートされている場合は、割当プロセスがオブジェクトに対して6時間ごとに自動的に実行されていました。(準リアルタイムは、シグナルをサポートするオブジェクトで使用可能です。)準リアルタイム・アクセスがオブジェクトでサポートされていない場合は、割当プロセスが1時間ごとに自動的に実行されていました。
  • 準リアルタイム・アクセスを使用するオブジェクトの場合は、ユーザーがほぼリアルタイムにアクセスできます。準リアルタイム・アクセスができないオブジェクトの場合は、自動スケジュール・プロセスが次回実行されるまでユーザーが待機してアクセスするか、オンデマンドでプロセスを実行して迅速にアクセスできるようにする必要があります

デフォルト頻度を更新する手順

この機能はデフォルトで有効になっていますが、任意のオブジェクトのデフォルト頻度(1時間)を更新できます。その手順は、次のとおりです:

  1. 「ツール」 > 「営業およびサービス・アクセス管理」 > 「アクセス・グループ」 > 「モニター」にナビゲートします。
  2. オブジェクト共有割当の実行サブタブの「プロセス・スケジューリング」セクションで、次のようにします:
  • 「オブジェクト」フィールドで、頻度を更新するオブジェクトを選択します。
  • 「頻度」フィールドで、割当プロセスを実行する頻度を分単位で設定します。頻度は15分以上の増分にする必要があります。
  • 「更新」をクリックして、設定した最新の頻度に従って、次のスケジュール済実行とそれ以降のすべてのスケジュールを更新します。

オンデマンドまたは即座にプロセスを実行する場合:

  1. プロセスを即座に実行するには、オブジェクトを選択して「プロセスの開始」をクリックします。
  2. ログ・ファイルを表示するには、スケジュール済プロセスのリストに移動し、ログ・ファイルのリンクをクリックします。リフレッシュするようにスケジュールしたオブジェクトとプロセスIDが表示されます。

重要: オブジェクトに対してプロセスを手動で実行するようにスケジュールすると、そのオブジェクトに対するオーケストレーションの関与が終了します。かわりに、入力した手動スケジュールが今後常に使用されます。パフォーマンスのメリットが得られるオーケストレーション・フレームワークを使用するために、可能なかぎり手動スケジュールは使用しないことをお薦めします。オーケストレーションの関与を再度有効にするには、Oracleサポートに連絡してください。

その他のヒントと考慮事項

  • この更新により、公開プロセスでシステムに自動的に発行された既存のすべてのデフォルト・スケジュールが取り消されます。
  • この変更は、アクセス・グループを使用する新しいお客様と既存のお客様の両方に該当します。ノート: 既存のお客様の場合は、カスタム・スケジュールがそのまま継続され、それらのオブジェクトにはオーケストレーション・ジョブが適用されません。
  • アクセス・グループのオブジェクトに対して、準リアルタイム処理がデフォルトで有効になりました。
  • 自動割当プロセスでは、プロセスが前回実行された時点以降のすべてのレコードが更新されます。
  • 自動プロセスがエラーになった場合は、次にスケジュールされている実行時に再実行されます。
  • リアルタイム処理を使用可能にする「リアルタイム・トランザクション・トラッキング使用可能」(ORA_ZCA_TRANSACTION_TRACKING_ENABLED)プロファイル・オプションは適用されなくなりました。