本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | モジュール | 機能 | ノート |
---|---|---|---|
2022年8月11日 | 機能設定マネージャ | 監査UIでのOracle Data Integratorの廃止 | 文書の更新。更新22Aで機能が変更されました。 |
2022年8月11日 | 機能設定マネージャ | OPSS監査データの属性の廃止 | 文書の更新。更新22Aで機能が変更されました。 |
2022年7月28日 | 承認と通知 | ワークフロー・タスク構成の「割当先」タブの更新 | 文書の更新。機能説明からコンテンツを削除しました。 |
2022年5月16日 | 地理 | 最新のLoqate地理データのインポート - 2022.01.20 | 文書の更新。更新22Aで提供される新機能。 |
2022年4月28日 | ユーザー・エクスペリエンス | エラー・メッセージのダイアログ・ボックスの再設計 | 文書の更新。更新22Aで提供される新機能。 |
2022年3月9日 | APIおよびスキーマ | SOAPレスポンスの日付書式に対する変更 | 文書の更新。更新22Aで提供される新機能。 |
2022年2月23日 | APIおよびスキーマ | 文書の更新。表およびビューのモジュールが変更されました。 | |
2022年2月18日 | レポートおよび分析 | Oracle Transactional Business Intelligenceの更新 | 文書の更新。Oracle Analytics PublisherおよびAnswersの更新バージョンの機能名が変更されました。 |
2022年2月4日 | ユーザー・エクスペリエンス | 「スケジュール済プロセス」作業領域のデフォルトの保存済検索が過去1時間に | 文書の更新。更新22Aで提供される新機能。 |
2022年1月17日 | 拡張性 | 更新されたOracle ADF Desktop Integrationアドイン | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2022年1月11日 | レポートおよび分析 | Oracle Analytics PublisherおよびAnswersの更新バージョン | 文書の更新。更新22Aで提供される新機能。 |
2021年12月23日 | 初版作成。 |
お客様のアイデアをお聞かせください
ご意見をお待ちしています。弊社のクラウド・サービスを改善する方法に関する提案がございましたら、ぜひお知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボを通してなど、アイデアを送信する方法はいくつかあります。機能名の後にこのアイコンが表示される場合は、お客様のアイデアが実現されたことを意味します。
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。
免責事項
この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。
この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。
Oracle Cloud Applicationsでは四半期ごとに新しい更新が配信されます。 つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。一部の機能は有効な状態で提供されます。これは、エンド・ユーザーが即時に使用できることを意味します。 その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。無効化され提供されている機能は、次の権限を使用して次のステップに従ってエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。
- アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
- Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)
新機能をオプト・インする方法を次に示します。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
- 「機能概要」ページで、オファリングを選択し、それに固有の新機能を確認します。または、デフォルトの選択である「すべての使用可能オファリング」をそのまま使用して、すべてのオファリングの新機能を確認できます。
- 「新機能」タブで、新機能を確認し、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに有効になっている場合は、チェック・マークが表示されます。それ以外の場合は、機能を有効にするアイコンが表示されます。
- 「使用可能」列にあるアイコンをクリックし、機能を有効にするステップを完了します。
オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリング構成を参照してください。
オプト・イン失効
時折、オプト・インにより無効化状態で提供されている機能が将来の更新で自動的に使用可能になる場合があります。 これは「オプト・イン失効」と呼ばれます。クラウド・サービスにこの更新のオプトイン失効がある場合、このドキュメントに関連タブが表示されます。 このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプトインがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。また、ここをクリックすると、Oracle Cloud Applications全体で現在のオプトインが失効する機能を確認できます。現在の更新の後、Cloud Customer Connectの財務フォーラムに今後の更新のオプトイン失効の詳細が含められます。
列の定義:
レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
すぐ使用できない状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用するために処理が必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能を使用可能にするために処理が必要になるため、中断されません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
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Oracle Transactional Business Intelligenceおよび新しいドキュメント・ライブラリの更新 |
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BPMワークリストでは、「割当先」タブを使用して、特定のワークフロー・タスクの承認ルール・セットとルールを構成します。UIの様々な側面(一般的なレイアウトや特定の処理方法など)が変更されました。通常、ルール・セットとルールの構成に関して実行できる操作は同じままです。使用するUI要素が異なっている場合があります。たとえば、ツールバーからアイコンをクリックしてルール・セットを作成するかわりに、ルール・セットのドロップダウン・リストからオプションを選択するようになりました。場合によっては、できることやできないことにも違いがあります。たとえば、一度に複数のルールを選択することはできなくなりましたが、事前定義済ルール・セットを削除できるようになりました(その処理には注意が必要です)。
ここでは、「割当先」タブ(特に「ルール」サブタブ)の主要な変更点をいくつか示します。
- ルール・セットのリストと、ルール・セットを作成するオプションは、ドロップダウン・リストにあります。
ルール・セットを選択および作成する値リスト
- ルール・セットを削除し、その有効日とアクティブ設定を表示するには、ルール・セットの値リストの後にあるプロパティの表示リンクをクリックします。
削除するオプションが表示されているルール・セットのプロパティ
- 「ルール」ペインを使用して、選択したルール・セットのルールを管理します。新しいルールを作成するには、ツールバーのアイコンをクリックし、一般ルールを選択します。「ルール」ペインで選択したルールについて、その詳細がペインの右側に表示されます。ルール名の後ろにある「プロパティ」リンクをクリックすると、ルールの有効日、アクティブ設定および拡張モード・オプションが表示されます。
- ルールの「If」セクションで、行をクリック(つまり、テスト)して編集可能にします。一度に編集できるのは1行のみです。「If」セクションのツールバーを使用して、行を作成または削除します。以前はルールに対して拡張モードを選択した場合にのみ使用可能であったオプションも含め、行を作成するためのすべてのオプションを使用できます。
選択したルールの「ルール」ペインと詳細
- カッコのかわりに、(パターンではなく)行に対して囲むオプションを選択すると、次のテストがtrueというルールのサブセクションが表示され、そのサブセクションのツールバーが右上に表示されます。
囲むオプションを使用して表示されたサブセクション
-
「検証」ボタンをクリックすると、結果はページ下部のビジネス・ルール検証 - ログ・サブタブに引き続き表示されますが、ダイアログ・ボックスは表示されなくなり、影響を受けるフィールドは強調表示されなくなりました。
「割当先」タブの「ルール」サブタブの横に新しい「値セット」サブタブもありますが、これは適用できないため使用しないでください。
「割当先」タブの更新は、より効率的な方法でルール・セットとルールを構成するのに役立ちます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
事前定義済ルール・セットは削除できますが、実際に使用していないことと、今後も使用しないことを確認してください。事前定義の変更ルールおよび置換ルールのルール・セットは削除しないでください。
主なリソース
ロール情報
BPMワークリストで管理タスクを実行できるロールが必要です。
ワークフロー・タスク構成に対する変更に関する監査情報を取得します。たとえば、更新されたタスク、変更の実行担当者、更新された時期を確認できます。「監査レポート」作業領域(「ナビゲータ」→「ツール」→「監査レポート」)で、監査結果を取得するために検索する対象は次のとおりです。
- 製品: Oracle SOA Suite (SOA)
- イベント・タイプ: SOA DT@RT変更
監査情報は、ワークフロー設定のトラブルシューティングと管理に役立ちます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
監査を実行するには、Oracle SOA Suiteの監査レベルを「なし」以外に設定する必要があります。
- 以前のリリース更新からの更新でない場合、Oracle SOA Suiteの監査レベルは自動的に「低」に設定されます。
-
以前のリリース更新から22Aに移行すると、Oracle SOA Suiteに対する監査レベルは22A以降もそのまま残ります。そのレベルが「なし」の場合は、「低」、「中」または「高」に変更する必要があります。3つのいずれを選択した場合でも、ワークフロー・タスクに対して同じ監査結果が得られます。監査レベルを設定するには、「設定および保守」作業領域に移動し、「アプリケーション拡張」機能領域の「監査ポリシーの管理」タスクを使用します。
主なリソース
- タスク構成に加えられた変更の監査(2022年1月7日使用可能)
ロール情報
- 監査結果を取得するには、監査履歴の表示(FND_VIEW_AUDIT_HISTORY_PRIV)権限のあるロールが必要です。
- 監査レベルを確認するには、監査ポリシーの管理(FND_MANAGE_AUDIT_POLICIES_PRIV)権限のあるロールが必要です。
スケジュール済プロセスを発行した後、「スケジュール済プロセス」作業領域の「ステータス詳細」タブを使用して、ステータスおよび進捗を追跡します。たとえば、プロセスが実行されている時間や終了までに要する時間を確認できます。実行が開始されていない場合は、実行前に最初に実行する必要があるプロセスの数や、実行がブロックされている時間を確認できます。プロセスがブロックされている場合は、その理由に関する詳細情報を取得できます。プロセスによっては、プロセスが正常に処理されたレコードの数、エラーが発生したレコードの数、および保留中のレコードの数を示すグラフを表示できます。
- 「スケジュール済プロセス」作業領域(「ナビゲータ」→「ツール」→「スケジュール済プロセス」)で、プロセスを検索して選択します。
- 「ステータス詳細」タブを開いて、プロセスに関する詳細情報を取得します。使用可能な情報は、現在のステータスによって異なります。
- 「ステータス詳細」タブで、処理する項目のステータス・セクションを展開します(使用可能な場合)。プロセスによっては、処理しているレコードに関するグラフが表示されます。これらのグラフは、検索結果表で使用できなくなった、このジョブの処理済項目 / エラー / 合計列に置き換わるものです。
進捗を示すグラフが表示されている「ステータス詳細」タブ
- プロセスに「ブロック済」ステータスがある場合は、「ステータス詳細」タブの非互換セクションを展開します。ここでは、どのプロセスが自分のプロセスと互換性がない(つまり、同時に実行できない)かを確認できます。したがって、自分のプロセスを開始できるように他のプロセスが終了するまで待つか、互換性のないプロセスを取り消すような操作を実行できます。
互換性のないスケジュール済プロセスが表示されている「ステータス詳細」タブ
「ステータス詳細」タブには、発行済プロセスを管理するための詳細情報とオプションが表示されます。これは、期待どおりにプロセスが実行されていないときに、何が起きているか、またはどのように処理を進めるかを判断するのにも役立ちます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
- スケジュール済プロセスのステータスおよびその他の詳細の表示
- ブロックされたプロセスまたは互換性のないプロセスの解決(2022年1月7日使用可能)
ロール情報
「スケジュール済プロセス」作業領域にアクセスするには、スケジュール済プロセスの管理(FND_MANAGE_SCHEDULED_PROCESSES_PRIV)権限のあるロールが必要です。
ロギング機能に関連付けられているプロファイル・オプションが、サイト・レベルで無効になっています。これらのプロファイル・オプションはユーザー・レベルのUIで使用可能ですが、Oracleサポートからの指示がないかぎり、これらのプロファイル・オプションは設定しないでください。
影響を受けるプロファイル・オプションは次のとおりです。
- FND: ログ有効(AFLOG_ENABLED)
- FND: ログ・レベル(AFLOG_LEVEL)
- FND: ログ・モジュール・フィルタ(AFLOG_MODULE)
- FND: インシデント有効(AFLOG_INCIDENT_ENABLED)
- FND: QuickTrace有効(AFLOG_QUICKTRACE_ENABLED)
- FND: QuickTraceレベル(AFLOG_QUICKTRACE_LEVEL)
- FND: PL/SQLのログ・ファイル(AFLOG_PLSQL_FILENAME)
- FND: PL/SQLのバッファ・モード(AFLOG_BUFFER_MODE)
- FND: PL/SQLのバッファ・サイズ(AFLOG_BUFFER_SIZE)
- FND: Cのログ・ファイル(AFLOG_FILENAME)
この制限により、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
「スケジュール済プロセス」作業領域のデフォルトの保存済検索が過去1時間に
「スケジュール済プロセス」作業領域を最初に開くと、デフォルトでは、検索結果表に過去1時間以内に発行されたプロセスが表示されるようになりました。これまでは、過去24時間以内に発行されたプロセスがこの表に表示されていました。
この変更により、デフォルトでは過去1時間以内に実行されたスケジュール済プロセスのみが表示されることで、時間の節約につながります。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
22Aリリースでは、エラー・メッセージのダイアログ・ボックスのルック・アンド・フィールが拡張されています。たとえば、メッセージ・ヘッダーのフォント・スタイルが変更されています。
これは、21Dリリースでのヘッダーの表示です。
そしてこれは、22Aリリースでの表示です。
これらの変更は、アプリケーションのルック・アンド・フィールを強化するために行われます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ロールの自動プロビジョニングは、ロール割当プロセスを推進するために適用可能な固定の基準セットを使用して実行されます。
割当付加フレックスフィールドを使用して、特異な基準に基づいてロール・マッピングをモデル化できます。
ロール・マッピング
このオプションを使用すると、特異な基準に基づいてロール割当マッピングをモデル化できます。
有効化のステップ
新しいカスタム割当属性リージョンを表示する必要があるかどうかを制御するには、シードされた新しいプロファイル・オプションORA_PER_ROLE_MAPPINGS_UI_DISPLAY_CUSTOM_ATTRIBUTESを使用します。リージョンは、プロファイル・オプション値が「Y」に設定されている場合にのみ表示され、それ以外の場合はレンダリングされません。このプロファイル・オプションは、デフォルトでオフになっています。
このプロファイル・オプションを有効化するには:
- 「設定および保守」作業領域で、「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索します。
- 「管理者プロファイル値の管理」ページで、プロファイル・オプション・コードORA_PER_ROLE_MAPPINGS_UI_DISPLAY_CUSTOM_ATTRIBUTESを検索します。
- プロファイル値を「Y」に設定します。
- 「保存してクローズ」をクリックします。
主なリソース
詳細は、HCMの保護ガイドの次のトピックについて、アプリケーション・ヘルプを参照してください。
非フェデレーテッド・ユーザーに対するカスタム・パスワード複雑性
更新22A以降は、既存のパスワード複雑性タイプに加えて、カスタム・パスワード複雑性を使用したパスワード・ポリシーを作成できます。カスタム・パスワード・ポリシーでは、次のパスワード要素ごとに最小数を設定できます。
- 最小文字数
- 大文字の最小文字数
- 小文字の最小文字数
- 最小桁数
- 最小特殊文字数
カスタム・パスワード・ポリシーは、非フェデレーテッド・ユーザーのみに適用できます。
パスワードの最小文字数を設定して、ビジネス・ニーズに応じてセキュアなパスワードを適用できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
既存のユーザーの場合、パスワード・ポリシーに対する(カスタムまたはその他のパスワード複雑性タイプを使用した)変更は、パスワードをリセットした後にのみ有効になります。
ロール情報
- ITセキュリティ・マネージャ
更新されたOracle Visual Builder Studio
Visual Builder Studioを使用してアプリケーション・ページを拡張する際に実行可能となった重要な点を次に示します。
- ベース・コンポーネント・コンテキスト・パラメータの使用: ベース・コンポーネント・コンテキストのパラメータを使用してアプリケーションを拡張できるようになりました。これらのパラメータは、レイアウトのフィールド・エディタの「パラメータ」タブに表示されます。
- 動的表の列のサイズ変更およびソート: 動的表のレイアウトを編集するときに、表のプロパティを編集して、表の各列の幅を構成できるようになりました。任意のフィールドで表をソートすることもできます。
- レイアウト・エディタでの必須フィールドとカスタム・フィールドの簡単な追加: ルール・セットのレイアウト・エディタでは、「フィールド」パレットに、重要または関連するフィールドをリストする推奨フィールド・セクションが含まれるようになりました。新規レイアウトを作成する際、必須としてマークされたフィールドが自動的に追加されるようになりました。
- フィールド・コンバータおよびバリデータの簡単な追加: フィールド・タイプに基づいて、推奨されるバリデータまたはコンバータ・タイプが自動的に選択されるようになりました。式バリデータおよび式コンバータも使用できるようになりました。式バリデータは、フィールドの値が正規表現で定義されたパターンと一致するかどうかをチェックします。式コンバータは、評価のためにフィールドの値を正規表現に変換します。
- 公開できないサンドボックスの明確な表示の取得: 新しいワークスペースのサンドボックスを選択するとき、またはワークスペースで使用しているサンドボックスを切り替えるときに、公開できないサンドボックスが明確に示されるようになりました。また、ワークスペースで公開できないサンドボックスを使用している場合は、「ワークスペース」ページの現在のサンドボックス列にノートが表示されます。
このVisual Builder Studioの新機能により、Oracle Applications Cloudを広範囲に拡張するプラットフォームが提供されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
更新されたOracle ADF Desktop Integrationアドイン
Oracle ADF Desktop Integrationアドインの最新バージョンの5.1.0.23822をダウンロードできるようになりました。
このバージョンで得られる重要な点を次に示します。
- Microsoft Internet Explorerではなく、Microsoft Edge/Chromiumに基づく埋込みブラウザであるWebView2のサポートが追加されました。詳細は、My Oracle Support (https://support.oracle.com)の「ADFdi Support for WebView2 Embedded Browser」(2790862.1)を参照してください。
- adfdi-excel-addin-installer-current-user.msiという新しいアドイン・インストーラ。現在は非推奨となったインストーラadfdi-excel-addin-installer.exeを置換するものです。詳細は、My Oracle Support (https://support.oracle.com)の「How to install the ADF Desktop Integration Add-in for Excel」(2681794.1)を参照してください。
- 様々なアクセシビリティの改良。
- 翻訳の別の言語としてのウクライナ語。
- 標準の言語セットに翻訳されたデザイナ文字列。
- 簡易アドイン・バージョン・レポート。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
ページ・コンポーザ・ツールを使用して簡易パネルを構成したり、複数のページにわたってUIコンポーネントのすべてのインスタンスを変更することはできなくなりました。かわりに、このツールを使用して個々のページを構成する必要があります。サンドボックスで以前に簡易パネルを構成していた場合は、その構成が引き続き機能します。ただし、このような構成を削除して、個々のページで変更を加えてからサンドボックスを公開することをお薦めします。これにより、アプリケーションのパフォーマンスが向上し、アプリケーションの更新時またはアップグレード時の問題を回避できます。
ノート: サンドボックス内のすべての簡易パネル構成を書き留めておき、同じサンドボックス内で個々のページ・レベルでコンポーネントを再度構成できるようにしてから削除するようにしてください。
ここでは、簡易パネル構成を見つけて必要に応じて削除するのに役立つFAQをいくつか示します。
アクティブなサンドボックスに簡易パネル構成があるかどうかを確認するにはどうすればよいですか。
アクティブなサンドボックスを公開する前に、サンドボックスに簡易パネル構成があるかどうかを確認できます。
- 「ナビゲータ」→「構成」→「サンドボックス」をクリックします。
- 構成を実行するアクティブなサンドボックスを特定します。
- 「サンドボックスの詳細」ページで、アーティファクトのリストを確認します。アーティファクトに/oracle/apps/fnd/applcore/patterns/ui/components/SimplePanel.jspxが表示されている場合は、サンドボックスを公開しないでください。かわりに、構成を削除してから、必要に応じてサンドボックスを公開します。
すでに公開されている簡易パネル構成が自分の環境にあるかどうかを確認するにはどうすればよいですか。
次のステップを実行します。
- グローバル・ヘッダーで自分のユーザー・イメージまたはユーザー名をクリックし、「設定およびアクション」メニューで「構成の管理」を選択します。
- 「構成の管理」ダイアログ・ボックスで、「検索」フィールドを使用して/oracle/apps/fnd/applcore/patterns/ui/components/SimplePanel.jspxドキュメントを検索します。
すでに公開されている簡易パネル構成を削除するにはどうすればよいですか。
次のステップを実行します。
- 「設定および保守」作業領域で、「アプリケーション拡張」機能領域の「管理者プロファイル値の管理」タスクに移動します。
- 「メタデータへの手動更新の許可」(FND_ALLOW_MANUAL_METADATA_UPDATES)プロファイル・オプションを検索します。
- 「FND_ALLOW_MANUAL_METADATA_UPDATES: プロファイル値」セクションで、プロファイル値を「はい」に設定します。
- 「保存してクローズ」をクリックします
- 「完了」をクリックします。
- アプリケーションからサインアウトし、再度サインインします。
- ページ・コンポーザ・ツールが含まれているサンドボックスを作成してアクティブ化します。サンドボックスのコンテキスト・レイヤーが、編集するページでサポートされていることを確認します。そうなっていない場合は、ページを編集できません。
- ホーム・ページに移動します。
- グローバル・ヘッダーで自分のユーザー・イメージまたはユーザー名をクリックし、「設定およびアクション」メニューで「構成の管理」を選択します。
- 「構成の管理」ダイアログ・ボックスで、「検索」フィールドを使用して/oracle/apps/fnd/applcore/patterns/ui/components/SimplePanel.jspxドキュメントを検索します。
- ドキュメントがサイト・レベルでリストされている場合は、「削除」リンクをクリックして簡易パネル構成を削除します。
- 変更を検証したら、そのサンドボックスを公開して、すべてのユーザーが変更を利用できるようにします。
ノート: サンドボックスの公開後、「メタデータへの手動更新の許可」(FND_ALLOW_MANUAL_METADATA_UPDATES)プロファイル・オプションを「いいえ」にリセットします。
個々のページを構成すると、パフォーマンスが向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
アプリケーション・コンポーザで作成された既存のスクリプトに対する新しいGroovyバージョンの影響
このリリースでは、Groovyスクリプト・エンジンの新しいバージョン(バージョン2.5.14)をアプリケーション・コンポーザで使用できます。この新しいバージョンでは、次に説明するように一部のランタイム・アプリケーションの動作が変わります。
- LinkedListメソッドの動作がJavaの動作と一致するようになりました
pushおよびpopメソッドがJavaと同様に機能するようになりました。
Groovy 2.4.13以下では、LinkedListはスタックのように後入れ先出し(LIFO)で機能していました。新しいバージョンでは、LinkedListはキューのデータ構造のように先入れ先出し(FIFO)で機能します。
pushメソッドを確認しましょう。
def LinkedList list=new LinkedList();
list.add('A');
list.add('B');
list.push('C');
list.add('D');
println(list);
-
21D (Groovy 2.4.13以下)では、結果は次のようになります。
[A, B, C, D]
- 22A (Groovy 2.5.14)では、結果は次のようになります。
[C, A, B, D]
Groovy 2.4.xと同じ動作を保持するには、Groovy 2.5.xで次のようにスクリプトを変更します。
list.push()のかわりに、list.add()を使用します。
次に、popメソッドを確認しましょう。
def LinkedList list=new LinkedList();
list.add('A');
list.add('B');
list.add('C');
list.add('D');
println(list.pop());
21D (Groovy 2.4.13以下)リリースでは、結果は次のようになります。
prints "D"
22A (Groovy 2.5.14)リリースでは、結果は次のようになります。
prints "A"
Groovy 2.4.xと同じ動作を保持するには、Groovy 2.5.xで次のようにスクリプトを変更します。
list.pop()をdef value = list.last() ; list.remove(value);に置き換えます
-
hasNextがfalseを返すと、ObjectRangeイテレータは、nullではなくNoSuchElementExceptionを返すようになりました
ObjectRangeイテレータでnext()をコールすると、hasNextがfalseを返した場合は、イテレータ・コントラクトに準拠するようにNoSuchElementException (nullではなく)を返すようになりました。
def itr = ('a'..'b').iterator()
assert itr.next() == 'a';
assert itr.next() == 'b';
itr.next(); /* itr is null in 21D - in 22A it throws a NoSuchElementException) */
Groovy 2.4.xと同じ動作を保持するには、Groovy 2.5.xで次のようにスクリプトを変更します。
チェックされない例外NoSuchElementExceptionを取得しないようにするには、itr.nextをコールする前に常にitr.hasnext()チェックを実行します。
既存のGroovyを点検して、すべてが期待どおりに動作することを確認するか、必要に応じてスクリプトを変更できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
Oracle Transactional Business Intelligenceおよび新しいドキュメント・ライブラリの更新
22AでOracle Transactional Business Intelligence (OTBI)が更新され、使用可能な機能がOracle BI Enterprise Edition 11.1.1.9のものから12cのものへと更新されています。
予期される機能の違いについての一般的な情報は、Oracle Transactional Business Intelligenceの注目点と相違点を参照してください
Oracleによる21Dから22A以降へのOTBIの更新のために準備する際には、1度かぎりの重要な考慮事項があります。更新に関するその他の問題については、既知の問題を注意して確認してください。
-
OTBIカタログは、21Dから22Aへの更新の3日前に読取り専用モードになります。この3日間の期間中、カタログにアクセスすることはできますが、行った変更は保持されません。この1度かぎりのアクティビティは、22Aへの更新の前にカタログが確実に一貫性のある状態で移行されることを保証するために必要なもので、次のOracle Applications Cloudの更新では繰り返されません。
カタログが読取り専用モードの場合、次のものは保持できません。
- パブリッシャ・オブジェクト、分析、エージェントなどのアーティファクトに対する変更(編集されたアーティファクトを含む)
- カタログ内のオブジェクトに対する変更(オブジェクトの名前の変更や権限の変更など)
- カタログ構造の変更(フォルダの追加または削除など)
更新後に変更内容を保持するには、更新前に変更内容をアーカイブしてから更新の完了後にアンアーカイブすることをお薦めします。
-
アーカイブおよびアンアーカイブ処理を使用してカタログ・コンテンツをステージ環境から本番環境に移動する前に、Oracleによるステージ環境と本番環境の両方についてのOTBIへの更新のために準備します。カタログ・コンテンツを22A環境から21D環境に移動することはできません。カタログ・コンテンツは22A環境から21D環境に移動できないを参照してください。
OTBIが更新され、使用可能な機能がOracle BI Enterprise Edition 11.1.1.9のものから12cのものへと更新されています。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
新しいOTBIライブラリがあり、Oracle Cloud Applications用の新しいOTBIガイドのセットがあります。Oracle Help CenterのOracle BI Enterprise EditionおよびOracle Analytics Server Middlewareライブラリではなく、次のライブラリを参照することをお薦めします。
主なリソース
OTBIの使用、構成および管理の詳細は、Oracle Cloud Applicationsの新しいOTBIガイドのセットであるOTBIライブラリを参照してください。
- ガイド
-
OTBIを使用して分析およびダッシュボードを構築および共有し、データを調査および分析します。
-
Oracle Transactional Business Intelligenceでの分析およびダッシュボードの作成
-
パブリッシャでデータをモデリングし、ピクセルパーフェクト・レポートを設計します。
Oracle Transactional Business Intelligenceでのピクセル・パーフェクト・レポートの設計
-
ピクセルパーフェクト・レポートを表示、公開および管理します。
Oracle Transactional Business IntelligenceでのOracle Analytics Publisherの使用
-
ユーザーを管理し、OTBIを構成します。
Oracle Transactional Business Intelligenceの管理
-
ピクセルパーフェクト・レポート用にパブリッシャを管理および構成します。
Oracle Transactional Business IntelligenceでのOracle Analytics Publisherの管理
-
開発者およびインテグレータの情報および既知の問題を確認します。
Oracle Fusion Applicationsの廃止表についての注意
以前のリリースで廃止されたOracle Fusion Applicationsの表は、次の四半期リリース以降は使用できなくなります。この文書を読み、影響を受ける表とそれらが廃止されたリリースを識別して、開発タスクを適切に計画できるようにしてください。
この情報を使用して、廃止された表を開発環境から除外し、破損したリンクや参照の欠落を防止できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
更新22A以降、ペイロードでミリ秒値が指定されていない場合に、SOAP Webサービスのレスポンス本文のタイムスタンプが異なる形式で表示されるようになりました。
更新21Dまでは、ペイロードでミリ秒値が指定されなかった場合、値0が文字Zとともにタイムスタンプに付加されてレスポンスに表示されていました。たとえば、ペイロードのタイムスタンプにミリ秒値がない場合(2022-01-28T19:07:53)、レスポンスには2022-01-28T19:07:53.0Zと表示されていました。ペイロードにミリ秒値403が指定されていた場合(2022-01-28T19:07:53.403)、レスポンスのタイムスタンプは2022-01-28T19:07:53.403Zと表示されていました。
この更新では、ペイロードでミリ秒値が指定されていない場合のレスポンスのタイムスタンプの書式が変更されました。たとえば、タイムスタンプにミリ秒値がない場合(2022-01-28T19:07:53)、レスポンスには2022-01-28T19:07:53Zと表示され、文字Zの前に0は表示されません。
ペイロードにミリ秒値が指定されている場合の書式に変更はありません。これまでのバージョンと同じように表示されます(2022-01-28T19:07:53.403Zなど)。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
最新のLoqate地理データのインポート - 2022.01.20
Loqate: 2022.01.20から最新の地理データ・ドロップをインポートできます。これは82カ国で使用可能です。GBG | Loqate地理参照データが利用可能な国のリストを参照してください。
このリリースでは数か国の地理データが拡張されました。
オラクル社では、Loqateのインポート可能な地理データを追加の費用なしでライセンスしています。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- 既知の問題を参照してください。
ノート: 給与または給与インタフェースのためにHCM Cloudを積極的に実装している、またはHCM Cloudを将来的に実装できるGSI (グローバル・シングル・インスタンス)の顧客は、米国およびカナダのVertex Geographyデータをインポートする必要があります。
- 「地理」の章のステップに従って、最新の地理データを取り込みます: 既存のマスター地理データから改訂版のOracleによってライセンスされている地理データへの置換。
ロール情報
地理のインポート・アクティビティにアクセスし、発行するには、マスター・データ管理の管理者ロールが必要です。
Oracle Platform Security Services (OPSS)の属性は継続的に更新されるため、すべてのリリースで更新された属性を確認する必要があります。
このリリースでは、「管理対象アプリケーション」および「ポリシー・プリンシパル」属性が非推奨になりました。そのため、「監査レポート」ページを使用して生成した監査レポートのOPSSからは抽出できません。
これらの属性は、セキュリティ・サービスを最新状態に保つために非推奨になりました。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
監査UIでのOracle Data Integratorの廃止
Oracle Data Integrator (ODI)の使用は、「監査」作業領域ではサポートされなくなりました。
設定が保存されないため、アプリケーションの監査の設定中にODIの監査レベルを設定しないでください。
有効化のステップ
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