本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 製品 | 機能 | ノート |
---|---|---|---|
2022年4月29日 | 報酬/総合報酬文書 | 総合報酬 - 個人連絡住所列 | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2022年3月25日 | 報酬 | 総合報酬項目-通貨単位 | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2022年3月25日 | 報酬/OTB |
ワークフォース報酬サブジェクト領域への属性追加 | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2022年2月25日 | 報酬/OTBI | 給与サブジェクト領域の範囲差分プロファイル属性 | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2021年12月6日 | 初版作成。 |
HCM Cloudアプリケーションについては、このWhat's Newに記載されている次の2つのタイプのパッチを取得できます。
- リリース更新(22A、22B、22Cおよび22D)
- 各更新に対するオプションの月次メンテナンス・パック
環境で使用しているリリース更新を把握することが重要です。これはクラウド・ポータルで確認できます。
____________________
お客様のアイデアをお聞かせください
ご意見をお待ちしています。製品の改善方法についての提案がございましたら、お知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボに移動して、アイデアを入力してください。この文書の機能名の後に電球アイコンが表示されている箇所はすべて、お客様のアイデアを実現した機能です。
____________________
全HCM製品に関して推奨される参照ドキュメントは次のとおりです。
- Human Resources What’s New – グローバル人事管理の項では、他のアプリケーションが基盤としているベース・アプリケーションの機能を確認できます。
ノート: すべてのグローバル人事管理機能が、タレントおよび報酬製品に使用できるわけではありません。
- Oracle Human Capital Management Cloud Functional Known Issues and Maintenance Packs (ドキュメントID 1554838.1)これらのドキュメントには、バグ修正および考えられる既知の問題が記載されています。また、現在使用しているか、今後移行するリリース更新バージョンに基づいて、次のドキュメントも参照することが必要になります。
- Oracle Help Center – ここでは、ガイド、ビデオおよび検索可能なヘルプを見つけることができます。
- リリース・レディネス – 新機能のサマリー、新機能、機能リスト・スプレッドシート、スポットライトおよびリリース・トレーニング
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。HCM Cloudの新機能に関するお問い合せかフィードバックかを電子メールの本文または件名に明記してください。
列の定義:
レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小限になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
使用できない状態で提供される機能 = これらの機能をエンド・ユーザーが使用するにはアクションが必要です。これらの機能は無効化された状態で提供され、有効にするかどうかや有効にする時期を任意で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入れテストでは、大規模なUIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当ててください。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能を使用するために、膨大な作業は不要です。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|
機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
|
||
Oracle Compensationを使用すると、組織は、市場で最も完全なソリューションを使用して報酬を計画、割付および伝達できます。地理的場所や給与パッケージ・コンポーネントにかかわらず、埋込み分析と就業者の総合報酬ビューを使用して、ビジネス上の意思決定を改善します。
複数のエレメント・エントリが許可されていない場合のジョブ・オファー内の個別報酬割付の尊重
内部候補者のジョブ・オファーを処理すると、オファー内の個別報酬プラン支払が新しく作成されたアサイメントにコピーされます。このコピー動作が次の条件下でも発生するようになりました。
- 同じ個別報酬プランが個人の現在のアサイメントにすでに存在する場合
- 基礎となるエレメント設定で、固定処理エレメントに対して複数のエレメント・エントリを作成することが許可されない場合
以前のリリースでは、複数のエレメント・エントリに対する制約により処理エラーが発生しました。
現在のアサイメントがすでに開始している場合のプラン支払の動作
現在のアサイメントの既存のプラン支払がすでに開始されている場合、コピー・プロセスによってそれらの支払に終了日が設定されます。オファーのプランの支払開始日の1日前に終了日が設定されます。たとえば、Johnの現在のアナリスト・アサイメントの車両手当プラン支払は月額$100であるとします。この支払は2020年1月1日に開始されました。内部アサイメント変更オファーにも同じ車両手当プランが含まれていますが、支払は月額150ドルで2022年1月1日に開始します。コピー後の現在のアサイメントのプラン支払は次のようになります。
プラン | オプション | 金額 | 開始日 | 終了日 |
---|---|---|---|---|
車両手当 | 国内 | $100 | 01/Jan/2020 | 31/Dec/2021 |
車両手当 | 国内 | $150 | 01/Jan/2022 |
内部アサイメントのプラン支払の終了日として、オファーされたプラン支払の開始日1日前の日付が設定されます
現在のアサイメントが将来開始する場合のプラン支払の動作
現在のアサイメントのプラン支払の開始日が将来の日付である場合、コピー・プロセスによりオファーのプラン支払に終了日が設定されます。現在のアサイメントのプラン支払開始日の1日前に終了日が設定されます。たとえば、Johnの現在のアナリスト・アサイメントの車両手当プラン支払は月額$100であるとします。支払は2022年2月1日に開始するように設定されています。内部アサイメント変更オファーにも同じ車両手当プランが含まれていますが、支払は150ドルで2022年1月1日に開始します。コピー後の現在のアサイメントのプラン支払は次のようになります。
プラン | オプション | 金額 | 開始日 | 終了日 |
---|---|---|---|---|
車両手当 | 国内 | $150 | 01/Jan/2022 | 31/Jan/2022 |
車両手当 | 国内 | $100 | 01/Feb/2022 |
オファーされたプラン支払の終了日として、内部アサイメントの将来のプラン支払の開始日1日前の日付が設定されます
両方のプラン支払の開始日が同日である場合の動作
現在のアサイメントとオファーのアサイメントのプラン支払の開始日が同日である場合、警告が表示されます。コピー・プロセスが実行されてもオファーされた報酬割付はコピーされません。
オファーとアサイメントの支払開始日が同日であるために、オファーのプラン支払がコピーされないことを伝える警告
以前のリリースでは、複数のエレメント・エントリに関する制限によりオファーの報酬割付はコピーできないことを示すエラーが表示されました。
この拡張機能により、データの精度が向上し、手動での介入が最小限に抑えられます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
-
この機能は、複数のエレメント・エントリが許可されない固定処理エレメントに適用されます。
-
この機能は、ジョブ・オファー詳細が既存のアサイメントにコピーされる内部候補者に対して機能します。これらのフローの例には、「アサイメントの変更」、「異動」および「昇格・昇進」などがあります。新しいアサイメントまたは雇用関係を作成する内部候補者オファーとは関係がありません。このプロセスでは新しい個別報酬プラン支払が割り付けられるためです。
-
内部候補者のオファーをレスポンシブ・フローで処理する際、個別報酬セクションに到達するまではオファーのプラン支払は個人にコピーされません。このセクションに到達する前にフローを送信した場合、オファーのプラン支払はコピーされません。これに該当するレスポンシブ・フローの例には、「アサイメントの変更」、「異動」および「昇格・昇進」などがあります。
「就業者の管理」ページにすべてのワークシート列が表示されるようになりました。以前は、一部の列が表示されませんでした。次の列が追加されました。
- ビジネス・ユニット
- 勤務時間
- ジョブ年数
- ジョブ属性1
- ジョブ属性2
- ジョブ属性3
- ジョブ属性4
- ジョブ属性5
- ジョブ属性6
- ポジション年数
- 等級変更日
- 等級年数
- 基本給差額
- 基本給変更率
- 調整給与係数
- 調整給与 - 差額
- 年間フルタイム給与 - 差額
- 前給与差額
- 前給与変更率
- 前給与変更日
- 給与範囲ポジション - 現在
- 給与範囲ポジション - 新規
- 給与範囲五分位数 - 現在
- 給与範囲四分位数 - 新規
- 給与範囲十分位数 - 現在
- 給与範囲十分位数 - 新規
- 有効日 - コンポーネント(5列)
- 前サイクル値 - コンポーネント(5列)
- 前サイクル報酬率 - コンポーネント(5列)
- 前サイクル有効日 - コンポーネント(5列)
- 元の値の更新者 - コンポーネント(5列)
- 値の最終更新者 - コンポーネント(5列)
- 値の最終更新日 - コンポーネント(5列)
- 通貨換算レート - コンポーネント(5列)
- 昇格・昇進フィールド最終更新者
- 昇格・昇進フィールド最終更新日
- 昇格・昇進フィールド当初更新者
- 元の報酬パフォーマンス評点更新者
- 報酬パフォーマンス評点 - 前
- 報酬パフォーマンス評点日付 - 前
- 就業者のポテンシャル
- 離職のリスク
- フル・ランキング
この変更により管理者は、より包括的なビューで個人のワークフォース報酬データを確認できるようになります。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
プライマリ階層がリフレッシュされたときの事前定義済アラートの動作の変更
「ワークフォース報酬データのリフレッシュ」プロセスを「プライマリ・マネージャ階層のリフレッシュ」パラメータを指定して実行する際に、プラン設定のプライマリ階層ソースにプライマリ・マネージャ階層以外のものが設定されていると、「ワークシート・マネージャがライン・マネージャと不一致」事前定義済アラートが生成されます。これまでは、このようなシナリオで「リフレッシュ」プロセスを実行するとアラートがクリアされていました。
この変更により事前定義済アラートが維持されます。これによりプライマリ・ワークシート・マネージャは自身が個人アサイメントのレコードのライン・マネージャではないことを認識できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
プラン設定で「承認および通知の構成」設定タスクの新しい構成オプションを使用して、送信済のプラン変更をマネージャが取り下げることのできる機能を無効化できます。
プラン設定内の新しい構成オプション
プラン・サイクルを開始した後、アクティブ・プランを変更できます。
アクティブ・プラン内の新しいオプション
この機能により、ランディング・ページから「取下げ」ボタンを除去できるため、マネージャによる送信後の変更を防止できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
変更が必要な場合は、上位レベルのマネージャまたは管理者が「訂正用に差戻し」オプションを使用してワークシートをマネージャに返却する必要があります。
異動プロセスを通じて、簡易コンポーネントを持つ従業員に給与報酬額を分配して転記できるようになりました。以前は、ユーザー定義統合を使用するか、または個々の就業者表示の簡易コンポーネント機能を使用する必要がありました。この新機能を使用するには、昇給に使用する報酬額ワークシート列のプロパティに移動し、「給与およびエレメントのマッピング」セクションまで下方向にスクロールします。
- 「給与として転記」で「はい」を選択します。
- 「給与に簡易コンポーネントを含む」で「はい、マネージャが簡易コンポーネントを入力しません」を選択します(「給与にレートを含む」も有効にすることができます)
簡易コンポーネント分配構成領域
「はい、マネージャが簡易コンポーネントを入力します」オプションを選択した場合は、この機能を使用するかわりに、個々の就業者表示内のセクションを構成する必要があります。
表には次の列が表示されます。
- 給与ベース名
- 国別仕様データ・グループ
- 順序
- 条件 (これを通じて給与レート分布を使用する従業員を決定できます。動的計算条件およびアラート条件と同じように動作します)
- 簡易コンポーネント
- レート適用結果
- 数(額)
- バランス(各給与ベースの各給与レート分布設定に必要)
- パーセント
- 残りのパーセント
- 値
- 転記しない(個人の給与を手動で更新する場合に使用します)
- 条件のテスト
追加記号をクリックすると、次のダイアログ・ボックスが表示されます。
簡易コンポーネントを使用する給与ベースを選択するためのダイアログ・ボックス
検索には簡易コンポーネントを使用する給与ベースのみが表示されます。給与ベースを選択すると、関連付けられている簡易コンポーネントが表示されます。総合給与に含められる導出レートも表にリストされますが、これらは分配設定がサポートされていません。
使用可能な簡易コンポーネント
「レート適用結果」には4つのオプションがあります。
- 数(額): レートは、ここで入力した変更金額(前レート値に対する増分または減分金額)を受け取ります。
- パーセント: レートは、基本給変更金額のパーセント(基本給の増分/減少)として変更金額を受け取ります。
- 残りのパーセント: 「レート適用結果」が「数(額)」または「パーセント」タイプであるレートを最初に割り付けて、残りの基本給の増加額を算出します。その残りの増加額に指定されたパーセントを適用して、レートの変更額を決定します。
- バランス: レートは、他のレートを計算した後の残りのバランス増加額を受け取ります。
動的計算またはアラートの条件ビルダーと同様に、簡易コンポーネント分配条件ビルダーではワークシート列のみが使用されます。
簡易コンポーネント分配条件ビルダー
分配をテストするには、「条件のテスト」列のアイコンを選択し、「差額」に値を入力し、「テスト」をクリックして給与レートの分配を検証します。
簡易コンポーネント分布のテスト
構成した分配値に従う内訳が表示されます。
簡易コンポーネント分布のテスト結果
この機能を使用することで、すべての個人に報酬を同じように割り付けることができます。給与が簡易コンポーネントで構成される個人について、ワークシートとは別のページに情報を入力する必要はありません。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
-
特定の給与ベースを持つ個人を管理者が手動で更新する場合は、「転記しない」オプションを使用します。
-
構成されている給与ベースのそれぞれに「バランス」のレート適用結果が必要です。
-
簡易コンポーネント分配条件ビルダーでは、ワークシート列のみが使用されます。
-
導出レートには分配を設定できません。ただし、これらは「異動」プロセス中に通常どおり計算されます。その他のすべてのレート・タイプでは分配設定が許可されます。
-
分配後の総合給与とワークシートで提示された給与とが完全に一致しない場合は「異動」プロセスで給与が転記されません。
-
「総合給与」、「固定額」および「固定パーセント」タイプの簡易コンポーネントには分配設定がないため、「レート適用結果」と「値」フィールドが編集不可になります。
-
「ユーザーによる金額の入力」および「ユーザーによるパーセントの入力」タイプの簡易コンポーネントでは、「レート適用結果」が編集可能になります。
-
「昇格等級ラダー・レート」タイプの簡易コンポーネントはサポートされていません。
すべてのワークシート・ヘッダーに新しい情報アイコンが表示されます。円の中に"?"が表示されるアイコンが、円の中に"i"が表示されるアイコンに更新されました。
新しいワークシート情報アイコン
このアイコンの変更により、アプリケーション内のその他の情報表示との一貫性が向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
承認タスク・タイプが更新され、「情報の要求」、「マネージャのアクセス変更」、「ワークブックにエクスポート」などの新しいタスク処理を構成できるようになりました。また、ページ上部に承認チェーンが表示されるようになり、マネージャが自分のプラン変更がサイクル内のどの位置にあるのかを確認できるようになりました。
承認タスク・タイプの新しい構成オプション
新しい構成オプションにより、管理者は自社のビジネス・ニーズにあわせて承認タスクを構成できるようになります。これによりマネージャの混乱が減り、承認プロセスが合理化されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
この変更により、承認階層は「処理履歴」に表示されなくなり、そのかわりにランディング・ページ自体に表示されるようになります。
どの適格プロファイルおよび基準が原因で、個人がコンポーネントまたはプランの不適格と判断されたかを確認できるようになりました。「管理レポートの表示」の「ステータスおよびモニタリング」セクションにある就業者適格詳細レポートで、「詳細」タブに追加情報が表示されます。
就業者適格詳細レポートの「要約」
追加情報を表示する「詳細」タブ
個人をプランまたはコンポーネントの不適格にした適格プロファイルが表示されます。プロファイル名をクリックすると、次の情報が表示されます。
- 適格プロファイル名
- 適格ステータス
- 不適格事由
- プロファイルが必須かどうか
- プロファイルの評価に使用されたアサイメント・タイプ
追加の適格プロファイル情報
「プラン適格の構成」および「報酬コンポーネントの構成」にある「適格プロファイルのテスト」機能でも、これと同じ情報を入手できます。
更新された「適格プロファイルのテスト」情報
この変更により、管理者はプラン設定にリンクされた適格プロファイルが対象就業者にどのように影響するかを的確に把握できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
個人のすべてのアサイメントを同一の等級ステップ昇格バッチ・プロセス・スレッドに含める
「更新の受入」子プロセスでアサイメントが等級ステップ昇格バッチ・プロセスで使用されるスレッドにグループ化されるときの方法が変わりました。個人のすべてのアサイメントが同一のスレッドで処理されるようになります。「更新の受入」プロセスは、アサイメントを新しい等級およびステップを使用して更新し、給与レコードを新しい給与を使用して更新します。このプロセスは、等級ラダーの「確認タイプ」が自動の場合にのみ発生します。
等級ステップ昇格プロセスは「バッチ・パラメータの構成」タスク設定に基づいて、作成するスレッドの数と各スレッドに含める項目数を決定します。この例の「バッチ・パラメータの構成」ページでは、「等級ステップ昇格の実行」と「等級ステップ・レートの同期化」の両方のプロセスに対し、10の「スレッド合計」10の「チャンク・サイズ」が設定されています。
「バッチ・パラメータの構成」ページ
これまで「更新の受入」プロセスはチャンク・サイズの数に基づいて各スレッドで処理するアサイメントの数を決定していました。この例では、まず各スレッドに10個のアサイメントが割り当てられます。10個のスレッドをすべて使い終わると、新たに10個のアサイメントが各スレッドに追加され、すべてのアサイメントが処理されるまでこの動作が続きます。このアプローチでは、個人に複数のアサイメントがある場合に、アサイメントが別々のスレッドに割り当てられる可能性があります。
「更新の受入」プロセスがチャンク・サイズの数に基づいて各スレッドで処理する人数を決定するようになりました。1つのスレッドに個人のすべてのアサイメントが含まれます。この例では、各スレッドで10人が処理され、各スレッドにはそれら10人のすべてのアサイメントが含まれます。
この拡張機能により、等級ステップ昇格バッチ・プロセスによる、複数の同時アサイメントを持つ個人に対する更新が合理化されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
複数の同時アサイメントを持つ従業員がいる場合は、「更新の受入」プロセスのログ・ファイルでこの拡張機能の効果を確認できます。プロセスの実行時に「ログ・ファイルにトレース文書を含む」オプションを選択して、アサイメント番号がログに表示されるようにします。この例のログ・ファイル断片には、1つのスレッドで個人の両方のアサイメントが処理されたことが記録されています。
「更新の受入」バッチ・プロセスのログ・ファイル断片
主なリソース
Oracle Help Centerのワークフォース報酬の実装ガイドの等級ステップ昇格処理に関する章
個人のすべての郵送先住所列をリッチ・テキスト形式のテンプレートで使用できるようになりました。現在、TCS印刷可能文書のRTFプロパティでは、次に示す住所列がサポートされています。
- ADDRESS_LINE_1
- ADDRESS_LINE_2
- ADDRESS_LINE_3
- ADDRESS_LINE_4
- TOWN_OR_CITY,
- REGION_1
- REGION_2
- REGION_3
- POSTAL_CODE
- COUNTRY
これまではRTFでの次のタグの使用はサポートされておらず、XMLでのみ使用することができました。XMLでは値がある場合にのみ、これらの列が表示されます。これらの値を印刷可能文書に表示する必要がある場合に、RTFをカスタマイズしてXMLタグを追加できるようになります。RTFで次のXMLタグを使用できるようになりました。
住所列 | XMLタグ |
---|---|
FLOOR_NUMBER | FloorNumber |
BUILDING | Building |
LONG_POSTAL_CODE | LongPostalCode |
ADDL_ADDRESS_ATTRIBUTE1 | AddlAddressAttribute1 |
ADDL_ADDRESS_ATTRIBUTE2 | AddlAddressAttribute2 |
ADDL_ADDRESS_ATTRIBUTE3 | AddlAddressAttribute3 |
ADDL_ADDRESS_ATTRIBUTE4 | AddlAddressAtrribute4 |
ADDL_ADDRESS_ATTRIBUTE5 | AddlAddressAttribute5 |
住所列とXMLタグ
"
印刷可能文書テンプレート
この機能により、入力した任意の住所列を印刷可能総合報酬文書に追加できるようになります。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
作成する必要のある総合報酬項目の数が減り、作業が簡素化されます。FastFormulaを使用する場合、以前は通貨ごとに項目を作成する必要がありました。この拡張機能により、FastFormulaで有効な通貨コードを他のデータとともに渡せるようになります。通貨が渡されなかった場合、項目設定通貨のみがデフォルト通貨として使用されるようになりました。
総合報酬項目FastFormulaでは、次の2つのタイプの戻り値が使用されます。
- 配列変数
- 値変数
配列変数は、次の配列変数を返します。この拡張機能の時点では、通貨値に対してUnit変数を渡すことができます。
- COMPENSATION_DATES
- VALUES
- ASSIGNMENTS
- LEGALEMPLOYERS
- UNIT
値変数は、次の名前を返します。各値に4つのオプション変数が用意されています。各変数は";"で区切られた複数の値を持つことができます。
- COMPENSATION_DATES, COMPENSATION_DATES1, COMPENSATION_DATES2, COMPENSATION_DATES3
- VALUES, VALUES1, VALUES2, VALUES3
- ASSIGNMENTS, ASSIGNMENTS1, ASSIGNMENTS2, ASSIGNMENTS3
- LEGALEMPLOYERS, LEGALEMPLOYERS1, LEGALEMPLOYERS2, LEGALEMPLOYERS3
- UNIT, UNIT1, UNIT2, UNIT3
報酬項目の編集
通貨のみに基づく項目を別途作成する必要がなくなりました。Idea Labより提供されます: https://community.oracle.com/customerconnect/discussion/583481/allow-administrator-to-select-worker-local-currency-when-creating-compensation-item
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
主なリソース
詳細は、アプリケーション・ヘルプ: 総合報酬項目のFormulaタイプのトピックを参照してください。
報酬のTransactional Business Intelligence Enterprise
Oracle Transactional Business Intelligenceは、Oracle Cloudアプリケーションのすべてのユーザーが、日常的な意思決定のための非定型レポートを作成し、分析するために使用できるリアルタイムのセルフサービス・レポート作成ソリューションです。 Oracle Transactional Business Intelligenceは、人事マネージャ、人事担当者、企業幹部およびライン・マネージャに、ワークフォース原価、要員配置、報酬、パフォーマンス管理、タレント管理、後任プランおよび従業員福利厚生を分析するための重要なワークフォース情報を提供します。
レポートや分析を最初から作成する必要はありません。「Customer Connect」のレポート共有センターで、すべての製品のサンプル・レポートのライブラリを確認してください。
報酬サブジェクト領域全体に追加された新しい属性は次のとおりです。
サブジェクト領域 | フォルダ(レベル1) | フォルダ(レベル2) |
属性 | |
報酬 - ワークフォース報酬リアルタイム | 報酬マネージャ | 報酬個人詳細 | 給与名 | |
就業者番号 | ||||
報酬個人ワークシート詳細 | 再割当担当者 | |||
再割当日 | ||||
レビュー・マネージャ | ||||
セカンダリ・マネージャ | ||||
報酬昇格・昇進 | 提示アサイメント名 | |||
提示等級コード | ||||
提示ジョブ・コード | ||||
提示ポジション・コード | ||||
報酬ワークシート・マネージャ | ワークシート・マネージャ用報酬個人詳細 | 給与名 | ||
就業者番号 | ||||
報酬個人ワークシート詳細 ワークシート・マネージャ用 |
再割当担当者 | |||
再割当日 | ||||
レビュー・マネージャ | ||||
セカンダリ・マネージャ | ||||
ワークシート・マネージャ用報酬昇格・昇進 | 提示アサイメント名 | |||
提示等級コード | ||||
提示ジョブ・コード | ||||
提示ポジション・コード | ||||
報酬ワークシート・マネージャ | 報酬コンポーネントおよび報酬詳細 | コンポーネント名 | ||
コンポーネント番号 | ||||
値の最終更新日 | ||||
値の最終更新者 | ||||
有効日 | ||||
元の値の更新者 | ||||
前サイクル有効日 | ||||
前給与変更日 | ||||
報酬コンポーネントおよび報酬 | 報酬コンポーネント詳細 | コンポーネント名 | ||
コンポーネント番号 | ||||
値の最終更新日 | ||||
値の最終更新者 | ||||
有効日 | ||||
元の値の更新者 | ||||
前サイクル有効日 | ||||
前給与変更日 | ||||
報酬コンポーネントおよび報酬 | 最高報酬率 |
|||
最低報酬率 |
||||
コンポーネントの適格給与の比率 |
||||
前サイクル報酬率 |
||||
ターゲット報酬率 |
||||
最高ターゲット報酬率 |
||||
最低ターゲット報酬率 |
||||
報酬 - ワークフォース報酬予算リアルタイム | 報酬マネージャ | 報酬個人ワークシート詳細 | 再割当担当者 | |
再割当日 | ||||
レビュー・マネージャ | ||||
セカンダリ・マネージャ | ||||
報酬昇格・昇進 | 提示アサイメント名 | |||
提示等級コード | ||||
提示ジョブ・コード | ||||
提示ポジション・コード | ||||
報酬ワークシート・マネージャ | 報酬個人ワークシート詳細 ワークシート・マネージャ用 |
再割当担当者 | ||
再割当日 | ||||
レビュー・マネージャ | ||||
セカンダリ・マネージャ | ||||
ワークシート・マネージャ用報酬昇格・昇進 | 提示アサイメント名 | |||
提示等級コード | ||||
提示ジョブ・コード | ||||
提示ポジション・コード |
この機能により、新しく追加された属性を使用して、報酬および報酬予算サブジェクト領域に関するレポートを強化できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
ノート: HRユーザーおよびに「代理として実行」には報酬マネージャを使用し、プラン階層に基づく結果がレポート利用者に表示されるようにするには報酬ワークシート・マネージャを使用します。
様々な報酬コンポーネント(1から5)の詳細を表示するには、コンポーネント名を追加します。(関連する詳細が列として追加されないかぎり、OTBIでは数値データがロールアップされます。これは場合によっては望ましい動作です)たとえば、報酬マネージャ・ロールの場合、「報酬コンポーネント詳細」から新しいコンポーネント名またはコンポーネント番号列を追加できます。同様に、ワークシート(ライン)マネージャは、報酬ワークシート・マネージャの下にある「報酬コンポーネントおよび報酬詳細」から新しいコンポーネント名またはコンポーネント番号列を追加できます。これは、金額と、ユニット数/株式数などの互換性のないコンポーネントがまとめてロールアップされることを回避するために特に重要です。
次の等級値属性が各サブジェクト領域に追加されます。
サブジェクト領域 | フォルダ・レベル1 | フォルダ・レベル2 | 属性 |
---|---|---|---|
報酬 - 給与詳細リアルタイム |
「給与ベース - 完了」 |
等級レート値 |
|
報酬 - 給与履歴詳細リアルタイム |
「給与ベース - 完了」 |
等級レート値 |
|
等級値に関連する属性を含めることで、給与および給与履歴サブジェクト領域に関するレポートを強化できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
注意: 設定表内の情報をすべて表示する場合は、「給与ベース - 完了」がディメンションのみの値をレポートする新しい別個のフォルダとして機能します。「給与範囲下限」、「給与範囲中間点」、「給与範囲上限」、「等級レート値」は給与ファクト内にすでに含まれています。
次の属性が各サブジェクト領域に追加されます。
サブジェクト領域 | フォルダ | 属性 |
---|---|---|
報酬 - 給与詳細リアルタイム | 「給与詳細」→「範囲差分」 |
|
報酬 - 給与履歴詳細リアルタイム |
「給与詳細」→「範囲差分」 |
|
この拡張機能により、従業員は給与範囲差分が適用された理由を、適用されたコードや基準、名前、ID、タイプから判断できます。「給与範囲差分係数」は以前から使用可能でした。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
置き換えられた機能または削除された機能
Oracleは時々、既存のクラウド・サービスの機能を新しい機能で置き換えるか、既存の機能を削除します。機能が置き換えられた場合、古いバージョンがすぐに削除されることも、将来削除されることもあります。ベスト・プラクティスとして、新しいバージョンが使用可能になったらすぐに、置換後の新しいバージョンの機能を使用するようにしてください。
製品 | 削除される機能 | 削除予定 | 置換後の機能 | 置換時期 | 追加情報 |
---|---|---|---|---|---|
現時点ではありません |
_________________________
既知の問題/メンテナンス・パック・スプレッドシート
Oracleは各更新における既知の問題に関するドキュメントを公開することにより、お客様が遭遇する可能性のある問題について啓発し、回避策があればそのドキュメントにおいてその回避策を提供します。
Oracleは、月次または法定パッチ適用により修正された不具合のメンテナンス・パックおよび法定メンテナンス・パックのドキュメントも公開します。
これらのドキュメントを参照するには、My Oracle Supportにアクセスできる必要があります。
Oracle Human Capital Management Cloud Functional Known Issues and Maintenance Packs (ドキュメントID 1554838.1)