本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 製品 | 機能 | ノート |
---|---|---|---|
2022年6月24日 | 報酬/ワークフォース報酬 | 承認タスクのアラート分析への使用不可アラートの表示の廃止 | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2022年4月29日 | 報酬 | 総合報酬文書: 文書定義の共有機能 | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2022年3月25日 | 報酬 | 承認タスクのアラート分析への使用不可アラートの表示の廃止 | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2022年3月4日 | 初版作成。 |
重要なノート: 21Dから22Bへ直接更新する場合は、22Aと22Bの両方のセクションの内容を確認して、更新に含まれるすべての変更を確認してください。
HCM Cloudアプリケーションについては、このWhat's Newに記載されている次の2つのタイプのパッチを取得できます。
- リリース更新(22A、22B、22Cおよび22D)
- 各更新に対するオプションの月次メンテナンス・パック
環境で使用しているリリース更新を把握することが重要です。これはクラウド・ポータルで確認できます。
____________________
お客様のアイデアをお聞かせください
ご意見をお待ちしています。製品の改善方法についての提案がございましたら、お知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボに移動して、アイデアを入力してください。この文書の機能名の後に電球アイコンが表示されている箇所はすべて、お客様のアイデアを実現した機能です。
____________________
全HCM製品に関して推奨される参照ドキュメントは次のとおりです。
- Human Resources What’s New – グローバル人事管理の項では、他のアプリケーションが基盤としているベース・アプリケーションの機能を確認できます。
ノート: すべてのグローバル人事管理機能が、タレントおよび報酬製品に使用できるわけではありません。
- Oracle Human Capital Management Cloud Functional Known Issues and Maintenance Packs (ドキュメントID 1554838.1)これらのドキュメントには、バグ修正および考えられる既知の問題が記載されています。また、現在使用しているか、今後移行するリリース更新バージョンに基づいて、次のドキュメントも参照することが必要になります。
- Oracle Help Center – ここでは、ガイド、ビデオおよび検索可能なヘルプを見つけることができます。
- リリース・レディネス – 新機能のサマリー、新機能、機能リスト・スプレッドシート、スポットライトおよびリリース・トレーニング
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。HCM Cloudの新機能に関するお問い合せかフィードバックかを電子メールの本文または件名に明記してください。
列の定義:
レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小限になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
使用できない状態で提供される機能 = これらの機能をエンド・ユーザーが使用するにはアクションが必要です。これらの機能は無効化された状態で提供され、有効にするかどうかや有効にする時期を任意で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入れテストでは、大規模なUIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当ててください。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能を使用するために、膨大な作業は不要です。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|
機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
|
||
この項では、すべてのHCMアプリケーションで使用される機能について説明します。
HCMエクスペリエンス設計スタジオの「オートコンプリートのルール」の拡張機能
HCMエクスペリエンス設計スタジオのオートコンプリート・ルールで新しいルールを作成するユーザー・エクスペリエンスが拡張され、グローバル人事管理、目標管理および採用の機能が追加されています。
- ユーザーが入力した値を検証することで、正確で一貫性のあるデータを保証します。
- 新しいリリースを待つことなく、組織がHRコンプライアンスにすばやく対応できるようになります。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、サービス・リクエスト(SR)を登録する必要があります。
HCMエクスペリエンス設計スタジオでオートコンプリート・ルールを有効にするには、サービス・リクエスト(SR)を登録する必要があります。アクセスするには、My Oracle Supportドキュメント、Enabling Oracle HCM Cloud Autocomplete Rules (ドキュメント、ID 2767655.1)に記載されている手順を確認して従ってください。
主なリソース
HCM製品のオートコンプリート・ルールの詳細は、更新22Bの次の新機能を参照してください。
- グローバル人事管理
- 目標管理
- 採用
ロール情報
サンドボックスで作業をするには、「人材管理アプリケーション管理者」ジョブ・ロールが必要です。
HCMエクスペリエンス設計スタジオのトランザクション設計スタジオの拡張機能
必須領域
ユーザーがトランザクションを送信する前に必須フィールドに入力することになるため、データ品質が向上します。次の例では、「従業員の採用」フローの「給与詳細」および「給与」セクションが必須になっています。ユーザーがプロセスを開始したときの質問リストの動作は変わりません。「給与詳細」および「給与」は、ガイド付きプロセスの一部になるためオプションとして表示されません。
この機能は、次の処理に対して使用できます。
リリース | 処理 |
---|---|
22A | アサイメントの変更 |
22A | 事業所の変更 |
22A | マネージャの変更 |
22A | 勤務時間の変更 |
22A | ジョブの作成 |
22A | 事業所の作成 |
22A | 直属の部下 |
22A | 雇用開始日 |
22A | 昇格・昇進 |
22A | 新規ポジションの要求 |
22A | ポジション変更の要求 |
22A | 辞職 |
22A | 退職 |
22A | 異動 |
22A | 雇用関係 |
21D | アサイメントの追加 |
21D | 派遣就業者の追加 |
21D | 処理待ち就業者の追加 |
21D | 非就業者の追加 |
21D | 雇用関係の作成 |
21D | 処理待ち就業者の編集 |
21D | 従業員の採用 |
21D | ローカルおよびグローバル異動 |
21C | 採用 - ジョブ求人の作成 |
ツールバーの「保存」および「保存してクローズ」処理のパーソナライズ
ユーザーがトランザクションをいつでも保存できるようにすることで、ユーザー・エクスペリエンスを強化します。
たとえば、ユーザーが新規契約者を追加し、すでに必須情報の半分を指定しているとします。別のタスクに切り替える必要がある場合、作業を保存し、後で中断した場所から再開できます。デフォルトでは2つのボタンは非表示になっています。
この機能は、より多くの処理に拡大されました。
リリース | 処理 |
---|---|
22B | 報酬の設定管理 |
22B | 給与の変更 |
22B | 個別報酬 |
22B | 個人拠出金の管理 |
22B | 給与履歴 |
22A | アサイメントの変更 |
22A | 事業所の変更 |
22A | マネージャの変更 |
22A | 勤務時間の変更 |
22A | ジョブの作成 |
22A | 事業所の作成 |
22A | 直属の部下 |
22A | ジョブ詳細 |
22A | 事業所詳細 |
22A | ポジション詳細 |
22A | 雇用開始日 |
22A | 昇格・昇進 |
22A | 新規ポジションの要求 |
22A | ポジション変更の要求 |
22A | 辞職 |
22A | 退職 |
22A | 異動 |
22A | 雇用関係 |
21D | アサイメントの追加 |
21D | 派遣就業者の追加 |
21D | 処理待ち就業者の追加 |
21D | 非就業者の追加 |
21D | 雇用関係の作成 |
21D | 処理待ち就業者の編集 |
21D | 従業員の採用 |
21D | ローカルおよびグローバル異動 |
警告またはエラー・メッセージおよび保存オプションの設定方法
どちらの機能も、トランザクション設計スタジオで処理の「ページ属性」セクションから設定されます。
警告またはエラーの表示および前述の処理の保存オプションを有効にするステップは次のとおりです。
- 「ホーム」→「自分のクライアント・グループ」→「HCMエクスペリエンス設計スタジオ」にナビゲートします。
- 「トランザクション設計スタジオ」をクリックします。
- これらの設定を構成する処理を選択します。
- 「追加」をクリックし、必要なルールの詳細を追加します。
- 「ページ属性」セクションの「リージョン」リストから「参照情報リージョン」を選択します。
- 「編集」アイコンをクリックして、属性を有効にします
- 2つの処理ボタン「保存」および「保存してクローズ」は、2つのオプションを使用して簡単に設定できます。これらのオプションを選択して表示されるようにします。
- デフォルトでは、メッセージの重大度は警告です。
- 「完了」をクリックします。
- 「保存してクローズ」をクリックします。
- 特定のプロセスの必須フィールドの入力を強制することで、正確で一貫したデータを確保します。
- HCM Cloudのパーソナライズを単純化することにより、ユーザー・エクスペリエンスを改善し、ソリューションの設定にかかる時間を削減します
- ユーザーが任意の時点で作業を保存し、後で中断した場所から再開できるようにすることで、トランザクションとプロセスを合理化します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
必須領域
このリリース以降:
- トランザクション設計スタジオでセクションが必須として構成されている場合、ユーザーは警告メッセージを受け取ります。
- 雇用フローで必須セクションにアクセスしていない場合、ユーザーは警告メッセージを受け取ります。
「保存」および「保存してクローズ」
トランザクション設計スタジオではアクティブなルールの各属性に対してルールが評価されます。同じ属性が複数のルール定義で定義されている場合、アクティブなルール属性条件の順序で最初のものだけが適用されます。たとえば、次のような定義を行うとします。
- ルール1: 「保存してクローズ」は無条件で使用可能で、「保存」は使用できないとする汎用ルール。
- ルール2: 「保存」は特定の雇用主のみが使用できるというルール。
この結果、ルール1はアクティブ・ルールの順序で最初のルールとして評価されるため、ルール2で選択した雇用主に対して「保存」ボタンは表示されません。
主なリソース
詳細は、更新21Cのジョブ求人作成時の必須セクションの機能を参照してください。
詳細は、Oracle Help Centerにある次のヘルプ・トピックを参照してください。
- ツールバーの「保存」および「保存してクローズ」処理のパーソナライズ方法、レスポンシブ・ユーザー・エクスペリエンスの設定、グローバル人事管理の実装ガイド
- トランザクション設計スタジオでルールを構成する方法、レスポンシブ・ユーザー・エクスペリエンス設定、グローバル人事管理の実装ガイド
ロール情報
サンドボックスを有効にするには、「人材管理アプリケーション管理者」ジョブ・ロールが必要です。
Oracleは、従来から現在の機能を新しい機能で置き換えるか、既存の機能を削除します。
置換された機能は削除のパスに配置される可能性があります。次の機能は、新しい機能に移動する必要がある更新を示します。ベスト・プラクティスとして、完全サポートのためにただちに新しい機能に移動し、製品に提供される最新の更新内容を維持する必要があります。
削除されたすべての機能には「更新」があり、その機能は使用できなくなります。「更新」に示された機能が使用できなくなるため、必要な計画を行ってその機能を除外してください。
すべての給与オブジェクトにHCMデータ・ローダーの使用が必要
更新22Bでは、給与バッチ・ローダーで使用可能なすべてのオブジェクトが廃止されました。給与バッチ・ローダー・オブジェクトは、22Bやそれ以降のHCMリリースでは使用できません。
22B以降はHCMデータ・ローダー(HDL)がデータ・ロードおよび更新タスクのデフォルト・ツールです。
Oracleでは、データの一括ロードおよびメンテナンスのために強力な単一のローダーをサポートするようになりました。 任意のソースからのデータを使用できます。HCMデータ・ローダーは、データの移行、HCMデータの継続的な保守、およびコアHR/給与データが定期的にアップロードされる共存シナリオに使用できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
HCMデータ・ローダーは、Oracle Human Capital Management Cloudへのデータ移行や継続的な増分更新のために、ビジネス・オブジェクト・データを柔軟かつ効率的に一括ロードする手段を提供します。
データ・ロード機能が次の新規および拡張ビジネス・オブジェクトにより拡張されます:
新規ビジネス・オブジェクト
グローバルHR
拡張オブジェクト階層:
ビジネス・オブジェクト | 要素 | 摘要 |
---|---|---|
文書タイプ | 文書タイプ添付 | 文書タイプに関連付けられた添付ファイル。 |
採用
新しいオブジェクト階層:
ビジネス・オブジェクト | 摘要 |
---|---|
エージェント | エージェントは、サード・パーティ・エンティティであるエージェンシに関連付けられています。採用担当者は、エージェンシが有効になっている求人に候補者を送信するように、エージェントを招待できます。エージェントがアクセスできるエージェンシ・ポータルでは、タレントの表示、候補者の送信、候補者プロファイルの作成、エージェンシが示す候補者のジョブ応募の表示などのタスクを実行できます。 |
拡張オブジェクト階層:
オブジェクト階層 | 新規コンポーネント | 摘要 |
---|---|---|
ジョブ求人 | 人材エージェント | ジョブ求人の候補者を送信するよう招待されたエージェント。 |
新しいロールバック・サポート
これらのオブジェクトでは、新しく作成されたレコードのロールバックがサポートされるようになりました。更新または削除はロールバックできません。この機能拡張以降に作成されたレコードのみをロールバックできます。
- 給与休暇欠勤レコード
- 給与タイム・カード
更新されたビジネス・オブジェクト
休暇欠勤管理
ビジネス・オブジェクト | 要素 | 削除された属性 |
---|---|---|
休暇欠勤エントリ | 休暇欠勤エントリ | この属性はサポートされなくなりました。これを含めると、ファイルおよびテンプレートが失敗します。
|
報酬
ビジネス・オブジェクト | 要素 | 新しい属性 |
---|---|---|
市場データ・ジョブ・リスト | 市場データ・ジョブ・リスト |
|
グローバルHR - チェックリスト
ビジネス・オブジェクト | 要素 | 新しい属性 |
---|---|---|
割付チェックリスト | 割付チェックリスト |
|
割付チェックリスト | 割付チェックリスト・タスク |
|
割付チェックリスト・タスク翻訳 | 割付チェックリスト・タスク翻訳 |
|
チェックリスト・テンプレート | チェックリスト・テンプレート |
|
チェックリスト・テンプレート | タスク |
|
チェックリスト・タスク翻訳 | チェックリスト・タスク翻訳 |
|
タスク・ライブラリ | タスク・ライブラリ |
|
タスク・ライブラリ翻訳 | タスク・ライブラリ翻訳 |
|
グローバルHR - 個人および就業者
ビジネス・オブジェクト | 要素 | 廃止済属性 |
---|---|---|
個人連絡先 | 連絡先住所 |
|
就業者 | 個人住所 |
|
グローバルHR - ワークフォース・ストラクチャ
ビジネス・オブジェクト | 要素 | 新しい属性 |
---|---|---|
ジョブ | ジョブ評価 |
|
ポジション | ポジション評価 |
|
グローバル給与
オブジェクト機能の変更
ビジネス・オブジェクト | 更新 |
---|---|
原価計算を含むエレメント・エントリ | このオブジェクトで更新がサポートされるようになりました。有効日更新を指定できます。同じ有効開始日がエレメント・エントリおよび関連する原価計算レコードに対して使用されます。 |
外部銀行口座 | このオブジェクトで、外部銀行口座および所有者を識別するための統合キー、および銀行、銀行支店および銀行口座を所有する個人の参照がサポートされるようになりました。ソース・キーでレコードを識別する場合でも、CountryCodeは引き続き必須属性です。 この機能拡張の前に作成した外部銀行口座はソース・キーで識別できません。この機能拡張以降に作成した外部銀行口座にのみにソース・キーが関連付けられます。 |
属性の変更
ビジネス・オブジェクト | 要素 | 更新 |
---|---|---|
電子所得源泉徴収命令 | 電子所得源泉徴収命令 | この属性は使用できなくなりました。
|
給与インタフェース・インバウンド・レコード | 給与インタフェース・インバウンド・レコード | この属性は使用できなくなりました。
|
給与タイム・カード | 時間入力 | 新しい属性: セグメント1からセグメント30 このオブジェクトで更新がサポートされるようになりました。以前はレコードの作成と削除のみが可能でした。 |
採用
ビジネス・オブジェクト | 要素 | 属性の変更 |
---|---|---|
候補者 | 候補者 | 新しい属性:
|
候補者ジョブ応募 | 候補者ジョブ応募 | 廃止済属性:
新しい属性:
|
候補者ジョブ応募 | 質問リスト応答参加者 | 新しい属性:
|
候補者ジョブ応募 | 質問リスト応答 | 新しい属性:
|
候補者ジョブ応募 | 質問応答 | 新しい属性:
|
ジョブ求人 | ジョブ求人 | 新しい属性:
|
紹介 | 紹介 | 新しい属性:
|
タレント管理
ビジネス・オブジェクト | 要素 | 新しい属性 |
---|---|---|
質問 | 質問 |
|
質問リスト | 質問リスト質問 |
|
質問リスト・テンプレート | テンプレート質問 |
|
QuestionTranslation | 質問翻訳 |
|
削除されたビジネス・オブジェクト
採用
次の子コンポーネントは、リリース21BでBackgroundCheckScreeningPackageV2に置き換えられました。
ビジネス・オブジェクト | 要素 | ファイル弁別子 |
---|---|---|
ジョブ求人 | 経歴チェック・スクリーニング・パッケージ | BackgroundCheckScreeningPackage |
ジョブ求人テンプレート | 経歴チェック・スクリーニング・パッケージ | BackgroundCheckScreeningPacakge |
ノート: これらに対して、METADATA行をHCMデータ・ローダー・ファイルに含めるか、HCMスプレッドシート・データ・ローダー・テンプレートの属性に含めると、それらが失敗するようになりました。
HCMデータ・ローダーおよびHCMスプレッドシート・データ・ローダーで使用可能なこれらの新しい拡張オブジェクトを使用して、一括ロード機能を拡張してください。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
主なリソース
最新のビジネス・オブジェクト情報をレビューおよびダウンロードするには、「ビジネス・オブジェクトの表示」タスクを使用します。
HCMスプレッドシート・データ・ローダーは、Oracle Human Capital Management Cloudへのデータ移行や継続的な増分更新のために、ビジネス・オブジェクト・データを柔軟かつ効率的に一括ロードする手段を提供します。
ビジネス・ユーザーが使用できるようになった保護されたビジネス・オブジェクト
ビジネス・ユーザー向けの一括ロード機能を拡張できるようになりました。これらのオブジェクトに基づくスプレッドシートにユーザーのデータ・セキュリティが実装され、そしてビジネス・ユーザーと共有できるようになりました。
学習
- グローバル・アクセス・グループ関係
ビジネス・ユーザーは、スプレッドシートを使用してこのオブジェクトにデータを一括ロードできます。
有効化のステップ
新しいスプレッドシート・テンプレートを作成すると、テンプレート・セキュリティはデフォルトで、データがセッション・ユーザーとしてアップロードされる設定になります。これらのオブジェクトに基づく既存のテンプレートの場合、テンプレート構成を更新してユーザー・タイプをセッション・ユーザーに設定できます
主なリソース
詳細は、Oracle Help CenterにあるHCMデータ・ローダー・ガイドで、次のヘルプ・トピックを参照してください。
- HCMスプレッドシート・データ・ローダー・テンプレート
- ユーザー名とデータ・アップロードの関連付け方法
Oracle Learning Libraryで入手可能なOracle By Exampleチュートリアルを参照してください。
- HCMスプレッドシート・データ・ローダーのセキュリティの構成
スプレッドシートの一括ロードを定義する「スプレッドシート・テンプレート」タスクが拡張されました。
テンプレート検証
保存および検証オプションが変更されました。1つのステップで検証して保存できるようになりました。または、選択リストを使用すれば、検証なしで保存できます。
アクティブなテンプレートに対する変更は、最初に正常に検証されないと保存できなくなりました。したがって、アクティブなテンプレートでは、「検証および保存」オプションのみを使用できます。
自動選択された属性
子レコードに対して属性を複製すると、親レコードの属性がまだ選択されていない場合は、親レコードの属性が自動的に追加されます。これにより、確実に子レコードが検証されて、一緒にロードされます。
一括データ・ロード用の有効なスプレッドシート・テンプレートの定義がさらに簡単になりました。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
複数の子レコードつまり複製された子レコードの属性を含むスプレッドシート・テンプレートを設計する場合は、常に親レコードの必須属性を最初に含めます。子の属性を追加すると、親子関係が構成されます。テンプレート・デザイナでは、親参照を定義する属性が自動的に追加され、属性値がデフォルト設定されてスプレッドシートで非表示になります。
主なリソース
Oracle Help CenterのHCMデータ・ローダー・ガイドのHCMスプレッドシート・データ・ローダー・テンプレートの章を参照してください。
この項では、すべてのHCMアプリケーションで使用される機能について説明します。
このリリースに含まれている、トランザクション・コンソールに対する次の拡張機能を活用してください。
- アラートの拡張機能
- 承認ルールのテスト・ページのファセット・フィルタ
アラートの拡張機能
失敗したトランザクションの開始者以外のユーザーにアラートを送信できるようになりました。ユーザーごとに異なるアラート・テンプレートを選択することもできます。この方法で、失敗したトランザクションを修正するための適切な処理を実行できるように、異なるメッセージを異なるユーザーに送信できます。
失敗したトランザクションのアラートは、次の方法で送信できます。
- オンデマンドでアラートを送信します。
- 様々な承認ルールに対してアラートを構成します。
オンデマンドのアラート送信
「トランザクション要約」タブで、失敗したトランザクションを選択して、オンデマンドでアラートを送信できるようになりました。
- 即時アラートを送信する必要がある失敗したトランザクションの行を見つけます。
- その行のチェック・ボックスを選択します。
- 「処理」メニューから「エラーについて開始者にアラート」を選択します。「アラートの構成」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「エラーについて開始者にアラート」処理
- 開始者にアラートを送信するには:
- 「開始者にアラート」チェック・ボックスを選択します。
- 横のリストから、使用するアラート・テンプレートを選択します。
- 承認者にアラートを送信するには:
- 「承認者にアラート」チェック・ボックスを選択します。
- 横のリストから、使用するアラート・テンプレートを選択します。
- 他のユーザーにアラートを送信するには:
- 「ユーザーにアラート」チェック・ボックスを選択します。
- 「行の追加」をクリックします。
- ユーザーを検索して選択します。
- 使用するアラート・テンプレートを選択します。
- 追加するすべてのユーザーに対してステップ6bから6dを繰り返します。
- 「保存してクローズ」をクリックします。
「トランザクション要約」タブ -「アラートの構成」ダイアログ・ボックス
承認ルールに対するアラートの構成
管理者は、「承認ルール」タブで、各プロセス・タイプの失敗したトランザクションに対して送信するアラートを構成できます。これを行うと、次のいずれかのシナリオでトランザクションが「失敗」としてマークされると、アラートがトリガーされます。
- 基礎となるフォルトが発生したトランザクションの詳細をユーザーが確認する。
- 基礎となるフォルトが発生した1つ以上のトランザクションのステータスをユーザーがリフレッシュする。
- トランザクションをリフレッシュするスケジュール済プロセスが、基礎となるフォルトが発生したトランザクションのステータスを変更する。
アラートの構成方法は次のとおりです。
- アラートを構成する必要があるトランザクションの行を選択します。
- 「アラートの構成」アイコンをクリックします。「アラートの構成」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「承認ルール」タブ - 「アラートの構成」列
- 開始者にアラートを送信するには:
- 「開始者にアラート」チェック・ボックスを選択します。
- 横のリストから、使用するアラート・テンプレートを選択します。
- 他のユーザーにアラートを送信するには:
- 「ユーザーにアラート」チェック・ボックスを選択します。
- 「行の追加」をクリックします。
- ユーザーを検索して選択します。
- 使用するアラート・テンプレートを選択します。
- 追加するすべてのユーザーに対してステップ4bから4dを繰り返します。
- 「保存してクローズ」をクリックします。
「承認ルール」タブ - 「アラートの構成」ダイアログ・ボックス
トランザクション・コンソールの承認アラート・テンプレート変数
組織の新しい承認エラー・アラート・テンプレートを作成するときに、この表にリストされている属性を使用できるようになりました。
アラート・テンプレート属性 |
摘要 |
---|---|
Initiator_UserName |
承認開始者のユーザー名 |
Transaction_TransactionId |
トランザクションの一意の識別子 |
Transaction_ObjectName |
トランザクションのオブジェクト名 |
Transaction_ProcessName |
トランザクションのプロセス名 |
Transaction_ConsoleTransactionStatus |
トランザクションのコンソール・トランザクション・ステータス |
Transaction_TaskID |
関連タスクの一意の識別子 |
Transaction_TaskOutcome |
関連タスクの結果 |
Transaction_TaskStatus |
関連タスクのステータス |
Transaction_IssueDescription |
トランザクションに関連するフォルトの理由 |
Transaction_IssueResolution |
フォルトを修正するために実行するステップ |
Transaction_IssueTypeCode |
基礎となるフォルトの問題タイプ・コード |
Transaction_FaultCode |
基礎となるフォルトのフォルト・コード |
Transaction_TaskHistory |
タスクが通過してきたすべてのステージを示す表 |
Transaction_Title |
関連タスクのタイトル |
Transaction_Description |
トランザクション詳細表 |
Transaction_ErrorDetails |
トランザクションのフォルト詳細を含む表 |
Transaction_Recipient |
アラート・メッセージ受信者のユーザー名 ノート: アラート・コンポーザでTAC_Error_Alertテンプレートを使用して構成するすべての新しい承認エラー・アラート・テンプレートで、そのテンプレートのワークリスト受信者に${Transaction_Recipient}属性が設定されていることを確認してください。 |
承認ルールのテストUIのファセット・フィルタ
新しいファセット・フィルタを使用すれば、承認ルールのテスト・ページでトランザクションを簡単に検索できます。次の属性に基づいてトランザクションをフィルタ処理できます。
- ステータス
- 名前
- トランザクションを作成したユーザー
- トランザクション期間
承認ルールのテスト・ページのファセット・フィルタ
これらの拡張機能を利用すると、次の利点があります。
- 失敗したトランザクションを解決できるように、適切なアラート・メッセージを様々なユーザーに送信する。
- 承認ルールをテストする必要があるトランザクションを簡単に見つけて、承認ルールを変更する。
有効化のステップ
承認アラートの機能拡張を利用するには、次の処理を実行する必要があります。
- TAC_ALERT_CONFIG_FEATUREプロファイルオプションを作成し、それをtrueに設定します。
- アラート・コンポーザでTAC_Error_Alertアラートを編集し、テンプレートを追加して、テンプレートを有効にします。
TAC_ALERT_CONFIG_FEATUREプロファイル・オプションを作成するには:
- 「設定および保守」作業領域にナビゲートします。
- 「プロファイル・オプションの管理」タスクを検索して選択します。
- 「検索結果」セクションで、「新規」をクリックします。「プロファイル・オプションの作成」ページが表示されます。
- この新しいプロファイル・オプションについて、次の表に示す値を指定します。
フィールド |
値 |
---|---|
プロファイル・オプション・コード |
TAC_ALERT_CONFIG_FEATURE |
アプリケーション |
グローバル人事管理 |
モジュール |
グローバル人事管理 |
- 「保存してクローズ」をクリックします。
- 「プロファイル・オプションの管理」ページで、「サイト」レベルの「使用可能」および「更新可能」チェック・ボックスを選択します。
-
「保存してクローズ」をクリックします。
主なリソース
アラート・コンポーザの使用方法の詳細は、Oracle Help Centerで、次の章を参照してください。
- グローバル人事管理の実装ガイドの第18章「アラート・コンポーザ」
ロール情報
この表は、この機能をサポートする機能セキュリティ権限、およびこの権限を継承する事前定義ロールを示しています。
機能セキュリティ権限名およびコード |
ジョブ・ロール名 |
---|---|
承認ルールのテスト PER_TEST_APPROVAL_RULES_PRIV |
管理者としてのHCM承認トランザクションのレビュー |
事前定義済ロールを使用している場合、処理は必要ありません。ただし、このロールのカスタム・バージョンを使用している場合、この機能を使用するには、そのカスタム・ロールにこの集計権限を追加する必要があります。既存のロールへの新機能の実装の詳細は、My Oracle Supportにあるリリース13のOracle Human Capital Management Cloud Security Upgrade Guide (ドキュメントID 2023523.1)を参照してください。
置き換えられた機能または削除された機能
Oracleは時々、既存のクラウド・サービスの機能を新しい機能で置き換えるか、既存の機能を削除します。機能が置き換えられた場合、古いバージョンがすぐに削除されることも、将来削除されることもあります。ベスト・プラクティスとして、新しいバージョンが使用可能になったらすぐに、置換後の新しいバージョンの機能を使用するようにしてください。
製品 | 削除される機能 | 削除予定 | 置換後の機能 | 置換時期 | 追加情報 |
---|---|---|---|---|---|
HCM共通 | すべての給与オブジェクトにHCMデータ・ローダーの使用が必要 | 22B | HCMデータ・ローダー |
_________________________
既知の問題/メンテナンス・パック・スプレッドシート
Oracleは各更新における既知の問題に関するドキュメントを公開することにより、お客様が遭遇する可能性のある問題について啓発し、回避策があればそのドキュメントにおいてその回避策を提供します。
Oracleは、月次または法定パッチ適用により修正された不具合のメンテナンス・パックおよび法定メンテナンス・パックのドキュメントも公開します。
これらのドキュメントを参照するには、My Oracle Supportにアクセスできる必要があります。
Oracle Human Capital Management Cloud Functional Known Issues and Maintenance Packs (ドキュメントID 15548381)
次に、制限付提供プログラムが提供する制限付提供機能のリストを示します。
ノート: 現時点では、これらの機能をすべてのお客様がご利用いただけるわけではありません。これらは制限付提供プログラムを介してのみ使用可能であり、この機能プログラムに参加するには承認が必要になります。これらのプログラムに参加するには、テストに参加して、フィードバックを返していただく必要があります。プログラムによっては、他のご協力が必要な場合もあります。
これらの初期段階のプログラムに参加する時間がない場合、ご心配はいりません。すべてのお客様向けの一般提供が始まった時点で、この機能をご利用ください。すべてのお客様がこれらの機能をご利用いただけるようになると、通常どおり製品見出しの下に機能が表示されます。
ぜひ機能のリストをご覧になり、機能のリリース・スケジュールより前に実装する必要がある機能があるかどうかをご確認ください。機能のサインアップに関する情報は、次の表をご覧ください。これらのプログラムの参加者数は限られており、一部は特定のお客様向けのプログラムであるため、早めにサインアップしてください。
次の表に、使用可能な機能とサインアップ方法の簡単な説明を示します。提供される機能が多い場合は、この表の下にある「新機能」に機能の詳細が説明されている場合もあります。
制限付提供プログラムにご参加いただき、お客様のご意見やアイデアをお聞かせいただけることを楽しみにしています。
製品 | 機能名 | 機能の説明 | テストが必要なお客様のタイプ | サインアップ方法 | 制限付提供リリース | 現在参加可能 |
---|---|---|---|---|---|---|
すべてのHCM製品 |
Oracle Searchは、Human Capital Management Cloud環境で使用可能な専用の検索エンジンです。 これは、Oracle Cloud専用の検索プラットフォームであるOracle Search個人索引の更新(後述の機能)をベースにしています。 |
前述のOracle Searchベースのグローバル検索または制限付提供機能の21AグローバルHRの新機能の「コネクション」に依存します。 |
Oracle Searchは、スタンドアロン機能としては要求できません。これは、「コネクション」など、特定のOracle Search依存機能(制限付提供機能の21AグローバルHRの新機能)またはOracle Searchベースのグローバル検索(制限付提供機能の21A HCM共通新機能)を介して要求する必要があります。 |
改訂21A - 22A |
参加可能 | |
すべてのHCM製品 |
Oracle Search個人索引は最適化されてパフォーマンスが向上しました。この機能はOracle Search依存機能に必要です。前述のHCM用Oracle Searchを参照してください。 HCM Oracle Searchの機能(接続、Oracle Searchベースのグローバル検索、後任組織チャート)を使用する制限付提供の顧客は、索引を再構築する必要があります。 |
HCM Oracle Search機能(接続、Oracle Searchベースのグローバル検索、後任組織チャート)の使用。 |
Oracle Search機能(接続、Oracle Searchベースのグローバル検索、後任組織チャート)を使用している顧客のみ。 |
21C - 22A | 参加可能 |
Oracle Compensationを使用すると、組織は、市場で最も完全なソリューションを使用して報酬を計画、割付および伝達できます。地理的場所や給与パッケージ・コンポーネントにかかわらず、埋込み分析と就業者の総合報酬ビューを使用して、ビジネス上の意思決定を改善します。
変更を伴わない「個人拠出金」、「個別報酬」または「報酬の設定管理」処理の送信を防止できるようになりました。または、変更していないことを警告することもできます。
新規拠出金または既存の拠出金への変更を指定せずに送信しようとした場合のエラー
新規拠出金または既存の拠出金への変更を指定せずに送信しようとした場合の警告
この機能拡張により、空白の送信を防止し、手動介入を最小限に抑え、精度と関連性を高めることができます。
有効化のステップ
変更がない場合に、エラーにするか警告にするかを次のプロファイル・オプションで構成する必要があります。
プロファイル | 摘要 |
---|---|
ORA_CMP_PERSONAL_CONTRIBUTION_BLANKSUBMIT |
変更なしの個人拠出金の送信を許可 |
ORA_CMP_INDIVIDUAL_COMPENSATION_BLANKSUBMIT |
変更なしの個別報酬の送信を許可 |
ORA_CMP_ADMINISTER_COMPENSATION_BLANKSUBMIT |
変更なしの報酬の設定管理の送信を許可 |
プロファイル・オプションを構成するには、「設定および保守」作業領域に対して次のステップを実行します。
- 「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索してクリックします。
- プロファイル・オプションを検索して選択します。
- 「レベル」を「サイト」に設定します。
- 「プロファイル値」フィールドで、「エラー」、「警告」または「許可」を選択します。
変更なしの個人拠出金の送信を防止する設定
変更なしの個別報酬の送信を警告する設定
変更なしの報酬の設定管理の送信を許可する設定
ヒントと考慮事項
- 「個別報酬」セクションで行った変更が追跡されて、警告またはエラーが表示されます。
- この機能は、編集、および変更なしで送信する承認者の機能には影響しません。
オプションの標準コンポーネントを次の給与提案に繰り越すことも、現在の給与提案のみに限定することもできるようになりました。たとえば、車両手当をオプションのコンポーネントとして繰り越すように設定したとします。マネージャが明示的に給与提案に車両手当コンポーネントを含めると、明示的に削除されるまで、その個人に対する将来のすべての給与提案に引き続き含められます。
オプション・コンポーネントの以前の動作では、次の給与提案に繰り越されませんでした。既存のオプション・コンポーネントのオプション設定は繰越しなしに設定されます。繰越しありに更新した場合は、新しい給与提案に対して有効になります。
オプション標準コンポーネントが繰越しありに構成された給与ベース設定
オプション標準コンポーネントが設定された既存の給与提案
オプション標準コンポーネントも繰り越された新規給与提案
この機能拡張により、手動介入を最小限に抑え、データ・エラーを防止できます
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
オプション値リストの値 | 効果 |
---|---|
いいえ |
標準コンポーネントは必須であり、すべての給与変更に表示されます。 |
はい、繰り越しません |
標準コンポーネントはオプションであり、将来の給与変更に自動的に表示されません。 |
はい、繰り越します |
標準コンポーネントはオプションですが、将来の給与変更にも引き続き表示されます。 |
主なリソース
標準給与コンポーネントの詳細は、次の主要リソースを参照してください。
- Oracle Help Centerのワークフォース報酬の実装ガイドの給与ベースの章
- My Oracle Supportの標準コンポーネントの給与ベースの概要ドキュメント(ID 2717145.1)
提示給与の変更日に給与レコードが存在すると、給与を訂正しようとしているという警告が表示されるようになりました。レスポンシブな「給与の変更」、「給与履歴」、および「昇格・昇進」、「異動」、「アサイメントの変更」などの雇用変更処理に対して警告が表示されます。たとえば、個人の給与が現在$80,000で、2022年1月1日に$90,000に増額されるように設定されているとします。2022年1月1日を有効日として昇格させ、同じ有効日で給与を95,000ドルに増やそうとしています。「昇格・昇進」フローでは、現在の給与が$80,000で、提示給与が$90,000にデフォルト設定されています。新しい警告により、新しい給与を追加するのではなく、既存の給与を修正しようとしていることに気づきます。
グローバルHRの「昇格・昇進」処理での警告
この機能拡張により、データ・エラーが最小限に抑えられます。また、現在の変更の可視性が向上して、提案者が情報に基づいた意思決定をできるようになります。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
給与ビジネス・オブジェクトのオートコンプリートによるデフォルト設定ルールを使用している場合、デフォルト設定されないケースを識別するのにもこの警告が役立ちます。デフォルト・ルールは新規給与に対してのみ実行されます。修正に対しては実行されません。
ソース・アサイメントからのコピー時の給与データ・セキュリティの遵守
ソース雇用主と異動先雇用主の国別仕様データ・グループが同じで、ソース・アサイメント給与へのデータ・セキュリティ・アクセス権がない場合は、グローバル異動処理時に給与の提示を防止できるようになりました。または、ソース・アサイメント給与のコピーを防止して、引き続き個人の提示を許可することもできます。
現在およびデフォルトの動作では、ソース・アサイメントから給与がコピーされ、ソース雇用主と異動先雇用主の国別仕様データ・グループ同じ場合には給与の変更が許可されます。個人の給与入力のみを許可したり、コピーや個人の入力を禁止したりするように、この動作を変更できます。
ソース・アサイメント給与に対するデータ・セキュリティ・アクセス権が提案者になくても、引き続き給与の提示は可能
ソース・アサイメント給与に対するデータ・セキュリティ・アクセス権が提案者になく、給与の提示も不可
この機能拡張により、給与データのセキュリティが向上し、給与変更の提案に関するポリシーもサポートされます。
有効化のステップ
次のプロファイル・オプションを設定する必要があります。
プロファイル名/コード | プロファイル値 | 結果 |
---|---|---|
ORA_CMP_LGT_WHEN_MISSING_SALARY_DATASECURITY |
コピーおよび入力の許可。(デフォルト) |
ソース・アサイメントから給与をコピーし、個人に変更を許可します |
コピーせず入力を許可 |
ソース・アサイメントから給与をコピーせずに、個人に新規給与の提示を許可します |
|
コピーせず入力も許可しない |
ソース・アサイメントから給与をコピーせず、個人に新規給与の提示も許可しません |
このプロファイル・オプションを構成するには、「設定および保守」作業領域で次のステップを実行します。
- 「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索してクリックします。
- プロファイル・オプションを検索して選択します。
- 「レベル」を「サイト」に設定します。
- 「プロファイル値」フィールドで、適切なオプションを選択します。
ヒントと考慮事項
- この機能は、ソース・アサイメント給与へのデータ・セキュリティ・アクセス権が提案者になく、ソースおよび異動先の雇用主に同じ国別仕様データ・グループが設定されている場合にのみ有効になります。
- 国別仕様データ・グループが同じ場合、および特定の給与ベース・タイプの場合は、ソース・アサイメントから異動先アサイメントに給与がコピーされます。詳細は、My Oracle SupportのHCM Cloudでの就業者の雇用主の変更(文書ID 2649381.1)を参照してください。
- ソース・アサイメントから異動先アサイメントに給与をコピーできない場合、プロファイル構成に関係なく個人が給与を提示できます。
- ソース・アサイメント給与のデータ・セキュリティ・アクセス権がある場合、特定の給与ベース・タイプについては先日付の給与がコピーされます。ただし、アクセス権がない場合は、個人が給与を提示できる場合でも、先日付の給与はコピーされません。将来の給与コピーの詳細は、21B新機能の雇用主変更時の先日付の給与更新の移動の概要を参照してください。
ソース・アサイメントからのコピー時の個別報酬データ・セキュリティの遵守
ソース雇用主と異動先雇用主の国別仕様データ・グループが同じで、ソース・アサイメントの個人報酬へのデータ・セキュリティ・アクセス権がない場合は、グローバル異動処理時に個人報酬の提示を防止できるようになりました。または、ソース・アサイメントの個人報酬のコピーを防止して、引き続き個人の提示を許可することもできます。
現在のデフォルト動作では、国別仕様データ・グループが同じ場合は常に、個人報酬がソース・アサイメントからコピーされて、個人の変更が許可されます。個人の入力のみを許可したり、コピーや個人の入力を禁止したりするように、この動作を変更できます。
ソース・アサイメントの個人報酬に対するデータ・セキュリティ・アクセス権が提案者になくても、引き続き提示は可能
ソース・アサイメントの個人報酬に対するデータ・セキュリティ・アクセス権が提案者になく、給与の提示も不可
この機能拡張により、給与データのセキュリティが向上し、給与変更の提案に関するポリシーもサポートされます。
有効化のステップ
次のプロファイル・オプションを設定する必要があります。
プロファイル名/コード | 値 | 結果 |
---|---|---|
ORA_CMP_LGT_WHEN_MISSING_IC_DATASECURITY |
コピーおよび入力の許可。(デフォルト) |
ソース・アサイメントから個人報酬をコピーし、個人に変更を許可します |
コピーせず入力を許可 |
ソース・アサイメントから個人報酬をコピーせずに、個人に新規提示を許可します |
|
コピーせず入力も許可しない |
ソース・アサイメントから個人報酬をコピーせず、個人に提示も許可しません。 |
このプロファイル・オプションを構成するには、「設定および保守」作業領域で次のステップを実行します。
- 「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索してクリックします。
- プロファイル・オプションを検索して選択します。
- 「レベル」を「サイト」に設定します。
- 「プロファイル値」フィールドで、適切なオプションを選択します。
ヒントと考慮事項
- この機能は、ソース・アサイメント給与へのデータ・セキュリティ・アクセス権が提案者になく、ソースおよび異動先の雇用主に同じ国別仕様データ・グループが設定されている場合にのみ有効になります。
- 国別仕様データ・グループが同じ場合は、個人報酬がソース・アサイメントから異動先アサイメントにコピーされます。詳細は、My Oracle SupportのHCM Cloudでの就業者の雇用主の変更(文書ID 2649381.1)を参照してください。
- 個人報酬をソース・アサイメントから異動先アサイメントにコピーできない場合は、プロファイル構成に関係なく個人が個人報酬を提示できます。
HCMトランザクション設計スタジオを使用した給与処理の「保存」および「保存してクローズ」ボタンの有効化
HCMトランザクション設計スタジオの設定を使用して、レスポンシブ・ページの給与処理に「保存」および「保存してクローズ」ボタンを構成できるようになりました。また、特定の処理に対してのみ、それらを表示できます。以前は、ページ・コンポーザを使用してページをカスタマイズし、ボタンを含める必要がありました。また、特定の処理に対してのみ、それらを表示できませんでした。
「保存」および「保存してクローズ」ボタンを使用した、ライン・マネージャの給与処理の変更
「保存」ボタンを使用した、報酬マネージャの給与処理の変更
「保存してクローズ」ボタンのみを使用した、給与履歴処理
保存済トランザクションがある処理を実行すると、保存済トランザクションを再開するか破棄するかを尋ねるプロンプトが表示されます。
保存済「報酬の設定管理」トランザクションの再開または破棄
この機能拡張により、カスタマイズのメンテナンスが軽減され、設計の柔軟性が向上します。
有効化のステップ
トランザクション設計スタジオで「給与の変更」処理のルールを定義するには、次のステップを使用します。
- トランザクション設計スタジオを使用してサンドボックスを有効にします。
- トランザクション設計スタジオで、「給与の変更」をクリックします。
- ルールに名前を付け、摘要を入力します。
- 必要に応じて他のパラメータを設定します。
- 「ページ属性」フィールドで、「ライン・マネージャ用参照情報リージョン」または「報酬マネージャ用参照情報リージョン」を選択します
- ツールバーで「編集」アイコンをクリックします
- 「保存」、「保存してクローズ」または両方を選択します。
ライン・マネージャ用参照情報リージョン
報酬マネージャ用参照情報リージョン
- 「完了」をクリックします。
- ルールを保存して閉じます。
トランザクション設計スタジオで「給与履歴」処理のルールを定義するには、次のステップを使用します。
- トランザクション設計スタジオを使用してサンドボックスを有効にします
- トランザクション設計スタジオで、「給与履歴」をクリックします。
- ルールに名前を付け、摘要を入力します。
- 必要に応じて他のパラメータを設定します。
- 「ページ属性」フィールドで、「給与履歴」を選択します。
- ツールバーで「編集」アイコンをクリックします。
- 「保存」、「保存してクローズ」または両方を選択します。
「保存してクローズ」ボタンのみの表示
- 「完了」をクリックします。
- ルールを保存して閉じます。
ヒントと考慮事項
再開または破棄のトランザクション・オプションは、同じトランザクションを以前に保存した場合にのみ表示されます。たとえば、ライン・マネージャの「給与の変更」処理を使用してトランザクションを保存すると、ライン・マネージャの「給与の変更」処理を使用した場合にのみ、再開または破棄オプションが表示されます。報酬マネージャの「給与の変更」処理を使用しても、表示されません。また、「報酬情報」タスクまたは「給与履歴」タスクを使用して給与を編集した場合は表示されません。
また、別の個人が同じ個人に対して同じトランザクションを送信すると、保存済トランザクションが失われます。たとえば、部下であるBobの給与トランザクションを保存したとします。Bobの給与トランザクションを他のユーザーが送信すると、保存済トランザクションが失われます。
主なリソース
- HCMエクスペリエンス設計スタジオのトランザクション設計スタジオの詳細は、21D新機能 - HCMエクスペリエンス設計スタジオのトランザクション設計スタジオの拡張機能を参照してください。
HCMトランザクション設計スタジオを使用した個別報酬処理の「保存」および「保存してクローズ」ボタンの有効化
HCMトランザクション設計スタジオの設定を使用して、個人報酬に「保存」および「保存してクローズ」ボタンを構成できるようになりました。また、特定の処理に対してのみ、それらを表示できます。以前は、ページ・コンポーザを使用してページをカスタマイズし、ボタンを含める必要がありました。また、特定の処理に対してのみ、それらを表示できました。
「保存」および「保存してクローズ」ボタンを使用した個別報酬処理
「保存してクローズ」ボタンのみを使用した、報酬の設定管理処理
「保存」ボタンのみを使用した個人拠出金処理
保存済トランザクションがある処理を実行すると、保存済トランザクションを再開するか破棄するかを尋ねるプロンプトが表示されます。
保存済「報酬の設定管理」トランザクションの再開または破棄
この機能拡張により、カスタマイズのメンテナンスが軽減され、設計の柔軟性が向上します。
有効化のステップ
これらのステップを使用して、HCMトランザクション設計スタジオを使用して各処理のルールを定義します。
- サンドボックスを有効にします。
- HCMトランザクション設計スタジオで、「個人拠出金の管理」、「報酬の設定管理」または「報酬の管理」のいずれかの処理を選択します。
- ルールに名前を付け、摘要を入力します。
- 必要に応じて他のパラメータを設定します。
- 「ページ属性」を「参照情報リージョン」に設定します。
- ツールバーで、「編集」アイコンをクリックします
- 「保存」および「保存してクローズ」オプションを選択します。
- 「完了」をクリックします。
- ルールを保存してクローズします。
「保存」ボタンと「保存してクローズ」ボタンの両方を表示する「報酬の管理」用トランザクション設計スタジオ・ルール
「保存してクローズ」ボタンのみを表示する「報酬の設定管理」用トランザクション設計スタジオ・ルール
「保存」ボタンのみを表示する「個人拠出金の管理」用トランザクション設計スタジオ・ルール
ヒントと考慮事項
再開または破棄のトランザクション・オプションは、同じトランザクションを以前に保存した場合にのみ表示されます。たとえば、「個人報酬」処理を使用してトランザクションを保存すると、「個人報酬」処理を使用した場合にのみ、再開または破棄オプションが表示されます。「報酬の設定管理」処理を使用しても表示されません。
別の個人がその個人に対して同じトランザクションを送信すると、保存済トランザクションが失われます。たとえば、部下であるBobの個人報酬トランザクションを保存したとします。Bobの個人報酬トランザクションを他のユーザーが送信すると、保存済トランザクションが失われます。
主なリソース
- トランザクション設計スタジオの詳細は、21DのHCMエクスペリエンス設計スタジオのトランザクション設計スタジオの拡張機能を参照してください。
トランザクション設計スタジオの「給与の変更」の「リージョンの表示または非表示」動作の変更
トランザクション設計スタジオで「給与の変更」処理の「リージョンの表示または非表示」を構成すると、「自分のチーム」→「給与の変更」または「自分のチーム」→「報酬」→「給与の変更」処理を使用するライン・マネージャに影響するようになりました。
トランザクション設計スタジオで構成されたリージョン名を表示するライン・マネージャの「給与の変更」処理
トランザクション設計スタジオの「給与の変更」処理ルール
以前は、この構成は「自分のクライアント・グループ」→「給与の変更」または「自分のクライアント・グループ」→「報酬情報」→「編集」処理を使用する報酬マネージャに影響がありました。
この機能拡張により、ライン・マネージャ・ロールの構成機能が向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
- CHANGE_SALARY_LINEMANAGER_FLOW参照タイプを使用してライン・マネージャの給与の変更の「コメントおよび添付」セクション名を構成する場合、新しいトランザクション設計スタジオのルールを作成するか、変更するまで影響はありません。
- COMMENTS_ATTACHMENT_TITLE参照コードを使用してCHANGE_SALARY_ADMIN_FLOW参照タイプを定義することで、報酬マネージャの給与の変更処理の「コメントおよび添付」セクション名を構成できます。給与の変更中に報酬マネージャに表示するセクション名を、参照コードの内容に設定します。
- 「ページ属性」セクションの動作は変更されていません。「報酬マネージャの給与の変更」および「ライン・マネージャの給与の変更」を使用して、引き続き属性を構成できます。
主なリソース
- セクションの名前変更の詳細は、My Oracle SupportのManager Self Service (MSS)の自分のチームの給与の変更フローの「コメントおよび添付」セクションの名前変更(ドキュメントID 2755174.1)を参照してください。
新しい「プランの終了」ボタンを使用して、プラン・ページのリストに簡単に戻れるようになりました。以前は、個々のページ・ナビゲーション・ボタンを使用する必要がありました。
「プランの終了」ボタン
この機能では、プラン設定のナビゲートにかかるクリック数を減らすことで、プランの変更時の管理者の作業を効率化できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
「プランの終了」ボタンは、次のページでは使用できません。
- 「個々の就業者表示の構成」→「ページ・コンテンツ」
- 「個々の就業者表示の構成」→「プレビュー」
- 「プラン設定の検証」→「報酬サイクルの開始」
ワークシートからランディング・ページへのナビゲーションの変更
戻る矢印を使用して、ワークシート・ページからランディング・ページに戻れるようになりました。「取消」ボタンは削除されました。
ランディング・ページに戻るための新しい戻る矢印
この機能により、管理者の混乱が軽減されます。未保存の変更を保存するかどうかをマネージャに尋ねる警告メッセージは引き続き表示されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
「ワークフォース報酬」ランディング・ページの使用可能なプラン数のリンクの場所が新しくなり、見つけやすくなりました。
使用可能なプラン数のリンクの新しい場所
ページの右上から左側のマネージャ情報の下にリンクが移動されました。また、使用可能なプランのレイアウトも変更されました。すべてのプランをリストに表示するかわりに、タブ付きビューがポップアップ表示されるようになりました。
使用可能なプランの新しいポップ・アップ・レイアウト
この変更により、マネージャがナビゲーションをより簡単に見つけることができ、他のページ・レベルのナビゲーション・オプションと同様の形式になりました。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
ワークシート・マネージャにプライマリ、セカンダリまたはレビュー・プランがない場合、ポップアップにタブは表示されません。
ワークフォース報酬の開始プロセス実行後の予算プール構成動作の変更
「ワークフォース報酬サイクルの開始」プロセスを実行した後は、予算プールの構成を更新できなくなりました。以前は、これが可能でした。管理者は引き続き構成をレビューできます。
読取り専用の予算プール構成
オープン・サイクルがない場合は、予算プールを更新または作成できます。管理者は変更する前に、すべてのサイクルがバックアウトまたはクローズされていることを確認する必要があります。
この機能により、管理者がプラン・サイクルをバックアウトせずに予算プール構成を変更し、更新した設定で「ワークフォース報酬サイクルの開始」プロセスを実行した場合の混乱を防止できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
承認タスク分析のステータスをより明確にしました。プラン設定でアラートを無効にすると、承認タスクのアラート分析に表示されなくなります。以前は、アラートを無効にしても分析に表示されていました。次のアラートのいずれかを構成しないと、そのセクションは分析に表示されません。
- 委任削除待ち
- 委任待ち
- 再割当待ち状態
- 適格変更待ち状態
シード・アラートが表示されていないアラート分析
この機能では、有効なアラートのみが分析に表示されるため、ユーザーの混乱が軽減されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
このタイプのアラートを無効にして分析ビューから削除するには、「ワークシート表示の構成」→「処理」→「右クリック・メニュー」と「ワークシート表示の構成」→「処理」→「処理」の両方で有効になっていないことを確認する必要があります。
主なリソース
- プラン設定でアラートを無効にする方法の詳細は、事前定義済アラートの構成およびアラート・フィルタによる表示の防止を参照してください。
列タイプに応じて、「予算の管理」概要ページに表示する小数、表示名および列情報を構成できるようになりました。 以前はできませんでした。たとえば、「予算値」列に表示する小数を変更するには、「予算表示の構成」→「予算プール」→「概要」→「プロパティ」内のプロパティ・アイコンにナビゲートします。
予算概要プロパティ
この列では、「表示する小数部」および「情報」オプションのみが使用可能です。
予算値列プロパティ
2つの予算プールの違いを示すスクリーンショットを次に示します。「功績」予算では、「包括予算」に対して小数点以下3桁が表示されています。
「表示する小数部」が3に設定された「功績」予算
この機能により、ワークフォース報酬プランを構成する際の柔軟性が向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ワークシートの「基本給差額」列および「基本給変更率」列の編集を管理者に許可できるようになりました。以前は許可できませんでした。この機能をサポートするために、両方の列に「読取り専用」構成オプションを追加しました。デフォルト値では選択されているため、このチェック・ボックスの選択を解除して、マネージャがワークシートの列を編集できるようにする必要があります。
「基本給差額」列のプロパティ
このオプションが設定されていて、プランにある給与コンポーネントが1つの場合は、ワークシートの「基本給差額」列と「基本給変更率」列を編集できます。マネージャが給与変更額を入力すると、その金額を使用して、ワークシートでそのプラン周期の報酬額が逆算されます。
新しい編集可能列が表示されているワークシート
前述のスクリーンショットでは、Andy Andersonは2080の年換算係数が設定された時給従業員です。プラン周期は「年次」に設定されています。「基本給差額」(「給与差額」という名前)が1と表示されていますが、これは「給与調整」(給与コンポーネントの「報酬額」列)が年換算係数で除算されたものです。
個々の就業者表示でも同じ動作を使用できます。
新しい編集可能列が表示されている個々の就業者表示
また、以前は「基本給 - 新規」のみが編集可能であった「就業者の管理」は、次のようになっています。
新しい編集可能列が表示されている就業者の管理
この機能を使用すると、給与ベース周期が異なる個人の給与変更を管理者がより簡単に入力できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
-
これらの列に定義した動的計算はすべて遵守されます。
-
端数処理ルールの動作
-
「基本給 - 新規」、「基本給差額」および「基本給変更率」には、端数処理ルールを設定できます。
-
3つの列すべてに端数処理ルールがある場合、「基本給 - 新規」の端数処理ルールのみが遵守され、他の端数処理ルールは無視されます。
-
「基本給 - 新規」に端数処理ルールが設定されておらず、「基本給差額」列と「基本給変更率」列の両方に端数処理ルールが設定されている場合は、「基本給差額」フィールドが優先されます。「基本給変更率」の端数処理ルール設定は無視されます。
-
「基本給 - 新規」または「基本給差額」のどちらにも端数処理ルールがない場合は、「基本給変更率」の端数処理ルールが適用されます。
-
どの列に端数処理ルールが設定されているかに応じて、端数処理ルールの優先順序は「基本給 - 新規」→「基本給差額」→「基本給変更率」になります。
-
-
ダウンロードしたワークブックではこれらの列を編集できません。
ダウンロードしたワークブックに次の機能が追加されました。
1. すべての日付フィールドで日付セレクタを使用できるようになりました。以前は、日付を手動で入力する必要がありました。
ダウンロードされたワークブックの日付セレクタ
2. ダウンロードしたワークブックでデータが検証されるようになりました。数値列にテキストを入力すると、次のメッセージが表示されます。
数値データ検証メッセージ
以前は、ダウンロードしたワークブックではデータが検証されませんでした。
この機能により、ダウンロードしたワークブックのデータ・エラーの数が減少します。また、日付の選択も簡単になります。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
すべての日付フィールドのハードコードされた日付書式(DD-MM-YYYY)が、個人のローカル・システムの日付書式が適用される動的日付書式に変更されました。データ検証機能は、ワークブックへのデータのアップロードは妨げません。情報提供のみを目的としています。
個人が報酬変更文書をレビューした後に就業者文書の処理が完了するように構成できるようになりました。以前は、文書にアクセスする前に文書の処理を完了する必要がありました。この機能をサポートするために、プラン設定→「報酬変更文書の構成」→「文書グループの管理」の文書レベルに新しい構成オプションがあります。
表示後に文書処理を許可する新しい構成オプション
使用可能なオプションは次のとおりです。
- 表示前
- 表示後
「表示前」の場合は、現在の動作のままで、これがデフォルト値です。「表示後」の場合は、個人が自分の文書を表示して、その後に処理を実行できます。このオプションを構成すると、次のように表示されます。
表示前は文書処理が使用不可
「受諾」および「辞退」ボタンは使用できません。ユーザーが文書にアクセスした後、これらが使用可能になります。
表示後は文書処理を使用可能
この機能を使用すると、文書に対して処理を実行する前に、個人が報酬をレビューおよび受諾できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
給与が標準コンポーネントによって決定され、オプションのコンポーネントが含まれている場合に、等級ステップ昇格バッチ処理を実行できるようになりました。
昇格等級ラダー・レートがオプションの場合は、「オプション」属性を「はい、繰り越します」に設定します。これにより、オプションの昇格等級ラダー・レート・コンポーネントがある個人にバッチ・プロセスを実行しても、エラーが発生しなくなります。必要に応じて、オプションの昇格等級ラダー・レート・コンポーネントをHR処理で削除することもできます。
オプションの昇格等級ラダー・レート・コンポーネントが設定された給与ベース
他のコンポーネントがオプションの場合は、バッチ処理による給与の更新時にそれらが削除されないように、「オプション」属性を「はい、繰り越します」に設定します。次の例では、変動手当は「はい、繰り越します」で、出張手当は「はい、繰り越しません」になっています。等級ステップの昇格によって給与レコードが更新されると、変動手当は保持されますが、出張手当は削除されます。コンポーネントが昇格等級ラダー・レート・コンポーネントでない場合、プロセスで削除されるオプション・コンポーネントに関するエラーまたは警告メッセージは表示されません。
必須昇格等級ラダー・レート・コンポーネントおよび他のオプション・コンポーネントが設定された給与ベース
昇格等級ラダー・レート・コンポーネントを「はい、繰り越しません」に設定すると、次に示す改訂されたエラー・メッセージが表示されます。このメッセージは、「昇格等級ラダー・レート・コンポーネントが繰越しなしのオプションであるため、給与を更新できません。」と述べています。
昇格等級ラダー・レート・コンポーネントが繰越しなしのオプションの場合のエラー・メッセージ
この機能拡張により、給与が標準コンポーネントによって決定されるときの等級ステップ昇格の使用を拡張できます。
有効化のステップ
この機能を使用するには、繰り越されるオプションの標準コンポーネントが含まれるように給与ベースを更新します。詳細は、オプションの標準コンポーネントの繰越しというタイトルの22B報酬の関連機能を参照してください。
主なリソース
標準給与コンポーネントの詳細は、次の主要リソースを参照してください。
- Oracle Help Centerのワークフォース報酬の実装ガイドの給与ベースの章
- My Oracle Supportの給与ベース標準コンポーネント・タイプの概要(ドキュメントID 2717145.1)
- My Oracle Supportの等級ステップ昇格の標準コンポーネント(ドキュメントID 2812366.1)
先日付のアサイメント変更が存在する場合に昇格が許可されるように、「等級ステップ昇格の実行」プロセスを構成できるようになりました。構成には複数のオプションがあります。
先日付のアサイメント・タイプがある場合は昇格を許可しない場合は、現在と同様にエラー・メッセージを引き続き表示できます。次の例は、個人に先日付のアサイメントがある場合のすべてのアサイメントに対するエラー・メッセージのリストを示しています。エラー・メッセージ: 先日付のアサイメント・レコードが存在するため、等級またはステップの更新を指定開始日に提示できません。
先日付のアサイメントが存在する場合のエラー・メッセージ
または、先日付のアサイメントに等級ステップの変更が含まれていない場合にのみ昇格を許可するようにプロセスを構成することもできます。このタイプの変更の例には、事業所、勤務時間、管理者、先日付の退職に対する変更が含まれます。この場合、先日付のアサイメントによって等級ステップが変更されると、エラー・メッセージが表示されます。それ以外の場合は、このプロセスによって昇格が許可されます。次の例の画像には、アサイメントでエラーが発生している3人のユーザーが示されています。彼らはすべて、等級の最初のステップにおり、同じ等級の2番目のステップに移動する資格があります。1人目のJoseph Goldbergには、新しい等級とステップへの先日付のアサイメント変更があります。2人目のDiana Michaelsには、新しい等級ラダー、等級およびステップへの先日付の異動があります。3人目のCatherine Prattには、等級ラダーやステップは設定されていませんが、新しい等級が設定された新しいジョブに対する先日付の昇格があります。3人全員に対して、「先日付の等級ステップまたは等級ステップを終了する変更が存在するため、この開始日に対するステップ更新の提示は許可されません。」というエラー・メッセージが表示されています。このエラー・メッセージを表示する必要がない場合は、「先日付の等級ステップまたは等級ステップを終了する変更が存在する場合にエラーとする」オプションの選択を解除します。
先日付の等級ステップ変更が存在する場合のエラー・メッセージ
先日付のアサイメントに関連するどちらのエラーも表示する必要がない場合は、次の2つのオプションの選択を解除できます。
- 先日付のアサイメント・レコードが存在する場合にエラーとする
- 先日付の等級ステップまたは等級ステップを終了する変更が存在する場合にエラーとする
先日付のアサイメントにステップ変更が含まれている場合、新しく挿入されたアサイメントは先日付のアサイメントの開始日までのみ有効になります。2022年2月1日が実施日のプロセスを実行する例を考えてみます。ある個人に、等級1、ステップ1の2022年1月1日付の現在のアサイメントがあり、等級1、ステップ4の2022年3月1日の先日付の別のアサイメントがあります。このプロセスの実行後、現在のアサイメントは、開始日が2022年2月1日の等級1、ステップ2に更新されます。2022年3月1日の先日付のアサイメントはステップ4のままであるため、新しく挿入された、開始日が2022年2月1日のアサイメントの等級ステップの終了日は2022年2月28日になります。
アサイメントの等級ステップが親アサイメント・レコードの等級と一致しない場合のデータ破損を防ぐために、先日付のアサイメントに同じ日付の等級ステップ・レコードがないかぎり、等級昇格は許可されません。2022年2月1日が実施日のプロセスを実行する例を考えてみます。ある個人に、等級1、ステップ6の2022年1月1日付の現在のアサイメントがあり、2022年3月1日の先日付の別のアサイメントがあります。先日付のアサイメントは事業所変更です。このステップは2022年3月1日に変更されなかったため、3月1日が実施日の等級ステップ・レコードはありません。2022年3月1日付けのアサイメントのみがあります。さて、この個人は等級2、ステップ1に移動(等級昇格)する資格があります。しかし、2022年2月1日付けで等級2、ステップ1のアサイメントを挿入すると、2022年2月1日のアサイメントの等級ステップ・レコードが終了まで有効になります。ここで問題になるのは、3月1日(先日付)のアサイメントによって、そのアサイメントが等級1に戻されることです。しかし、このアサイメントは、等級2に属する2022年2月1日のステップ1を継承します。こうなると、3月1日のアサイメント行のデータが破損します。そのため、この条件が満たされると、エラー・メッセージが表示されます。これは、「同じ日付の等級ステップ・レコードを持たない先日付のアサイメントがあるため、この開始日に対するステップ更新の挿入は許可されません。」というエラー・メッセージの例を示しています。さらに、先日付の等級が、提案された等級とは異なっています。
等級ステップがない先日付のアサイメントが同じ日付にあり、提示された等級と先日付の等級が異なる場合のエラー
この機能拡張により、先日付のアサイメントがある場合に、アサイメントおよび給与レコードを更新するための手作業が削減されます。
有効化のステップ
- 「設定および保守」で、「グローバル報酬設定の構成」タスクをクリックします。
- オファリング: 報酬管理
- 機能領域: 基本給
- ページの「等級ステップ昇格」セクションにスクロールします。
- 「アサイメント日のバッチ・エラー条件」という見出しで、次の操作をします。
- すべてのタイプの先日付のアサイメントの更新を許可するには、「先日付のアサイメント・レコードが存在する場合にエラーとする」と「先日付の等級ステップまたは等級ステップを終了する変更が存在する場合にエラーとする」の両方のオプションの選択を解除します。
- 等級ステップの変更に関連しない更新を許可するには、「先日付のアサイメント・レコードが存在する場合にエラーとする」オプションの選択を解除します。
「グローバル報酬設定の構成」タスク
ヒントと考慮事項
「先日付のアサイメント・レコードが存在する場合にエラーとする」と「先日付の等級ステップまたは等級ステップを終了する変更が存在する場合にエラーとする」の両方のオプションの選択を解除すると、次のようになります。
1.次のような既存のすべてのタイプの先日付のアサイメントに対して、ステップの昇格が許可されます。
- ステップ変更を含む先日付の異動
- 等級内の新しいステップへの先日付の昇格
- 先日付のマネージャ変更
- 先日付の退職
- 先日付の事業所変更
2. 対応する同じ日付の等級ステップ・レコードが先日付のアサイメントにあるかぎり、等級の昇格が許可されます。
「先日付のアサイメント・レコードが存在する場合にエラーとする」オプションの選択を解除して、「先日付の等級ステップまたは等級ステップを終了する変更が存在する場合にエラーとする」オプションを有効にすると、次のようになります。
1. 次のようなステップ変更がない既存の先日付のアサイメント・タイプに対しては、ステップの昇格が許可されます。
- 先日付のマネージャ変更
- 先日付の退職
- 先日付の事業所変更
2. 先日付のアサイメントがある場合、等級の昇格は許可されません。
主なリソース
- 詳細は、Oracle Help Centerのワークフォース報酬の実装ガイドの等級ステップ昇格処理に関する章を参照してください
提示された給与が現在の給与以下の場合は、アサイメントを次の等級またはステップに移動しても給与更新はスキップするように、「等級ステップ昇格の実行」バッチ・プロセスを設定できるようになりました。以前は、この条件では、エラー・メッセージが表示されていました。この動作を変更するための新しい構成オプションがあります。
提示給与が現在の給与を上回らないときにエラー・メッセージを引き続き表示する場合は、この新しい構成オプションを「エラー」に設定します。次の例は、提示給与が現在の給与を上回らないことを示すエラー・メッセージを示しています。給与ベースが簡易コンポーネントによって決定される場合、総合給与額ではなく、昇格等級ラダー・レート・コンポーネント金額に対して、このメッセージが表示されます。
提示金額が現在の金額を上回らないことを示すエラー・メッセージ
アサイメントを更新するが給与は更新しない場合、提示給与が現在の給与以下の場合は、新しい構成オプションを「アサイメントのみ更新」に設定します。次の例は、「等級ステップ昇格の実行」の実行結果を示しています。2人の個人がステップ1におり、ステップ2に移動する資格がありますが、ステップ2のレートは低くなっています。Mack Ramseyの結果は、彼がステップ2に移動しましたが、提示給与額がないことを示しています。Ken Pressleyには、簡易コンポーネントで決定される給与ベースがあります。彼の結果は、彼がステップ2に移動しましたが、昇格等級ラダー・レート・コンポーネント金額が提示されていないことを示しています。昇格が承認されるとアサイメントが更新されますが、給与は更新されません。
提示金額が現在の金額未満の場合はアサイメントのみを更新
「アサイメントのみ更新」設定は、「等級ステップ・レートの同期化」の実行時には影響しません。「等級ステップ・レートの同期化」でこの設定を使用すると、「エラー」設定を使用した場合と同じ動作になります。このプロセスでは給与レコードのみが更新されるため、「アサイメントのみ更新」が設定されているときに、提示金額が現在の金額より少ないと何も更新されません。
この機能拡張により、「等級ステップ昇格の実行」プロセスでエラーが発生した後に、アサイメントを更新する手作業を減らすことができます。
有効化のステップ
- 「設定および保守」で、「グローバル報酬設定の構成」タスクをクリックします。
- オファリング: 報酬管理
- 機能領域: 基本給
- ページの「等級ステップ昇格」セクションにスクロールします。
- 「バッチ設定」という見出しの「提示給与が現在の給与以下」属性を「アサイメントのみ更新」に設定します。
- または、提示給与が現在の給与以下になるようにアサイメントおよび給与を更新する場合は、この属性を「アサイメントおよび給与の更新」に設定できます。22Bの関連機能: 等級ステップ昇格プロセスでの現行給与以下の提示給与の許可を参照してください。
提示給与が現在より高くない場合にアサイメントのみを更新する構成
ヒントと考慮事項
プロセスで給与が更新されない場合でも、給与に関連するエラー・メッセージが表示されることがあります。給与更新を含めるように等級ラダーが設定されている場合は、提示給与が現在の給与以下になった場合でも、各アサイメントで給与関連の検証が実行されます。これは、昇格の提示前に給与検証が実行されるためです。
主なリソース
- 詳細は、Oracle Help Centerのワークフォース報酬の実装ガイドの等級ステップ昇格処理に関する章を参照してください
現在の金額以下の金額でも給与が更新されるように、「等級ステップ昇格の実行」および「等級ステップ・レートの同期化」バッチ・プロセスを構成できるようになりました。以前は、この条件では、エラーが表示されていました。この動作を変更するための新しい構成オプションがあります。
提示給与が現在の給与を上回らないときにエラー・メッセージを引き続き表示する場合は、この新しい構成オプションを「エラー」に設定します。次の例は、提示給与が現在の給与を上回らないことを示すエラー・メッセージを示しています。給与ベースが簡易コンポーネントによって決定される場合、総合給与額ではなく、昇格等級ラダー・レート・コンポーネント金額に対して、このメッセージが表示されます。
提示金額が現在の金額を上回らないことを示すエラー・メッセージ
アサイメントと給与を更新する場合、提示給与が現在の給与以下の場合は、新しい構成オプションを「アサイメントおよび給与の更新」に設定します。次の例は、「等級ステップ昇格の実行」の実行結果を示しています。2人の個人がステップ1におり、ステップ2に移動する資格がありますが、ステップ2のレートは低くなっています。Mack Ramseyの結果は、提示給与が現在の給与より少ないことを示しています。Ken Pressleyには、簡易コンポーネントで決定される給与ベースがあります。彼の結果には、現在の昇格等級ラダー・レート・コンポーネント金額より少ない提示昇格等級ラダー・レート・コンポーネント金額が表示されています。どのタイプの給与ベースを使用する場合でも、提示金額が現在の金額未満であることがマイナスの変更金額に反映されます。提示金額が現在の金額と等しい場合は、変更金額列に0が表示されます。
提示給与またはコンポーネント金額が「等級ステップ昇格の実行」プロセスの現在の給与またはコンポーネント金額未満
「アサイメントおよび給与の更新」設定は、「等級ステップ・レートの同期化」の実行時に同様の影響があります。このプロセスでは給与のみが更新されるため、アサイメントの更新を反映した結果は表示されません。次の例は、「等級ステップ・レートの同期化」の実行結果を示しています。2人の個人がステップ1におり、現在の給与またはコンポーネント金額より低い新しいレートが設定されています。Patrick Laneの結果は、提示給与が現在の給与より少ないことを示しています。Cheryl Kuglemanには、簡易コンポーネントで決定される給与ベースがあります。彼女の結果には、現在の昇格等級ラダー・レート・コンポーネント金額より少ない提示昇格等級ラダー・レート・コンポーネント金額が表示されています。どのタイプの給与ベースを使用する場合でも、提示金額が現在の金額未満であることがマイナスの変更金額に反映されます。提示金額が現在の金額と等しい場合は、変更金額列に0が表示されます。
提示給与またはコンポーネント金額が「等級ステップ・レートの同期化」プロセスの現在の給与またはコンポーネント金額未満
この機能拡張により、等級ステップ昇格バッチ・プロセスでエラーが発生した後に、アサイメントおよび給与を更新する手作業を減らすことができます。
有効化のステップ
- 「設定および保守」で、「グローバル報酬設定の構成」タスクをクリックします。
- オファリング: 報酬管理
- 機能領域: 基本給
- ページの「等級ステップ昇格」セクションにスクロールします。
- 「バッチ設定」という見出しの「提示給与が現在の給与以下」属性を「アサイメントおよび給与の更新」に設定します。
- または、給与ではなくアサイメントのみを更新する場合は、この属性を「アサイメントのみ更新」に設定できます。22Bの関連機能: 提示給与が現在の給与以下の場合の昇給なしの昇格の許可を参照してください。「等級ステップ・レートの同期化」ではアサイメントが更新されないため、この代替設定は「等級ステップ昇格の実行」にのみ影響します。
提示給与が現在の給与以下の場合にアサイメントおよび給与を更新する構成
主なリソース
- 詳細は、Oracle Help Centerのワークフォース報酬の実装ガイドの等級ステップ昇格処理に関する章を参照してください
新しい「XMLのエクスポート」および「XMLのインポート」処理を使用して、文書定義を共有できるようになりました。文書定義をエクスポートおよびインポートし、環境間または同僚と共有できます。完了した構成をテストから本番に移行する場合は引き続き、機能設定マネージャ(FSM)を使用します。
文書定義
最初にXMLをエクスポートし、そのファイルを保存します。
XMLのエクスポート
次に、XMLをインポートします。
XMLのインポート
インポート時には、処理中のオブジェクトがあることに注意してください。文書定義を同僚と共有する場合は、ソースが異なります。
XMLのエクスポート
インポートした文書定義が処理中です。
文書定義名
カテゴリおよびサブカテゴリには、一部完了済アイコンが表示されます。未完了の項目またはカテゴリはすべて完了する必要があります。
文書定義の編集
すべてのステータスが完了になるまで、未完了のオブジェクトを解決します。
カテゴリの編集
インポートした文書定義を使用して文書を完成して生成します。
文書の完成および生成
文書定義を同僚またはテスト環境間で共有します。総合報酬文書をより迅速に実装します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
「インポート・プロセス」ダイアログ・ボックスを使用して、ソースの欠落、警告またはエラーの項目を検索します。「未完了フィールド」ダイアログ・ボックスを使用して、リッチ・テキスト・エディタでフィールドを検索して入力します。
既存の文書定義は更新されません。文書からインポートするオブジェクトの1つがターゲット・システムに存在する場合、その文書はインポートできません。
オンライン文書と印刷可能文書に表示する株式履歴列を個別に管理できるようになりました。以前は、両方で選択する列が同じでした。必要な数の列を印刷可能文書に対して選択し、まず少数のフィードのみをデフォルトで表示できるようになりました。オンライン文書の場合は、さらに多くの列またはすべての列を表示するように個人が管理できます。これは以前と変わりません。ただし、読みやすくするために印刷可能文書では8列までに制限することをお薦めします。
たとえば、オンライン文書で、「オンライン文書に表示可能」として15列を選択し、そのうち10列を最初の「オンライン文書に表示」用にデフォルト設定できます。ユーザーは「表示」→「列」処理を使用して、最初の10列より多くの列を有効にできます。
カテゴリの作成
「表示」→「列」(オンライン文書でのみ使用可能)
たとえば、印刷可能文書では、読みやすくするために8列以下を選択することをお薦めします。印刷可能文書では、対話型の「見積株価」を使用できないことに注意してください。列を選択しすぎた場合とお薦めの選択の2つの例を次に示します。
印刷可能文書 - 例
オンライン文書と印刷可能文書の両方を使用する際の柔軟性が向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
後任ジョブの最新のタイトルと給与を文書ヘッダーに表示できるようになりました。以前は、文書ヘッダー領域に後任ジョブが表示されず、文書詳細にのみ表示されていました。タイトルと給与をヘッダーに表示できる場合を次に示します。
- 個人のアサイメントが1つのみである
- 個人の雇用主のアサイメントが1つのみである
- 個人のアサイメントは複数あるが、文書のデータ全体が1つのアサイメントに起因している
- データは複数のアサイメントに起因しているが、期間終了時に有効でアクティブな個人のアサイメントは1つのみである
これは、オンライン文書と印刷可能文書の両方に適用されます。これは、通常どおりデータが詳細にのみ表示され、ヘッダーには表示されない、複数のコンカレント・ジョブには適用されません。
次の一般的な例では、期間内の個人のアサイメントは1つのみです。これは、今までも可能でした。
次の新しい例では、前述の個人のアサイメントは期間内に複数ありますが、期間終了時に有効またはアクティブな個人のアサイメントは1つのみです。以前は、これは文書ヘッダーに表示されませんでした。詳細にのみ表示されていました。これはアイデア・ラボで提示された新しいユースケースで、それに基づいてこの機能拡張が作成されました。
個人が新しい法的エンティティにグローバル異動した場合は、次の3つの文書が生成されます。結合された「すべての雇用主」文書、および法的エンティティごとに1つの文書です。「すべての雇用主」文書では、ヘッダーにタイトルと給与は表示されず、詳細にのみ表示されます。個別の法的エンティティ文書には、それぞれタイトルと給与がヘッダーに表示されます。各法的エンティティに関連する項目は、個別の文書に表示されます。これは以前と同じであり、動作は変更されていません。
次に示すように、個人に複数のコンカレント・ジョブがある場合、タイトルと給与はヘッダーには表示されず、詳細に含まれます。これは以前と同じであり、動作は変更されていません。
個人が再雇用されたりジョブが変更された場合でも、最新の有効またはアクティブなタイトルと給与を個人がヘッダーに表示できるようになりました。
アイデア・ラボ - 給与、報酬および福利厚生のアイデア・ラボにより提供されました
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
HCMデータ・ローダー(HDL)およびHCMスプレッドシート・データ・ローダー(HSDL)を使用して、サーベイ・ジョブと内部ポジションのマッピングを自動化できるようになりました。以前は、ポジションのマッピングはページ内で手動でのみ使用できました。サーベイ・ジョブをロードして、ロード内で内部ポジションにマップできます。HDLおよびHSDL内での内部ジョブのマッピングはすでに可能でした。それに加えて、ジョブまたはポジションをダブルクリックして値リストを取得できるようになりました。
インポート・テンプレートの作成
スプレッドシート・ローダー
内部ポジションとサーベイ・ジョブのマッピングを自動化できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
次のワークシート列をデフォルト設定する機能が削除されました。
- 値の最終更新者 - コンポーネント1
- 値の最終更新者 - コンポーネント2
- 値の最終更新者 - コンポーネント3
- 値の最終更新者 - コンポーネント4
- 値の最終更新者 - コンポーネント5
これらの列をデフォルト設定する機能はサポートされていなかったため、この機能により管理者の混乱が軽減されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
HCMクラシック簡易ユーザー・インタフェースの等級ラダー・レートの給与デフォルト・サポートの廃止
HCMクラシック簡易ページの昇格等級ラダー・レートから給与を移入する機能は、今後のリリースの「個人管理」→「雇用」ページから削除されます。現在は、個人のアサイメントの等級ラダー、等級またはステップを変更すると、この機能により給与レコードが更新されます。クラシック「雇用」ページには報酬または給与セクションが含まれていないため、この機能は給与レコードを更新するサービスに依存しています。今後のリリースのクラシック「雇用」ページからは、このサービスのサポートが削除されます。「従業員の採用」や「派遣就業者の追加」など、他のクラシック・ページには報酬セクションが含まれているため、これらのページには影響しません。
このサービスのサポートがクラシック「雇用」ページから削除されると、関連するイベント・トリガーも削除されます。
今後、等級ラダー・レートから給与をデフォルト設定する場合は、レスポンシブHR処理を使用してください。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
主なリソース
詳細は、次のドキュメントを参照してください。
- Oracle Fusion Cloud HCMの既知の問題およびメンテナンス・パック(ドキュメントID 1554838.1)
- Oracle Help Centerから入手できる『ワークフォース報酬の実装』ガイドの「基本給の概要」の章にある「等級ラダーからレートを使用して給与額を移入する方法」トピック
- My Oracle Supportの等級ステップ昇格のトラブルシューティング(ドキュメントID 2753020.1)
次の列から動的列を構成する機能が削除されました。
- 調整給与 - 差額
- 調整給与 - 現在
- 調整給与 - 周期
- 調整給与 - 新規
- 調整給与係数
- 年間フルタイム給与 - 差額
- 年間フルタイム給与 - 現在
- 年間フルタイム給与 - 新規
- 年間フルタイム給与係数
- ビジネス・ユニット
- 部門
- 直属のマネージャ
- 等級
- 等級コード
- 階層レベル
- ジョブ
- ジョブ・コード
- マネージャ
- 給与
- パフォーマンス管理計算済コンピテンシ評点
- パフォーマンス管理計算済人材開発目標評点
- パフォーマンス管理計算済目標評点
- パフォーマンス管理計算済総合評点
- パフォーマンス管理総合コンピテンシ評点
- パフォーマンス管理総合人材開発目標評点
- パフォーマンス管理総合目標評点
- パフォーマンス管理総合評点
- パフォーマンス管理評点日付
- ポジション
- ポジション・コード
- プライマリ・マネージャ
- プライマリ・ワークシート・マネージャ - 2レベル上
- 前給与差額
- 前給与変更率
- 処理ステータス
- ランキング
- レビュー・マネージャ
- 給与範囲支給率 - 新規
- 給与範囲十分位数 - 新規
- 給与範囲ポジション - 新規
- 給与範囲四分位数 - 新規
- 給与範囲四分位数 - 新規
- セカンダリ・マネージャ
- 就業者名
以前は、動的列は構成できましたが、アプリケーションでこのプロセスがサポートされていませんでした。
この機能により、アプリケーションでサポートされる構成のみが許可されるため、管理者の混乱が軽減されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
報酬のTransactional Business Intelligence Enterprise
Oracle Transactional Business Intelligenceは、Oracle Cloudアプリケーションのすべてのユーザーが、日常的な意思決定のための非定型レポートを作成し、分析するために使用できるリアルタイムのセルフサービス・レポート作成ソリューションです。 Oracle Transactional Business Intelligenceは、人事マネージャ、人事担当者、企業幹部およびライン・マネージャに、ワークフォース原価、要員配置、報酬、パフォーマンス管理、タレント管理、後任プランおよび従業員福利厚生を分析するための重要なワークフォース情報を提供します。
レポートや分析を最初から作成する必要はありません。「Customer Connect」のレポート共有センターで、すべての製品のサンプル・レポートのライブラリを確認してください。
新しい「通貨コード」属性が含まれるように、株式リアルタイム・サブジェクト領域を使用するレポートが拡張されました。この属性は「報酬 - 株式詳細リアルタイム」→「株式詳細」にあります。
株式通貨コード
この機能を使用すると、通貨属性を追加して、株式の価値を把握しやすくなります。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
報酬市場調査データと次の内部HRデータのマッピングが強化されました。
- サーベイ・ジョブと内部ジョブ
- サーベイ事業所と内部事業所
- サーベイ・ジョブと内部ポジション
次の新しいフォルダが「報酬 - 市場データ・リアルタイム」サブジェクト領域に追加されました。
- 「市場サーベイ・ジョブ」→「マップ済内部ジョブ」
- 「市場サーベイ・ジョブ」→「マップ済内部ポジション」
- 「市場サーベイ事業所」→「マップ済内部事業所」
ノート: 次の組合せを含むディメンションのみの問合せでは、すべてのサーベイ・データおよび内部データの設定情報が取得されます。
-
「市場サーベイ・ジョブ」および「マップ済内部ジョブ」のみの属性
-
「市場サーベイ・ジョブ」および「マップ済内部ポジション」のみの属性
-
「市場サーベイ事業所」および「マップ済内部事業所」のみの属性
サンプル・マーケット・データ・レポート
この機能を使用すると、サーベイ・ジョブにマップされた内部ジョブまたはポジション、またはサーベイ事業所にマップされた内部事業所に関するレポートを作成できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
「昇格等級ラダー・レート」フォルダが給与サブジェクト領域に追加されたため、等級ステップの最小、中間、最大および値に関する報酬レポートを作成できます。
サブジェクト領域 | フォルダ | メトリック | サブ・フォルダ | 属性 |
---|---|---|---|---|
報酬 - 給与詳細リアルタイム | 「給与」→「昇格等級ラダー・レート」 |
|
昇格等級ラダー・レート詳細 |
|
報酬 - 給与履歴詳細リアルタイム |
「給与履歴」→「昇格等級ラダー・レート」 |
GSPレポート・サンプル
等級ステップ昇格がある個人の等級レート値および関連列を追加して、給与サブジェクト領域に関するレポートを拡張できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
置き換えられた機能または削除された機能
Oracleは時々、既存のクラウド・サービスの機能を新しい機能で置き換えるか、既存の機能を削除します。機能が置き換えられた場合、古いバージョンがすぐに削除されることも、将来削除されることもあります。ベスト・プラクティスとして、新しいバージョンが使用可能になったらすぐに、置換後の新しいバージョンの機能を使用するようにしてください。
製品 | 削除される機能 | 削除予定 | 置換後の機能 | 置換時期 | 追加情報 |
---|---|---|---|---|---|
報酬 | 「値の最終更新者」ワークシート列のデフォルト設定の削除 | 22B | なし | ||
報酬 |
HCMクラシック簡易ユーザー・インタフェースの等級ラダー・レートの給与デフォルト・サポートの廃止 | 22B | レスポンシブ・ページ | 使用するためには、クラシック・ページからレスポンシブ・ページに移行する必要があります。 | |
報酬 |
サポートされていない列からの動的列構成オプションの削除 | 22B | なし |
_________________________
既知の問題/メンテナンス・パック・スプレッドシート
Oracleは各更新における既知の問題に関するドキュメントを公開することにより、お客様が遭遇する可能性のある問題について啓発し、回避策があればそのドキュメントにおいてその回避策を提供します。
Oracleは、月次または法定パッチ適用により修正された不具合のメンテナンス・パックおよび法定メンテナンス・パックのドキュメントも公開します。
これらのドキュメントを参照するには、My Oracle Supportにアクセスできる必要があります。
Oracle Human Capital Management Cloud Functional Known Issues and Maintenance Packs (ドキュメントID 1554838.1)