本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | モジュール | 機能 | ノート |
---|---|---|---|
2023年2月24日 |
報酬/総合報酬文書 | 総合報酬文書: 給与バランスの拡張 | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2023年2月24日 | 報酬/等級ステップ昇格 | 等級ステップ昇格の診断 | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2022年12月2日 | 初版作成。 |
HCM Cloudアプリケーションには、次の2つのタイプの入手可能なパッチがあり、この新機能要約で説明されています。
- リリース更新(23A、23B、23Cおよび23D)
- 各更新に対するオプションの月次メンテナンス・パック
環境で使用しているリリース更新を把握することが重要です。これはクラウド・ポータルで確認できます。
____________________
お客様のアイデアをお聞かせください
ご意見をお待ちしています。製品の改善方法についての提案がございましたら、お知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボに移動して、アイデアを入力してください。この文書の機能名の後に電球アイコンが表示されている箇所はすべて、お客様のアイデアを実現した機能です。
____________________
全HCM製品に関して推奨される参照ドキュメント
- HCM共通新機能 - この新機能では、アプリケーション全体で使用される機能を見つけることができます。
- 人事管理の新機能 – グローバル人事管理の項では、他のアプリケーションが基盤としているベース・アプリケーションの機能を確認できます。
- ノート: すべてのグローバル人事管理機能が、タレントおよび報酬製品に使用できるわけではありません。
- Oracle Human Capital Management Cloud Functional Known Issues and Maintenance Packs (ドキュメントID 1554838.1)これらのドキュメントには、バグ修正および考えられる既知の問題が記載されています。また、現在使用しているか、今後移行するリリース更新バージョンに基づいて、次のドキュメントも参照することが必要になります。
- Oracle Help Center – ここでは、ガイド、ビデオおよび検索可能なヘルプを見つけることができます。
- リリース・レディネス - 新機能のサマリー、新機能、機能リスト・スプレッドシート、スポットライトおよびリリース・トレーニング
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。HCM Cloudの新機能に関するお問い合せかフィードバックかを電子メールの本文または件名に明記してください。
列の定義:
レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小限になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
使用できない状態で提供される機能 = これらの機能をエンド・ユーザーが使用するにはアクションが必要です。これらの機能は無効化された状態で提供され、有効にするかどうかや有効にする時期を任意で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入れテストでは、大規模なUIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当ててください。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能を使用するために、膨大な作業は不要です。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|
機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
|
||
Oracle Compensationを使用すると、組織は、市場で最も完全なソリューションを使用して報酬を計画、割付および伝達できます。地理的場所や給与パッケージ・コンポーネントにかかわらず、埋込み分析と就業者の総合報酬ビューを使用して、ビジネス上の意思決定を改善します。
報酬情報および自分の報酬の構成可能なビジネス・タイトル・スイッチャ
22C更新では、グローバルHRの「雇用情報」のレスポンシブ・ページにRESTビジネス・タイトル値リスト・スイッチャが導入されました。23Aでは、「報酬情報」と「自分の報酬」レスポンシブ・ページに同じ機能が導入されています。ビジネス・タイトル値リスト・スイッチャに表示する追加アサイメント属性を構成することで、適切なアサイメントを報酬レスポンシブ・ページで簡単に識別できます。
複数のアサイメントがある個人のRESTビジネス・タイトル値リスト
検索および表示、検索のみが可能なフィールドが表示された、デザイン・スタジオの就業者アサイメントの値リスト・ページ
RESTビジネス・タイトル値リストの一般的な動作:
- 選択した個人に複数のアサイメントがある場合のみ、「報酬情報」ページの「自分の報酬」に表示されます。
- HRステータスが「アクティブ」、「休止」、「非アクティブ」のいずれかであるアサイメントがリストされます。
- 「オファー」アサイメントを除くすべてのアサイメント・タイプがリストされます。
- アサイメント・レベルのセキュリティがサポートされており、ログイン・ユーザーがアクセス権を持つ選択済個人のアサイメントのみがリストされます。
この拡張機能により、個人に複数のアサイメントがある場合に、個人が作業する必要があるアサイメントを正確に識別できます。
有効化のステップ
RESTビジネス・タイトルLoVを使用するには、プロファイル値をYに設定します。
プロファイル・オプション・コード |
プロファイル表示名 |
デフォルトのプロファイル値 |
---|---|---|
ORA_PER_EMPL_ENABLE_WRK_ASG_REST_LOV |
就業者アサイメント「REST」値リスト使用可能 |
N |
デフォルトのプロファイル・オプション値を変更し、処理を有効にするには、次の手順に従います。
- 「設定と保守」作業領域に移動します。
- 「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索してクリックします。
- ORA_PER_EMPL_ENABLE_WRK_ASG_REST_LOVプロファイル・オプション・コードを検索し、検索結果でそのプロファイル・オプションを選択します。
- 「プロファイル値」領域の「プロファイル値」フィールドに、Yと入力します。
- 「保存してクローズ」をクリックします。
ヒントと考慮事項
23Aでは、このプロファイル・オプションで、「雇用情報」、「自分の報酬」および「報酬情報」ページに表示されるビジネス・タイトル値リストが管理されています。この機能を有効にすると、「自分の報酬」および「報酬情報」ページの既存のビジネス・タイトル・スイッチャがRESTビジネス・タイトル値リストで置き換えられます。ページ・コンポーザを使用してビジネス・タイトル値リストをパーソナライズした場合は、パーソナライズを再実行する必要があります。
主なリソース
ビジネス・タイトルの詳細は、次のヘルプを参照してください。
- グローバル人事管理の使用ガイドの雇用情報の章の雇用フローにおけるアサイメントのビジネス・タイトルのデフォルト設定の項
ロールおよび権限
この表は、この機能をサポートする集計権限と機能権限およびそれらを継承する事前定義ロールを示しています。
集計権限名およびコード |
ジョブ・ロール名(集計権限を新しく継承) |
コメント |
---|---|---|
RESTサービスの使用 - 就業者アサイメント値リスト ORA_PER_REST_SERVICE_ACCESS_WORKER_ASSIGNMENTS_LOV |
報酬マネージャおよび報酬スペシャリスト |
ビジネス・タイトル値リストにアクセスするには、この集計権限が必要です。 |
機能権限名およびコード |
ジョブ・ロール名(機能権限を新しく継承) |
コメント |
---|---|---|
有効日を使用した就業者検索使用可能 PER_ENABLE_WORKER_SEARCHES_USING_EFFECTIVE_DATES_PRIV |
報酬マネージャおよび報酬スペシャリスト |
システム日付とは異なる有効日を使用して検索する場合に、ビジネス・タイトル値リストを使用するには、この機能権限が必要です。たとえば、詳細検索で特定の日付を使用して検索する場合や、有効日が設定された従業員リストを表示する必要がある場合があります。 ノート: この権限では、拡張検索にアクセスできません。 |
事前定義済ロールを使用する場合、何もする必要はありません。ただし、これらのロールのカスタム・バージョンを使用する場合、ユーザーがこの機能を使用する前に、前述の権限をカスタム・ロールに追加する必要があります。
既存のロールへの新機能の実装の詳細は、My Oracle Supportにあるリリース13のOracle Human Capital Management Cloud Security Upgrade Guide (ドキュメントID 2023523.1)を参照してください。
「報酬情報」処理の新しいセクションに、ジョブまたはポジション、および事業所またはセグメントの市場複合詳細を表示できるようになりました。この情報を使用して、個人の報酬を市場の報酬と比較できます。たとえば、給与セクションの個人の年俸と、新しい年俸の市場複合を比較します。
新しい年俸、株式数、賞与金額などの市場複合が表示された給与ページ
この拡張機能により、様々な報酬ソースからの情報が統合されるため、情報に基づいて報酬を変更できます。
有効化のステップ
デフォルトでは、「市場複合」セクションは表示されません。HCMエクスペリエンス設計スタジオを使用して表示できます。
カスタム報酬ロールの場合は、セキュリティ・コンソールを使用して、「市場複合要約の表示」ORA_CMP_VIEW_MARKET_COMPOSITES_SUMMARY集計権限をカスタム・ジョブ・ロールに追加する必要があります。
ヒントと考慮事項
「報酬情報」ページで使用可能な通貨スイッチャで選択した値は、「市場複合」セクションの動作に影響しません。
主なリソース
市場複合の詳細は、報酬の実装ガイドの市場複合の章および次の資料を参照してください。
集計権限の詳細は、HCMの保護ガイドの次のトピックを参照してください。
ロールおよび権限
次の表に、セクションの表示に必要な権限を示します。
集計権限 |
コメント |
---|---|
市場複合要約の表示 ORA_CMP_VIEW_MARKET_COMPOSITES_SUMMARY |
「ライン・マネージャ」、「報酬マネージャ」、「報酬スペシャリスト」および「人事担当者」ジョブ・ロールは、この集計権限を継承します。 |
提案者が「給与の変更」および「給与履歴」処理を使用してレスポンシブ給与提示を送信する際に、文書レコードを添付できるようになりました。承認者は添付を参照したうえで提示を承認または否認できます。承認後、添付は個人の文書レコードで入手可能になります。
「自分の報酬」および「報酬情報」の給与詳細ページで、添付された文書レコードを給与詳細とともに表示することもできます。
給与変更処理の文書レコード・セクション
記入済の文書レコード・セクション
給与変更通知の文書レコード
給与の最終承認後に作成された文書レコード
報酬情報の給与詳細ページに表示された文書レコード
自分の報酬の給与詳細ページに表示された文書レコード
この拡張機能では、承認中も承認後も監査目的で文書が保持されます。
有効化のステップ
この処理のトランザクション設計スタジオのルールに「文書レコード」セクションを表示する必要があります。
給与変更のトランザクション設計スタジオのルール
この設定では、ライン・マネージャと報酬マネージャの両方に対して、「給与の変更」処理の「文書レコード」セクションが表示されるかどうかを管理します。
給与履歴のトランザクション設計スタジオのルール
自分の報酬のトランザクション設計スタジオのルール
報酬情報のトランザクション設計スタジオのルール
提案者および承認者のデータ・ロールに添付された文書タイプ・セキュリティ・プロファイルによって、文書タイプへのアクセス権が彼らに付与されていることを確認してください。そうすれば、彼らが給与提示を作成、編集、表示またはレビューするときに、文書レコードにアクセスできます。
文書タイプのさらなる制限
文書タイプを処理別にさらにフィルタするには、このオプションの構成を完了します。これは、提案者が新しい文書レコードを追加する場合にのみ適用されます。
- 「設定および保守」作業領域で、「企業HCM情報の管理」タスクを検索してクリックします。
- 「HCMフローと文書タイプのマッピング」を検索します。
- 次のHCMフローの文書タイプを選択します。
- ライン・マネージャの給与の変更
- 報酬マネージャの給与の変更
- 給与履歴
これらの構成をしないと、提案者は自分の文書タイプ・セキュリティ・プロファイルで許可されているすべての文書タイプを追加できます。ここに示すように、「ライン・マネージャの給与の変更」フローの構成では、「認定書」の文書タイプが許可されます。
「ライン・マネージャの給与の変更」の構成
ライン・マネージャが給与を変更する場合は「認定書」タイプの文書のみを選択可能
ヒントと考慮事項
処理発生識別子がある文書レコードがタグ付けされます。
提案者は、個人タイプとアサイメント・タイプの両方の文書レコードを含めることができます。
特別なシナリオ: 特定のシナリオで発生する処理は次のとおりです。
シナリオ | 詳細 |
---|---|
給与のコピー時におけるグローバル異動時 |
|
「給与の変更」を使用して、採用、昇格・昇進、ローカルおよびグローバル異動などのHR処理で作成された給与を訂正する場合 |
|
「給与の変更」を使用して、「給与の変更」や「給与履歴」などの報酬処理で作成された給与を訂正する場合 |
|
処理発生識別子の再使用を有効にした場合 (更新22Cで導入) |
|
「雇用詳細の表示」ページのアサイメント、給与および文書レコードの訂正および削除の組合せを有効にした場合 (更新22Cで導入) |
|
「自分の報酬」および「報酬情報」ページで「文書レコード」セクションを表示できます。そうすれば、自分に割り当てられた文書レコード・セキュリティ・プロファイルに応じて、この機能が実装される前に追加されたレコード文書を個人が表示できます。たとえば、提案者が給与を作成して、以前のリリースの「従業員の採用」処理を使用してレコード文書を添付したとします。その場合、「文書レコード」セクションを表示可能にすると、個人が給与を表示してレコード文書を表示できます。
レコード文書詳細は、「自分の報酬」および「報酬情報」の給与詳細ページに表示されます。複数の給与がある場合のみ、これらのページに個人がアクセスできます。
個人が「給与の変更」、「給与履歴」処理を使用して文書レコードのみに変更を加えると、給与関連の詳細は変更されていないため、それらは給与変更通知に表示されません。
「給与の変更」および「給与の管理」プロセスに関するOracle Business Intelligence Publisherの通知にはレコード文書が表示されます。給与履歴通知には、レコード文書は現在表示されません。この拡張機能は、将来のリリースで計画されています。
また、個人がHCMデータ・ローダー、HCMスプレッドシート・データ・ローダーまたはRESTサービスを使用して給与を作成または編集する場合、レコード文書を追加または更新できません。
更新21Dでは、承認トランザクションをシミュレートする機能が導入されました。更新23A以降では、レスポンシブ給与承認トランザクションを検証できます。「給与の変更」、「給与の管理」および「給与履歴」承認プロセスに対しては、トランザクション・コンソールのHCM承認ルール・ページを使用します。
新しいシミュレート機能を使用すると、新しいトランザクションを作成して送信しなくても、承認ルールの変更をテストできます。この方法で、承認ルールに対する条件付きロジックをデバッグし、増分的に作成して、変更の影響を瞬時に確認できます。
トランザクション・マネージャでの給与の管理および給与履歴の承認ルールのテスト。
トランザクションを名前、作成者、および作成日付の範囲で検索できます。結果をさらに絞り込むには、「ステータス」フィールドを使用します。使用可能なステータスは、「下書き」、「進行中」および「失敗」です。フィルタ処理されたトランザクションのリストから選択し、それらの値を使用して承認ルールの結果をシミュレートします。
トランザクションの検証
検証に失敗した承認ルール構成
成功した承認ルール構成
この拡張機能により、エラーをより簡単に修正し、承認ルールの条件ロジックを増分的に作成できます。新しいトランザクションを作成して送信しなくても、変更の影響を確認できます。
有効化のステップ
承認ルールのテストの拡張機能では、HCM_TEST_APPROVAL_RULES_ENABLEDプロファイル・オプションを作成し、trueに設定する必要があります(まだそのように設定していない場合)。
1. HCM_TEST_APPROVAL_RULES_ENABLEDプロファイル・オプションを作成します。
a. 「設定および保守」作業領域で、「プロファイル・オプションの管理」タスクを検索してクリックします。
b. 「プロファイル・オプションの管理」ページで、「新規」をクリックします。
c. 「プロファイル・オプションの作成」ページで、次に示すように値を入力します。
フィールド | 値 |
---|---|
プロファイル・オプション・コード |
HCM_TEST_APPROVAL_RULES_ENABLED |
プロファイル表示名 |
承認ルールのテスト使用可能 |
アプリケーション |
グローバル人事管理 |
モジュール |
グローバル人事管理 |
摘要 |
適切な摘要(「承認ルールのシミュレーションを有効にする。開始日 2000年1月1日」など) |
d. 「保存してクローズ」をクリックします。
e. 「プロファイル・オプションの管理」ページのサイト・レベルで、「使用可能」および「更新可能」チェック・ボックスを選択します。
f. 「保存してクローズ」をクリックします。
2. HCM_TEST_APPROVAL_RULES_ENABLEDプロファイル・オプションの値をTrueに設定します。
a. 「設定および保守」作業領域で、「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索してクリックします。
b. 「管理者プロファイル値の管理」ページで、HCM_TEST_APPROVAL_RULES_ENABLEDプロファイル・オプションを検索して選択します。
c. 「プロファイル値」フィールドで、「True」を選択します。
d. 「保存してクローズ」をクリックします。
ヒントと考慮事項
- トランザクションの「レビュー」ページに承認チェーンが表示されるため、この機能はクラシック・フローには適用されません。
- この機能は、22Aにアップグレードする前に送信されたすべてのトランザクションに対しては有効になりません。
- 新規トランザクションの承認フロー構成をテストするには、承認のバイパスを無効にする必要があります。ただし、承認のバイパスが有効になっている場合は、待ち状態、下書きおよび失敗したトランザクションの承認フロー構成をテストできます。
- ルールをシミュレートする前に、承認ルールに加えた変更をまずコミットする必要があります。
主なリソース
詳細は、My Oracle SupportのOracle HCM Cloud Common Features Release 13 Transaction Console documents (ドキュメントID 2430452.1)を参照してください。
- 承認ルールの基本
- トランザクション・コンソールの基本
ロールおよび権限
この機能をサポートする機能セキュリティ権限およびそれらの権限を継承する事前定義ロールを次に示します。
機能セキュリティ権限名およびコード |
ジョブ・ロール名 |
---|---|
「承認ルールのテスト」PER_TEST_APPROVAL_RULES_PRIV |
管理者としてのHCM承認トランザクションのレビュー |
事前定義済ロールを使用している場合、何もする必要はありません。しかし、このロールのカスタム・バージョンを使用している場合は、この機能を使用するために、そのカスタム・ロールにこの集計権限を追加する必要があります。既存のロールに新機能を実装する方法の詳細は、My Oracle SupportにあるRelease 13 Oracle Human Capital Management Cloud Security Upgrade Guide on My Oracle Support (ドキュメントID 2023523.1)を参照してください。
個別報酬セクションおよびページでの個別報酬の入力値詳細の表示
更新22Cには、オファーの読取り専用ページに入力値を表示する機能が導入されました。更新23A以降では、拠出金または報酬を展開すれば、個別報酬提示の入力値を読取り専用ページに表示できます。提示をドリルダウンまたは編集する必要がなくなりました。
「折りたたみ」、「展開」アイコンが表示された個人拠出金セクション
展開して入力値詳細が表示された個人拠出金セクション
展開して現在および将来の詳細が表示された、以前の個人拠出金
展開して入力値詳細が表示された昇格・昇進処理の報酬セクション
展開して入力値詳細が表示された従業員情報の追加報酬セクション
この拡張機能により、個別報酬の提示詳細を簡単に表示できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
この拡張機能は、次の個別報酬領域に適用されます。
- 処理:
- 個人拠出金の管理
- 個別報酬
- 報酬の設定管理
- 次のフローの報酬セクション:
- オファーの作成および編集
- 新規採用、昇格・昇進、ローカルおよびグローバル異動などのグローバルHRフロー
- 22Cで導入された「雇用情報」ページの「追加報酬」読取り専用セクション。
通貨スイッチャの影響
- 選択した通貨はプライマリ入力パラメータにのみ影響します。拡張領域の入力値には影響しません。
- すべての入力値が折りたたまれている場合は、通貨スイッチャで値を選択できます。詳細が展開されている場合は、通貨スイッチャで別の値を選択できません。
「前報酬」をクリックすると、折りたたみがリセットされます。つまり、前の詳細リンクをクリックすると、展開されているすべての詳細が折りたたまれます。
1回のクリックで、すべての個別報酬プランの整合性をチェックできるようになりました。
問題がない場合の確認メッセージ
問題がある場合の警告メッセージ
この機能拡張により、1回に1つではなく、すべての個別報酬プランを一緒に迅速に検証できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
更新21Dでは、承認トランザクションをシミュレートする機能が導入されました。更新23A以降では、レスポンシブ個別報酬承認トランザクションを検証できます。「個別報酬の運用管理」、「個別報酬の管理」および「個人拠出金の管理」のプロセスと処理に対してHCM承認ルール・ページおよびトランザクション・コンソールを使用します。
新しいシミュレート機能を使用すると、新しいトランザクションを作成して送信しなくても、承認ルールの変更をテストできます。この方法で、承認ルールに対する条件付きロジックをデバッグし、増分的に作成して、変更の影響を瞬時に確認できます。
個別報酬の運用管理、個別報酬の管理および個人拠出金の管理の承認ルールのテスト
トランザクションを名前、作成者、および作成日付の範囲で検索できます。結果をさらに絞り込むには、「ステータス」フィールドを使用します。使用可能なステータスは、「下書き」、「進行中」および「失敗」です。フィルタ処理されたトランザクションのリストから選択し、それらの値を使用して承認ルールの結果をシミュレートします。
トランザクションの検証
検証に失敗した承認ルール構成
成功した承認ルール構成
この拡張機能により、エラーをより簡単に修正し、承認ルールの条件ロジックを増分的に作成できます。新しいトランザクションを作成して送信しなくても、変更の影響を確認できます。
有効化のステップ
承認ルールのテストの拡張機能では、HCM_TEST_APPROVAL_RULES_ENABLEDプロファイル・オプションを作成し、trueに設定する必要があります(まだそのように設定していない場合)。
1. HCM_TEST_APPROVAL_RULES_ENABLEDプロファイル・オプションを作成します。
a. 「設定および保守」作業領域で、「プロファイル・オプションの管理」タスクを検索してクリックします。
b. 「プロファイル・オプションの管理」ページで、「新規」をクリックします。
c. 「プロファイル・オプションの作成」ページで、次に示すように値を入力します。
フィールド | 値 |
---|---|
プロファイル・オプション・コード |
HCM_TEST_APPROVAL_RULES_ENABLED |
プロファイル表示名 |
承認ルールのテスト使用可能 |
アプリケーション |
グローバル人事管理 |
モジュール |
グローバル人事管理 |
摘要 |
適切な摘要(「承認ルールのシミュレーションを有効にする。開始日 2000年1月1日」など) |
d. 「保存してクローズ」をクリックします。
e. 「プロファイル・オプションの管理」ページのサイト・レベルで、「使用可能」および「更新可能」チェック・ボックスを選択します。
f. 「保存してクローズ」をクリックします。
2. HCM_TEST_APPROVAL_RULES_ENABLEDプロファイル・オプションの値をTrueに設定します。
a. 「設定および保守」作業領域で、「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索してクリックします。
b. 「管理者プロファイル値の管理」ページで、HCM_TEST_APPROVAL_RULES_ENABLEDプロファイル・オプションを検索して選択します。
c. 「プロファイル値」フィールドで、「True」を選択します。
d. 「保存してクローズ」をクリックします。
ヒントと考慮事項
- この承認ルール・シミュレーション拡張機能は、次のトランザクションに対して有効です。
承認プロセス |
処理 |
---|---|
個人拠出金の管理 |
個人拠出金の管理 |
個別報酬の管理 |
個別報酬 |
個別報酬の運用管理 |
報酬の設定管理 |
- トランザクションの「レビュー」ページに承認チェーンが表示されるため、この機能はクラシック・フローには適用されません。
- この機能は、22Aにアップグレードする前に送信されたすべてのトランザクションに対しては有効になりません。
- 新規トランザクションの承認フロー構成をテストするには、承認のバイパスを無効にする必要があります。ただし、承認のバイパスが有効になっている場合は、待ち状態、下書きおよび失敗したトランザクションの承認フロー構成をテストできます。
- ルールをシミュレートする前に、承認ルールに加えた変更をまずコミットする必要があります。
主なリソース
詳細は、My Oracle SupportのOracle HCM Cloud Common Features Release 13 Transaction Console documents (ドキュメントID 2430452.1)を参照してください。
- 承認ルールの基本
- トランザクション・コンソールの基本
ロールおよび権限
この機能をサポートする機能セキュリティ権限およびそれらの権限を継承する事前定義ロールを次に示します。
機能セキュリティ権限名およびコード |
ジョブ・ロール名 |
---|---|
「承認ルールのテスト」PER_TEST_APPROVAL_RULES_PRIV |
管理者としてのHCM承認トランザクションのレビュー |
事前定義済ロールを使用している場合、何もする必要はありません。しかし、このロールのカスタム・バージョンを使用している場合は、この機能を使用するために、そのカスタム・ロールにこの集計権限を追加する必要があります。既存のロールに新機能を実装する方法の詳細は、My Oracle SupportにあるRelease 13 Oracle Human Capital Management Cloud Security Upgrade Guide (ドキュメントID 2023523.1)を参照してください。
トランザクション設計スタジオでルールを構成するときに、「報酬の管理」ではなく「個別報酬」として処理が表示されるようになりました。
トランザクション設計スタジオで個別報酬として表示されるようになった処理
トランザクション設計スタジオで以前に報酬の管理として表示されていた処理
この拡張機能により、アプリケーションとトランザクション設計スタジオで処理名が統一されて混乱しなくなります。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
予算が適切でない場合にマネージャがプランを送信できなくするために、いくつかの変更および追加を行いました。「予算超過時」の値リスト内で、「エラー」オプションを次の3つのオプションに分けました。
- 保存および送信禁止エラー
- 送信禁止エラー
- 送信禁止エラー、保存時警告
個人が送信および保存時に警告を受信したことを示すために。既存の「警告」オプションの名前を「保存および送信時警告」に変更しました。
「予算超過時」の新しいオプション
新しい構成オプションを追加して、予算不足の場合にマネージャが予算を送信できないようにしました。使用可能なオプションは次のとおりです。
- 検証なし
- 送信禁止エラー
- 送信時警告
「検証なし」が既存のプランおよび新規プランのデフォルト・オプションです。
「予算不足の場合」の新しいオプション
この機能により、マネージャがプランを送信する前に予算残高を超えないことを、管理者が確認できます。また、予算超過になったときにマネージャが送信できなくするためのオプションも増えました。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
同じプランに複数のプールがある場合は、エラーが警告よりも優先されます。
新しいフィルタを使用すると、プラン設定でワークシート列を簡単に検索できます。この新しいフィルタは、タスク設定の「詳細表」タブのツールバーに表示されます。
プラン設定の新しいワークシート列フィルタ
「列グループ」で使用可能なフィルタ・オプションは、列グループ見出しと同じです。
列グループのフィルタ・オプション
列フィルタは列構成に基づいています。
列フィルタ・オプション
オプションを選択すると、次の列が短縮ビューに表示されます。
フィルタされた列リスト
この機能を使用すると、管理者と実装者がプラン設定で列をより迅速に見つけられます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
0の割付を要約合計でカウントできるようになりました。プラン設定の報酬額の列に新しい構成オプションが追加されました。
報酬額列の新しい構成オプション
ワークフォース報酬プラン・サイクルを開始する前にこのオプションを選択して一部の個人が0の割付を受け取ると、これらの割付が要約カウントに含まれます。
0の割付を示すスコアボード要約ビュー
0の割付を示す表要約ビュー
0の割付を示す分析要約ビュー
これらの機能では、要約合計の一部として0の割付も表示されます。
- 個々の就業者表示の要約
- エクスポートされたワークブックの要約
- ランディング・ページ分析
この機能を使用すると、すべての割付を要約合計に表示できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
プランを割付に対してオープンしているときに新しい設定オプションを選択した場合は、「ワークフォース報酬データのリフレッシュ」プロセスを実行して「要約合計のリフレッシュ」オプションを選択することをお薦めします。
ワークフォース報酬転送の一部としてのオプションの標準コンポーネントの作成
ワークフォース報酬転送プロセスが拡張されました。標準コンポーネントを使用して給与ベースが構成された個人に対する給与更新をHRに転送する際に、レート配分で使用される標準コンポーネントが個人の現在の給与の一部ではなかった場合のエラー数が少なくなります。この転送プロセスでは、オプションの標準コンポーネントが作成されて更新金額が適用されます。以前は、標準コンポーネントが個人の給与の一部ではなかった場合、その転送プロセスは失敗していました。
この機能により、タイプが「給与額を簡易コンポーネントにより決定」の給与ベースが設定された個人の転送プロセスのエラー数が削減されます
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
新しいプランを作成すると、次のタスク・タイプに対してはデフォルトで「就業者名」列のみが有効になります。
- 報酬
- 詳細表のみ
- 昇格・昇進
- パフォーマンス
管理者は、これらのワークシート・タスクに表示する他の列を明示的に選択する必要があります。
この機能では、不要な列を無効にする必要がないため、管理者の時間を節約できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
前述のタイプの新しいタスクを既存のプランに作成すると、その新しいタスクも同じ動作をします。
昇格・昇進データの一部として等級ステップの変更を簡単に表示できるようになりました。以前は、これは不可能でした。「承認」タスク・タイプ設定に2つの新しい列が追加されたため、次の変更を表示できるようになりました。
承認タスク→「就業者詳細列」→「昇格・昇進」ノード
「就業者詳細列」タブの新しい等級ステップ列
承認タスク→「列」→「昇格・昇進」のグループ化→「変更のある就業者」ノード
「変更のある就業者」の新しい「等級ステップ変更」列
等級ステップの変更を自動的に含めるように、次のレポートおよび分析が更新されました。
- 昇格・昇進タスク要約分析
- 「昇格・昇進の概要」マネージャ・レポート
- 「昇格・昇進要約」管理者レポート
この機能を使用すると、昇格・昇進の一部として等級ステップの変更を個人がレビューできます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
「昇格・昇進」タスク・タイプには何も構成する必要はありません。「提示等級ステップ」列の更新は、昇格・昇進要約件数に含まれます。
報酬変更文書で使用できる属性として、新しい等級ステップ列を追加しました。以前は、FastFormulaとユーザー定義列を使用する必要がありました。追加された新しい属性は次のとおりです。
- 等級ステップ
- 等級ラダー
- 提示等級ステップ
新しい等級ステップ報酬変更文書属性
ワークフォース報酬の等級ステップ変更に関する個人情報を表示するために、FastFormulaおよびユーザー定義列を使用する必要はありません。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
プラン設定のすべての属性テンプレートを検索できます(「報酬変更文書」→「文書グループの管理」→「テンプレートの管理」→「サンプル・テンプレート」)。
就業者文書処理レポートを表示するときに、個人およびアサイメント番号の情報を表示できるようになりました。以前は、この情報はレポートで使用できませんでした。
就業者文書処理レポート - 新しい列が表示された「詳細」タブ
この拡張機能により、名前が類似した個人または複数のアサイメントを持つ個人を管理者が区別できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
等級ステップ昇格での給与範囲および給与範囲差分のグラフィカルな表示
等級ステップ昇格の結果をレビューするときに、給与範囲の新しいグラフィカル表示を使用できます。さらに、給与ベース構成に給与範囲差分が含まれる場合は、範囲が調整されるようになりました。
「提示昇格および給与更新のレビュー」の詳細ページで等級ステップの昇格結果をレビューするときに、個人のアサイメントをドリルダウンすると、現在と提示の両方の値が表示されます。各列の下部には、給与範囲がグラフィック表示され、現在の給与または提示給与が範囲内のどこに位置するかを示すスライダが表示されます。この新しいグラフィックは、前述の「給与」および「給与範囲」フィールドの情報をビジュアルに表したものです。次に例を示します。
給与範囲がグラフィック表示された現在値および提示値
また、この更新では、給与ベース構成に給与範囲差分が含まれている場合の給与範囲が調整されています。以前は、給与範囲差分は範囲に反映されませんでした。
この拡張機能では、提示給与をより簡単にビジュアル化できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
次の条件では範囲が表示されません。
- 給与ベースに等級レートが関連付けられていない
- 給与ベースに関連付けられた等級レートにその等級がない
主なリソース
詳細は、報酬の実装ガイドの次の章を参照してください。
先日付の給与レコードがある場合の等級ラダーからの給与のデフォルト設定
先日付の給与レコードがあるHR処理で、等級ラダーから個人の給与をデフォルト設定できるようになりました。以前は、先日付の給与レコードが存在する場合は警告メッセージが表示されて、給与を個別に更新する必要がありました。
次の例は、「アサイメントの変更」処理を示しています。等級またはステップを変更してから、給与セクションに移動します。2つの警告メッセージが表示されます。最初のメッセージは、1つ以上の先日付の給与レコードが存在するため、提示給与は最も近い先日付の給与開始日にのみ適用されることを示しています。2番目のメッセージは、先日付の給与レコードがあるため、給与は等級ラダーから更新されないことを示しています。現在の給与は8,000で、提示給与も同じです。ここで給与を直接更新できますが、等級ラダーからはデフォルト設定されません。最初の警告メッセージに示されているように、給与更新は最も近い先日付の給与開始日にのみ適用されることに注意してください。先日付のレコードは、個別にレビューおよび更新する必要がある場合があります。
先日付の給与レコードがある場合、給与はデフォルト設定されず、警告メッセージが表示される
先日付の給与更新があるときに給与を等級ラダーからデフォルト設定する必要がある場合は、構成を変更して更新を許可できます。「アサイメントの変更」処理の例を使用して、等級またはステップを変更し、給与セクションに移動します。これで、最初の警告メッセージのみが表示されるようになります。現在の給与は8,000で、提示給与は等級ラダーからデフォルト設定された8,800になります。最初の警告メッセージに示されているように、8,800の給与は最も近い先日付の給与開始日にのみ適用されます。先日付のレコードは、個別にレビューおよび更新する必要がある場合があります。
先日付の給与レコードがある場合の給与のデフォルト設定
この拡張機能により、より少ないステップで給与更新を完了できます。
有効化のステップ
- 「設定および保守」作業領域で、「グローバル報酬設定の構成」タスクをクリックします。
- オファリング: 報酬管理
- 機能領域: 基本給
- ページの「等級ステップ昇格」セクションにスクロールします。
- 「等級ラダー・レートからの給与のデフォルト設定」で、「先日付の給与レコードが存在する場合に給与デフォルトを禁止する」チェック・ボックスの選択を解除します。
- このセクションは、以前は「オンライン設定」という名前でした。この更新の一部として名前が変更されました。
新しい構成オプションがあるグローバル報酬設定の構成
ヒントと考慮事項
- この新しい構成は、HR処理のみの給与のデフォルト設定に影響します。たとえば、従業員の採用とアサイメントの変更はHR処理です。
- 等級ステップの昇格バッチ・プロセスにも同様の設定があり、「給与日のバッチ・エラー条件」という見出しで19Cの更新で導入されています。
主なリソース
等級ラダーからの給与のデフォルト設定の詳細は、「等級ラダー・レートからの給与のデフォルト設定」の章を参照してください。
次の3つのタイプのデータ異常を見つける等級ステップ昇格の診断テストが追加されました。
- 開始日がアサイメント開始日より前のアサイメント等級ステップ・レコード
- 有効日が重複するアサイメント等級ステップ・レコード
- アサイメント処理と勤務条件処理の非同期
診断ダッシュボードで等級ステップ昇格診断テストを実行できます。等級ラダーまたは個人番号の入力パラメータを指定します。
診断ダッシュボードを使用した等級ステップ昇格診断テストの実行
この拡張機能により、データ・エラーを検出して修正する能力が向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
主なリソース
診断テストの詳細は、次のドキュメントを参照してください。
- 共通機能の使用ガイド: 問題のトラブルシューティング
- My Oracle SupportドキュメントID 2408220.1: Self-Service Data Integrity Framework for Global Human Resources Flows
- 添付ファイル: Accessing the Diagnostic Frameworkを参照してください。
ロールおよび権限
診断フレームワークにアクセスするには、アプリケーション診断管理者ロールが必要です。
給与バランスが総合報酬文書のソースである場合は、「会計年累計」、「開始来累計」および「12か月ローリング」の追加ディメンション・レベル期間タイプを使用できるようになりました。以前は、「給与期間累計」および「カレンダ年累計」のみを使用できました。新しいディメンションが値リストに追加されました。
ディメンション値リスト
新しいディメンション・レベル期間タイプの例を次に示します。
会計年累計 FYEAR |
|
開始来累計 LIFETIME |
|
12か月ローリング R12MTH |
|
「会計年累計」、「開始来累計」および「12か月ローリング」の追加ディメンション・レベル期間タイプを使用して、総合報酬文書に給与バランスを表示する機能を拡張します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
ディメンション値リストに表示されるディメンションは、給与バランス定義によって異なります。すべての給与国別仕様がすべてのディメンション・レベル期間タイプをサポートしているわけではありません。
市場複合を表示するチャートが追加されました。下限値と上限値、およびターゲット値をより簡単にビジュアル化できるようになりました。ターゲットとともに第10、第50、第90百分位数を有効にしたチャートを使用することをお薦めします。ほとんどの場合に、チャートが表示されます。詳細は、次のヒントを参照してください。「市場複合表示の構成」でチャートを有効または無効にできます。
市場複合の表示
複合列の構成 - 「市場複合表示の構成」内
データをビジュアルな表示するチャートを追加して、「市場複合の表示」のエクスペリエンスを拡張します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
構成に基づいてチャートが表示されて使用可能になる条件を次に示します。
百分位数データ | チャート結果 |
---|---|
10、50、90およびターゲットが使用可能 |
最小: 10、中間: 50、最大: 90、グレー線: ターゲット |
10は使用不可 |
最小: 0、中間: 50、最大: 90、グレー線: ターゲット |
50は使用不可 |
最小: 10、中間: プロットなし、最大: 90、グレー線: ターゲット |
90は使用不可 |
最小: 10、中間: 50、最大: 最大(50、ターゲット)、グレー線: ターゲット |
ターゲットは使用不可 |
最小: 10、中間: 50、最大: 90、グレー線: プロットなし |
10と50は使用不可 |
最小: 0、中間: プロットなし、最大: 90、グレー線: ターゲット |
10と90は使用不可 |
最小: 0、中間: 50<ターゲットの場合は50、それ以外はプロットなし、最大: 50<ターゲットの場合は50、それ以外は、グレー線: ターゲット |
10とターゲットは使用不可 |
最小: 0、中間: 50、最大: 90、グレー線: プロットなし |
50と90は使用不可 |
最小: 10、中間: プロットなし、最大: ターゲット、グレー線: ターゲット |
50とターゲットは使用不可 |
最小: 10、中間: プロットなし、最大: 90、グレー線: プロットなし |
90とターゲットは使用不可 |
最小: 10、中間: プロットなし、最大: 50、グレー線: プロットなし |
10、50、90は使用不可 |
最小: 0、中間: プロットなし、最大: ターゲット、グレー線: ターゲット |
10、50、ターゲットは使用不可 |
最小: 0、中間: プロットなし、最大: 90、グレー線: プロットなし |
50、90、ターゲットは使用不可 |
チャートはプロットされません |
新しいHSDLテンプレートを使用して、すべての事業所を一度にロードできます。以前は、事業所を個別のHSDLロードに構文解析する必要があり、そうしないと失敗していました。「インポート・テンプレートの作成」ボタンを選択リストに設計し直しました。「セグメント別にロード」または「事業所別にロード」のいずれかを選択するようになりました。
複合のインポート
事業所別にロードするための新しいHSDLテンプレートを使用して、複合のロードを簡素化します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
報酬のTransactional Business Intelligence Enterprise
Oracle Transactional Business Intelligenceは、Oracle Cloudアプリケーションのすべてのユーザーが、日常的な意思決定のための非定型レポートを作成し、分析するために使用できるリアルタイムのセルフサービス・レポート作成ソリューションです。 Oracle Transactional Business Intelligenceは、人事マネージャ、人事担当者、企業幹部およびライン・マネージャに、ワークフォース原価、要員配置、報酬、パフォーマンス管理、タレント管理、後任プランおよび従業員福利厚生を分析するための重要なワークフォース情報を提供します。
レポートや分析を最初から作成する必要はありません。「Customer Connect」のレポート共有センターで、すべての製品のサンプル・レポートのライブラリを確認してください。
既存の職務ロールに加えて、2つの新しい職務ロールが追加されました。現在のリリースより前の「報酬 - 個別報酬リアルタイム」サブジェクト領域は、次の職務ロールによって保護されていました。
- FBI_COMPENSATION_TRANSACTION_ANALYSIS_DUTY
- ORA_FBI_COMPENSATION_TRANSACTION_ANALYSIS_DUTY_HCM
- FBI_PAYROLL_TRANSACTION_ANALYSIS_DUTY
- ORA_FBI_PAYROLL_TRANSACTION_ANALYSIS_DUTY_HCM
ユーザーが報酬マネージャ、報酬アナリスト、ライン・マネージャなどのジョブ・ロールを持っている場合、お客様が追加のセキュリティ設定をする必要がなくなりました。新しい職務ロールは次のとおりです。
- FBI_INDIVIDUAL_COMPENSATION_TRANSACTION_ANALYSIS_DUTY
- ORA_FBI_INDIVIDUAL_COMPENSATION_TRANSACTION_ANALYSIS_DUTY_HCM
これらの拡張機能により、2つの新しい職務ロールを使用して「報酬 - 個別報酬リアルタイム」サブジェクト領域に対する個人のアクセスおよびレポート作成が向上します。既存の職務ロールとともに、新しいロールによりこのサブジェクト領域が保護されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
サーベイ・データ・ベンチマーク・ジョブに関連付けられた内部子ジョブ詳細のレポート
「報酬 - 市場データ・リアルタイム」サブジェクト領域を使用して、サーベイ・データ・ベンチマーク・ジョブに関連付けられた子ジョブの詳細を表示できるようになりました。「内部子ジョブ」という名前の新しいフォルダが「市場サーベイ・ジョブ」に追加されました。このフォルダには、子ジョブに関連する属性が含まれます。
次に例を示します。
- サーベイ・ジョブS1は、1つの内部ジョブJ1にのみリンクできます。
- このマップされた内部ジョブJ1は、複数の子ジョブC1、C2、C3にマップできます。
- 内部ジョブJ1にマップされた子ジョブC1、C2、C3の詳細を表示できます。
ノート: 「市場サーベイ・ジョブ」の「摘要」という列の名前が「ジョブ一致ノート」に変更されました。この列の名前を変更してもリグレッションは発生しません。
ベンチマークまたは親プロセスに関連付けられた内部子プロセスを含めることで、報酬市場サーベイ・データに関するレポートを強化できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
比較可能な給与周期に基づいて前給与についてレポートするための新しいメトリック
給与サブジェクト領域の変更は次のとおりです。
サブジェクト領域 |
フォルダ |
メトリック名 |
新規/既存? |
変更後の名前 |
コメント |
---|---|---|---|---|---|
給与詳細リアルタイム |
給与 |
前回給与 |
既存 |
前の周期の前給与 |
このメトリックは、現在の周期ではなく、その周期で前回の給与額を示します。 |
給与 - UPCの金額 | ユーザー優先通貨の前給与(拡張) | 既存 |
前の周期の前給与 - UPC (Sysdateに最も近い) | このメトリックは、ユーザーの優先通貨およびシステム日付に最も近い換算レートに基づいて、現在の周期ではなく、その周期で前回の給与額を示します。 |
|
給与 |
比較可能周期の前給与 |
新規 | このメトリックは、就業者の現在の給与周期で表された前回の給与を示します。たとえば、前回の給与周期が時間で、現在の給与周期が月次の場合は、前回の給与値が月次周期で表示されます。 |
||
給与履歴詳細リアルタイム |
給与履歴 |
前回給与 |
既存 |
前の周期の前給与 |
このメトリックは、現在の周期ではなく、その周期で前回の給与額を示します。 |
給与履歴 - UPCの金額 |
ユーザー優先通貨の前給与(拡張) | 既存 |
前の周期の前給与 - UPC (Sysdateに最も近い) | このメトリックは、システム日付に最も近い換算レートによるユーザーの優先通貨に基づいて、現在の周期ではなく、その周期で前回の給与額を示します。 |
|
給与履歴 |
比較可能周期の前給与 |
新規 | このメトリックは、就業者の給与周期履歴に沿った周期で前給与額を示します。 |
新しいメトリックを追加して、給与詳細サブジェクト領域と給与履歴詳細サブジェクト領域を使用するレポートを拡張し、特定の期間の給与周期で就業者の前給与を表示します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
次の画像は、23Aと22Dの動作の違いを示しています。
----
置き換えられた機能または削除された機能
Oracleは時々、既存のクラウド・サービスの機能を新しい機能で置き換えるか、既存の機能を削除します。機能が置き換えられた場合、古いバージョンがすぐに削除されることも、将来削除されることもあります。ベスト・プラクティスとして、新しいバージョンが使用可能になったらすぐに、置換後の新しいバージョンの機能を使用するようにしてください。
製品 |
削除される機能 |
削除予定 |
置換後の機能 |
置換時期 |
追加情報 |
---|---|---|---|---|---|
報酬 | HCMクラシック簡易ページの等級ラダー・レートの給与デフォルト・サポートの廃止 | 22D | レスポンシブ・ページの使用 |
_________________________
既知の問題/メンテナンス・パック・スプレッドシート
Oracleは各更新における既知の問題に関するドキュメントを公開することにより、お客様が遭遇する可能性のある問題について啓発し、回避策があればそのドキュメントにおいてその回避策を提供します。
Oracleは、月次または法定パッチ適用により修正された不具合のメンテナンス・パックおよび法定メンテナンス・パックのドキュメントも公開します。
これらのドキュメントを参照するには、My Oracle Supportにアクセスできる必要があります。
Oracle Human Capital Management Cloud Functional Known Issues and Maintenance Packs (ドキュメントID 1554838.1)