クラウド・レディネス / Oracle Fusion Cloud Inventory Management
新機能
すべて展開


  1. 更新22A
  1. 改訂履歴
  2. 概要
  3. 更新前および更新後のタスク
  4. 任意の新機能の導入(オプトイン)
  5. 機能のサマリー
  6. コラボレーション・メッセージング・フレームワーク
    1. コラボレーション・メッセージング・フレームワーク
        1. 顧客からのオーダー予測の受入
  7. 在庫管理
    1. 在庫管理
        1. RESTリソースを使用したオープン・ピック詳細の表示
        2. 転送オーダーのピック・リリース中の代替品目
        3. トランザクション・タイプまたはトランザクション処理によるトランザクション履歴DFFコンテキスト値のデフォルト設定
        4. 転送オーダー更新または取消時のビジネス・イベントの起動
        5. OTBIの在庫転送オーダー・サブジェクト領域での品目代替列の表示
        6. 実地棚卸の作成時の保管場所の検索
        7. OTBIの在庫供給リアルタイム・サブジェクト領域でのオーダー数量および単位の表示
        8. この更新で選択された在庫管理のバグ修正
    2. 受入
        1. RESTリソースを使用した受入数量トランザクションの取得
        2. OTBIの受入サブジェクト領域でのオーダー数量および単位の表示
        3. この更新で選択された受入バグ修正
    3. 出荷
        1. OTBIの出荷サブジェクト領域での品目代替列の表示
    4. SCM共通コンポーネント
        1. 顧客出荷先住所の移動時間の作成
    5. 原価管理
        1. 依存関係の前処理なしに複数の原価組織の勘定科目配分を同時に作成
        2. 拡張エラー処理による処理エラーの効率的な管理
    6. 会計文書取得
        1. 事前定義済マッピング・セットを使用したインバウンドCFOPコードの決定

更新22A

改訂履歴

本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。

日付 製品 機能 ノート
2022年6月23日 在庫管理 この更新で選択された在庫管理のバグ修正 文書の更新。項の追加。
2022年6月23日 受入 この更新で選択された受入バグ修正 文書の更新。項の追加。
2021年12月20日     初版作成。

概要

アイデア募集中

ご意見をお待ちしています。クラウド・サービスを改善する方法に関する提案がございましたら、ぜひお知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボなど、いくつかの方法でアイデアを送信していただけます。機能名の後にこのアイコンが表示されていれば、その機能はお客様のアイデアによるものです。

フィードバックをお寄せください

本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。

免責事項

この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。

この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。

更新前および更新後のタスク

Cloudアプリケーションで使用している機能によっては、四半期更新の直前または直後に特定のステップを実行することが必要になる場合があります。これらの更新前および更新後のステップおよび影響を受ける製品領域の詳細は、My Oracle SupportでOracle SCM Cloud: Performing Your Quarterly Update (文書ID 2337485.1)を参照してください。

任意の新機能の導入(オプトイン)

Oracle Cloud Applicationsは、四半期ごとに新しい更新を提供します。つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。一部の機能は有効な状態で提供されます。これは、エンド・ユーザーが即時に使用できることを意味します。その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。無効化の状態で提供されている機能は、次の権限を使用して、次のステップでエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。

  • アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
  • Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)

新機能をオプトインする方法を次に示します。

  1. 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
  2. 機能の概要ページで、オファリングを選択し、それに固有の新機能をレビューします。または、デフォルトの選択であるすべての使用可能なオファリングをそのまま使用して、すべてのオファリングの新機能を確認できます。
  3. 「新機能」タブで、新機能をレビューし、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに有効化されている場合は、チェック・マークが表示されます。それ以外の場合は、機能を使用可能にするアイコンが表示されます。
  4. 「使用可能」列にあるアイコンをクリックし、機能を有効にするステップを完了します。

「新機能」作業領域に表示されない機能をオプトインする場合があります。オプトインする方法を次に示します。

  1. 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「オファリング」をクリックします。
  2. 「オファリング」ページで、オファリングを選択し、オプトイン機能をクリックします。
  3. オプトイン・ページで、オファリングまたは機能が含まれている機能領域の機能の編集(鉛筆)アイコンをクリックします。
  4. 機能の編集ページで、機能を有効化するためのステップを完了します。

オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリング構成を参照してください。

オプトイン失効

オプト・インで使用不可の状態で提供された機能は、今後の更新で自動使用可能になる場合があります。これはオプト・イン失効と呼ばれます。クラウド・サービスにオプト・イン失効がある場合、このドキュメントに関連タブが表示されます。このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。ここをクリックして、すべてのOracle Cloudアプリケーションのオプト・インが失効した機能を確認することもできます。

機能のサマリー

列の定義:

レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。

UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。

UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。

使用不可の状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用するには、処理が必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域を最初にレポートに組み込む必要がある、b)新しいWebサービスを使用するには統合が必要である、c)機能にアクセスするには、ユーザー・ロールに機能を割り当てる必要があるなどです。

エンド・ユーザーがすぐに使用可能
(機能が使用可能な状態で提供)

レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。

エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要
(機能は無効化状態で提供)

これらの機能を使用可能にするために処理が必要になるため、中断されません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。

機能

レポート

UIまたは
プロセスベース:
小規模

UIまたは
プロセスベース:
大規模*

コラボレーション・メッセージング・フレームワーク

コラボレーション・メッセージング・フレームワーク

顧客からのオーダー予測の受入

在庫管理

在庫管理

RESTリソースを使用したオープン・ピック詳細の表示

転送オーダーのピック・リリース中の代替品目

トランザクション・タイプまたはトランザクション処理によるトランザクション履歴DFFコンテキスト値のデフォルト設定

転送オーダー更新または取消時のビジネス・イベントの起動

OTBIの在庫転送オーダー・サブジェクト領域での品目代替列の表示

実地棚卸の作成時の保管場所の検索

OTBIの在庫供給リアルタイム・サブジェクト領域でのオーダー数量および単位の表示

この更新で選択された在庫管理のバグ修正

受入

RESTリソースを使用した受入数量トランザクションの取得

OTBIの受入サブジェクト領域でのオーダー数量および単位の表示

この更新で選択された受入バグ修正

出荷

OTBIの出荷サブジェクト領域での品目代替列の表示

SCM共通コンポーネント

顧客出荷先住所の移動時間の作成

原価管理

依存関係の前処理なしに複数の原価組織の勘定科目配分を同時に作成

拡張エラー処理による処理エラーの効率的な管理

会計文書取得

事前定義済マッピング・セットを使用したインバウンドCFOPコードの決定

コラボレーション・メッセージング・フレームワーク

コラボレーション・メッセージング・フレームワーク

顧客からのオーダー予測の受入

新しい事前定義済メッセージ定義Oracle-1-0-B2B-Order-Forecast-Inを使用して、顧客からオーダー予測メッセージを受信し、組織の需要計画に使用します。

「顧客コラボレーション」ビジネス・プロセスを有効にして、「オーダー予測 - インバウンド」文書を交換できるようにします。次に、「顧客コラボレーション構成の管理」タスクで、それを顧客に関連付けます。

このメッセージ定義を取引先に対するインバウンド・コラボレーション・メッセージとして設定し、「顧客コラボレーション構成の管理」タスクを使用して、取引先と「オーダー予測 - インバウンド」文書を顧客に関連付けます。

メッセージが受信および変換されると、圧縮ファイルがOracle WebCenter Contentに配置され、コラボレーション顧客需要アップロード・リソースによって処理されます。

Oracle-1-0-B2B-Order-Forecast-Inメッセージの定義

B2B XMLメッセージを使用して顧客がオーダー予測データを共有できるようにすることで、組織の需要計画の精度を向上させます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • B2B管理者(ORA_CMK_B2B_ADMINISTRATOR)
    • サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
  • 次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 顧客ユーザーとしての顧客需要の管理(VCS_MANAGE_CUSTOMER_DEMAND_CUSTOMER_PRIV)

在庫管理

在庫管理

RESTリソースを使用したオープン・ピック詳細の表示

オープン・ピック明細値リストRESTリソースを使用して、ピッキング待ちの商品のデータを問い合せて表示できます。この新しい値リストRESTリソースは、組織、品目、数量、保管場所、保管棚、在庫管理詳細(ロット番号およびシリアル番号)などのオープン・ピックの主要データを返します。これにより、既存のピック・スリップRESTリソースよりパフォーマンスが向上します。

オープン・ピック明細RESTリソースを使用すると、ユーザー・インタフェース・ページまたはパートナ・モバイル・アプリケーションに表示するオープン・ピック明細をより効率的に問い合せることができます。

有効化のステップ

REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。

ヒントと考慮事項

リソースの最適なパフォーマンスを得るには、次のファインダを使用します。

  1. findByOrganization
  2. findByOrganizationAndItem
  3. findByOrganizationAndSourceSubinventory
  4. findByPickSlip
  5. findByPickWave
  6. findByOrderNumber
  7. findByMovementRequest
  8. findByTransactionType

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールに割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールに割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
    • 倉庫オペレータ(ORA_INV_WAREHOUSE_OPERATOR_JOB)
    • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
    • 在庫マネージャ(ORA_INV_INVENTORY_MANAGER_JOB)
  • 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • Webサービスごとのピック・スリップ詳細の表示(INV_VIEW_PICK_SLIP_DETAILS_WEB_SERVICE_PRIV)

転送オーダーのピック・リリース中の代替品目

需要の急増、サプライヤのバックオーダーおよび製品リコールは、使用可能な手持数量に重大な影響を及ぼす可能性があるイベントの一例です。このような状況では、社内需要を満たすための商品がすぐに不足する場合があります。しかし、要求された商品と同じ目的で使用できる代替商品が存在する場合があります。このような状況が発生した場合、業務を継続するために、要求された商品のかわりに、これらの代替商品を使用できる機能が必要になります。そこで、転送オーダーのピック・リリース時に、要求された商品を置換できるようになりました。

代替品目

この機能では、前提条件の設定および品目関係が定義されていれば、転送オーダー明細の当初要求品目のかわりに代替品目を自動的にピック・リリースできます。

転送オーダー明細は当初要求品目のみを対象としていますが、ピッキングおよび出荷後に代替品目が参照されます。品目代替には、明細の横に表示される情報アイコンからアクセスできます。

組織に対してこの機能を有効にすると、その組織で作成されるすべての転送オーダーおよび出荷明細で、明細の属性で示された品目で代替できるようにデフォルト設定されます。これは、明細ごとに無効にできます。同様に、組織で有効になっていない場合は、明細ごとに有効にできます。転送オーダー明細と出荷明細の両方に、当初要求品目の属性も表示されて、代替品が使用されたことがわかるようになりました。

出荷明細の管理

転送オーダーに対して代替品目を選択できると、より柔軟に社内オーダーを履行でき、不要な遅延なく業務を継続できます。しっかりと計画しても、このような問題はすべての業界で発生することがあり、ミッション・クリティカルな問題となる場合も増えています。たとえば、サプライ・チェーンが生命に影響する場合のあるヘルスケア業界について考えてみます。これは、現場のユーザーにリアルタイムに選択肢を提供する機会になります。

デモを見る

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新22C

この機能を使用する場合は、「転送オーダーのピック・リリース中の代替品目」という機能をオプト・インする必要があります。

機能の編集: 在庫管理

在庫管理の設定ステップ

この機能を有効にしたら、特定の組織を有効にする必要があります。

  1. 「設定および保守」作業領域で、「在庫組織の管理」タスクを選択します。
    • オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
    • 機能領域: 在庫管理
    • タスク: 在庫組織の管理
  2. 組織を検索し、「倉庫で代替品目を受入」チェック・ボックスを有効にします。これは、転送オーダーの搬送先在庫組織と一致する必要があります。そうすれば、その組織内で発行された転送オーダー明細の「品目代替の許可」チェック・ボックスが必ず選択されます。

在庫組織の管理

組織レベルで品目代替関係を保守するための設定ステップ

この機能を使用する場合は、「関係品目の組織レベルでの管理」という機能をオプト・インする必要があります。 手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。この機能は、搬送先組織レベルで品目代替関係を保守する場合にのみ必要です。すべての関係を品目マスター・レベルで保守する場合は不要です。

機能の編集: 品目

製品情報管理の設定ステップ

品目代替関係を設定するには、「品目の管理」タスクにナビゲートします。

  1. 「設定および保守」作業領域で、「品目の管理」タスクを選択します。
    • オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
    • 機能領域: 製品情報管理
    • タスク: 品目の管理
  2. 「関係」タブ、「関係品目」タブの順に選択します。

関係は、直接関係またはチェーン関係のどちらでも可能です。この場合、品目ORIGITEMには、3つの代替可能な品目との直接関係があり、subitem1経由でsubitem2とのチェーン関係もあります。関係はマスター・レベルまたは組織レベルのいずれかで定義されており、両方では定義できません。組織レベルで設定した場合、関係は転送オーダーのコンテキストの搬送先組織を参照します。マスター・レベルで設定した場合、関係は常に有効になります。階層レベル内のランクにより、ピック・リリース時に品目が考慮される順序が決まります。この場合、品目SUBITEM2LOTのランクは明細内の2番目ですが、他の品目よりも階層が1レベル深いため、最後に考慮されます。タイプは常に「代替」になりますが、関係を「相互」に定義することもできるため、双方向になります。

品目の編集

ヒントと考慮事項

  • この機能は、Oracle Fusion Cloud Shippingを直接介して資材を社内に転送する場合にのみ使用可能です。Oracle Fusion Cloud Order Managementを介してルーティングされた転送オーダーはサポートされていません。

  • この機能は、ピック・ウェーブの作成またはスケジュール時、出荷明細からのピック・リリース時、またはピック・ウェーブRESTリソース経由でのみ使用可能です。警告: 品目代替が発生する可能性が高いピック・ウェーブをスケジュールする際に、複数の子プロセスを指定しないことをお薦めします。指定すると、パラレル・ピッキング・エラーが発生する可能性があります。

  • 転送オーダー明細が出荷されると、使用される代替品目を確認できますが、転送オーダー明細には当初品目のみが示されています。バックオーダーの対象も当初品目のみです。出荷明細には、倉庫にリリースされた後の全品目が示されます。

  • 予約はピック・リリースでの品目代替に従って管理されますが、以前に予約された転送オーダー明細に対する品目代替はサポートされていません。

  • 転送オーダーの変更は、代替品目を使用する明細に対しても同様にサポートされます。

  • 品目代替は、返品転送オーダー、転送オーダーによって履行されるバック・トゥ・バック販売オーダー、予算管理が設定された転送オーダー明細に対してはサポートされておらず、税金の影響により、ブラジル、インドまたはポルトガルにある組織に対してもサポートされていません。

  • 転送オーダー明細レベルでの品目代替の管理は、「転送オーダーの管理」UIと在庫転送オーダーRESTリソースでのみサポートされています。

  • オンラインでピックをリリースすると、使用された代替品目の数がUIに表示され、ピック・リリースをスケジュールすると、代替品目の詳細情報を含むログが生成されます。

  • 製品情報管理:

    • 品目と代替の関係は、品目マスター・レベルまたは搬送先組織レベルのどちらかで管理されます。

    • 直接品目関係とチェーン品目関係の両方がサポートされています。

    • 多数の代替品目関係が定義されている場合があります。ただし、ピック・リリース時は、階層およびランクのレベルごとに、最大で最初の3つの有効な代替のみの使用が考慮されます。

    • 当初品目と単位が異なる代替品目を使用できますが、適切な標準換算、区分間換算および区分内換算が必要になります。ただし、二重単位の品目の場合は、当初品目と同じプライマリ単位とセカンダリ単位が搬送先組織に必要です。

    • 警告: 代替品目には、当初品目と同じ単位を設定することをお薦めします。単位が異なると、特定のシナリオで残りの数量が小数になる可能性があります。

主なリソース

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールに割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールに割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
    • 倉庫オペレータ(ORA_INV_WAREHOUSE_OPERATOR_JOB)
    • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
    • 在庫マネージャ(ORA_INV_INVENTORY_MANAGER_JOB)
  • 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • Webサービスによるピック・トランザクションの実行(INV_PERFORM_PICK_TRANSACTION_WEB_SERVICE_PRIV)
    • ピック・ウェーブの作成(WSH_CREATE_PICK_WAVE_PRIV)
    • ピック・ウェーブの予定(WSH_SCHEDULE_PICK_WAVE_PRIV)

トランザクション・タイプまたはトランザクション処理によるトランザクション履歴DFFコンテキスト値のデフォルト設定

付加フレックスフィールド(DFF)は、ビジネス・オブジェクトに関連付けられた、拡張可能なプレースホルダ・フィールドのセットで、ビジネスに固有の追加情報を記録するためにアプリケーション・ページに配置できます。さらに、コンテキスト依存セグメントによって、すべての状況には当てはまらない特定の処理に関する情報の記録を細かく管理できます。DFFおよびコンテキスト依存セグメントを組み合せてビジネス・オブジェクトを拡張すると、業務の遂行や監査要件を満たすために必要な追加データを迅速かつ簡単に保存できます。

Oracle Fusion Cloud Inventory Managementのトランザクション履歴DFFでは、その他の出庫や入庫、組織間転送など、特に在庫トランザクションの追加詳細を記録できます。この更新では、実行する特定のトランザクション・タイプまたはトランザクション処理に基づいてコンテキスト値をデフォルト設定できるようになりました。これにより、適切なコンテキスト値を手動で選択しなくても、正しいコンテキスト依存セグメントがユーザーに表示されます。

その他受入時の追加情報の記録

この機能により、特定のコンテキストにのみ必要なDFF値をユーザーが入力し忘れることがなくなり、ユーザーがトランザクションに適切なコンテキストを選択するために費やす時間が短縮されます。

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有効化のステップ

トランザクション・タイプまたはトランザクション処理に基づいてコンテキストをデフォルト設定するステップを次に示します。

「在庫トランザクション・ソースおよびタイプの管理」タスクを使用したトランザクション・タイプまたはトランザクション処理の検索:

  1. 「設定および保守」作業領域で、「在庫トランザクション・ソースおよびタイプの管理」タスクを選択します。
    • オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
    • 機能領域: 在庫管理
    • タスク: 在庫トランザクション・ソースおよびタイプの管理
  2. 「在庫トランザクション・ソースおよびタイプの管理」ページで、次の検索基準を入力して、コンテキストをデフォルト設定するトランザクション・タイプを検索します。
    • 「トランザクション・ソース」フィールドに「在庫」と入力します。
    • 「定義者」フィールドで「システム」を選択します。
  3. 検索結果にあるトランザクション・タイプの行を選択し、「編集」アイコンをクリックします。
  4. 「トランザクション・タイプの編集」ポップアップからトランザクション・タイプ名をコピーします。
  5. トランザクション処理に基づいてコンテキストをデフォルト設定する場合は、「トランザクション・タイプの編集」ポップアップからトランザクション処理名をコピーします。

在庫トランザクション・ソースおよびタイプの管理

「在庫の付加フレックスフィールドの管理」タスクを使用して、コンテキストを作成します。

  1. 「設定および保守」作業領域で、「在庫の付加フレックスフィールドの管理」タスクを選択します。
    • オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
    • 機能領域: 在庫管理
    • タスク: 在庫の付加フレックスフィールドの管理
  2. 「在庫の付加フレックスフィールドの管理」ページで、「フレックスフィールド・コード」フィールドに「INV_MATERIAL_TXNS」と入力し、「検索」をクリックします。
  3. 検索結果でその行を選択し、「編集」アイコンをクリックします。
  4. 付加フレックスフィールドの編集ページで、「コンテキストの管理」ボタンをクリックします。
  5. 「コンテキストの管理」ページの「検索結果」表で「+」アイコン;をクリックします。
  6. 前述(「在庫トランザクション・ソースおよびタイプの管理」タスク)のとおり選択したトランザクション処理またはトランザクション・タイプを「表示名」および「コンテキスト・コード」フィールドに入力します。
  7. 「保存」をクリックします。
  8. 「コンテキスト依存セグメント」表の「+」アイコンをクリックして、このコンテキストに関連するコンテキスト依存セグメントを作成します。
  9. すべての必要な詳細を入力し、「保存してクローズ」をクリックします。
  10. 次の画面の「保存してクローズ」ボタンもクリックします。

コンテキスト依存セグメントの作成

トランザクション処理またはトランザクション・タイプに基づいて動作するように、SQLを追加します。

  1. 「設定および保守」作業領域で、「在庫の付加フレックスフィールドの管理」タスクを選択します。
    • オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
    • 機能領域: 在庫管理
    • タスク: 在庫の付加フレックスフィールドの管理
  2. 「在庫の付加フレックスフィールドの管理」ページで、「フレックスフィールド・コード」フィールドに「INV_MATERIAL_TNXS」と入力し、「検索」をクリックします。
  3. 検索結果でその行を選択し、「編集」アイコンをクリックします。
  4. 「コンテキスト依存セグメント」セクションまでスクロールします。
  5. 「コンテキスト」ドロップダウン・リストから「その他受入」を選択します。
  6. その行順序を選択し、「編集」アイコンをクリックします。
  7. 「セグメントの編集」ページで、「デフォルト・タイプ」フィールドのドロップダウン・リストから「SQL」を選択します。
  8. 「保存してクローズ」をクリックします。
  9. 「フレックスフィールドのデプロイ」をクリックし、デプロイメントが完了して100%になるまで待ちます。

トランザクション・タイプに基づいてコンテキストをデフォルト設定するためのSQL

トランザクション・タイプに基づいてコンテキストをデフォルト設定するためのSQLスクリプト:

Select TRANSACTION_TYPE_NAME from inv_transaction_types_vl where transaction_type_id=:{PARAMETER.TransactionTypeId} and transaction_type_name in(select descriptive_flex_context_code from fnd_descr_flex_contexts where descriptive_flexfield_name='INV_MATERIAL_TXNS' and enabled_flag='Y')

トランザクション処理に基づいてコンテキストをデフォルト設定するためのSQLスクリプト:

Select MEANING from fnd_lookups where lookup_code =:{PARAMETER.TransactionActionId} and lookup_type='INV_TRANSACTION_ACTION' and meaning in(select descriptive_flex_context_code from fnd_descr_flex_contexts where descriptive_flexfield_name='INV_MATERIAL_TXNS')  

ヒントと考慮事項

トランザクション・タイプまたはトランザクション処理に基づいて情報を取得する必要がある場合は、この機能を使用することを検討してください。

主なリソース

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER)
    • 倉庫オペレータ(ORA_INV_WAREHOUSE_OPERATOR)
    • 在庫マネージャ(ORA_INV_INVENTORY_MANAGER)
  • 次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 組織間転送の作成(INV_CREATE_INVENTORY_TRANSACTIONS_INTERORGANIZATION_TRANSFER)

転送オーダー更新または取消時のビジネス・イベントの起動

転送オーダーが更新またはキャンセルされたときに、Oracle Integration Cloud (OIC)で新しい公開ビジネス・イベントをサブスクライブして、追加のビジネス・プロセスをトリガーしたり、サードパーティ・アプリケーションと統合できるようになりました。たとえば、更新された転送オーダー情報を輸送管理システムに送信して、社内資材移動の再計画を支援できます。

「転送オーダーの更新」または「転送オーダーの取消」ビジネス・イベントが呼び出された後、在庫転送オーダーRESTリソースを使用して、転送オーダーに関連する追加詳細を取得できます。

転送オーダーの更新および取消ビジネス・イベントのワークフロー

「転送オーダーの更新」および「転送オーダーの取消」ビジネス・イベントにより、Oracle Fusion Cloud Inventory Managementと外部システムを簡単に統合および拡張できます。この機能は、転送オーダーの更新または取消直後に追加処理をトリガーするユーザーに特に役立ちます。

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有効化のステップ

この機能を使用するには、「在庫ビジネス・イベント構成の管理」ページでビジネス・イベントを構成する必要があります。

  1. 「設定および保守」作業領域で、「在庫ビジネス・イベント構成の管理」タスクに移動します。
  • オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
  • 機能領域: 在庫管理
  • タスク: 在庫ビジネス・イベント構成の管理
  1. 「作成」をクリックして、イベント・タイプを追加します。
  2. 「イベント・タイプ」「イベント名」および「組織」の値を選択します。
  3. 「公開」列で「はい」を選択して、指定した在庫組織のビジネス・イベントを公開します。または、公開しない場合は「いいえ」を選択します。

ノート: 「組織」が空白の場合、「公開」列で選択した値は、レコードが指定されていないすべての在庫組織に適用されます。

  1. 「保存」をクリックします。

在庫ビジネス・イベント構成の管理

ヒントと考慮事項

  • 転送オーダーのソース在庫組織が更新されると、新しく更新された在庫組織を使用して、適用可能な在庫ビジネス・イベント構成が決定されます。たとえば、元のソース在庫組織がM1だとします。ユーザーがソース在庫組織をM2に更新します。在庫組織M2の在庫ビジネス・イベント構成が、ビジネス・イベントを公開するかどうかの決定に使用されるようになりました。
  • 転送オーダー明細配分の更新に対しては、「転送オーダーの更新」ビジネス・イベントは発生しません。

主なリソース

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER)
    • 在庫マネージャ(ORA_INV_INVENTORY_MANAGER)
  • 次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 在庫転送オーダーの管理(INV_MANAGE_INVENTORY_TRANSFER_ORDER)

OTBIの在庫転送オーダー・サブジェクト領域での品目代替列の表示

資材管理プロセスをモニターするために、Oracle Transactional Business Intelligence (OTBI)で、Oracle Fusion Cloud Inventory Managementからのリアルタイム・トランザクション・データを使用してアドホック・レポートを作成できます。この更新では、品目代替の許可フラグおよび品目代替済フラグ列を、「転送オーダー明細詳細」ディメンションの在庫転送オーダー・リアルタイム・サブジェクト領域で使用できます。

在庫転送オーダー・リアルタイム・サブジェクト領域

これらの列により、履歴在庫トランザクションに追加のレポート機能が提供されます。

デモを見る

有効化のステップ

新規サブジェクト領域は、既存のレポートに追加するか、新規レポートで使用することで利用できます。レポートの作成および編集の詳細は、分析およびレポートの作成および管理のブック(「Oracle Help Center」目的のアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Administration」)を参照してください。

ヒントと考慮事項

新しい「品目代替の許可」および「品目代替済」列を既存のレポートに追加したり、これらの新しい列を使用する新規レポートを作成できます。レポートの作成および編集の詳細は、Oracle Help CenterのOracle Supply Chain Management Cloud: 分析とレポートの作成および管理ガイドを参照してください。

主なリソース

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER)
    • 在庫マネージャ(ORA_INV_INVENTORY_MANAGER)
  • 次の職務ロールを含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 在庫トランザクション分析職務(FBI_INVENTORY_TRANSACTION_ANALYSIS_DUTY)

実地棚卸の作成時の保管場所の検索

組織内のすべての保管場所を棚卸する必要がない実地棚卸を作成するときは、在庫棚卸に含める保管場所を効率的に見つける方法が必要です。「保管場所の選択」ダイアログ・ボックスに表示される保管場所を検索できるようになりました。この機能により、実地棚卸に含める特定の保管場所のみを容易に検索して選択できます。さらに、検索結果に返される保管場所の数が拡張されて、既存の保管場所をすべて確実に検索できるようになりました。

保管場所の選択

保管場所の選択

この機能を使用すると、選択した保管場所の実地棚卸を迅速に作成して、多数の保管場所が定義されている場合に、すべての保管場所を確実に検索できるようになります。

デモを見る

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER)
    • 在庫マネージャ(ORA_INV_INVENTORY_MANAGER)
  • 次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 実地棚卸の管理(INV_MANAGE_PHYSICAL_INVENTORY)

OTBIの在庫供給リアルタイム・サブジェクト領域でのオーダー数量および単位の表示

資材管理プロセスをモニターするために、Oracle Transactional Business Intelligence (OTBI)で、Oracle Fusion Cloud Inventory Managementからのリアルタイム・トランザクション・データを使用してアドホック・レポートを作成できます。セカンダリ単位で価格設定された調達商品のレポート要件をサポートするために、購買オーダー明細の様々なオーダー数量の列および「オーダー単位」列を在庫供給リアルタイム・サブジェクト領域で使用できるようになりました。

具体的には、「オーダー数量期日」および「受入済オーダー数量」列が「在庫供給詳細」および「移動中在庫供給詳細」ディメンションで使用可能になり、「オーダー単位」列が「在庫供給詳細」ディメンションで使用可能になりました。

また、オーダー数量および単位を価格設定済数量および単位と区別するために、既存の列の名前が変更されました。「在庫供給詳細」および「移動中在庫供給詳細」ディメンション内の「残数量」列が「価格設定数量期日」という名前になり、「オーダー数量」列が「価格設定数量」という名前になり、「受入数量」列が「受入済価格設定数量」という名前になり、「搬送数量」列が「搬送待ち価格設定数量」という名前になりました。

在庫供給リアルタイム・サブジェクト領域

既存列の名前変更にとともに、これらの列を追加したことにより、セカンダリ単位で価格設定された二重単位の調達済商品を追跡およびレポートしやすくなります。

有効化のステップ

新規サブジェクト領域は、既存のレポートに追加するか、新規レポートで使用することで利用できます。レポートの作成および編集の詳細は、分析およびレポートの作成および管理のブック(「Oracle Help Center」目的のアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Administration」)を参照してください。

ヒントと考慮事項

新しい「オーダー数量期日」および「受入済オーダー数量」列を既存のレポートに追加したり、これらの新しい列を使用する新規レポートを作成できます。また、名前が変更された「価格設定数量期日」「価格設定数量」「受入済価格設定数量」および「搬送待ち価格設定数量」列を既存のレポートに追加したり、これらの列を使用する新規レポートを作成することもできます。レポートの作成および編集の詳細は、Oracle Help CenterのOracle Supply Chain Management Cloud: 分析とレポートの作成および管理ガイドを参照してください。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: 製造およびサプライ・チェーン管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER)
    • 在庫マネージャ(ORA_INV_INVENTORY_MANAGER)
  • 次の職務ロールを含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 在庫トランザクション分析職務(FBI_INVENTORY_TRANSACTION_ANALYSIS_DUTY)

この更新で選択された在庫管理のバグ修正

この更新には、Oracle Inventory Managementの動作方法を変える可能性のあるバグ修正が含まれています。 これは、この更新のすべてのバグ修正の完全なリストではありません。このリストには、アプリケーションの動作に顕著な変化をもたらす可能性のあるバグ修正が含まれています。

ピック・トランザクションRESTリソースでの数量小数点精度の更新

ピック・トランザクションRESTリソースで、数量属性の小数点精度設定が考慮されるようになりました。この更新では、RESTリソースのペイロード内のユーザー入力の数量属性値が、小数点精度設定に基づいて調整されたうえで保存されます。    

Oracleリファレンス: 33440317 

転送オーダー詳細への搬送先都道府県の追加

転送オーダーRESTリソースで、搬送先事業所の詳細に「都道府県」属性が含まれるようになりました。この更新では、転送オーダーREST APIに対してGETおよびPATCH操作を実行したときの応答ペイロードに、新しい搬送先都道府県属性が追加されます。    

Oracleリファレンス: 33107069

ソース・タイプに基づく「待ち状態のトランザクションの編集」ページへの更新の制限

ソース・タイプが「在庫」、「勘定科目」、「勘定科目別名」、「ユーザー定義」以外である場合に、「待ち状態のトランザクションの編集」ページで品目フィールドを編集できなくなりました。    

Oracleリファレンス: 33410847

転送オーダーに渡されたセカンダリ出荷数量の更新

転送オーダー明細で、セカンダリ出荷数量がソース組織の品目二重単位設定に基づいて表示されるようになりました。    

Oracleリファレンス: 33170084

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

受入

RESTリソースを使用した受入数量トランザクションの取得

3方向照合の承認レベルを使用する場合、対応する請求書を支払う前に、購買オーダー、受入および請求書の数量が許容範囲内で一致する必要があります。同様に、4方向照合の承認レベルを使用する場合、対応する請求書を支払う前に、購買オーダー、受入、検査の受入済数量および請求書の数量が許容範囲内で一致する必要があります。3方向および4方向照合の承認レベルを円滑に実施するために、Oracle Fusion Cloud Inventory ManagementからOracle Fusion Cloud Financialsに受入済、検査済、否認済、搬送済、返品済および訂正済の商品数量が渡されます。より優れたパフォーマンスのユーザー・エクスペリエンスを提供するために、Oracle Fusion Cloud Payablesで、請求書照合受入数量トランザクションRESTリソースを使用して、3方向および4方向照合の承認レベル用に、この情報を取得できるようになりました。

さらに、外部PaaS環境の請求書照合受入数量トランザクションRESTリソースを使用して、外部実行システムからくる受入処理および検査処理の消込や検証に役立てることもできます。特定のトランザクション識別子を請求書照合受入数量トランザクションRESTリソースに渡すと、在庫管理でオーダー済、受入済、検収済、否認済、搬送済、返品済、取消済、訂正済および請求済の数量が返されます。次に、返されたこれらの数量と外部実行システムの数量を比較して、差異が存在する場合はそれを特定できます。

受入トランザクション数量の取得RESTリソースのペイロード

請求書照合受入数量トランザクションRESTリソースは、在庫管理と外部実行システム間の受入差異を特定して訂正するのに役立ちます。

有効化のステップ

REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: Oracle Supply Chain Management Cloud REST API (Oracle Help Centerからアクセスできます)。

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER)
  • 次の職務ロールを含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • Webサービスによる受入トランザクションのレビュー職務(RCV_REVIEW_RECEIVING_TRANSACTION_WEB_SERVICE)

OTBIの受入サブジェクト領域でのオーダー数量および単位の表示

資材管理プロセスをモニターするために、Oracle Transactional Business Intelligence (OTBI)で、Oracle Fusion Cloud Inventory Managementからのリアルタイム・トランザクション・データを使用してアドホック・レポートを作成できます。セカンダリ単位で価格設定された調達商品のレポート要件をサポートするために、購買オーダー明細の追加のオーダー数量列および「オーダー単位」列を「受入」サブジェクト領域で使用できるようになりました。

具体的には、「購買オーダー明細オーダー数量」「購買オーダー・スケジュール・オーダー数量」「品目オーダー数量」および「オーダー単位」列を、次のサブジェクト領域およびディメンションで使用できるようになりました。

「購買オーダー明細オーダー数量」列の追加:

  • 「受入 - 購買受入リアルタイム」→「購買オーダー明細詳細」
  • 「受入 - 購買受入リアルタイム」→「購買受入明細」
  • 「受入 - 受入リアルタイム」→「すべての受入明細詳細」
  • 「受入 - 受入リアルタイム」→「すべての受入明細」
  • 「受入 - トランザクション・リアルタイム」→「受入トランザクション詳細」
  • 「受入 - トランザクション・リアルタイム」→「受入トランザクション明細」

「購買オーダー・スケジュール・オーダー数量」列の追加:

  • 「受入 - 購買受入リアルタイム」→「購買オーダー・スケジュール詳細」
  • 「受入 - 購買受入リアルタイム」→「購買受入明細」
  • 「受入 - 受入リアルタイム」→「すべての受入明細詳細」
  • 「受入 - 受入リアルタイム」→「すべての受入明細」
  • 「受入 - トランザクション・リアルタイム」→「受入トランザクション詳細」
  • 「受入 - トランザクション・リアルタイム」→「受入トランザクション明細」

「品目オーダー数量」列き追加:

  • 「受入 - トランザクション・リアルタイム」→「受入トランザクション詳細」
  • 「受入 - トランザクション・リアルタイム」→「受入トランザクション明細」

「オーダー単位」列の追加:

  • 「受入 - 購買受入リアルタイム」→「購買オーダー明細詳細」
  • 「受入 - 購買受入リアルタイム」→「購買オーダー・スケジュール詳細」

また、オーダー数量および単位を価格設定済数量および単位と区別するために、既存の数量列および単位列の名前が変更されました。

「明細単位」「価格設定単位」に変更:

  • 「受入 - 購買受入リアルタイム」→「購買オーダー明細詳細」

「単位」「価格設定単位」に変更:

  • 「受入 - 購買受入リアルタイム」→「購買オーダー・スケジュール詳細」

「購買オーダー明細数量」「購買オーダー明細価格設定数量」に変更:

  • 「受入 - 組織間受入リアルタイム」→「組織間受入明細詳細」
  • 「受入 - 組織間受入リアルタイム」→「組織間受入明細」
  • 「受入 - 購買受入リアルタイム」→「購買オーダー明細詳細」
  • 「受入 - 購買受入リアルタイム」→「購買受入明細」
  • 「受入 - 受入リアルタイム」→「すべての受入明細詳細」
  • 「受入 - 受入リアルタイム」→「すべての受入明細」
  • 「受入 - トランザクション・リアルタイム」→「受入トランザクション詳細」
  • 「受入 - トランザクション・リアルタイム」→「受入トランザクション明細」
  • 「受入 - 未オーダー受入リアルタイム」→「未オーダー受入明細詳細」
  • 「受入 - 未オーダー受入リアルタイム」→「未オーダー受入明細」

「購買オーダー・スケジュール数量」「購買オーダー・スケジュール価格設定数量」に変更:

  • 「受入 - 組織間受入リアルタイム」→「組織間受入明細詳細」
  • 「受入 - 組織間受入リアルタイム」→「組織間受入明細」
  • 「受入 - 購買受入リアルタイム」→「購買オーダー明細詳細」
  • 「受入 - 購買受入リアルタイム」→「購買受入明細」
  • 「受入 - 受入リアルタイム」→「すべての受入明細詳細」
  • 「受入 - 受入リアルタイム」→「すべての受入明細」
  • 「受入 - トランザクション・リアルタイム」→「受入トランザクション詳細」
  • 「受入 - トランザクション・リアルタイム」→「受入トランザクション明細」
  • 「受入 - 未オーダー受入リアルタイム」→「未オーダー受入明細詳細」
  • 「受入 - 未オーダー受入リアルタイム」→「未オーダー受入明細」

「品目数量」「価格設定数量」に変更:

  • 「受入 - トランザクション・リアルタイム」→「受入トランザクション詳細」
  • 「受入 - トランザクション・リアルタイム」→「受入トランザクション明細」

購買受入リアルタイム・サブジェクト領域

既存列の名前変更にとともに、これらの列を追加したことにより、セカンダリ単位で価格設定された二重単位の調達済商品を追跡およびレポートしやすくなります。

有効化のステップ

新規サブジェクト領域は、既存のレポートに追加するか、新規レポートで使用することで利用できます。レポートの作成および編集の詳細は、分析およびレポートの作成および管理のブック(「Oracle Help Center」目的のアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Administration」)を参照してください。

ヒントと考慮事項

新しい「購買オーダー明細オーダー数量」「購買オーダー・スケジュール・オーダー数量」「品目オーダー数量」および「オーダー単位」列を既存のレポートに追加したり、これらの新しい列を使用する新規レポートを作成できます。名前が変更された「価格設定単位」「価格設定数量」「購買オーダー明細価格設定数量」および「購買オーダー・スケジュール価格設定数量」列を既存のレポートに追加したり、これらの列を使用する新規レポートを作成することもできます。レポートの作成および編集の詳細は、Oracle Help CenterのOracle Supply Chain Management Cloud: 分析とレポートの作成および管理ガイドを参照してください。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: 製造およびサプライ・チェーン管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER)
  • 次の職務ロールを含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 受入トランザクション分析職務(FBI_RECEIVING_TRANSACTION_ANALYSIS_DUTY)

この更新で選択された受入バグ修正

この更新には、Oracle Receivingの動作方法を変える可能性のあるバグ修正が含まれています。 これは、この更新のすべてのバグ修正の完全なリストではありません。このリストには、アプリケーションの動作に顕著な変化をもたらす可能性のあるバグ修正が含まれています。

「受入確認の送信」プロセスの受入トランザクション数を1要求につき最大300件に制限

パフォーマンスと信頼性を向上させるため、「受入確認の送信」スケジュール済プロセスでFusion Cloud Order Managementに伝達できる返品承認(RMA)受入トランザクションの数が1要求につき最大300件に制限されました。「受入確認の送信」プロセスはRMA受入トランザクションに応じてバックグラウンドで実行されるようにスケジュールする必要があります。    

Oracleリファレンス: 33115604

「自分の受入」ページでの通貨換算レートの計算

「自分の受入」ページの通貨換算レートの計算では、「一致」オプションと換算レートの選択内容が使用されます。「一致」オプションが「受入」で、換算レート・タイプが法人の場合、「自分の受入」ページではユーザーが入力した受入日に基づいて換算レートの計算が試行されます。「一致」オプションが「受入」で、換算レート・タイプが「ユーザー」の場合、「自分の受入」ページでエラーが表示されます。このページでは換算レートを指定できないためです。    

Oracleリファレンス: 33354214

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

出荷

OTBIの出荷サブジェクト領域での品目代替列の表示

資材管理プロセスをモニターするために、Oracle Transactional Business Intelligence (OTBI)で、Oracle Fusion Cloud Inventory Managementからのリアルタイム・トランザクション・データを使用してアドホック・レポートを作成できます。この更新では、出荷リアルタイム・サブジェクト領域で、「品目代替の許可」「当初品目ID」「当初搬送詳細ID」および「当初品目換算済数量」列を使用できます。

「出荷リアルタイム」サブジェクト領域

これらの新しい列は、要求した商品ではなく代替商品を使用して、どの転送オーダーが履行されるかを追跡するレポートを作成するのに役立ちます。

デモを見る

有効化のステップ

新規サブジェクト領域は、既存のレポートに追加するか、新規レポートで使用することで利用できます。レポートの作成および編集の詳細は、分析およびレポートの作成および管理のブック(「Oracle Help Center」目的のアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Administration」)を参照してください。

ヒントと考慮事項

新しい「品目代替の許可」、「当初搬送詳細ID」、「当初品目換算済数量」および「当初品目ID」列を既存のレポートに追加したり、これらの新しい列を使用する新規レポートを作成できます。レポートの作成および編集の詳細は、Oracle Help CenterのOracle Supply Chain Management Cloud: 分析とレポートの作成および管理ガイドを参照してください。

主なリソース

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER)
    • 出荷マネージャ(ORA_WSH_SHIPPING_MANAGER)
  • 次の職務ロールを含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 出荷トランザクション分析職務(FBI_TRANSACTION_ANALYSIS_GENERIC_DUTY)

SCM共通コンポーネント

顧客出荷先住所の移動時間の作成

Oracle Fusion Cloud Order Management内で使用される顧客出荷先住所に基づく搬送元または搬送先により移動時間を作成します。

出荷先住所の使用に関連付けられている顧客住所を、移動時間で参照できるようになりました。たとえば、品目のサイズなどの特性によって移動時間が異なる場合があります。各住所に一意のサイト名または番号を指定して、複数の顧客出荷先住所を設定できます。住所ごとに個別の移動時間を定義できるため、標準サイズの品目に対して短いリード・タイムを定義できます。大きな品目のリード・タイムはより長く定義できます。対応する移動時間が使用されるように、オーダーの品目に対して適切な出荷先住所を選択する必要があります。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

顧客住所データが同じ住所を複数回参照する場合は、サイト番号またはサイト名を各住所定義に必ず割り当てておくことをお薦めします。これらの値は、顧客の出荷先住所を選択する際に表示されます。そうしないと、重複した選択肢として検索結果に表示されます。サイト番号またはサイト名を使用すると、正しい住所が選択されていることを確認できます。

原価管理

依存関係の前処理なしに複数の原価組織の勘定科目配分を同時に作成

1つ以上の実行管理で複数の原価組織および台帳の原価会計配分を作成できます。以前は、異なる原価組織の複数の実行管理に対して原価処理を同時に実行すると、前処理の依存関係により原価処理のパフォーマンスが低下していました。

この機能を使用すると、複数の組織の原価会計配分を同時に作成するときに、各原価組織のトランザクションが独立して前処理されるため、次のメリットがあります。

  • 次の原価処理パフォーマンスが向上します。
    • トランザクションの日次処理量。
    • 調整などの小規模なデータ・セットや期末の締切り直前のトランザクションの処理。
  • 原価会計配分を作成するときに国または企業間の調整の依存関係がありません。
  • プリプロセッサのエラー・レポートが、原価組織ごとに個別に実行されます。
  • 次の処理により、期末処理の速度と効率が向上します。
    • 期末に原価組織トランザクションを並行処理できるので、プロセス待機時間や潜在的デッドロックがなくなります。
    • 締切り直前のトランザクションや調整などの小規模なデータ・セットを迅速かつ頻繁に処理できます

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理

ヒントと考慮事項

  • 法的エンティティの各原価組織または原価組織のグループに対して、原価会計配分の作成プロセスを日次ベースで実行するようにスケジュールします。このプロセスを1時間ごとに複数回実行するようにスケジュールすると、パフォーマンスの問題が発生する可能性があります。
  • 原価処理をあまり頻繁に実行すると、パフォーマンスの問題が発生するので、そのようなスケジュール設定は避けてください。
  • グローバルな組織および複数の法的エンティティがある組織の場合: 
    • 共有サービスのサプライ・チェーン・トランザクションに対して原価処理および会計を実行する場合は、すべての原価組織および台帳を設定した実行管理を作成します。次に、実行管理をスケジュールして、少なくとも1日に1回実行できます。
      • 各原価組織がサプライ・チェーン・トランザクションおよび期間クローズの原価処理および会計を実行する場合は、様々な国または法的エンティティの原価組織ごとに個別の実行管理を設定します。必要に応じて、1つの法的エンティティの複数の原価組織をグループ化して1つの実行管理にすれば処理しやすくなります。
      • 実行管理を設計する際には、原価組織間の在庫転送が多いかどうかを考慮に入れます。そのような場合は、同じ実行管理で原価組織をグループ化すると、前処理が高速化され、エンドツーエンドの転送フロー処理を完了するための原価プロセッサの実行数が少なくてすみます。
  • 原価組織に複数の原価台帳がある場合は、プライマリ台帳とセカンダリ台帳を同じ実行管理に含めます。同じ原価組織に対して別のジョブが実行されていると、プロセスが取り消されます。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: Supply Chain Cost Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
    • 原価会計の原価会計担当(ORA_CST_COST_ACCOUNTANT)
  • 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 原価会計配分の作成

拡張エラー処理による処理エラーの効率的な管理

「原価会計プロセス・エラーのパージ」プロセスは、「期間終了検証」プロセスと「原価会計配分の作成」プロセスの後に自動的に実行され、それより前の実行の検証エラーが消去されます。

このプロセスでは、処理エラーが管理され、古いエラーが適切なタイミングで削除されるため、ページおよびプロセスのパフォーマンスが向上します。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

  • 「原価会計配分の作成」プロセスの最新の実行のエラーが保存されます。プロセスの以前の実行で生成されたエラーは、「原価会計配分の作成」プロセスが完了すると削除されます。
  • 期間終了検証の例外詳細については、最新の実行のものが保存され、期間をクローズすると削除されます。各検証タイプの要約件数は、期間ごとに使用できます。
  • 使用されていない実行管理については、原価処理のエラーが60日後に消去されます。
  • オラクル社から指示された場合に、このプロセスをオンデマンドで実行できます。ただし、これはこのプロセスを管理するための追加作業ではありません。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: Supply Chain Cost Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
    • 原価会計の原価会計担当(ORA_CST_COST_ACCOUNTANT)
  • 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 原価会計配分の作成
    • 期間終了検証の管理

会計文書取得

事前定義済マッピング・セットを使用したインバウンドCFOPコードの決定

会計文書のインバウンドCFOPに基づいてインバウンド工程会計コード(CFOP)を自動的に決定するために使用される、新しい事前定義済マッピング・セットが導入されて、XMLからの会計文書の取得機能が拡張されました。インバウンドCFOPとMicrosoft Excelデータ・シートの会計文書CFOPの間にマッピングを定義して、マッピング・セットにアップロードすると、手動介入なしでXMLから会計文書をシームレスに取得できます。

  • インバウンドXML会計文書の自動取得を実現します。
  • 様々な会計フロー間のインバウンドCFOPと会計文書CFOPの間のマッピングの管理が簡単になります。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、次のステップを完了します。

  1. 「設定および保守」作業領域で、「製造およびサプライ・チェーン資材管理」のオファリングを選択します。

  2. 「受入会計計」機能領域を選択し、マッピング・セットの管理タスクを選択します。

  3. 「会計文書CFOPマッピング」を検索し、それを選択して編集します。

  4. 「値セット」領域で、「追加」をクリックします。

  5. 「ORA_CMF_INBOUND_CFOP」を選択し、「OK」をクリックします。

  6. 「保存」をクリックします。

マッピング・セットの編集

  1. 「マッピング」領域で、「追加」をクリックして、「トランザクション・ビジネス・カテゴリ」の会計文書CFOPとインバウンドCFOPをマップします。

  2. このマッピングは、「主用途」および「会計フロー名」によってさらに絞り込むことができます。

  3. インポートおよびエクスポートを実行して、データの一括アップロードを管理できます。

マッピング・セットの入力値

ヒントと考慮事項

  • CFOPのマッピングを定義するには、シード済の値セットORA_CMF_INBOUND_CFOPを使用する必要があります。
  • マッピング・セットに複数の値セットを追加すると、会計文書はXMLを介してインポートされません。
  • 汎用マッピングを定義することも、会計フローおよび主用途を使用して詳細なマッピングを定義することもできます。
  • 詳細レベルで定義されたCFOPマッピングは、会計文書の処理時に汎用マッピングより優先されます。

主なリソース

ロール情報

  • 権限名およびコード:
    • 補助元帳マッピング・セットの管理(XLA_MANAGE_SUBLEDGER_MAPPING_SET)
    • 補助元帳マッピング・セット値の管理(XLA_MANAGE_SUBLEDGER_MAPPING_SET_VALUE)
    • 補助元帳マッピング・セットのレビュー(XLA_REVIEW_SUBLEDGER_MAPPING_SET)
  • ジョブ・ロール名およびコード:
    • 会計文書スペシャリスト(ORA_CMF_FISCAL_DOCUMENT_SPECIALIST