本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | モジュール | 機能 | ノート |
---|---|---|---|
2023年7月26日 | 原価管理 | 拡張された原価処理による購買オーダー・トランザクションの取得原価の計算 | 文書の更新。オプトイン失効を更新22Dから更新23Aに変更。 |
2023年4月26日 | 原価管理 | 拡張された期間在庫評価レポートと総マージン・レポートの使用 | 文書の更新。オプトイン失効を更新23Bから更新23Cに変更。 |
2023年4月26日 | 原価管理 | 拡張された原価処理による購買オーダー・トランザクションの取得原価の計算 | 文書の更新。オプトイン失効を更新23Cから更新23Dに変更。 |
2022年9月20日 | 在庫管理 | この更新で選択された在庫管理のバグ修正 | 文書の更新。項の追加。 |
2022年9月20日 | 出荷 | この更新で選択された出荷バグ修正 | 文書の更新。項の追加。 |
2022年9月20日 | 受入 | この更新で選択された受入バグ修正 | 文書の更新。項の追加。 |
2022年9月16日 | 初版作成。 |
アイデア募集中
ご意見をお待ちしています。クラウド・サービスを改善する方法に関する提案がございましたら、ぜひお知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボなど、いくつかの方法でアイデアを送信していただけます。機能名の後にこのアイコンが表示されていれば、その機能はお客様のアイデアによるものです。
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。
免責事項
この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。
この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。
Cloudアプリケーションで使用している機能によっては、四半期更新の直前または直後に特定のステップを実行することが必要になる場合があります。これらの更新前および更新後のステップおよび影響を受ける製品領域の詳細は、My Oracle SupportでOracle SCM Cloud: Performing Your Quarterly Update (文書ID 2337485.1)を参照してください。
Oracle Cloud Applicationsは、四半期ごとに新しい更新を提供します。つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。一部の機能は有効な状態で提供されます。これは、エンド・ユーザーが即時に使用できることを意味します。その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。無効化の状態で提供されている機能は、次の権限を使用して、次のステップでエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。
- アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
- Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)
新機能をオプトインする方法を次に示します。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
- 機能の概要ページで、オファリングを選択し、それに固有の新機能をレビューします。または、デフォルトの選択であるすべての使用可能なオファリングをそのまま使用して、すべてのオファリングの新機能を確認できます。
- 「新機能」タブで、新機能をレビューし、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに有効化されている場合は、チェック・マークが表示されます。それ以外の場合は、機能を使用可能にするアイコンが表示されます。
- 「使用可能」列にあるアイコンをクリックし、機能を有効にするステップを完了します。
「新機能」作業領域に表示されない機能をオプトインする場合があります。オプトインする方法を次に示します。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「オファリング」をクリックします。
- 「オファリング」ページで、オファリングを選択し、オプトイン機能をクリックします。
- オプトイン・ページで、オファリングまたは機能が含まれている機能領域の機能の編集(鉛筆)アイコンをクリックします。
- 機能の編集ページで、機能を有効化するためのステップを完了します。
オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリング構成を参照してください。
オプトイン失効
オプト・インで使用不可の状態で提供された機能は、今後の更新で自動使用可能になる場合があります。これはオプト・イン失効と呼ばれます。クラウド・サービスにオプト・イン失効がある場合、このドキュメントに関連タブが表示されます。このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。ここをクリックして、すべてのOracle Cloudアプリケーションのオプト・インが失効した機能を確認することもできます。
列の定義:
レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
使用不可の状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用するには、処理が必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域を最初にレポートに組み込む必要がある、b)新しいWebサービスを使用するには統合が必要である、c)機能にアクセスするには、ユーザー・ロールに機能を割り当てる必要があるなどです。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能を使用可能にするために処理が必要になるため、中断されません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|
機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
|
||
倉庫間で日常的に大量の商品を移動している組織では、特定のオーダー明細に対する調整が必要になることがあります。要求数量、出荷方法、要求搬送日のいずれを調整する場合でも、明細の数が多いと、転送オーダー上で特定の品目を見つけることは簡単ではありません。転送オーダーの編集時に、例による問合せを使用して特定の品目を検索できるようになりました。
「転送オーダーの編集」での例による問合せ
アイコンをクリックして、例による問合せ機能を有効にします。有効にすると、表示されたフィールドで品目を検索できます。
この機能を使用すると、商品数の多い単一の転送オーダー上で特定の品目を効率良く見つけることができます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
この機能は、明細件数が多い転送オーダー上で特定の品目を見つける場合に使用します。
主なリソース
-
Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
- 在庫マネージャ(ORA_INV_INVENTORY_MANAGER_JOB)
- 次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 在庫転送オーダーの管理(INV_MANAGE_INVENTORY_TRANSFER_ORDER_PRIV)
承認ベースのワークフローを使用して、購買依頼タイプの移動要求を適切な承認担当者にルーティングできます。一般にワークフロー・タスクは、承認を得ることを目的にユーザー(またはユーザー・グループ)から別のユーザーに転送されます。たとえば承認を求めるタスクが割り当てられると、そのユーザーに通知が届きます。すべての承認者がタスクに対し行動を起こす(例: タスクを承認する)と、タスクは完了となり、承認されたものがすべて有効になります。通知に対する承認を自社の要件に合わせて構成できます。
実行できる操作の例をいくつか示します。
- 特定の組織のトランザクションに必要な承認レベル数を設定します。
- 監督階層に基づいて割当先を定義します。
- 承認グループを作成し、個々のユーザーではなくグループ内の一連のユーザーにタスクを割り当てられるようにします。
- 移動要求の作成者に対するFYI通知を取得します。
移動要求承認のプロセス
上の図は、移動要求承認を処理するプロセスを示しています。「購買依頼」移動要求タイプの移動要求をワークフローを使用して承認できます。「ピック・ウェーブ」、「補充」、「製造現場」などの移動要求タイプは承認プロセスを通過せず、現行と同じ方法で事前承認されます。移動要求で承認を有効にするには、「移動要求に対する承認の使用」機能をオプト・インします。
次に、「移動要求承認の管理」タスクを使用して、移動要求属性に基づいて承認ルールを構成し、承認者に承認通知が届くようにします。詳細は、このドキュメントの「有効化のステップ」の項を参照してください。
ルール
ルールを構成することで、移動要求を作成して発行する準備が整います。「移動要求の管理」ページが拡張され、オプト・インが有効の場合に、移動要求を承認に向けて送信できるようになりました。次に、いくつかの注意事項を示します。
- 移動要求は承認されるまでは「承認待ち」ステータスです。
- 移動要求は承認された時点で「承認済」ステータスになります。
- 移動要求がいずれかの承認者によって否認されると、移動要求は「否認済」ステータスに移動し、その移動要求に対して操作はできなくなります。
- 「承認済」、「否認済」および「承認待ち」の明細を検索できます。
- 「承認済」、「否認済」または「承認待ち」ステータスの移動要求は編集も取消もできません。
移動要求の管理
通知
移動要求承認にOracle BI Publisher通知が実装されました。ユーザーが「移動要求」購買依頼タイプを送信したとき、それは承認に向けて送信され、設定ページに定義されているルールと条件に基づいて承認者に通知が届きます。承認者は通知をEメールで受信するほか、グローバル・ヘッダー・セクションの「通知」(ベル)アイコンの下で受信します。ユーザーは承認や否認などの操作を、Eメール上、ベル・アイコン通知をクリックする方法またはBPMワークリストを使用して実行できます。
通知
在庫移動要求RESTリソース
現在は在庫移動要求RESTリソース(inventoryMovementRequests)を使用して移動要求を作成できます。移動要求をデフォルトの「未完了」ステータスにするか、または「事前承認済」ステータスに設定するかを選択できます。新しい承認機能の導入により、このRESTリソースが拡張され、移動要求を承認に向けて送信できるようになりました。
この機能をオプト・インすると、RESTリソースを使用して移動要求を「事前承認済」ステータスに設定できなくなります。RESTを使用する場合、まずは「未完了」ステータスで移動要求を作成します。次に、未完了移動要求のヘッダーIDを使用して、RESTリソースのPATCH処理で移動要求を承認に向けて送信します。これにより移動要求のステータスが「承認待ち」に更新され、承認ワークフローが開始されます。承認に向けて送信できる移動要求は一度に1つのみです。
トランザクション・コンソール
- トランザクション・コンソールを使用すると、承認プロセスの監視およびトラブルシューティング機能に簡単にアクセスできます。
- 承認トランザクションの最新のステータスを確認し、必要な処理を実行できます(失敗したトランザクションのリカバリなど)。
- 既存のトランザクションを検索して、承認履歴を確認できます。
- シンプルでわかりやすい「プロセス詳細」ページにアクセスできます。
- 失敗したトランザクションについては、「プロセス詳細」ページで問題の詳細と可能な解決策を確認できます。
- 承認トランザクションのレビュー権限を持つロールを追加することで、トランザクション・コンソールへのアクセス権を付与できます。
トランザクション・マネージャ
移動要求を使用して組織内で商品を出庫または転送する際、その実行前に一部またはすべての要求を適切な承認担当者にルーティングすることが必要になる場合があります。たとえば、厳重管理している高価な品目について、特定の個人が特定の状況下において倉庫内限定で移動できるようにするとします。そのため、特定の個人がこれらの商品の移動を認識し、承認できるようにする必要があります。移動要求に対して承認ワークフローを使用できるようになったため、柔軟なルールベースの承認メカニズムを使用して適切な承認担当者に移動要求をルーティングしてから要求を実行できます。
デモを見る
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
「設定および保守」作業領域で、「移動要求承認の管理」タスクを使用します。
- オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
- 機能領域: 在庫管理
- タスク: 移動要求承認の管理
オプションで、「承認グループの管理」タスクを使用して承認グループを設定し、移動要求承認のルールを構成することもできます。
「設定および保守」作業領域
「移動要求承認の管理」タスクを選択した後、「移動要求承認の管理」ページにアクセスします。
移動要求承認の管理
移動要求承認のステージおよび関係者
Oracle Fusion Cloud Inventory Managementには、移動要求の承認用に事前定義済ステージが用意されており、それぞれに異なる関係者がシードされています。
ステージ: 移動要求承認ステージ
関係者:
- 移動要求パラレル・コンセンサス関係者
- 移動要求シリアル関係者
- 移動要求FYI関係者
- 移動要求パラレル(最初の応答者が獲得)関係者
関係者名は関係者タイプと投票制度の両方を示しています。たとえば、「移動要求パラレル(最初の応答者が獲得)関係者」の場合、関係者タイプが「パラレル」で、投票制度が「最初の応答者が獲得」です。これは、すべての承認者に並行して通知が届き、最初の応答者の決定がその関係者の最終決定になることを示しています。承認ルールを定義する際に、少なくとも1人以上の関係者を使用および有効化することを選択できます。
承認ルール
承認ルールは、ビジネス・トランザクションの承認者またはFYI受信者を決定するときに評価されるルーティング・ポリシーまたはルールです。移動要求承認トランザクションがスタックしないようにするため、ルールを常に適用の条件を持つルールを少なくとも1つ作成する必要があります。
ルール条件:
承認タスク属性に関するルールを作成することで、ビジネス・ニーズの条件に基づいて移動要求承認を承認者にルーティングできます。
ルール
承認タスク属性:
次に、承認ルールの作成でサポートされている承認タスク属性のリストを示します。
- 作成者
- 要求者
- 搬送先勘定科目
- ソース保管場所
- 搬送先保管場所
- 組織
- 品目
- 品目カテゴリ(在庫機能領域カテゴリのみ)
- 品目区分
- 合計原価
- トランザクション・タイプ
- 移動要求ヘッダーDFF属性
- 移動要求明細DFF属性
ユーザー定義属性はサポートされません。また、自由テキスト値の承認タスク属性の条件では、演算子として「次と等しい」のみがサポートされます。
処理
処理タイプ:
処理には3つのタイプがあります。
- 承認要: 移動要求は承認に向けてルーティングされます。
- 自動: 移動要求を自動的に承認または否認できます。
- 情報のみ: FYIタスクが送信され、指定したユーザーに通知が届きます。
ルートで使用属性:
ルートで使用属性は、移動要求を承認する必要のある、または通知を受信する必要のあるユーザーのタイプを識別するものです。次のリストは移動要求の承認でサポートされているものです。各タイプに定義する必要のあるパラメータまたはプロパティのセットが含まれています。
ルートで使用属性には、次が含まれています。
- 承認グループ
- ジョブ・レベル
- 単一承認者
- 監督階層
設定デモを見る
ヒントと考慮事項
- 「移動要求に対する承認の使用」機能は永続的オプト・インに基づいています。購買依頼タイプのすべての移動要求で承認ワークフローを使用する場合は、このオプト・インを有効にします。
- この機能をオプト・インすると、在庫組織内の購買依頼タイプのすべての移動要求に承認ワークフローが使用されます。
- ルールを「移動要求承認の管理」ページで作成するときに、ユーザー定義属性はサポートされません。
- ルールの条件を定義する際、自由テキスト値の承認タスク属性では演算子として「次と等しい」のみがサポートされます。
- デフォルトで、承認通知本文には最大25件の移動要求明細が表示されます。
- 要求が承認されると、FYI通知がシード済の構成で移動要求の「作成者」ユーザーに送信されます。
- BI Publisherでシード済の移動要求承認通知データ・モデルを使用して、通知を編集できます。
- 在庫移動要求RESTリソースを使用する場合、一度に1つの移動要求ヘッダーを承認に向けて送信することをお薦めします。RESTは複数の承認要求の送信をサポートしていません。
- デフォルトでは、「トランザクション・コンソール」作業領域へのアクセス権を持つユーザーは、すべての製品ファミリのすべてのトランザクションを表示できます。
主なリソース
- Use Approvals for Movement Requestsのレディネス・トレーニングの視聴
- Oracle Fusion Cloud SCM: Inventory Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
アクセス要件
事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、独自に構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じて、移動要求承認用の通知本文へのアクセス権をユーザーに付与するためのオプションがいくつかあります。
- 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)ジョブ・ロールを割り当てられたユーザーは、自動的に移動要求の通知を表示できます。
- 次のいずれかの権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、移動要求承認の通知を表示できます。
- 在庫移動要求の承認通知(INV_APPROVE_INVENTORY_MOVEMENT_REQUEST_NOTIFICATION_PRIV)
事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、独自に構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じて、移動要求承認のルール定義へのアクセス権をユーザーに付与するためのオプションがいくつかあります。
- 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)またはサプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)のジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、自動的に移動要求の承認ルールを構成できます。
- 次のいずれかの権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、移動要求の承認ルールを定義できます。
- 在庫移動要求承認の管理(INV_MANAGE_INVENTORY_MOVEMENT_REQUEST_APPROVALS_PRIV)
事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、独自に構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じて、いずれかのオプションを使用してトランザクション・コンソールへのアクセス権をユーザーに付与し、移動要求承認で発生したエラー・トランザクションをリカバリできるようにします。
- サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、トランザクション・コンソールを使用して、移動要求の承認トランザクションを自動的に表示およびリカバリできます。
- 次のいずれかの権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、トランザクション・コンソールを使用して移動要求の承認トランザクションを表示およびリカバリできます。
- 承認トランザクションのレビュー(PER_REVIEW_APPROVAL_TRANSACTIONS_PRIV)
供給要求REST APIを使用した転送オーダーの出荷優先度の設定
供給要求REST APIを使用して転送オーダー明細に出荷優先度を設定できるため、出荷の優先度設定の改善に役立ちます。
仕組み
- Oracle ApplicationsはWSH_SHIPPING_PRIORITY参照タイプの値を出荷優先度(低、中、高など)に使用するように事前定義されています。使用できる値を表示するには、「設定および保守」作業領域に移動し、「製造およびサプライ・チェーン資材管理」オファリングを選択して、「出荷参照の管理」タスクを検索して開きます。「出荷参照の管理」ページで、参照コードを確認します。それらをペイロード内で参照できます。必要なコードが表示されない場合は、「参照コード」領域で「処理」→「新規」をクリックし、新しいコードを追加します。
- 転送オーダーを作成または更新するには、供給要求REST APIを使用します。「出荷参照の管理」ページから入手した「参照コード」属性の値を、REST APIペイロード内で出荷優先度として参照します。
- サプライ・チェーン・オーケストレーションによりREST APIで指定した出荷優先度がOracle Inventory Managementに送信され、在庫管理によって転送オーダー明細に出荷優先度が設定されます。倉庫マネージャは優先度を使用して、転送オーダーの出荷に優先順位を付けることができます。
サンプル・ペイロード:
{
"InterfaceSourceCode": "EXT",
"InterfaceBatchNumber": "ss_rest_211215011",
"SupplyRequestStatus": "NEW",
"SupplyRequestDate": "2021-12-22T11:00:03.503-08:00",
"SupplyOrderSource": "EXT",
"SupplyOrderReferenceNumber": "211215011",
"SupplyOrderReferenceId": 1,
"ProcessRequestFlag": "Y",
"supplyRequestLines": [
{
"InterfaceBatchNumber": "ss_rest_211215011",
"InterfaceSourceCode": "EXT",
"SupplyOrderSource": "EXT",
"SupplyOrderReferenceLineNumber": "1",
"SupplyOrderReferenceLineId": 12112150511,
"SupplyType":"TRANSFER",
"DestinationOrganizationCode": "M1",
"SourceOrganizationCode": "M2",
"DestinationSubinventoryCode": "Stores",
"SourceSubinventoryCode": "Stores",
"ItemNumber": "DOS-IMT-Trfr-MM2",
"BackToBackFlag": "N",
"NeedByDate": "2021-12-22T01:01:12.123-08:00",
"Quantity": 15,
"UOMCode": "Ea",
"PreparerEmail": sendmail-test-discard@oracle.com,
"DeliverToRequesterEmail": sendmail-test-discard@oracle.com,
"RequestedShipDate": "2021-12-22T01:01:12.123-08:00",
"DestinationTypeCode": "INVENTORY",
"ShipmentPriorityCode":"HIGH"
}
]
}
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義をレビューして、利用できるようにします(Oracle Help Center→関心のあるアプリケーション・サービス領域→APIおよびスキーマからアクセス可能)。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、クイック・スタートに関する項から開始してください。
供給要求REST APIの詳細は、Oracle Fusion Cloud SCMのREST APIドキュメントの在庫管理の項を参照してください。
主なリソース
- Oracle Help Centerのサプライ・チェーン・オーケストレーションの使用およびサプライ・チェーン・オーケストレーション
- Oracle Help CenterのOracle Fusion Cloud SCMのREST API
アクセス要件
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
- サプライ・チェーン運用マネージャ(ORA_DOS_SUPPLY_CHAIN_OPERATIONS_MANAGER_JOB)
- 次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 供給オーダー・インタフェースの処理(DOS_PROCESS_SUPPLY_ORDER_INTERFACE_PRIV)
- 供給オーダーの表示(DOS_VIEW_SUPPLY_ORDERS_PRIV)
- 供給要求例外の管理(DOS_MANAGE_SUPPLY_REQUEST_EXCEPTIONS_PRIV)
- 供給オーダー例外およびステータスの表示(DOS_VIEW_SUPPLY_ORDER_EXCEPTIONS_AND_STATUS_PRIV)
- 在庫転送オーダーの管理(INV_MANAGE_INVENTORY_TRANSFER_ORDER_PRIV)
独自のジョブ・ロールを保守している場合、この機能をサポートするための新しい権限は導入されていません。
この更新には、Oracle Inventory Managementの動作方法を変える可能性のあるバグ修正が含まれています。 これは、この更新のすべてのバグ修正の完全なリストではありません。このリストには、アプリケーションの動作に顕著な変化をもたらす可能性のあるバグ修正が含まれています。
数量ツリーのロック・メカニズムの改善
複数のコンカレント・プロセスが品目と組織が同一の組合せに対して予約を試みると、待機が連鎖的に発生して処理に時間がかかることがあります。同時実行性はロックを通じて処理され、プロセスがシリアル化されます。同時実行性が高いほどロック待機が長くなり、プロセスの実行時間も長期化します。プロセスの待機と処理に時間がかかるとシステムに負荷がかかり、スタック・スレッドが発生して最終的にサーバーに影響する可能性があります。この更新により、プロセス要求の同時予約に関連したロック動作を構成を通じて管理できるようになり、コンテンションと処理時間の低減を図ることができます。プロセスはロックを無期限に待機するのではなく、ロックを取得するために一定の時間(構成可能な時間)だけを待機して、失敗した場合は、構成可能な時間の後に再試行します。ロックの取得試行回数は構成可能です。最大再試行回数を実行してもロックを取得できない場合は、エラーが返されます。ORA_INV_AVAIL_LOCK_WAIT、ORA_INV_AVAIL_LOCK_RETRIES、ORA_INV_AVAIL_LOCK_TIMEOUTというプロファイルを通じて、3つの構成可能項目を管理します。
Oracleリファレンス: 33525967
大量のオーダー明細に対応するためのピック・リリース処理のパフォーマンス向上
この更新ではピック・リリースのパフォーマンスが強化され、大量のオーダー明細を処理できるようになりました。ピック・リリースで大量のオーダー明細を処理する必要がある場合は、INV_USE_IMPROVED_AVAILABILITY_QUERYプロファイル・オプションを有効にします。この拡張機能では改善された問合せを使用して、ピック・リリースの実行中に「引当可能」と「トランザクション可能」の数量を計算するため、パフォーマンスが向上します。
Oracleリファレンス: 34323925
一時保管場所の手持レコードをピック・リリースおよびピック確認中に連結してパフォーマンスを向上
ピック確認では、資材が格納保管場所から一時保管場所に移動され、資材有効数量チェックを行うために数量ツリーがコールされます。ピック確認では一時保管場所内で実行されるトランザクションごとに一意の手持レコードが作成されます。手持レコードの増加はピック・リリースとピック確認の両方のプロセスのパフォーマンスに影響します。この更新では、INV_CONSOLIDATE_ONHANDプロファイル・オプションを有効にすることで一時保管場所の手持レコードをピック確認中に連結できます。手持レコードの品目に入力された当初受入日に基づいて、レコードが連結されます。品目、組織、改訂、ロット、保管場所、保管棚、プロジェクト、タスクおよび原産国の組合せを使用して、手持レコードが連結されます。このプロファイルが有効になっていない場合、格納保管場所で品目を受け入れた後に品目の保管場所転送が実行されても、当初の受入日が保持されます。手持レコードが連結されると、元のトランザクションに対するトランザクションのトレーサビリティが失われます。手持レコード・トランザクション識別子を使用して元のトランザクションにリンクする機能やレポートは影響を受けるため、そのような機能やレポートを独自に用意している場合は、このプロファイルを有効にすることはお薦めしません。
Oracleリファレンス: 34342663
過剰在庫予約のパージ・スケジュール済プロセスの更新により、「トランザクション可能」属性がない品目でもスタック予約が削除される
この更新より前の過剰在庫予約のパージ・スケジュール済プロセスでは、「トランザクション可能」属性が有効になっていない品目について、販売オーダー出庫時にスタック予約が削除されませんでした。この更新では、「トランザクション可能」属性が有効になっていない品目についても、販売オーダーの超過予約をパージできます。
Oracleリファレンス: 33964919
出荷にインタフェースされていない販売オーダー明細のバック・トゥ・バック品目の予約の更新
この更新では、出荷にインタフェースされていない販売オーダー明細のバック・トゥ・バック品目について、REST、ファイルベース・データ・インポート(FBDI)またはUIを使用した予約の作成または更新が可能になりました。
Oracleリファレンス: 33865514
出荷に同一品目の明細が複数ある場合のWMSからの販売オーダー出庫トランザクションの処理
この更新では、出荷に同一品目の明細が複数ある場合でもOracle Warehouse Managementから販売オーダー出庫トランザクションを処理できるようになりました。倉庫管理の「出荷トランザクションの実行」プロセスを使用して出荷確認を実行したときに、同一品目の複数の明細の予約がリリーフされる問題がありましたが、この問題が修正されました。今後は、「マイナスの在庫残高はこの組織では許可されていません。」というエラー・メッセージが表示されて出荷明細が在庫でスタックするようなことはありません。
Oracleリファレンス: 33838027
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
出荷トランザクション・インポートの実行FBDIを使用したシリアル付加フレックスフィールドのアップロード
ファイルベース・データ・インポート(FBDI)テンプレートを使用すると、大量のデータをすばやく簡単にアップロードできます。現在は、出荷トランザクション・インポートの実行FBDIテンプレートを使用して出荷トランザクションをアップロードするときに、シリアル番号の生成方法を「在庫ピック時入力」または「販売オーダー、転送オーダーまたは作業オーダー出庫時の入力」に設定して、シリアル番号付加フレックスフィールド(DFF)のデータを供給できます。
出荷トランザクション・インポートの実行FBDIテンプレートに対する機能拡張により、シリアル番号付加フレックスフィールドを取り込めるようになりました。現在は、出荷確認トランザクションを処理するときにFBDIを使用して追加情報をアップロードできます。
出荷トランザクション・インポートの実行FBDI
次の表は、FBDIテンプレートに追加された2つのシリアル番号付加フレックスフィールドのそれぞれに対応する属性をまとめたものです。
DFF属性
この機能を使用すると、FBDIを使用して大量の出荷トランザクションをインポートする際に、追加のシリアル番号データを迅速かつ効率的にDFFにアップロードできます。
デモを見る
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- 両方のシリアル番号付加フレックスフィールド(シリアル番号およびシリアル属性)を出荷トランザクション・インポートの実行FBDIの実行時にアップロードできます。
- シリアル番号の生成方法を「在庫ピック時入力」または「販売オーダー、転送オーダーまたは作業オーダー出庫時の入力」に設定して、シリアル番号のフレックスフィールド情報をアップロードできます。
- 2つのシリアル番号フレックスフィールドでは、文字、数字、日付およびタイムスタンプ用の個別のセグメントをアップロードできます。
主なリソース
- 出荷トランザクション・インポートの実行FBDIを使用したシリアル付加フレックスフィールドのアップロードのデモの視聴
- Oracle Fusion Cloud SCM: Shippingの使用ガイド(Oracle Help Centerで提供)
- Oracle Fusion Cloud SCM: SCMのファイルベース・データ・インポート(FBDI)(Oracle Help Centerで提供)
アクセス要件
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールに割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールに割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
- 出荷マネージャ(ORA_WSH_SHIPPING_MANAGER_JOB)
- 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 出荷トランザクションの実行(WSH_PERFORM_SHIPMENT_TRANSACION_PRIV)
大量のオーダーに対してピック・ウェーブを実行したときに、様々な理由により一部の出荷明細が選択から除外されることがあります。たとえば、オーダーの出荷セットに多数のオーダー明細がある場合、ピック・リリース時に完全割当てできるとはかぎりません。このような状況下では、ピッキングに向けて倉庫にリリースされなかった出荷明細をひとつずつ調査するには時間がかかります。
現在は、拡張ピック・リリース・ロギングをオンにすることで、ピック・ウェーブに関する追加の情報を表示できるようになりました。この機能により、ピック・リリース・ログに要約レベルの詳細が提供されます。これらの追加詳細には、ピック・リリース需要選択基準、ピック・リリース処理パラメータ、ピック・リリース順序、使用された動的SQL文および選択から除外された出荷明細の総数と除外理由が含まれます。また、除外された正確な出荷明細番号を確認する場合は、「ピック・リリース詳細ロギング使用可能」プロファイル・オプション(ORA_WSH_PICK_RELEASE_ESS_DETAIL_LOGGING)を使用します。このプロファイル・オプション値はデフォルトで「N」に設定されており、出荷明細番号をログに出力するには「Y」に設定する必要があります。
この機能を使用すると、ピッキングに向けて倉庫にリリースされなかった明細とそれらの明細が除外された理由をすばやく簡単に識別できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションではなくなった開始バージョン: 更新23B
この機能を使用する場合は、「改善されたピック・リリース・ログの表示」という機能をオプト・インする必要があります。
オプト・インした後、次のステップを実行します。
- オプションで、「ピック・リリース詳細ロギング使用可能」プロファイル・オプション(ORA_WSH_PICK_RELEASE_ESS_DETAIL_LOGGING)を設定して、除外された出荷明細番号をログで確認できます。 プロファイル値はサイトのプロファイル・レベルでのみサポートされます。このプロファイル・オプション値はデフォルトで「N」であり、デフォルトでは選択から除外された出荷明細の総数とそれらの明細が除外された理由がログに出力されます。
プロファイル・オプションを構成する方法は、次のとおりです。
- 「設定および保守」作業領域で、「タスク」パネル・タブに移動します。
- 「検索」をクリックし、「管理者プロファイル値の管理」を検索します。
- 「管理者プロファイル値の管理」をクリックしてページを開きます。
- プロファイル表示名に「ピック・リリース詳細ロギング使用可能」と入力するか、プロファイル・オプション・コードに「ORA_WSH_PICK_RELEASE_ESS_DETAIL_LOGGING」と入力して、「検索」ボタンをクリックします。
- プロファイル・オプションを選択し、プロファイル値に移動します。
- プロファイル値を「Y」に設定します。
管理者プロファイル値の管理
ヒントと考慮事項
- ログ・メッセージは、「ピック・ウェーブの予定」スケジュール済プロセスまたは「ピック・ウェーブのリリース」スケジュール済プロセス(「ピック・ウェーブの作成」ページの「リリース・スケジュールに追加」オプションによって送信される)を通じてピック・リリースが実行されたときに出力されます。
- ログ・ファイルは、スケジュール済プロセスの「プロセス詳細」セクションに添付(カテゴリ: エンタープライズ・スケジューラ・ジョブ・ログ)として表示されます。
スケジュール済プロセス
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: Shippingの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールに割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールに割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
- 出荷マネージャ(ORA_WSH_SHIPPING_MANAGER_JOB)
- 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- ピック・ウェーブの作成(WSH_CREATE_PICK_WAVE_PRIV)
- ピック・ウェーブの予定(WSH_SCHEDULE_PICK_WAVE_PRIV)
この機能を設定するには、次の事前定義済ジョブ・ロールまたは次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが必要です。
- 事前定義済ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
- 構成済ジョブ・ロールの権限名およびコード:
- アプリケーション・プロファイル・オプションの管理(FND_APP_MANAGE_PROFILE_OPTION)
物流にスピードを求められる昨今の環境では、顧客のオーダーを可能なかぎり早く履行する必要があります。つまり、十分な手持数量が用意できる前に、オーダーを外部のサードパーティ・ロジスティクス・プロバイダ(3PL)または倉庫管理システム(WMS)に送信することが必要になる場合があります。そうすることで、3PLまたはWMS機能を使用して資材を迅速かつ効率的にクロスドッキングし、未処理オーダーを迅速に履行できます。
現在は、外部の3PLまたはWMSと統合したときに、未予約の出荷明細を外部実行システムに送信できます。
この機能により、外部実行システムに送信する出荷明細を柔軟に選択して、外部実行システムのクロスドッキング機能を利用できます。
有効化のステップ
「設定および保守」作業領域で、「出荷パラメータの管理」タスクを使用して、「外部システムへの統合の予約動作」パラメータの値を「すべての明細(予約の作成なし)」に設定します。
- オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
- 機能領域: 出荷
- タスク: 出荷パラメータの管理
出荷パラメータの管理
ヒントと考慮事項
- デフォルトでは、「外部システムへの統合の予約動作」出荷パラメータは「完全予約済明細」に設定されています。
- 「出荷パラメータの管理」ページの「外部システムへの統合の予約動作」パラメータの値が「すべての明細(予約の作成なし)」に設定されている場合:
- 「出荷要求の生成」プロセスにより出荷明細が外部実行システムに送信されます。このとき資材有効数量の計算と予約の作成は行われません。
- 「出荷要求の生成」プロセスより前に作成された予約は保持されます。
主なリソース
- Send Unreserved Demand to an External WMS or 3PLのレディネス・トレーニングの視聴
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン管理の実装ガイド(Oracle Help Centerで提供)
- Oracle Fusion Cloud SCM: Shippingの使用ガイド(Oracle Help Centerで提供)
アクセス要件
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールに割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールに割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
- 出荷マネージャ(ORA_WSH_SHIPPING_MANAGER_JOB)
- 出荷エージェント(ORA_WSH_SHIPPING_AGENT_JOB)
- 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- アウトバウンド出荷要求の作成(WSH_CREATE_SHIPMENT_REQUEST_PRIV)
- ピック・ウェーブの予定(WSH_SCHEDULE_PICK_WAVE_PRIV)
- 出荷Webサービスの管理(WSH_MANAGE_SHIPMENT_WEB_SERVICE_PRIV)
この機能を設定するには、次の事前定義済ジョブ・ロールまたは次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが必要です。
- 事前定義済ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
- 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER)
- 出荷マネージャ(ORA_WSH_SHIPPING_MANAGER)
- 構成済ジョブ・ロールの権限名およびコード:
- 出荷組織パラメータの管理(WSH_MANAGE_SHIPPING_ORGANIZATION_PARAMETER_PRIV)
この更新には、Oracle Shippingの動作方法を変える可能性のあるバグ修正が含まれています。 これは、この更新のすべてのバグ修正の完全なリストではありません。このリストには、アプリケーションの動作に顕著な変化をもたらす可能性のあるバグ修正が含まれています。
「出荷の確認」スケジュール済プロセスへのデータ・セキュリティの追加
この更新の前は、一部の在庫組織へのアクセス権はあるがすべての組織へのアクセス権は持たないユーザーが「出荷元組織」パラメータを指定せずに「出荷の確認」スケジュール済プロセスを送信したときに、すべての組織の出荷に対して出荷確認の処理が適用されました。この更新では、ユーザーは自身にアクセス権のある組織の出荷確認のみを処理できます。
Oracleリファレンス: 34261949
パラレル・ピックによる出荷の自動作成の更新
この更新では、パラレル・ピック・リリース・プロセスの機能およびパフォーマンスの問題が改善されました。この更新の前は、出荷の自動作成、自動梱包、自動出荷といったピッキング後プロセスにいくつかの問題がありました。また、パラレル・ピック・リリース・プロセスで出荷明細が作成されたときに移動オーダー明細の重複問題が発生しました。この修正により、パラレル・ピック・リリース・プロセスがピッキング後プロセスの要求日を正しく認識し、正しい実績出荷日を自動出荷時に渡すようになりました。また、パラレル・ピッキングで選択されるレコードがピッキングの開始時に作成されたレコードに制限されます。
Oracleリファレンス: 34397109
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
プロジェクト駆動サプライ・チェーンを使用している場合、支出項目日はプロジェクト会計フローで重要な役割を担います。たとえば、支出項目日は予算管理や原価経過勘定の日付として使用されることがあります。プロジェクト・ベースのオーダーにおいて、このような重要な役割を担うことから、支出項目日は正確にトランザクションに反映させる必要があります。この更新の前の購買オーダー受入では、購買オーダーに取得された日付が支出項目日として使用されていました。そのためリード・タイムが長い品目では、それらの商品の受入時に会計状況が不正確になる可能性がありました。現在の購買オーダー受入では、ユーザーが入力したトランザクション日がプロジェクトベース供給の支出項目日として使用されます。
この機能拡張により、購買オーダー上の支出項目日は棚入やその他の受入トランザクション時にOracle Receivingで考慮されなくなります。そのかわりに、トランザクション日が、プロジェクト駆動サプライ・チェーン・トランザクションの支出項目日としてOracle Cost AccountingおよびOracle Receipt Accountingに渡されます。受入の返品および訂正トランザクションでも、トランザクション日が支出項目日であると見なされます。
次に例を示します。
この購買オーダーはプロジェクト関連情報を使用して作成されており、在庫搬送先の「支出項目日」は7/20/22です。
購買オーダー
この受入棚入トランザクションはトランザクション日(受入日)が6/27/22として実行されます。
受入内でトランザクション日が次のラベルを通じて使用可能になります。これらの日付がプロジェクト関連トランザクションの支出項目日であると見なされます。
- 「受入明細」ページの「受入日」
- 「棚入明細」ページの「トランザクション日」
- 「返品明細」ページの「返品日」
- 「明細の訂正」ページの「トランザクション日」
- セルフサービス受入ページの「トランザクション日」
- 受入RESTおよびSOAPサービスの「トランザクション日」
- 受入FBDIの「トランザクション日」
受入明細
在庫搬送先購買オーダーの場合は、トランザクション日が移入された支出項目日を、Oracle Fusion Cloud Inventory Managementの「完了トランザクションのレビュー」ページで確認できます。
「完了トランザクションのレビュー」ページに「支出項目日」として6/27/22が表示されます。これは購買オーダー明細の棚入時に受入から渡された値です。
完了トランザクションのレビュー
この機能により、プロジェクト駆動サプライ・チェーン・プロセスの購買オーダー受入で正確な支出項目日が使用されるようになります。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションではなくなった開始バージョン: 更新23B
ヒントと考慮事項
- 在庫搬送先と費用配賦先がある購買オーダーでは、それらの両方でトランザクション日が支出項目日と見なされます。
- 受入の発生日がX、棚入の発生日がYである標準のルーティング受入の場合、受入会計はXを受入トランザクションの支出項目日として、Yを搬送トランザクションの支出項目日として取得し、原価会計はYをプロジェクト駆動サプライ・チェーン・トランザクションの支出項目日として取得します。
- 通常オプト・イン機能は2つのリリース後に有効になります(つまり23Bから)。
- 支出項目日のトランザクション日は、「完了トランザクションのレビュー」、「受入会計配分のレビュー」、「原価会計配分のレビュー」および「プロジェクト・コストの管理」の各ページで確認できます。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: Receivingの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールに割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールに割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- 受入エージェント(ORA_RCV_RECEIVING_AGENT_JOB)
- 倉庫オペレータ(ORA_INV_WAREHOUSE_OPERATOR_JOB)
- 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
- 調達要求者(ORA_POR_PROCUREMENT_REQUESTER_ABSTRACT)
- 調達作成者(ORA_POR_PROCUREMENT_PREPARER_ABSTRACT)
- 調達アプリケーション管理者(ORA_PO_PROCUREMENT_APPLICATION_ADMIN_JOB)
- 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- セルフサービス受入の作成(RCV_CREATE_RECEIVING_RECEIPT_SELF_SERVICE_PRIV)
- 受入出荷明細の受入(RCV_RECEIVING_SHIPMENT_LINE_PRIV)
- 受入の棚入(RCV_PUT_AWAY_RECEIVING_RECEIPT_PRIV)
- 受入の修正(RCV_CORRECT_RECEIVING_RECEIPT_PRIV)
- 受入返品の管理(RCV_MANAGE_RECEIVING_RECEIPT_RETURNS)
- セルフサービス受入の修正(RCV_CORRECT_RECEIVING_RECEIPT_SELF_SERVICE_PRIV)
- セルフサービス受入返品の管理(RCV_MANAGE_RECEIVING_RECEIPT_RETURN_SELF_SERVICE_PRIV)
この更新には、Oracle Receivingの動作方法を変える可能性のあるバグ修正が含まれています。 これは、この更新のすべてのバグ修正の完全なリストではありません。このリストには、アプリケーションの動作に顕著な変化をもたらす可能性のあるバグ修正が含まれています。
受入エラスティック検索収集のパフォーマンスの向上
Oracle Receivingでは購買オーダーを受け取るたび、エラスティック検索データを買掛/未払金受入オブジェクト用にリアルタイムで取り込みます。リアルタイム取込みは、FND_SEARCH_BULK_IMPORT表にデータを挿入してから、スケジュール済プロセスをコールし、一括レコードをOracle Search Cloud Serviceに取り込むことで行われます。一括受入により大量の取込みジョブ要求がトリガーされ、他のジョブが保留にされることがありました。この更新では、一括取込みジョブが受入時にトリガーされなくなりました。
Oracleリファレンス: 34208138
「受入トランザクションの管理」スケジュール済プロセスのパフォーマンスの更新
「受入トランザクションの管理」スケジュール済プロセスのパフォーマンスが向上しました。この更新の前は、Oracle Receivingのファイルベース・データ・インポート(FBDI)を使用して一括データをインポートしようとすると、「受入トランザクションの管理」スケジュール済プロセスのパフォーマンスが低下するという報告がユーザーから寄せられていました。
Oracleリファレンス: 34257967
参照されている経費購買オーダー文書返品の参照を渡す
この更新の前のOracle Receivingは、参照されている購買オーダーの返品を実行する際、経費品目のリコール・プロセスに対して処分文書参照(DISPOSITION_DOCUMENT_REFERENCE)を渡しませんでした。この修正により、リコール対象の製品に正しい値が渡されます。
Oracleリファレンス: 34163334
変更済受入通知の生成を使用した購買オーダーの送信
この更新の前は、「変更済受入通知の生成」スケジュール済プロセスを実行したときに、倉庫管理システムで受入の準備が整っていなくても、購買オーダー(新規に作成されたオーダーではなく、作成後に変更されたオーダー)が送信されました。購買オーダーの期日が将来の日付であるため、倉庫管理システムにインタフェースされませんでした。この修正により「変更済受入通知の生成」スケジュール済プロセスが、倉庫管理システムで受入準備が整っていない将来日付のオーダーを送信しなくなります。
Oracleリファレンス: 34037369
ASNの返却時に購買オーダー・スケジュールに出荷数量を表示
この更新の前は、事前出荷通知(ASN)の返却後に「予想出荷の受入」ページの有効数量に差異が生じていました。この修正により、使用可能数量が正しく表示されるようになります。
Oracleリファレンス: 34023748
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
品目リコール時のインバウンド出荷および購買オーダー・スケジュールの解決
インバウンド・リコール部品の棚卸および隔離を促す通知が送信されます。リコール製品のリコール通知を公開したとき、リコール製品は在庫になるか、数量が追跡されない保管場所に出庫されるか、費用処理されるか、またはインバウンドになります。リコール製品を検索してトレースするときにタスクが割り当てられ、ビジネス・ルールに基づいて通知が送信されます。以前は、リコール製品がインバウンド出荷や購買オーダーの一部である場合、製品の受入時に通知が送信されませんでした。この機能によりインバウンド・リコール製品の受入時に自動的に通知が送信されるため、リコール製品の棚卸と隔離に着手できるようになります。製品を受け入れたすべての事業所に対してリコール・トレース明細が生成され、新しい棚卸タスクが作成されます。これにより、割り当てられた個人はリコール製品の棚卸を実施して、リコール保管場所に移動した後、関連する処分処理を実行できます。リコール通知では、棚卸タスクが作成されたときに、インバウンド出荷またはオープン購買オーダーの解決が「棚卸タスク生成済」に変更されます。
次の図は、解決ステータスが更新された受入済インバウンド出荷を示しています。
解決ステータスが更新された受入済インバウンド出荷
次の図は、リコール製品の搬送に基づくトレース明細を示しています。
製品搬送のトレース明細
購買オーダー上のリコール製品を出荷前に別の製品に置き換えた場合、解決ステータスが「置換済」に更新されます。次の図は、この例を示したものです。
置換済の購買オーダー
または、オープン購買オーダー・スケジュール上の商品に欠陥がないという確認をサプライヤから受信したときに、インバウンド・トレース明細を手動でリコール免除としてマークできます。次の図は、トレース明細をリコール免除としてマークする方法を示しています。
「リコール免除としてマーク」ボタン
ステータスが「リコール免除済」のトレース明細
リコール通知のすべてのインバウンド・トレース明細に解決ステータスがある場合、リコール通知内の各在庫組織に割り当てられた搬送タスクが自動的にクローズされます。次の図は、この例を示したものです。
完了した「リコール部品の隔離事業所への搬送」タスク
受け入れたリコール部品に対する棚卸タスクの自動生成と通知の自動送信により、リコール・プロセスを徹底管理できるようになり、消費者の安全性が向上します。インバウンド・トレース明細の解決ステータスが更新されることで、リコール品目の移動中出荷およびオープン購買オーダー・スケジュールの解決状況を把握しやすくなります。搬送されたリコール品目のタスクを自分で管理する必要がなくなります。
デモを見る
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インした後に次のステップを実行します。
- 「受入パラメータ」の下で、在庫組織に対して「トランザクション・ビジネス・イベントの発行」オプションを選択します。
ナビゲーション: 「設定および保守」→「製造およびサプライ・チェーン資材管理」オファリング→「受入」機能領域→「受入パラメータの管理」タスク
- FYI通知ルールを定義し、通知を受けた倉庫ユーザーおよび同等の相手方がリコール品目が搬送された事業所でリコール棚卸を実行できるようにします。
ナビゲーション: 「設定および保守」→「製造およびサプライ・チェーン資材管理」オファリング→「施設」機能領域→「サプライ・チェーン管理のタスク構成の管理」タスク→BPMワークリスト・ページのタスク構成タブでProductRecallTraceabilityFyiタスクを検索
主なリソース
詳細は、Oracle Help Centerで次のガイドを参照してください。
アクセス要件
次の事前定義済ロールが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- ジョブ・ロールとコード:
- 製品リコール・マネージャ(ORA_ENQ_PRODUCT_RECALL_MANAGER)
拡張された原価処理による購買オーダー・トランザクションの取得原価の計算
拡張された原価プロセッサを使用して、購買オーダー・トランザクションの取得原価を正確に計算します。
再設計された取得原価プロセッサは購買関係のあらゆるトランザクションを処理するサブプロセッサであり、既存のロジックと比較して多大なメリットがあります。再設計の改善点と利点は、次のとおりです。
- 調整の改善点:
- ロジックの拡張により、受入検査勘定科目の調整が原価会計と受入会計にわたって実施されるようになりました。
- 費用配賦先購買オーダーでは、費用会計仕訳に機能通貨と購買オーダー文書通貨の両方が含まれるようになりました。
- 購買オーダー関連のトランザクションでは、原価会計処理日のかわりにトランザクション日がプロセッサで使用されるため、より正確に通貨換算を実施できます。
- 原価会計の請求書価格差異調整イベントは、買掛/未払金で使用される期間と同じ一般会計期間に転記されます。
- トランザクション・イベントを個別に処理することでトランザクション日を尊重し、より正確な通貨換算の計算を実現します。
- 請求書金額全体が購買オーダーのオーダー数量ではなく正味搬送済数量にわたって配賦されます。
- 詳細な追跡、個々の購買オーダー価格イベントの容易な調整と処理、イベントの混合の解消。
- 複数通貨シナリオの処理:
- 購買オーダー金額の通貨がいずれかのセカンダリ原価台帳の機能通貨と同じで、プライマリ原価台帳の機能通貨とは異なるときに、通貨換算で不必要な原価差異を回避します。
- 同一日付の複数の購買オーダー価格イベントを取得原価プロセッサの同一実行で処理できます。ただし、イベントの処理には優先順位があり、購買オーダー受入搬送から始まり、請求書と請求書の訂正、荷揚原価手数料、遡及価格イベント、購買オーダー返品、デビット・メモ、経過勘定決済の順で処理されます。
- 通貨換算の繰返しで生じる「小数部の塵」を減らすことで、会計の精度を向上させます。
- セカンダリ単位で購入した品目の拡張サポート:
- セカンダリ単位で追跡、購入または処理される品目のキャッチ・ウェイト・シナリオで正確な取得原価計算をサポートします。
- その他の改善点:
- 購買オーダー数量の変更に対して作成される不要な調整を削除します。
- 関連請求書の買掛/未払金会計日が将来日付のケースをサポートします。
- 顧客が二重単位機能をオプト・インしている場合、セカンダリ単位での購買に対応します。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新24A
ヒントと考慮事項
- 相互通貨換算は、通常、3通貨参照で設定されます。そのため、通貨換算を定義する際は、換算レートが3通貨参照になるよう設定し、通貨換算の計算で矛盾が発生しないようにしてください。たとえば、AからBが1:2で、AからCが1:3の場合、BからCは2:3である必要があります。
- 会計文書に関連するフローは現在の機能で続行され、原価管理で請求書が使用可能になってから処理されます。
- ダスト(端数)問題のすべてが解消されるわけではありません。通貨換算レートが極端に高い場合、その逆のレートは極端に低くなるため、「小数部の塵」の問題が引き続き発生する可能性があります。
- データの正確性を維持するため、この機能にオプト・インした後はオプト・アウトできません。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: Supply Chain Cost Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- 原価会計担当(ORA_CST_COST_ACCOUNTANT)
次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 原価配分の作成(CST_CREATE_COST_DISTRIBUTIONS_PRIV)
廃棄の費用計上および定期平均原価方法での累計WIP残高の使用
製造トランザクションの廃棄を費用計上するオプションと、定期平均原価方法を使用して累計仕掛残高を暫定完了に使用するオプションを使用できます。これらの既存のオプションを定期平均原価方法でも使用できるようになりました。
累計仕掛残高および費用オプションを廃棄会計の定期平均原価方法で使用
また、「リソース配賦要約」および「リソース配賦詳細」レポートを使用して、期間リソース費用が配賦されているかどうかを確認できます。これらのレポートでは、ある期間に配賦されたリソース原価合計についてインサイトを得られます。レポートはそれらの情報を実際の発生費用と比較する際にも役立ちます。これらのレポートを定期平均原価方法を含むすべての原価方法で使用できます。
ある期間のリソース配賦合計を表示する配賦要約レポート
累計仕掛残高を使用するオプションを使用すると、複数期間にまたがる作業オーダーについて、見積金額ではなく実際の仕掛残高を使用して原価を計算できます。リソース配賦レポートは、リソース原価の調整を期間内の複数の作業オーダーにわたって実施する場合に役立ちます。これを使用して実際の発生費用との比較を行い、費用全体を確実に配賦できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
ヒントと考慮事項
「廃棄の費用計上および定期平均原価方法での累計WIP残高の使用」機能を使用する場合は、その親機能である「期間平均原価計算を使用した在庫の評価」をオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。
「リソース配賦要約」および「リソース配賦詳細」レポートは、事前定義済のOracle Transactional Business Intelligence (OTBI)レポートであり、「レポートおよび分析」作業領域の「原価管理」→「トランザクション分析サンプル」から入手できます。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- 原価会計の原価会計担当(ORA_CST_COST_ACCOUNTANT)。
- アプリケーション実装コンサルタント
拡張されたレポート・プロセッサ・データ・ソースを使用して、在庫評価の調整と総マージンのレポート作成をすばやく実行できます。この機能オプトインは更新23Cで失効します。在庫評価および総マージンに関する既存のレポート・アーキテクチャは改善された新しいレポート・ツール・セットに置換されます。改善点として、評価内ユニット振替の計上の処理ロジックの更新、原価日と会計日の照合、マイナス在庫の処理があります。
次に、この更新の一部として導入された新機能の一部を示します。
- 資産および預託在庫評価の分析インフォレットが拡張されました。
-
在庫評価ページが再設計され、合理的なレポート作成と調整が可能になりました。
新しい「在庫評価」ページで調整を迅速化
-
フィルタの利用とスプレッドシートへのデータ・エクスポートにより、品目をすばやくレビューできます。
フィルタの利用とスプレッドシートへのエクスポート
-
原価計算補助元帳で原価計算済値と計上済金額間の不一致をすべてのレベルで直感的に把握できます。
不一致を容易に識別
- 在庫評価および総マージンのすべてのページ、レポート、およびOTBIとBICC 抽出で、高パフォーマンスの原価レポート・プロセッサ・データ・モデルが使用されるようになりました。
-
原価レポート・プロセッサを「原価会計配分の作成」プロセスの一部として実行できます。このプロセスは既存の「原価会計レポート・データのリフレッシュ」プロセスの代替プロセスです。
原価レポート・プロセッサ
- 原価レポート・プロセッサの特徴:
- 高速。新しいレポート・プロセッサは完全リフレッシュ型ではなく増分型です。
- リアルタイム。レポート・データに最新の原価会計結果が自動的に反映されます。
- 前期間のレポート・データが不必要に再計算されることはありません。現在期間の計算中も、前期間のレポートを引き続き表示できます。
- この表にリストされているすべてのレポート・オブジェクトが新しい原価レポート・プロセッサのデータ・ソースに移動されました。
-
「原価会計配分の作成」プロセスが拡張され、在庫評価と一般会計の間の調整差異が解消されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新23C
- 「原価会計配分の作成」内で「原価レポート・プロセッサ」を別個の実行管理として実行し、レポート・プロセッサ表内で最初のデータ構築を行います。st
- オプト・インを有効にして、最初の「原価会計配分の作成」プロセスを実行した後は、オプト・インを無効にできません。
ヒントと考慮事項
- 重要: この機能オプトインは23Cで失効する予定です。それ以降は、すべての顧客の標準機能になります。品目原価、在庫評価および総マージンの既存のすべてのレポート・オブジェクトおよびビューは削除されます。23Cで変更管理の問題が発生しないように、更新23Bまでにこの機能に移行してください。
-
23Cで非推奨になるレポート・オブジェクトと、これらの代替となる新しいレポートのリストを次の表に示します。
- 古い表およびビューまたはOTBIアーティファクトに基づく独自のレポートは、更新23Cから機能しなくなります。次に、非推奨の表/ビューおよび代替の新しい表/ビューの詳細を示します。
- 原価レポート・プロセッサ:
- すべてのレポート・オブジェクト、ページおよびレポートは、レポート・プロセッサ・ベースのデータ・ソースからデータをフェッチします。原価レポート・プロセッサがスケジュールを通じて定期的に実行されていることを確認してください。実行時間が妥当な場合は、「原価会計配分の作成」プロセスの同一実行に「原価レポート・プロセッサ」を含め、レポートにリアルタイム・データが常に取り込まれるようにします。
- オプト・インした後:
- 原価レポート・プロセッサを使用する「原価会計配分の作成」の初回実行を設定し、別個の実行管理として実行する必要があります。最初の実行では新しいデータ・モデル・オブジェクトにデータが構築されます。最初の期間からデータが構築されるため、通常よりも時間がかかる場合があります。
- 原価レポート・プロセッサをすでに使用している場合は、更新22Dでレポート・プロセッサ・データ全体を再構築し、最新の機能と修正のすべてをレポート・データ・ソースに組み込む必要があります。そのため、「原価レポート・プロセッサ」のみを選択した別個の実行管理を、自身にアクセス権がある原価組織の「原価会計配分の作成」の初回実行として設定する必要があります。最初の実行では、すべてのデータを再作成する必要があるため、通常の実行よりもデータの処理に時間がかかる場合があります。
- 「原価会計レポート・データのリフレッシュ」は、プロファイル・オプションORA_CST_REFRESH_COST_ACCTG_REPORTSを「いいえ」に設定することでオフにできます。更新23Bまでは、必要に応じてこのプロセスを手動で実行し、古いレポートおよびビューのデータを生成できます。
- 期間BIPレポート:
- すべてのBIPレポートが期間のコンテキストで動作するようになります。現在の日付または前の期間のデータを表示できます。期間終了日を除く前期間の特定の評価基準日のレポートはサポートされません。
- 在庫- GL調整:
- 期間がクローズされた後、定期的に調整を実行します。そうすることで、各月に立証して調整するデータを増分データと残高に限定できるため、ロード・バランシングに役立ちます。
- すべてのレポートおよびUIで、期間アクティビティと期間原価計算済値および期間計上済金額との照合が実施され、金額が証明されるようになりました。
- 期間アクティビティが期間原価計算済値と一致しない場合は、すべてのマイナス在庫を品目評価ユニット・レベルで解決し、評価内ユニット移動中振替を解決し、すべてのトランザクションが原価計算されていることを確認します。
- 期間アクティビティが期間原価計算済値と一致しない場合は、「在庫評価のレビュー」ページでその品目を特定し(ある場合)、修正処理を実行できます。
- 期間原価計算済値が期間計上済金額と一致しない場合は、すべてのトランザクションが計上されていることを確認します。在庫評価ページに、会計処理されていないトランザクションや、原価計算されて複数期間にわたって計上されているトランザクションも表示されるようになりました。
- 期間原価計算済値と期間計上済値が一致していて、期間計上済値が一般会計の残高と一致しない場合、次のことを確認してください。
- 補助元帳会計設定で、在庫評価勘定科目の使用が在庫品目に限定されていて、受入イベントと出庫イベントのみが在庫評価勘定科目に到達するよう構成されていること。
- 在庫評価勘定科目に文書および承認なしの手動仕訳が作成されていないこと。そのような手動仕訳は調整項目として処理する必要があります。
- 在庫評価勘定は原価計算補助元帳からの入力にのみ使用し、複雑な調整を回避していること。
- 一般会計ツール(勘定科目分析レポートなど)を使用して、原価会計仕訳ソース以外からのアクティビティにフラグを付け、修正処理を実行すること。
- 評価ユニットが在庫組織レベルで、在庫会計を保管場所レベルで実施している場合は、品目の原価プロファイルの勘定科目評価内ユニット振替フラグをオフにしないでください。
- 期間を定時にクローズして、異なる期間での原価計算および会計トランザクションを回避し、調整の問題を回避します。前の期間が完全にクローズされていることを確認してから、次の期間の原価処理を開始してください。
主なリソース
- Use Enhanced Period Inventory Valuation and Gross Margin Reportingのレディネス・トレーニングの視聴
- Oracle Supply Chain Management Cloud: Supply Chain Cost Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerで提供)
- オプト・イン・ヘルプ・ドキュメント
アクセス要件
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- 原価会計の原価会計担当(ORA_CST_COST_ACCOUNTANT)
- 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 在庫評価のレビュー(CST_RUN_INVENTORY_VALUATION_REPORT)
- 製品の総マージンの分析(CST_ANALYZE_PRODUCT_GROSS_MARGINS)
- 在庫評価レポートの実行(CST_RUN_INVENTORY_VALUATION_REPORT)
- 移動中在庫評価レポートの実行(CST_RUN_INVENTORY_VALUATION_REPORT)
- レイヤー在庫評価レポートの実行(CST_RUN_LAYER_ INVENTORY_VALUATION_REPORT)
転送オーダーおよびRMAの会計文書取得でRESTサービスを使用して品目搬送を確認
ブラジルでサプライ・チェーン運用を行う場合は、受入トランザクションの会計文書を取得する必要があります。Oracle Fiscal Document Captureを使用すると、会計文書を取得し、その文書に対する品目搬送を確認できます。RESTサービスを使用すると、Oracle Fiscal Document Captureに記録された会計文書明細に対して、外部アプリケーションに記録された受入を作成できます。
RESTサービスを使用して、次の機能を実行します。
- 様々なパラメータを使用して、ステータスが取得済でないすべての会計文書を取得します。
- 1つ以上の会計文書明細の搬送済数量を更新します
品目搬送の確認に使用する既存のRESTサービスがさらに強化され、転送オーダー、RMA、直送、預託および契約製造といった財務フローの品目搬送も確認できるようになりました。
次の方法を使用して、受入数量を更新できます。
- PATCH
- POST(一括Patch)
このRESTサービスでは、Oracle Excel Visual Builderプラグインも使用できます。
GET操作は、様々なパラメータとともに使用できます。次に例を示します。
-
ビジネス・ユニットのソース文書タイプ(転送オーダー)およびソース文書番号(転送オーダー番号)のすべての会計文書詳細を取得します。
- ビジネス・ユニットのソース文書タイプ(転送オーダー)、ソース文書番号(転送オーダー番号)およびソース文書明細番号(転送オーダー明細番号)のすべての会計文書詳細を取得します。
- 特定の会計文書ヘッダーIDの会計文書詳細を取得します
-
ビジネス・ユニットのすべての会計文書を取得します。このオプションを使用して、「取得済」会計文書を除外できます
-
ビジネス・ユニットでアクセス・キー番号を使用して会計文書詳細を取得します。
-
ビジネス・ユニットで会計文書番号を使用して会計文書詳細を取得します。
-
ビジネス・ユニットで発行者のすべての会計文書詳細を取得します。
-
ビジネス・ユニットで在庫品目のすべての会計文書詳細を取得します。
-
ビジネス・ユニットで発行者および在庫品目を使用してすべての会計文書詳細を取得します。
-
ビジネス・ユニットで受入番号を使用してすべての会計文書詳細を取得します。
次の表は、RESTリソースを示しています。
リソース名 | 操作 | 標準処理タイプ |
---|---|---|
inboundFiscalDocuments |
GET |
単一およびコレクション |
fiscalDocumentLines |
GET |
単一およびコレクション |
fiscalDocumentLines |
PATCH |
単一 |
fiscalDocumentLines |
PATCH |
一括更新 |
fiscalDocumentSchedules |
GET |
単一およびコレクション |
ビジネス・プロセスでOracle Cloudの外部(たとえば、外部WMSまたは3PLシステム)に資材の物理受入を記録する必要がある場合は、このRESTサービスを使用して、会計文書に対する品目搬送を作成できます。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義をレビューして、利用できるようにします(Oracle Help Center→関心のあるアプリケーション・サービス領域→APIおよびスキーマからアクセス可能)。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、クイック・スタートに関する項から開始してください。
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIドキュメントを参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
事前定義済ジョブ・ロールまたは自身で構成したジョブ・ロールのいずれかを割り当てることで、この機能へのアクセス権をユーザーに付与できます。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- 会計文書スペシャリスト(ORA_CMF_FISCAL_DOCUMENT_SPECIALIST_JOB)
- 受入スペシャリスト(ORA_CMF_RECEIVING_SPECIALIST_JOB)
- 次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 会計文書の取得(CMF_ENTER_FISCAL_DOCUMENT)
- 品目搬送の確認(CMF_CONFIRM_ITEM_DELIVERIES_PRIV)
「電子会計文書のインポートおよび検証」スケジュール済プロセスを使用して、複数のブラジル会計文書を検証します。既存の「電子会計文書のインポート」スケジュール済プロセスの名前が「電子会計文書のインポートおよび検証」に変更されたほか、拡張により、手動作成またはインタフェースを介してインポートされた会計文書の一括検証がサポートされるようになりました。このプロセスに新しいパラメータが追加されため、パラメータのセットを制御してESSプロセスをスケジュールしたり、オンデマンドでプロセスを実行したりできます。
電子会計文書のインポートおよび検証
会計文書の自動一括検証により、面倒な手作業から解放されます。プロセスをスケジュールする機能により、インポートされて検証を待っている新しい会計文書を自動的に検証できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- ジョブの名前が変更されているため、既存のジョブ・スケジューラを取り消し、新しいスケジュールを作成してください。
- いずれかのパラメータを空白にした場合でも、会計文書は以前と同じように検証されます。
主なリソース
アクセス要件
- 権限名およびコード:
- 電子会計文書の処理(CMR_PROCESS_E_FISCAL_DOCUMENTS)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- 会計文書スペシャリスト(ORA_CMF_FISCAL_DOCUMENT_SPECIALIST)
グローバル調達で摘要ベースの購買オーダーにトランザクション単位を使用
摘要ベースの会社間購買オーダーで、トランザクション単位および数量を使用して会社間買掛/未払金および売掛/未収金トランザクションを処理します。財務オーケストレーション・システム・オプションでサービス品目を設定するかわりに、このオプションを使用することを選択できます。
「設定および保守」作業領域で、「サプライ・チェーン財務オーケストレーション・システム・オプションの管理」タスクに移動します。
- オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
- 機能領域: サプライ・チェーン財務フロー
- タスク: サプライ・チェーン財務オーケストレーション・システム・オプションの管理
グローバル調達ビジネス・プロセス・フローを摘要明細に対して構成する際、サービス品目設定を使用するかしないかを、「付加グローバル購買オーダー処理のサービス品目を考慮」チェック・ボックスを使用して選択できます。
「付加グローバル購買オーダー処理のサービス品目を考慮」チェック・ボックスの選択を解除した場合、サプライ・チェーン・オーケストレーションはトランザクション単位を使用して振替価格を計算し、トランザクション単位が買掛/未払金および売掛/未収金に渡されて会社間請求書が生成されます。
会社間トランザクションを処理する際の付加グローバル購買オーダーの設定構成を簡易化できます。このオプションを使用すると、振替価格がトランザクション単位に基づいて計算されます。財務オーケストレーションのシステム・オプションUIで、サービス品目およびサービス品目の単位換算を設定する必要がありません。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
- サプライ・チェーン財務フローの拡張機能の準備トレーニングを見る
- Oracle Supply Chain Management Cloud: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
アクセス要件
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)が割り当てられているユーザーは、この機能に自動的にアクセスできます。
-
サプライ・チェーン財務オーケストレーション・フローの保守(FOS_MAINTAIN_SUPPLY_CHAIN_FINANCIAL_TRADE_AGREEMENT_PRIV)権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能に自動的にアクセスできます。
利益センター・ビジネス・ユニット用に個別のサプライヤ・アカウントを構成
企業体系内に複数の利益センター・ビジネス・ユニットが存在することがあります。利益センター・ビジネス・ユニットごとに個別のサプライヤ・アカウントを構成し、会社間トランザクションに使用できるようになりました。
「財務オーケストレーション」作業領域で、「利益センター・ビジネス・ユニット・パーティ関係の管理」設定タスクを開きます。
利益センター・ビジネス・ユニットで「サプライヤ番号」ドロップダウン・リストからサプライヤを選択します。
法的エンティティの下に定義された各利益センター・ビジネス・ユニットに個別のサプライヤ・アカウントを設定できるようになりました。支払や税金詳細などのサプライヤ設定は、Oracle Fusion Payablesでの会社間請求書の作成時にデフォルト設定されることがあります。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloud: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)が割り当てられているユーザーは、この機能に自動的にアクセスできます。
-
サプライ・チェーン財務オーケストレーション・フローの保守(FOS_MAINTAIN_SUPPLY_CHAIN_FINANCIAL_TRADE_AGREEMENT_PRIV)権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能に自動的にアクセスできます。
追加の財務オーケストレーション・クオリファイアを構成して財務フローをモデル化する
新しい財務オーケストレーション・クオリファイア属性「請求先パーティ」、「請求先国」および「販売先国」を使用して、直接出荷、出荷および出荷不可販売プロセスの財務フローをモデル化します。これらの属性に基づいてクオリファイア・ルールを作成し、該当するビジネス・プロセス・タイプ用の財務フローを導出できるようになりました。
新しいクオリファイア属性は、「出荷」、「直接出荷」および「出荷不可販売」のビジネス・プロセス・タイプでサポートされています。
「設定および保守」作業領域で、「サプライ・チェーン財務オーケストレーション・クオリファイアの管理」設定タスクを使用します。
- オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
- 機能領域: サプライ・チェーン財務フロー
- タスク: サプライ・チェーン財務オーケストレーション・クオリファイアの管理
追加のクオリファイア属性を使用して、これらの新しいパラメータに基づいてルールを構成し、財務フローをオーケストレーションできるようになりました。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloud: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
アクセス要件
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)が割り当てられているユーザーは、この機能に自動的にアクセスできます。
-
サプライ・チェーン財務オーケストレーション・フローの保守(FOS_MAINTAIN_SUPPLY_CHAIN_FINANCIAL_TRADE_AGREEMENT_PRIV)権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能に自動的にアクセスできます。