更新24C
改訂履歴
本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | モジュール | 機能 | ノート |
---|---|---|---|
2024年6月7日 | 初版作成。 |
概要
お客様のアイデアをお聞かせください
ご意見をお待ちしています。クラウド・サービスを改善する方法に関する提案がございましたら、ぜひお知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボなど、いくつかの方法でアイデアを送信していただけます。機能名の後にこのアイコンが表示されていれば、その機能はお客様のアイデアによるものです。
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。
免責事項
この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。
この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。
更新前および更新後のタスク
Cloudアプリケーションで使用している機能によっては、四半期更新の直前または直後に特定のステップを実行することが必要になる場合があります。これらの更新前および更新後のステップおよび影響を受ける製品領域の詳細は、My Oracle SupportでOracle Fusion Cloud SCM: Performing Your Quarterly Update (文書ID 2337485.1)を参照してください。
任意の新機能の導入(オプトイン)
Oracle Cloud Applicationsは、四半期ごとに新しい更新を提供します。つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。一部の機能は有効な状態で提供されます。これは、エンド・ユーザーが即時に使用できることを意味します。その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。無効化の状態で提供されている機能は、次の権限を使用して、次のステップでエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。
- アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
- Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)
新機能をオプトインする方法を次に示します。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
- 機能の概要ページで、オファリングを選択し、それに固有の新機能をレビューします。または、デフォルトの選択であるすべての使用可能なオファリングをそのまま使用して、すべてのオファリングの新機能を確認できます。
- 「新機能」タブで、新機能をレビューし、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに有効化されている場合は、チェック・マークが表示されます。それ以外の場合は、機能を使用可能にするアイコンが表示されます。
- 「使用可能」列にあるアイコンをクリックし、機能を有効にするステップを完了します。
「新機能」作業領域に表示されない機能をオプトインする場合があります。オプトインする方法を次に示します。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「オファリング」をクリックします。
- 「オファリング」ページで、オファリングを選択し、オプトイン機能をクリックします。
- オプトイン・ページで、オファリングまたは機能が含まれている機能領域の機能の編集(鉛筆)アイコンをクリックします。
- 機能の編集ページで、機能を有効化するためのステップを完了します。
オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリングの構成に関する項を参照してください。
オプト・イン失効
オプト・インで使用不可の状態で提供された機能は、今後の更新で自動使用可能になる場合があります。これはオプト・イン失効と呼ばれます。クラウド・サービスにオプト・イン失効がある場合、このドキュメントに関連タブが表示されます。このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。ここをクリックして、すべてのOracle Cloudアプリケーションのオプト・インが失効した機能を確認することもできます。
機能概要
列の定義:
レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
使用不可の状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用するには、処理が必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域を最初にレポートに組み込む必要がある、b)新しいWebサービスを使用するには統合が必要である、c)機能にアクセスするには、ユーザー・ロールに機能を割り当てる必要があるなどです。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能を使用するために、膨大な作業は不要です。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
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サプライ・チェーン・オーケストレーション
サプライ・チェーン・オーケストレーション
Redwoodエクスペリエンス
これらの機能は、Oracleの次世代ユーザー・エクスペリエンスであるRedwoodで構築されました。Redwoodは、デバイス全体で最先端のコンシューマ・グレードのユーザー・エクスペリエンスを、Oracleが実現する高度なエンタープライズ・シナリオにもたらします。
再設計されたページを使用した供給要求明細の表示
再設計されたページを使用して、供給要求明細の詳細を表示します。各供給要求明細を履行する購買オーダー、作業オーダーまたは転送オーダーの詳細など、供給に関する詳細を取得します。オーケストレーション・プランを調べて、オーケストレーション・プロセスが実行されているタスクの現在の状態を取得します。各明細でサービス・マッピングが変更している属性を表示します。明細で処理を実行し、供給中断を解決します。
デスクトップ、タブレットまたはモバイル・デバイスを使用して、供給要求明細の供給中断を削除する処理を実行します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
演習:
- 「サプライ・チェーン・オーケストレーション」作業領域に移動し、供給要求を検索します。
- 検索結果で、供給要求をクリックし、「その他の処理」 > 「供給要求詳細の表示」をクリックします。
- 「供給要求」ページで、供給要求明細をクリックし、「その他の処理」 > 「供給要求明細詳細の表示」をクリックします。
- 「供給要求明細」ページで詳細を表示します。
ページの様々なセクションを使用して、供給要求明細について必要な詳細を取得します。
使用するセクション | 取得する詳細 |
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明細詳細 | 要求数量、予想数量、要求日、予想日などの明細。 |
供給詳細 | 購買依頼、購買オーダー、転送オーダー、作業オーダーなどの供給文書。 供給文書にドリルダウンして詳細を表示します。 |
オーケストレーション・プラン | オーケストレーション・プラン。プラン内の各タスクの現在のステータスを取得します。 |
サービス・マッピング詳細 | サービス・マッピングが供給要求明細で変更する属性値を表示します。 |
供給要求明細に対して次の処理を実行します:
- 供給中断を解決した後、明細を再送信します。
- 供給が例外の場合、「元のソースから供給を再作成」処理または最適な代替ソースから供給を再作成処理を使用します。
- 明細を取り消します。
例:
詳細
詳細
このページを使用するために機能をオプト・インする必要はありません。
「供給要求明細」ページでは、ビジネス・ルールおよびガイド付きジャーニを使用できます。
主なリソース
アクセス要件
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- サプライ・チェーン運用マネージャ(ORA_DOS_SUPPLY_CHAIN_OPERATIONS_MANAGER_JOB)
- 次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 供給オーダー・インタフェースの処理(DOS_PROCESS_SUPPLY_ORDER_INTERFACE_PRIV)
- 供給オーダーの表示(DOS_VIEW_SUPPLY_ORDERS_PRIV)
- 供給要求例外の管理(DOS_MANAGE_SUPPLY_REQUEST_EXCEPTIONS_PRIV)
- 供給オーダー例外およびステータスの表示(DOS_VIEW_SUPPLY_ORDER_EXCEPTIONS_AND_STATUS_PRIV)
独自のジョブ・ロールを保守している場合、この機能をサポートするための新しい権限は導入されていません。
コラボレーション・メッセージング・フレームワーク
コラボレーション・メッセージング・フレームワーク
顧客へのOracle B2B購買オーダー確認の送信
Oracle B2Bの新しいメッセージOracle-1-0-B2B-Purchase-Order-Acknowledgment-OutおよびOracle-1-0-B2B-Purchase-Order-Change-Acknowledgment-Outを使用して、Oracle B2Bオブジェクト形式で顧客に確認を送信できます。
購買オーダー確認メッセージを使用すると、「オーダー-入金」プロセスの一部として受け取った購買オーダーを確認できます。これらの確認により、オーダーの品目、数量、日付およびその他の条件が確認されます。その後、いずれかの条件が変更された場合は、購買オーダー変更確認メッセージを送信して、新しいオーダー詳細を確認できます。
有効化のステップ
上位レベルでは、次のメッセージ定義を有効にする2つのステップがあります。
- サービス・プロバイダまたは取引先を使用して、メッセージ定義を直接設定します。
- 顧客を取引先に関連付けます。
サービス・プロバイダまたは取引先によるメッセージ定義の設定
- 「タスク」パネル・タブから「コラボレーション・メッセージング・サービス・プロバイダの管理」または「B2B取引先の管理」を選択し、設定するサービス・プロバイダまたは取引先を検索します。
- 「アウトバウンド・コラボレーション・メッセージ」タブで、顧客に送信する新しい購買オーダー確認メッセージ定義を選択します:
- Oracle-1-0-B2B-Purchase-Order-Acknowledgment-Out
- Oracle-1-0-B2B-Purchase-Order-Change-Acknowledgment-Out
- 配信方法をメッセージ定義に関連付け、ステータスを「アクティブ」に設定します。
アウトバウンド・コラボレーション・メッセージ
顧客と取引先の関連付け
顧客と取引先の関連付け
- 「タスク」パネル・タブから「顧客コラボレーション構成の管理」を選択し、購買オーダー確認の送信先となる顧客を検索します。
- 顧客を選択し、「コラボレーション構成の編集」を選択します。
- 「顧客コラボレーション構成の編集」ページで、「関連サービス・プロバイダ」セクションでサービス・プロバイダ(使用している場合)および取引先を選択します。
- 「サービス・プロバイダ用のコラボレーション文書」セクションで、「購買オーダー確認 - アウトバウンド」および「購買オーダー変更確認 - アウトバウンド」文書を選択します。
- 「保存してクローズ」を選択します
主なリソース
- Oracle Help CenterでOracle Fusion Cloud SCMのB2Bメッセージングの構成と管理ガイドを参照してください。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- サービス・プロバイダの管理(CMK_MANAGE_SERVICE_PROVIDER_PRIV)
- B2B取引先の管理(CMK_B2B_TRADING_PARTNERS_PRIV)
- Manage B2B Customer Trading Partners (CMK_B2B_CUSTOMER_TRADING_PARTNERS_PRIV)
これらの権限はこの更新の前から使用可能でした。
サプライヤからのcXML購買オーダー確認の受取
新しいOracle Business Network (OBN) cXML購買オーダー確認メッセージOBN-cXML-1-2-011-ConfirmationRequest-Inを使用して、OBNを介してcXML購買オーダー確認を受け取ることができます。
OBN-cXML-1-2-011-ConfirmationRequest-In
調達-支払プロセスにOBNを使用するサプライヤは、cXML標準形式に準拠した購買オーダー確認を送信できます。コラボレーション・メッセージング・フレームワークでは、これらのメッセージを受信して処理し、調達システムの購買オーダー・ステータスを更新できます。
有効化のステップ
概要レベルでは、このメッセージ定義を使用するには、次のことを行う必要があります:
- メッセージ定義をOBNサービス・プロバイダのインバウンド・メッセージとしてアクティブ化します。
- サプライヤを取引先に関連付け、インバウンド購買オーダー確認文書を選択します。
OBNサービス・プロバイダに対するインバウンド・メッセージとしてメッセージ定義をアクティブ化します。
- 「タスク」パネル・タブで「コラボレーション・メッセージング・サービス・プロバイダの管理」を選択します。
- Oracle Business Networkサービス・プロバイダを検索して選択します。
- 「コラボレーション・メッセージング・サービス・プロバイダの編集」ページで、「インバウンド・コラボレーション・メッセージ」タブを選択し、OBN-cXML-1-2-011-ConfirmationRequest-Inメッセージのステータスを「アクティブ」に設定します。
- 「保存」をクリックします。
OBN-cXML-1-2-011-ConfirmationRequest-Inをアクティブに設定
サプライヤを取引先に関連付け、インバウンド購買オーダー確認文書を選択
- 「タスク」パネル・タブで、「サプライヤB2B構成の管理」を選択します。
- 購買オーダー確認の受取元となるサプライヤを検索して選択します。
- 「サプライヤB2B構成の編集」ページで、「取引先割当」タブを選択し、「処理」 > 「行の追加」をクリックします。
- 「取引先ID」フィールドから使用可能な検索オプションを使用して、OBNから取引先を検索して選択します。「保存」をクリックします。
取引先割当
- 「文書設定」タブを選択して、「購買オーダー確認 - インバウンド」文書を追加し、関連ステータスを「使用可能」に設定します。
文書設定
- 「保存」をクリックします。
ヒントと考慮事項
- OBNのバイヤー・アカウントに購買オーダー確認を追加する必要があります。
- 「サプライヤ」作業領域の「サプライヤの管理」タスクを使用して、サプライヤを取引先に関連付けることができます。
主なリソース
- Oracle Help Centerで、Oracle Fusion Cloud SCMのB2Bメッセージングの構成と管理ガイドを参照してください。
- Oracle Help Centerで、Oracle Fusion Cloud調達の実装ガイドを参照してください。
- Oracle Business Networkの「リソース」の項でOracle Business Networkプロセス・ガイドを参照してください。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- サービス・プロバイダの管理(CMK_MANAGE_SERVICE_PROVIDER_PRIV)
- B2Bサプライヤ取引先の管理(CMK_B2B_SUPPLIER_TRADING_PARTNERS_PRIV)
これらの権限はこの更新の前から使用可能でした。
サプライヤ・サイトB2B設定の簡略化
調達-支払のサプライヤ・サイトのB2B設定を1つのステップで完了できるようになりました。
この簡略化されたプロセスにより、取引先および取引先と交換するB2B文書を一度に選択できるため、調達-支払取引関係の設定と管理にかかる時間が節約されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
オプト・インした後、次のステップを実行して、調達-支払プロセスのサプライヤと取引先を関連付けます:
- 「サプライヤ」作業領域で、「タスク」パネルから「サプライヤの管理」を選択します。
- 「サプライヤの管理」ページで、サプライヤを検索して選択します。
- 「処理」 > 「編集」をクリックします。「サプライヤの編集」ページが表示されます。
- 「サイト」タブを選択し、サイトを選択します。
- 「サイトの編集」ページで、下にスクロールし、「一般」タブが選択されていない場合は選択します。
- B2Bメッセージング使用可能フィールドで「はい」を選択します。
B2Bメッセージング使用可能
- 「文書」セクションで「B2B文書の選択」をクリックします。
- 「B2B文書の選択」ウィンドウで、取引先を検索します。
- 取引先を選択し、サプライヤに関連付ける文書を選択します。Oracle Business Network (OBN)サプライヤを検索する場合、「文書」セクションは、サプライヤがOBNでサポートしているメッセージとOBNサービス・プロバイダのコラボレーション・メッセージングで設定されている内容に基づいて移入されます。OBNから取引先を選択すると、その取引先は、まだ存在しない場合はコラボレーション・メッセージング・フレームワークに追加され、その取引先がOBNで接続されていない場合は、その取引先に対する接続要求が行われます。
- 複数の取引先およびサービス・プロバイダをサプライヤに関連付ける場合は、「文書」セクションでこれらの追加列の非表示を解除できます。
- 「OK」をクリックします。
- 文書の名前、ステータスおよびステータス日付は、デフォルトで「文書」セクションに表示されます。メッセージ・ステータスを変更するには、「ステータス」フィールドのドロップダウン・リストから新しいステータスを選択します。
- 「保存」をクリックします。
B2B文書の選択
ヒントと考慮事項
次のステップを使用して、「B2B文書の選択」ダイアログのデフォルト・サービス・プロバイダを設定できます:
- 「設定および保守」作業領域で、「コラボレーション・メッセージング構成の管理」タスクを選択します。
- 「一般設定」タブの「取引先検索構成」セクションで、デフォルト・サービス・プロバイダを選択します。「B2B文書の選択」ダイアログにアクセスするたびに、これがデフォルトのサービス・プロバイダになります。
デフォルト・サービス・プロバイダ
主なリソース
- Oracle Help Centerで、Oracle Fusion Cloud Procurement調達の実装ガイドを参照してください。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 関連付けられた外部パートナの管理(CMK_ MANAGE_ASSOCIATED_EXTERNAL_PARTNER_PRIV)
この権限はこの更新の前から使用可能でした。
B2Bアカウント番号(Redwoodエクスペリエンス)
この機能は、Oracleの次世代ユーザー・エクスペリエンスであるRedwoodで構築されました。Redwoodは、デバイス全体で最先端のコンシューマ・グレードのユーザー・エクスペリエンスを、Oracleが実現する高度なエンタープライズ・シナリオにもたらします。
出荷先事業所へのB2Bアカウント番号の割当
新しいB2Bアカウントのインポート・ユーティリティを使用して、各サプライヤの出荷先事業所にB2Bアカウント番号を割り当てることができます。これらのアカウント番号は、GHXサービス・プロバイダを介してサプライヤに送信する購買オーダーに含まれます。必要な編集は、「B2Bアカウント番号」タスクを使用して行うことができます。
これに加えて、GHXサービス・プロバイダの新しいバージョンの購買オーダー・メッセージ定義には、請求のみ特別取扱タイプの購買オーダーのデータ要素も組み込まれています。
購買オーダー・ヘッダー要素は次のとおりです:
- 医師名
- 参照番号
- サービスの日付
購買オーダー明細レベルの要素は次のとおりです:
- ロット
- シリアル番号
パートナは、アカウント番号を使用して、オーダーの受領時に顧客の出荷先事業所を識別できるため、オーダー・プランニングおよび履行プロセスが簡素化されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
オプト・イン後、次のステップに従ってB2Bアカウント番号を設定および使用します:
- B2Bアカウント番号をインポートします。
- B2Bアカウント番号を確認および編集します。
- GHXサービス・プロバイダのアウトバウンド・コラボレーション・メッセージを更新して、GHX-OAGIS-10.1-Purchase-Order-Collaboration-Message-Out-V2メッセージ定義を使用します。
B2Bアカウント番号のインポート
- 「タスク」パネル・タブからB2Bアカウントを選択します。
- 「インポート」をクリックし、B2Bアカウント番号情報を含むファイルを選択します。
- 「送信」をクリックします。
インポート・ファイルは、指定された順序で次の情報を含む必要があります:
- アカウント番号
- サプライヤ名
- サプライヤ番号
- サイト
- 調達BU
- 出荷先事業所コード
B2Bアカウント番号のインポート
B2Bアカウント番号の確認と編集
- 「タスク」パネル・タブからB2Bアカウントを選択します。
- アカウント番号、サプライヤ、サイト、調達BUまたは事業所で、特定のB2Bアカウント番号を検索します。
- 「B2Bアカウント番号」ページで「作成」をクリックして、B2Bアカウント番号を手動で作成します。
B2Bアカウント番号の作成
- 編集アイコンをクリックして、B2Bアカウント・ページにアクセスします。ここでは、B2Bアカウント番号に関連付けられた出荷先事業所を確認し、事業所を追加または削除できます。
B2Bアカウント番号情報の編集
GHXサービス・プロバイダのアウトバウンド・コラボレーション・メッセージの更新
- 「タスク」パネル・タブから「コラボレーション・メッセージング・サービス・プロバイダの管理」を選択します。
- GHXサービス・プロバイダを検索して選択します。
- 「処理」 > 「編集」を選択し、「サービス・プロバイダ: GHX」ページで「アウトバウンド・メッセージ設定」タブを選択します。
- GHX-OAGIS-10.1-Purchase-Order-Collaboration-Message-Out-V2メッセージ定義が選択されていない場合は、「購買オーダーの処理」の文書タイプの現在のメッセージ定義のステータスを「非アクティブ」に設定します。「コラボレーション・メッセージ定義」ドロップダウンからGHX-OAGIS-10.1-Purchase-Order-Collaboration-Message-Out-V2を選択し、ステータスを「アクティブ」に設定します。
- 「保存してクローズ」を選択します。
GHX-OAGIS-10.1-Purchase-Order-Collaboration-Message-Out-V2
ヒントと考慮事項
- B2Bアカウント番号を使用し、GHXをサービス・プロバイダとして使用しない場合は、アウトバウンド購買オーダーのXSLを変更してB2Bアカウント番号を含めることができます。
- 特別取扱タイプの購買オーダーを組み込む場合は、購買オーダーXSLを変更できます。
主なリソース
- Oracle Help CenterでOracle Fusion Cloud SCMのB2Bメッセージングの構成と管理ガイドを参照してください。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- Webサービスによるアカウント番号の管理(CMK_MANAGE_B2B_ACCOUNT_NUMBERS_WEB_SERVICE_PRIV)
これは、この更新における新規の権限です。
在庫管理
SCM共通コンポーネント
Redwoodページのガイド付きジャーニの作成
ガイド付きジャーニは、ユーザーがビジネス・プロセスを促進してタスクを完了するのに役立ちます。管理者は、ガイド付きジャーニを作成して、チュートリアル、会社ポリシーおよびベスト・プラクティスをページまたはセクション・レベルで埋め込むことができます。たとえば、従業員が販売オーダーを発行できるようにガイド付きジャーニを作成できます。
ノート: この更新では、ガイド付きジャーニはまだすべてのRedwoodページでサポートされていません。
販売オーダーを発行する従業員のユースケース・シナリオを見てみましょう。たとえば、販売オーダーを作成または改訂する前に従業員が行うタスクのチェックリストを提供するガイド付きジャーニを作成できます。テキストは、特定のユース・ケースおよび会社のニーズにあわせて入力できます。次の例では、開いたパネルに完了するチェックリストがあります。追加のガイダンスのために外部のWebサイトまたはビデオにリンクすることもできます。
管理者指定のヘルプ・テキストのガイド付きジャーニの例
次の例では、ガイド付きジャーニ・タスクをページおよびセクション・レベルで確認できます。ページ・レベルのガイド付きジャーニ・タスクは、「販売オーダーの作成」ガイド付きジャーニ・ヘッダーの下にトレイン・ストップとして表示され、ジャーニ内の2つのタスクに対応する2つのドットが表示されます。セクション・レベルのガイド付きジャーニ・タスクは、ページの左側にあるフィールドの最初の行の下にあります。
ページ・レベルおよびセクション・レベルでのガイド付きジャーニ・タスクの例
ガイド付きジャーニの作成
概要レベルでは、ガイド付きジャーニの作成は2ステップのプロセスです:
- ガイド付きジャーニ・テンプレートを作成します。
- VB Studioモードをエクスプレス・モードで使用して、ガイド付きジャーニ・タスクをページ・レベルまたはセクション・レベルで関連付けます。
ガイド付きジャーニ・テンプレートの作成
- 「自分のクライアント・グループ」 > 「表示を増やす」 > 「雇用」セクション > 「チェックリスト・テンプレート」にナビゲートします。
- 「作成」をクリックして、すべての必須フィールドに入力します。いくつかのフィールドについて、次の重要なヒントに注意してください:
フィールド ヒント チェックリスト・コード フィールドをクリックすると、入力した名前に基づいてジャーニ・コードが自動移入されます。コードは必要に応じて変更できますが、ジャーニ間で一意である必要があります。このコードは、後でVB StudioをExpressモードで使用してガイド付きジャーニをページに関連付けるために使用します。後で使用するためにチェックリスト・コードを書き留めます。
カテゴリ ガイド付きジャーニを選択します。現在サポートされているのは、ガイド付きジャーニのみです。
- 「一般」タブをクリックし、ガイド付きジャーニの説明を入力します。「下書き」が「ステータス」フィールドに表示されます。
- 「タスク」タブをクリックし、「作成」をクリックして、タスクをガイド付きジャーニに追加します。
- (オプション)「メッセージ」タブをクリックし、ガイド付きジャーニにタイトルを追加します。
- (オプション)「セキュリティ」タブをクリックして、データ・セキュリティを有効にするか、ロールに基づいてアクセスを制限します。
- 「保存してクローズ」をクリックします。
- 「一般」タブで、ステータスを「下書き」から「アクティブ」に変更して、テンプレートをアクティブ化します。ジャーニを使用する準備ができました。
ページの関連付け
Oracle Visual Builder Studio (VB Studio)を使用して特定のページを拡張できるかどうかを確認するには、そのページに移動して「設定およびアクション」メニューを開きます。「Visual Builder Studioでページを編集」タスクを探します。
「設定およびアクション」メニュー
「Visual Builder Studioでページを編集」タスクが表示されない場合、VB Studioでページを編集するために必要な権限が割り当てられていないか、現在VB Studioでページを編集できないため、VB Studioを使用してページを編集することはできません。
VB Studioでページを開くと、エクスプレス・モードでのみページを拡張できます。拡張モードはサポートされていません。エクスプレス・モードはVB Studioヘッダー・リージョンに表示されます。
エクスプレス・モードを表示しているVB Studioのヘッダー・リージョン
VB Studioのエクスプレス・モードでガイド付きジャーニをページに関連付けるには:
- ガイド付きジャーニに関連付けるページにナビゲートします。
- 「設定およびアクション」メニューで「Visual Builder Studioでページを編集」タスクを選択します。
- 「ページ・プロパティ」セクション(以前の「定数」タブ)に移動します。ページが完全にロードされるのを待ってから、次のステップに進みます。
- 変更するジャーニ・コード・プロパティを検索し、ガイド付きジャーニからVB Studioのプロパティ・フィールドにページ・レベルまたはセクション・レベルのコードを入力します。
VB Studioのプロパティ名
ガイド付きジャーニ・テンプレートのフィールド名
摘要
journeyCode
チェックリスト・コード
ページ・レベルのジャーニ・コード・フィールド。
sectionNameJourneyCode
コード セクション・レベルのジャーニ・コード・フィールド。sectionNameはセクションのキャメル・ケース名です。
VB Studioのページ・レベル(左)およびセクション・レベル(右)のジャーニ・コード・フィールド
- 公開する前に、「プレビュー」をクリックしてガイド付きジャーニを表示します。
- 変更が終了したら、「公開」をクリックします。
作業例については、Visual Builder Studioを使用したHCMおよびSCM用のRedwoodアプリケーションの拡張ガイドのページ・プロパティを使用したガイド付きジャーニ構成の項を参照してください。
有効化のステップ
Visual Builder Studioを活用して、アプリケーションを公開します。Visual Builderを使用したアプリケーションの拡張の詳細は、Oracle Help Center→関心のあるアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Configuration and Extension」を参照してください。
前提条件
VB Studioの使用を開始する前に、システム管理者は初期設定を完了する必要があります。手順については、Oracle Cloudアプリケーションを拡張するためのVB Studioの設定を参照してください。
サイト・レベルでORA_PER_JOURNEYS_ENABLEDおよびORA_PER_GUIDED_JOURNEYS_ENABLEDプロファイル・オプションが「Y」に設定されていることを確認するには、「設定および保守」作業領域で「管理者プロファイル値の管理」タスクを使用します。これらのプロファイル・オプションにより、ジャーニが有効になります。
ヒントと考慮事項
次のことが可能です。
- ページ・レベルまたはセクション・レベルでガイド付きジャーニを作成します。
- VB Studioのエクスプレス・モードでのみ、ガイド付きジャーニを関連付けます。拡張モードのVB Studioは、ジャーニではサポートされていません。
- Oracle Fusion Cloud SCMおよびOracle Fusion Cloud Procurementのガイド付きジャーニのみを作成します。コンテキストやサーベイなど、その他のタイプのジャーニはサポートされていません。
- 「設定および保守」作業領域の「管理者プロファイル値の管理」タスクを使用して、使用可能なプロファイル・オプションのリストを表示します。
- 「設定および保守」作業領域でチェックリスト参照タスクを使用して、使用可能な参照のリストを表示します。
主なリソース
- 次のリソースをチェックして、インスタンスおよびワークスペースを作成するための前提条件およびステップを確認します:
- Oracle Visual Builder Studioの設定 – VB Studioインスタンスの作成方法について学習します。
- Oracle Visual Builder Studioのスタート・ガイド – VB Studioでワークスペースを作成する方法と、ガイド付きジャーニを有効にするための前提条件について学習します。
- Visual Builder Studioのエクスプレス・モードでのOracle Cloud Applicationsの拡張およびVisual Builder Studioを使用したHCMおよびSCM用のRedwoodアプリケーションの拡張 – VB Studioをエクスプレス・モードで使用してガイド付きジャーニでページを拡張する方法を学習します。
- ジャーニの実装および使用 – ジャーニを作成および使用する方法を学習します。このガイドはOracle Fusion Cloud HCM用に作成されていますが、コンセプトはOracle Fusion Cloud SCMにも適用されます。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- ジャーニの管理(ORA_PER_MANAGE_JOURNEY_TEMPLATE)
- 管理者のサンドボックス(FND_ADMINISTER_SANDBOX_PRIV)
これらの権限はこの更新の前から使用可能でした。
在庫管理
組織、工場またはワーク・センターに割り当てられているスケジュールの変更の制限
システム・パフォーマンスの低下やプロセスの中断を防ぐために、スケジュール変更にいくつかの制限を実装しました。既存のスケジュールを更新すると、新しいプロセスで、スケジュールが1つ以上の組織、工場またはワーク・センターに割り当てられているかどうかが検出されます。割り当てられている場合、スケジュール開始日または期間タイプは変更できません。
このプロセス変更により、Oracle Fusion Cloud Supply Chain and Manufacturingアプリケーションでスケジュールが別のビジネス・オブジェクトに割り当てられているかどうかを識別する機能が向上します。スケジュールが割り当てられている場合、既存のスケジュールの重要な詳細を変更できないため、これらのアプリケーションの動作に対する予期しない変更を防止できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新25A
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 施設のスケジュールの管理(RCS_MANAGE_SCHEDULE_FOR_FACILITY_PRIV)
- Webサービスによるスケジュールの管理(RCS_MANAGE_SCHEDULES_WEB_SERVICE_PRIV)
これらの権限はこの更新の前から使用可能でした。
生成された品目データを使用した実行時トランザクションの単位換算の計算
換算表から生成されたデータを使用して、単位(UOM)を含むトランザクション要求を計算します。表には、すべてのプライマリ単位(パッケージや箱など)の一連の換算が含まれ、親区分の基本単位(個など)ではなく品目のプライマリ単位への換算がモデル化されます。この機能を使用可能にすると、品目に関連付けられている適格な単位の値リストが、設定データから計算されるのではなく、表から取得されます。
この新しいオプト・イン機能を使用して、パフォーマンスを改善します。トランザクションの使用を高速化するために、各品目のプライマリ単位に対するすべての有効な計算が保存されます。この機能を有効にすると、生成された換算データの表を使用して構築された追加機能も提供されます。オプト・インすると、品目へのパッケージ文字列の割当によって、その品目の区分内換算が自動的に設定され、パッケージ文字列に関係している単位のみを使用するように単位選択肢がフィルタされます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
アクセス要件
この機能は、単位の値リストと複数の製品にわたる単位間の換算に影響します。この機能へのアクセスは、それらの製品へのアクセスに必要な権限によって制御されます。
Redwoodエクスペリエンス
これらの機能は、Oracleの次世代ユーザー・エクスペリエンスであるRedwoodで構築されました。Redwoodは、デバイス全体で最先端のコンシューマ・グレードのユーザー・エクスペリエンスを、Oracleが実現する高度なエンタープライズ・シナリオにもたらします。
「PAR棚卸概要」ページでの改善されたフィルタ機能を使用した検索
組織に、少なくとも1日1回は棚卸される定期自動補充(PAR)指定事業所が多数ある場合、「PAR棚卸概要」ページで調査する必要がある特定の棚卸レコードを迅速に検索することが、効率的な運用を維持するための鍵となります。「PAR棚卸概要」ページで結果をフィルタする際に、特定のPAR事業所または事業所名を検索できるようになりました。
在庫組織コンテキスト・スイッチャが、在庫組織のリストの上にある検索ボックスを提供するように拡張されました。これにより、アクセスできる在庫組織をすばやく検索できます。たとえば、在庫組織名の任意の部分で検索すると、一致する在庫組織がすべて返されます。
在庫組織フィルタ
「PAR事業所」フィルタに値リストが表示され、PAR事業所を簡単に検索できるようになりました。PAR事業所値リストには、選択した在庫組織内の保管場所のみが表示されます。
PAR事業所フィルタ
「事業所」フィルタは、現在の在庫組織に関連付けられている事業所、またはどの在庫組織にも関連付けられていない事業所のみを表示するように拡張されました。
事業所フィルタ
この機能により、正確な名前がわからない場合でも、特定のPAR事業所または事業所を迅速に検索できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: Inventory Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
次の職務ロールを含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- レスポンシブ在庫を使用したPAR棚卸のレビュー(ORA_INV_REVIEW_PAR_COUNTS_PWA_DUTY)
この職務ロールは、この更新の前から使用可能でした。
Redwoodページを使用したロットおよびシリアル番号の管理
多くの業界では、ロットおよびシリアル管理が事業運営に不可欠です。さらに、ロットまたはシリアル管理商品が倉庫に存在すると、資材ステータス、ロット失効日、付加フレックスフィールドなど、特定のロットまたはシリアル番号のキー属性を管理することは、すべてのユーザーが適切な情報を持ち、正しい商品がダウンストリーム・プロセスで使用されるようにするために重要です。現在は、Redwoodエクスペリエンスの再設計されたページを使用して、ロットおよびシリアル番号を管理できます。新しい「ロットおよびシリアル番号」ページにアクセスするには、「在庫管理」作業領域のタスク・リストから「ロットおよびシリアル番号」リンクをクリックします。
「在庫管理」作業領域
または、「ロットおよびシリアル番号」クイック処理を選択して、新しい「ロットおよびシリアル番号」Redwoodページにアクセスできます。
「ロットおよびシリアル番号」クイック処理
「ロット」Redwoodページ
「シリアル番号」Redwoodページ
この機能を使用すると、検索機能の改善により、最新のレスポンシブ・レイアウトでロットおよびシリアル番号属性を管理できます。
有効化のステップ
この機能を有効または無効にするには、次のステップを実行します:
- 「設定および保守」作業領域で、「在庫プロファイル・オプションの管理」タスクを検索して選択します。
- 「在庫プロファイル・オプションの管理」ページで、ORA_INV_LOTS_AND_SERIAL_NUMBERS_REDWOOD_ENABLEDプロファイル・オプション・コードを検索して選択します。
- 「プロファイル値」セクションで、「サイト」レベルを「Y」または「N」に設定します。デフォルト値はNです。
- Y = 機能を有効にします
- N = 機能を無効にします
- 「保存してクローズ」をクリックします。プロファイル値の変更は、ユーザーが次回サインインしたときに反映されます。
ロットおよびシリアル番号設定プロファイル・オプション
この機能を有効にするか無効にするかを選択できます。
ヒントと考慮事項
- フィルタを使用して、ロットおよびシリアル番号の検索結果を絞り込むことを検討してください。
- 「資材ステータス」および「失効日」フィルタは、品目またはロットが入力されるまで「ロット」ページに表示されません。
- 「ロット」ページで、「処理」メニューを使用して既存のロットを編集します。「新規ロット」ボタンを使用して、新規ロットを作成します。
- 「シリアル番号」ページで、「処理」メニューを使用してシリアル番号を編集します。
主なリソース
- Redwoodページを使用したロットおよびシリアル番号の管理のデモを視聴してください。
- Oracle Fusion Cloud SCM: Inventory Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
次の職務ロールを含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- レスポンシブ在庫を使用したロットおよびシリアル番号の管理職務(ORA_INV_MANAGE_LOT_SERIAL_PWA_DUTY)
この職務ロールはこの更新で新規です。
複数の新規保管場所および保管棚の同時作成
新しい在庫組織を作成する場合は、倉庫設定の一部として複数の新しい保管場所および保管棚を作成する必要があります。作成する保管場所および保管棚が多数ある場合、ただちに面倒なプロセスになる可能性があります。現在は、「保管場所の構成」タスクから直接ファイル・アップロード・プロセスを使用して、複数の新しい保管場所、保管棚、品目保管場所関連および品目保管棚関連を作成できます。
「保管場所」ページの「処理」メニューから新しい「新規保管場所の作成」処理を選択してアクセスできるようになります。
保管場所
新規保管場所の作成
新しい「新規保管場所の作成」処理をクリックすると、「新規保管場所の作成」ドロワーが開き、ユース・ケースに応じてダウンロードするテンプレートを選択できます。次の4つのテンプレートをダウンロードできます:
- 保管場所の作成
- 保管棚の作成
- 品目保管場所関連の作成
- 品目保管棚関連の作成
テンプレートをダウンロードするドロワー
入力済テンプレートをアップロードして「送信」ボタンをクリックできるようになりました。これにより、保管場所、保管棚、品目保管場所関連および品目保管棚関連を同時に作成するためのタスクが送信されます。
入力済テンプレートのアップロード
「処理ステータス」ページで、送信されたタスクのステータスを確認できます。タスクが成功したら、「保管場所」ページで作成した保管場所およびその他のエンティティを問い合せることができます。
処理ステータス
新規保管場所の問合せ
この機能により、複数の保管場所、保管棚および品目関連を同時に作成することで、倉庫設定を迅速化できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新25A
ヒントと考慮事項
拡張されたRedwoodページのCSVテンプレートを使用して、既存の保管場所を使用せずに、複数の保管場所、保管棚、品目保管場所関連および品目保管棚関連を同時に作成できるようになりました。
- この機能には、「在庫管理」機能領域の「再設計されたページでの保管場所および保管棚の管理」オプトイン機能を使用してアクセスできます。
- この機能には、「在庫管理」作業領域と「設定および保守」作業領域の両方から「保管場所の構成」タスクを使用してアクセスできます。
- 「処理ステータス」ページからエラー・ファイルをダウンロードして、送信済タスクのステータス、または保管場所の一括作成タスクの実行中に発生したエラーをチェックできます。
- 4つのCSVテンプレートの一部またはすべてをアップロードして、多数の保管場所、保管棚、品目保管場所関連および品目保管棚関連を作成できます。
- 保管棚または品目保管場所関連テンプレートのみをアップロードする場合は、対応する保管場所がすでに存在していることを確認してください。
- 品目保管棚関連テンプレートのみをアップロードする場合は、対応する保管棚がすでに存在していることを確認してください。
主なリソース
- 保管場所および保管棚に対する一括保守の実行のデモを視聴してください
- 複数の新規保管場所および保管棚の同時作成のデモを視聴してください。
- Oracle Fusion Cloud SCM: Inventory Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
アクセス要件
次の職務ロールを含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- レスポンシブ在庫を使用した保管場所の構成(ORA_INV_CONFIGURE_SUBINVENTORY_PWA_DUTY)
この職務ロールは、この更新の前から使用可能でした。
Redwoodページを使用した棚卸順序の承認
循環棚卸は、年間を通して手持数量の一貫した精度を維持するために不可欠です。 手持数量を正確に把握することは、需要と供給の管理、高水準サービスの維持および生産計画にとって非常に重要です。これらの循環棚卸を実施する際、棚卸数量がアプリケーションで記録された数量と一致しないことがあります。これが発生した場合、組織のポリシーに応じて、在庫マネージャはこの差異をレビューし、再棚卸の承認、否認または送信を決定することが必要になる可能性があります。在庫マネージャは、Redwoodエクスペリエンスの新しい「循環棚卸承認」ページを使用してこのレビューを実行できるようになりました。
次のいずれかのオプションを使用して、新しい「循環棚卸承認」ページにアクセスできるようになりました:
- 「循環棚卸承認」タスク
- 「循環棚卸順序」インフォレット
- 「クイック処理」 > 「循環棚卸承認」
- 「循環棚卸の管理」ページの「循環棚卸の承認」処理
「循環棚卸承認」タスク
「循環棚卸順序」インフォレット
クイック処理
「循環棚卸の管理」ページ
「循環棚卸承認」タスクを選択すると、新しいRedwoodページに、承認待ちの棚卸順序を含むすべての循環棚卸が表示されます。
続行する前に、特定のリスト品目をクリックして循環棚卸を検索することもできます。
循環棚卸承認 - 循環棚卸の選択
ページで承認可能なすべての棚卸順序を表示し、承認、否認または再棚卸を選択できるようになりました。承認ステータス、品目または保管場所に応じて、特定の棚卸順序を検索することもできます。
循環棚卸承認 - 棚卸順序の承認
「承認」、「否認」または「再棚卸」を選択すると、ポップアップが開きます。様々なフィールドを入力して、対応する処理を実行できます。また、トランザクションを保留して後で送信することもできます。
棚卸順序の承認
棚卸順序詳細、棚卸履歴詳細および再棚卸ケースの比較を表示できるようになりました。付加フレックスフィールドが設定されている場合は、棚卸順序を編集したり、追加情報を入力することもできます。
棚卸順序
棚卸履歴
追加情報
新しい「循環棚卸承認」ページでは、循環棚卸差異の承認をより効率的にするための改善された検索機能を備えた、リフレッシュされた最新のレスポンシブ・レイアウトがユーザーに提供されます。
有効化のステップ
この機能を有効または無効にするには、次のステップを実行します:
- 「設定および保守」作業領域で、「在庫プロファイル・オプションの管理」タスクを検索して選択します。
- 「在庫プロファイル・オプションの管理」ページで、「Redwood循環棚卸ページ使用可能」プロファイル表示名またはプロファイル・オプション・コードとしてORA_INV_CYCLE_COUNT_REDWOOD_ENABLEDを検索して選択します。
- 「プロファイル値」セクションで、「サイト」レベルを「はい」または「いいえ」に設定します。デフォルト値は「いいえ」です。
- はい = 機能を有効にします
- いいえ = 機能を無効にします
- 「保存してクローズ」をクリックします。
プロファイル値の変更は、ユーザーが次回サインインしたときに反映されます。
ユーザーが値を「はい」に設定すると、将来のリリースでリリースされる他の循環棚卸関連のRedwoodページがデフォルトで有効になります。
ヒントと考慮事項
- 最初に「循環棚卸承認」ページで、循環棚卸承認を実行する組織を選択して、循環棚卸と承認待ちの棚卸順序を表示する必要があります。
- 最大10個の棚卸順序をまとめて承認、否認または再棚卸できます。
- 棚卸順序リンクをクリックして、棚卸順序の再棚卸の棚卸履歴詳細を表示します。
- 「承認」、「否認」または「再棚卸」処理をすぐに実行することも、後で送信することもできます。
主なリソース
- Redwoodページを使用した棚卸順序の承認のデモを視聴してください。
- Oracle Fusion Cloud SCM: Inventory Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
アクセス要件
次の職務ロールを含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- レスポンシブ在庫を使用した循環棚卸の承認職務(ORA_INV_APPROVE_CYCLE_COUNT_PWA_DUTY)
この職務ロールはこの更新で新規です。
品目置換
品目保管場所なしの品目における品目トランザクション・デフォルトに対する一括更新の実行
品目に品目保管場所関連がない場合でも、中断された品目の品目トランザクション・デフォルトに対して一括更新を実行できるようになりました。このリリースより前は、中断された品目に品目保管場所関連がある場合のみ、品目トランザクション・デフォルトの一括更新が可能でした。
中断された品目に、品目保管場所関連なしで定義された品目トランザクション・デフォルトがある場合、ガイド付きプロセス「在庫エンティティの品目置換の管理」では、品目保管場所および品目保管棚の一括更新に関連するステップが自動的にスキップされ、次のステップがすぐに表示されます:
- 品目トランザクション・デフォルトの一括置換オプションの選択
- 品目トランザクション・デフォルトの定義
ガイド付きプロセスの概要
品目トランザクション・デフォルトで一括置換が完了すると、それぞれの在庫組織の置換タスクのステータスが「置換済」に更新されます。
品目保管場所および品目保管棚のない品目トランザクション・デフォルト・エンティティに対して品目置換を柔軟に実行できるため、RF-SMARTなどのパートナ・アプリケーションで品目保管場所が保守されている場合でも、品目トランザクション・デフォルトに対して一括更新を実行できます。品目トランザクション・デフォルトを管理して、中断された品目から置換品目に補充を切り替える手動作業は排除されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
主なリソース
- Oracle Help CenterのInventory Managementの使用の品目置換を参照してください。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 在庫の品目置換の管理(SCH_MANAGE_ITEM_REPLACEMENT_INV_PRIV)
- 品目置換通知の管理(SCH_MANAGE_ITEM_REPLACEMENT_NOTIFICATIONS_PRIV)
- 保管場所および保管棚の管理(INV_MANAGE_SUBINVENTORY_AND_LOCATOR_PRIV)
- 品目トランザクション・デフォルトの管理(INV_MANAGE_ITEM_TRANSACTION_DEFAULTS_PRIV)
- 在庫管理作業領域のモニター(INV_MONITOR_INVENTORY_MANAGEMENT_WORK_AREA_PRIV)
- 在庫作業領域のモニター(INV_MONITOR_INVENTORY_WORK_AREA_PRIV)
- Webサービスごとの保管場所および保管棚値リストの表示(INV_VIEW_SUBINVENTORY_LOCATOR_LOV_WEB_SERVICE_PRIV)
- FSCM統合Restサービスへのアクセス(FUN_FSCM_REST_SERVICE_ACCESS_INTEGRATION_PRIV)
- 単位使用の管理(INV_MANAGE_UNIT_OF_MEASURE_USAGE_PRIV)
- Webサービスごとの単位値リストの表示(RCS_VIEW_UNITS_OF_MEASURE_LOV_WEB_SERVICE_PRIV)
また、ユーザー定義ロールに次のデータ権限を付与する必要があります。
- 保管場所データの管理
- 在庫保管棚データの管理
- 品目保管棚属性の管理
- 品目および在庫組織パラメータ・データの管理
これらの権限はこの更新の前から使用可能でした。
出荷
輸送プランニングが待ち状態である出荷明細のピックおよび梱包 
輸送管理プランニング・システムを使用する場合、特定の品目または状況において、輸送管理システムで実際の輸送プランを作成する前に商品をピックおよび梱包することが必要になります。これは通常、製品の重量、容積および寸法が変動し、正確な輸送プランを作成する前にそれらを記録して提供する必要がある場合に発生します。この更新より前は、Oracle Shippingが輸送管理システムと統合されている場合、輸送プラン情報が輸送プランニング・システムから送り返された後にのみ、出荷明細はピッキングおよび梱包に適格でした。現在は、輸送プランニングが待ち状態の場合でも、出荷明細をピックおよび梱包できます。
この機能を使用すると、輸送管理システムと統合され、重量、容積および寸法が変動する商品を出荷する際に、商品の輸送をより正確に計画できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
ヒントと考慮事項
- 輸送管理システムが計画して輸送出荷情報を送信する前にピッキングまたは梱包を許可する場合は、この機能を使用します。
- 出荷または梱包ユニットに割り当てられた出荷明細が、複数の輸送出荷に対して計画されているとします。この場合、出荷または梱包ユニットは1つの輸送出荷についてのみ保持され、他の輸送出荷について計画された明細から削除されます。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- Oracle Fusion Cloud SCM: Shippingの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- ピック・ウェーブの作成(WSH_CREATE_PICK_WAVE_PRIV)
- ピック・ウェーブの予定(WSH_SCHEDULE_PICK_WAVE_PRIV)
これらの権限はこの更新の前から使用可能でした。
Redwoodエクスペリエンス
これらの機能は、Oracleの次世代ユーザー・エクスペリエンスであるRedwoodで構築されました。Redwoodは、デバイス全体で最先端のコンシューマ・グレードのユーザー・エクスペリエンスを、Oracleが実現する高度なエンタープライズ・シナリオにもたらします。
Redwoodページを使用したアウトバウンド出荷要求の作成
外部実行システムと統合すると、通常の統合スケジュール外で実行システムに出荷明細を送信する必要がある状況が発生する場合があります。たとえば、優先度の高い顧客の緊急オーダーが届いたり、バックオーダーされた在庫を受け取ったばかりで、オープン・オーダーをすぐに履行する必要がある場合です。このような場合、「アウトバウンド出荷要求の作成」ページでは、出荷明細と外部システムをインタフェースするために使用する基準を手動で指定できます。Redwoodページを使用してこれらのアウトバウンド出荷要求を作成できるようになりました。
「新規アウトバウンド出荷要求」ページには、「在庫管理」作業領域からアクセスできます。タスクは、「出荷」および「ピック」カテゴリから使用できます。または、クイック処理からタスクを選択して、ページにナビゲートできます。
「新規アウトバウンド出荷要求」Redwoodページ
この機能により、外部実行システムの手動アウトバウンド出荷要求を作成するためのユーザー・エクスペリエンスが向上します。
有効化のステップ
「新規アウトバウンド出荷要求」ページにアクセスするには、「「新規ピック・ウェーブ」および「新規アウトバウンド出荷要求」のRedwoodページ使用可能」プロファイル・オプションについてサイト・レベルでプロファイル値を「はい」に設定します。
- 「設定および保守」作業領域で、「タスク」パネル・タブに移動します。
- 「検索」をクリックし、「管理者プロファイル値の管理」を検索します。
- 「管理者プロファイル値の管理」をクリックしてページを開きます。
- プロファイル表示名として「「新規ピック・ウェーブ」および「新規アウトバウンド出荷要求」のRedwoodページ使用可能」と入力するか、プロファイル・オプション・コードとしてORA_WSH_PICK_WAVE_SHIPMENT_REQUEST_REDWOOD_PAGES_ENABLEDと入力して、「検索」ボタンをクリックします。
- プロファイル・オプションを選択し、プロファイル値に移動します。
- プロファイル値を「Y」に設定します。
ノート: プロファイル・オプションを有効にすると、「在庫管理」作業領域の「アウトバウンド出荷要求の作成」タスクが「新規アウトバウンド出荷要求」タスクに置き換えられます。
ヒントと考慮事項
「新規アウトバウンド出荷要求」ページには、デフォルトのフィールド・セットが表示されます。Visual Builder Studioのエクスプレス・モードでビジネス・ルールを使用して、さらにフィールドを表示できます。エクスプレス・モードでのアプリケーション・ページの拡張の詳細は、Visual Builder Studioのエクスプレス・モードでのOracle Cloud Applicationsの拡張を参照してください。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- Oracle Fusion Cloud SCM: Shippingの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- Redwoodページを使用したアウトバウンド出荷要求の作成のデモを視聴してください。
アクセス要件
次の職務ロールを含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- レスポンシブ出荷を使用したアウトバウンド出荷要求の作成(ORA_WSH_CREATE_OUTBOUND_SHIPMENT_REQUEST_PWA_DUTY)
この職務ロールはこの更新で新規です。
Redwoodページを使用したピック・ウェーブの作成
アウトバウンド履行を実行する倉庫および保管室では通常、「ピック・ウェーブの予定」プロセスを使用して定期的にピックを作成します。ただし、通常のスケジュール外でピックを作成する必要がある状況が発生する場合があります。たとえば、優先度の高い顧客の緊急オーダーが届いたり、バックオーダーされた在庫を受け取ったばかりで、オープン・オーダーをすぐに履行する必要がある場合です。このような場合、「ピック・ウェーブの作成」ページでは、アウトバウンド・オーダーを履行するためのピックの作成に使用する基準を手動で指定できます。Redwoodページを使用してこれらのピック・ウェーブを作成できるようになりました。
「在庫管理」作業領域から「新規ピック・ウェーブ」ページにアクセスできます。タスクは、「出荷」および「ピック」カテゴリから使用できます。または、クイック処理からタスクを選択して、ページにナビゲートできます。
「新規ピック・ウェーブ」Redwoodページ
この機能により、手動のピック・ウェーブ要求を作成するためのユーザー・エクスペリエンスが向上します。
有効化のステップ
「新規ピック・ウェーブ」ページにアクセスするには、「「新規ピック・ウェーブ」および「新規アウトバウンド出荷要求」のRedwoodページ使用可能」プロファイル・オプションのサイト・レベルでプロファイル値を「はい」に設定します。
- 「設定および保守」作業領域で、「タスク」パネル・タブに移動します。
- 「検索」をクリックし、「管理者プロファイル値の管理」を検索します。
- 「管理者プロファイル値の管理」をクリックしてページを開きます。
- プロファイル表示名として「「新規ピック・ウェーブ」および「新規アウトバウンド出荷要求」のRedwoodページ使用可能」と入力するか、プロファイル・オプション・コードとしてORA_WSH_PICK_WAVE_SHIPMENT_REQUEST_REDWOOD_PAGES_ENABLED と入力して、「検索」ボタンをクリックします。
- プロファイル・オプションを選択し、プロファイル値に移動します。
- プロファイル値を「Y」に設定します。
ノート: プロファイル・オプションを有効にすると、「在庫管理」作業領域の「ピック・ウェーブの作成」タスクが「新規ピック・ウェーブ」タスクに置き換えられます。
ヒントと考慮事項
「新規ピック・ウェーブ」ページには、デフォルトのフィールド・セットが表示されます。Visual Builder Studioのエクスプレス・モードでビジネス・ルールを使用して、さらにフィールドを表示できます。エクスプレス・モードでのアプリケーション・ページの拡張の詳細は、Visual Builder Studioのエクスプレス・モードでのOracle Cloud Applicationsの拡張を参照してください。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- Oracle Fusion Cloud SCM: Shippingの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- Redwoodページを使用したピック・ウェーブの作成のデモを視聴してください。
アクセス要件
次の職務ロールを含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- レスポンシブ出荷を使用したピック・ウェーブの作成(ORA_WSH_CREATE_PICK_WAVE_PWA_DUTY)
この職務ロールはこの更新で新規です。
受入
費用配賦先転送オーダーに対する受入返品の作成 
社内資材転送または転送オーダーを使用して組織内の消耗品を補充する場合、費用配賦先転送を使用するのが一般的です。費用配賦先転送では、資材がすぐに使用できるように在庫トラッキング済の事業所から要求者の事業所に直接移動し、搬送先事業所で手持数量は増分されません。このリリースより前は、費用配賦先転送オーダーから受け入れた商品を返品できませんでした。現在は、資材が不要になった場合に、費用配賦先転送オーダーの受入返品を作成して、資材をソース事業所に戻すことができます。
返品転送オーダー
この機能を使用すると、転送オーダーを元のソース在庫組織または転送オーダーに関連付けられたソース保管場所に戻すことができます。たとえば、転送オーダーが在庫組織Aから在庫組織Bに出荷され、転送オーダーが費用配賦先に受け入れられます。現在は、転送オーダーをソース在庫組織に戻すことができます。転送オーダーを戻すと、再チューニング対象の転送フロー転送オーダーを表示できます。また、返品転送オーダーをモニターできる新しい在庫トランザクション・タイプが導入されました。
「転送オーダー返品」トランザクション・ソース・タイプについて、次の新しいトランザクション・タイプが導入されました。
- 費用からの転送オーダー返品組織内受入
- 費用からの転送オーダー返品受入
- 転送オーダー費用受入返品(費用を戻し処理するための受入会計でのトランザクション)
組織間(組織対組織)および組織内(保管場所間)の社内資材転送の両方について、費用配賦先転送オーダーを返品できます。
完了トランザクションのレビュー
組織内費用配賦先転送オーダー・フローに対して作成されたすべての配分を表示できます。転送オーダー出庫の転送フローでは、在庫が貸方記入され、その値が転送オーダー受入時に減額される取引移動中評価に移動されます。費用は、経費事業所への搬送時に記帳されます。同様に、経費事業所から戻ると、費用の戻し処理が記帳され、価額が在庫に借方記入されます。
組織内転送オーダー返品の会計
組織間費用配賦先転送オーダー・フローに対して作成されたすべての会計配分を表示できます。転送オーダー出庫の転送フローでは、在庫が貸方記入され、その値が取引移動中評価に移動されます。転送オーダーが利益センター・ビジネス・ユニット(PCBU)間またはPCBU内に存在する場合、売掛と買掛の会計処理を記帳するための論理イベントが作成されます。費用配賦先から戻されると、費用に対する戻し処理が記帳され、その後に売掛と買掛の勘定科目の戻し処理が行われ、最後に原価が在庫に借方記入されます。類似のソースを使用して返品時にこれらの配分の勘定を導出すると、管理勘定科目を正確に照合できます。
組織間転送オーダー返品の会計
この機能により、受入時に計上されていたとしても、不要になった内部転送済の商品を返品できるため、組織内の資材とコスト削減をより適切に管理できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- 費用配賦先転送オーダーを戻す場合は、物理的資材返品が必要です。
- 返品転送オーダーは、ブラジルおよびインドを拠点とする在庫組織ではサポートされていません。
- 返品転送オーダーは、予算管理された転送オーダー明細またはプロジェクト・ベースの転送オーダー明細ではサポートされていません。
- 費用配賦先からの転送オーダー返品用に作成された出荷明細は自動的にステージングされ、出荷方法は強制されません。
- 組織内返品では、自動出荷確認および手動受入がサポートされます。
- 組織間返品には、手動出荷確認および手動受入が必要です。
- 受入が不要な場合、費用配賦先転送オーダーでは返品転送オーダーはサポートされていません。
- 費用配賦先返品転送オーダーでは、受入経路は常に直接です。
- 返品に対する費用の戻し処理は常に、受入が原価計算された元の振替価格になります。
- ロットおよびシリアル番号管理品目の場合、「原価会計」機能領域の「振替時のロットまたはシリアル・レベルの原価の追跡」オプトイン機能を有効にして、原価ベースの振替および返品時の実際の費用戻し処理を平均化せずに実績原価を追跡できます。
- 利益センター・ビジネス・ユニット間の転送における費用配賦先からの返品の場合、売掛と買掛の会計処理を行うための財務取引イベントのオーケストレーションは、当初出荷組織の返品受入イベントの後にのみ行われます。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: Receivingの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- Oracle Fusion Cloud SCM: Inventory Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 受入返品の管理(RCV_MANAGE_RECEIVING_RECEIPT_RETURNS)
- Webサービスによる受入の作成(RCV_CREATE_RECEIVING_RECEIPT_WEB_SERVICE)
- 出荷および出荷明細の管理(WSH_MANAGE_SHIPMENT_AND_SHIPMENT_LINE)
- 在庫転送オーダーの管理(INV_MANAGE_INVENTORY_TRANSFER_ORDER)
- 受入会計配分のレビュー(CMR_REVIEW_RECEIPT_ACCOUNTING_DISTRIBUTIONS)
- 原価配分のレビュー(CST_REVIEW_COST_DISTRIBUTIONS)
- サプライ・チェーン財務オーケストレーション・フローの表示(FOS_VIEW_SUPPLY_CHAIN_FINANCIAL_TRADE_AGREEMENT)
これらの権限はこの更新の前から使用可能でした。
数量トラッキングされていない保管場所を使用した受入返品の作成 
医療業界では、定期自動補充(PAR)事業所を表すために、数量トラッキングされていない保管場所を使用するのが一般的です。数量トラッキングされていないこれらの保管場所への商品の受入時に、商品は自動的に消費されます。つまり、手持数量は増分されません。このリリースより前は、数量トラッキングされていない保管場所に商品を受け入れると、後で商品が破損したことが判明したり不要になった場合、その事業所からの受入返品を作成できませんでした。現在は、数量トラッキングされないものとして設定された保管場所を使用して、受入返品を作成できます。
返品転送オーダー
この機能により、転送オーダーを転送オーダーに関連付けられた元のソース保管場所に戻すことができます。たとえば、転送オーダーが在庫組織Aから在庫組織Bに出荷され、その転送オーダーが数量トラッキングされていない保管場所に受け入れられます。現在は、転送オーダーをソース在庫組織に戻すことができます。転送オーダーを戻すと、再チューニング対象の転送フロー転送オーダーを表示できます。この機能を使用すると、数量トラッキングされていない保管場所からサプライヤに資材を返品することもできます。
数量トラッキングされていない保管場所からの返品転送オーダーをサポートするために、次の新しいトランザクション・タイプが導入されました。
- 転送オーダー返品組織内受入
- 転送オーダー返品組織内出荷
- 転送オーダー返品組織内転送
完了トランザクションのレビュー
この機能を使用すると、数量トラッキングされていない保管場所に受け入れられた商品の受入返品を作成できるため、より正確な原価トラッキングとより効率的な資材管理が可能になります。
有効化のステップ
次のステップに従って、保管場所を数量トラッキングされていないものとして構成できます:
- 「設定と保守」作業領域にナビゲートします。
- 「在庫管理」機能領域で「保管場所の構成」タスクを選択します。
- 「数量トラッキング済」チェック・ボックスを編集するには、資材ステータスとして「アクティブ: ネッティング、ATPおよび予約に使用不可」を選択する必要があります。
保管場所の構成
ヒントと考慮事項
- 数量トラッキングされていない保管場所から返品する場合は、物理的資材返品が必要です。
- 返品転送オーダーは、ブラジルおよびインドを拠点とする在庫組織ではサポートされていません。
- 返品転送オーダーは、予算管理された転送オーダー明細またはプロジェクト・ベースの転送オーダー明細ではサポートされていません。
- 数量トラッキングされていない保管場所からの転送オーダー返品用に作成された出荷明細は自動的にステージングされ、出荷方法は強制されません。
- 組織内返品では、自動出荷確認および手動受入がサポートされます。
- 組織間返品には、手動出荷確認および手動受入が必要です。
- 数量トラッキングされていない保管場所からの組織内転送オーダー返品の場合、受入経路は常に「直接」になります。
- 既存の転送オーダー返品プロセスは、数量トラッキングされている保管場所からの組織内および直送の転送オーダーをサポートするように拡張されました。
- 転送フロー転送オーダーの受入経路が移動中の場合、返品転送オーダーも移動中になります。
- 返品に対する費用の戻し処理は常に、受入が原価計算された元の振替価格になります。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: Receivingの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- Oracle Fusion Cloud SCM: Inventory Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- 数量トラッキングされていない保管場所を使用した受入返品の作成のデモを視聴してください。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 受入返品の管理(RCV_MANAGE_RECEIVING_RECEIPT_RETURNS)
- Webサービスによる受入の作成(RCV_CREATE_RECEIVING_RECEIPT_WEB_SERVICE)
- 出荷および出荷明細の管理(WSH_MANAGE_SHIPMENT_AND_SHIPMENT_LINE)
- 在庫転送オーダーの管理(INV_MANAGE_INVENTORY_TRANSFER_ORDER)
- 受入会計配分のレビュー(CMR_REVIEW_RECEIPT_ACCOUNTING_DISTRIBUTIONS)
- 原価配分のレビュー(CST_REVIEW_COST_DISTRIBUTIONS)
- サプライ・チェーン財務オーケストレーション・フローの表示(FOS_VIEW_SUPPLY_CHAIN_FINANCIAL_TRADE_AGREEMENT)
これらの権限はこの更新の前から使用可能でした。
モバイル在庫
これらの機能は、Oracleの次世代ユーザー・エクスペリエンスであるRedwoodで構築されました。Redwoodは、デバイス全体で最先端のコンシューマ・グレードのユーザー・エクスペリエンスを、Oracleが実現する高度なエンタープライズ・シナリオにもたらします。
モバイル・デバイスを使用した合理化されたフローによる循環棚卸の記録
モバイル・デバイスを使用して循環棚卸順序を記録する場合、棚卸が予定されているオープンな順序がある事業所を特定する効率的な方法が必要であり、ユーザーがそれらの事業所を実際に棚卸していることを確認する必要があります。更新24Bのモバイル循環棚卸では、オープン棚卸順序がある事業所がユーザーに表示され、ユーザーは事業所を選択でき、その後、ユーザーは事業所バーコードをスキャンして選択した事業所を棚卸していることを確認していました。このプロセスを合理化するために、モバイル循環棚卸フローが更新され、表示される事業所を1つのページでスキャンできるようになりました。
この機能により、ユーザーはオープン棚卸順序がある事業所を表示し、同じページでその事業所を棚卸していることを確認できるため、循環棚卸順序入力をより効率的に完了できます。
スキャンまたはタップして、循環棚卸のオープン棚卸順序がある保管場所、保管棚または品目を選択できるようになりました。
保管場所または保管棚のスキャンまたはタップ
「未棚卸の品目」リストから品目をスキャンまたはタップ
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: Inventory Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
- モバイル・デバイスを使用した循環棚卸の完了のデモを視聴してください。
アクセス要件
次の職務ロールを含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- レスポンシブ在庫を使用した循環棚卸順序の記録(ORA_INV_RECORD_CYCLE_COUNT_SEQUENCE_PWA_DUTY)
これらの職務ロールは、この更新の前から使用可能でした。
モバイル・デバイスを使用したアドホック商品の受入
在庫組織は、様々な理由で品目数量に対するその他の調整を使用します。たとえば、商品の供給が見つかり、適切に計上する必要がある場合や、以前に出庫された品目が使用されておらず、将来の要件に備えて返品する必要がある場合などです。モバイル・デバイスを使用して商品を受け入れて、品目および事業所情報をスキャンし、トランザクションを完了する前に数量を入力できるようになりました。
更新24Bでは、モバイル・デバイスを使用したその他出庫のみを実行できました。この更新でのその他受入の追加により、「その他出庫」タスク名が「その他トランザクション」に変更され、ユーザーはトランザクションを実行する前にシード済またはユーザー定義のトランザクション・タイプを選択できます。
モバイル・デバイスを持ってカウンタに移動し、品目をスキャンし、数量を入力し、事業所情報(保管棚および保管場所)をスキャンまたは入力し、品目をリストに追加できます。また、多数の品目を一度にスキャンまたは入力することで、品目をリストに追加できます。
品目の追加
送信する前に、リストに追加した品目を確認し、「編集」(鉛筆)ボタンをクリックして必要な調整を加えることができます。次に、勘定科目を追加し、トランザクション送信を完了します。
品目の受入
サプライヤ・ロット、ロット当初日付、ロット満期日、ロット失効日、サプライヤ・シリアル番号など、ロットおよびシリアル番号の詳細をスキャンまたは入力できます。
ロットおよびシリアル属性
この機能により、倉庫や保管室にリアルタイムに商品を迅速かつ効率的に受け入れることができます。
有効化のステップ
「品目またはMPN」(製造業者部品番号)検索フィールドを有効にするには、構成ステップが必要です。これにより、モバイル・トランザクションの実行時に、値リストから品目またはMPNを選択できます。
「品目またはMPN」検索フィールドを有効にするには、このステップに従って有効にします。
オプトイン機能「新規ユーザー・インタフェースを使用した品目の検索」の有効化
- 「自分の企業」にナビゲートし、「使用可能な機能」をクリックします。
- 「新規ユーザー・インタフェースを使用した品目の検索」機能を検索します。
- 「新規ユーザー・インタフェースを使用した品目の検索」機能を有効にします。
新規ユーザー・インタフェースを使用した品目の検索
品目検索を有効にするには、「製品情報管理」作業領域または「製品開発」作業領域にナビゲートし、次のステップを実行します:
- ランディング・ページで、「タスク」タブをクリックしてドロワーを開きます。
- 「索引の構成」をクリックします。
- 「品目」カードをクリックします。索引には、索引の開始点として使用できる一連の事前定義済属性があります。
- 「製造業者部品番号」属性が属性のリストに追加されていることを確認します。
- 有効になっている場合は「更新」をクリックし、索引構成を保存します。
- 「再作成」をクリックします。
- 索引の再作成プロセスのスケジュールダイアログ・ボックスで、「再作成」をクリックします。索引の再作成プロセスが開始され、プロセスを追跡するためのジョブIDが提供されます。再作成プロセスは時間のかかるプロセスです。索引付けのステータスは、「索引管理」ページで確認できます。品目カードにはインジケータ・バッジがあり、索引の再作成が完了すると「準備完了」と表示されます。
索引管理
品目区分セキュリティを有効にするには、「品目区分の管理」設定タスクにナビゲートし、ルート品目区分のセキュリティを構成します。
ノート: ルート品目区分データ・セキュリティ構成は、Oracle Product Hubがライセンスされている場合にのみ必要です。
これは、在庫組織に関連付けられた在庫品目を表示するために、製品管理オファリングで必要なデータ・セキュリティ構成です。
- 「設定および保守」作業領域で、「品目区分の管理」タスクを検索して選択します。
- 「品目区分」フィールドで「ルート品目区分」を検索します。
- 「ルート品目区分」リンクをクリックします。
- 「追加」アイコンまたは「行の追加」処理をクリックします。
- 「主要」で「個人」を選択します。
- 「ユーザー名」を選択します。
- 「在庫組織」を選択します。
- 適用可能な「開始日」および「終了日」を指定します。
- 「選択して追加」処理またはアイコンをクリックします。
- 「品目基本情報の表示」処理を検索し、「適用」をクリックします。
- 「保存してクローズ」をクリックします。
ルート品目区分
ヒントと考慮事項
- この機能により、ネイティブ・モバイル・エクスペリエンスおよびバーコード・スキャン機能が提供されます。
- 場所、品目、ロットおよびシリアル番号をスキャンまたは入力できます。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: Inventory Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- モバイル・デバイスを使用したアドホック商品の受入のデモを視聴してください。
アクセス要件
次の職務ロールを含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- レスポンシブ在庫を使用したその他トランザクションの作成職務(ORA_INV_CREATE_MISCELLANEOUS_ISSUE_PWA_DUTY)。
この職務ロールは、この更新の前から使用可能でした。
医療業界バーコード・ラベルのスキャン
医療業界通信協議会は1983年、医療製品のラベル付けに関する独自の安全要件に対応するために、医療業界バーコード(HIBC)フォーマットを発表しました。HIBCフォーマットは、商業的な小売では通常見られないより厳しい安全およびセキュリティ上の考慮事項に対応するために、医療業界の製造業者、サプライヤおよびプロバイダによって一般的に使用されています。モバイル・デバイスを使用してスキャン可能なフィールドにデータを移入するときに、追加の設定なしでバーコード・ラベルをHIBCフォーマットでスキャンできるようになりました。
「バーコード・フォーマットの構成」設定タスクに、製造業者部品番号、シリアル番号、ロット番号、ロット失効日およびロット当初日付でエンコードされたHIBCバーコードのスキャンをサポートするための事前定義済構成が含まれるようになりました。
事前定義済のHIBCバーコード構成
HIBCバーコード・フォーマットでは、バーコード識別子として+文字が使用されます。HIBCバーコード・フォーマットには、医療業界通信協議会によって指定されたプライマリおよびセカンダリ情報が含まれる場合があります。
プライマリ・データには、4文字のラベラー識別コード、1から18文字の製品番号、1桁の単位識別子および1つのチェック文字が含まれます。製品番号は、事前定義された構成の製造業者部品番号にマップされます。たとえば、+A123MFG1001Qはプライマリ・データを含むHIBCバーコードです。この例では、次のようになります。
- +は、バーコード識別子です。
- A123は、4文字のラベラー識別コードです。
- MFG100は、製造業者部品番号です。
- 1は、単位識別子です。
- Qは、単一のチェック文字です。
モバイル・ページでバーコード・スキャンが有効になっている「品目番号」フィールドで前述のバーコードをスキャンすると、製造業者部品番号MFG100に関連付けられた品目が検索され、「品目番号」フィールドに品目番号が移入されます。
セカンダリ・データには、シリアル番号またはロット番号と失効日が含まれます。たとえば、+A123MFG1001/$$525015ABC123Tは、プライマリ・データとセカンダリ・データを含むHIBCバーコード・フォーマットです。この例では、次のようになります。
- +は、バーコード識別子です。
- A123は、4文字のラベラー識別コードです。
- MFG100は、製造業者部品番号です。
- 1は、単位識別子です。
- /は、プライマリ・データとセカンダリ・データを区切るデリミタです。
- $$5は、データ要素にYYJJJ書式の失効日(ユリウス日付書式)およびロット番号が含まれることを示す識別子です。
- 25015は、YYJJJ書式(ユリウス日付書式)で失効日が2025年1月15日であることを示します。
- ABC123は、ロット番号です。
- Tは、単一のチェック文字です。
「ロット番号」フィールドで前述のバーコードをスキャンすると、ABC123が抽出され、フィールドに移入されます。同様に、「ロット失効日」フィールドでバーコードをスキャンすると、2025-01-15が抽出され、フィールドに移入されます。「ロット番号」フィールドもあるページの「品目番号」フィールドで同じバーコードをスキャンすると、バーコードから品目およびロット番号が自動的に抽出され、それぞれのフィールドに移入されます。
HIBCバーコード・フォーマットには、セカンダリ・データ文字列に追加された追加の補足データが含まれる場合もあります。製造業者がロットおよびシリアル番号を同じバーコードに含める場合や、製造日などの追加情報を含める場合に使用されます。たとえば、+A123MFG1001/$$525015ABC123/16D20111231Eは、プライマリ、セカンダリ、および補足データを含むHIBCバーコード・フォーマットです。この例では、YYYYMMDD書式の製造日の識別子として16Dが使用されています。「ロット当初日付」フィールドでバーコードをスキャンすると、2011-12-31が抽出され、フィールドに移入されます。
また、この機能を使用すると、データ識別子内にエンコードされた複数のデータを使用して、カスタム・バーコード・フォーマットを定義およびスキャンできます。たとえば、$L+040124121224ABC123のようなバーコード・フォーマットの構成を定義し、失効日と当初日付をロット番号とともにエンコードできます。この例では、次のようになります。
- $は、バーコード識別子です。
- L+は、ロット番号識別子です。
- 040124は、DDMMYY書式のロット当初日付です。
- 121224は、DDMMYY書式のロット失効日です。
- ABC123は、ロット番号です。
これをサポートするために、「複数データ要素」および「連番」フィールドが「バーコード・フォーマットの構成」設定タスクに追加されています。「複数データ要素」フィールドは、データ識別子に複数の値が含まれるかどうかを示します。「連番」フィールドは、データの順序を示すために使用されます。まず、データ識別子の親レコードを入力し、データ識別子に複数のデータ要素が含まれていることを示します。次に、データ識別子を使用して、バーコードにエンコードされたデータ要素ごとに子レコードを追加します。
バーコードの構成例
この機能により、追加の設定やステップを必要とせずに、モバイル・トランザクションで共通の医療業界ラベル・フォーマットを使用できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- Oracle Fusion Cloud SCM: Oracle Fusion Cloud SCMのREST APIガイド(Oracle Help Centerから入手できます)。
アクセス要件
次の職務ロールを含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、バーコード・フォーマットを構成できます:
- レスポンシブ在庫を使用した在庫バーコード・フォーマットの構成職務(ORA_INV_CONFIGURE_INVENTORY_BARCODE_PWA_DUTY)
この職務ロールはこの更新で新規です。
モバイル・デバイスにおける受入または棚入実行時のロットおよびシリアル属性の取得
モバイル・デバイスを使用してロットまたはシリアル管理商品を受入または棚入する場合は、トランザクション中に特定の属性を取得することが重要であり、別のページでデータを手動で入力する必要はありません。ロット管理商品のロット失効日、ロット当初日付、ロット満期日およびサプライヤ・ロット番号、およびシリアル管理商品のサプライヤ・シリアル番号を、標準経路のモバイル棚入トランザクション中または直送経路のモバイル受入トランザクション中に取得できるようになりました。
次の例では、ロット管理品目が保管期限管理として構成されています。ロット失効日は、ロット当初日付に保管期限日数を加算して自動的に計算されます。ロット管理品目の満期日数を指定できます。最後に、ロット管理品目をユーザー定義失効日で構成するオプションがあり、これによって受入時または棚入時にロット失効日を入力できます。
ロット属性の取得
受入時または棚入時にシリアル管理品目に関連付けられたサプライヤ・シリアル番号を取得できるように、新しい「サプライヤ・シリアル番号バーコード」属性が導入されました。
サプライヤ・シリアル番号バーコードの取得
この機能により、ロット管理商品またはシリアル管理商品に関する重要な情報を倉庫への移動と同時に効率的に取得できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: Receivingの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- Oracle Fusion Cloud SCM: Inventory Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
次の職務ロールを含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- レスポンシブ受入を使用した商品の受入(ORA_RCV_RECEIVE_GOODS_PWA_DUTY)
- レスポンシブ受入を使用した商品の棚入(ORA_RCV_PUT_AWAY_GOODS_PWA_DUTY)
これらの職務ロールは、この更新の前から使用可能でした。
モバイル・デバイスを使用したアウトバウンド出荷の処理
運送業者の集荷のためにアウトバウンド・オーダーを効率的に梱包および準備することは、顧客のオーダーを予定どおりに履行するための重要なステップです。複数の出荷エージェントがこれらのアクティビティを複数の積載ドックで実施する場合、データを入力するワークステーションをそれぞれに提供すると、重要な倉庫スペースが無駄になる可能性があります。あるいは、出荷エージェントがいくつかのワークステーションを共有すると、データ入力が遅れたり、オーダーが滞る可能性があります。現在は、出荷エージェントがモバイル・デバイスを使用してアウトバウンド出荷を処理できます。出荷エージェントは、出荷またはオーダー番号のスキャンまたは入力、出荷に割り当てられた明細のレビュー、割当明細の梱包ユニットへの梱包、出荷または出荷明細データの更新、出荷明細の分割、出荷への出荷明細の割当または割当解除、モバイル・デバイスからのすべての出荷確認を行うことができます。
「商品の出荷」ページにアクセスするには、「サプライ・チェーン実行」ナビゲーション・グループの「在庫管理(新規)」メニュー・エントリをクリックします。または、クイック処理から「商品の出荷(モバイル)」タスクを選択して、ページにナビゲートできます。
このページには、出荷に割り当てられているすべての出荷明細が表示されます。出荷の品目と数量を検証し、出荷確認を実行できます。
出荷明細の表示および出荷の確認
出荷または出荷明細情報を更新し、出荷明細を分割できます。
出荷の編集
明細を出荷に追加できます。出荷番号またはオーダー番号をスキャンまたは入力して明細を検索します。
出荷明細を出荷に追加
出荷明細を梱包ユニットに梱包し、出荷明細を梱包ユニットから開梱できます。梱包の場合、既存の梱包ユニットを選択するか、梱包ユニット・タイプを検索して選択することで新しい梱包ユニットを作成できます。このページには、「デフォルト梱包構成の管理」設定タスクで定義された品目の提示梱包ユニット・タイプも表示されます。
出荷明細の梱包
この機能により、モバイル・デバイスを使用して外出先で運送業者の集荷用のアウトバウンド出荷を準備し、出荷を確認することができます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- この機能により、ネイティブ・モバイル・エクスペリエンスおよびバーコード・スキャン機能が提供されます。
- 出荷番号、オーダー番号、ロット番号およびシリアル番号をスキャンまたは入力できます。
- 「商品の出荷」ページには、デフォルトのフィールド・セットが表示されます。Visual Builder Studioのエクスプレス・モードでビジネス・ルールを使用して、さらにフィールドを表示できます。エクスプレス・モードでのアプリケーション・ページの拡張の詳細は、Visual Builder Studioのエクスプレス・モードでのOracle Cloud Applicationsの拡張を参照してください。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- Oracle Fusion Cloud SCM: Shippingの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- モバイル・デバイスを使用したアウトバウンド出荷の処理のデモを視聴してください。
アクセス要件
次の職務ロールを含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- レスポンシブ出荷を使用した商品の出荷(ORA_WSH_SHIP_GOODS_PWA_DUTY)
この職務ロールはこの更新で新規です。
製品リコール管理
リコール通知における品目識別子の自動導出および品目識別子を使用したリコール部品の検索
リコールを開始または発行したソースから提供された部品詳細を使用してリコール通知を取得できるようになりました。また、製造業者部品番号、サプライヤ部品番号またはマスター品目番号を自動的に導出することもできます。このリリースより前は、製造業者部品番号がリコール通知の作成に必須であり、追加の品目識別子を取得できなかったため、これは不可能でした。
また、製造業者部品番号およびマスター品目番号に加えて、サプライヤ部品番号を使用してリコール部品を検索することもできます。
リコール通知の取得中に、次の品目識別子を追加できます。
- 部品番号
- デバイス識別子
- GTIN
- モデル
- ブランド
- 部品摘要
これらの品目識別子を使用して検索を実行し、製造業者部品番号、サプライヤ部品番号またはマスター品目番号を取得して、リコール通知に追加できます。
部品番号、GTINおよび部品摘要の追加
サプライヤ品目番号を表示する結果
リコール通知が公開されると、「検索」処理の実行時にマスター品目番号または製造業者部品番号が使用できない場合、リコール部品はサプライヤ部品番号に基づいて事業所でトレースされます。
これらの追加の品目識別子に基づいて品目情報を自動的に導出する機能により、リコールをより正確に効率よく取得できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新25A
この機能を有効にするには、次の操作を実行します。
- 事前定義済のヘルスケアGUDIDプライマリ拡張可能フレックスフィールド属性を使用して、Product Hubアプリケーションでデバイス識別子、モデル、ブランドなどの品目識別子を定義します。このステップを実行するには、ヘルスケア製品データを保守するための事前定義の拡張可能フレックスフィールド属性の使用機能を参照してください。
- 品目関係はGTINで定義する必要があります(該当する場合)。
- 品目索引は、製品ハブ・アプリケーションの次の属性に対して構成する必要があります。このステップを実行するには、Redwoodユーザー経験を使用した製品管理コンテンツの検索機能の「索引の構成」の項を参照してください。
- GTIN
- プライマリDI番号
- デバイス・バージョン
- ブランド名
- 品目摘要
- 製造業者部品番号
- サプライヤ品目
- 「再取込みする索引名」パラメータ名のパラメータ値をfa-prc-paとして、「索引定義を作成してOSCSへの初期取込みを実行するESSジョブ」ジョブをスケジュールします。
- 「再取込みする索引名」パラメータ名のパラメータ値をfa-prc-poとして、「索引定義を作成してOSCSへの初期取込みを実行するESSジョブ」ジョブをスケジュールします。
- リコール通知を管理するユーザーまたはロールの品目区分セキュリティを定義します。
- 「設定および保守」作業領域で、次の項目に移動します。
- オファリング: 製品管理
- 機能領域: 品目
- タスク: 品目区分の管理
- 「品目」区分を選択し、「編集」アイコンをクリックします。
- 「セキュリティ」タブをクリックします。
- 「行の追加」処理をクリックして、ロール・グループまたはユーザーを品目マスター組織に関連付けます。
- 「選択して追加」処理をクリックして、「品目基本情報の表示」、「品目属性の表示」およびORA_HC_EFF_VIEW_PRIVを含む表示権限を追加します。
- レコードを保存します。
品目区分のセキュリティ
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloud: 製品リコール管理の使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 製品リコール通知の管理(ENQ_MANAGE_PRODUCT_RECALL_NOTICES)
原価管理
振替時のロットまたはシリアル・レベルの原価の追跡
実績原価方法または平均原価方法を使用する場合、ロットおよびシリアル・レベルの原価計算により、生産プロセス全体で商品の原価を正確に追跡できます。この機能拡張により、サプライ・チェーン財務オーケストレーションによって転送フローがオーケストレーションされていない場合に、ある組織から別の組織または組織内で商品が転送される場合に、原価ベースの振替についてこの原価情報を保持および追跡できるようになりました。
アップグレード前とアップグレード後の振替時に原価がどのように保持されるかの例を考えてみます。
アップグレード前とアップグレード後の振替原価
品目 | ロット/シリアル | 出荷組織の原価 | アップグレード前の搬送先組織の原価 | アップグレード後の搬送先組織の原価 |
---|---|---|---|---|
ABC | ロット1 - シリアル1 | $10.00 |
$15.00 (平均原価) | $10.00 |
ABC | ロット1 - シリアル2 | $20.00 |
$15.00 (平均原価) | $20.00 |
この機能をサポートするビジネス・フローは次のとおりです:
- ある在庫組織から別の在庫組織への在庫搬送先原価ベースの振替
- 在庫組織から経費事業所への費用配賦先原価ベースの振替
この機能では、次の原価方法と評価ユニットの組合せに対する振替がサポートされます:
- シリアルまたはロット・レベルで評価ユニットがある詳細な評価体系を持つ移動平均原価方法
-
ロットまたはシリアル・レベルの要約が使用可能でない評価ユニットがある実績原価方法
この機能は次のことに役立ちます:
- 振替間で原価情報を保持し、生産原価の全体像を把握します。
- サプライ・チェーン全体の原価を把握することで、原価の可視性、追跡、価格設定に関する意思決定を改善できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
ヒントと考慮事項
- この機能へのオプトイン後に行われた出荷に応じて記録された受入についてのみ、原価が保持されます。この機能にオプトインする前に行われた出荷の場合、原価は引き続き平均化されます。
- 返品フローは、転送出荷フローが原価計算された方法に従って処理されます。出荷フローが以前に平均化で原価計算された場合は、それに応じて返品が処理されます。
- この機能にオプト・インすると、原価は最も詳細なレベルで保持されるため、取引イベントに対して生成される配分の数は出荷時のロットまたはシリアルの組合せに比例します。
- ソース組織と搬送先組織で在庫管理が異なる品目は、引き続き平均原価計算されます。たとえば、品目は出荷組織でロットまたはシリアル管理され、搬送先組織では管理されません。または、その逆になります。
- 複数配分のある受入がない費用配賦先転送は、引き続き平均原価計算されます。
- 費用配賦先への転送オーダー受入トランザクションは、受入においてロットまたはシリアル・データの可視性がないため、引き続き平均原価計算されます。実績原価は、受入搬送イベントで費用を記帳するときに使用されます。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
-
Oracle Fusion Cloud SCM: Supply Chain Cost Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 原価配分のレビュー(CST_REVIEW_COST_DISTRIBUTIONS)
- 品目原価の管理(CST_MANAGE_ITEM_COSTS)
- 受入会計配分のレビュー(CMR_REVIEW_RECEIPT_ACCOUNTING_DISTRIBUTIONS)
数量プリプロセッサのパラレル処理使用可能
「原価会計配分の作成」プロセス(原価プロセッサとも呼ばれる)では、原価が計算され、購買オーダー受入や作業オーダー完了による在庫資材トランザクション、作業オーダーからのリソース・トランザクションなど、すべてのサプライ・チェーン・トランザクションの配分が生成されます。「原価会計配分の作成」プロセスでパラレル処理を有効にして、適格なトランザクションが複数のサブプロセスに分散されるようにし、数量前処理および配分処理ステージでより高いスループットを実現できるようになりました。
有効にすると、「原価会計配分の作成」プロセスの数量前処理ステージで、複数のサブプロセスが自動的に生成され、資材トランザクションがパラレルに処理されます。メイン・プロセスでは、トランザクションがグループ化されるため、各サブプロセスは、並列で実行されている他のサブプロセスと競合することなく、単独でそれらのトランザクションを前処理できます。この機能は、大量の原価処理または非常に大量の原価処理にあわせて特別に調整されており、これらのシナリオではスループットの改善が重要になります。低から中程度の量の原価処理ではスループットが向上しますが、まず現在の処理時間が最適であることが多いため、スループットはそれほど高くならない可能性があります。
この機能にオプト・インすると、「原価会計配分の作成」プロセスで使用されるサブプロセスの最大数を示す新しい列「最大ワーカー数」が表示されます。2から20までの値を入力して、パラレル処理を使用することを指定できます。
「原価会計配分の作成」UI
「原価会計配分の作成」プロセスで、システム内の他の処理に必要なリソースが多く消費されないようにするために、システムによって起動されるワーカーの数が制限されます。実行管理パラメータで設定された最大ワーカー数の値に関係なく、実行時に、処理されるデータ量に基づいて実行される同時ワーカーの数が動的に減少し、処理時間が最適化されます。現在、しきい値は100,000のトランザクションまたは配分明細と最大20のワーカーに設定されています。
次の表に、処理中にワーカー数を動的に決定する方法を示します。
原価トランザクション |
実行管理で設定された最大ワーカー数 |
起動されたワーカーの実際の数(親プロセスを含む) |
---|---|---|
1000 | 10 | 1 |
100,000 | 10 | 1 |
400,000 | 10 | 4* |
1,000,000 | 10 | 10* |
2,000,000 | 10 | 10* |
* - 実際のサブプロセスは、実際の量や処理されたトランザクションの組合せに応じて、示された数と若干異なる場合があります。
このようなパラレル処理の主な利点は、原価組織体系や原価組織または一連の原価組織のデータ量の変動に関係なく、ロードを分割できることです。また、パラレル処理では、使用可能なハードウェアをより有効に活用できます。非常に大量のトランザクションがあり、統合プロセスを実行している顧客は、この機能を使用して処理時間を大幅に改善することでメリットを得られます。最終的に、処理時間の短縮は、期間クローズ処理の迅速化に役立ちます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。また、前提条件として、更新24Bで導入された機能「原価配分プロセッサのパラレル処理使用可能」にオプト・インする必要があります。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
ヒントと考慮事項
- この機能は、大量の原価処理または非常に大量の原価処理にあわせて特別に調整されており、これらのシナリオではスループットの改善が重要になります。低から中程度の量の原価処理ではスループットが向上しますが、まず現在の処理時間が最適であることが多いため、スループットはそれほど高くならない可能性があります。
- 初期設定では、「原価会計配分の作成」プロセスの通常実行で現在生成する100,000のトランザクションまたは250,000の配分明細ごとに1つのサブプロセスを設定することをお薦めします。処理されるトランザクションおよび配分のボリュームに基づいて、値の大きい方を決定して使用します。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- Oracle Fusion Cloud SCM: Supply Chain Cost Managementの使用(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 原価配分職務の作成(CST_CREATE_COST_DISTRIBUTIONS)
単一保守作業オーダーにおける同一品目の複数資産の計上
単一の保守作業オーダーで、同一品目に属する複数の資産について保守アクティビティを実行できるようになりました。作業オーダーにリンクされた資産は原価計算にインタフェースされ、保守費用は作業オーダーにリンクされたすべての資産に均等に配分されます。
「保守作業オーダー原価」ページの新しい「複数資産」列は、1つ以上の資産がオーダーにリンクされているかどうかを示します。「複数資産」が「はい」の場合、「資産詳細」セクションに資産詳細が表示され、各資産に配分された原価も表示されます。
複数の資産がある作業オーダーのインジケータがある「保守作業オーダー原価のレビュー」ページ
作業オーダーに複数の資産がリンクされている場合、作業オーダー原価詳細ページには「資産」が「複数」と表示され、リンクをクリックして資産を識別できます。
作業オーダーにリンクされた資産
単一の保守作業オーダーの複数の資産に発生した費用をグループ化および追跡できるため、業務効率が向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
ヒントと考慮事項
作業オーダーで発生した合計原価は、作業オーダーにリンクされているすべての資産に配分されます。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- Oracle Fusion Cloud SCM: Supply Chain Cost Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 原価配分職務の作成(CST_CREATE_COST_DISTRIBUTIONS)
- 原価配分のレビュー(CST_REVIEW_COST_DISTRIBUTIONS)
- 保守作業オーダー原価のレビュー(CST_REVIEW_MAINTENANCE_WORK_ORDER_COSTS)
換算レート差異による取得原価への影響の回避
受入会計および原価会計トランザクションで買掛/未払金請求書に記録された換算レート差異(ERV)を除外します。この機能により、在庫、費用および作業オーダー配賦先が指定された購買オーダーの受入時に、在庫評価に対するERVの影響が回避されます。
この機能には、次のような利点があります:
- ERVをその発生期間に記録された期間費用として分類することで、在庫評価の規制要件に準拠します。
- ユニット品目原価および在庫評価の正確性を確保します。
- この機能をすべての原価方法で使用して、品目原価および在庫評価のERVを除外できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには:
- 「設定および保守」作業で、「受入会計」 > 「受入会計プロファイル・オプションの管理」に移動します。
- プロファイル・オプションを検索します。
- プロファイル・オプション・コード: ORA_CMR_IGNORE_AP_ERV_TERV
- プロファイル・オプション名: 在庫、経費および作業オーダー搬送先購買における請求書換算レート差異の無視
- ビジネス要件に基づいてプロファイル値を選択します:
プロファイル・オプションの有効化
ヒントと考慮事項
- 換算レート差異を取得原価調整としてユニット品目原価および在庫価額に適用しない場合は、この機能をすべての原価方法に対して使用できます。
- 預託購買オーダーはこのプロファイル・オプションの影響を受けません。
- この機能を有効にすると、換算レート差異配分明細は受入および原価処理から無視され、該当する場合はそのような明細がプロジェクトにインタフェースされることもありません。
- このプロファイル・オプションは、受入会計で処理中の新規請求書明細にのみ適用されます。
- 品目の取得原価への影響からすべての請求書差異を無視する場合は、以前のリリースで導入された次のプロファイル・オプションを使用できます:
- プロファイル・オプション・コード: ORA_CMR_IGNORE_AP_INV_VAR_ALL
- プロファイル・オプション名: 在庫および作業オーダー搬送先購買オーダーにおける請求書差異の無視
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: Supply Chain Cost Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 受入会計配分の作成(CST_CREATE_RECEIPT_DISTRIBUTIONS)
同じ品目の複数の資産を含む保守作業オーダーに対する「在庫に対する完了」のサポート
「在庫に完了」が有効になっている保守作業オーダーについて、仕掛残高を追跡し、在庫に対して資産を完了できるようになりました。WIP資材出庫やリソース手数料などの取引では、保守費用ではなく仕掛品会計明細タイプが借方記入されます。
「保守作業オーダー原価」ページの新しい「在庫に対する完了」列は、このような作業オーダーを区別するのに役立ちます。また、このような作業オーダーに複数の資産を割り当てることができ、作業オーダーに対して「複数資産」が「はい」に設定されます。複数の資産がある場合、資産詳細が「資産詳細」セクションに表示され、製品完了原価がすべての資産間で均等に配分されます。
在庫に対する完了がある作業オーダーを識別するための新しい列がある「保守作業オーダー原価」ページ
「原価の表示」をクリックすると、入力原価、出力原価および差異金額の詳細を表示できます。作業オーダーに複数の資産がリンクされている場合、作業オーダー原価詳細ページには「資産」が「複数」と表示され、リンクをクリックして資産を識別できます。標準原価方法を使用して資産品目を原価計算する場合、入力原価と出力原価の差異があると再加工差異が作成されます。
標準原価計算品目に対して作成された再加工差異
実績原価方法、移動平均原価方法または期間平均原価方法を使用している場合、製品完了原価は作業オーダーに対して発生した合計原価に基づきます。
製品完了の原価計算に使用される合計原価
次の例を使用して、「在庫に対する完了」が有効になっている保守作業オーダーが原価会計でどのように処理されるかを理解します。
- 品目: PJTR-1000
- 資産: EV8272901、EV8272912、EV8272951 (3つの資産を修復して在庫に対して完了)
例: 作業オーダーに対して作成されたトランザクション
*資産のWIP資材出庫トランザクションは、作業オーダーのリリース後に自動的に行われます。
品目/リソース | 原価(USD) |
---|---|
PJTR-1000 | 1000 |
LENS-001 | 250 |
Inspector | 100 |
標準原価方法
資産品目が標準原価計算されている場合、トランザクションは次に示すように原価計算されます。
標準原価計算済資産品目に対して作成された会計仕訳
*作業オーダーがクローズされると、$1300のWIP残高は再加工差異として決済されます
** WIP資材出庫および製品完了は、品目の現在の標準原価に基づきます
平均原価方法
平均原価計算済資産品目に対して作成された会計仕訳
入力の合計原価 = $4300
製品完了原価 = $1433.33 (4300/3)
資産品目製品完了の原価計算時に作業オーダー・クローズを使用できない場合、完了原価は原価プロファイルで選択された「暫定完了」オプションに基づいて導出され、作業オーダー・クローズが使用可能になると原価が調整されます。
この機能は、修理中に発生する付加価値を追跡しながら、資産を修理して在庫に戻す必要がある組織を支援します。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
ヒントと考慮事項
作業オーダーで発生した合計原価は、作業オーダーにリンクされているすべての資産に配分されます。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- Oracle Fusion Cloud SCM: Supply Chain Cost Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 原価配分職務の作成(CST_CREATE_COST_DISTRIBUTIONS)
- 原価配分のレビュー(CST_REVIEW_COST_DISTRIBUTIONS)
- 保守作業オーダー原価のレビュー(CST_REVIEW_MAINTENANCE_WORK_ORDER_COSTS)
ショップ型製造原価プランニングおよび作業オーダー原価計算に副産物および副製品を含める
ショップ型製造作業定義および作業オーダーで、副製品および副産物の原価を計画して計上できるようになりました。これらの追加製品の原価配賦ファクタを固定原価として設定するか、その工程の合計累積原価のパーセントを適用できます。製造工場の製品に対して複数の作業定義がある場合は、プライマリ製品および追加製品の原価計算優先度を設定して、製品の原価を積み上げるときに適切な作業定義を選択します。
アルミニウム・シートが複数のステップを経て6インチのアルミニウム・スタンプというプライマリ製品となり、残りのシート・メタルはメタル・スクラップとして販売するか再処理できる副製品と見なされるアルミニウム・シート・スタンピング工程の例を考えてみましょう。
複数の製品を伴うショップ型製造プロセスの例: アルミニウム・スタンピング
アルミニウム・スタンピングの作業定義
工程 | 品目 | 品目数量(単位) | リソース | リソース数量(単位) | 出力 | 出力数量(単位) | 原価配賦% | ユニット原価 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10 - パンチング |
アルミニウム・シート 10x10 |
100 (個) |
$100.00 | |||||
20 - ブランキング |
MFGMACHINE-C |
100 (HRS) |
$30.00 | |||||
20 - ブランキング |
AL廃棄 |
1 (個) |
30% | |||||
30 - 検査 |
MFGLABOUR-C |
100 (HRS) |
$20.00 |
複数の出力があるショップ型製造作業定義では、最終工程の完了後にプライマリ製品が産出されることを前提としています。
作業定義で原価計算バッチ出力サイズを指定した場合、「原価の積上」プロセスは、可変ベースで消費される予定の入力(資材およびリソース)の数量をスケール・アップ(またはスケール・ダウン)します。
「原価の積上」プロセスを実行すると、ALスタンピング(プライマリ製品)およびAL廃棄(副製品)の標準原価が計画原価に基づいて計算されます。
「積上原価の表示」画面には、積上原価の内訳が表示されます。
「積上原価の表示」ページ
製品の原価を計算するために、「原価の積上」プロセスでは、入力が消費されると累積原価が増分され、出力が産出されると累積原価が減算されます。
累積原価 = 累積拡張資材原価 + 累積拡張リソース原価 + 累積間接費 - 出力原価
追加製品の出力原価(原価配賦率あり) = 原価配賦率 * 累積原価
追加製品の出力原価(固定原価あり) = 入力単価 * 産出予定数量(スケールされた数量)
プライマリ製品の出力原価 = 最終工程終了時の累積原価
製品のユニット原価 = (出力原価 + 間接費) / 産出数量(スケールされた数量)
「標準原価」ページ
製品のユニット原価は、原価要素、費用プールおよびレベル情報とともに「標準原価」ページで確認できます。この標準原価を公開した後、この原価は原価会計で製品完了トランザクションを処理するために使用されます。
複数の出力を伴う作業オーダーは、プライマリ製品および副製品に割り当てられた原価方法に基づいて原価計算されます。これらの両方が標準原価方法を使用して原価計算される場合、次に示すように、公開済の標準原価を使用して製品完了が原価計算されます。
「作業オーダー原価のレビュー」ページ
計画出力(作業定義から)と実績出力の差異は、次に示すように、作業オーダー・クローズ時に収率差異としてレポートされます。
収率差異
この機能は次のことに役立ちます:
- 生産性の向上: ショップ型作業定義から複数の出力を生成できるため、製品の原価を計算して、実際の生産プロセスを厳密に反映できます。これにより、システム内の代替構成が不要になり、ビジネス・ユーザーの時間と労力が節約されます。
- 財務レポートの正確性の向上: この新機能により、製品の原価を正確に計算できます。正しい原価を使用すると、ビジネス・ユーザーは企業の実績生産原価と在庫価額を正確にレポートできます。
- 意思決定の強化: 標準原価方法を使用して在庫を評価する場合、原価会計の製造差異を分析して、生産プロセスの改善の範囲を特定し、企業にとってより適切な意思決定を行うことができます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新25A
ヒントと考慮事項
- 作業定義の工程から産出される複数の製品がある場合、出力連番に関係なく、固定原価配賦を持つ製品が最初に産出されるものと見なされます。これは、累積原価が最初に固定原価製品の出力原価によって減算され、残りの原価のパーセントが原価配賦率で製品に配賦されることを意味します。
- 作業定義のリフレッシュ・オプションを選択せずに「原価の積上」プロセスを実行する場合は、この機能にオプト・インした後、作業定義のリフレッシュ・オプションを選択して、追加の製品を産出するために変更された作業定義を使用して原価をロールアップおよび公開します。このステップは、原価プランニングにこれらの変更された作業定義の最新のスナップショットと、後続の原価積上に使用できる追加の製品が含まれることを確認するために必要です。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- Oracle Fusion Cloud SCM: Supply Chain Cost Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 原価積上の実行(CST_PERFORM_COST_ROLLUP)
- 積上原価のレビュー(CST_REVIEW_ROLLEDUP_COSTS)
- 標準原価の公開(CST_PUBLISH_STANDARD_COSTS)
- 原価配分職務の作成(CST_CREATE_COST_DISTRIBUTIONS)
- 原価配分のレビュー(CST_REVIEW_COST_DISTRIBUTIONS)
「原価会計配分のレビュー」ページでの会計ステータスによる集中検索のサポート
「原価会計配分のレビュー」ページの「検索基準」オプションを使用して、会計ステータスでトランザクションを検索できるようになりました。
会計ステータスによる集中検索
この機能には、次のような利点があります:
- 「会計ステータス」検索オプションを使用して、計上されていないトランザクションまたはエラー・ステータスのトランザクションをすばやく検索し、未計上トランザクションによる照合の問題を解決します。
- すべての会計ステータスがサポートされています:
- エラー: 期間内にエラーがあるすべてのトランザクションを検索します。
- 未計上: 期間内に計上されていないすべてのトランザクションを検索します。
- 下書き計上済: 期間内のすべての下書き計上済トランザクションを検索します。パフォーマンスを向上させるには、常にトランザクション日付範囲を短い期間に制限してください。
- 最終計上済: 期間内のすべての最終計上済トランザクションを検索します。パフォーマンスを向上させるには、常にトランザクション日付範囲を短い期間に制限してください。
- 複数: すべての原価トランザクション・レイヤーの配分が異なる会計ステータス(エラー、最終計上済など)であるトランザクションを検索します。
- 適用なし: 会計に適用できないトランザクションを検索します。例として、通貨の最小計上可能ユニット(MAU)未満の配分金額があります。
- 会計から除外: 原価プロファイル設定に基づいて、会計から除外されているトランザクションを検索します。例として、作業オーダーの在庫に含まれている廃棄トランザクションがあります。
- 集中検索オプションでトランザクションを検索する場合、検索結果は次のタブに論理的に隔離され、操作性とパフォーマンスが向上します:
- 原価トランザクション: 在庫および会社間の物理トランザクションおよび論理トランザクションを表示します。
- 原価調整: 受入原価および在庫価額に対する手動または自動の原価調整を表示します。
- 売上原価トランザクション: 売上原価認識トランザクションを表示します。
- 作業オーダー・トランザクション: リソース、工程廃棄および仕掛ジョブ・クローズ・トランザクションを表示します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- 特に大量のデータの場合には、パフォーマンスとエクスペリエンスを向上させるために、集中検索をオプションで使用することをお薦めします。
- 該当する場合は、常に原価計算期間のコンテキスト内で検索し、期間内の特定の日付範囲を指定して、より迅速に結果を得ることができます。
- この検索オプションでは、45日より後のトランザクション日付範囲を検索できません。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: Supply Chain Cost Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 原価会計配分のレビュー(CST_REVIEW_COST_DISTRIBUTIONS)
作業オーダー実行時における見積損失の原価プランニングおよび原価会計に工程歩留を含める
原価積上を使用した品目の標準原価の計算時およびショップ型作業オーダーの計上時に、工程歩留の影響を含めることができるようになりました。工程歩留は、工程から予想される歩留を示します。値1は、損失がないことを示します。ただし、1未満の値は、その工程の計画損失を示します。
4つの工程と工程歩留が定義された作業定義の例を考えてみます。累計歩留および累計歩留の戻し処理は、次の表に示すように計算されます。
工程 | 工程歩留 | 累計歩留 | 累計歩留の戻し処理 |
---|---|---|---|
10 | 0.9 | 0.9 | 0.648 |
20 | 0.8 | 0.72 | 0.72 |
30 | 1.0 | 0.72 | 0.9 |
40 | 0.9 | 0.648 | 0.9 |
標準原価計算品目の場合、「原価の積上」プロセスには、各工程で定義された工程歩留が含まれ、必要なコンポーネントおよびリソースの数量をスケール・アップします。「積上原価の表示」ページには、作業定義で定義された工程歩留と、各工程の累計歩留の戻し処理が表示されます。
工程歩留および累計歩留の戻し処理の数値が表示される「積上原価の表示」ページ
積上原価には、工程歩留を「見積廃棄損失」として考慮するために使用される追加品目およびリソースが表示されます。累計歩留の戻し処理は、作業定義で定義された工程歩留に基づいて考慮する必要がある追加数量を計算するために使用されます。
入力の見積廃棄損失の算式 = [(1- 累計歩留の戻し処理) / 累計歩留の戻し処理] * スケールされた数量
「積上原価の表示」ページの「見積廃棄損失」ノードには、工程歩留による入力損失の数量が表示されます。可変ベース・タイプを持つすべての入力(資材およびリソース)には、工程歩留による見積廃棄損失があります。
「積上原価の表示」ページには、各コンポーネントおよびリソースの見積廃棄損失が表示されます。
公開される標準原価には、見積廃棄損失が別の原価レベルとして表示されます。
「標準原価の管理」ページに表示される見積廃棄損失の詳細
各工程で使用される追加資材による原価を配賦するために、「見積廃棄」という新しいトランザクションが作成されます。工程歩留が関連付けられている工程の完了ごとに、見積廃棄トランザクションが記録されます。
見積廃棄数量 = 工程完了数量 * (1- 工程歩留) / 工程歩留)
見積廃棄の会計仕訳
会計明細タイプ | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
仕掛 | X | |
見積済廃棄配賦 | X |
工程完了トランザクションが戻し処理されると、見積廃棄は見積廃棄返品トランザクションによって戻し処理されます。
会計明細タイプ | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
見積済廃棄配賦 | X | |
仕掛 | X |
「作業オーダー原価のレビュー - 詳細残高の表示」ページに新しいタブが追加され、仕掛品に配賦された見積廃棄が表示されます。
「作業オーダー原価のレビュー」ページの見積廃棄
作業オーダーでレポートされた実績廃棄トランザクションは、原価プロファイルで設定された値に関係なく、「工程廃棄会計」オプションを「費用」として処理されます。廃棄処理トランザクションのタイミングは、原価プロファイルで選択した「工程廃棄評価」オプションによって異なります。
会計明細タイプ | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
廃棄費用 | X | |
仕掛 | X |
「作業オーダー原価のレビュー - 詳細残高の表示」の「実績廃棄原価」タブには、作業オーダーについて報告された実績廃棄が表示されます。
「作業オーダー原価のレビュー」ページの実績廃棄詳細
プライマリ出力が標準原価計算の場合は、見積廃棄と実績廃棄の差異を計上するために廃棄差異が作成されます。
見積廃棄と実績廃棄の間に差異がある場合にレポートされる廃棄差異
原価積上および原価会計での工程歩留の影響を含めることで、見積廃棄および実績廃棄を追跡して、業務効率をモニターできます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新25A
ヒントと考慮事項
- すべての原価方法に対して見積廃棄トランザクションがレポートされます。
- 詳細な差異計算は、最終工程でレポートされた実績数量に基づきます。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- Oracle Fusion Cloud SCM: Supply Chain Cost Managementの使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 原価配分職務の作成(CST_CREATE_COST_DISTRIBUTIONS)
- 原価配分のレビュー(CST_REVIEW_COST_DISTRIBUTIONS)
この更新で選択された原価管理のバグ修正
この更新には、Oracle Cost Managementの動作方法を変える可能性のあるバグ修正が含まれています。これは、この更新のすべてのバグ修正の完全なリストではありません。このリストには、アプリケーションの動作に顕著な変化をもたらす可能性のあるバグ修正が含まれています。
「品目原価のレビュー」ページでの検索に品目は必須
更新24Cより前は、組織に多数の品目がある場合、「品目原価のレビュー」ページの検索操作で、検索基準で品目が指定されていないと、結果なしでタイムアウトする可能性がありました。
更新24C以降、「品目原価のレビュー」ページの検索パフォーマンスを高め、タイムアウトしないようにするには、検索基準で品目を指定する必要があります。拡張検索の「フィールドの追加」メニューから追加の品目フィールドを含めることで、複数の品目を検索できます。
Oracleリファレンス: 35822867
サプライ・チェーン原価積上が使用可能な原価シナリオでのREST APIの使用
更新24Cより前は、「サプライ・チェーン原価積上使用可能」オプションが選択されている原価シナリオに対してREST APIが機能しませんでした。更新24C以降、すべての原価シナリオREST APIが期待どおりに機能します。
Oracleリファレンス: 36065370
調整の作成の循環ループに入らなくなった原価プロセッサ
実績原価方法を調整の伝播とともに使用していた場合、原価プロセッサが無限ループに入り、各ループで調整を作成する可能性がありました。これは、再加工オーダーの実行中に在庫が不十分なために発生しました。この場合、同じ作業オーダーの資材出庫を使い切るために官僚が使用されます。この修正により、原価プロセッサはこのような循環ループに入らなくなり、最初の試行後に伝播を停止します。
Oracleリファレンス: 36331071
原価プロセッサの各実行のマイナス在庫に関する情報メッセージを含めるプロファイル・オプション
更新24Cの前は、原価プロセッサでトランザクションのマイナスの在庫が検出されると、情報メッセージが記録されました。しかし、原価プロセッサの後続の実行では、トランザクションがすでに処理されたためにマイナスの在庫出庫が存在する場合でも、このメッセージは表示されませんでした。
更新24C以降、新しい事前定義済プロファイル・オプションを使用して、原価プロセッサの後続の実行でもマイナス在庫メッセージを記録できます。
- プロファイル・オプション・コード: ORA_CST_NEG_INV_ERRORS
- プロファイル・オプション名: 原価プロセッサでマイナス在庫のあるトランザクションのアラートを含める
Oracleリファレンス: 32444612
資産および費用原価プロファイルは、標準原価方法で同じ評価体系レベルを持つことが必要
標準原価方法を使用している場合は、費用評価ユニットに標準原価を定義できません。原価プロセッサでは、資産評価ユニットの原価設定が費用評価ユニットにデフォルト設定されます。資産と経費の評価体系のレベルが異なる場合の問題を回避するために、資産および費用原価プロファイルの評価体系レベルが同じになるように、この更新に新しい検証が含まれています。
Oracleリファレンス: 35963884
工程完了数量がゼロの場合、製品完了は原価計算されない
更新24Cの前は、工程において製品完了が工程完了なしでレポートされた場合、累積仕掛ロジックは、仕掛残高全体をユニット原価として使用するため、WIP残高と製品原価が正しくなりませんでした。
更新24C以降、製品が完了した工程に工程完了がない場合、関連する品目原価プロファイルの「暫定完了」オプションが「累計された仕掛残高を使用した評価」に設定されていても、製品完了は原価計算されません。
Oracleリファレンス: 36439613
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
Redwoodエクスペリエンス
これらの機能は、Oracleの次世代ユーザー・エクスペリエンスであるRedwoodで構築されました。Redwoodは、デバイス全体で最先端のコンシューマ・グレードのユーザー・エクスペリエンスを、Oracleが実現する高度なエンタープライズ・シナリオにもたらします。
Redwoodページを使用した間接費レートの作成および編集
間接費レートは、品目の生産に関連する間接費を示し、原価シナリオに対する主要な入力パラメータの1つを表します。
定義できる間接費レートのタイプは次のとおりです:
- 工場間接費: 照明や冷却などの工場間接費は資材原価に基づいて配賦できます。固定値またはパーセント値のいずれかを使用でき、様々な配賦タイプを使用できます。
- ワーク・センター間接費: セキュリティなどのワーク・センター間接費は、固定レートまたはワーク・センターで発生したリソース・コストの割合に基づいて完成品に配賦されます。
Redwoodページを使用して、間接費レートを作成、変更、削除および検索できるようになりました。既存の原価シナリオの間接費レート詳細を検証したり、オフライン分析およびコラボレーションのためにスプレッドシートに情報をダウンロードすることもできます。新しいRedwoodページでは、マルチ編集機能を使用して、選択したレコードに対して拡張編集処理を実行できます。また、配賦タイプ詳細が導入されたため、各配賦タイプの概説を簡単に取得できます。
「スプレッドシートでの管理」機能を使用すると、Oracle Application Development Framework Desktop Integration (ADFDI)スプレッドシートをダウンロードし、ネイティブExcelインタフェースを使用して大量の間接費レートを管理できます。このインタフェースを使用して、既存の間接費レートの検索、変更または新規間接費レートの作成を行うことができます。
間接費レートは、アクセスできる原価組織についてのみ管理できます。
間接費レートの検索
「間接費レート」ページにナビゲートすると、デフォルトで「処理中」ステータスの間接費レートを表示できます。間接費レートは、有効開始日の降順でソートされます。レートは、次の属性でソートできます:
- 原価シナリオ
- 有効開始日
- 有効終了日
「間接費レート」ページを示すスクリーンショット
検索基準を変更するには、ページで使用可能な適切なフィルタを選択するか、キーワードを指定します。
ユーザー指定フィルタを示すスクリーンショット
キーワードを使用して適用された検索基準を示すスクリーンショット
フィルタ・オプションを使用して検索を絞り込むことで、追加のフィルタ基準を使用できます。
追加の検索フィルタを示すスクリーンショット
間接費レート詳細の表示
「詳細」アイコンをクリックすると、間接費レートの詳細を表示できます。間接費レート詳細は、読取り専用モードで表示されます。
間接費レート詳細を示すスクリーンショット
間接費レートの更新
「処理中」ステータスの1つ以上の間接費レートの詳細を変更できます。
1つ以上の間接費レートの編集のスクリーンショット
「間接費レートの更新」ページのスクリーンショット
間接費レートの作成
まだ公開されていない原価シナリオに対して新しい間接費レートを作成できます。
「間接費レートの作成」ページのスクリーンショット
「間接費」タイプの原価要素のみを使用して間接費レートを作成できます。間接費レートを作成する場合、原価要素と費用プールは、共通セットまたは選択した原価組織に関連付けられたセットに属している必要があります。
この機能には、次のような利点があります:
- 管理する組織の「処理中」ステータスの間接費レートに焦点を当てることで、間接費レート管理アクティビティを迅速化します。
- キーワード検索または関連するフィルタを使用して、意思決定プロセスを促進します。
- スプレッドシートでデータをダウンロードして、オフライン分析とコラボレーションを実行します。
有効化のステップ
- 「設定および保守」作業領域で、「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索して選択します。
- 「管理者プロファイル値の管理」ページで、ORA_CST_STD_OVERHEAD_RATE_REDWOOD_ENABLEDプロファイル・オプション・オプション・コードを検索して選択します。
- 「プロファイル値」セクションで、「サイト」レベルを「はい」に設定します。デフォルト値は、Noです。
- はい = 機能を有効にします
- いいえ = 機能を無効にします。
- 「保存してクローズ」をクリックします。プロファイル値の変更は、ユーザーが次回サインインしたときに反映されます。
プロファイル値を正しく設定すると、「原価会計」の下のタスク・ペインに「間接費レート」としてタスク・メニュー・リンクが表示されます。このリンクを使用して、Redwoodページにアクセスできます。原価シナリオの「処理」メニューからRedwoodページに直接ナビゲートすることもできます。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- Oracle Fusion Cloud SCM: 原価管理の使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- リソースおよび間接費レート・プランの管理(CST_MANAGE_RATE_PLANS)
会計文書取得
Redwoodエクスペリエンス
これらの機能は、Oracleの次世代ユーザー・エクスペリエンスであるRedwoodで構築されました。Redwoodは、デバイス全体で最先端のコンシューマ・グレードのユーザー・エクスペリエンスを、Oracleが実現する高度なエンタープライズ・シナリオにもたらします。
Redwood経験を使用した許容範囲の管理
会計文書許容範囲によって、会計文書と照合先のソース文書の差異について会計文書に保留が行われるかどうかが決まります。これにより、受入会計文書を効果的に取得できます。会計文書をインポートするか、会計文書検証プロセスを実行すると、照合が定義済の許容範囲内にあるかどうかがチェックされます。たとえば、品目の会計文書価格が許容範囲を超えると、会計文書に保留が行われます。保留がリリースされるまで、会計文書を取得できません。
この再設計されたページで、これらの会計文書許容範囲を迅速に検索し、変更されたビジネス・ニーズに応じて作成、編集または非アクティブとしてマークできるようになりました。
次のパラメータのいずれかに基づいて許容範囲を定義することもできます:
- パーティ・レベル
- 在庫組織レベル
- 品目レベル
- または上記パラメータの組合せ
許容範囲のタイプごとに、下限または上限(あるいはその両方)のパーセントを指定できます。
また、下限または上限に対するパーセント・フィールドを空白のままにして、例外許容範囲ルールを設定することもできます。これにより、許容範囲保留なしで会計文書が処理されます。
次の許容範囲タイプを設定できます:
- 受入済数量: 許容範囲は、会計文書数量と「品目搬送の確認」処理を使用して確認された数量との差異に適用されます。
- ソース文書数量: 許容範囲は、会計文書数量と照合済ソース文書からの配賦済数量との差異に適用されます。
- ソース文書価格: 許容範囲は、会計文書明細の価格と照合済ソース文書からの価格との差異に適用されます。
新しい「会計文書許容範囲」ページを使用して、次のことができます:
- 会計文書許容範囲ルールを「アクティブ」または「非アクティブ」のステータスで検索します。
- 会計文書許容範囲ルールをパーティ名、在庫組織および品目で検索します。
- 会計文書許容範囲ルールを作成、編集または削除します。
- 許容範囲ルールのルール適用、許容範囲タイプおよび許容範囲限度を定義します。
「会計文書許容範囲ルール」検索ページ
新規許容範囲ルール・ページ
この機能を使用すると、検索機能の改善により、最新のレスポンシブ・レイアウトで会計文書許容範囲ルールを管理できます。
有効化のステップ
ORA_CMF_FISCAL_FLOWS_REDWOOD_ENABLEDプロファイル・オプションを有効にします:
- 「設定および保守」作業領域で、次の項目に移動します。
- オファリング: 製造およびサプライ・チェーン管理
- タスク: 管理者プロファイル値の管理
- 「管理者プロファイル値の管理」ページで、「サイト」、「製品」または「ユーザー」レベルで新しいORA_CMF_FISCAL_FLOWS_REDWOOD_ENABLEDプロファイル・オプションを有効にします。
- 「会計文書許容範囲ルールのRedwoodページ使用可能」オプションで「はい」を選択します。
ヒントと考慮事項
- 会計文書許容範囲ルールが以前のバージョンのUIで「相違の許可」処理を使用して作成された場合、新しいRedwoodページでそれらを表示すると、制限値がnullとして表示されます。
- Redwoodページの上限または下限で作成された会計文書許容範囲ルールは、エラー処理として処理され、偏差のある会計文書が保留されます。
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloud: 会計文書取得の使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 会計文書許容範囲の設定(CMF_FISCAL_DOC_TOLERANCES)
- Webサービスによる会計文書許容範囲の管理(CMF_FISCAL_DOC_TOLERANCE_WEB_SERVICE)
サプライ・チェーン財務オーケストレーション
Redwoodエクスペリエンス
これらの機能は、Oracleの次世代ユーザー・エクスペリエンスであるRedwoodで構築されました。Redwoodは、デバイス全体で最先端のコンシューマ・グレードのユーザー・エクスペリエンスを、Oracleが実現する高度なエンタープライズ・シナリオにもたらします。
Redwoodページでの転送価格設定ルールの管理
2つの異なる利益センターBU間に財務オーケストレーションが存在する場合、会社間フローが存在します。このトランザクションの物理的な部分を財務的な部分から分離できます。財務台帳内のトランザクションの製品の財務情報および所有権転送には、個別の会計および税金レポートが必要です。販売者とバイヤー間の会社間振替価格を計算する基準としてトランザクション原価、品目原価またはソース文書価格(直接出荷フローの購買オーダー価格または販売オーダー価格)を使用するかどうかを指定できます。値入れ率または値下げ率を社内販売に追加で適用できる振替価格設定ルールを作成できます。
「財務オーケストレーション」作業領域
「振替価格設定ルール」検索ページ
ルールを検索するための集中フィルタ
振替価格設定ルールの作成
この機能を使用すると、検索機能の改善により、最新のレスポンシブ・レイアウトで振替価格設定ルールを管理できます。
有効化のステップ
この機能を有効または無効にするには:
- 「設定および保守」作業領域で「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索して選択します。
- 「管理者プロファイル値の管理」ページで、ORA_FOS_TRANSFER_PRICING_RULES_REDWOOD_ENABLEDプロファイル・オプション・コードを検索して選択します。
- 「プロファイル値」セクションで、「サイト」レベルを「Y」または「N」に設定します。デフォルト値はNです。
- Y = 機能を有効にします
- N = 機能を無効にします
- 「保存してクローズ」をクリックします。プロファイル値に加えた変更は、次回のサインイン時に保存されます。
Redwoodページを使用可能にするための「管理者プロファイル値の管理」
ヒントと考慮事項
- 「財務オーケストレーション」作業領域のタスク・リストから「振替価格設定ルールの管理」リンクをクリックして、新しい「振替価格設定ルール」ページにアクセスします。
- フィルタを使用して、振替価格設定ルールの検索結果を絞り込みます。
- デフォルトでは、システム日付時点のすべてのアクティブなルールが検索結果に表示されます。
- 「振替価格設定ルール」ページから、新規バージョンのルールの作成、挿入、または振替価格設定ルールの修正を実行できます。
- 振替価格設定ルールは、いつでも終了できます。
- 振替価格ルールは、オーケストレーション・フローですでに使用されている場合、削除できません。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: Inventory Managementの使用ガイドを参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 振替価格設定ルールの保守(FOS_MAINTAIN_TRANSFER_PRICING_RULES)
- 振替価格設定ルールの管理(FOS_MANAGE_TRANSFER_PRICING_RULES)
- 振替価格設定ルールの表示(FOS_VIEW_TRANSFER_PRICING_RULES)
Redwoodページでの文書ルールおよび会計基準の管理
2つの異なる利益センターBU間に財務オーケストレーションが存在する場合、会社間フローが存在します。このトランザクションの物理的な部分を財務的な部分から分離できます。財務台帳内のトランザクションの製品の財務情報および所有権転送には、個別の会計および税金レポートが必要です。文書ルールおよび会計基準を使用して、作成する会計文書のタイプを指定できます。たとえば、次を選択できます:
- 会社間請求書の作成、
- 在庫の利益の追跡、
- 取引配分の追跡、
- 使用する通貨オプションと通貨換算タイプの選択、および
- 受入または出荷時の社内資材転送フローのタスク生成イベントの構成。
「財務オーケストレーション」作業領域
「文書ルールおよび会計基準」検索ページ
検索フィルタ
文書ルールおよび会計基準の作成
この機能を使用すると、検索機能の改善により、最新のレスポンシブ・レイアウトで文書ルールおよび会計基準を管理できます。
有効化のステップ
この機能を有効または無効にするには:
- 「設定および保守」作業領域で「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索して選択します。
- 「管理者プロファイル値の管理」ページで、ORA_FOS_TRADE_ACCOUNTING_RULES_REDWOOD_ENABLEDプロファイル・オプション・コードを検索して選択します。
- 「プロファイル値」セクションで、「サイト」レベルを「Y」または「N」に設定します。デフォルト値はNです。
- Y = 機能を有効にします
- N = 機能を無効にします
- 「保存してクローズ」をクリックしますプロファイル値に加えた変更は、次回のサインイン時に保存されます。
Redwoodページを使用可能にするための「管理者プロファイル値の管理」タスク
ヒントと考慮事項
- 「財務オーケストレーション」作業領域のタスク・リストから「文書ルールおよび会計基準の管理」リンクをクリックして、新しい「文書ルールおよび会計基準」ページにアクセスします。
- フィルタを使用して、文書ルールおよび会計基準の検索結果を絞り込みます。
- デフォルトでは、システム日付時点のすべてのアクティブなルールが検索結果に表示されます。
- 「文書ルールおよび会計基準」ページから、新規バージョンのルールの作成、挿入、またはルールの修正を行うことができます。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: Inventory Managementの使用ガイドを参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 文書ルールおよび会計基準の保守(FOS_MAINTAIN_TRADE_AND_ACCOUNTING_RULES)
- 文書ルールおよび会計基準の管理(FOS_MANAGE_TRADE_AND_ACCOUNTING_RULES)
- 文書ルールおよび会計基準の表示(FOS_VIEW_TRADE_AND_ACCOUNTING_RULES)