本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 機能 | 備考 |
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2019年12月20日 | 初版作成。 |
このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。このガイドは本アップデートでの新規・改善機能の概要を理解するのに必要な情報およびアップデートに必要なタスクについて説明します。個々のセクションは機能の概略説明、その機能を実装に必要なステップ、ヒントおよび考慮点、他に必要なリソースが記述されています。
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本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックはoracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.com宛にお送りください。
列の定義:
レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小限になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
すぐ使用できない状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用する前に処理が必要です。これらの機能は提供時には使用不可になっているため、機能を使用可能にするかどうかおよび使用可能にする時期を選択してください。たとえば、a)新規または拡張BIサブジェクト領域は、レポートにまず組み込む必要があり、b)新規Webサービスは使用する前に統合する必要があり、c)ユーザー・ロールに機能を割り当てないと機能にアクセスできません。
エンド・ユーザーにより使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入れテストでは、大規模なUIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当ててください。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能の使用準備を完了するには処理が必要なため、中断されません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
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特定のメンバーの検索は、管理ユーザーに関するかぎり、Oracle Loyalty Cloudで最も重要な機能の1つです。これは、管理者がメンバーを検索できる場合にのみ、そのメンバーに関して特定の処理を実行できるためです。メンバーを検索するために常にメンバー番号をフェッチできるわけではありません。また、複数のメンバーの名と姓が同じ場合があるため、名前を適切なインジケータにすることはできません。さらに、ユーザーは多くの場合、POSエージェントにメンバーシップ・カードを手渡し、POSエージェントによって、これらの詳細が入力され、特にサービス要求用にOracle Loyalty Cloudに送信されます。メンバーシップ・カード番号に関連付けられた検索機能を持つことが重要です。これはREST APIでは使用できますがOracle Loyalty Cloud UIでは使用できません。そのため、この拡張機能によりUIに検索機能が作成されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何かする必要はありません。
ロール情報
- ロイヤルティ・プログラム・マネージャ(ORA_LOY_MANAGER)
- ロイヤルティ・プログラム管理者(ORA_LOY_PROGRAM_ADMINISTRATOR)
メンバー子オブジェクトの明示的検索機能は、ポイント項目、トランザクション、証憑およびメンバーシップ・カードなど、メンバーの様々な側面を効率的に検索するために重要です。メンバー・アクティビティが増加すると、子オブジェクトの特定のインスタンスを検索するのが困難になります。この機能によって、管理者は、特定の基準に一致するメンバー子オブジェクト・インスタンスのみを対象として操作することや、特定の情報を取得することができます。以前は、検索機能がメンバー・ヘッダー・エンティティ・レベルであったため、特定のメンバーの個々の側面を効果的に検索できませんでした。たとえば、メンバーAのトランザクション番号0100032を検索する必要があっても、以前はこれを検索できなかったため、ユーザビリティが低下しました。この機能により、ロイヤルティ・マネージャおよび管理者のメンバーの子オブジェクトをさらに深く検索して、特定の情報をローカライズできます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何かする必要はありません。
ロール情報
- ロイヤルティ・プログラム・マネージャ(ORA_LOY_MANAGER)
- ロイヤルティ・プログラム管理者(ORA_LOY_PROGRAM_ADMINISTRATOR)
ロイヤルティ・メンバー関連付けREST API - 世帯/会社と個人
ロイヤルティ・メンバー関連REST API機能は、会社/世帯メンバーと個人メンバーとの間の関連付けの標準インポートをサポートするREST APIの作成に使用されます。すべての世帯/会社メンバーには、個人メンバーが関連付けられています。ただし、標準インポート・プロセス中に、ソース・システムからターゲット・システムに対してこの関連付けを維持することが重要です。これは新たに作成されたREST APIで実現されます。
あるシステムから別のシステムにプログラムを移行する際には、プログラム内のメンバー間の関連付けはそのまま保持されることが重要です。世帯/会社メンバーと個人メンバーとの間には固有の関連付けがあるため、その関連付けを維持することが重要です。したがって、移行を完全な形で完了させるには、ターゲット・システムでこの関連付けを維持することが重要です。新しいREST APIを使用すると、世帯/会社メンバーと個人メンバーとの間でこの関連付けを維持できます。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
ロール情報
- ロイヤルティ・プログラム管理者(ORA_LOY_PROGRAM_ADMINISTRATOR)
標準インポート/エクスポートの取込み: メンバー登録済プロモーション
標準インポート/エクスポート・フレームワークの取込みは、外部システムからOracle Loyalty Cloudへのシームレスで容易なデータ移行を実行するためのクラシック・インポート/エクスポート・フレームワークのアップグレードされたバージョンです。この特定の機能の取込みは、メンバー・オブジェクトのプロモーション登録用に簡易インポート/エクスポート・フレームワークを作成するためのものです。
以前のフレームワークには、移行中のカスタム・ロジックの組込みに制限がありました。REST APIフレームワークに基づいた最新の取込みでは、データ連結の観点で一貫性が確保されます。同じカスタム・ロジックをREST APIと標準インポートに使用できます。この特定の機能の取込みは、プロモーションに登録されたメンバー用に簡易インポート/エクスポート・フレームワークを作成するためのものです。
この特定の機能のビジネス結果目標は、メンバーをプロモーションに登録するのにかかる平均時間です。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何かする必要はありません。
ロール情報
- ロイヤルティ・プログラム管理者(ORA_LOY_PROGRAM_ADMINISTRATOR)
Oracle Loyalty Cloudでは、プログラム・レベルでイベントを作成するためにイベント駆動特典が導入されているため、ロイヤルティ・バッチ・エンジンにより、イベント・レベルで定義された基準を満たすメンバーのトランザクションが作成されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何かする必要はありません。
ロール情報
- ロイヤルティ・プログラム・マネージャ(ORA_LOY_MANAGER)
- ロイヤルティ・プログラム管理者(ORA_LOY_PROGRAM_ADMINISTRATOR)