本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
| 日付 | モジュール | 機能 | ノート |
|---|---|---|---|
| 2022年9月16日 | 初版作成。 |
アイデアをお寄せください
お客様からのアイデアはいつでも歓迎です。弊社のクラウド・サービスを改善する方法に関する提案がございましたら、ぜひお知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボを通してなど、アイデアを送信する方法はいくつかあります。機能名の後にこのアイコンが表示される場合は、お客様のアイデアが実現されたことを意味します。
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本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。
免責事項
この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。
この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。
クラウド・アプリケーションで使用している機能によっては、四半期更新の直前または直後に特定のステップを実行する必要がある場合があります。これらの更新前および更新後のステップおよび影響を受ける製品領域の詳細は、My Oracle SupportでOracle SCM Cloud: Performing Your Quarterly Update (文書ID 2337485.1)を参照してください。
Oracle Cloud Applicationsでは四半期ごとに新しい更新が配信されます。つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。一部の機能は使用可能な状態でされ、エンド・ユーザーが即時に使用できます。その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。すぐ使用できない状態で提供される機能は、次の権限を使用して、次の指示に従ってエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。
- アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
- Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)
新機能をオプトインする方法を次に示します。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
- 「機能概要」ページで、オファリングを選択し、そのオファリングに固有の新機能をレビューします。または、デフォルト選択の「すべての使用可能オファリング」をそのまま使用して、すべてのオファリングの新機能をレビューできます。
- 「新機能」タブで、新機能をレビューし、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに使用可能な場合は、チェック・マークが表示されます。それ以外の場合は、機能を使用可能にするアイコンが表示されます。
- 「使用可能」列のアイコンをクリックし、ステップを完了して機能を使用可能にします。
「新機能」作業領域に表示されない機能のオプトインが必要になる場合があります。オプトインする方法を次に示します。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「オファリング」をクリックします。
- 「オファリング」ページでオファリングを選択し、「オプトイン機能」をクリックします。
- 「オプトイン」ページで、オファリングまたは機能が含まれている機能領域の「機能の編集」(鉛筆)アイコンをクリックします。
- 「機能の編集」ページで、ステップを完了して機能を使用可能にします。
オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリング構成を参照してください。
オプト・イン失効
オプトインを介して無効化された状態で提供される機能は、将来の更新で自動的に有効化される場合があります。これはオプト・イン失効と呼ばれます。クラウド・サービスにオプト・イン失効がある場合、このドキュメントに関連タブが表示されます。このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。ここをクリックして、すべてのOracle Cloudアプリケーションのオプト・インが失効した機能を確認することもできます。
列の定義:
レポート = 新規または変更済の、オラクル社から提供されたすぐに実行可能なレポートです。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムの軽微な変更で構成されます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能の設計は、より複雑になります。したがって、ユーザーに及ぼす影響は大きくなります。
無効状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用できるようにするには、処理が必要です。これらの機能は提供時には使用不可になっているため、機能を使用可能にするかどうかおよび使用可能にする時期を選択してください。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
| エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能を使用可能にするために処理が必要になるため、中断されません。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。 |
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|---|---|---|---|---|---|---|
| 機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
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Oracle Fusion Cloud Supply Chain Planningでデータを分析する場合、表示される情報のその他の側面を理解する必要がある場合があり、詳細の一部はOracle Supply Chain Planningに直接含まれない場合があります。一部の詳細は、Oracle Fusion Cloud Analytics Warehouseなどの他のシステムを参照する必要があります。この更新では、データのコンテキストを使用して外部システムにドリルするためのリンクを構成し、データを360度理解して意思決定に役立てることができます。
たとえば、履歴出荷を表示しているとき、特定の製品や顧客について1か月で大きな急増があることに気付いたとします。製品、顧客および日付範囲を渡す業界標準を使用して、履歴出荷に関する追加情報のために外部システムへのリンクを構成できます。
さらに、プランニング・サイクル・アクティビティ、タスク、処理項目および決定項目を外部システムにリンクできます。たとえば、Oracle Cloud Enterprise Performance Management (EPM)で財務予測を分析するタスクがある場合は、Oracle Cloud Sales and Operations PlanningからEPMアプリケーションへのリンクを構成できます。

プラン・コンテキストを使用した外部システムへのプランニング・サイクル・リンク
「設定および保守」作業領域およびコンテキスト・パラメータで定義されたアプリケーション名を使用して、プランニング表およびグラフの外部システムへのリンクを作成または編集します。

プランニング表およびグラフのリンク・パラメータを構成して、リンクのコンテキストを外部システムに渡します。

プランニング・サイクル・アクティビティまたはタスクの外部システムへのリンクを作成または編集します。

「設定および保守」作業領域で定義されたアプリケーション名を使用して、プランニング・サイクル・タスクのリンクを構成します。ページ・パスをベースURLと組み合せて、外部システムへの完全なURLを構築します。

プランニング・サイクル・タスク・リンクから外部システムにナビゲートします。

プラン・コンテキストを使用しない外部システムへのプランニング・サイクル・リンク
有効化のステップ
外部システムをリンク可能にするには、まず「設定および保守」作業領域で外部システムを定義する必要があります。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「設定および保守」。
- タスクから「設定コンテンツの管理」を選択します。
- 「トポロジ定義」から「追加アプリケーションの統合の管理」を選択します。
- 「追加アプリケーションの統合の管理」で「アプリケーション統合の作成」を選択します。
- アプリケーションをリンクに使用できるようにするには、アプリケーション名がSCP_EXT_LINK_で始まる必要があります。
- フルURLは、ホストおよびポート(該当する場合)を含む、外部システムへのURLのベースの部分である必要があります。渡されるコンテキストがこれに追加されます。
- パートナ名は参照専用です。
- 「適用」し、「保存してクローズ」します。

ヒントおよび考慮事項
リンクが起動されるたびに、リンク構成およびコンテキスト・パラメータの指定に従って、新しいブラウザ・タブで外部ページがオープンします。
リンクを起動するプランナは、ページをオープンするために外部システムに対して必要なセキュリティを持っている必要があります。
外部システムへのプランニング・サイクル・リンクの「ページ・パス」フィールドには、プラン・コンテキストまたはプラン・コンテキストなしを指定できます。たとえば、WebページへのURLリンクにはプラン・コンテキストは必要ありません。「ページ・パス」フィールドでプラン・コンテキストを指定する場合は、プラン・トークンとして#PlanName#または#PlanId#を使用します。プラン・コンテキストを使用して外部システムにナビゲートすると、選択したプランでトークンが置換されます。
ロールおよび権限
外部システムへのリンクを構成および起動するために、新しいロールやセキュリティ権限は必要ありません。現在、プランニング表およびグラフへのアクセス権を持っているユーザーは、自動的にこの機能を使用できるようになります。
追加のユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- サプライ・チェーン・プランナ(ORA_MSC_SUPPLY_CHAIN_PLANNER_JOB)
- 需要プランナ(ORA_MSC_DEMAND_PLANNER_JOB)
- 販売および業務プランナ(ORA_MSC_SALES_AND_OPERATIONS_PLANNER_JOB)
- 補充プランナ(ORA_MSC_REPLENISHMENT_PLANNER_JOB)
- 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、プランニング表およびグラフにアクセスしてこの機能を使用できます。
- プランニング表の保守(MSC_MAINTAIN_PLANNING_TABLES_PRIV)
- プランニング・グラフの保守(MSC_MAINTAIN_PLANNING_GRAPHS_PRIV)
- 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、プランニング・サイクル・アクティビティおよびタスクにアクセスしてこの機能を使用できます。
- 「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_SALES_AND_OPERATIONS_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- プランニング・サイクルの管理(MSC_MANAGE_PLANNING_CYCLES_PRIV)
- プランニング・サイクルのレビュー(MSC_REVIEW_PLANNING_CYCLES_PRIV)
この機能の設定を実行するには、管理者が「追加アプリケーションの統合の管理」タスクにアクセスできる必要があります。ユーザーにこのタスクへのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこのタスクにアクセスできます。
- サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
- アプリケーション実装コンサルタント(ORA_ASM_APPLICATION_IMPLEMENTATION_CONSULTANT_JOB)
- 次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、このタスクにアクセスできます。
- サード・パーティ・アプリケーションの管理(ASM_MANAGE_THIRD_PARTY_APPLICATIONS_PRIV)
大量の複数ディメンション・データを操作する場合は、指定したデータ条件を満たすデータのサブセットを可視化することが重要です。以前は、データ条件に時間ディメンションを含めることができませんでした。この更新では、ディメンション間の時間変動メジャーおよび非時間変動メジャーで評価されるデータ条件を構成できるようになりました。また、結果情報をプランニング表またはチャートに表示して、効果的な分析を実行できます。
たとえば、ピボット・テーブルまたはチャートをフィルタして、任意の月の予測が、最新の予測実行と前の予測実行の間に指定された数を超えて増減した品目と顧客の組合せを表示できます。
有効化のステップ
この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。
ロールおよび権限
この拡張にアクセスするために必要な新しいロールやセキュリティ権限はありません。現在、プランニング表およびグラフへのアクセス権を持っているユーザーは、自動的にこの機能を使用できるようになります。
追加のユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- サプライ・チェーン・プランナ(ORA_MSC_SUPPLY_CHAIN_PLANNER_JOB)
- 資材プランナ(ORA_MSC_MATERIALS_PLANNER_JOB)
- 需要プランナ(ORA_MSC_DEMAND_PLANNER_JOB)
- 販売および業務プランナ(ORA_MSC_SALES_AND_OPERATIONS_PLANNER_JOB)
- 補充プランナ(ORA_MSC_REPLENISHMENT_PLANNER_JOB)
- 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- プランニング表の保守(MSC_MAINTAIN_PLANNING_TABLES_PRIV)
- プランニング・グラフの保守(MSC_MAINTAIN_PLANNING_GRAPHS_PRIV)
プランニング表データRESTサービスを使用してデータをロードする場合、独自の日付書式を使用して、変換の負担を軽減し、一貫した書式を使用できます。この更新では、日付書式に対して構成されたユーザー・プリファレンスがRESTサービスによって適用されます。
プランニング表データRESTサービスは、サプライ・チェーン・プラン親サービスの一部であるプランニング表サービスの子サービスです。

ユーザー設定の日付書式の例
前述の例は、ユーザーの一般プリファレンス設定で使用可能な様々な日付書式を示しています。この機能プランニングでは、これらのすべての書式が考慮されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: サプライ・チェーン・プランニング オプションでなくなるバージョン: 更新23B
ロールおよび権限
- この機能に新しい権限は必要ありません。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- サプライ・チェーン・プランナ(ORA_MSC_SUPPLY_CHAIN_PLANNER_JOB)
- 資材プランナ(ORA_MSC_MATERIALS_PLANNER_JOB)
- 補充プランナ(ORA_MSC_REPLENISHMENT_PLANNER_JOB)
プランニング例外は、プラン実行プロセスによるプラン生成またはプランナによるプランへのデータ変更によって発生する場合があります。以前は、プランの実行によってのみプランニング例外を表示できました。この更新では、新しい「メジャー・ベースの例外の計算」スケジュール済プロセスをオンデマンドで実行して、プランの完全リフレッシュを実行することなく、ユーザー調整を使用するプランニング例外をタイムリに表示できるようになりました。このプロセスでは、ユーザー定義の例外条件で指定された条件が評価され、例外が発生したときに生成されます。
「スケジュール済プロセス」作業領域の「スケジュール済プロセス」ページを使用して、「メジャー・ベースの例外の計算」プロセスのプロセス詳細を指定し、プロセスを開始できます。

プロセスは次の場所からも開始できます。
- 「プランの管理」ページ
- プランのページレベルのプラン処理メニュー
有効化のステップ
この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。
ヒントおよび考慮事項
この機能を使用する際は、次の点を考慮してください。
- 「メジャー・ベースの例外の計算」プロセスとプラン実行プロセスは互換性がありません。
- 「メジャー・ベースの例外の計算」プロセスで「例外セット」パラメータが空白のままの場合、プランに関連付けられた例外セットが使用されます。
- 「メジャー・ベースの例外の計算」プロセスでは、例外セット・パラメータに含まれる例外のみが再計算されます。プランの他の例外は削除または更新されません。
- 「メジャー・ベースの例外の計算」プロセスでは、事前定義されたオーダーベース例外は再計算されません。
ロールおよび権限
- この機能では、新しいジョブ・ロールや権限は提供されません。
- プロセスには、既存の権限「スナップショットでのプランの実行」を使用してアクセスできます。(MSC_RUN_PLAN_WITH_SNAPSHOT_PRIV)
セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング・プロセスおよび戦術的な供給プランニング・プロセスでは、収益および関連する財務メトリックが可能なかぎり現実に近づく必要があります。以前は、収益および財務メトリックの計算に使用される価格は、品目属性として指定されたものでした。この更新では、セールス・アンド・オペレーションズ・プランニングおよび供給プランニングのプロセスで、収益および財務メトリックに対するより望ましい先見性のある計算のために、プラン・オプションで指定された価格表が使用されます。
Oracle Supply Planningで価格表を含めて、品目の価格表詳細を販売価格とみなす方法の例:

Oracle Supply Planningでプランに関連付けられた価格表から計算された販売価格がある品目の例:

Oracle Supply Planningでプランに関連付けられた価格表の品目販売価格を使用して計算されたプラン収益の例:

Oracle Sales and Operations Planningで価格表を含めて、品目の価格表詳細を販売価格とみなす方法の例:

セールス・アンド・オペレーションズ・プランで、品目の期間別販売価格および計算された平均販売価格を表示する方法の例:

有効化のステップ
この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。
ヒントおよび考慮事項
- 品目定価価格表の詳細は、供給プランおよびセールス・アンド・オペレーションズ・プランにおける品目の平均販売価格の導出に含まれます。
- 品目定価以外の価格表は、プライマリ価格表として選択でき、また、プランの財務メトリックを計算するための品目の販売価格の導出にも含めることができます。
- プランでは、品目の販売価格を導出するために、プランの範囲開始日以前に有効な価格表内の品目の価格表詳細が考慮されます。
- セールス・アンド・オペレーションズ・プランでは、価格表詳細がプライマリとして設定された品目の時間変動販売価格が導出されます。
- 最新の収集済通貨換算レートは、品目の販売価格を導出するために価格表詳細を組織通貨に換算するプランによって参照されます
主なリソース
- サプライ・チェーン・プランニングのOracle Cloud Readinessで提供されている、価格表を使用した財務メトリックの計算の準備トレーニング
ロールおよび権限
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- 資材プランナ(ORA_MSC_MATERIALS_PLANNER_JOB)
- サプライ・チェーン・プランナ(ORA_MSC_SUPPLY_CHAIN_PLANNER_JOB)
- 販売および業務プランナ(ORA_MSC_SALES_AND_OPERATIONS_PLANNER_JOB)
- 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 「供給プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_SUPPLY_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- 「需要および供給プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_DEMAND_AND_SUPPLY_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- 「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_SALES_AND_OPERATIONS_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
パフォーマンスを改善した外部システムからのデータの抽出およびアップロード
効果的なプランニングのために、Oracle Fusion Cloud Supply Chain Planningでは、サプライ・チェーン実行システムに常駐する大量のデータが必要になる場合があります。最低限の遅延でプランニング・プロセスの実行にデータを使用できるように、このデータを最も効率的な方法でロードする必要があります。この更新では、「インポートのためのインタフェース・ファイルのロード」スケジュール済プロセスを使用して外部システムからデータをロードするプロセスが、大量のデータがあると予想されるエンティティの事前定義された論理グループに基づいてインタフェース表にデータを順次ロードするオプションの設定によって合理化されました。出荷履歴など、エンティティに大量のデータがある場合、この機能により、ロード・プロセス中に計算リソースの使用が最適化され、パフォーマンスが向上する可能性があります。
Oracle E-Business Suite (EBS)からデータを抽出する場合、全体的なパフォーマンスを向上させるために、データ・ファイルが特定のサイズを超えると抽出したデータを複数のファイルに分割するための追加パラメータも抽出プロセスに含まれます。
有効化のステップ
「インポートのためのインタフェース・ファイルのロード」スケジュール済プロセスを使用しながら、パフォーマンスを向上させるために、事前定義済のグループを使用したSupply Chain Planning Cloudのファイルベース・データ・インポート(FBDI)ファイルの順次処理を有効にするステップは次のとおりです。
- 「設定および保守」にナビゲートし、タスクの「標準参照の管理」をオープンします
- 参照タイプがFUN_FBDI_LOOKUPである標準参照を作成し、「モジュール」フィールドで「一般会計共通モジュール」を選択します
- 内容が135の参照コードをALLOW_ORDERED_PARALLELとして追加します
「インポートのためのインタフェース・ファイルのロード」スケジュール済プロセスを使用しながら、パフォーマンスを向上させるために、「標準参照の管理」で標準参照タイプおよび参照コードを設定して、事前定義済の論理グループを使用したOracle Supply Chain Planning Cloud FBDIの大きいファイルの順次処理を有効にする方法の例:

E-Business Suiteからエンティティの抽出ファイルを分割できるようにするステップ:
- E-Business Suiteのシステム管理者職責にナビゲートします
- タスクの「プロファイル」およびサブタスクの「システム」にナビゲートします
- プロファイルMSC: SCP Cloud CSVファイルのしきい値サイズ(MB)の値を設定します
- 保存します
ヒントおよび考慮事項
- 参照タイプFUN_FBDI_LOOKUPおよび参照コードALLOW_ORDERED_PARALLELを構成していない場合、「インポートのためのインタフェース・ファイルのロード」スケジュール済プロセスは、既存の並列処理ロジックを使用してSupply Chain Planning Cloudのデータをロードします。
- エンティティの抽出されたファイルを複数のファイルに分割するには、E-Business SuiteのプロファイルMSC: SCP Cloud CSVファイルのしきい値サイズ(MB)に最小値の20MBを設定する必要があります
ロールおよび権限
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- 資材プランナ(ORA_MSC_MATERIALS_PLANNER_JOB)
- サプライ・チェーン・プランナ(ORA_MSC_SUPPLY_CHAIN_PLANNER_JOB)
- 需要および供給プランナ(ORA_MSC_DEMAND_AND_SUPPLY_PLANNER_JOB)
- 需要プランナ(ORA_MSC_DEMAND_PLANNER_JOB)
- 販売および業務プランナ(ORA_MSC_SALES_AND_OPERATIONS_PLANNER_JOB)
- 補充プランナ(ORA_MSC_REPLENISHMENT_PLANNER_JOB)
- オーダー納期回答マネージャ(ORA_MSC_ORDER_PROMISING_MANAGER_JOB)
- バックログ・マネージャ(ORA_MSC_BACKLOG_MANAGER_JOB)
- 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 「供給プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_SUPPLY_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- 「需要および供給プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_DEMAND_AND_SUPPLY_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- 「需要管理」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_DEMAND_MANAGEMENT_WORK_AREA_PRIV)
- 「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_SALES_AND_OPERATIONS_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- 「補充プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_REPLENISHMENT_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- 「オーダー納期回答」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_ORDER_PROMISING_WORK_AREA_PRIV)
- 「バックログ管理」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_BACKLOG_MANAGEMENT_WORK_AREA_PRIV)
この更新で注意が必要なセールス・アンド・オペレーションズ・プランニングのバグ修正
この更新には、Oracle Sales and Operations Planningの動作方法を変更する可能性があるバグ修正が含まれています。 これは、この更新に関するすべてのバグ修正の完全なリストではありません。このリストには、アプリケーションの動作に顕著な変化をもたらす可能性のあるバグ修正が含まれています。
セールス・アンド・オペレーションズ・プランニングの直接出荷検証組織
この更新より前は、直接出荷検証組織はプラン・オプションの組織に使用可能なレベル・メンバーではありませんでした。この更新では、直接出荷検証組織をセールス・アンド・オペレーションズ・プランのレベル・メンバーとして選択できます。直接出荷検証組織をプラン・スコープに含めることで、直接出荷の需要および供給が計画されます。
Oracleリファレンス: 34227854
有効化のステップ
この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。