本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | モジュール | 機能 | ノート |
---|---|---|---|
2023年3月3日 | 初版作成。 |
アイデアをお寄せください
お客様からのアイデアはいつでも歓迎です。弊社のクラウド・サービスを改善する方法に関する提案がございましたら、ぜひお知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボを通してなど、アイデアを送信する方法はいくつかあります。機能名の後にこのアイコンが表示される場合は、お客様のアイデアが実現されたことを意味します。
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。
免責事項
この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。
この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。
クラウド・アプリケーションで使用している機能によっては、四半期更新の直前または直後に特定のステップを実行する必要がある場合があります。これらの更新前および更新後のステップおよび影響を受ける製品領域の詳細は、My Oracle SupportでOracle Fusion Cloud SCM: Performing Your Quarterly Update (文書ID 2337485.1)を参照してください。
Oracle Cloud Applicationsでは四半期ごとに新しい更新が配信されます。つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。一部の機能は使用可能な状態でされ、エンド・ユーザーが即時に使用できます。その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。すぐ使用できない状態で提供される機能は、次の権限を使用して、次の指示に従ってエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。
- アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
- Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)
新機能をオプトインする方法を次に示します。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
- 「機能概要」ページで、オファリングを選択し、そのオファリングに固有の新機能をレビューします。または、デフォルト選択の「すべての使用可能オファリング」をそのまま使用して、すべてのオファリングの新機能をレビューできます。
- 「新機能」タブで、新機能をレビューし、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに使用可能な場合は、チェック・マークが表示されます。それ以外の場合は、機能を使用可能にするアイコンが表示されます。
- 「使用可能」列のアイコンをクリックし、ステップを完了して機能を使用可能にします。
「新機能」作業領域に表示されない機能のオプトインが必要になる場合があります。オプトインする方法を次に示します。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「オファリング」をクリックします。
- 「オファリング」ページでオファリングを選択し、「オプトイン機能」をクリックします。
- 「オプトイン」ページで、オファリングまたは機能が含まれている機能領域の「機能の編集」(鉛筆)アイコンをクリックします。
- 「機能の編集」ページで、ステップを完了して機能を使用可能にします。
オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリングの構成を参照してください。
オプト・イン失効
オプトインを介して無効化された状態で提供される機能は、将来の更新で自動的に有効化される場合があります。これはオプト・イン失効と呼ばれます。クラウド・サービスにオプト・イン失効がある場合、このドキュメントに関連タブが表示されます。このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。ここをクリックして、すべてのOracle Cloudアプリケーションのオプト・インが失効した機能を確認することもできます。
列の定義:
レポート = 新規または変更済の、オラクル社から提供されたすぐに実行可能なレポートです。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムの軽微な変更で構成されます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能の設計は、より複雑になります。したがって、ユーザーに及ぼす影響は大きくなります。
無効状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用できるようにするには、処理が必要です。これらの機能は提供時には使用不可になっているため、機能を使用可能にするかどうかおよび使用可能にする時期を選択してください。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能を使用可能にするために処理が必要になるため、中断されません。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
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大量の複数ディメンション・データを操作する際は、AND条件を使用して指定した条件を満たすデータのサブセットに対する可視性を得ることが重要です。以前は、問合せ基準の一部として時間ディメンションが含まれるデータ条件を含めることができましたが、複数の時間可変メジャーに対してAND条件を含めることはできませんでした。
AND条件を使用して複数の時間可変メジャーを含めることができ、AND条件を使用して複雑な計算を持つメジャー(見積使用可能残高など)をフィルタすることもできるようになりました。これらの複数のAND条件を使用して、複数のディメンションの共通部分で例外条件を検索することで、プラン・データを効率的に分析することもできます。
時間可変メジャーおよびAND条件を含むメジャー・フィルタの使用例:
AND条件を使用したメジャー・フィルタ
有効化のステップ
この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。
ヒントおよび考慮事項
- 複数の時間可変メジャーを持つメジャー・フィルタを構成する場合、特定のメジャーは1回のみ使用できます。
- 複数の時間可変メジャーを使用すると、表およびグラフのパフォーマンスに影響する可能性があります。
主なリソース
- Oracle Cloud Application Update Readinessで提供されているInclude the Time Dimension in Multidimensional Filters (更新22D)のレディネス・トレーニングを参照してください
ロールおよび権限
この拡張にアクセスするために必要な新しいロールやセキュリティ権限はありません。現在、プランニング表およびグラフへのアクセス権を持っているユーザーは、自動的にこの機能を使用できるようになります。
追加のユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- サプライ・チェーン・プランナ(ORA_MSC_SUPPLY_CHAIN_PLANNER_JOB)
- 資材プランナ(ORA_MSC_MATERIALS_PLANNER_JOB)
- 需要プランナ(ORA_MSC_DEMAND_PLANNER_JOB)
- 販売および業務プランナ(ORA_MSC_SALES_AND_OPERATIONS_PLANNER_JOB)
- 補充プランナ(ORA_MSC_REPLENISHMENT_PLANNER_JOB)
- 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- プランニング表の保守(MSC_MAINTAIN_PLANNING_TABLES_PRIV)
- プランニング・グラフの保守(MSC_MAINTAIN_PLANNING_GRAPHS_PRIV)
サプライ・チェーン・プランニング・プロセスでよくあるように、データが大量にあるときに独自の例外を使用してプランを管理する場合があります。この更新では、日付データ型のメジャーに適用可能な独自の例外を追加できます。たとえば、中止日がローンチ日より前になるように誤って定義された品目を取得できる例外を作成できるようになりました。この機能を使用すると、評価する独自の日付条件を定義できるため、例外によってプランをより柔軟に管理できます。
「例外の構成」ページを使用して日付タイプのメジャーに対して作成できるようになった例外の例:
有効化のステップ
この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。
ヒントおよび考慮事項
次の3つの処理は、日付タイプのメジャーベースの例外に対して実行できます。
- 作成
- 編集
- 複製
ロールおよび権限
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- サプライ・チェーン・プランナ(ORA_MSC_SUPPLY_CHAIN_PLANNER_JOB)
- 需要と供給プランナ(ORA_MSC_DEMAND_AND_SUPPLY_PLANNER_JOB)
- 需要プランナ(ORA_MSC_DEMAND_PLANNER_JOB)
- 補充プランナ(ORA_MSC_REPLENISHMENT_PLANNER_JOB)
- 販売および業務プランナ(ORA_MSC_SALES_AND_OPERATIONS_PLANNER_JOB)
- 資材プランナ(ORA_MSC_MATERIALS_PLANNER_JOB)ロールは、前述のすべての作業領域で共通です
-
この機能を利用するために必要な既存の権限の変更はありません。
一部の企業では、プラン・データへのデータ・アクセスを、プランナが処理を許可されているサブセットに制限することが望ましい場合があります。Oracle Fusion Cloud Supply Chain Planningでは、データ・アクセス・セットによって特定のロールで使用可能なデータが定義されている場合、この制限が可能です。
この更新では、データ・アクセス・セットの定義をより柔軟に実行できます。
- セグメント・グループ・エンティティが選択された状態で、セグメント別にデータ・アクセス・セット条件を構成できます。この選択により、セグメント基準に基づいて、「プラン入力」、「供給プランニング」、「需要プランニング」、「需要および供給プランニング」、「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」および「補充プランニング」作業領域内のプラン・データへのアクセスを制限できます。
- 顧客エンティティのユーザー定義顧客階層を選択して、データ・アクセス・セットを構成することもできます。
- また、データ・アクセス・セットに割り当てられていないデータ・アクセス・セット条件を削除できるようになりました。
データ・アクセス・セットの構成中にセグメント・グループ・エンティティを選択し、セグメントを条件として割り当てる方法の例:
「供給プランニング」作業領域でセグメント別にデータ・アクセスを制限する方法の例:
データ・アクセス・セットの構成時に顧客エンティティのユーザー定義顧客階層を選択する方法の例:
「プランニング・セキュリティの管理」タスクで定義された条件を選択および削除する方法の例:
有効化のステップ
この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。
ヒントおよび考慮事項
- セグメント・グループ・エンティティを使用してデータ・アクセス・セットを構成する前に、セグメント・グループを作成してセグメンテーションのスケジュール済プロセスを実行します
- データ・アクセス・セット内のセグメント・グループの条件に1つ以上のセグメントを含めることができます
- セグメント・グループ・エンティティをデータ・アクセス・セット構成内の他のエンティティに含めることができます
主なリソース
ロールおよび権限
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- サプライ・チェーン・プランナ(ORA_MSC_SUPPLY_CHAIN_PLANNER_JOB)
- 資材プランナ(ORA_MSC_MATERIALS_PLANNER_JOB)
- 需要と供給プランナ(ORA_MSC_DEMAND_AND_SUPPLY_PLANNER_JOB)
- 需要プランナ(ORA_MSC_DEMAND_PLANNER_JOB)
- 販売および業務プランナ(ORA_MSC_SALES_AND_OPERATIONS_PLANNER_JOB)
- 補充プランナ(ORA_MSC_REPLENISHMENT_PLANNER_JOB)
- 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 「供給プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_SUPPLY_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- 「需要および供給プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_DEMAND_AND_SUPPLY_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- 需要プランニングの管理(MSC_MONITOR_DEMAND_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- セールス・アンド・オペレーションズ・プランニングの管理(MSC_MONITOR_SALES_AND_OPERATIONS_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- 補充プランニングの管理(MSC_MONITOR_REPLENISHMENT_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
状況によっては、仕掛品(WIP)作業オーダーの完了保管場所が様々なビジネス上の理由から算入できない場合があります。この更新では、完了作業オーダーを受け入れる保管場所が算入不可である作業オーダーは、供給プランニングの目的では使用できない供給とみなされます。このように考慮することにより、プランの生成時に供給ステータスの正確な会計が保証されます。
たとえば、「プラン・オプションの編集」ページの「組織およびスケジュール」タブの「保管場所ネッティング」オプションを使用して、保管場所に対する作業オーダー供給の算入可能ステータスを受け入れることができるようになりました。
有効化のステップ
この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。
ヒントおよび考慮事項
この機能を使用する際の考慮事項:
- この機能は、EBS-SCP統合でもサポートされています。
- ソース・ファイルの「保管場所コード」列にはNULL値を指定できます。
- 副産物および副製品作業オーダー供給のネッティングは、子親関係に関係なく、保管場所コードに基づいている必要があります。
- コンポーネント需要およびリソース所要量の作業オーダーは、親作業オーダー保管場所コードの選択に基づいてスナップショット中にフィルタで除外されます。
ロールおよび権限
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- サプライ・チェーン・プランナ(ORA_MSC_SUPPLY_CHAIN_PLANNER_JOB)
- 需要と供給プランナ(ORA_MSC_DEMAND_AND_SUPPLY_PLANNER_JOB)
- 需要プランナ(ORA_MSC_DEMAND_PLANNER_JOB)
- 補充プランナ(ORA_MSC_REPLENISHMENT_PLANNER_JOB)
- 販売および業務プランナ(ORA_MSC_SALES_AND_OPERATIONS_PLANNER_JOB)
- 資材プランナ(ORA_MSC_MATERIALS_PLANNER_JOB)ロールは、前述のすべての作業領域で共通です
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この機能を利用するために必要な既存の権限の変更はありません。
ファイルベース・データ・インポート(FBDI)テンプレートの変更点
この更新で、一部のOracle Sales and Operations Planning FBDIテンプレートが変更されました。各変更の詳細は、次のFBDIテンプレートの指示タブを参照してください。
- 主要顧客オプション(ScpKeyCustomerOptionsImportTemplate)
- 組織(ScpOrganizationImportTemplate)
- 作業オーダー供給(ScpWorkOrderSuppliesImportTemplate)
最新のテンプレートは、Oracle Help CenterのOracle Fusion Cloud SCM: File-Based Data Import (FBDI) for SCMから入手できます。