クラウド・レディネス/ Oracle Fusion Cloud Sales and Operations Planning
新機能
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  1. 更新23D
  1. 改訂履歴
  2. 概要
  3. 更新前および更新後のタスク
  4. 任意の新機能の導入(オプトイン)
  5. 機能のサマリー
  6. セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング
    1. セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング
        1. ファイルベースのデータ・インポートを使用してプランニング・メジャー・データをロードするためのローリング日付範囲の指定
        2. メジャー・データ変更を表セルから直接監査
        3. 単一プランからデータをエクスポートする際の複数のメジャー・カタログの指定
        4. 分析における期間のラベルの表示

更新23D

改訂履歴

本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。

日付 モジュール 機能 ノート
2023年9月1日     初版作成。

概要

アイデアをお寄せください

お客様からのアイデアはいつでも歓迎です。弊社のクラウド・サービスを改善する方法に関する提案がございましたら、ぜひお知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボを通してなど、アイデアを送信する方法はいくつかあります。機能名の後にこのアイコンが表示される場合は、お客様のアイデアが実現されたことを意味します。

フィードバックをお寄せください

本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。

免責事項

この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。

この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。

更新前および更新後のタスク

クラウド・アプリケーションで使用している機能によっては、四半期更新の直前または直後に特定のステップを実行する必要がある場合があります。これらの更新前および更新後のステップおよび影響を受ける製品領域の詳細は、My Oracle SupportでOracle Fusion Cloud SCM: Performing Your Quarterly Update (文書ID 2337485.1)を参照してください。

任意の新機能の導入(オプトイン)

Oracle Cloud Applicationsでは四半期ごとに新しい更新が配信されます。つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。一部の機能は使用可能な状態でされ、エンド・ユーザーが即時に使用できます。その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。すぐ使用できない状態で提供される機能は、次の権限を使用して、次の指示に従ってエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。

  • アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
  • Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)

新機能をオプトインする方法を次に示します。

  1. 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
  2. 「機能概要」ページで、オファリングを選択し、そのオファリングに固有の新機能をレビューします。または、デフォルト選択の「すべての使用可能オファリング」をそのまま使用して、すべてのオファリングの新機能をレビューできます。
  3. 「新機能」タブで、新機能をレビューし、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに使用可能な場合は、チェック・マークが表示されます。それ以外の場合は、機能を使用可能にするアイコンが表示されます。
  4. 「使用可能」列のアイコンをクリックし、ステップを完了して機能を使用可能にします。

「新機能」作業領域に表示されない機能のオプトインが必要になる場合があります。オプトインする方法を次に示します。

  1. 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「オファリング」をクリックします。
  2. 「オファリング」ページでオファリングを選択し、「オプトイン機能」をクリックします。
  3. 「オプトイン」ページで、オファリングまたは機能が含まれている機能領域の「機能の編集」(鉛筆)アイコンをクリックします。
  4. 「機能の編集」ページで、ステップを完了して機能を使用可能にします。

オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリングの構成を参照してください。

オプト・イン失効

オプトインを介して無効化された状態で提供される機能は、将来の更新で自動的に有効化される場合があります。これはオプト・イン失効と呼ばれます。クラウド・サービスにオプト・イン失効がある場合、このドキュメントに関連タブが表示されます。このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。ここをクリックして、すべてのOracle Cloudアプリケーションのオプト・インが失効した機能を確認することもできます。

機能のサマリー

列の定義:

レポート = 新規または変更済の、オラクル社から提供されたすぐに実行可能なレポートです。

UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムの軽微な変更で構成されます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。

UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能の設計は、より複雑になります。したがって、ユーザーに及ぼす影響は大きくなります。

無効状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用できるようにするには、処理が必要です。これらの機能は提供時には使用不可になっているため、機能を使用可能にするかどうかおよび使用可能にする時期を選択してください。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。

エンド・ユーザーがすぐに使用可能
(機能が使用可能な状態で提供)

レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。

エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要
(機能は無効化状態で提供)

これらの機能を使用可能にするために処理が必要になるため、中断されません。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。

機能

レポート

UIまたは
プロセスベース:
小規模

UIまたは
プロセスベース:
大規模*

セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング

セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング

ファイルベースのデータ・インポートを使用してプランニング・メジャー・データをロードするためのローリング日付範囲の指定

メジャー・データ変更を表セルから直接監査

単一プランからデータをエクスポートする際の複数のメジャー・カタログの指定

分析における期間のラベルの表示

セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング

セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング

ファイルベースのデータ・インポートを使用してプランニング・メジャー・データをロードするためのローリング日付範囲の指定

ファイルベース・データ・インポート(FBDI)プロセスを使用してメジャー・データをOracle Fusion Cloud Supply Chain Planningにロードする場合は、以前に収集したデータを、最新データをロードする前にパージする必要がある場合があります。たとえば、「予定出荷日別記帳済品目」という名前の「記帳履歴」メジャーのデータをロードする場合、予定出荷が変更されたために、過去数日間のデータが変更されていることがよくあります。したがって多くの場合、他の期間の変更はなくても、最近数週間のデータをロードする必要があります。

このタイプのユースケースで、置換対象のデータを特定するために、「ファイルからプランニング・データのロード」スケジュール済プロセスのパラメータに、既存の収集データをパージする日付範囲を指定できるようになりました。日付範囲は、現在の日付の前後の日数として指定できます。日付範囲内の既存のすべてのデータは置換されますが、残りのデータはそのまま残ります。

この機能改善の前は、ターゲット・モードでFBDIプロセスを使用してメジャーのデータをロードする際に、そのメジャーに対して以前にロードされたすべてのデータがパージされていました。ネット・チェンジFBDIロードでは、以前にロードされたデータはパージされませんが、以前にロードされたデータと、そのメジャーcsvファイルの新しいデータが一致する場合は上書きされます。

ファイルのプランニング・データのロード

FBDIロード中の時間範囲のパージは、「ネット・チェンジ」「ターゲット」の両方のコレクション・タイプでサポートされています。今日の日付に対する相対的な時間範囲に対して、以前にロードしたメジャー・データをパージするには、まず「時間別にディメンション化されているメジャーをパージする日付範囲の使用可能」パラメータで「はい」を選択し、「今日より前の日数」および「今日より後の日数」パラメータを使用してパージの時間範囲を指定する必要があります。アップロードされたデータzipファイルに含まれているメジャー.csvファイルに指定されている、時間別にディメンション化されたすべてのメジャーについて、以前にロードされたデータが、指定された時間範囲に対してパージされます。

たとえば、過去2年間の「記帳履歴: 記帳日別記帳済品目」メジャーの初期ロード済データがあり、2年間の記帳履歴を使用して記帳予測を生成するための週のプランニング・タイム・レベル需要プランを定義したとします。すべての週次プランニング・サイクルの要件として、まず過去2週間(14日)にロードされたデータをパージして、毎週月曜日に過去2週間の「記帳履歴: 記帳日別記帳済品目」メジャーの最新データをロードします。今日の日付が2023年11月20日月曜日で、2023年11月6日から2023年11月19日までの過去14日間の「記帳履歴: 記帳日別記帳済品目」メジャー・データを含むメジャーcsvファイルでデータzipファイルを生成したとします。前述のメジャーFBDIデータのロード要件の場合は、「時間別にディメンション化されているメジャーをパージする日付範囲の使用可能」パラメータで「はい」を選択し、「今日より前の日数」および「今日より後の日数」パラメータをそれぞれ14および0に指定する必要があります。収集タイプは、「ターゲット」または「増分」のいずれかに設定できます。

有効化のステップ

この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。

ヒントおよび考慮事項

  • 指定した時間範囲に基づくパージは、次に示すメジャー・テンプレートのいずれかから生成されたcsvファイルを使用してロードされたプランニング・メジャー・データにのみ適用されます。
    • サプライ・チェーン・プランニングのメジャー(ScpMeasuresImportTemplate.xlsm)
    • サプライ・チェーン・プランニングの記帳履歴(ScpBookingHistoryImportTemplate.xlsm)
    • サプライ・チェーン・プランニングの出荷履歴(ScpShipmentHistoryImportTemplate.xlsm)
    • サプライ・チェーン・プランニングのオプション記帳履歴(ScpOptionBookingHistoryImportTemplate.xlsm)
    • サプライ・チェーン・プランニングのオプション出荷履歴(ScpOptionShipmentHistoryImportTemplate.xlsm)
    • サプライ・チェーン・プランニングの予測メジャー(ScpForecastMeasureImportTemplate.xlsm)
    • サプライ・チェーンの原因ファクタ(ScpCausalFactorsImportTemplate.xlsm)
  • 「今日より前の日数」および「今日より後の日数」パラメータで特定するパージ・データ時間範囲は、csvファイル内の単一または複数の時間ディメンション・メジャーにデータを移入する時間範囲に正確に合わせる必要があります。データを収集する時間範囲よりパージ時間範囲が大きい場合、一致しない期間については、以前に収集されたメジャー・データが失われます。たとえば、パラメータ入力に基づいてパージ・データの時間範囲が2023年11月1日から2023年11月19日までに決定されているのに、2023年11月6日から2023年11月19日までのみのメジャー・データをロードすると、2023年11月1日から2023年11月5日までの期間については、以前にロードされていたすべてのデータが失われます。
  • 「時間別にディメンション化されているメジャーをパージする日付範囲の使用可能」パラメータは「いいえ」にデフォルト設定されているので、以前のネット・チェンジおよびターゲットのメジャー・データ・ロード動作がそのまま維持されます。
  • 以前にロードしたメジャー・データを現在つまり今日の日付に対してのみパージする場合は、「今日より前の日数」および「今日より後の日数」パラメータを空白または0に設定できます。
  • 「時間別にディメンション化されているメジャーをパージする日付範囲の使用可能」パラメータが「いいえ」に設定されている場合は、指定された時間範囲に対して、以前にロードされたメジャー・データがパージされません。

アクセス要件

この機能にアクセスするために必要な新しいセキュリティ権限はありません。「フラット・ファイルからのプランニング・データのロード」スケジュール済プロセスに現在アクセスできるユーザーは、自動的にこの機能を使用できます。

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • オーダー・オーケストレーションおよびプランニング・データのロードの実行(MSP_PERFORM_ORDER_ORCHESTRATION_AND_PLANNING_DATA_LOAD_PRIV)
  • スナップショットでのプランの実行(MSC_RUN_PLAN_WITH_SNAPSHOT_PRIV)
    • 組織、品目、顧客、サプライヤなど、プランニング階層で使用されるデータがzipファイルに含まれている場合は、「ファイルからプランニング・データのロード」スケジュール済プロセスの一部として起動される「ディメンションに対するツリーの作成」スケジュール済プロセスを実行するために、この権限が必要になります。
    • 「ファイルからプランニング・データのロード」スケジュール済プロセスを実行しているユーザーにこの権限がない場合は、「ディメンションに対するツリーの作成」スケジュール済プロセが失敗します。

メジャー・データ変更を表セルから直接監査

プランニング・サイクル内では、予測などのプランニング・データに加えられた変更の監査証跡の把握が必要になる場合があります。表のセルからメジャー・データに対する変更の監査証跡に直接アクセスして、表示された値に関連する特定のエントリを表示できるようになりました。この機能では、メジャー値が編集されるときに追加情報を監査証跡に取得する必要があるため、この追加データを使用できるのは、この更新の後に変更されたメジャー値のみになります。

以前は、「メジャー更新の監査証跡」表を開き、エントリを検索して、メジャー値に対する変更の履歴を表示する必要がありました。今では、監査証跡を表のセルから直接起動して、セルのメジャー値に対する変更の履歴を表示できるようになりました。メジャー更新の監査証跡ページには、表で選択したセルで直接更新された値、または上位または下位の集計の別の表で更新された値が表示されます。このページでは、変更の監査をすばやく簡単に追跡できます。

「メジャー更新の監査証跡」ページ

有効化のステップ

この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。

ヒントおよび考慮事項

  • 既存のプランについては、プランの実行後に新しい監査証跡機能を使用できるようになります。
  • 「メジャー・データ変更を表セルから直接監査」機能では、23D以降で更新が取得されます。以前のリリースで行われたすべての更新は、以前に既存の「メジャー更新の監査証跡」表で引き続き使用できます。
  • メジャー更新の監査証跡は、表内のすべてのメジャー・タイプで、1回に1つの編集可能なセルについて表示できます。
  • 「メジャー更新の監査証跡」ページの「最終更新日」フィールド: デフォルトでは、過去60日間の監査証跡情報を表示できます。日付を変更する際には、リフレッシュ・アイコンをクリックして表をリフレッシュする必要があります。

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • MSC_MAINTAIN_PLANNING_TABLES_PRIV

単一プランからデータをエクスポートする際の複数のメジャー・カタログの指定

プランニング・サイクルの様々な時点で、Oracle Fusion Cloud Supply Chain Planningからデータの別のサブセットをエクスポートする必要がある場合があります。たとえば、あるプランのプランニング・サイクルの早い段階で需要関連メジャーをエクスポートし、サイクルの遅い段階で供給関連メジャーをエクスポートする必要がある場合があります。

複数のメジャー・カタログを指定して、プランからのデータのエクスポートに適用できるようになりました。プランからデータをエクスポートする準備ができたら、エクスポートするメジャーを含むメジャー・カタログを選択できます。この選択により、メジャーの特定のセットのみを柔軟に抽出して、処理時間を節約できます。

「プラン・データのエクスポート」メニュー・オプション

「処理」メニューの「プラン・データのエクスポート」オプションにより、エクスポートの参照カタログとして使用するメジャー・カタログをユーザーが指定できるダイアログが起動します。指定したカタログのすべてのメジャーがエクスポートされます。

メジャー・カタログのエクスポート

プラン・データをエクスポートする対象のメジャー・カタログを選択します。指定したカタログのメジャーは、プランのメジャー・カタログに含まれている必要があります。

有効化のステップ

この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • プランニング・データの抽出(MSC_EXTRACT_PLANNING_DATA_PRIV)

分析における期間のラベルの表示

時間ディメンションの集計レベルでプラン・データを分析する際には、期間の初日を表すカレンダ日付ではなく、四半期名など、時間レベル値の名前が表示されると便利です。この更新では、表示する期間のラベルを構成できるので、より直感的なプラン分析が可能になります。

プランニング分析の構成での月および四半期の名前表示の構成

この機能を構成するには、「プランニング分析の構成」ページに移動し、前のスクリーンショットに示すように、目的のカレンダの「レベルおよび属性」ページの「表示するメンバー識別子」列の選択肢を選択します。時間レベル・メンバーの名前または開始日のいずれかを選択します。

この選択が完了すると、選択したメンバー識別子に月および四半期レベルのメンバーが表示されます。

プランニング・データ表での時間ディメンションのレベル名の表示

有効化のステップ

この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。

アクセス要件

この機能にアクセスするために追加の権限は必要ありません