クラウド・レディネス / Oracle Fusion Cloud Supply Planning
新機能
すべて展開


  1. 更新23C
  1. 改訂履歴
  2. 概要
  3. 更新前および更新後のタスク
  4. 任意の新機能の導入(オプトイン)
  5. 機能のサマリー
  6. サプライ・チェーン・オーケストレーション
    1. サプライ・チェーン・オーケストレーション
        1. REST APIを使用した検証に合格した供給要求明細の処理
        2. 「サプライ・チェーン・オーケストレーション」作業領域を使用した供給文書の同期
        3. 独自のグループ・コードを使用したバイヤー・プランニングでの購買要求の管理
        4. サプライ・チェーン・オーケストレーションの在庫管理との統合の拡張
        5. バック・トゥ・バック販売オーダーの重複した供給要求の防止
        6. バック・トゥ・バック販売オーダーの手動予約の表示
        7. 構成品目に対するサプライ・チェーン・オーケストレーションでの大規模なオーダー処理の使用
  7. 供給プランニング
    1. 供給プランニング
        1. 単位換算の小数点精度の尊重
        2. 特定のプランに対するアクセスの制限
        3. ターゲット収集モードで予測をアップロードするときに予測指標を使用
        4. 柔軟なタイム・バケットを持つプラン
    2. 生産スケジューリング
        1. スケジュールのコピーおよびスケジュール変更のシミュレート
        2. スケジュール・シミュレーションでの必要に応じた一括カレンダ変更
        3. ペギング・リンクの表示にスケジュール解除済工程を含める
    3. バックログ管理
        1. 再スケジュール時の運送業者および搬送先による出荷期限時間の管理
        2. 遅延を回避するために必要に応じてオーダー明細を要求日より前に計画
        3. 「バックログ分析」ページに表示されたオーダー明細の割付詳細のレビュー
        4. Oracleバックログ管理における数量ベース供給割付のアップロード
        5. 単位換算の小数点精度の尊重
  8. 重要な処理と考慮事項

更新23C

改訂履歴

本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。

日付 モジュール 機能 ノート
2023年6月2日     初版作成。

概要

お客様のアイデアをお聞かせください

ご意見をお待ちしています。クラウド・サービスをさらに改善する方法について提案がございましたらどうぞお教えください。アイデアを送信するにはいくつかの方法があります。たとえば、Oracle Customer ConnectのIdeas Labを使用します。機能名の後にこのアイコンが表示されている箇所は、お客様のアイデアを実現した機能です。

フィードバックをお寄せください

本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。

免責事項

この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。

この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。

更新前および更新後のタスク

Cloudアプリケーションで使用している機能によっては、四半期更新の直前または直後に特定のステップを実行することが必要になる場合があります。これらの更新前および更新後のステップおよび影響を受ける製品領域の詳細は、My Oracle SupportでOracle Fusion Cloud SCM: Performing Your Quarterly Update (文書ID 2337485.1)を参照してください。

任意の新機能の導入(オプトイン)

Oracle Cloudアプリケーションは、四半期ごとに新しい更新を配信します。 つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。 一部の機能は使用可能な状態でされ、エンド・ユーザーが即時に使用できます。 その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。すぐ使用できない状態で提供される機能は、次の指示および権限を使用してエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。

  • アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
  • Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)

新機能をオプトインする方法を次に示します。

  1. 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
  2. 機能概要ページでオファリングを選択し、そのオファリングに固有の新機能を表示します。または、デフォルトのすべての使用可能オファリングの選択を維持して、すべてのオファリングの新機能を表示します。
  3. 「新機能」タブで新機能を確認し、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに有効化されている場合は、チェック・マークが表示されます。それ以外の場合は、機能を使用可能にするアイコンが表示されます。
  4. 「使用可能」列にあるアイコンをクリックし、機能を有効にする手順を完了します。

「新機能」作業領域に表示されていない機能をオプトインする場合があります。オプトインする方法は次のとおりです。

  1. 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「オファリング」をクリックします。
  2. 「オファリング」ページでオファリングを選択し、オプトイン機能をクリックします。
  3. オプトイン・ページで、オファリングまたは機能が含まれている機能領域の機能の編集(鉛筆)アイコンをクリックします。
  4. 機能の編集ページで、機能を有効化するためのステップを完了します。

オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリングの構成を参照してください。

オプト・イン失効

オプトインで使用不可の状態で提供された機能は、今後の更新で自動的に使用可能になる場合があります。 これは「オプト・イン失効」と呼ばれます。 クラウド・サービスで「オプト・イン失効」がある場合、この文書に関連タブが表示されます。 このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。 ここをクリックして、すべてのOracle Cloud Applicationsにわたる「オプト・イン失効」がある機能を確認することもできます。

機能のサマリー

列の定義:

レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。

UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。

UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。

すぐ使用できない状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用できるようにするには、処理が必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。

エンド・ユーザーがすぐに使用可能
(機能が使用可能な状態で提供)

レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。

エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要
(すぐ使用できない状態で提供される機能)

これらの機能を使用可能にするために処理が必要になるため、中断されません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。

機能

レポート

UIまたは
プロセスベース:
小規模

UIまたは
プロセスベース:
大規模*

サプライ・チェーン・オーケストレーション

サプライ・チェーン・オーケストレーション

REST APIを使用した検証に合格した供給要求明細の処理

「サプライ・チェーン・オーケストレーション」作業領域を使用した供給文書の同期

独自のグループ・コードを使用したバイヤー・プランニングでの購買要求の管理

サプライ・チェーン・オーケストレーションの在庫管理との統合の拡張

バック・トゥ・バック販売オーダーの重複した供給要求の防止

バック・トゥ・バック販売オーダーの手動予約の表示

構成品目に対するサプライ・チェーン・オーケストレーションでの大規模なオーダー処理の使用

供給プランニング

供給プランニング

単位換算の小数点精度の尊重

特定のプランに対するアクセスの制限

ターゲット収集モードで予測をアップロードするときに予測指標を使用

柔軟なタイム・バケットを持つプラン

生産スケジューリング

スケジュールのコピーおよびスケジュール変更のシミュレート

スケジュール・シミュレーションでの必要に応じた一括カレンダ変更

ペギング・リンクの表示にスケジュール解除済工程を含める

バックログ管理

再スケジュール時の運送業者および搬送先による出荷期限時間の管理

遅延を回避するために必要に応じてオーダー明細を要求日より前に計画

「バックログ分析」ページに表示されたオーダー明細の割付詳細のレビュー

Oracleバックログ管理における数量ベース供給割付のアップロード

単位換算の小数点精度の尊重

>>クリックして重要な処理と考慮事項を表示

サプライ・チェーン・オーケストレーション

サプライ・チェーン・オーケストレーション

REST APIを使用した検証に合格した供給要求明細の処理

供給要求の作成REST APIを使用して、検証に合格した供給要求明細を処理します。供給要求に複数の供給要求明細が含まれており、REST APIペイロードでAllowPartialRequestFlag属性を「Y」に設定した場合、REST APIによって検証に合格した明細が処理されます。検証に合格しなかった明細は処理されず、エラーとしてマークされます。AllowPartialRequestFlagを「N」に設定していて、供給要求のいずれかの明細が検証に合格しなかった場合は、REST APIによって要求内のすべての明細(検証に合格した明細を含む)が拒否されます。AllowPartialRequestFlagのデフォルト値は「N」です。

供給要求に複数の供給要求明細が含まれる場合に、この機能を使用して、検証に合格した供給要求明細を処理できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

アクセス要件

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • サプライ・チェーン運用マネージャ(ORA_DOS_SUPPLY_CHAIN_OPERATIONS_MANAGER_JOB)
  • 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 供給オーダー・インタフェースの処理(DOS_PROCESS_SUPPLY_ORDER_INTERFACE_PRIV)
    • 供給オーダーの表示(DOS_VIEW_SUPPLY_ORDERS_PRIV)
    • 供給要求例外の管理(DOS_MANAGE_SUPPLY_REQUEST_EXCEPTIONS_PRIV)
    • 供給オーダー例外およびステータスの表示(DOS_VIEW_SUPPLY_ORDER_EXCEPTIONS_AND_STATUS_PRIV)

独自のジョブ・ロールを保守している場合、この機能をサポートするための新しい権限は導入されていません。

「サプライ・チェーン・オーケストレーション」作業領域を使用した供給文書の同期

「サプライ・チェーン・オーケストレーション」作業領域を使用して、Oracle Supply Chain OrchestrationとOracle Procurement間で供給文書を同期します。技術上の障害により購買依頼または購買オーダーをサプライ・チェーン・オーケストレーションで記録できない場合に、この機能を外注加工フローで使用します。

データを最新の状態に維持することで、サプライ・チェーン・オーケストレーションで最新の購買詳細が保持され、販売オーダー用の供給を正確にオーケストレーションできるようになります。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新24A

ヒントと考慮事項

購買依頼と購買オーダーを同期化します:

  1. 「供給オーケストレーション」作業領域に移動し、「タスク」→「供給明細の管理」をクリックします。
  2. 「供給明細の管理」ページで、「供給オーダー番号」列内のリンク(300100083428746など)をクリックします。
  3. 「供給オーダー詳細」ページで、「処理」>「供給文書の同期」をクリックします。

サプライ・チェーン・オーケストレーションにより、購買依頼と購買オーダーのデータがサプライ・チェーン・オーケストレーションと調達の間で同期されます。

主なリソース

アクセス要件

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • サプライ・チェーン運用マネージャ(ORA_DOS_SUPPLY_CHAIN_OPERATIONS_MANAGER_JOB)
  • 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 供給オーダー・インタフェースの処理(DOS_PROCESS_SUPPLY_ORDER_INTERFACE_PRIV)
    • 供給オーダーの表示(DOS_VIEW_SUPPLY_ORDERS_PRIV)
    • 供給要求例外の管理(DOS_MANAGE_SUPPLY_REQUEST_EXCEPTIONS_PRIV)
    • 供給オーダー例外およびステータスの表示(DOS_VIEW_SUPPLY_ORDER_EXCEPTIONS_AND_STATUS_PRIV)
    • 供給文書の同期(DOS_SYNC_SUPPLY_DOCS)

独自のグループ・コードを使用したバイヤー・プランニングでの購買要求の管理

独自のグループ・コードを使用して、「バイヤー・プランニング」作業領域で購買要求を管理します。「バイヤー」、「カテゴリ」、「品目」、「事業所」、「サプライヤ」、「なし」などの事前定義コードはすでに使用可能です。この新機能により、バイヤー・プランナは独自のグループ・コードを作成し、これを使用して購買要求をグループに編成し、価格分岐、オーダー最小値などを利用できます。サプライ・チェーン・オーケストレーションによって各購買要求のグループ・コードがOracle Procurementに送信されます。調達において、これらの購買要求が「グループ・コード」属性の値に従って購買依頼にグループ化されます。

この機能を使用して購買要求をグループ化し、価格分岐、オーダー最小値およびその他の制約を利用できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

アクセス要件

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • サプライ・チェーン運用マネージャ(ORA_DOS_SUPPLY_CHAIN_OPERATIONS_MANAGER_JOB)
  • 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 供給オーダー・インタフェースの処理(DOS_PROCESS_SUPPLY_ORDER_INTERFACE_PRIV)
    • 供給オーダーの表示(DOS_VIEW_SUPPLY_ORDERS_PRIV)
    • 供給要求例外の管理(DOS_MANAGE_SUPPLY_REQUEST_EXCEPTIONS_PRIV)
    • 供給オーダー例外およびステータスの表示(DOS_VIEW_SUPPLY_ORDER_EXCEPTIONS_AND_STATUS_PRIV)

独自のジョブ・ロールを保守している場合、この機能をサポートするための新しい権限は導入されていません。

サプライ・チェーン・オーケストレーションの在庫管理との統合の拡張

更新23B以降のOracle Supply Chain Orchestrationでは、サービス・マッピングを作成してOracle Inventory Managementと統合できます。この機能は、その機能を拡張します。サプライ・チェーン・オーケストレーションと在庫管理システムの間で属性をマップするときに、変更エンティティおよびその他の属性を含めることができます。マッピングできる新しい属性は次のとおりです:

  • SourceOrganizationId 
  • SourceSubinventoryCode 
  • DestinationLocationId
  • ItemRevision 
  • FreightCarrierId 
  • ModeOfTransportLookup
  • ServiceLevelLookup 
  • ShipmentPriorityLookup 
  • FirmFlag 
  • RepriceFlag 
  • AllowItemSubstitutionFlag

オーダー履行中にサプライ・チェーンで発生した変更を、サービス・マッピングを使用して自社独自の方法で処理できます。サービス・マッピングを使用して、在庫、調達または製造と統合できるようになりました。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

  • これは、既存のオプトイン機能(常に任意)に対する拡張機能です。
  • 在庫管理で適用される検証が統合によって満たされることを確認してください。要求ペイロードは問題ありませんが、在庫管理が要求を受け入れない可能性があります。
  • 統合アルゴリズムで参照されるオブジェクトが必ず存在することを確認してください。これは特に複数の要求明細を問い合せる際に重要です。実行時に存在しないオブジェクトを参照すると、エラーが発生する可能性があります。
  • エラーが発生した場合は修正し、「サプライ・チェーン・オーケストレーション」作業領域を使用して要求を再送信します。

アクセス要件

次の事前定義済権限を使用して、この機能を設定します。

  • Manage DOS Service Mappings
  • Manage DOS Algorithms
  • Administer Sandbox
  • View Modified Data (ランタイム結果を表示できるようにするため)

バック・トゥ・バック販売オーダーの重複した供給要求の防止

通信の問題が発生したときに、Oracle Supply Chain Orchestrationによって過剰な供給が作成されないようにします。なんらかの混乱が発生し、Oracle Order Managementからサプライ・チェーン・オーケストレーションに供給要求の送信できなくなることがあります。この混乱が解決されなかった場合、要求は永遠にオーケストレーションに届かないこともあれば、相当な時間が経ってから届くこともあります。一定の時間が過ぎてもサプライ・チェーン・オーケストレーションから応答が届かなかった場合、オーダー管理は要求の作成、更新または取消を再送信するため、サプライ・チェーン・オーケストレーション側では再送信された要求をどのように処理するか判断できなくなります。

この機能を使用して、オーダー管理とサプライ・チェーン・オーケストレーションの間で通信の問題が発生した場合に、サプライ・チェーン・オーケストレーションによって同じ需要に対して重複する供給要求が作成されないようにします。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

アクセス要件

この機能は、販売オーダーを作成および送信できるすべての権限で使用できます。

バック・トゥ・バック販売オーダーの手動予約の表示

Oracle Order Managementの需要を満たす十分な供給をOracle Supply Chain Orchestrationで作成できないときに、予約の手動作成が必要になる場合があります。これらの予約を「供給オーケストレーション」作業領域で確認して、次のことを実行できます:

  • 販売オーダーのバック・トゥ・バック・フローで手動作成した各予約の詳細を確認します。
  • それらの予約の供給を作成する作業オーダー、購買要求および転送オーダーを表示します。
  • 作業オーダー、購買要求または転送オーダーに移動するリンクをクリックします。
  • 各手動予約の供給明細およびトラッキング明細の現在の状態を確認します。
  • 各供給明細およびトラッキング明細のアイコンから、それらが手動予約で使用されているものかどうかを迅速に判断します。
  • 供給が要求数量を満たしていない場合にのみ、「供給オーケストレーション」作業領域に手動予約が表示されます。

自動処理以外の方法で販売オーダーに割り付けられた供給の全体像を把握できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新24A

ヒントと考慮事項

  • オーダー管理から受信する需要変更について、サプライ・チェーン・オーケストレーションは手動予約の変更を行いません。必要な変更は、手動で行う必要があります。
  • 作業オーダー、購買要求または転送オーダーの数量は、予約の数量または供給またはトラッキング明細上の数量と異なる場合があります。これは、他の要求でもその作業オーダー、購買要求または転送オーダーが使用される可能性があるためです。

アクセス要件

この機能は、販売オーダーを作成および送信できるすべての権限で使用できます。

構成品目に対するサプライ・チェーン・オーケストレーションでの大規模なオーダー処理の使用

処理する大量の販売オーダーがあるときに構成品目の履行に必要な供給を、サプライ・チェーン・オーケストレーションで大規模なオーダー処理を使用してオーケストレーションします。

構成品目を多数含む販売オーダーの履行をオーケストレーションする場合、または構成品目が大規模で複雑で多くの子コンポーネントが含まれている場合のパフォーマンスを向上させます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

アクセス要件

この機能は、構成品目を含む販売オーダーを作成および送信できるすべての権限で使用できます。

供給プランニング

供給プランニング

単位換算の小数点精度の尊重

一部の業界では、様々な単位(UOM)換算レートを高い精度で維持することが必要になります。現在は、様々なプランニング・プロセスに必要な精度レベルがプロファイル・オプションMSC_QUANTITY_DECIMAL_PRECISIONを通じて指定されており、これらの精度はプランニング計算で尊重されています。この更新では、指定した精度が各種の表示ページでも尊重されるようになります。

例: 前の図は、小数点の値が5桁のMSC_QUANTITY_DECIMAL_PRECISIONプロファイル・パラメータを示しています。次の図は、プロファイル値で指定した小数点精度で表示されている「プラン入力」ページの単位メジャーを示しています。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

特定のプランに対するアクセスの制限

プランナの人数が多い企業では、プランの実行などの一部の処理をユーザーのサブセットに制限することをお薦めします。この更新では、プランのプラン・オプションで非公開プランを作成し、そのプランにプランナを割り当てて、プランに割り当てた各プランナのアクセス権のタイプを指定できます。「フル・アクセス」「制限付きアクセス」のアクセス・タイプを使用できるようになりました。

「制限付きアクセス」タイプが割り当てられたプランナは、次のことができません:

  • プランの実行
  • プラン・オプションの編集
  • プランのデータベースへの保存
  • プランの削除

「制限付きアクセス」タイプが割り当てられたプランナは、次のことを実行できます:

  • プラン・データの変更
  • プラン・データへの変更の保存
  • 計画オーダーのリリース
  • プラン変更のシミュレートなどの目的でのプランのコピー

ユーザー・アクセス・メニュー・ダイアログ

「プラン・オプション」ページで、非公開ユーザー用の拡張された選択肢を使用して、プランに対する「フル・アクセス」または「制限付きアクセス」権を構成できます。たとえば前の図では、APS_ALLユーザーはユーザー・アクセス・メニューでプランに対する制限付きアクセス権が付与されています。

制限付きアクセス・ユーザーの処理メニュー・オプション

前の図でわかるように、制限付きアクセス・ユーザーの「処理」メニューではオプションが制限されています。「実行」、「プランをデータベースに保存」、「削除」処理が無効化されています。また、「プラン・オプション」ページに対する変更は許可されません。たとえば、制限付きアクセス・ユーザーは、ユーザー・アクセスを割り当てることや、スコープ、プランニング属性または拡張オプションを変更することはできません。ただし、制限付きアクセス・ユーザーは、すべてのプラン・オプションの設定をレビューできます。「プラン・オプション」UI上の「保存」ボタンは、制限付きアクセス・ユーザーの場合は無効になります。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

アクセス要件

この機能にアクセスするのに新しい権限は必要ありません。

ターゲット収集モードで予測をアップロードするときに予測指標を使用

Oracle Supply Planningに予測をロードする際、予測指標を使用して予測に名前を付けることができます。以前は、予測指標を使用してターゲット・モードで予測をロードしたときに、それまでにロードされたすべての予測が消去されました。この更新では、同じ予測指標を持つ予測のみが削除され、新しい予測に置き換えられます。

予測指標を使用して、名前付き予測を信頼できる方法でアップロードし、様々なビジネス用途で使用できます。たとえば、SPARESという名前の予備需要のための予測と、NEWという名前の新規販売オーダー用の別の予測があるとします。指標SPARESの予測をアップロードすると、指標SPARESに関連付けられたデータのみが置換されます。

この機能を使用するには、「ファイルからプランニング・データのロード」処理ページで、「その他の外部予測指標の保持」パラメータに「はい」の値を選択します。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

  • 「その他の外部予測指標の保持」パラメータを「組織グループ」パラメータと組み合せて使用している場合、組織グループの動作が尊重されます。たとえば、ある組織グループに属する外部予測データは更新または追加される一方で、別の組織では新しい外部予測データ・ファイルに外部予測データが含まれていても元の外部予測データが維持されることがあります。
  • 収集タイプが「ネット・チェンジ」の場合、「その他の外部予測指標の保持」パラメータで「はい」を選択した場合でも、外部予測ファイルはロードされ「その他の外部予測指標の保持」は無視されます。

アクセス要件

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます:

  • 「供給プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_SUPPLY_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
  • 「需要および供給プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_DEMAND_AND_SUPPLY_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)

これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。

柔軟なタイム・バケットを持つプラン

伸縮自在なタイム・バケットを使用して、近い期間のプランニング範囲では高い粒度で、残りのプランニング範囲では低い粒度で計画できます。より大きなプランニング・タイム・バケットを選択することで、選択した期間で不必要なプラン精度や詳細を排除できます。

この更新では、週と期間の組合せを指定してプランを実行することを選択できます。以前は、近い期間に対して日レベルのバケットしか選択できませんでした。この新しい組合せにより柔軟性が向上し、ビジネスにとって適切なレベルのプランニング粒度をモデル化できるようになります。また、この機能を使用して、より長い時間範囲を持つプランを制約付きプランニング・モードで実行できます。

次のスクリーンショットに示すように、「プラン・オプションの編集」ページで週と期間の時間バケットの組合せを選択できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

この機能を使用する際の考慮事項:

  • 「プラン・オプションの編集」ページでプランに対して「週」と「期間」のタイム・バケットの組合せが選択されている場合、「部分バケットを作成しない」オプションは無効になります。
  • プランニングはタイム・バケットの最終稼働日に実行されますが、ピボット表ではタイム・バケットの最初の日にメジャー値が表示されます。
  • 制約付き供給プランの場合、週および期間のタイム・バケットの最大組合せは120です。

生産スケジューリング

製造現場のスループットとリソースおよび労務の投資収益率を最大化する実行可能なファクトリ・スケジュールを生成します。製造現場で実行できる現実的なスケジュールを計算、管理およびモニターしながら、重要なリソースの使用を最適化し、可能なかぎり定時に顧客需要を満たすことができます。

「生産スケジューリング」という機能をオプト・インすると、この項の機能を使用できます。

スケジュールのコピーおよびスケジュール変更のシミュレート

これまではスケジュールを複製したときにスケジュール・オプションのみがコピーされ、基礎となるデータはコピーされなかったため、Oracle Manufacturingからの現在データのスケジュール・リフレッシュが必要でした。ソース・スケジュールのリフレッシュ後に実行データが変更されている可能性があるため、新しいスケジュールのデータは同じでない可能性があります。

この更新では、データを含むスケジュールの正確なコピーを作成できるため、現在のスケジュールと比較した場合のWhat-If変更の影響を正確に把握できます。

スケジュールは、スケジュールの処理メニューから複製します。次に、すべてのデータを含めた既存のスケジュールのコピーを作成し、特定のワーク・センターに超過勤務を追加するとスケジュール全体の品質が向上するかどうかを評価する例を示します。

例: スケジュールを複製して、特定のリソースに超過勤務を追加したときの影響をシミュレートする

スケジュールの複製が完了したら、新しいスケジュールを開いて、必要に応じてそのデータを調整できます。この例では、組立リソースのカレンダを変更し、スケジュールを再解決し、スケジュール結果を評価して、超過勤務シナリオを実装する必要があるかどうかについて情報に基づいた決定を行います。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

ヒントと考慮事項

「スケジュールのコピーおよびスケジュール変更のシミュレート」機能を使用する場合は、その親機能である「生産スケジューリング」にオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 生産スケジュールの編集(MSC_EDIT_PRODUCTION_SCHEDULE_PRIV)

この権限は、この更新の前から使用可能でした。

スケジュール・シミュレーションでの必要に応じた一括カレンダ変更

これまで、リソースのアップタイムとダウンタイムの変更は単一のカレンダ・イベントに対してしかできませんでした。この更新ではアップタイムとダウンタイムの変更を、単一のリソースまたはリソース・グループに属するすべてのリソースに対して同時に適用できます。また、これらの変更を1つのイベントまたは多数の繰返しイベントに対して加えることもできます。

たとえば、カレンダ変更を同時に実行して次を追加できます:

  • 次の8週間にわたって毎週土曜日の追加シフト
  • 次の4週間にわたって毎稼働日に2時間の追加作業

これらの変更を同時に適用して、シミュレーション・データの設定にかかる時間を最小限に抑えることができます。

ここでは、Extrusionリソース・グループのすべてのリソースに対し土曜日シフトを1月いっぱい追加する例を示します:

Extrusionリソース・グループのすべてのリソースに対し土曜日シフトを1月いっぱい追加する例

「OK」をクリックすると、リソースの可用性が適宜更新されます。

更新されて可用時間が増えたExtrusionリソース

後続の解決では、追加のリソース可用性を使用できます。

スケジュールを再解決した後に、結果を評価できる

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

ヒントと考慮事項

「スケジュール・シミュレーションでの必要に応じた一括カレンダ変更」機能を使用する場合は、その親機能である「生産スケジューリング」にオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 生産スケジュールの編集(MSC_EDIT_PRODUCTION_SCHEDULE_PRIV)

この権限は、この更新の前から使用可能でした。

ペギング・リンクの表示にスケジュール解除済工程を含める

スケジュール済作業オーダー工程に加え、スケジュール解除済作業オーダー工程のペギング表示もガント・チャートに含められるようになりました。これらの工程を含めることで、中断のない完全なエンドツーエンドのペギング・リンクのチェーンが表示されます。

これまでは、スケジュール解除済工程が発生する箇所でペギング・リンクの表示が終了しました。この更新では、スケジュール解除済工程を飛び越える形でペギング・リンクが描画されるようにするため、直近の先行スケジュール済工程と最初の後続スケジュール済工程の間にリンクが描画されます。このアプローチにより、特定の作業オーダー工程にコンポーネントを提供するアップストリームまたはダウンストリームの作業オーダーを確認できるようになります。ペギング・リンクは、ガント・チャートで工程を選択すると表示されます。ペギング・リンクには次の2つのタイプがあります:

  • 破線は、2つの別個の作業オーダー間のリンクを示します
  • 実線は、同じ作業オーダー内の工程間のリンクを示します

次に、破線の右側にあるダウンストリーム作業オーダーに最初の工程がスケジュールされている例を示します。

この例では、ダウンストリーム作業オーダーの最初の工程がスケジュール解除済であるため、ガント・チャートに表示されません。ペギング・リンクは次のスケジュール済工程に向かう形で描画されています。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

ヒントと考慮事項

「ペギング・リンクの表示にスケジュール解除済工程を含める」機能を使用する場合は、その親機能である「生産スケジューリング」にオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 生産スケジュールの編集(MSC_EDIT_PRODUCTION_SCHEDULE_PRIV)

この権限は、この更新の前から使用可能でした。

バックログ管理

柔軟な需要優先度ルールに基づいてオーダーを優先度付けすることによって、オーダー・バックログを再スケジュールします。最新の供給情報に基づいて様々なルールの影響をシミュレートして、予定日とソースの最適な組合せを見つけ、更新されたオーダーを実行対象としてオーダー管理システムにリリースできます。

「バックログ管理」という機能をオプトインすると、この項の機能を使用できます。

再スケジュール時の運送業者および搬送先による出荷期限時間の管理

移動モードおよびルートの運送業者の最終集荷時間が、オーダーを受け取った時間より前である場合、当日の出荷は不可能です。Oracle Backlog Managementは再スケジュール時に、現在時刻と、出荷組織内で運送業者および搬送先に指定されている出荷期限時間を比較します。現在の時間が出荷期限時間より後の場合、出荷日は、その組織とその搬送先の運送業者の組合せの出荷カレンダで使用可能な次の稼働日に設定されます。

「事業所間の出荷ネットワーク」タブの「オーダー出荷期限時間」列(ナビゲーション: 「プラン入力」作業領域→供給ネットワーク・モデルの管理タスク→「事業所間の出荷ネットワーク」タブ)

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

「再スケジュール時の運送業者および搬送先による出荷期限時間の管理」機能を使用する場合は、その親機能である「オーダー・バックログ管理」にオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。

Oracle Backlog Managementで、この機能を使用して販売オーダー明細を計画するために必要なステップは次のとおりです:

  1. 「プラン入力」作業領域の「供給ネットワーク・モデルの保守」ページへのナビゲーション
  1. 「供給ネットワーク・モデルの保守」ページで「事業所間の出荷ネットワーク」タブに移動して、ソース、搬送先および運送業者の組合せに対して出荷期限時間を指定するか、「運送業者」タブに移動して、出荷方法に対して出荷期限時間を指定するか、または「組織」タブに移動して、組織に対して出荷期限時間を指定します。
  1. 適切な選択を行って、出荷期限時間hh:mm形式で入力します。
  1. 設定を保存します。

ヒントと考慮事項

  • 複数のタブで出荷期限時間が定義されている場合、Oracle Fusion Backlog Management Cloudでは、次の階層に従って出荷期限時間の優先順位を決定します。
    • ソース、搬送先および運送業者の組合せに対して定義された出荷期限時間(存在する場合)を使用します。
    • 運送業者に対して定義された出荷期限時間(存在する場合)を使用します。
    • 組織に対して定義された出荷期限時間(存在する場合)を使用します。
  • 出荷期限時間が適用されるのは、出荷組織において、予定出荷日がシステム日付になるように計算される場合で、この計算にはリード・タイム相殺、カレンダ、その他の制約といった要因がすべて考慮されます。

  • 組織タイム・ゾーンで実行されたバックログ・プランの開始時間は、同じ組織タイム・ゾーンの出荷期限時間と比較されます。次のようなケースが考えられます:
    • バックログ・プランが出荷期限時間より前に実行された場合、オーダー明細は同日またはシステム日付に出荷されます
    • プランが出荷期限時間より後に実行された場合、オーダー明細は出荷カレンダの次の稼働日に出荷されます
  • 直送出荷の場合、出荷期限時間はサポートされません。

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 「バックログ管理」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_BACKLOG_MANAGEMENT_WORK_AREA_PRIV)

この権限は、この更新の前から使用可能でした。

遅延を回避するために必要に応じてオーダー明細を要求日より前に計画

これまでのOracle Backlog Managementでは、顧客の要求日より前に出荷または到着するようオーダーをスケジュールすることはありませんでした。しかし、生産、出荷または移動のオプションが制限されている場合、要求日後の数日間に出荷または搬送ができない可能性があります。この更新のバックログ管理では、オーダー明細を遅らせるのではなく、顧客の要求日より前に出荷または搬送するようオーダーをスケジュールするようになりました。オーダー明細に最早許容日を指定して、スケジュールの前倒しをどれだけ許容するかを制御できます。

この更新では、次のようなプランニング動作がバックログ管理で発生します:

  • 「バックログ分析」ページに表示される計画日が、可能なかぎり要求日に近い要求日以前の日付に設定されることがあります(制約と最早許容日を条件とする)。

  • 最早許容日が指定されていない場合に、要求日を基準にして計画日がどれだけ早くなるかについて制限はありません。ただし、これは、バックログ管理がオーダーをできるだけ早く計画するという意味ではありません。

  • 最早許容日および出荷カレンダと受入カレンダの両方が考慮されます。

  • 計画出荷日と計画到着日はそれぞれ、出荷タイプおよび到着タイプ・オーダーの最早許容日以降になります。

  • この機能にオプト・インしている場合、最早許容日は要求日として処理されないため、オーダーが促進されて最早許容日に従って早期に計画されることはありません。

  • 最早許容日が指定されていない場合でも、計画出荷日または計画到着日を要求日より前の日付に上書きできます。

一部の計画日が要求日より前に設定されている「バックログ分析」ページ

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング オプションでなくなるバージョン: 更新24A

ヒントと考慮事項

「遅延を回避するために必要に応じてオーダー明細を要求日より前に計画」機能を使用する場合は、次の2つの機能をオプト・インする必要があります:

  • オーダー・バックログ管理この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。
  • 遅延を回避するために必要に応じてオーダー明細を要求日より前に計画

その他のヒントと考慮事項:

  • 最早許容日を要求日として使用する場合で、その最早許容日が要求日よりかなり早い場合は、この機能をオプト・インしないでください。たとえば、ある出荷タイプ・オーダーで、要求日が2030年1月21日、最早許容日が2030年1月7日(どちらの日付も稼働日)に設定されていて、品目が2030年1月7日に使用可能になるとします。この場合、次のような動作が発生します:
    • この機能にオプト・インした場合、計画出荷日は2030年1月21日です
    • この機能をオプト・インしていない場合、オーダーは最早許容日に計画されるよう促進されるため、計画日が2030年1月7日になります

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 「バックログ管理」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_BACKLOG_MANAGEMENT_WORK_AREA_PRIV)

この権限は、この更新の前から使用可能でした。

「バックログ分析」ページに表示されたオーダー明細の割付詳細のレビュー

「バックログ分析」ページから「配賦ワークベンチ」にナビゲートして、選択したオーダー明細の供給配賦詳細を確認できるようになりました。「配賦ワークベンチ」ページには、配賦先の出荷元組織における、要求日が含まれる週次バケットの品目の合計配賦と消費済配賦が表示されます。また、充足レート・パーセントや計画定時収益など、供給配賦に関連付けられている需要充足メトリックも確認できます。

「バックログ分析」ページから「配賦ワークベンチ」ページにナビゲートして、結果を配賦シナリオに保存するステップ:

  1. 「バックログ分析」ページで、割付中の品目のオーダー明細の1つを強調表示または選択します。
  1. 「処理」をクリックし、「配賦ワークベンチのレビュー」処理を選択します。
  1. 品目、組織、配賦ノードおよび要求日が属するバケットのコンテキストが「バックログ分析」ページから「配賦ワークベンチ」ページに渡されます。
  1. 「配賦ワークベンチ」ページが別のタブで開き、前のステップで渡されたコンテキストに基づいて詳細が表示されます。また、要求日が属するバケットに加えて、さらに3つのバケットが表示されます。
  1. 需要充足および配賦詳細セクションには、デフォルト・メジャーのセットも表示されます。
  1. 満足するナビゲーション結果が得られ、配賦詳細をさらに分析することを望む場合は、ナビゲーションの結果を配賦シナリオに保存します。
  1. 結果を配賦シナリオに保存するには、「配賦シナリオの構成」ボタンをクリックします。
  1. 「配賦シナリオの構成」ダイアログが開きます。
  1. シナリオ名を入力します。
  1. バケット数をデフォルトの4バケットから変更したり、需要充足メトリックおよび配賦メジャー・タブでデフォルトで選択されているメジャーのリストにさらにメジャーを追加したりできます。
  1. 「配賦ノード」タブで、さらに多くの配賦ノードを選択することもできます。
  1. このシナリオをデフォルトにするには、「デフォルト」チェック・ボックスを選択します。
  1. 「保存してクローズ」ボタンをクリックして、結果をシナリオに保存します。
  1. 前のステップで作成したシナリオは「配賦ワークベンチ」ページに表示され、さらなる分析で使用できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

この機能を使用する場合は、「サプライ・チェーン・プランニング」オファリングで2つの機能をオプト・インする必要があります。

  • バックログ管理機能
  • 「属性ベース・プランニング」機能または「プロジェクト駆動のサプライ・チェーン」機能のいずれか

「バックログ管理」機能および「属性ベース・プランニング」または「プロジェクト駆動のサプライ・チェーン」機能をオプト・インすると、ここで説明されている機能も有効になります。「バックログ管理」機能および「属性ベース・プランニング」機能または「プロジェクト駆動のサプライ・チェーン」機能を以前からオプト・インしている場合は、この機能が自動的に有効になります。

オプト・インを有効にした後、次のステップを実行してプラン属性に基づいた供給の割付を開始します。

  1. Oracle Fusionソース・システムからプランニング属性を収集する場合は、Oracle Fusion Cloud SCMアプリケーションでユーザー定義プランニング属性の値セットおよびフレックスフィールド・セグメントを定義します。
  1. 「プランニング属性の管理」ページでプランニング属性を定義し、プランニング属性のマッピングを定義します。
  1. 「バックログ管理」作業領域の「バックログ・プランニング・オプションの管理」ページの配賦階層で、プランニング属性マッピングを指定します。
  1. 外部ソース・システムからデータを収集する場合は、プランニング属性値およびプランニング属性値が設定された需要のファイルベース・データ・インポート(FBDI)のcsvファイルを準備します。
  1. データ収集を実行します。

ヒントと考慮事項

  • 「バックログ分析」ページから「配賦ワークベンチ」ページにナビゲートできるのは、割付中の品目に対するオーダーの場合のみです。
  • 「バックログ分析」ページのオーダー明細には、有効な配賦ノードが指定されている必要があります。
  • 「配賦ワークベンチのレビュー」処理は、単一のオーダー明細が選択されている場合にのみ有効です。オーダー明細が選択されていない、または複数のオーダー明細が選択されている場合、処理は使用不可になります。
  • 選択したオーダー明細の配賦ノード情報が使用可能である必要があります。使用可能でない場合は、「配賦ワークベンチのレビュー」処理が使用不可になります。
  • 「バックログ分析」ページから「配賦ワークベンチ」ページにナビゲートした場合、「配賦シナリオの構成」「完了」ボタンのみが使用可能になり、「プランの実行」「プランニング結果の保存」などの他のボタンは使用不可になります。
  • 配賦ワークベンチにナビゲートした直後は、手動配賦メジャーの変更やシミュレーション・プランの実行はできません。
  • プラン実行を有効にするには、ナビゲーション結果をシナリオに保存し、シナリオの手動配賦メジャーを編集する必要があります。
  • 「バックログ分析」ページの「配賦ワークベンチのレビュー」処理を使用して、同じオーダー明細から次回ナビゲートしたときに、「配賦ワークベンチ」にはシナリオ・フィールドが空白であるナビゲーションのコンテキストでデータが表示されます。それがデフォルト・シナリオであったとしても、最後に作成または保存したシナリオは表示されません。

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 「バックログ管理」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_BACKLOG_MANAGEMENT_WORK_AREA_PRIV)

この権限は、この更新の前から使用可能でした。

Oracleバックログ管理における数量ベース供給割付のアップロード

数量ベースの供給割付を一括で設定または上書きする際に、RESTサービスを使用して保守する方法に加え、ファイルベース・データ・インポート(FBDI)を使用してアップロードする方法も使用できるようになりました。Oracle Backlog Managementで提供されるサプライ・チェーン・プランニング・プランニング配賦ルールFBDIテンプレート(ScpPlanningAllocationRulesImportTemplate.xlsm)に「SupplyAllocationQuantities」という新しいタブが追加され、値をスプレッドシートで編集したり、外部ソースからマップしたりできます。

SupplyAllocationQuantitiesタブに関連するこの機能のその他の重要なポイント:

  • 配賦日属性で、週次配賦バケットの開始日を指定します。配賦開始日は常に月曜日になります。

  • 配賦値は、配賦ノードで週次バケットごとに指定される配賦の値です。この属性に指定する値は常に正の数である必要があります。

  • 属性は名前と値の組合せに基づきます。ファイルをアップロードして収集を実行した後、属性レベル間の関係に対して検証が実行されます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

この機能を使用する場合は、「サプライ・チェーン・プランニング」オファリングで2つの機能をオプト・インする必要があります。

  • バックログ管理機能
  • 「属性ベース・プランニング」機能または「プロジェクト駆動のサプライ・チェーン」機能のいずれか

「バックログ管理」機能および「属性ベース・プランニング」または「プロジェクト駆動のサプライ・チェーン」機能をオプト・インすると、ここで説明されている機能も有効になります。「バックログ管理」機能および「属性ベース・プランニング」機能または「プロジェクト駆動のサプライ・チェーン」機能を以前からオプト・インしている場合は、この機能が自動的に有効になります。

オプト・インを有効にした後、次のステップを実行してプラン属性に基づいた供給の割付を開始します。

  1. Oracle Fusionソース・システムからプランニング属性を収集する場合は、Oracle Fusion Cloud SCMアプリケーションでユーザー定義プランニング属性の値セットおよびフレックスフィールド・セグメントを定義します。
  1. 「プランニング属性の管理」ページでプランニング属性を定義し、プランニング属性のマッピングを定義します。
  1. 「バックログ管理」作業領域の「バックログ・プランニング・オプションの管理」ページの配賦階層で、プランニング属性マッピングを指定します。
  1. 外部ソース・システムからデータを収集する場合は、プランニング属性値およびプランニング属性値が設定された需要のファイルベース・データ・インポート(FBDI)のcsvファイルを準備します。
  1. データ収集を実行します。

ヒントと考慮事項

  • FBDIファイルを介してアップロードされた配賦値は、「バックログ管理」作業領域の「配賦ワークベンチ」表の「手動配賦」メジャーに表示されます。

  • 一括配賦値のRESTアップロードを実行してからFBDIファイルのデータを「ネット・チェンジ」モードで収集した場合、FBDIファイルの配賦値によってRESTを介してアップロードされた配賦値が上書きされます。

  • 同様に、FBDIを介してデータを収集した後に、RESTベースの配賦値の一括更新を実施した場合、RESTからの配賦値によってFBDIファイルからアップロードされた配賦値が上書きされます。

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 「バックログ管理」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_BACKLOG_MANAGEMENT_WORK_AREA_PRIV)

この権限は、この更新の前から使用可能でした。

単位換算の小数点精度の尊重

一部の業界では、様々な単位(UOM)換算レートを高い精度で維持することが必要になります。現在は、様々なプランニング・プロセスに必要な精度レベルがプロファイル・オプションMSC_QUANTITY_DECIMAL_PRECISIONを通じて指定されており、これらの精度はプランニング計算で尊重されています。この更新では、指定した精度が各種の表示ページでも尊重されるようになります。

例: 前の図は、小数点の値が5桁のMSC_QUANTITY_DECIMAL_PRECISIONプロファイル・パラメータを示しています。次の図は、プロファイル値で指定した小数点精度で表示されている「プラン入力」ページの単位メジャーを示しています。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

ヒントと考慮事項

「単位換算における小数点精度の尊重」機能を使用する場合は、その親機能である「オーダー・バックログ管理」にオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません

重要な処理と考慮事項

ファイルベース・データ・インポート(FBDI)テンプレートの変更点

この更新でサプライ・チェーン・プランニングFBDIテンプレートが変更されました。各変更の詳細は、次のFBDIテンプレートの指示タブを参照してください。

  • ERP統合サービス・パラメータ(ScpErpIntegrationServiceParamsImportTemplate.xlsm)

最新のテンプレートは、Oracle Help CenterにあるOracle Fusion Cloud SCM: File-Based Data Import (FBDI) for SCMのサプライ・チェーン・プランニングの項にあります。