更新24B
改訂履歴
本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | モジュール | 機能 | ノート |
---|---|---|---|
2024年5月24日 | SCM共通コンポーネント | Visual Builder Studioを使用したSCM Redwoodアプリケーション・ページの拡張 | 文書の更新。機能の説明と主なリソースが改訂されました。 |
2024年4月26日 | 供給プランニング | この更新で注意が必要な供給プランニングのバグ修正 | 文書の更新。項が追加されました。 |
2024年3月18日 | 供給プランニング | 供給プランでの期間別安全在庫数量の編集 | 文書の更新。デモへのリンクが追加されました。 |
2024年3月11日 | バックログ管理 | オーダー構成および出荷セットと到着セットに対するピック-梱包リード・タイムの使用 | 文書の更新。デモへのリンクが追加されました。 |
2024年3月11日 | SCM共通コンポーネント | Visual Builder Studioを使用したSCM Redwoodアプリケーション・ページの拡張 | 文書の更新。機能の説明が改訂されました。 |
2024年3月11日 | 供給プランニング | 拡大したボリューム制限でのプランニング表のデータのエクスポート | 文書の更新。機能の説明が改訂されました。 |
2024年3月11日 | 供給プランニング | 資材および生産能力の制約による遅延需要の根本原因の特定 | 文書の更新。機能デモへのリンクが追加されました。 |
2024年3月1日 | 初版作成。 |
概要
アイデアをお寄せください
ご意見をお待ちしています。クラウド・サービスをさらに改善する方法について提案がございましたらどうぞお教えください。アイデアを送信するにはいくつかの方法があります。たとえば、Oracle Customer ConnectのIdeas Labを使用します。機能名の後にこのアイコンが表示されている箇所は、お客様のアイデアを実現した機能です。
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。
免責事項
この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。
この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。
更新前および更新後のタスク
Cloudアプリケーションで使用している機能によっては、四半期更新の直前または直後に特定のステップを実行することが必要になる場合があります。これらの更新前および更新後のステップおよび影響を受ける製品領域の詳細は、My Oracle SupportでOracle Fusion Cloud SCM: Performing Your Quarterly Update (文書ID 2337485.1)を参照してください。
任意の新機能の導入(オプトイン)
Oracle Cloudアプリケーションは、四半期ごとに新しい更新を配信します。 つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。 一部の機能は使用可能な状態でされ、エンド・ユーザーが即時に使用できます。 その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。すぐ使用できない状態で提供される機能は、次の指示および権限を使用してエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。
- アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
- Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)
新機能をオプトインする方法を次に示します。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
- 機能概要ページでオファリングを選択し、そのオファリングに固有の新機能を表示します。または、デフォルトのすべての使用可能オファリングの選択を維持して、すべてのオファリングの新機能を表示します。
- 「新機能」タブで新機能を確認し、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに有効化されている場合は、チェック・マークが表示されます。それ以外の場合は、機能を使用可能にするアイコンが表示されます。
- 「使用可能」列にあるアイコンをクリックし、機能を有効にする手順を完了します。
「新機能」作業領域に表示されていない機能をオプトインする場合があります。オプトインする方法は次のとおりです。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「オファリング」をクリックします。
- 「オファリング」ページでオファリングを選択し、オプトイン機能をクリックします。
- オプトイン・ページで、オファリングまたは機能が含まれている機能領域の機能の編集(鉛筆)アイコンをクリックします。
- 機能の編集ページで、機能を有効化するためのステップを完了します。
オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリングの構成を参照してください。
オプト・イン失効
オプトインで使用不可の状態で提供された機能は、今後の更新で自動的に使用可能になる場合があります。 これは「オプト・イン失効」と呼ばれます。 クラウド・サービスで「オプト・イン失効」がある場合、この文書に関連タブが表示されます。 このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。 ここをクリックして、すべてのOracle Cloud Applicationsにわたる「オプト・イン失効」がある機能を確認することもできます。
機能のサマリー
列の定義:
使用可能な状態で提供される機能
レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
すぐ使用できない状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用できるようにするには、処理が必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーが使用する前に処理が必要 これらの機能を使用するために、膨大な作業は不要です。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
|
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ディープ・リンクを使用したOracle Fusion Cloud Supply Chain Planningへのアクセス |
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サプライ・チェーン・オーケストレーション
サプライ・チェーン・オーケストレーション
再設計されたページを使用した供給要求の表示
再設計されたページを使用して、デスクトップ、タブレットまたはモバイル・デバイスで供給要求とその詳細を表示します。供給要求参照、供給オーダー、供給文書または品目を使用して、供給要求を検索できるようになりました。独自のデフォルト検索を作成して保存します。供給の要求日、要求搬送日、要求ステータスなどに従って検索結果をフィルタします。例外を削除するために必要な推奨処理を表示します。Oracle Supply Chain Orchestrationが各要求に対して作成した供給文書を表示します。要求明細の詳細を表示し、処理を実行します。
この機能を使用するには、「供給オーケストレーション」作業領域に移動し、「タスク」>「供給要求」をクリックしてから、供給要求を検索します。
供給要求を検索および表示する際の効率が向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
ヒントと考慮事項
次の属性を使用して、供給要求を検索します。
- 供給要求参照
- 供給オーダー
- 供給文書
- 品目
次の属性を使用して検索結果をフィルタ処理します。
- 供給要求日
- 要求搬送日
- 供給ステータス
- 供給タイプ
- ビジネス・フロー
詳細:
- 各供給要求の供給文書に関する詳細を表示します。
- 独自の検索を作成して保存します。その検索をデフォルトの検索にします。
- 供給要求にドリルダウンして、供給要求および存在する可能性のある例外メッセージの詳細を取得します。
- 供給要求が例外の場合、修正するための推奨処理を表示できます。
- 各供給要求に対して様々な処理を実行します。
主なリソース
- Oracle Help Centerのサプライ・チェーン・オーケストレーションの使用およびサプライ・チェーン・オーケストレーションを参照してください。
アクセス要件
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- サプライ・チェーン運用マネージャ(ORA_DOS_SUPPLY_CHAIN_OPERATIONS_MANAGER_JOB)
- 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 供給オーダー・インタフェースの処理(DOS_PROCESS_SUPPLY_ORDER_INTERFACE_PRIV)
- 供給オーダーの表示(DOS_VIEW_SUPPLY_ORDERS_PRIV)
- 供給要求例外の管理(DOS_MANAGE_SUPPLY_REQUEST_EXCEPTIONS_PRIV)
- 供給オーダー例外およびステータスの表示(DOS_VIEW_SUPPLY_ORDER_EXCEPTIONS_AND_STATUS_PRIV)
独自のジョブ・ロールを保守している場合、この機能をサポートするための新しい権限は導入されていません。
供給プランニング
SCM共通コンポーネント
Visual Builder Studioを使用したSCM Redwoodアプリケーション・ページの拡張
OracleのVisual Builder Studioを使用して、企業ユーザー向けにシームレスなエクスペリエンスを調整します。Visual Builder StudioのExpressモードでビジネス・ルールを使用すると、次のことができます:
- ページのフィールドおよびリージョンを必須またはオプションにします
- ページのフィールドおよびリージョンを読取専用または編集可能にします
- 特定の基準に応じてフィールドおよびリージョンを表示または非表示にします
- 特定のビジネス・ニーズに合わせてRedwoodページを構成します。たとえば、「受入搬送」ページに表示する処理を制御したり、「PAR棚卸概要」ページで使用可能なデフォルトの日付範囲を設定できます。
ページに対して行える変更のタイプは、変更するページによって異なります。
ノート: この更新では、ビジネス・ルールはすべてのSCM Redwoodページではまだサポートされていません。
Visual Builder Studioを使用して特定のページを拡張できるかどうかを判断するには、ページに移動して「設定およびアクション」メニューを開きます。Visual Builder Studioの「ページの編集」タスクを探します。
「設定およびアクション」メニュー
「Visual Builder Studioでページを編集」タスクが表示されない場合、VB Studioでページを編集するために必要な権限が割り当てられていないか、現在VB Studioでページを編集できないため、Visual Builder Studioを使用してページを編集することはできません。
Visual Builder Studioでページを開くときは、Expressモードのみを使用してページを拡張します。拡張モードはサポートされていません。VB Studioでページを開いたときにExpressモードを使用できない場合は、VB Studioでページを拡張できません。Expressモードは、Visual Builder Studioのヘッダー・リージョンにあります:
Visual Builder Studioのヘッダー・リージョン
Expressモードでアプリケーション・ページを拡張する方法の詳細は、Visual Builder Studio ExpressモードでのOracle Cloud Applicationsの拡張を参照してください。
有効化のステップ
Visual Builder Studioを活用して、アプリケーションを公開します。Visual Builderを使用したアプリケーションの拡張の詳細は、Oracle Help Center→関心のあるアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Configuration and Extension」を参照してください。
Visual Builder Studioの使用を開始する前に、システム管理者が初期設定を完了する必要があります。手順については、Oracle Cloudアプリケーションを拡張するためのVB Studioの設定を参照してください。
ヒントと考慮事項
Visual Builder Studio Expressモードで作業している間は、「ページ」リストを閉じたままにします。リストを閉じると、拡張しているページがよりわかりやすく表示されます。
Visual Builder Studio Expressモードでは、フィールド値のデフォルト設定および検証をサポートする機能が表示される場合があります。この機能は、更新24BのSCM Redwoodページではサポートされていません。今後の更新では、選択したSCM Redwoodページのデフォルト設定および検証を使用できます。
VB Studio Expressモードでのデフォルトのフィールド値およびフィールド値の検証
主なリソース
Visual Builder Studioでアプリケーション・ページの拡張を開始するには、Visual Builder Studioへのアクセスの手順に従います。作業中は、次のリソースで追加情報を確認できます:
- Visual Builder ExpressモードでのOracle Cloudアプリケーションの拡張
- Oracle Fusion Cloud HCMおよびSCM: Visual Builder Studioを使用したHCMおよびSCM用のRedwoodアプリケーションの拡張
アクセス要件
Visual Builder Studioを使用してアプリケーション・ページを拡張するには、次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられている必要があります:
-
サンドボックスの管理(FND_ADMINISTER_SANDBOX_PRIV)
この権限は、この更新の前から使用可能でした。
供給プランニング
拡大したボリューム制限でのプランニング表のデータのエクスポート
最大200万個のセルを条件として、100万行で4,000列の表からデータをエクスポートします。24A更新で導入されたプランニング表で指定される形式でのデータのエクスポート機能は、ボリューム制限の増加をサポートするように拡張されました。さらに、Microsoft Excelファイル形式またはCSVファイル形式を使用してエクスポートできるようになりました。
「データを表形式でエクスポート」ページ
以前は、表形式でのデータのエクスポート関数は、最大65,536行および256列を含む表のエクスポートをサポートしていました。これらの制限は、最大セル数を200万として、100万行および4,000列まで拡張されました。たとえば、次のいずれの組合せ(すべて200万セルに相当)でも表をエクスポートできるようになりました。
- 100万行で2列
- 500,000行で4列
- 100,000行で20列
この関数は、XLS (Microsoft Excel)形式に加えて、CSV (カンマ区切り値)形式でのエクスポートもサポートするように拡張されました。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
Microsoft XLS形式には、シートごとに256列と65,536行に制限があります。XLS形式でエクスポートする場合:
- 列の数は256に制限されます。
- エクスポート用に選択した表が65,536行(ただし100万行未満)を超える場合、出力は、各シートに65,536行以下の同じExcelワークブック内の複数のシートに分割されます。
- 結果のXLSファイルには、ファイルを初めて開いたときに自動的に実行されるマクロが含まれます。このマクロは、複数のシートを単一のシートにマージし、ファイルをXLS形式からXLXS形式に変換します。Microsoft XLXS形式には、100万行の制限があります。
主なリソース
- プランニング表に指定された形式でのデータのエクスポート(更新24A)
アクセス要件
この機能にアクセスするために必要な新しいロールまたはセキュリティ権限はありません。
- 現在、プランニング表をオープンするためのアクセス権を持っているユーザーは、自動的にこの機能を使用できるようになります。
次の権限の1つまたは両方が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます:
- プランニング表の保守(MSC_MAINTAIN_PLANNING_TABLES_PRIV)
- プランニング表の表示(MSC_VIEW_PLANNING_TABLES_PRIV)
これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。
要約ペギング・ビューを使用したペギング詳細の重複の回避 
「供給プランニング」作業領域の「供給および需要」タブで、特定のオーダーの詳細なペギング情報を表示できます。以前は、同じペグされたオーダーに対して複数のペギング・レコードが表示される場合がありました。最終需要ペギングを考慮するために、同じオーダーに対して複数のレコードが生成されるため、ペグ先の最終需要に対する特定のペギング・レコードの効率的な分析が可能になります。
この更新により、同じオーダーの複数のレコードを1つのレコードに簡単に集計できます。この集計により、特定の需要または供給オーダーにペグされたすべてのオーダーの合理化された表示が必要な状況で簡単に分析できます。
デフォルトでは、「供給および需要」タブに詳細なペギング情報が表示されます。たとえば、単一の供給が複数の最終需要に関連付けられた部分組立品で消費されるとします。その場合、その部分組立品にペグされた最終需要ごとに1つのペギング・レコードが表示されます。次の図では、品目KB-CSP-ELECは3つの部分組立品で使用されています。各部分組立品は複数の最終需要にペグされるため、部分組立品の計画済オーダーが複数回繰り返されます。
供給および需要全体ペギング・ビュー
部分組立品にペグされた構成部品の合計数量を表示するには、部分組立品が使用される最終需要に関係なく、「表示」メニューから「要約済ペギングの表示」処理を選択します。
新規「要約済ペギングの表示」メニュー・オプション
「要約済ペギングの表示」を選択すると、(ペギングの方向に応じて)一意の供給または需要ごとに1つのペギング行のみが表示されます。次のイメージは、「要約済ペギングの表示」を選択した後に、前の図のペギング行がどのように統合されているかを示しています。15個のペグされた行が、一意の計画オーダーごとに1つずつ4行に連結され、ペグされた数量が集計されました。
供給および需要要約済ペギング・ビュー
「要約済ペギングの表示」を選択すると、ペギング方向に関係なく、ペギングされた子行が集計されます。つまり、原材料供給から開始して中間供給にペグし、最終的に最終需要にペグできます。または、最終需要または中間供給から開始し、原材料にペグできます。
要約済ペギングは、オフにするか、「供給および需要」ページを閉じるか、要約済ペギングがオンになっていない別の表レイアウトを選択するまでオンのままです。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
要約済ペギングを使用した表レイアウトの保存:
- 表レイアウトを保存すると、要約済ペギングがオンかどうかがレイアウトに含まれます。
- 要約済ペギングをオンにしたときに保存された表レイアウトを選択すると、選択した表レイアウトに基づいて表がリフレッシュされ、要約済ペギングが自動的に有効になります。
パフォーマンス上の理由から、要約済ペギングがオンの場合、一部の処理は使用できません。
- 要約済ペギングをオンにすると、「表示」メニューの「例外のみ表示」、「終了需要のみ表示」および「すべて展開」処理が無効になります。
- 要約済ペギングがオンの場合、「Excelにエクスポート」の「すべての子行を含める」オプションは無効になります。子行をエクスポートするには、最初に表内で展開し、「Excelにエクスポート」の「展開された場合に子行を含める」オプションを選択する必要があります。
アクセス要件
次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 供給および需要の表示(MSC_VIEW_SUPPLIES_AND_DEMANDS_PRIV)
- 供給および需要の編集(MSC_EDIT_SUPPLIES_AND_DEMANDS_PRIV)
これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。
未割当エンティティを考慮したプラン・データの保護 
プラン・データを保護し、顧客、サプライヤ、組織または製品ディメンションの階層の最下位レベルで未割当メンバーを表示できるようにします。この更新では、ディメンションに現在適用できないデータを表示できます。たとえば、特定の組織をユーザーに割り当てることで、組織によってストライプ化されていないメジャー(サプライヤ生産能力など)を表示できるようになりました。
製品、組織、顧客およびサプライヤ・エンティティの未割当メンバーを含める拡張オプションを使用して、プランニング・データ・セキュリティを構成できます。これにより、ディメンションの階層レベルを使用しないメジャーにアクセスできます。たとえば、「サプライヤ生産能力使用可能」メジャーには、「製品」、「組織」、「サプライヤ」および「時間」ディメンションが含まれます。メジャーは、「製品」、「サプライヤ」および「時間」ディメンションの「品目」、「サプライヤ - サプライヤ・サイト」および「日」レベルで計算されます。メジャー値は組織に固有ではないため、組織レベルはメジャーの計算に含まれません。このようなシナリオでは、特定の組織および組織に固有でないメジャー(使用可能なサプライヤ生産能力など)にアクセスするためのデータ・アクセス・セットを設定できます。
次に、「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスが選択されている組織エンティティを使用してデータ・セキュリティを構成することで値を表示できる供給プランニング・メジャーの例を示します。
- 使用可能サプライヤ生産能力
- 所要サプライヤ生産能力
- 使用可能正味サプライヤ生産能力
- サプライヤ生産能力稼働率
- サプライヤ生産能力制約日までに必要なサプライヤ生産能力
- サプライヤ生産能力制約日までに必要な追加生産能力
未割当エンティティを考慮したセキュア・プランは、製品ディメンション、組織ディメンション、顧客ディメンションおよびサプライヤ・ディメンションの階層の最下位レベルに適用されます。これは、供給プランニング、需要プランニング、需要および供給プランニング、セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング、補充プランニング、グローバル・オーダー納期回答およびバックログ管理の製品ディメンション、組織ディメンション、顧客ディメンションおよびサプライヤ・ディメンションのメジャーおよびプランニング分析の詳細を表示するビューに適用できます。
データ・セキュリティの管理ビューは、次のように拡張されました。
- データ・アクセス・セット条件構成には、新しい「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスがあります。このチェック・ボックスを選択できるのは、作成中の条件に、最下位階層レベルの製品エンティティ、組織エンティティ、顧客エンティティまたはサプライヤ・エンティティが含まれている場合のみです。
- 「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスは、製品階層、組織階層、顧客階層およびサプライヤ階層の他の最下位レベル・メンバーとともに選択できます。
未割当メンバーでプラン・データを保護するには、次のステップを実行します。
- データ・アクセス・セットのエンティティとして「製品」、「組織」、「顧客」または「サプライヤ」を選択します。
- 「製品」、「組織」、「顧客」または「サプライヤ」の最下位レベルを選択します。
「プランニング・セキュリティの管理」ページでのデータ・アクセス・セットの作成
- 「作成」処理を選択して条件名の条件を作成し、「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスを選択します。
組織エンティティの条件の作成
- 条件名を指定し、「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスを選択して条件を作成します。必要に応じて、データ条件を構成するために他のレベル・メンバーを追加します。
新規の「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックス
- 条件を保存し、選択したエンティティに割り当てます。
組織エンティティへの条件の割当て
供給プランニング作業領域で「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスが選択されている場合に表示されるサプライヤ生産能力メジャー詳細の例をいくつか紹介します。
前述のスクリーンショットで構成されたデータ・アクセス・セットが表のメジャー値にどのように適用されるかを確認します。次のピボット表は、組織レベル・メンバーM1およびM2の計画オーダー・メジャー値、および未割当組織レベル・メンバーのサプライヤ生産能力メジャー値を示しています。この例は、組織レベルのメンバーM1およびM2を使用してデータ・セキュリティ条件が作成され、「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスが選択されていることを示しています。
組織レベルのメンバーを使用して作成されたピボット表
「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスが選択されているデータ・アクセス・セットと他の最下位レベルのメンバーで構成した場合の動作を見てみましょう。データ・セキュリティは「次に含まれる」条件を適用します。次のスクリーンショットでは、組織に対して「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」、M1およびM2を選択して、データ・セキュリティ条件が作成されました。この条件は、組織値を割当て解除できるメジャー、M1またはM2にデータ・セキュリティを適用します。
ピボット表には、データ・セキュリティ条件がM1、M2および未割当の組織レベルのメンバーで構成されている場合の「計画オーダー」および「サプライヤ使用可能生産能力」メジャーの値が表示されます。
組織レベルのメンバーおよびピボット表の詳細のデータ・セキュリティ条件
データ・アクセス・セット内の複数のエンティティにわたってすべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含めることができます。データ・アクセス・セット内で有効にすると、セキュリティはAND条件として適用されます。
組織および顧客エンティティに対して「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」を選択すると、組織と顧客の両方の組合せがピボット表で未割当の場合に、メジャーに対してデータ・セキュリティが適用されて表示されます。
ピボット表には、組織および顧客エンティティの未割当レベル・メンバーを持つユーザー定義メジャーの値が表示されます。
組織レベルおよび顧客レベルのメンバーとピボット表の詳細のデータ・セキュリティ条件
データ・アクセス・セット全体で「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」を有効にすると、セキュリティがOR条件として適用されます。
次の例では、データ・アクセス・セット1の「品目」の「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」を有効にし、データ・アクセス・セット2の「組織」エンティティを有効にすると、「品目」または「組織」のいずれかがピボット表の最下位レベル・メンバーとして割当解除されている場合に、メジャーに対してデータ・セキュリティが適用されて表示されます。
ピボット表には、組織または顧客エンティティに対して未割当のレベル・メンバーを持つユーザー定義メジャーの値が表示されます。
データ・セットおよびピボット表の詳細のデータ・セキュリティ条件
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- Oracle Global Order Promisingでは、組織エンティティのデータ・セキュリティのみが考慮されます。
- 顧客およびサプライヤのデータ・セキュリティ構成は、供給プランニング、需要プランニング、需要および供給プランニング、セールス・アンド・オペレーションズ・プランニングおよび補充プランニングの各作業領域で、ピボット表やグラフなどのプランニング分析ユーザー・インタフェースに適用されます。
- 既存のデータ条件に対して「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」を有効にすることはできません。新しいデータ条件を作成して有効にする必要があります。
- 「条件の管理」を使用して「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」のデータ条件を削除できるのは、条件がデータ・アクセス・セット全体でエンティティに割り当てられていない場合のみです。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- プランニング・セキュリティの管理(MSC_ADMINISTER_PLANNING_SECURITY_PRIV)
この権限は、この更新の前から使用可能でした。
ディープ・リンクを使用したOracle Fusion Cloud Supply Chain Planningへのアクセス
ディープ・リンクを使用して、より関連性の高い分析と、外部アプリケーションとOracle Fusion Cloud Supply Chain Planning間のシームレスなユーザー・エクスペリエンスを作成します。ディープ・リンクは、メニューを使用したり、メニュー構造をナビゲートすることなくページを開くために使用されるハイパーリンクのタイプです。この更新により、Oracle Fusion Analytics WarehouseなどのアプリケーションからOracle Supply Chain Planningの特定のページに簡単にナビゲートできます。たとえば、ディープ・リンクを作成して、Oracle Fusion Analytics WarehouseからOracle Supply Chain Planningの品目のプランにナビゲートできます。
この機能は、供給プランニング、需要管理、需要および供給プランニング、補充プランニング、セールス・アンド・オペレーションズ・プランニングの各作業領域でサポートされています。この機能を使用して、それぞれの作業領域でページ・レイアウトおよび表またはグラフに移動できるようになりました。さらに、「例外」または「供給および需要」ページにナビゲートできます。
この機能にアクセスするためのサンプルのディープ・リンクURLは、次の3つの部分で構成されています。
https://<host>/fscmUI/faces/deeplink?objType=<OBJECT_TYPE>&objKey=<Entity;Plan;FilterContext>
ベースURL オブジェクト・タイプ・パス オブジェクト・キー値
- ベースURL: この部分には、その後に/fscmUI/faces/deeplink?が付加されたホスト情報を含める必要があります。例: https://<host>/fscmUI/faces/deeplink?
- オブジェクト・タイプ・パス: このパートは、開くobjTypethatの下に作業領域名を持つ必要があります。たとえば、供給プランニング作業領域を開く場合は、objType = "MSC_SP_WORKAREA"を渡します。このパスはベースURLに追加され、リンクを作成する作業領域に関する詳細が含まれます。
- オブジェクト・キー値:
- エンティティ: 開く予定の表またはグラフまたはレイアウト・オプションを渡します。たとえば、objkey=Entity=Material Plan、objkey=Entity=Forecast Graph、またはobjkey=Entity=Plan Summaryなどです。
- プラン名: オープンするOracle Supply Chain Planningプランのプラン名またはプランIDを渡します。たとえば、Plan=RTSP-Supply-Planです。
- フィルタ・コンテキスト: フィルタ・コンテキストには、表、グラフまたは階層内のディメンションの階層、レベルおよびレベル・メンバーの詳細と、表またはグラフ内のディメンションのレベル・メンバーの詳細が含まれます。フィルタ対象として選択したディメンションの詳細に基づいてデータ・レコードをフィルタできます。この情報は、ベースURLとオブジェクト・タイプ・パスの組合せに追加されます。たとえば、hierarchy1=Enterprise;level1=Organization,member1=M1です。
次のパラメータを使用して、オブジェクト・キー値を渡すことができます。
- パラメータ: オブジェクト・キー値の下にパラメータを渡します。たとえば、hierarchy1=Product;level1=Item,member1=Laptop_1GBまたはhierachy1=Product;levelmember1=512342です。
この機能を使用してOracle Fusion Analytics WarehouseからOracle Analyticsレポートをリンクする場合は、次のようにトークンをサポートするレポート・プラットフォーム機能を使用してURLを作成します。
- トークン値: オブジェクト・キー値の下に列名を渡します。例: hierarchy1=${keyValuesForColumn:Hierarchy};level1=${keyValuesForColumn:level};member1=${keyValuesForColumn:Prd_Member_Id};またはhierachy1=${keyValuesForColumn:Hierarchy;levelmember1=${keyValuesForColumn:Prd_lvl_Member_Id}
作業領域のObjTypeパラメータは次のとおりです。
- 需要管理 MSC_DM_WORKAREA
- 供給プランニング MSC_SP_WORKAREA
- 需要および供給プランニング MSC_ISD_WORKAREA
- 補充プランニング MSC_REPL_WORKAREA
- セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング MSC_SOP_WORKAREA
たとえば、次のURLでは、Oracle Fusion Analytics Warehouseアプリケーションから供給プランニング作業領域の資材プラン表に移動します。
トークン値を使用した値:
https://host/fscmUI/faces/deeplink?objType=MSC_SP_WORKAREA&objKey=entity=MaterialPlan;plan=${keyValuesForColumn:PLAN_ID};hierarchy1=${keyValuesForColumn:HIERARCHY_ID};levelMember1=${keyValuesForColumn:ORG_LVL_MEMBER_ID};hierarchy2=${keyValuesForColumn:HIERARCHY_ID};levelMember2=${keyValuesForColumn:PRD_LVL_MEMBER_ID};hierarchy3=${keyValuesForColumn:HIERARCHY_ID};levelMember3=${keyValuesForColumn:TIM_LVL_MEMBER_ID}
パラメータを使用した値:
https://host/fscmUI/faces/deeplink?objType=MSC_SP_WORKAREA&objKey=entity=Material Plan;plan=RTSP-KB-SP-PL01;hierarchy1=SP_Catalog;level1=Item;member1=KB-CSP-ALLOY;hierarchy2=APS Calendar;level2=Week;member2=1/7/30;hierarchy3=Enterprise;level3=Organization;member3=M1
また、メンバーID、階層IDおよびレベルIDの詳細のパラメータを、member2、level2、hierarchy2などの名前で最大5つのパラメータに渡すことができます。すべてのコンテキストの詳細にAND句が追加されます。たとえば、複数のメンバーID、レベルIDおよび階層IDの詳細が渡された場合、フィルタ・コンテキストは(Member Id1, Level Id1, Hierarchy Id1) AND (Member Id2, Level Id2, Hierarchy Id2)として表されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
「供給および需要」ページおよびそれぞれの作業領域の例外ページでは、品目ディメンションと組織ディメンションのみがサポートされます。ただし、この機能は、グラフ・セクション内のタイルおよびタイル・セットではサポートされないことに注意してください。
いずれかのパラメータが欠落しているか、正しく渡されていない場合は、次のエラーが表示されます。
主なリソース
アクセス要件
次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 「需要管理」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_DEMAND_MANAGEMENT_WORK_AREA_PRIV)
- 「需要および供給プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_DEMAND_AND_SUPPLY_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- 「補充プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_REPLENISHMENT_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- 「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_SALES_AND_OPERATIONS_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- 「供給プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_SUPPLY_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- プランニング表の表示(MSC_VIEW_PLANNING_TABLES_PRIV)
ユーザーは、個々のページおよびテーブルにアクセスできる必要があります。
供給プランでの期間別安全在庫数量の編集 
様々な状況で、プランナは時間の経過とともに変化する安全在庫レベルを手動で調整できます。この更新により、現在の安全在庫レベルを検証し、調整が必要かどうかを判断できます。新しい調整済安全在庫メジャーを更新できます。新しい値は、供給制約がない場合、新しい安全在庫レベルを考慮するのに十分な在庫があることを確認するために、供給プランの次の実行で使用されます。
2つの新しいシード済メジャーが連携して、供給プランの安全在庫メジャー(「調整済安全在庫」および「最終安全在庫」)の編集に役立ちます。
供給プランの安全在庫の編集
目的の安全在庫レベルを設定するには、「調整済安全在庫」メジャーを編集します。プランを保存し、「最終安全在庫」メジャーの変更を確認します。「最終安全在庫」メジャーは、更新済の「調整済安全在庫」(存在する場合)または元の「安全在庫」数量(各タイム・バケットの調整がない場合)で再計算されます。最終安全在庫をプラン入力に保存プラン処理では、プランの範囲内のすべてのタイム・バケットの値がプラン入力に保存されます。
調整済安全在庫および最終安全在庫メジャー
将来の使用のための最終安全在庫の保存
「最終安全在庫」メジャーを保存して、後続のプラン実行でその品目を含むすべてのプランのプラン入力として使用できるようになりました。最終安全在庫をプラン入力に保存スケジュール済プロセスは、プランの「処理」メニューから実行できます。または、自動モードでスケジュール済プロセスとして実行できます。次の図に示すように、すべてのセグメントまたは特定のセグメント(品目と組織の組合せ)の安全在庫調整を保存できます。
最終安全在庫をプラン入力に保存のセグメント選択
「品目」で「安全在庫プランニング方法」が「数量」の場合、プラン入力の安全在庫は保持されます。これは、計画ページの「調整済安全在庫」メジャーへの後続の変更によって上書きできます。ファイル・ベース・データ・インポート(FBDI)を使用して変更を加えることもできます。安全在庫に対する最新の変更は、調整済安全在庫へのインタフェース更新または安全在庫へのFBDI更新のいずれかによって継続されます。
「調整済安全在庫」メジャーの値は、「現在のデータでリフレッシュ」実行プラン・オプションを使用してプランの完全なリフレッシュが実行されるまで、引き続き表示されます。
完全リフレッシュを使用したプランの実行
プラン入力に保存される最終安全在庫が、「安全在庫数量」を「品目」属性として使用する品目の後続のプラン実行で使用されるようになりました。
再計画による計画の実行
「安全在庫プランニング方法」が「安全在庫数量」である品目の場合、プランでは「調整済安全在庫」数量の上書きが使用され、それに応じて供給が補充されます。「プラン入力」に安全在庫調整を保存せずに、供給プラン出力の変更を繰り返し再計画およびレビューできます。これを行うには、「現在のデータでリフレッシュしない」リフレッシュ・オプションを指定して「実行」プラン処理を使用します。
「対象日数」が「品目」属性である品目、または「安全在庫プランニング方法」プラン・オプションに基づいて「統計安全在庫」を使用する品目については、それぞれの方法に基づいて安全在庫が再計算されます。「安全在庫プランニング方法」が「安全在庫数量」でないため、これらの品目の調整済安全在庫数量は考慮されません。
「安全在庫プランニング方法」属性として対象日数がある品目での使用
「安全在庫プランニング方法」属性として「対象日数」を使用する品目について計算された安全在庫を上書きする必要がある場合があります。「安全在庫プランニング方法」が「対象日数」の品目であっても、「調整済安全在庫」の数量を編集し、「最終安全在庫」の数量を「プラン入力」に保存できます。ただし、これらの数量を次のプラン実行で使用するには、品目の安全在庫属性を「品目」表の「対象日数」から「数量」に変更する必要があります。その後、「プラン入力」として生成された「最終安全在庫」を使用して、後続のプラン実行で使用できます。ただし、この場合、「調整済安全在庫」数量は、現在のデータをリフレッシュせずに後続の再計画では使用されません。
品目表の安全在庫プランニング方法
最終品目の統計安全在庫としての安全在庫プランニング方法
プラン・オプション「安全在庫プランニング方法」を使用して最終品目には統計安全在庫も使用する場合は、「調整済安全在庫」の数量を編集し、「最終安全在庫」数量を「プラン入力」に保存できます。ただし、これらの数量を次のプラン実行で使用するには、プランのオプションで「安全在庫プランニング方法」を「すべての品目のユーザー指定値」に変更する必要があります。その後、後続のプラン実行でプラン入力として生成された最終安全在庫を使用できます。ただし、この場合、「調整済安全在庫」数量は、現在のデータをリフレッシュせずに後続の再計画では使用されません。
階層内のレベル間の集計解除の例
「調整済安全在庫」メジャーは、時間階層全体でデータを集計解除する場合、「等しい」の集計解除ルールに従います。次の図は、時間階層でのユーザー入力値の集計解除を示しています。
期間レベルでのユーザー入力値
前述の例では、月レベルの「調整済安全在庫」入力は、その月の毎週および各曜日に対して繰り返されます。
時間階層全体の集計
時間階層の下位レベルから集計する場合、「調整済安全在庫」メジャーでは「最後」の集計ルールが使用されます。たとえば、次の例に示すように、ユーザーは日レベルで値100を入力します。集計時に、親の週レベルの値は同じ値を保持します。
時間階層の集計
製品階層間の集計解除
比例分散は、製品階層のメンバーに使用されます。次の図では、既存の値は品目レベルに存在せず、集計解除は比例しています。
既存の値が存在しない場合の集計解除
以前の値が存在する場合、プランニングでは既存の値の割合が考慮され、次の図に示すように同じ割合で集計が解除されます。
値が存在する場合の製品階層での集計解除
製品階層および組織階層の集計
製品および組織の階層の集計は、合計ルールに従います。同じレベルのすべてのメンバーの値が、親に集計するために追加されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- 2つの新しいメジャー「調整済安全在庫」および「最終安全在庫」をメジャー・カタログに追加します。
- 「調整済安全在庫」、「最終安全在庫」および「安全在庫」メジャーは、「品目」、「組織」および「日付」によってディメンション化されます。ただし、属性ベースのプランニングの場合、安全在庫メジャーのみを属性でディメンション化できますが、他の2つは属性でディメンション化されません。 次の例を参照してください。
属性ベース計画の場合の調整済安全在庫
前述の例では、組織1の「調整済安全在庫」メジャーによって100の安全在庫が上書きされますが、組織1 - USの安全在庫は上書きされません(US (原産国)は組織1の属性です)。
-
「安全在庫プランニング方法」が「安全在庫を計画しない」であるプランの場合、プランには引き続き「調整済安全在庫」および「最終安全在庫」メジャーが含まれます。ただし、安全在庫の計算には参加しません。
-
自動ワークフローを有効にするには、最終安全在庫をプラン入力に保存スケジュール済プロセスをプログラムします。
「スケジュール済プロセス」ダイアログ・ボックス
主なリソース
- 供給プランでの期間別安全在庫数量の編集デモをご覧ください。
アクセス要件
次のジョブ・ロールが割り当てられているユーザーには、この機能にアクセスできる権限があります。
- サプライ・チェーン・プランナ
- 需要と供給プランナ
- 補充プランナ
これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。
出荷から受入までのリード・タイムに関するインサイトの取得
実際のパフォーマンスに基づいて、購買品目の出荷から受入までのリード・タイムの仮定を調整するための推奨を提供します。
以前は、リード・タイム学習機能を使用して、承認済サプライヤ・リスト(ASL)またはサプライヤ品目レコードで指定された時間と比較した場合に、実際のサプライヤ・リード・タイムの主要な逸脱に関するアラートを受信できました。指定するリード・タイムは、通常、サプライヤがサプライヤ・サイトから品目を出荷するために予想されるリード・タイムです。状況によっては、ASLまたはサプライヤ品目レコードの出荷から受入までのリード・タイムなど、リード・タイム全体をモデル化している場合があります。
この更新では、この状況の履歴リード・タイムを取得して、モデル化されたリード・タイムが履歴レコードから大幅に逸脱している品目サプライヤの組合せを表示できるようになりました。差異およびその他のリード・タイム・メトリックの計算は、サプライヤが輸送を管理するかどうかに応じて、実際の出荷日、要求出荷日、実績受入日および要求納入予定日を確認するように拡張されました。これらのメトリックでは、プランニング・アドバイザを使用して、現実がモデリングの仮定から逸脱している状況をアラートし、予防的に軽減処理を実行できるようにします。
「プランニング・アドバイザ」ダイアログ・ボックス
リード・タイム・レポート計算の機能が強化され、一括および一括オーダーベースの購買オーダーに対処できます。この場合、リード・タイムは同じオーダーに対して記録されますが、配送の各インスタンスはリード・タイムについて追跡されます。
- レポートされた差異では、次のように差異計算に到達するために、出荷が購買オーダー履歴のバイヤー管理輸送(BMT)によって搬送されたかどうかが考慮されるようになりました。
- 「BMT」が「はい」で、「受注から出荷」サイクルを考慮した品目の場合、リード・タイム差異(次のスクリーンショットでは「差異日数」)は「出荷日 - 要求出荷日」です。
- リード・タイム計算でオーダー-受入サイクルを考慮する通常の購買オーダーの場合、リード・タイム差異は「納入予定日 - 要求納入予定日」として計算されます。
- 「履歴リード・タイム」日数は、差異日数とASLで保守される「サプライヤ・リード・タイム」の合計です。次に例を示します。
- 平均「差異日数」が3日で、「サプライヤ・リード・タイム」が2日の場合、「履歴リード・タイム」は5日です。
- 計算された差異には、正の値と負の値の両方が表示されます。遅延出荷のプラスの差異および計画より前に受入された出荷のマイナスの差異です。
- 購買オーダー履歴情報から収集される新しい4つの基本エンティティがあります。これらのエンティティは、リード・タイム・インサイト推奨タイプの「オーダー詳細」ページの列としても導入されます。
- 要求搬送日(購買オーダー明細用)
- 約束搬送日
- 要求出荷日(購買オーダー明細用)
- 約束出荷日
リード・タイム・インサイト推奨タイプの新規エンティティ
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
- 有効化の詳細は、23B-「購買品目のリード・タイムのインサイトの取得」のトレーニング・コンテンツを参照してください。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- リード・タイム・インサイトの管理(MSC_MANAGE_LEAD_TIME_INSIGHTS_PRIV)
この権限は、この更新の前から使用可能でした。
ユーザー指定の確定範囲内の生産スケジュールからの供給の同期
以前のリリースでは、戦術的な供給プランニング・プロセスと詳細な生産スケジューリング・プロセス間で計画オーダーを同期できました。場合によっては、生産スケジュールの確定に必要な期間よりも長い計画期間があることがあります。この場合、期間全体について、詳細な生産スケジュールを戦術的な供給プランニング・プロセスと同期する必要はありません。
この更新では、「確定範囲」と呼ばれる特定の時間帯を日数で設定できるようになりました。このウィンドウ内でオーダーがスケジュールされると、オーダーは確定とみなされ、再スケジュールできません。
Oracle Supply Planningは、生産スケジュールのスケジュール範囲内のすべての計画オーダーを同期します。この更新により、供給プランニングは、確定範囲ウィンドウ内に含まれる生産スケジュールのスケジュール済計画オーダーのみを同期し、暗黙的に確定します。確定範囲外にある計画オーダーは、供給プランニングでは考慮されません。
供給プランまたは需要と供給プランに関連付けられた各生産計画の確定範囲を指定できます。「確定範囲日数」フィールドは、需要スケジュール・タイプが「生産スケジュール」で、「次のプラン実行に生産スケジューリング結果を含める」チェック・ボックスが選択されている場合に有効になります。
「確定範囲日数」列
このウィンドウ内にあるOracle Production Schedulingからの計画オーダーのみを同期化するには、確定範囲を日数で指定します。
「確定範囲日数」の値を指定すると、供給プランでは、プラン開始日が供給プラン実行日に「確定範囲日数」を加算した日付(プラン開始日<=供給プラン実行日+「確定範囲日数」)以前の生産プランからの計画オーダーのみが考慮されます。
この更新の前は、生産スケジュールから同期された計画オーダーは、供給プランニングで明示的に確定(確定ステータス=確定)としてマークされていました。プランナが確定計画オーダーをリリースすると、Oracle Manufacturingに確定作業オーダーが作成されます。生産スケジューリングがこれらの確定作業オーダーをスケジュールすると、「スケジュール・オプション」ページで設定された固定タイム・フェンス内の確定作業オーダーの日付が考慮されるため、スケジュールの柔軟性が低下します。
この更新では、生産スケジューリングからのスケジュール済計画オーダーは暗黙的に確定済とみなされます。供給プランニングでは内部で確定とみなされますが、「確定ステータス」は「確定」に設定されていません。「確定ステータス」が「未確定」であるため、供給プランニングから計画オーダー供給をリリースすると、作業オーダーは未確定として作成され、これにより生産スケジューリングはより柔軟にスケジュールできます。暗黙的に確定された計画オーダーは、供給プランニングの通常タイム・フェンス計算で考慮されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- 生産スケジューリングからの計画オーダーは暗黙的に確定されるため、供給プランニングの「スケジュール名」列を参照して認識できます。この列に生産スケジュール名が移入されている場合、供給プランニングでは計画オーダー確定と計画が適宜考慮されます。
- 暗黙的に確定された計画オーダーおよびリリースを明示的に確定できます。
- 「確定範囲日数」が指定されていない場合、生産スケジュール範囲全体が計画オーダー同期の対象とみなされます。
- 供給プランニングの生産スケジュールから計画オーダーの確定数量または確定日を変更し、「現在のデータでリフレッシュしない」オプションを選択して供給プランを実行すると、供給プランニングによって変更が計画され、リソース所要量が再計算されます。このプロセスでは、この計画オーダーの生産スケジューリングからの推奨は無視されます。
主なリソース
- 供給プランニングと生産スケジューリングの統合および生産スケジューリングからの計画オーダーが供給プランニングでさらに計画される方法については、「供給プランニングからの計画製造オーダーのスケジュール」リリース・トレーニングを参照してください。
アクセス要件
次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- プラン・オプションの編集(MSC_EDIT_PLAN_OPTIONS_PRIV)
- プランの編集(MSC_EDIT_PLANS_PRIV)
- スナップショットでのプランの実行(MSC_RUN_PLAN_WITH_SNAPSHOT_PRIV)
- 需要および供給の編集(MSC_EDIT_DEMANDS_AND_SUPPLIES_PRIV)
- 「供給プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_SUPPLY_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- 「例外」ビュー(MSC_MANAGE_PLANNING_EXCEPTIONS_PRIV)
- 「需要履行」ビュー(MSC_MANAGE_DEMAND_FULFILLMENT_PRIV)
これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。
この更新で注意が必要な供給プランニングのバグ修正
この更新には、Oracle Supply Planningの動作方法が変わる可能性があるいくつかの不具合修正が含まれています。これは、この更新に関するすべてのバグ修正の完全なリストではありません。このリストには、アプリケーションの動作に顕著な変化をもたらす可能性のあるバグ修正が含まれています。
プランニング表に指定された形式でのデータのエクスポート
更新24Aでは、「プランニング表に指定された形式でのデータのエクスポート」機能が導入されました。この機能を使用すると、元の表のレイアウトを保持しながら、表をMicrosoft Excelにエクスポートできます。この機能を使用すると、250,000セル制限を超えたため、以前にオープンできなかった表をエクスポートできます。この機能は次の方法で起動できます:
- 開いているプランの「処理」ドロップダウン・ボタンを使用します。
- 選択したプランの「プランの管理」ページの「処理」メニューを使用します。
- 「プラン」および「表名」を選択して、「データを表形式でエクスポート」スケジュール済プロセスを実行します。
この機能の導入後、200万を超えるセルを含む表をエクスポートすると、メモリー不足の問題が発生し、サーバーが機能しなくなったり、正しく動作しなくなる場合があることがわかりました。これを防ぐために、更新24Bでは、200万を超えるセルを含む表のエクスポートを防止する制限を導入しています。更新24Aで、この制限を超える表を正常にエクスポートしていた可能性があります。その場合、これは更新24B以降のリリースではできなくなります。
Oracleリファレンス: 36275383
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
制約ベース・プランニング
資材および生産能力の制約を考慮する供給プランを作成および実行します。別のソースの使用、代替コンポーネントの使用、代替作業定義の使用など、可能なすべての代替を評価することにより、期日通りに需要を満たすことにフォーカスを置きます。
「制約ベース・プランニング」機能をオプト・インすると、この項で説明する機能を使用できます。
資材および生産能力の制約による遅延需要の根本原因の特定
計画で特定の需要(予測または販売オーダーのいずれであっても)を時間どおりに履行できないと判断した場合は、プランナが軽減処理を評価できるように、根本的な原因を理解することが不可欠です。プランナは、「供給プランニング」作業領域の「遅延需要の分析」ページのデータを使用して、この分析を容易にできます。
この更新により、「遅延需要の分析」ページの背後にあるロジックが拡張され、遅延需要の根本原因を請求の任意のレベルで実際の供給に特定し、需要が遅延するようになりました。ロジックは、以前は考慮されていなかった追加のシナリオで考慮されるようになりました。これらの機能拡張により、計画結果を把握できるため、可能な場合は軽減処理を実行できます。
この更新により、次のシナリオが拡張されました。
- シナリオ1: 最終需要のペギング・チェーンにないが、共有供給ダウンストリームが最終需要にペグされたために遅延している供給を識別します。
次の例を考えてみます。このシナリオでは、プラン実行日は1月4日です。
遅延需要分析の例
このユース・ケースでは、Computer品目はリード・タイムが0日の最終組立品であり、その品目構成にリード・タイムが10日であるCPUコンポーネントがあります。
両方の予測のペギング構造は次のとおりです。
予測1 (Computer)、数量50、1月8日 予測2 (Computer)、数量50、1月11日
-- 計画オーダー(Computer)、数量100、1月14日 -- 計画オーダー(Computer)、数量100、1月14日
-- 手持(CPU)、数量50、1月4日 -- 計画オーダー(CPU)、数量50、1月14日
Computer品目の計画オーダーの期日は1月14日であるため、この場合は予測1が遅延して充足されます。ただし、CPUコンポーネント品目の計画オーダーのリード・タイムが10日であるため、Computer組立品目の計画オーダーは遅延します。
この更新の前は、コンポーネント計画オーダー(CPU)が予測1のペギング・チェーンにないため、予測1の遅延需要分析ビューで制約付き供給パスが計画オーダー(Computer)で停止されました。その結果、プランナは予測1の遅延の事由を正しく識別できませんでした。
この更新後、計画オーダー(CPU)も予測1の制約付き供給パスに表示されます。これにより、遅延の原因となった供給を正しく識別でき、軽減策を講じることができます。
需要は、「供給および需要」ページに示すように、遅延して満たされます。「資材使用可能日」が需要の期日より後です。
遅延需要の分析例
リード・タイム制約のため、コンポーネント品目PPS-LDA-CPU01の計画オーダー供給は1月14日でのみ使用可能であるため、1月8日の予測が遅延します。この計画オーダーは予測需要のペギング・チェーンにはありませんが、共有供給ダウンストリームがあります。
- シナリオ2: 「購買リード・タイムの強制」品目属性が「いいえ」に設定されているときに購買リード・タイムが圧縮されている場合、圧縮された購買供給は「遅延需要分析」ページに表示されません。
次の例を考えてみます。
-
- RA_ASSYは、リード・タイムが0日の最終組立です。
- RA_SUBASSYは、リード・タイムが1日の部分組立品目です。
- RA_COMPは、「購買リード・タイムの強制」属性が「いいえ」に設定されている購買部品です。
最終組立品の品目構成RA_ASSY
次のスクリーンショットに、供給需要を示します。
需要とそのサプライ・チェーンの例
このユース・ケースでは、日付2 (D2)の需要は、手持供給に完全にペグされるため、定時に満たされます。3日目の需要(D3)は、購入したコンポーネントのリード・タイムのために遅延して満たされます。後処理リード・タイムは、「購買リード・タイムの強制」品目属性が「いいえ」に設定されている場合でも、ハード制約です。8日目の需要(D8)は定時に満たされます。購買構成部品の処理リード・タイムは圧縮され(EPLT=No)、構成部品需要は後処理リード・タイムの範囲外です。
この更新の前は、「遅延需要分析」ページに3日目(D3)および8日目(D8)の終了需要が表示されました。遅延需要分析では、「購買リード・タイムの強制」属性が「いいえ」に設定され、需要が定時に満たされた場合でも、購買済コンポーネントの合計リード・タイムが考慮されていました。
この更新では、「遅延需要分析」ページに第3日(D3)の需要のみが表示されます。シナリオ2では、日付5のRA_COMP (D5)、日付6のRA_SUBASSY (D6)および日付6のRA_ASSY (D6)の計画オーダーが制約付き供給パスにあります。第8日(D8)に最終需要にペグされた供給のいずれも、制約付き供給パスにはありません。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: サプライ・チェーン・プランニング
ヒントと考慮事項
資材および生産能力の制約による遅延需要の根本原因の特定機能を使用する場合は、その親機能である制約ベース計画にオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。
- 遅延需要分析ビューには、最終需要の遅延を引き起こす可能性のある供給のリストが表示されます。制約付き供給パスは、最終需要のペギング・ツリーではありません。
- 前述のシナリオ2以外のケースでは、圧縮アップストリーム供給が引き続き制約付き供給パスに配置できます。たとえば、確定ダウンストリーム供給にペグされ、最新の開始日が最早開始日より前である場合です。
- ユーザー・インタフェースにいくつかの変更点があります。
- 制約付きパスの供給が終了需要に直接ペグされない可能性があるため、「ペグ済数量」列は削除されます。
- 新しい「親供給オーダー番号」列が使用可能です。この列には、即時ダウンストリーム供給の供給オーダー番号が表示されます。複数の親ダウンストリーム供給がある場合、最新の供給のオーダー番号が表示されます。
-
この機能は、「需要納期の強制」と「生産能力制約の強制」の両方の制約付きプラン・タイプでサポートされています。
主なリソース
-
資材および生産能力の制約による遅延需要の根本原因の特定デモをご覧ください。
- 初期設計については、需要のリスクを生じさせる供給の識別(更新22a)機能を参照してください。
アクセス要件
次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- プランの編集(MSC_EDIT_PLANS_PRIV)
- スナップショットでのプランの実行(MSC_RUN_PLAN_WITH_SNAPSHOT_PRIV)
- 需要および供給の編集(MSC_EDIT_DEMANDS_AND_SUPPLIES_PRIV)
- 「供給プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_SUPPLY_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
- 「例外」ビュー(MSC_MANAGE_PLANNING_EXCEPTIONS_PRIV)
これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。
バックログ管理
柔軟な需要優先度ルールに基づいてオーダーを優先度付けすることによって、オーダー・バックログを再スケジュールします。最新の供給情報に基づいて様々なルールの影響をシミュレートして、予定日とソースの最適な組合せを見つけ、更新されたオーダーを実行対象としてオーダー管理システムにリリースできます。
「バックログ管理」という機能をオプトインすると、この項の機能を使用できます。
未割当エンティティを考慮したプラン・データの保護 
プラン・データを保護し、顧客、サプライヤ、組織または製品ディメンションの階層の最下位レベルで未割当メンバーを表示できるようにします。この更新では、ディメンションに現在適用できないデータを表示できます。たとえば、特定の組織をユーザーに割り当てることで、組織によってストライプ化されていないメジャー(サプライヤ生産能力など)を表示できるようになりました。
製品、組織、顧客およびサプライヤ・エンティティの未割当メンバーを含める拡張オプションを使用して、プランニング・データ・セキュリティを構成できます。これにより、ディメンションの階層レベルを使用しないメジャーにアクセスできます。たとえば、「サプライヤ生産能力使用可能」メジャーには、「製品」、「組織」、「サプライヤ」および「時間」ディメンションが含まれます。メジャーは、「製品」、「サプライヤ」および「時間」ディメンションの「品目」、「サプライヤ - サプライヤ・サイト」および「日」レベルで計算されます。メジャー値は組織に固有ではないため、組織レベルはメジャーの計算に含まれません。このようなシナリオでは、特定の組織および組織に固有でないメジャー(使用可能なサプライヤ生産能力など)にアクセスするためのデータ・アクセス・セットを設定できます。
次に、「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスが選択されている組織エンティティを使用してデータ・セキュリティを構成することで値を表示できる供給プランニング・メジャーの例を示します。
- 使用可能サプライヤ生産能力
- 所要サプライヤ生産能力
- 使用可能正味サプライヤ生産能力
- サプライヤ生産能力稼働率
- サプライヤ生産能力制約日までに必要なサプライヤ生産能力
- サプライヤ生産能力制約日までに必要な追加生産能力
未割当エンティティを考慮したセキュア・プランは、製品ディメンション、組織ディメンション、顧客ディメンションおよびサプライヤ・ディメンションの階層の最下位レベルに適用されます。これは、供給プランニング、需要プランニング、需要および供給プランニング、セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング、補充プランニング、グローバル・オーダー納期回答およびバックログ管理の製品ディメンション、組織ディメンション、顧客ディメンションおよびサプライヤ・ディメンションのメジャーおよびプランニング分析の詳細を表示するビューに適用できます。
データ・セキュリティの管理ビューは、次のように拡張されました。
- データ・アクセス・セット条件構成には、新しい「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスがあります。このチェック・ボックスを選択できるのは、作成中の条件に、最下位階層レベルの製品エンティティ、組織エンティティ、顧客エンティティまたはサプライヤ・エンティティが含まれている場合のみです。
- 「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスは、製品階層、組織階層、顧客階層およびサプライヤ階層の他の最下位レベル・メンバーとともに選択できます。
未割当メンバーでプラン・データを保護するには、次のステップを実行します。
- データ・アクセス・セットのエンティティとして「製品」、「組織」、「顧客」または「サプライヤ」を選択します。
- 「製品」、「組織」、「顧客」または「サプライヤ」の最下位レベルを選択します。
「プランニング・セキュリティの管理」ページでのデータ・アクセス・セットの作成
- 「作成」処理を選択して条件名の条件を作成し、「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスを選択します。
組織エンティティの条件の作成
- 条件名を指定し、「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスを選択して条件を作成します。必要に応じて、データ条件を構成するために他のレベル・メンバーを追加します。
新規の「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックス
- 条件を保存し、選択したエンティティに割り当てます。
組織エンティティへの条件の割当て
供給プランニング作業領域で「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスが選択されている場合に表示されるサプライヤ生産能力メジャー詳細の例をいくつか紹介します。
前述のスクリーンショットで構成されたデータ・アクセス・セットが表のメジャー値にどのように適用されるかを確認します。次のピボット表は、組織レベル・メンバーM1およびM2でデータ・セキュリティ条件が作成され、「未割当プランニング・レベル・メンバーを含む」チェック・ボックスが選択されている場合の、組織レベル・メンバーM1およびM2の「計画オーダー」メジャー値および未割当組織レベル・メンバーの「サプライヤ生産能力」メジャー値を示しています。
組織レベルのメンバーを使用して作成されたピボット表
「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスが選択されているデータ・アクセス・セットと他の最下位レベルのメンバーで構成した場合の動作を見てみましょう。データ・セキュリティは「次に含まれる」条件を適用します。次のスクリーンショットでは、組織に対して「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」、M1およびM2を選択して、データ・セキュリティ条件が作成されました。この条件は、組織値を割当て解除できるメジャー、M1またはM2にデータ・セキュリティを適用します。
ピボット表には、データ・セキュリティ条件がM1、M2および未割当の組織レベルのメンバーで構成されている場合の「計画オーダー」および「サプライヤ使用可能生産能力」メジャーの値が表示されます。
組織レベルのメンバーおよびピボット表の詳細のデータ・セキュリティ条件
データ・アクセス・セット内の複数のエンティティにわたってすべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含めることができます。データ・アクセス・セット内で有効にすると、セキュリティはAND条件として適用されます。
組織および顧客エンティティに対して「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」を選択すると、組織と顧客の両方の組合せがピボット表で未割当の場合に、メジャーに対してデータ・セキュリティが適用されて表示されます。
ピボット表には、組織および顧客エンティティの未割当レベル・メンバーを持つユーザー定義メジャーの値が表示されます。
組織レベルおよび顧客レベルのメンバーとピボット表の詳細のデータ・セキュリティ条件
データ・アクセス・セット全体で「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」を有効にすると、セキュリティがOR条件として適用されます。
次の例では、データ・アクセス・セット1の「品目」の「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」を有効にし、データ・アクセス・セット2の「組織」エンティティを有効にすると、「品目」または「組織」のいずれかがピボット表の最下位レベル・メンバーとして割当解除されている場合に、メジャーに対してデータ・セキュリティが適用されて表示されます。
ピボット表には、組織または顧客エンティティに対して未割当のレベル・メンバーを持つユーザー定義メジャーの値が表示されます。
データ・セットおよびピボット表の詳細のデータ・セキュリティ条件
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: サプライ・チェーン・プランニング
ヒントと考慮事項
- 未割当エンティティを考慮したプラン・データの保護機能を使用する場合は、その親機能である「オーダー・バックログ管理」にオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。
- Oracle Global Order Promisingでは、組織エンティティのデータ・セキュリティのみが考慮されます。
- 顧客およびサプライヤのデータ・セキュリティ構成は、供給プランニング、需要プランニング、需要および供給プランニング、セールス・アンド・オペレーションズ・プランニングおよび補充プランニングの各作業領域で、ピボット表やグラフなどのプランニング分析ユーザー・インタフェースに適用されます。
- 既存のデータ条件に対して「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」を有効にすることはできません。新しいデータ条件を作成して有効にする必要があります。
- 「条件の管理」を使用して「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」のデータ条件を削除できるのは、条件がデータ・アクセス・セット全体でエンティティに割り当てられていない場合のみです。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- プランニング・セキュリティの管理(MSC_ADMINISTER_PLANNING_SECURITY_PRIV)
この権限は、この更新の前から使用可能でした。
オーダー構成および出荷セットと到着セットに対するピック-梱包リード・タイムの使用
一部の組織では、商品を梱包してラベル付けしたり、輸送を手配したり、出荷前の品質チェックを実行するために追加の時間が必要になります。出荷セットまたは到着セットの一部であるオーダー構成品目またはオーダー明細を再スケジュールする必要がある場合は、この余分なピック-梱包リード・タイムを含めることができます。以前は、Oracle Backlog Managementで標準品目のピック-梱包リード・タイムを追加できるだけでした。
履行組織、運送業者および搬送先別にピック-梱包リード・タイムを調整できます。それらの組織で履行されるオーダー明細の予定出荷日と予定搬送日が、指定したピック-梱包リード・タイムで調整されます。
例1: 出荷セットに対するピック-梱包リード・タイムの影響
この例に示すデータの重要なポイントを次に示します。
- システム日付またはプラン実行日は、2030年1月7日です。
- ピックおよび梱包リード・タイムは、事業所間の出荷ネットワークにあります。
- 要求された出荷元組織の組織カレンダは、月曜日から木曜日まで稼働しており、金曜日から日曜日まで稼働していません。
- 2030年1月7日と2030年1月14日は月曜日になります。
- ピックおよび梱包リード・タイムでは、組織の稼働日カレンダが考慮されます。
制約付き保留日の出荷セット・オーダーおよび手持供給
「プラン入力」ページの「供給および需要」タブには、保留日が01/16/30の出荷セット・オーダーおよび手持供給の明細が表示されます。
「事業所間の出荷ネットワーク」タブの「ピックおよび梱包リード・タイム」列
ピック-梱包リード・タイムを表示するには、「プラン入力」または「バックログ管理」作業領域から、タスク・パネル・タブから「供給ネットワーク・モデルの保守」を選択します。「供給ネットワーク・モデルの保守」ページで「事業所間の出荷ネットワーク」タブを選択します。
出荷セットの重要な関連属性が表示された「バックログ分析」ページ
ピック-梱包リード・タイムが出荷セットにどのように影響するかを確認できます。たとえば、「計画出荷日」、「供給ピック日」、「品目使用可能日」など、いくつかの重要な関連属性を確認できます。これらの属性は、「バックログ分析」ページの「バックログ管理」作業領域で表示できます。
例2: オーダー組立オーダーに対するピック-梱包リード・タイムの影響
この例に示すデータの重要なポイントを次に示します。
- システム日付またはプラン実行日は、2030年1月7日です。
- ピック-梱包リード・タイムは、運送業者レベルでのみ指定されます。
- 要求された出荷元組織の組織カレンダは、月曜日から金曜日まで稼働しています。
- 2030年1月14日は月曜日です。
- ピック-梱包リード・タイムでは、組織の稼働日カレンダが考慮されます。
ピック-梱包リード・タイムが設定されていない場合の動作を確認できます。「バックログ管理」作業領域から「バックログ分析」ページを開き、「計画出荷日」、「供給ピック日」、「品目使用可能日」など、いくつかの重要な関連属性を表示します。
オーダー組立オーダーの重要な関連属性を示す「バックログ分析」ページ
次の図では、「運送業者」タブで「ピックおよび梱包リード・タイム」が3日間であることがわかります。「ピックおよび梱包リード・タイム」を表示するには、「プラン入力」作業領域を開き、「タスク」パネル・タブから「供給ネットワーク・モデルの保守」を選択します。次に、「運送業者」タブを選択します。
「運送業者」タブで指定されたピックおよび梱包リード・タイム列
次の図で、3日間のピック-梱包リード・タイムが「計画出荷日」、「供給ピッキング日」および「品目使用可能日」にどのように影響するかを確認できます。環境の値を検索するには、「バックログ管理」作業領域に移動し、「バックログ分析」ページを開きます。
オーダー組立オーダーの重要な属性を示す「バックログ分析」ページ
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: サプライ・チェーン・プランニング
オーダー構成および出荷および到着セットにピック-梱包リード・タイムを使用する場合は、その親機能であるオーダー・バックログ管理にオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。
バックログ管理で、この機能を使用して販売オーダー明細を計画するために必要な追加のステップは次のとおりです。
-
「プラン入力」作業領域の「タスク」パネル・タブから「供給ネットワーク・モデルの保守」を選択します。
-
「供給ネットワーク・モデルの保守」ページで、ユース・ケースに応じて次のタブのいずれかを選択します。
-
ソース、搬送先および運送業者の組合せの「ピックおよび梱包リード・タイム」列の値を指定するための「事業所間の出荷ネットワーク」タブ。
-
出荷方法のピック-梱包リード・タイムを提供する「運送業者」タブ。
-
組織のピック-梱包リード・タイムを提供する「組織」タブ。
-
整数形式で「ピックおよび梱包のリード・タイム」列に値を入力します。
-
「保存」をクリックします。
ヒントと考慮事項
- ピック-梱包リード・タイムが複数のタブで定義されている場合、バックログ管理では、ピック-梱包リード・タイムに次の階層が使用されます。
- ソース搬送先と運送業者の組合せ
- 運送業者
- 組織
- ピックおよび梱包のリード・タイムは、手持、転送オーダー、購買オーダー、作業オーダーなど、様々なタイプの供給に適用できます。
- この機能は直接出荷フローには適用できません。
- この機能では、オーダー期限時間が考慮されます。
- 最も詳細なレベルのピック-梱包リード・タイムがNULLの場合、2番目に詳細なレベルのピック-梱包リード・タイムが考慮されます。
- 最も詳細なレベルのピック-梱包リード・タイムが0の場合、0はピック-梱包リード・タイムとみなされ、バックログ管理ではより高いレベルの粒度でチェックされません。
- 「品目使用可能日」には、ピッキングおよび梱包リード・タイムが組み込まれるか、含まれるか、またはカプセル化されます。
- ピック-梱包リード・タイムを定義する必要があるレベルと、それが組織、運送業者、または出荷方法、搬送先および組織の組合せに対するものかどうかを決定する必要があります。
主なリソース
- 推奨関連トレーニング:
- Use Pick-Pack Lead Time in Backlog Management(更新24A)レディネス・トレーニング
アクセス要件
次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 「バックログ管理」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_BACKLOG_MANAGEMENT_WORK_AREA_PRIV)
- 供給ネットワーク・モデルの編集(MSC_EDIT_SUPPLY_NETWORK_MODEL_PRIV)
これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。
生産スケジューリング
製造現場のスループットとリソースおよび労務の投資収益率を最大化する実行可能なファクトリ・スケジュールを生成します。製造現場で実行できる現実的なスケジュールを計算、管理およびモニターしながら、重要なリソースの使用を最適化し、可能なかぎり定時に顧客需要を満たすことができます。
「生産スケジューリング」という機能をオプト・インすると、この項の機能を使用できます。
ガント・チャートでの拡張されたカレンダ・ビジュアライゼーションの使用 
この更新の前は、ガント・チャートには、作業オーダー工程の上にシフト例外などのカレンダ・イベントが表示されていました。その結果、作業オーダー工程とそのラベルが常に全体が見えるとはかぎりませんでした。
この更新では、作業オーダー工程とそのラベルがガント・チャートに明確に表示されるように、カレンダ・イベントがバックグラウンドで表示されます。この改善により、便利で効率的なスケジュール検査が容易になります。
カレンダ・イベントの表示
スケジュール内のリソースの可用性を変更するには、「カレンダ・イベントの編集」モードをアクティブ化します。このモードでは、カレンダ・イベントは工程の上に表示されます。既存の停止時間イベントを選択し、コンテキスト・メニューを使用してそれらを削除できます。または、リソースまたはリソース・グループに新しい停止時間または可用性を追加できます。
「カレンダ・イベントの編集」モードをアクティブ化してリソース可用性を変更
「カレンダ・イベントの編集」モードがアクティブな場合、ガント・チャートで停止時間イベントのみを選択できます。作業オーダー工程はグレー表示され、ラベルなしで表示され、選択できません。カレンダ・イベントの変更後、「カレンダ・イベントの編集」モードをオフにし、解決処理を実行してスケジュールを再計算し、変更によるスケジュール品質への影響を評価できます。
この更新では、小さなガント・ビジュアライゼーションの拡張も追加しました。ガント・チャートのスケジュール詳細表の1つでレコードを選択することで、トリガーされたペギング・ハイライトをクリアできます。次の例では、強調表示された工程が選択した転送オーダーにペグされます。この更新の前は、[Ctrl]キーを押しながら表の同じレコードをクリックして、ペギングの強調表示をクリアできました。この更新では、「ペギング・ハイライトのクリア」ボタンをクリックするだけでクリアできます。
ペギング・ハイライトのクリア
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: サプライ・チェーン・プランニング
ヒントと考慮事項
ガント・チャートでの拡張されたカレンダ・ビジュアライゼーションの使用機能を使用する場合は、その親機能である生産スケジューリングにオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。
主なリソース
ガント・チャートでの拡張されたカレンダ・ビジュアライゼーションの使用デモをご覧ください。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 生産スケジュールの編集(MSC_EDIT_PRODUCTION_SCHEDULE_PRIV)
この権限は、この更新の前から使用可能でした。
工程間の最小転送数量を考慮した供給の計画およびスケジュール 
最小移動数量を使用して、作業オーダー内および作業オーダー間で工程を重複させることで、所要時間が短縮された生産をスケジュールできます。
この更新の前は、次の工程を開始する前に、作業オーダーの前の工程のすべてのユニットを完了する必要があり、その結果、必要な時間よりも生産時間が長くなりました。
この更新では、品目の作業定義の最小転送数量を考慮して、連続した工程または重複する作業オーダーをスケジュールできます。前の工程または作業オーダーで最小転送数量が生産された後に、次の工程または作業オーダーが開始されます。
工程間の最小移動数量を考慮すると、製造現場の現実がより密接に反映され、所要時間の短縮、スループットの向上およびリソース使用率につながります。
スケジュール・オプション
「スケジュール・オプション」ページで、スケジュール計算時に最小転送数量を考慮するかどうかを指定できるようになりました。「スケジュール計算のために最小転送数量を考慮」チェック・ボックスを選択すると、作業オーダー内および作業オーダー間で工程の重複が発生する可能性があります。
詳細スケジュール・オプション
作業定義
最小転送数量は品目の作業定義で保守され、代替を含むすべての工程リソースで一貫性があります。
作業定義詳細
「工程リソースの編集」ダイアログ・ボックスで「基準」フィールドを「変数」に設定することで、工程リソース順序の工程重複を有効にできます。「固定」に設定すると、工程リソース順序はアップストリーム工程またはダウンストリーム工程と重複しません。
工程リソースの編集
連続する工程リソース順序が「変動」として定義されている場合、他の制約で許可されていると(資材やリソース生産能力など)、重複する可能性があります。重複は、1つの最小転送数量について、アップストリーム工程のリソース使用時間に対応する期間までです。
変動基準の工程は重複可能
連続する工程リソース順序の1つが「固定」として定義されている場合、その工程は常に重複なしで順次計画されます。
固定基準の工程は重複不可
最小移動数量スライス
作業オーダーで最小転送数量が定義されている作業定義を使用し、スケジュール・オプション「スケジュール計算のために最小転送数量を考慮」が選択されている場合、Oracle Production Schedulingでは、作業オーダー数量を最小転送数量で除算して、タスクを完了するために必要なスライス数を決定します。作業オーダー数量が最小転送数量の倍数でない場合、最終スライスには最小転送数量より少ない金額が含まれます。たとえば、最小転送数量が10で作業オーダー数量が27の場合、最初の2つのスライスにはそれぞれ数量10が含まれ、3番目のスライスには数量7が含まれます。各スライスは、比例した資材所要量とリソース時間を消費し、比例した出力を生成する、比例スケーリングされた工程リソース順序で構成されます。これらの出力は、ダウンストリームで使用できるようになります。
ガント・チャートおよび作業手配リストには、個々のスライスではなく、完全な工程リソースのみが表示されます。
完全な工程リソースのみがガント・チャートに表示
作業オーダー日
生産スケジューリングでは、作業手配リストおよびガント・チャート内の工程は、作業オーダー工程からの工程リソース順序に対応します。工程リソースごとに、開始日は最小転送数量スライスの最早開始日に対応し、終了日は最遅日に対応します。これらの日付は、スケジュール・リリース時に作業オーダーを更新するときに使用されます。最小転送数量でスケジュールされた作業オーダーの開始時間と終了時間は、次のように決定されます。
- 作業オーダー開始日=最早工程開始日
- 作業オーダー終了日=最遅工程終了日
- 工程開始日=すべての対応する最小転送スライスの最早工程リソース開始日
- 工程終了日=対応するすべての最小転送数量スライスの最遅工程リソース終了日
工程リソース使用時間の変動
通常、工程リソース順序はリソース使用によって異なり、リソース時間も異なることを意味します。そのため、作業定義内の一部の工程リソース時間は、生産スケジュールの時間が他の工程リソースよりも短くなることがあります。その結果、解決アクションにより、より速い工程の間が空き、経過期間が増加する可能性があります。期間は、最小転送数量スライスの間に挿入されるアイドル時間に対応します。リソースのアイドル時間はガント・チャートに表示されず、完了工程リソースのみが表示されます。ただし、作業手配リストまたはツールチップに表示される経過期間には、このような状況で期間が長くなった経過期間が反映されます。
作業オーダー内の工程リソースの変動期間
前述の例では、アップストリーム工程10が工程20より速かった場合、アイドル時間は工程10に挿入されません。工程10が最初の工程であるため、アップストリームの最小移動数量スライスの完了を待つ必要はありません。したがって、工程10の最小移動数量スライスはすべて一緒にスケジュールされます。
単一の工程リソース順序を持つ作業オーダー
作業オーダーに単一の工程リソースがある場合、必要なコンポーネントが使用可能になると、その最小移動数量スライスが隣接してスケジュールされます。コンポーネントが他の供給(アップストリーム作業オーダーなど)によって搬送される場合、最小転送数量スライスの間隔が空く可能性があります。次の例では、作業オーダーWO1およびWO2を想定し、それぞれに単一の工程リソースがあるものとします。WO1は、WO2が消費するコンポーネントを生成し、WO数量=20および最小転送数量=10を生成します。解決処理では、作業オーダーごとに2つの最小転送数量スライスが考慮され、スケジュール結果は作業オーダー工程リソース所要時間によって異なります。アップストリーム作業オーダーWO1が高速である場合、その最小転送数量スライスは隣接してスケジュールされ、コンポーネント在庫構築が発生する可能性があります。ダウンストリーム作業オーダーが高速である場合、最小転送数量スライスの間隔が空き、経過期間が所定期間よりも長くなる可能性があります。
単一の工程リソースを持つ2つの作業オーダー
修理動作と後続工程の「終了後に開始」制約
通常、手動スケジュール変更の実行後にトリガーできる修理処理は、変更した工程のみ再スケジュールされます。また、連続する工程の「終了後に開始」する制約に準拠するために、移動する必要がある同じ作業オーダー内の工程(たとえば、op 10はop 20を開始する前に完了する必要がある)も再スケジュールされます。最小転送数量のコンテキストでは、この考慮事項は、各最小転送数量スライスおよび関連するアップストリームおよびダウンストリーム工程スライスに個別に適用されます。
単一の工程リソースを持つ作業オーダーの修理動作
単一の工程リソース順序のみの作業オーダーの場合、修理処理は次のように動作します。
- スケジュール・オプションで定義された単一または複数ステージの修理動作とは関係なく、移動された作業オーダーのみが再スケジュールされます。
- 各最小転送数量スライスの期間は変わりませんが、最小転送数量スライスの間のアイドル時間は削除される可能性があります。
次の例では、それぞれが単一の工程リソースを持つ2つの作業オーダーが含まれており、ダウンストリーム作業オーダーの工程リソースの方が高速であると想定しています。手動スケジューリング中に作業オーダーWO2が移動された場合、修理処理によって、WO2工程リソースからアイドル時間が削除される可能性があります。
単一の工程リソースを持つ作業オーダーの修理動作
複数の工程リソースがある作業オーダーの修理動作
作業オーダーに複数の工程リソースがある場合、修理処理の動作は、「拡張スケジュール・オプション」セクションの「スケジュール・オプション」ページで指定した修理モードによって異なります。より高速な作業オーダー工程の最小転送数量スライスが、解決処理(次の例のop 20)によって間隔が空いた場合、そのような工程は、修理処理によって再度圧縮される可能性があります。これは、スケジュール・オプションに設定された修理モードによって異なります。
- 単一ステージ修理: 間隔は、最小転送数量スライスごとに適用されるため、優先順位ルールで必要な場合にのみ保持されます。
- 複数ステージ修理: 最小移動数量スライス間の間隔は通常保持されます。これは、個々の最小移動数量スライスの範囲が最小化され、その結果、より速い工程スライスの間隔が空いたままになるためです。
複数の工程リソースがある作業オーダーの修理動作
プロセス作業定義および最小転送数量
プロセス作業定義の場合、最小転送数量はバッチ数量またはその倍数と同じである必要があります。生産スケジューリングでは、作業オーダーのプライマリ出力数量および最小転送数量が考慮され、入出力数量および各工程の最小転送数量スライスの期間がスケーリングされます。たとえば、プライマリ出力数量が100、バッチ数量が10、最小転送数量が20、合計期間が10時間の作業オーダーの場合、生産スケジューリングでは次のスケジュールが行われます。
- 作業オーダー数量/最小移動数量= 100ユニット/ 20ユニット= 5として、5つの最小移動数量スライス
- 各最小転送数量スライスには、次のものがあります。
- 作業オーダー合計期間/最小転送数量スライス数= 10時間/ 5 = 2時間としての2時間の期間
- 作業オーダープライマリ出力数量/最小転送数量スライス数= 100ユニット/ 5 = 20ユニットとしての20ユニットの出力数量
標準工程および最小移動数量
これらの作業定義の1つ以上で最小転送数量値が異なる場合は、複数の作業定義で標準工程を使用しないことをお薦めします。このような状況で使用すると、生産スケジューリングでは、すべての作業定義およびそれらを使用する作業オーダーについて、これらの最小転送数量の最大値が使用されます。
標準工程および最小移動数量
外注加工工程
外注加工工程は、最小転送数量を考慮せずにスケジュールされます。つまり、作業オーダーの前の工程および次の工程と重複することはありません。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: サプライ・チェーン・プランニング
ヒントと考慮事項
工程間の最小転送数量を考慮した供給の計画およびスケジュール機能を使用する場合は、その親機能である生産スケジューリングにオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。
主なリソース
工程間の最小転送数量を考慮した供給の計画およびスケジュール・デモをご覧ください。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- 生産スケジュールの編集(MSC_EDIT_PRODUCTION_SCHEDULE_PRIV)
この権限は、この更新の前から使用可能でした。
重要な処理と考慮事項
ファイルベース・データ・インポート(FBDI)テンプレートの変更点
サプライ・チェーン・プランニングFBDIテンプレートの一部がこの更新で変更されました。各変更の詳細は、次のFBDIテンプレートの指示タブを参照してください。
- リソース構成表(ScpBillOfResourcesImportTemplate)
- 購買オーダー出荷受入履歴(ScpPurchaseOrderRcvHistoryImportTemplate)
最新のテンプレートは、Oracle Help CenterのOracle Fusion Cloud SCM: File-Based Data Import (FBDI) for SCMのサプライ・チェーン・プランニングの項にあります。