本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 製品 | 機能 | ノート |
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2021年12月20日 | 初版作成。 |
アイデアをお寄せください
お客様からのアイデアはいつでも歓迎です。弊社のクラウド・サービスを改善する方法に関する提案がございましたら、ぜひお知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボを通してなど、アイデアを送信する方法はいくつかあります。機能名の後にこのアイコンが表示される場合は、お客様のアイデアが実現されたことを意味します。
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。
免責事項
この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。
この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。
列の定義:
レポート = 新規または変更済の、オラクル社から提供されたすぐに実行可能なレポートです。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムの軽微な変更で構成されます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能の設計は、より複雑になります。したがって、ユーザーに及ぼす影響は大きくなります。
無効状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用できるようにするには、処理が必要です。これらの機能は提供時には使用不可になっているため、機能を使用可能にするかどうかおよび使用可能にする時期を選択してください。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能を使用可能にするために処理が必要になるため、中断されません。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
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簡易関係者検索オプションを使用して支払バッチに支払シートを追加し、ロール別に関係者を検索しない場合に検索で関係者ごとに1行のみが返されるようにします。
個々の支払シートを支払バッチに追加するときに、参加者を検索する際には、ロール別に検索するか、ロール別に検索しないかを選択できます。これは、ロール別の参加者の検索というプロファイル・オプションで管理します。このプロファイル・オプションが「はい」に設定されている場合、検索可能なフィールドとして「ロール」が表示され、検索結果に「ロール」フィールドも含まれます。つまり、参加者に複数のロールがある場合、検索結果に同じ参加者の複数の行が表示されます。しかし、このプロファイル・オプションが「いいえ」に設定されていると、「ロール」が検索可能フィールドでなくなり、検索結果にも表示されません。つまり、検索結果には、参加者が持っているロールの数に関係なく、常に参加者ごとに1つのレコードのみが表示されます。このプロファイル・オプションのデフォルト値は「いいえ」です。
この機能により、検索結果がすっきりして、参加者の支払シートを追加しやすくなります。
有効化のステップ
この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
ロール別に参加者を検索しない場合は、ロール別の参加者の検索(ORA_CN_SRCH_PARTIC_BY_ROLE)プロファイル・オプションをデフォルト値「N」のままにします。そうでない場合は、Yに設定します。
主なリソース
- インセンティブ報酬の使用ガイドの支払処理の章を参照してください。
ロール情報
- インセンティブ報酬アナリスト
- インセンティブ報酬マネージャ
インポート管理を使用した参加者目標のインポートとエクスポート
インポート管理を使用して、参加者目標をインポートおよびエクスポートして、目標管理プロセスを簡素化します。
この機能を使用すると、次のことができます。
- インセンティブ目標管理プロセスの効率化
- 参加者目標の一括インポート
- 既存の参加者目標を変更するためのエクスポート
有効化のステップ
この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。
主なリソース
- インセンティブ報酬の使用ガイドの参加者インポートの章を参照してください。
ロール情報
- 報酬マネージャ
- 報酬アナリスト
インポート管理を使用した、カバレッジ番号なしのテリトリ・カバレッジ・レコードの削除
インポート管理を使用したテリトリ・カバレッジ・レコードの削除をカバレッジ番号情報を参照せずに実行します。かわりに、一意のテリトリ番号、ディメンション・コード、カバレッジ・タイプおよび適切なIDまたは公開一意識別子の値を参照して、テリトリ・カバレッジを削除することもできます。
テリトリのエクスポートおよびインポートは、テリトリ管理を使用するすべてのエンタープライズ規模のお客様にとって重要な機能です。エクスポートとインポートを使用すれば、テリトリ・カバレッジ・レコードの削除およびテリトリの再編成をより迅速かつ簡単に行うことができます。
有効化のステップ
この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。
ヒントと考慮事項
インポート管理で、テリトリ・カバレッジ・レコードを削除するときに、一意のテリトリ番号および次のいずれかを入力します。
- カバレッジ番号または
- インポート・ファイル内のディメンション・コード、カバレッジ・タイプ・コードおよび適切なIDまたは公開一意識別子の値
主なリソース
ロール情報
営業管理者
ワークスペース内のテリトリから最上位テリトリまたは子テリトリを作成できるようになりました。
ワークスペースは当社のお客様に対する重要な差別化要因ですが、このたびワークスペース内のテリトリの一貫性が向上しました。
有効化のステップ
この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。
主なリソース
ロール情報
営業マネージャおよび営業管理者
大量のアカウント・テリトリ割当データの高パフォーマンス処理では、競合を解決して処理を開始するのに役立つパターンおよびルール・マッチングを使用します。Oracleのデータベース中心の最適化ルールベース・アルゴリズム処理の機能を利用することによって、テリトリのルールベース処理を大幅に向上できるようになりました。たとえば、アカウント・テリトリ・データの高パフォーマンスの割当処理では、数時間ではなく数分で数百万件のレコードを処理できます。
この拡張されたテリトリ割当処理では、数百万件の営業アカウント・レコードを数時間ではなく数分で処理できるため、パフォーマンスの向上に役立ちます。
有効化のステップ
ノート: アカウント・テリトリ割当の処理パフォーマンス向上は、早期導入者の初期セットでのみ使用できます。早期導入者になることに興味がある場合は、Oracle Cloud Customer ConnectのSalesフォーラムのアカウント・テリトリ割当の処理パフォーマンス向上への早期導入者Betaアクセスに関する投稿でアクセスを申し込んでください。
ロール情報
営業管理者
ワークスペース内のテリトリからテリトリ階層UIにアクセスします。「販売スプリングボードからオブジェクトベースのワークスペース・ページへのナビゲート」オプトイン機能を有効にすると、ワークスペースのテリトリ機能がアクティブなテリトリの検索および管理に使用できるようになり、「テリトリ階層」(「詳細」)ページをタブで使用できます。
この新しいナビゲーション機能は、ユーザー・エクスペリエンスとテリトリの検索エクスペリエンスの両方を改善するのに役立ちます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプトインUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 販売
この機能を有効にするには、「設定および保守」→「オファリング」→「営業」→オプトイン機能→「営業基盤」の「販売スプリングボードからオブジェクトベースのワークスペース・ページへのナビゲート」機能にオプトインします。
ヒントと考慮事項
この機能を構成するには、クラシック・テリトリ・インタフェースにデフォルト設定(MOT_DEFAULT_CLASSIC_INTERFACE)およびデスクトップ・ページ・バージョン(FND_CLASSIC INTERFACE)というプロファイル・オプションを設定します。
これらのプロファイル・オプションを設定するためのナビゲーションは次のとおりです。
- 「設定および保守」に移動し、「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索します。
- プロファイル・オプション・コードで検索します。
- プロファイル・オプション値を(サイトまたはユーザー・レベルで)「いいえ」に設定します。
主なリソース
ロール情報
- 営業マネージャ
- 営業部長
- 営業管理者
更改および新規ディールのメトリックを分離して、予測の「製品」および「テリトリ」タブ内の集計された更改および新規ディール・データを管理します。
更改予測を使用すると、営業マネージャおよび営業スタッフが特定のテリトリまたは製品の更改サブスクリプション予測をレビューできます。
有効化のステップ
プロファイル・オプション値を設定します。
- 「設定と保守」作業領域で、「管理者プロファイル値の管理」タスクに移動します。
- 「管理者プロファイル値の管理」ページで、プロファイル・オプション「更改および正味新規予測使用可能」を検索して選択します。
- 「プロファイル値」セクションで、サイト・レベルの値を「Y」に設定します。
主なリソース
次のコンテンツを参照してください。
ロール情報
- 営業担当
- 営業マネージャ
- 営業管理者
アプリケーション・コンポーザで作成された既存のスクリプトへの新しいGROOVYバージョンの影響
このリリースでは、新しいバージョンのGroovyスクリプト・エンジン(バージョン2.5.14)をアプリケーション・コンポーザで使用できます。この新しいバージョンでは、次に説明するように、実行時アプリケーションの動作が変わります。ご使用の既存のGroovyをレビューして、すべてが期待どおりに動作することを確認するか、必要に応じてスクリプトを変更します。
1. LinkedListメソッドの動作がJavaの動作と一致するようになりました
pushおよびpopメソッドの動作がJavaと同じになりました。
Groovy 2.4.13までは、LinkedListはスタックのように機能していました(後入れ先出し(LIFO))。新しいバージョンでは、LinkedListはキュー・データ構造のように機能します(先入れ先出し(FIFO))。
pushメソッドを見てみましょう。
def LinkedList list=new LinkedList(); list.add('A'); list.add('B'); list.push('C'); list.add('D'); println(list); |
21D (Groovy 2.4.13以前)では、結果は次のようになっていました。
[A, B, C, D]
22A (Groovy 2.5.14)では、結果は次のようになります。
[C, A, B, D]
Groovy 2.4.xと同じ動作を保持するには、Groovy 2.5.xで次のようにスクリプトを変更します。
list.push()のかわりにlist.add()を使用します。
次に、popメソッドを見てみましょう。
def LinkedList list=new LinkedList(); list.add('A'); list.add('B'); list.add('C'); list.add('D'); println(list.pop()); |
21D (Groovy 2.4.13以前)では、結果は次のようになっていました。
"D"が出力されます
22A (Groovy 2.5.14)では、結果は次のようになります。
"A"が出力されます
Groovy 2.4.xと同じ動作を保持するには、Groovy 2.5.xで次のようにスクリプトを変更します。
list.pop()をdef value = list.last() ; list.remove(value);に置き換えます。
2. hasNextがfalseを返すときに、ObjectRangeイテレータがnullではなくNoSuchElementExceptionを返すようになりました
ObjectRangeイテレータでnext()をコールすると、Iteratorコントラクトに準拠して、hasNextがfalseを返す場合に、(nullではなく) NoSuchElementExceptionが返されるようになりました。
def itr = ('a'..'b').iterator() assert itr.next() == 'a'; assert itr.next() == 'b'; itr.next(); /* 21Dではitrはnull - 22AではNoSuchElementExceptionがスローされます) */ |
Groovy 2.4.xと同じ動作を保持するには、Groovy 2.5.xで次のようにスクリプトを変更します。
非チェック例外NoSuchElementExceptionとならないようにするには、常にitr.hasnext()をチェックしてからitr.nextをコールします。
オブジェクト・ワークフローの承認フローのためのBPMプロジェクトが、BPMの'FUSIONAPPS'スペースに保存されるようになりました
Oracle Business Process Management (BPM) 12Cへの移行により、アプリケーション・コンポーザ・オブジェクト・ワークフローで使用するためにデプロイされたすべてのプロジェクトはBPMの"FusionApps"スペースの一部となります。以前のリリースでプロジェクトを作成およびデプロイしたユーザーは、更新22Aでは自動的にこのスペースにアクセスできます。ユーザーは、新しいプロジェクトを作成したり、既存のプロジェクトを編集したり、アプリケーション・コンポーザからすべてのプロジェクトのリストを取得することで、このスペースにアクセスできます。
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更新後のタスク
拡張された最新の動作へのアプリケーション・コンポーザのカスタマイズの更新
アップグレード時には、アプリケーション・コンポーザで行われたほとんどの既存のカスタマイズが新しいリリースにおける拡張された最新の動作に自動的に更新されます。ただし、いくつかの例外があり、それらのカスタマイズについてはそれぞれ、アップグレード・スクリプトを手動で開始する必要があります。
ノート: 一部のアップグレード・タスクは、アップグレードが完了した後もこのページから削除されません。これらのタスクは、将来のリリースで機能拡張が発生したときに再実行できます。
有効化のステップ
これらのステップを実行するには、管理者ロールを持つユーザーとしてサインインする必要があります。
重要: アクティブなサンドボックスに保留中の変更がある場合は、これらのステップを実行しないでください。処理を進める前に、保持する変更内容があるサンドボックスを必ず保存して公開し、公開しないサンドボックスは削除してください。
- アプリケーションにサインインします。
- 「ナビゲータ」から「サンドボックス」(「構成」の下)を選択します。
- 新しいサンドボックスを作成し、アクティブなサンドボックスとして設定します。現在のアクティブなサンドボックスがアプリケーションの最上部に表示されます。
- 「ナビゲータ」→「アプリケーション・コンポーザ」(「構成」の下)に移動します。
- 「アプリケーション」ドロップダウン・リストから、「共通」や「販売」など、メタデータをアップグレードする最初のアプリケーションを選択します。
- 左側のナビゲーション・ツリーから、「共通設定」の下にある「メタデータ・マネージャ」をクリックします。
ノート: アプリケーションごとに別個に既存のカスタマイズ・メタデータをアップグレードする必要があります。
- 「メタデータ・アップグレード」をクリックします。
- デフォルトでは、手動でアップグレードする必要がある「未開始」アップグレード項目がリストに表示されます。リストの最初の行を強調表示し、「アップグレード」ボタンをクリックします。
- 確認ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。このプロセスには数分かかる場合があります。アップグレードが完了すると、ダイアログ・ボックスが閉じて、「アップグレード完了」列にインジケータが表示されます。
- リストの各行についてステップ7-8を繰り返します。
- アプリケーション・コンポーザの「アプリケーション」ドロップダウン・リストの各アプリケーションについてステップ4-8を繰り返します。
- サンドボックスを公開します。
このプロセスが完了したら、アプリケーションを使用する準備が整います。
主なリソース
- 四半期更新の準備および検証の方法の詳細は、My Oracle Supportの四半期更新の準備(文書ID 2445338.1)を参照してください