本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
| 日付 | モジュール | 機能 | ノート |
|---|---|---|---|
| 2022年12月9日 | 二重単位 | バック・トゥ・バック・フローにおける二重単位での販売オーダーの作成と履行 | 文書の更新。オプト・イン失効の削除。 |
| 2022年12月9日 | 二重単位 | 直接出荷フローにおける二重単位での販売オーダーの作成と履行 | 文書の更新。オプト・イン失効の削除。 |
| 2022年12月2日 | 二重単位 | 外部アプリケーションからセカンダリ単位で価格設定された品目を要求 | 文書の更新。オプト・イン失効の削除。 |
| 2022年12月2日 | 二重単位 | セカンダリ単位で価格設定された品目の購入 | 文書の更新。オプト・イン失効の削除。 |
| 2021年11月18日 | 二重単位 | 外部アプリケーションからセカンダリ単位で価格設定された品目を要求 | 文書の更新。オプト・イン失効の改訂。 |
| 2021年9月17日 | 初版作成。 |
このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。このガイドは本アップデートでの新規・改善機能の概要を理解するのに必要な情報およびアップデートに必要なタスクについて説明します。個々のセクションは機能の概略説明、その機能を実装に必要なステップ、ヒントおよび考慮点、他に必要なリソースが記述されています。
セキュリティと新機能
各機能のロール・セクションは、その機能を使用するのに必要なセキュリティ権限とジョブ・ロールを示します。機能の設定が必要な場合は、別途指定されていないかぎり、「アプリケーション実装コンサルタント」ジョブ・ロールで設定を行う必要があります。(機能にロール・セクションが含まれていない場合は、機能を使用するためにセキュリティの変更は不要です。)
ジョブ・ロールを作成した場合は、必要に応じてそれらのロールに新しい権限を追加するためにこの情報を使用できます。構成済ジョブ・ロールを事前定義済ジョブ・ロールと比較し、セキュリティ・アーティファクトを構成済ジョブ・ロールに追加する方法の詳細は、Oracle Help CenterにあるOracle SCM Cloud: SCMの保護ガイドの「セキュリティ・コンソール」および「ロールとロール割当」の章を参照してください。
お客様のアイデアをお聞かせください
ご意見をお待ちしています。クラウド・サービスの改善についてご提案がございましたら、ぜひお聞かせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボをはじめ、いくつかの方法でお客様のアイデアを受け付けております。機能名の後にこのアイコンが表示されていれば、その機能はお客様のアイデアによるものです。
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。
免責事項
この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。
この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。
列の定義:
レポート = 新規または変更済の、オラクル社から提供されたすぐに実行可能なレポートです。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムの軽微な変更で構成されます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能の設計は、より複雑になります。したがって、ユーザーに及ぼす影響は大きくなります。
無効状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用できるようにするには、処理が必要です。これらの機能は提供時には使用不可になっているため、機能を使用可能にするかどうかおよび使用可能にする時期を選択してください。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
| エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能を使用可能にするために処理が必要になるため、中断されません。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。 |
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|---|---|---|---|---|---|---|
| 機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
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クイック処理を使用した調達アプリケーション・ページへのアクセス
この更新で、Oracle Procurement Cloudは、メニュー構成を使用せずに直接ホーム・ページから特定のアプリケーション・ページに簡単にナビゲートできる新しいクイック処理を提供します。シングルクリックでホーム・ページからタスクを開始できます。
ホーム・ページの各タブ・グループには、機能セキュリティ権限に基づいたクイック処理の初期セットが表示されます。使用可能な処理は、割り当てられているジョブ・ロールによって制御されます。「詳細表示」をクリックすると、そのタブ・グループで使用可能なすべてのクイック処理が表示されます。

「調達」タブ・グループのホーム・ページのクイック処理
ホーム・ページにニュース・フィード・レイアウトを含むテーマがある環境の場合は、クイック処理が自動的に使用可能になります。詳細は、ヒントおよび考慮事項の項を参照してください。
有効化のステップ
この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。
ヒントおよび考慮事項
- クイック処理を表示するには、更新20C時点のデフォルトのテーマであったレッドウッド・テーマなど、ホーム・ページにニュース・フィード・レイアウトが含まれるテーマが環境に存在する必要があります。ただし、管理者が構成済テーマを作成して環境に適用した場合、構成済テーマはレッドウッド・テーマで上書きされません。管理者は、「外観」作業領域の「テーマ」ページを使用して環境テーマを管理できます。
- 事前定義済の「アプリケーション実装コンサルタント」ジョブ・ロールまたは同様の構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、「クイック処理」リンクの選択した構成を実行できます。詳細および手順については、Oracle Help Centerでクイック処理の構成を参照してください。
この更新のOracle Procurement Cloudでは、外部システムとの統合を有効化および簡略化するために、新規のREST APIと変更されたREST APIが提供されます。
この更新で導入された新規のREST APIは次のとおりです。
-
購買依頼処理要求
次のREST APIが拡張されました。
- 購買依頼
- GET、POSTおよびPATCHでは、新しい属性DisableAutosourceFlagが明細レベルでサポートされるようになりました。この属性をTrueに設定すると、CalculateTaxAndAccountingおよびSubmitという2つのカスタム操作中に発生する購買依頼明細の自動ソーシングを明示的に無効にできます。
- サプライヤ・ネゴシエーション
- DELETEは、ネゴシエーション明細、価格分岐、価格階層、属性グループ、明細属性および属性応答値でサポートされます。
- renumberLinesカスタム処理を使用して、ネゴシエーション明細を削除するときに作成されるネゴシエーション明細番号のギャップを埋めます。
- GET、POSTおよびPATCHは全体のランキング方法でサポートされるため、ドラフト・ネゴシエーションで複合スコアリングを有効にできます。
- GETは、セクションの加重を有効にする属性でサポートされます。
- GETおよびPATCHは、要件セクションのセクションの加重でサポートされます。
- GETは、セクションおよび要件の価格設定インジケータでサポートされています。全体のランキング方法を複合スコアリングに設定すると、価格設定セクションおよび要件がネゴシエーションに自動的に追加されます。
- PATCHは、価格設定要件の要件、要件テキスト、ヒント、最大スコアおよびノックアウト・スコアでサポートされます。
これらの変更されたRESTサービスを使用して統合を簡略化し、他のアプリケーションや外部システムとの標準ベースの相互運用性をサポートできます。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
主なリソース
- Oracle Procurement Cloud REST APIドキュメントを参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
ロールおよび権限
- Oracle Help Centerで入手可能なOracle Procurement Cloud REST APIドキュメントの「ジョブ・ロールおよび権限」の項を参照してください。
この項では、Oracle Self Service Procurement Cloudの動作が変わる可能性がある、この更新におけるバグ修正の一部について説明します。
プロジェクト原価計算詳細がある金額ベースの購買依頼明細でのREST APIの使用
RESTサービスを使用して、購買依頼配分のプロジェクト原価計算情報を管理(GET、POST、PATCH)できます。以前の更新では、配分の親購買依頼明細が金額ベースであった場合、RESTコールは失敗しました。この更新では、RESTコールは期待どおりに実行されます。
バグ参照: 32957619
定価のない、契約によって裏付けられているマスター品目のPOSTおよびPATCHを許可
マスター品目に定価がない場合は、包括購買契約によって裏付けられている品目の公開ショッピング・リスト明細を追加または更新できません。
このリリースでは、定価のない、契約によって裏付けられているマスター品目のPOSTおよびPATCHメソッドを許可するよう、公開ショッピング・リスト明細RESTリソースを修正しました。
バグ参照: 32787188
Oracle Cloudアプリケーションを設定して、プライマリ単位およびセカンダリ単位トラッキングを有効にした品目をオーダー、価格設定、受入、ピック、梱包および出荷できるようにします。品目の価格設定、請求および原価計算に使用する単位とは異なる単位で、品目をオーダー、転送、アウトソースまたは購入する必要がある場合があります。
たとえば、食肉の在庫、販売はケース単位で行い、価格設定はポンド単位で行うことがあります。ポンドでの合計重量はケースによって異なるため、各ケースの価格は異なりますが、バイヤーに各ケースの見積価格を提供する必要があります。
この要件を満たすには、二重単位ソリューションを使用できます。これは、Oracle Cloudアプリケーション全体で機能し、次のことを支援する、エンドツーエンドの統合ソリューションです。
- 「オーダー-入金」プロセスおよび「調達-支払」プロセス全体で、プライマリ単位とセカンダリ単位の品目を同時に追跡します。
- 販売、転送または購入する品目の実際の重量を把握して、品目の価格設定、請求および原価計算を正確に行うことができます。
- 販売時または購入時に価格見積りを提供し、出荷または受入の正確な重量に応じて価値を最大化します。
この更新で使用可能な二重単位ソリューションに対するOracle Procurement Cloudの拡張機能を次に示します。
- 外部アプリケーションからセカンダリ単位で価格設定された品目を要求
- セカンダリ単位で価格設定された品目の購入
- バック・トゥ・バック・フローにおける二重単位での販売オーダーの作成と履行
- 直接出荷フローにおける二重単位での販売オーダーの作成と履行
- 異なる単位でオーダーおよび価格設定された品目の請求書の作成
外部アプリケーションからセカンダリ単位で価格設定された品目を要求
二重単位の品目の場合は、購買依頼インポートを使用して、梱包および出荷に使用するのと同じ単位で外部管理の購買依頼を作成します。購買依頼を購買要求Webサービスまたはファイルベース・データ・インポート(FBDI)を使用して作成する場合、二重単位管理品目の数量をセカンダリ単位で入力する必要はありません。オーダー単位数量またはセカンダリ単位数量のいずれかを指定できます。トランザクションは、単位換算ルールに基づいて両方の単位で自動的に追跡されます。
次の目的で二重単位を使用できます。
- 2つの単位(オーダー単位とセカンダリ単位)で購買依頼明細を作成します。
- 包括購買契約を使用して、セカンダリ単位で出荷された実績数量に基づいて、購買要求に適切な価格を請求します。
- 品目のセカンダリ単位で受け入れた実績ユニットに基づいて、購買オーダー明細の請求書を処理します。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 調達
ヒントおよび考慮事項
-
オプト・インUIを使用して、「セカンダリ単位で価格設定された品目の購入」機能を有効にします。
- 機能にオプト・インし、包括購買契約を使用して、オーダー単位またはセカンダリ単位で二重単位を使用する品目の購買依頼明細を価格設定します。
- 選択肢は、購買依頼明細に包括契約があるかどうかによって異なります。
- 包括契約があり、契約明細が品目のセカンダリ単位で価格設定される場合。契約明細価格は品目のプライマリ単位に変換され、次に購買依頼明細の単価として保存されます。この場合、価格上書きが使用可能であっても、包括購買契約明細の価格は上書きできません。
- 包括契約があり、契約明細が品目のセカンダリ単位で価格設定されない場合。契約明細価格は、購買依頼明細の単価として保存されます。契約で価格上書きが有効になっている場合は、購買依頼明細の契約価格を上書きできます。
- 包括契約がない場合。オーダー単位に単価を指定するか、品目のプライマリ単位を使用して品目の定価を価格として使用できます。
- 購買依頼を作成するときは、オーダー数量またはセカンダリ数量のいずれかを指定できます。両方を指定すると、セカンダリ単位数量は単位換算ルールに従って計算されます。品目の偏差係数はこの機能に適用されません。
ノート: 配分レベルで指定した数量は、明細レベルでセカンダリ数量のみを指定した場合でも、オーダー単位に基づきます。セカンダリ数量を指定して複数の配分を作成する場合、オプションで配分割当にパーセント属性を使用できます。
- この機能は、FBDIまたは購買要求Webサービスを使用して作成された外部管理の購買依頼にのみ使用できます。
- この機能を購買依頼RESTリソースまたはUIとともに使用して、二重単位を使用する品目の購買依頼を作成することはできません。
- この機能を使用して、二重単位で指定されたベース・モデルまたは構成コンポーネントを使用して購買依頼を作成することはできません。
主なリソース
- 包括購買契約を使用してセカンダリ単位での品目を価格設定する方法の詳細は、Oracle Procurement Cloud What's New更新21Dの「セカンダリ単位で価格設定された品目の購入」機能を参照してください。
ロールおよび権限
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能を使用できます。
- 調達統合スペシャリスト(ORA_PO_PROCUREMENT_INTEGRATION_SPECIALIST_JOB)
- バイヤー(ORA_PO_BUYER_JOB)
- 調達マネージャ(ORA_PO_PROCUREMENT_MANAGER_JOB)
- 独自に構成したジョブ・ロールを保守している場合: この機能をサポートするための新しい権限は導入されていません。
梱包と出荷に使用するのと同じ単位で二重単位品目をオーダーし、その品目をセカンダリ単位で価格設定します。
- オーダー明細の新規属性である価格設定単位として指定することで、セカンダリ単位で品目を価格設定します。
- 価格設定単位で価格を手動で入力します。あるいは、品目がセカンダリ単位で価格設定され、オーダー明細の価格設定単位が品目のセカンダリ単位である包括購買契約明細を使用します。
- 品目のセカンダリ単位で受け入れる実績数量に従って、購買オーダー明細の請求書を処理します。
たとえば、品目のプライマリ単位であるケースで品目をオーダーし、品目のセカンダリ単位であるポンドで価格設定します。
契約を使用する場合は、品目のセカンダリ単位で契約明細を価格設定できます。

セカンダリ単位で価格設定された包括購買契約明細
購買オーダーの新規明細では、契約明細単位であるポンドから価格設定単位が取得され、品目のプライマリ単位であるケースから単位が取得されます。

プライマリ単位でオーダーされ、セカンダリ単位で価格設定された購買オーダー明細
受入の単位は、購買オーダー明細の品目を出荷するために使用する単位であるケースからデフォルト値を取得します。

オーダー明細からの単位での受入
セカンダリ単位で品目を原価計算する場合、トランザクションではセカンダリ受入数量に従って受入検査勘定が貸方に記入され、価格設定ではセカンダリ単位に従って原価が計算されます。

セカンダリ単位で原価計算された品目の原価計算済トランザクション
請求書明細の照合ダイアログに、品目のセカンダリ単位の単位が表示されます。

品目のセカンダリ単位での請求書
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 調達
ヒントおよび考慮事項
ノート:
この機能を有効にすると、後で無効にできなくなります。
この機能を有効にすると、品目をセカンダリ単位で価格設定できますが、セカンダリ単位で品目をオーダーすることはできません。オーダー明細の価格設定単位はセカンダリ単位にできますが、オーダー明細の単位をセカンダリ単位にすることはできません。
この機能をオプト・インしてから、購買オーダー明細の単位または品目のセカンダリ単位を使用して、新規オーダー明細を価格設定します。
購買により、すでに存在する購買オーダーの明細は更新されず、引き続きオーダー明細の単位に従って価格設定が行われます。
選択肢は、包括購買契約があるかどうかによって異なります。
- 包括契約がない場合。製品情報管理の価格設定属性に従って、明細の価格設定単位値をデフォルト設定します。また、この値をオーダー明細の単位または品目のセカンダリ単位に手動で変更することもできます。
- 包括契約がある場合。オーダー明細の単位または価格設定単位は変更できません。
契約明細の単位が品目のセカンダリ単位である場合、オーダー明細の単位は品目のプライマリ単位となり、オーダー明細の価格設定単位は品目のセカンダリ単位になります。
たとえば、品目のプライマリ単位がケース、セカンダリ単位がポンドで、契約明細の単位がポンドである場合、オーダー明細の単位はケースであり、オーダー明細の価格設定単位はポンドです。
重要な考慮事項
-
この機能は、有効化した後は無効化できません。
-
「製品情報管理」作業領域を使用して、品目のプライマリ単位とセカンダリ単位を設定します。
-
品目はセカンダリ単位で価格設定できますが、オーダーできません。オーダー明細の価格設定単位はセカンダリ単位にできますが、オーダー明細の単位をセカンダリ単位にすることはできません。
- この機能では、オーダー数量からセカンダリ数量が自動的に計算されます。「製品情報管理」での「デフォルト管理」属性の設定方法に関係なく、セカンダリ数量は変更できません。
-
この機能は、REST API、購買オーダーWebサービスまたはファイル・ベース・データ・インポートでは使用できません。
- セカンダリ単位で購買オーダー明細を価格設定する場合、「受入との照合」は使用できません。
- 受入消込ではオーダー単位が使用されます。
- 請求消込では価格設定単位が使用されます。
- 請求数量が購買オーダー・スケジュールの受入済数量より多く、かつ、セカンダリ単位でスケジュールを価格設定する場合、スケジュールの数量を取消または削減することはできません。
- オーダー明細をセカンダリ単位で価格設定する場合、委託にはオーダー明細を使用できません。
- 構成モデルまたは子コンポーネントで二重単位が使用されている場合、構成品目に対して購買依頼を作成することはできません。
- ページ・コンポーザを使用して、「オーダーの管理」ページの「スケジュール」タブで、検索結果に「セカンダリ単位」属性および「セカンダリ数量」属性を公開できます。
- 事前出荷通知(ASN)、事前出荷請求通知(ASBN)を作成するとき、およびインバウンド出荷を管理するとき、セカンダリ数量およびセカンダリ単位を含めることができます。
- 受入済セカンダリ数量が棚入セカンダリ数量と異なる場合は、原価会計と受入会計の間で受入検査勘定に不均衡があることがわかります。
- 品目を返品する場合、および返品のセカンダリ数量が受入済セカンダリ数量を超える場合は、原価会計と受入会計の間で受入検査勘定に不均衡があることがわかります。
レポートおよびサプライヤ・コミュニケーション
- 価格設定単位は、サプライヤ通信に使用される購買オーダー・データ・モデルで使用可能です。購買オーダーPDFで価格設定単位を表示するには、フィールドを購買オーダーPDFレポート・テンプレートに追加します。
- Oracle Transactional Business Intelligence (OTBI)レポートに価格設定単位を含めることはできません。セカンダリ単位で価格設定されている購買オーダー明細を含むレポートがある場合は、「単位」列と「数量」列にセカンダリ単位とセカンダリ数量が表示されます。このような購買オーダー明細を除外するために、レポートの変更が必要になる場合があります。このようなオーダー明細についてレポートする場合は、Oracle Business Intelligence Publisherを使用してレポートを作成することを検討してください。
ロールおよび権限
ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、この機能を設定できます。
- 調達マネージャ(ORA_PO_PROCUREMENT_MANAGER_JOB)
- 調達アプリケーション管理者(ORA_PO_PROCUREMENT_APPLICATION_ADMIN_JOB)
- 次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能を設定できます。
- 調達構成の管理(PO_MANAGE_PROCUREMENT_CONFIGURATION_PRIV)
- 次の事前定義済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、購買でこの機能にアクセスできます。
- バイヤー(ORA_PO_BUYER_JOB)
- 次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、購買でこの機能にアクセスできます。
- 購買オーダーの作成(PO_CREATE_PURCHASE_ORDER_PRIV)
バック・トゥ・バック・フローにおける二重単位での販売オーダーの作成と履行
Oracle Order Management Cloudで複数の単位を使用して品目を履行する場合は、バック・トゥ・バック・オーダーを他のオーダー・フローとともに含めます。
- 品目のプライマリ単位またはプライマリ単位区分の別の単位で販売オーダーを作成してから、標準換算または品目換算を使用して数量をセカンダリ単位で自動計算します。
- オーダー明細をプライマリ単位またはセカンダリ単位で価格設定します。
- 自動フローを使用してオーダー明細を更新し、出荷する数量またはセカンダリ数量に応じて請求します。
- バック・トゥ・バック・フローにおける需要の履行に二重単位を使用する場合に、この機能を使用して購買オーダー、転送オーダーまたは作業オーダーの作成に役立てます。
二重単位を使用すると、セカンダリ単位で品目を価格設定し、その品目をプライマリ単位およびセカンダリ単位で追跡できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: オーダー管理
ヒントおよび考慮事項
この機能を使用する場合は、「二重単位での販売オーダーおよび転送オーダーの作成と履行」という機能をオプト・インする必要があります。
次の追加のヒントに留意してください。
- 「二重単位での販売オーダーおよび転送オーダーの作成と履行」機能を有効にしてください。
- 「表示」メニューを使用して、ランタイム環境のセカンダリ単位およびセカンダリ数量を表示します。
ロールおよび権限
- サプライ・チェーン業務マネージャ
Order Management Cloudの実装を設定して、サプライヤが各販売オーダーを顧客に直接出荷し、オーダー明細に対してサプライヤが出荷するプライマリ数量またはセカンダリ数量に従って請求できるようにします。
オーダー管理での二重単位の使用方法(仕組み、使用するメリット、設定方法など)の詳細は、二重単位での販売オーダーの作成と履行を参照してください。
包括購買契約の調達のオプション設定
オプションとして、包括購買契約(BPA)を作成して、セカンダリ単位での事前定義価格で、サプライヤからの二重単位を使用する品目を調達できます。

包括購買契約
セカンダリ単位に従って品目を価格設定する包括購買契約の設定方法の詳細は、セカンダリ単位で価格設定された品目の購入を参照してください。
この契約を使用して、セカンダリ単位に基づく価格設定がある購買オーダーの例を次に示します。

購買オーダー
履行システムがセカンダリ単位で出荷する実績数量を取得でき、オーダー管理ではオーダー明細の金額が自動的に調整されます。たとえば、品目を直接出荷する場合、サプライヤからの事前出荷通知(ASN)を使用して、サプライヤがセカンダリ単位で出荷した数量を判断し、オーダー明細の金額を自動的に調整することができます。

事前出荷通知
原価管理では、サプライヤ経過勘定の直接出荷受入を作成するときに、価格設定単位の購買オーダー価格を使用します。これには税金が含まれます。

原価会計配分
品目の原価プロファイルを設定するときに、単位オプションを設定できます。直接出荷受入を原価計算し、セカンダリ単位の数量またはプライマリ単位の数量で取引販売を出庫するよう指定できます。

セカンダリ単位を使用する原価台帳

プライマリ単位を使用する原価台帳
次の目的で二重単位を使用できます。
- 直接出荷フローで顧客に請求する価格の精度を向上させます。
- 実際に出荷した数量に従ってセカンダリ単位で請求します。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: オーダー管理
ヒントおよび考慮事項
直接出荷で二重単位を使用するには:
- 「オファリング」作業領域で、「オーダー管理」オファリングを選択します。
- 「オプト・イン機能」をクリックします。
- 「オプト・イン: オーダー管理」ページで、「オーダー管理」行の「機能」列の「編集」アイコンをクリックします。
- 「二重単位での販売オーダーおよび転送オーダーの作成と履行」機能の「使用可能」チェック・ボックスをクリックし、その機能行を展開します。
- 「セカンダリ単位で価格設定された品目の購入」機能の「使用可能」チェック・ボックスをクリックします。
- 「完了」をクリックします。
次の追加のヒントに留意してください。
サプライ・チェーン・オーケストレーション
二重単位を使用する品目を直接出荷する場合、所有権の移動を開始するイベントとして事前出荷通知のみを使用する必要があります。
原価管理
-
すでに存在する品目の原価の単位は更新できません。
-
セカンダリ単位およびプライマリ単位での原価の保守および追跡が必要な場合は、別の原価台帳を追加します。1つの台帳を使用して、品目のプライマリ単位での原価と総利益を計算および追跡します。別の台帳を使用して、品目のセカンダリ単位での原価および総利益率を計算および追跡します。
主なリソース
ロールおよび権限
- 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
- オーダー入力スペシャリスト(ORA_FOM_ORDER_ENTRY_SPECIALIST_JOB)
- オーダー・マネージャ(ORA_DOO_ORDER_MANAGER_JOB)
- 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
- 原価会計担当(ORA_CST_COST_ACCOUNTANT)
飲食業界などの特定の業界の顧客は、個々のサイズが自然に異なる品目(チーズや肉など)を購入することがよくあります。そのような品目は、搬送済の実績重量に基づいて請求されるのが一般的です。
二重単位(UOM)で品目の購買オーダー照合済請求書を作成します。二重単位品目は、梱包および出荷に使用される単位でオーダーできます。品目のセカンダリ単位で受け入れた品目の実績重量に基づいて請求されます。セカンダリ単位を価格設定単位として選択できます。これは、オーダー明細で使用可能な新しい属性です。品目は、品目のセカンダリ単位での実際の受入済数量に従って請求されます。
たとえば、バイヤーは品目のプライマリ単位であるケースで鶏肉をオーダーし、品目のセカンダリ単位であるポンドで価格設定します。
- 各ケースの重量は平均で約80ポンドです。
- 合意した価格は1ポンド当たり1.25ドルです。
- サプライヤは、1ケース82ポンドの鶏肉を搬送します。
- 請求書は、搬送された品目のセカンダリ単位での実績重量(82ポンド)に基づきます。

プライマリ単位でオーダーされ、セカンダリ単位で価格設定された購買オーダー明細

セカンダリ単位で作成された請求書
この機能により、搬送済の正確な重量に基づいて品目の価格設定と請求を正確に行い、梱包と出荷に使用される単位でオーダーすることが可能になります。
有効化のステップ
この機能を使用可能にするために必要な手順はありません。
ヒントおよび考慮事項
- 購買オーダーの価格設定に使用されるのと同じ単位で、二重単位品目の請求書を作成する必要があります。
- これらの品目の性質により、請求済数量はオーダーの予想数量とは異なる場合があります。変動を許可するようにオーダー数量に対して適切な許容範囲を構成します。超過請求を回避するために、3-wayマッチング・レベルを使用して、受入数量に対してより厳密な許容範囲を設定します。
主なリソース
- 二重単位品目の購買オーダーの作成の詳細は、調達の機能「セカンダリ単位で価格設定された品目の購入」を参照してください。