クラウド・レディネス / Oracle Fusion Cloud Subscription Management
新機能
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  1. 更新22B
  1. 改訂履歴
  2. 概要
  3. 機能のサマリー
  4. サブスクリプション管理
        1. 請求合計手数料金額
        2. Oracle Receivablesへの請求情報送信の保留
        3. 支払ステータスを使用した対顧客勘定クレジット・メモの作成
        4. カバレッジ・テンプレートのカスタム属性を使用した資格/権利のフィルタ処理
        5. 資産導入日に基づいた保証の有効性の更新
        6. 日次レートを使用した一部期間に対する請求の按分

更新22B

改訂履歴

本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。

日付 モジュール 機能 ノート
2022年3月18日     初版作成。

概要

お客様のアイデアをお聞かせください

オラクル社ではお客様の声を大切にしております。クラウド・サービスの改善についてご提案がございましたら、ぜひお聞かせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボをはじめ、いくつかの方法でお客様のアイデアを受け付けております。機能名の後にこのアイコンが表示されていれば、その機能はお客様のアイデアによるものです。

フィードバックをお寄せください

本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。

ドキュメントの公開に関するノート

この記事で参照されているドキュメントの一部は、4月1日にリリース更新が一般提供されるまで利用できない場合があります。完全な情報については、一般提供後に再度確認してください。

免責事項

この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。

この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。

機能のサマリー

列の定義:

レポート = 新規または変更済の、Oracleから提供されたすぐに実行可能なレポートです。

UIまたはプロセスベース: 小規模 これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムの軽微な変更で構成されます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。

UIまたはプロセスベース: 大規模* これらのUIまたはプロセスベースの機能には、より複雑な設計が含まれます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。

無効化状態で提供されている機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用するにはアクションが必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a) 新しいまたは展開されたBIサブジェクト領域は最初にレポートに組み込む必要があり、b) 新しいWebサービスを利用するには統合が必要になり、c) ユーザーが機能にアクセスできるようにするには、それらの機能をユーザー・ロールに割り当てる必要があります。

エンド・ユーザーがすぐに使用可能
(機能が使用可能な状態で提供)

レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。

エンド・ユーザーの使用前に顧客による処理が必要
(機能は使用不可として提供されます)

これらの機能を使用可能にするために処理が必要になるため、中断されません。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。

機能

レポート

UIまたは
プロセスベース:
小規模

UIまたは
プロセスベース:
大規模*

サブスクリプション管理

請求合計手数料金額

Oracle Receivablesへの請求情報送信の保留

支払ステータスを使用した対顧客勘定クレジット・メモの作成

カバレッジ・テンプレートのカスタム属性を使用した資格/権利のフィルタ処理

資産導入日に基づいた保証の有効性の更新

日次レートを使用した一部期間に対する請求の按分

サブスクリプション管理

請求合計手数料金額

サブスクリプション期間全体の合計手数料金額を定義します。特定の固定手数料に対して請求する金額を指定できます。ユーザーが指定した合計手数料金額とアプリケーションにより請求される金額に差異があれば、最後の請求期間に対する請求修正によって消し込まれます。

合計手数料金額

たとえば、サブスクリプション製品フィールドが次のようになる、月次手数料が$1,000の3か月のサブスクリプションを考えてみます。

製品 数量 開始日 終了日 請求頻度 請求ルール 請求日
製品1 1 22年1月15日 22年4月14日 前払

期間開始

前述の製品の価格:

手数料 周期 定価
固定料金 1000

この製品ラインの請求要約は次のように生成されます。

期間 

手数料 

順序 

インタフェース日付 

請求日: 自 

請求日: 至 

金額 

固定料金 

21年1月15日 

21年1月15日 

21年1月31日 

$548.39 

固定料金 

21年2月1日 

21年2月1日 

21年2月28日 

$1,000.00 

固定料金 

21年3月1日 

21年3月1日 

21年3月31日 

$1,000.00 

固定料金 

21年4月1日 

21年4月1日 

21年4月14日 

$466.67 

ここで、アプリケーションによって請求される合計手数料金額は$3,015.50です。

このサブスクリプションに対して$3,000のみを請求するとします。固定料金の合計手数料金額として3000を渡すことができ、請求要約は次のように生成されます。

期間 

手数料 

順序 

インタフェース日付 

請求日: 自 

請求日: 至 

金額 

固定料金 

21年1月15日 

21年1月15日 

21年1月31日 

$548.39 

固定料金 

21年2月1日 

21年2月1日 

21年2月28日 

$1,000.00 

固定料金 

21年3月1日 

21年3月1日 

21年3月31日 

$1,000.00 

固定料金 

21年4月1日 

21年4月1日 

21年4月14日 

 $451.62 

最終請求期間の金額が、アプリケーションによって請求される合計手数料金額が、指定されたとおりに$3,000となるよう調整されました。

この機能を使用して、顧客に対する見積済サブスクリプション金額とOracle Subscription Managementによって請求される金額に差異がないようにできます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

Oracle Receivablesへの請求情報送信の保留

カスタム条件に基づいて、Oracle Receivablesへの請求情報の送信を保留します。これらの条件は、サブスクリプション管理とOracle Receivablesの統合アルゴリズムで設定できるため、カスタム条件が満たされないかぎり、請求明細はインタフェースされません。

ビジネス要件に基づいて、請求書に含める請求明細を選択できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするためのステップは、次のとおりです。

  1. 設定ユーザーとしてサイン・インします。 
  2. 「サブスクリプション管理」作業領域に移動します。 
  3. 「サブスクリプション」ランディング・ページで、「サブスクリプション構成」タブをクリックします。 
  4. 「アルゴリズムの管理」をクリックします。
  5. 「Subscription Management and Accounts Receivables Integration」アルゴリズム行を選択し、「処理」→「バージョンの作成」をクリックして、ベース・アルゴリズムの新しいバージョンを作成します。
  6. アルゴリズム「Subscription Management and Accounts Receivables Integration」の最新バージョンをクリックして編集します。
  7. 「アルゴリズムの編集: Subscription Management and Accounts Receivables Integration」ページで、「変数」タブを選択します。
  8. CustomizationFlagのデフォルト値を「false」から「true」に変更します。
  9. ビジネス要件に従ってカスタマイズを実行し、「保存してクローズ」をクリックします。 
  10. 「アルゴリズムの管理」ページで、「処理」→「公開」をクリックします。

ヒントおよび考慮事項

任意の標準属性を使用するか、サブスクリプション・ヘッダー、製品、対象レベルまたは請求明細でカスタム属性を定義し、それをサービス・マッパーでマップし、「Subscription Management and Accounts Receivables Integration」アルゴリズムでカスタム・ロジックを定義して、請求明細を売掛管理に送信するのをスキップできます。

主なリソース

  • 選択した請求明細が売掛/未収金にインタフェースされないようにする方法のユースケースは、ホワイトペーパー「サブスクリプション-売掛/未収金の統合のカスタマイズ」で説明されています。
  • 詳細は、Oracle Subscription Managementの実装ガイドのサブスクリプションの構成の章の「売掛/未収金サービス・マッピングの作成と管理」を参照してください。このトピックは、Oracle Help Centerで4月1日に公開されます。

支払ステータスを使用した対顧客勘定クレジット・メモの作成

サブスクリプションのクローズまたは修正中に、サブスクリプション・プロファイル属性「クレジット・メモ・オプション」を使用して対顧客勘定クレジット・メモを自動作成できるようになりました。この新しい属性には、3つの値があります。

  • 対請求書: 請求書の支払の有無にかかわらず、サブスクリプション請求明細請求書に関連するクレジット・メモが作成されます。
  • 対顧客勘定: 請求書が支払済かどうかに関係なく対顧客勘定クレジット・メモが作成されます。
  • 混合: 請求書が支払済でない場合は、サブスクリプション請求明細請求書を参照するクレジット・メモが作成されます。請求書が支払済である場合は、対顧客勘定クレジット・メモが作成されます。

アプリケーションでは、修正またはクローズの影響を受ける請求書が全額支払済かどうかがチェックされます。それから、「クレジット・メモ・オプション」フィールドの値に基づいてクレジット・メモが作成されます。

この機能では、売掛/未収金で定義されたトランザクション・タイプのAllow overapplicationプロパティは考慮されません。

サブスクリプション・プロファイルに基づいて、顧客はサブスクリプション管理から対顧客勘定クレジット・メモを発行できるようになりました。このように、請求書が全額支払済かどうかに基づいて、顧客は対顧客勘定クレジット・メモおよび請求書に対するクレジット・メモを選択的に作成できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントおよび考慮事項

請求書の残高がゼロの場合に請求書は支払済とみなされます。つまり、一部支払済の請求書は未払請求書とみなされます。

主なリソース

カバレッジ・テンプレートのカスタム属性を使用した資格/権利のフィルタ処理

B2B Service Cloudおよびサービス・ロジスティクスで価格設定と資格/権利に対して使用する適切なカバレッジを選択します。

カバレッジ・テンプレートでカスタム属性を有効にし、ビジネス要件に基づいてそのカスタム属性を使用してGroovyスクリプトで条件を記述できます。これにより、資格/権利ペイロードから特定のカバレッジを条件付きで破棄できます。

コード拡張を作成することで、報告明細の価格設定に使用する適切なカバレッジ・テンプレートを顧客が選択できるようになりました。カバレッジ・テンプレートでは顧客が構成できるカスタム属性が公開され、これを使用して、報告明細の手数料の価格設定に適用する正しい調整を見つけることができます。

Groovyでカスタム・コードを作成することで、価格設定割引の超過消込を防止できます。他のビジネス条件を実装して、複数のカバレッジが適格な場合に特定のカバレッジを他のものよりも優先させることができます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

資産導入日に基づいた保証の有効性の更新

資産の保証の有効性を更新します。資産の導入日を更新して「導入ベース更新の再処理」スケジュール済プロセスを実行すると、保証の有効性を自動的に更新できます。期間を一定に保つことで保証の有効性が更新され、新しい導入日が保証開始日となります。

この機能は、資産の出荷日が導入日と異なる場合に使用できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントおよび考慮事項

資産の導入日を更新した後に、「導入ベース更新の再処理」スケジュール済プロセスを実行して保証の有効性を更新します。

主なリソース

日次レートを使用した一部期間に対する請求の按分

日別に按分して、一部期間の請求額を計算します「日別の按分」フィールドを有効化して、1か月を超える一部期間に対する按分請求額を計算できます。この新しいフィールドは、サブスクリプション・プロファイルにおいて、または特定のサブスクリプション製品に対して有効にできます。

「サブスクリプション・プロファイル」ページの「日別の按分」

サブスクリプション製品の「日別の按分」

「日別の按分」が有効になっている場合、一部期間の請求額は日次レートを使用して計算されます。一部期間とは、手数料の周期より短い、特定の請求要約明細の請求期間のことです。

次のフィールドのような、四半期手数料が$4,000のサブスクリプション製品の例を考えてみましょう。

製品

数量

開始日

終了日

期間

期間単位

請求の調整: 自

請求頻度

期間開始

期間タイプ

日別の按分

Product1

1

20年1月28日

21年1月27日

1

20年1月1日

四半期

サービス開始

実績

はい

このサブスクリプション製品の請求要約は次のように生成されます。

期間

手数料

順序

インタフェース日付

請求日: 自

請求日: 至

金額

全期間の終わり

一部期間の日数

期間の合計日数|Total Days in the Period

金額計算

1

サポート料金

1

20年1月28日

20年1月28日

20年3月31日

2813.19

20年4月27日

64

91

64/91*4000

2

サポート料金

2

20年4月1日

20年4月1日

20年6月30日

4000.00

       

3

サポート料金

3

20年7月1日

20年7月1日

20年9月30日

4000.00

       

4

サポート料金

4

20年10月1日

20年10月1日

20年12月31日

4000.00

       

5

サポート料金

5

21年1月1日

21年1月1日

21年1月27日

1200.00

21年3月31日

27

90

27/90*4000

前述の請求要約には、20年1月28日から20年3月31日、および21年1月21日から21年1月27日までの一部期間がある2つの請求明細が表示されています。これらの請求明細について、これが全手数料期間であった場合の日数が計算され、そして実績請求期間の日数が計算されます。この請求額は次の式を使用して計算します。

金額 = (実績請求期間の日数 / 全手数料期間の日数) * 手数料価格。

ノート: 全手数料期間の日数は、「期間タイプ」の選択が「実績」か「固定」かに基づいて計算されます。

ビジネス・チームが定義したルールに基づいて、一部期間についての顧客への請求をさらに柔軟に行えます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントおよび考慮事項

製品のサブスクリプション・タイプに対して有効にできるのは「日別の按分」フィールドのみです。

主なリソース