クラウド・レディネス / Oracle Fusion Cloud Subscription Management
新機能
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  1. 更新22C
  1. 改訂履歴
  2. 概要
  3. 機能のサマリー
  4. サブスクリプション管理
        1. 複数のサブスクリプションの価格設定条件の更新
        2. 一時手数料の按分の有効化
        3. サブスクリプションおよびサブスクリプション製品レベルでの更改期間の上書き
        4. クローズ・クレジット金額の表示および上書き
        5. 顧客のコホートのサブスクリプション・トレンドの分析
        6. サブスクリプション・ライフ・サイクルにおけるASC606コンプライアンスの改善
        7. カバレッジ資格/権利および修正の分析
        8. クローズを元に戻す

更新22C

改訂履歴

本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。

日付 製品 機能 ノート
2022年6月17日 初版作成。

概要

お客様のアイデアをお聞かせください

オラクル社ではお客様の声を大切にしております。クラウド・サービスの改善についてご提案がございましたら、ぜひお聞かせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボをはじめ、いくつかの方法でお客様のアイデアを受け付けております。機能名の後にこのアイコンが表示されていれば、その機能はお客様のアイデアによるものです。

フィードバックをお寄せください

本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。

免責事項

この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。

この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。

機能のサマリー

列の定義:

レポート = 新規または変更済の、Oracleから提供されたすぐに実行可能なレポートです。

UIまたはプロセスベース: 小規模 これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムの軽微な変更で構成されます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。

UIまたはプロセスベース: 大規模* これらのUIまたはプロセスベースの機能には、より複雑な設計が含まれます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。

無効化状態で提供されている機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用するにはアクションが必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a) 新しいまたは展開されたBIサブジェクト領域は最初にレポートに組み込む必要があり、b) 新しいWebサービスを利用するには統合が必要になり、c) ユーザーが機能にアクセスできるようにするには、それらの機能をユーザー・ロールに割り当てる必要があります。

エンド・ユーザーがすぐに使用可能
(機能が使用可能な状態で提供)

レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。

エンド・ユーザーの使用前に顧客による処理が必要
(機能は使用不可として提供されます)

これらの機能を使用可能にするために処理が必要になるため、中断されません。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。

機能

レポート

UIまたは
プロセスベース:
小規模

UIまたは
プロセスベース:
大規模*

サブスクリプション管理

複数のサブスクリプションの価格設定条件の更新

一時手数料の按分の有効化

サブスクリプションおよびサブスクリプション製品レベルでの更改期間の上書き

クローズ・クレジット金額の表示および上書き

顧客のコホートのサブスクリプション・トレンドの分析

サブスクリプション・ライフ・サイクルにおけるASC606コンプライアンスの改善

カバレッジ資格/権利および修正の分析

クローズを元に戻す

サブスクリプション管理

複数のサブスクリプションの価格設定条件の更新

複数のサブスクリプションの価格設定方法と、価格設定条件のパーセント調整を一度に更新できます

複数のサブスクリプションの価格設定条件の更新

価格設定条件情報を個別に更新するかわりに、この機能を使用すると、営業担当は複数のサブスクリプションに対して同じ情報を一度に更新できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

一時手数料の按分の有効化

サブスクリプション製品のクローズ時に一時手数料を按分し、一時手数料のクレジットを返却します。「製品の編集」ページで、一時手数料の「按分使用可能」チェック・ボックスを選択できます。これにより、その一時手数料のクレジットを按分および返却できます。

按分使用可能

クローズ時に一時手数料を按分するには、このチェック・ボックスを有効にして、「クレジットありで按分」または「クレジットなしで按分」のいずれかのクレジットのクローズ方法を使用して製品をクローズします。明細が売掛/未収金にインタフェースされていて、「クレジットありで按分」を使用する場合、一時手数料に対して適切なクレジットが返されます。「クレジットなしで按分」を使用すると、一時手数料のクレジットは発行されません。請求明細が売掛/未収金にインタフェースされていない場合、クローズ日に基づいて按分されます。

サブスクリプション製品をクローズすると、一時手数料のクレジットを返却できます。これにより、顧客に請求する方法の柔軟性が向上します。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントおよび考慮事項

  • 製品に終了日がない場合、一時手数料の按分は使用可能にできません。
  • 収益管理で一時手数料が即時に認識された場合、収益契約は、按分された金額を反映するようにクローズ時に修正されます。一時手数料が定期的に認識される場合、収益契約明細は反復手数料の場合と同じになるように改訂されます

主なリソース

Oracle Subscriptionの使用ガイドで次の内容を参照してください。

サブスクリプションおよびサブスクリプション製品レベルでの更改期間の上書き

サブスクリプション・レベルおよびサブスクリプション製品レベルで更改期間の上書きを指定し、更改によりその上書きが考慮されるようにします。自動更新および手動更新では、すべての適格なサブスクリプションまたはサブスクリプション製品に対してルールベースの更改期間が均一に適用されます。この機能を使用すると、サブスクリプションおよびサブスクリプション製品レベルで更改期間を上書きできます。

サブスクリプション・レベルの更改期間の上書き

サブスクリプション製品レベルの更改の上書き

この機能を使用すると、様々な更改期間の特別なケースを処理できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

クローズ・クレジット金額の表示および上書き

サブスクリプションがクローズされたときに、指定されたクレジットを表示および上書きします。「計算されたクレジット金額」フィールドを使用して、クローズの一部として発行されるクレジットを表示し、「クレジット金額の上書き」フィールドを使用してクレジットを上書きできます。

クローズ・クレジットの表示および上書き

クレジット金額を上書きするように選択した場合、クレジット・メモ請求明細の金額は次のように計算されます。

上書き済クレジット・メモ請求明細金額 = 当初クレジット明細金額 x 上書きされたクレジット金額/計算済クレジット金額

2021年8月1日から4か月にわたる、月額料金が1000ドルのサブスクリプション製品について考えてみましょう。請求要約を次に示します

期間 手数料 請求日: 自 請求日: 至 金額 インタフェース済
1 月次料金 2021年8月1日 2021年8月31日 1000 はい
2 月次料金 2021年9月1日 2021年9月30日 1000 はい
3 月次料金 2021年10月1日 2021年10月31日 1000 はい
4 月次料金 2021年11月1日 2021年11月30日 1000

はい

この製品ラインが2021年10月16日にクローズされ、クレジットのクローズ方法として「クレジットありで按分」が設定されている場合、2つの請求明細に対してクレジット・メモが作成されます。この場合、与信問題の合計は1516.13ドルになり、請求要約は次のようになります。

期間 手数料 請求日: 自 請求日: 至 金額 インタフェース済
1 月次料金 2021年8月1日 2021年8月31日 1000 はい
2 月次料金 2021年9月1日 2021年9月30日 1000 はい
3 月次料金 2021年10月1日 2021年10月31日 1000 はい
3 月次料金 2021年10月16日 2021年10月31日 -516.13  
4 月次料金 2021年11月1日 2021年11月30日 1000

はい

4 月次料金 2021年11月1日 2021年11月30日 -1000  

この場合にクレジットを上書きし、上書きクレジット金額として1000と入力すると、請求要約は次のようになります。

期間 手数料 請求日: 自 請求日: 至 金額 インタフェース済 コメント
1 月次料金 2021年8月1日 2021年8月31日 1000 はい  
2 月次料金 2021年9月1日 2021年9月30日 1000 はい  
3 月次料金 2021年10月1日 2021年10月31日 1000 はい  
3 月次料金 2021年10月16日 2021年10月31日 -340.43   1000/1516.13 * 516.13
4 月次料金 2021年11月1日 2021年11月30日 1000

はい

 
4 月次料金 2021年11月1日 2021年11月30日 -659.57

はい

1000/1516.13 * 1000

この例では、上書きされたクレジット金額によって、クレジット・メモ請求明細の金額が均等に変更されます。

製品のクローズ時に顧客に付与されたクレジット金額を表示できます。また、このクレジット金額を、サブスクリプションのクローズ時に顧客と交渉した金額で上書きできます。これにより、顧客に発行されたクレジット金額を処理するうえでの柔軟な請求処理が可能になります。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントおよび考慮事項

主なリソース

顧客のコホートのサブスクリプション・トレンドの分析

顧客のコホートのサブスクリプション・トレンドを分析します。コホート概要ダッシュボードを使用して、過去1か月間にアクティブなサブスクリプションがある顧客のコホートに関するトレンドを分析し、このコホートの月次経常売上(MRR)、契約合計値、MRR流動および更改率のトレンドを追跡できます。また、特定の流動コホート内の顧客のリストを分析することもできます。

コホート保持ダッシュボードを分析する場合は、さらに分析する任意のセルをクリックすると、コホート概要ダッシュボードが表示されます。

コホート保持ダッシュボード

コホート概要ダッシュボード

コホート概要ダッシュボードを使用して、一定期間にわたる月次経常売上および顧客の保持を分析できます。どの顧客が何か月で解約したかを簡単に識別できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

サブスクリプション・ライフ・サイクルにおけるASC606コンプライアンスの改善

サブスクリプションのライフ・サイクル中に収益契約がどのように計上されるかを選択します。サブスクリプション修正、更改および価格設定条件がOracle Revenue Managementでどのように計上されるかを決定できます。サブスクリプション・プロファイルの「修正の売上管理ルール」および「更改の売上管理ルール」属性を使用して、サブスクリプションの修正時または更新時の収益の管理方法を選択できます。ルールごとに、新規パフォーマンス義務を作成するか、ASC606規制に準拠して新しい収益契約を作成できます。

サブスクリプション・プロファイルの収益管理属性

この機能は、プロファイル・オプション「収益契約への追加使用可能」を「はい」に設定することで有効になります。このようにすると、修正および更改のUIに新しいフィールド「売上管理ルール」が表示されます。

サブスクリプションの更改

このフィールドの値は、サブスクリプション・プロファイルの「更改の売上管理ルール」属性からデフォルト設定されます。サブスクリプションが自動的に更改されると、その同じ登録プロファイル属性が収益契約の作成方法を決定するために使用されます。

サブスクリプションの修正

このフィールドの値は、サブスクリプション・プロファイルの「修正の売上管理ルール」属性からデフォルト設定されます。このサブスクリプション・プロファイル属性によって、サブスクリプションに価格設定条件がある場合の収益契約の作成方法も決まります。

サブスクリプションが修正または更改されたときに、サブスクリプションからの収益を管理する方法を選択できます。

有効化のステップ

アプリケーション・コンポーザを利用してページ・レイアウトおよび属性を表示および調整します。アプリケーション・コンポーザの使用によるアプリケーションの拡張の詳細は、Oracle Help Center関心のあるアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Configuration and Extension」を参照してください。

  1. サブスクリプション構成の「アルゴリズムの管理」に移動します。
  2. アルゴリズム「サブスクリプション管理とRMCS統合」を選択します。
  3. アルゴリズムの新しいバージョンを作成します。0番目のバージョンのアルゴリズムを選択した後に、新しいバージョンを作成する必要があります。
  4. 「変数」タブ・ページをクリックします。
  5. 収益管理のアルゴリズム・サブスクリプション管理統合にCustomizationFlagを追加し、そのデフォルト式の値をtrueに設定します。
  6. アルゴリズムを保存して公開します。
  7. 「設定および保守」に移動します。
  8. 「タスク」「検索」をクリックします。
  9. タスク「管理者プロファイル値の管理」を検索します。
  10. プロファイル・オプション・コードORA_OSS_ADD_TO_REV_CONTRACTを検索します。
  11. サイト・レベルで「プロファイル値」を「はい」に設定します。

ヒントおよび考慮事項

主なリソース

次のコンテンツを参照してください。

カバレッジ資格/権利および修正の分析

「サブスクリプション管理 - カバレッジ資格/権利および修正リアルタイム」サブジェクト領域を使用して、カバレッジ資格/権利および修正の分析に必要なOracle Transactional Business Intelligence (OTBI)レポートを作成できます。

「資格/権利および修正別サブスクリプション」ダッシュボードを使用して、指定された資格/権利または修正の対象となるカバレッジ・サブスクリプションまたは対象レベルのリストに関するレポートを作成できます。

「資格/権利および修正別サブスクリプション」ダッシュボード

「サブスクリプション管理 - カバレッジ資格/権利および修正リアルタイム」サブジェクト領域を使用して、特定のサービス・リクエスト・マイルストンまたは請求修正に対する資格/権利を顧客に付与するカバレッジでカバーされている対象レベルについてのレポートを作成できます。

有効化のステップ

既存のレポートに追加するか、新規レポートで使用して、新規サブジェクト領域を利用します。レポートの作成および編集の詳細は、分析およびレポートの作成および管理のブック(「Oracle Help Center」目的のアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Administration」)を参照してください。

ヒントおよび考慮事項

「サブスクリプション管理 - カバレッジ資格/権利および修正リアルタイム」サブジェクト領域を使用して、カバレッジの資格/権利および修正で使用可能な標準フィールドについてレポートできます。カスタムの資格/権利または修正フィールドについてはレポートできません。

主なリソース

クローズを元に戻す

以前にクローズされたサブスクリプションのクローズを元に戻します。サブスクリプション・タイプ製品の「製品の編集」ページから「クローズを元に戻す」処理を使用できます。これにより、サブスクリプションをサブスクリプションのクローズ前のステータスに戻し、クローズによって発生した請求変更を元に戻すことができます。

また、サブスクリプション・プロファイルに対して「使用手数料の按分の保留」を有効化できます。これにより使用手数料の按分を無効にでき、サブスクリプション製品のクローズ時に請求された使用手数料に対してクレジットは発行されません。

クローズを元に戻す

間違ってクローズされた、または誤ったクローズ日やクローズ・クレジット方法などの誤った詳細でクローズされたサブスクリプション製品のクローズを元に戻すことができます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントおよび考慮事項

ノート: 次のシナリオでは、サブスクリプション製品のクローズを元に戻すことはできません。

- クローズの影響を受ける請求が、すでに売掛/未収金に送信されている
- 製品に使用量に対する手数料があり、使用手数料の按分が保留されていない
- 製品に、見積使用量に基づいて請求される、使用量に対する手数料がある
- クローズが修正または一時停止の一環として発生した

主なリソース