本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | モジュール | 機能 | ノート |
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2023年6月2日 | 初版作成。 |
お客様のアイデアをお聞かせください
オラクル社ではお客様の声を大切にしております。クラウド・サービスの改善についてご提案がございましたら、ぜひお聞かせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボをはじめ、いくつかの方法でお客様のアイデアを受け付けております。機能名の後にこのアイコンが表示されていれば、その機能はお客様のアイデアによるものです。
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免責事項
この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。
この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。
列の定義:
レポート = 新規または変更済の、Oracleから提供されたすぐに実行可能なレポートです。
UIまたはプロセスベース: 小規模 これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムの軽微な変更で構成されます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* これらのUIまたはプロセスベースの機能には、より複雑な設計が含まれます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
無効化状態で提供されている機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用するにはアクションが必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a) 新しいまたは展開されたBIサブジェクト領域は最初にレポートに組み込む必要があり、b) 新しいWebサービスを利用するには統合が必要になり、c) ユーザーが機能にアクセスできるようにするには、それらの機能をユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーの使用前に顧客による処理が必要 これらの機能を使用可能にするために処理が必要になるため、中断されません。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
|
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資産ベースのメーターに関連付けられた使用手数料の最小金額、最小数量および見積フィールドを指定できます。
メーター・テンプレートで定義された「読取り最小値」および「読取り最大値」属性は、手数料明細の最小数量および最小金額属性には影響しません。
価格設定情報
手数料修正が適用される際に、使用手数料に最小金額を適用する優先度が変更されました。
ロジックとしては、(定価 - 割引)が最小金額未満である場合に、最小金額が請求されます。
最小コミットの計算
この機能を使用して、資産ベースのメーターに関連付けられた使用手数料の最小金額、最小数量および見積フィールドを指定できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
エバーグリーン・サブスクリプションに対する将来の請求書明細の生成
エバーグリーン・サブスクリプションおよび価格設定条件のある期間ごとのサブスクリプションについて、将来の請求明細を生成できるようになりました。新しいESSジョブ「エバーグリーン・サブスクリプションおよび価格設定条件のあるサブスクリプションに対する請求明細の生成」により、将来の特定の日付までのサブスクリプションの将来の請求明細を生成できます。ESSジョブのパラメータは特定のサブスクリプションを選択するのに役立ちます。これにより、将来の請求期間について顧客に請求書を発行して支払を適用できるようになりました。
1. エバーグリーン・サブスクリプションおよび価格設定条件のある期間ごとのサブスクリプションについて、特定の将来の日付まで請求明細を生成します。
2. 支払を受け入れて、Fusion Receivablesにインタフェースされた請求明細に対して消し込みます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
更改連結の既存の基準に加えて、「請求先顧客」および「出荷先アカウント」を使用できます。サブスクリプション製品レベルの1つ以上のカスタム属性を、更改連結基準として追加指定できます。
更改ルール・テンプレートで、「請求先顧客」、「出荷先アカウント」およびサブスクリプション製品レベルのカスタム属性を追加更改連結基準として指定できます。この基準を有効にするには、更改ルール・テンプレートの「サブスクリプションの連結」チェック・ボックスを選択する必要があります。
更改ルール・テンプレート - 追加連結基準
更改連結基準の決定の柔軟性が向上します
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
手動クレジット・メモの残高タイプを選択できるようになりました。手動クレジット・メモの作成時に、プラスまたはマイナスの残高を選択できます。サブスクリプション管理によって、クレジット残高の先頭に符号が自動的に追加されます。このように、クレジット・メモの作成意図に基づいてクレジット・メモの正しい符号を選択できます。
クレジット・メモ・ポップアップ
1. ユーザーは、意図に基づいて選択するクレジット・メモ残高タイプを明確にできます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
請求書ワークベンチから請求書トランザクションを完了するための承認を要求できるようになりました。組織の承認ルールに基づき、サブスクリプションの属性を使用して承認の様々なルールを設定できます。要求が承認されると、請求書トランザクションは完了とマークされます。
また、承認要求を取り下げます。割り当てられた権限に基づいて承認要求をバイパスすることもできます。請求書ワークベンチに承認要求のステータスが表示されます。却下された場合、承認のために再発行できます。
請求書が承認のために要求されると、「トランザクション完了承認ステータス」は「承認待ち」になります。承認または却下できます。
請求書ワークベンチ
1. サブスクリプション管理から請求書の承認を要求できます。
2. サブスクリプション属性に基づいて承認ルールを設定できます。
3. 一括で承認を要求できます。
4. 承認の要求を一括で取り下げることができます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントおよび考慮事項
- 請求書ワークベンチにアクセスできる必要がある場合は、「請求書ワークベンチの管理」権限が割り当てられている必要があります。
- 請求書を完了する場合は、「請求書トランザクションの完了」権限が割り当てられている必要があります。
- 請求書を完了する場合は、ユーザーのプロファイル・オプション「トランザクションの完了の許可」を「はい」に設定する必要があります。
- 常に承認者を持つように承認ルールを構成します。
サブスクリプションを修正せずに、サブスクリプションの顧客、請求および出荷情報を更新できるようになりました。サブスクリプション・ヘッダーで、請求先担当者名、請求先アカウント、請求先顧客および請求先サイトを更新できます。サブスクリプション製品明細では、出荷先パーティ、請求先アカウント、請求先顧客、出荷先アカウント、出荷先担当者、請求先担当者、請求先サイトおよび出荷先サイトを更新できます。これらのフィールドは、サブスクリプションが「修正中」、「アクティブ」、「失効済」および「クローズ済」ステータスである場合に更新可能となります。
1. サブスクリプションを修正せずに顧客詳細を更新することで、サブスクリプションの終了時に顧客にクレジットを与えることを回避します。
2. Oracle Accounts Receivablesにインタフェースされていない請求明細で新規顧客詳細を使用します。
有効化のステップ
1. 「設定および保守」にナビゲートします
2. タスク「管理者プロファイル値の管理」を選択します
3. プロファイル・オプション「修正なしの顧客更新の許可」を検索します。
4. プロファイル・オプションの値を「はい」に設定し、変更を保存します。
ヒントおよび考慮事項
サブスクリプションを修正せずにサブスクリプションのこれらのフィールドを更新する場合は、プロファイル・オプション「修正なしの顧客更新の許可」を「はい」に設定する必要があります。
サブスクリプション期間全体の合計手数料金額を定義します。特定の一時手数料に対して請求する金額を指定できます。ユーザーが指定した合計手数料金額とアプリケーションにより請求される金額に差異があれば、最後の請求期間に対する請求修正によって消し込まれます。
合計手数料金額
たとえば、次のサブスクリプション製品フィールドで、一時手数料が$500の3か月のサブスクリプションと、$2500の価格上書きタイプの手数料修正について考えてみます。
製品 | 数量 | 開始日 | 終了日 | 請求頻度 | 請求ルール | 請求日 | 期間開始 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Product1 | 1 | 23年1月17日 | 23年4月16日 | 月 | 前払 | 期間開始 | サービス開始 |
前述の製品の価格:
手数料 | 定期請求可能 | 定価 | 手数料修正 | 値 |
---|---|---|---|---|
アクティブ化料金 | Y | $500 | 価格上書き | $2500 |
この製品ラインの請求要約は次のように生成されます。
期間 | 手数料 | 順序 | インタフェース日付 | 請求日: 自 | 請求日: 至 | 金額 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | アクティブ化料金 | 1 | 23年1月17日 | 23年1月17日 |
23年2月16日 | $833.33 |
2 | アクティブ化料金 | 2 | 23年2月17日 | 23年2月17日 |
23年3月16日 | $833.33 |
3 | アクティブ化料金 | 3 | 23年3月17日 | 23年3月17日 |
23年4月16日 | $833.33 |
ここで、アプリケーションによって請求される合計手数料金額は$2,499.99です。
このサブスクリプションに対して$2,500のみを請求するとします。アクティブ化料金の合計手数料金額として2500を渡すことができ、請求要約は次のように生成されます。
期間 | 手数料 | 順序 | インタフェース日付 | 請求日: 自 | 請求日: 至 | 金額 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | アクティブ化料金 | 1 | 23年1月17日 | 23年1月17日 |
23年2月16日 | $833.33 |
2 | アクティブ化料金 | 2 | 23年2月17日 | 23年2月17日 |
23年3月16日 | $833.33 |
3 | アクティブ化料金 | 3 | 23年3月17日 | 23年3月17日 |
23年4月16日 | $833.34 |
最終請求期間の金額が、アプリケーションによって請求される合計手数料金額が、指定されたとおりに$2,500となるよう調整されました。
この機能を使用して、顧客に対する見積済サブスクリプション金額とOracle Subscription Managementによって請求される金額に差異がないようにできます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
各種サブスクリプション・ライフサイクル・イベント時のアローワンスの管理
この機能によって、更改、修正、クローズ、一時停止および再開などの各種サブスクリプション・ライフサイクル・イベント時における、資格/権利プランの繰越およびアローワンスの修正が可能になります。
たとえば、毎月100 GBのアローワンスがあり、1か月のロールオーバーがある1年間のサブスクリプションについて考えてみます。
製品 | 開始日 | 終了日 | 請求頻度 | 手数料名 |
---|---|---|---|---|
P1 | 23年1月1日 | 23年12月31日 | 月次 | バックアップ・サービス |
前述の製品のアローワンス詳細:
残高コード | アローワンス数量 | アローワンス開始日 | アローワンス終了日 | ロールオーバー終了日 |
---|---|---|---|---|
バックアップ・サービス |
100 | 23年1月1日 |
23年1月31日 |
23年2月28日 |
修正:
23年1月15日にサブスクリプションを修正しています。ソース明細は23年1月15日にクローズされ、アローワンスはそれに応じて按分されます。
製品 |
開始日 |
終了日 |
クローズ日 | 請求頻度 |
手数料名 |
修正日 |
---|---|---|---|---|---|---|
P1 |
23年1月1日 |
23年12月31日 |
23年1月14日 |
月次 |
バックアップ・サービス |
23年1月15日 |
残高コード | アローワンス数量 | アローワンス開始日 | アローワンス終了日 | ロールオーバー終了日 |
---|---|---|---|---|
バックアップ・サービス |
50 | 23年1月1日 |
23年1月31日 |
23年2月28日 |
修正明細アローワンスは23年1月16日から始まり、この明細のアローワンス数量はソース明細の残余アローワンス数量です。
製品 | 開始日 | 終了日 | 請求頻度 | 手数料名 |
---|---|---|---|---|
P1.1 | 23年1月16日 | 23年12月31日 | 月次 | バックアップ・サービス |
残高コード | アローワンス数量 | アローワンス開始日 | アローワンス終了日 | ロールオーバー終了日 |
---|---|---|---|---|
バックアップ・サービス |
50 | 23年1月16日 |
23年1月31日 |
23年2月28日 |
更改:
23年12月15日時点でサブスクリプションを更改しています。
製品 | 開始日 | 終了日 | 請求頻度 | 手数料名 |
---|---|---|---|---|
P1 | 23年1月1日 | 23年12月31日 | 月次 | バックアップ・サービス |
残高コード | アローワンス数量 | アローワンス開始日 | アローワンス終了日 | ロールオーバー終了日 |
---|---|---|---|---|
バックアップ・サービス |
100 | 23年1月1日 |
23年1月31日 |
23年2月28日 |
更改済サブスクリプション・アローワンスは、24年1月1日から開始され、ソース・サブスクリプションと同じアローワンス頻度に従います。
製品 | 開始日 | 終了日 | 請求頻度 | 手数料名 |
---|---|---|---|---|
P1 | 24年1月1日 | 24年12月31日 | 月次 | バックアップ・サービス |
残高コード | アローワンス数量 | アローワンス開始日 | アローワンス終了日 | ロールオーバー終了日 |
---|---|---|---|---|
バックアップ・サービス |
100 | 24年1月1日 |
24年1月31日 |
24年2月28日 |
一時停止および再開:
23年1月15日にサブスクリプションを一時停止しています。ソース明細は23年1月15日にクローズされ、アローワンスはそれに応じて按分されます。
製品 |
開始日 |
終了日 |
請求頻度 |
手数料名 |
一時停止日 |
---|---|---|---|---|---|
P1 |
23年1月1日 |
23年12月31日 |
月次 |
バックアップ・サービス |
23年1月15日 |
残高コード | アローワンス数量 | アローワンス開始日 | アローワンス終了日 | ロールオーバー終了日 |
---|---|---|---|---|
バックアップ・サービス |
100 | 23年1月1日 |
23年1月31日 |
23年2月28日 |
一時停止済の明細を23年1月16日に再開し、この明細のアローワンス数量はソース明細の残余アローワンス数量です。
製品 | 開始日 | 終了日 | 請求頻度 | 手数料名 |
---|---|---|---|---|
P1.1 | 23年1月16日 | 23年12月31日 | 月次 | バックアップ・サービス |
残高コード | アローワンス数量 | アローワンス開始日 | アローワンス終了日 | ロールオーバー終了日 |
---|---|---|---|---|
バックアップ・サービス |
50 | 23年1月16日 |
23年1月31日 |
23年2月28日 |
クローズ:
23年1月15日にサブスクリプションをクローズしています。ソース明細は23年1月15日にクローズされ、アローワンスはそれに応じて按分されます。
製品 | 開始日 | 終了日 | 請求頻度 | 手数料名 | クローズ日 |
---|---|---|---|---|---|
P1 |
23年1月1日 |
23年12月31日 |
月次 |
バックアップ・サービス |
23年1月15日 |
残高コード | アローワンス数量 | アローワンス開始日 | アローワンス終了日 | ロールオーバー終了日 |
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バックアップ・サービス |
50 | 23年1月1日 |
23年1月14日 |
23年2月14日 |
残高登録の数量ベースのアローワンスおよび使用の追跡が可能になり、超過使用数量を評価して使用イベントの使用手数料が決定されます。また、更改、修正、クローズ、一時停止および再開などの各種サブスクリプション・ライフサイクル・イベント時における、資格/権利プランの繰越およびアローワンスの修正が可能になります。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。