1 Enterprise Manager Plug-In for Oracle GoldenGateのスタート・ガイド

このドキュメントでは、Enterprise Manager Plug-in for Oracle GoldenGateの簡単な説明、プラグインでサポートされるリリースの詳細、プラグインのダウンロード、デプロイおよびアップグレードの詳細を示します。

Oracle Enterprise Manager Plug-In for Oracle GoldenGateの概要

Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-Inは、Oracle Enterprise Manager (EM) Cloud Controlを機能拡張してOracle GoldenGateプロセスのモニタリングおよび管理をサポートします。Cloud Control環境にデプロイすることで、次の機能を使用できるようになります。

  • 現在のOracle GoldenGateメトリックと履歴傾向を視覚的に監視します。

  • しきい値に違反したときに自動的にアラートおよびインシデントを生成します。

  • 各プロセスを開始、停止、強制終了および再開します。

  • 既存の構成ファイルを表示して変更します。

  • エラー・ログ、Oracle GoldenGateエラー・ログ、レポート・ファイルおよび破棄ファイルを表示します。

  • ユーザー作成時に特権EMプラグイン機能とインスタンスレベルのセキュリティのユーザー・アクセスを監査します。

サポートされているプラットフォームおよびリリース

サポートされているプラットフォーム

このトピックでは、Enterprise Manager Plug-In for Oracle GoldenGateでサポートされているプラットフォームおよびリリースについて説明します。
  • サポートされているハードウェア構成またはソフトウェア構成で製品をインストールしようとしていることを確認します。

    詳細は、My Oracle Supportの「動作保証」タブを参照してください。

    注意:

    Oracleは、動作保証されているすべてのシステムおよび環境で製品のパフォーマンスをテストおよび検証しており、新しい動作保証要件が確認されると、それらはすぐに適切な動作保証に関するドキュメントに追加されます。新しい動作保証要件は随時確認される場合があるため、動作保証に関するドキュメントはドキュメント・ライブラリの外部に置かれ、Oracle Technology Networkで提供されています。
  • Enterprise Manager Plug-In for Oracle GoldenGateは、Oracle GoldenGateリリース11.2.1以降およびOracle Enterprise Manager Cloud Control 13cエージェント以降のインスタンスの両方が実行できる、すべてのプラットフォームのモニタリングをサポートします。

  • DB2 z/OSおよびDB2 for iでは、Enterprise ManagerおよびEMエージェントのインストールがサポートされていません。Oracle GoldenGateインスタンスのモニタリングは、これらのオペレーティング・システムにインストールされたリモートEnterprise ManagerエージェントおよびOracle GoldenGate Monitorエージェントを介して実行されます(OEMおよびOracle GoldenGate構成の変更でサポートされます)。

  • DB2 for iの場合、Transport Layer Security (TLS) 1.2仕様をサポートするためにJava Platform Standard Edition (Java SE) Development Kit (JDK) 7 Update 2以降が必要です(OEMおよびOracle GoldenGateの構成の変更でサポートされます)。

  • Oracle GoldenGate for HP NonStopはサポートされていません

サポートされているリリース

Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-Inは、次の製品リリースをサポートしています。

  • Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2 (13.2.x)以降。

  • サポートされるOracle GoldenGateバージョンは次のとおりです。

    • Oracle GoldenGate Monitor Agent 12c (12.1.3.0.x)以降が必須であり、起動、停止、強制終了および編集機能をサポートするために必要な最低バージョンです。

    • Oracle GoldenGate 11.2.1.0.x - 12.3.0.1.x
    • Oracle GoldenGate Microservices 12.3.0.1.4

      サポートされているリリースの詳細は、『相互運用性および互換性の理解』他のFusion Middleware製品とOracle GoldenGateの相互運用性に関する項を参照してください。

Enterprise Plug-In for Oracle GoldenGateの使用を開始する前に

Oracle Enterprise Manager for Oracle GoldenGateには、製品のデプロイおよび使用を開始する前に実行する必要がある前提条件が多数あります。

ソフトウェア要件

  • 次のものをインストールおよび実行する必要があります。

    • Enterprise Manager Cloud Controlによる監視をサポートするためのOracle GoldenGate

    • 11.xから12.3.xのOracle GoldenGateクラシック・インスタンスを監視するためのOracle GoldenGate Monitor Agent (Oracle GoldenGate Core Microservices Architecture (MA)インスタンスの監視には必要ありません)。選択したインストール場所は、このドキュメント内ではOGG_AGENT_ORA_HOMEと示します。この場所は、必ずしもOracle GoldenGateのインストール場所とは限りません。

    • Oracle Enterprise Manager (OEM) Cloud Control (Oracle Management Service (OMS))およびOracle Managementエージェント)。

      注意:

      OMSがインストールされているシステムでは、ulimit値(プロセスの最大数)は必ず無制限としてください。

  • Oracle Managementエージェントが、Oracle GoldenGateインスタンスをホストしていて、モニタリング対象となる各システムにインストールされていることを確認します。

    サポートされているリリースの詳細は、『相互運用性および互換性の理解』他のFusion Middleware製品とOracle GoldenGateの相互運用性に関する項を参照してください。

  • ソフトウェア・ライブラリを構成するには、Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドソフトウェア・ライブラリの構成を参照してください。

環境が動作保証要件を満たしていることの確認

製品をインストールする場合、サポートされているハードウェアまたはソフトウェア構成を使用します。詳細は、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、ご使用のリリース向けの動作保証情報のドキュメントを参照してください。

注意:

Oracle GoldenGate 11.1.1のインスタンスを監視できるようにLD_LIBRARY_PATHを設定している場合、11.2.1以降のインスタンスを監視する際にはその設定を削除する必要があります。